2015年03月21日の読書
2015年03月21日(Sat)
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本日の初読図書: 十年前、小学生だった町田和彦は火事で両親を亡くした。その火事は経済的に追い詰められていた父親が、自宅に放火した無理心中だったのだと警察は結論した。 母方の伯母、高須美恵子の養子となった少年は、今では大学生となり、新進気鋭の推理作家“高須史一”としてデビューしている。猟奇的な内容が多い一種独特の雰囲気を持つ彼の作品は、受賞作からコアなファンを獲得し、映画化もされているほど人気があった。しかし複雑な過去や親子関係を公にしたくないこともあって、史一はマスコミ等にはほとんど顔を出そうとしない。それはアンチエイジング研究の第一人者である美恵子も同様で。 過去と決別し、“高須史一”として第二の人生を歩もうとする和彦と、それを見守る美恵子。 そんな二人の元へと、いくつもの手紙が届く。それらの手紙は、さまざまな謎をもたらして、やがては二人の過去にまつわる“真相”を浮き彫りにしてゆく ――
……えーと……
とりあえず、辛口評価なので記事を畳みますね。
裏表紙のあらすじと表紙イラストを見て、最近流行りの作風の、変人作家が探偵役のライトなアームチェア系連作推理短篇集だと思って手に取ったんです。 そしたらどちらかと言うと群像劇で、様々な人達のファンレターや遺言書、自分史や告発文などを元に、主役二人の過去の謎が少しずつ解かれていく……という形のお話だったのですね。 でもなんていうか、妙に違和感がある。どうもキャラがブレ気味だし……それにこの二人、ちょっとお互いの依存度が激しいなあ。男二人だとそこで萌えられるけど、伯母と甥だと微妙だなあ……とか思っていたら。
最後の最後で思い切りちゃぶ台ひっくり返されました _| ̄|○
すみません。他人様の作品にあまり否定的な感想は言いたくないんですが。 これはこれで、強烈な印象を放つひとつの物語として、きちんと完成していると思うのですが。
……それでも読後最初に思ったのが、「読んでいた時間を返せ」だった作品は久しぶりでした……
多くは語るまい……って言うか、語れません。 ただ私には、この話は合わなかったとだけ。
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No.6677
(読書)
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プロフィール |
神崎 真(かんざき まこと)
小説とマンガと電子小物をこよなく愛する、昭和生まれのネットジャンキー。
ちなみに当覚え書きでは、
ゼロさん= W-ZERO3(WS004)
スマホ= 003P(Android端末)
シグ3= SigmarionIII です。
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