2015年03月16日の読書
2015年03月16日(Mon)
|
|
|
本日の初読図書: 「ペットのしつけ方(NEWVEL LIBRARY)」 http://www.newvel.jp/library/2108-30881-0xn-index.html
日夜戦争を繰り返し、多くの国を次々と併呑してゆく軍事大国リグレス。 そこでは男女を問わずすべての国民が18歳で徴兵され、最低三年間の軍属を義務付けられていた。さらに滅ぼした国の有能な軍人達を配下に取り込むことで、リグレス国の軍は日々ますます増強されてゆく。籠絡の手段は問わない。時に取引、あるいは拷問、そして悦楽 ―― 様々な方法によって、軍人達は矜持を捨て故国を捨て、新たな忠誠を誓わせられる。 あと2ヶ月で軍属三年目を迎えるレイニーは、第三軍に所属していた。胸もなければ色気もない、一見すると15〜6の子供にしか見えないが、それでもれっきとした21歳の女性だ。 そんな彼女に、軍の管轄を飛び越えた命令が下された。第二軍の将軍シドネスから命じられたのは、先の戦争で捕虜になった、アリレス国騎士団副隊長の籠絡。 ジルニウス・ラザフォードというその男は、国王の甥という高貴な血筋と国一番と呼ばれる剣の腕を持ち、また奇策を駆使して軍を指揮する第一級の軍人であった。しかし未だ故国への忠義を失わず、他国に膝を屈するをよしとせぬ男が捕虜になって最初に行ったのは、自害を試みることだったという。これまで様々な将軍たちが手を変え品を変え配下に下るよう説得してきたが、彼は頑として拒み続けてきた。そうして最後の手段として、レイニーにお鉢が回ってきたという訳だ。 捕虜の籠絡について多大な実績を持つ第二軍ですらできなかったことが、レイニーにできるはずもない。しかしどんな手練手管にも心を開かなかったという孤高の男に、いささか興味が湧いた。しかもこの仕事を行っている間は、他の仕事はやらなくていいという条件を出されて、レイニーは「やった! 久しぶりにサボり放題!!」と喜び勇む。 そうして捕虜 ―― ジルニウス・ラザフォードの元へ向かったレイニーが見たのは、口に拘束具をはめられ両手両足を後ろに縛られ床に転がされている、美しい獣の姿。 銀色の髪に紫の目。その瞳は射殺さんばかりにこちらを睨みつけていて……
FT世界の非人道的社会における調教系ラブコメディ。完結済。 軍事国家の有りようとか背景とか、レイニーの過去とか相当に設定はえげつないんですが、基本的な展開はコメディでした。 傍若無人でマイペースなレイニーに、プライド高くて心の底から「軍人」で「騎士」なジルニウスことジルが、ひたすら振り回されてます。なにしろレイニーはこの仕事をサボりの口実としか考えていないので、ジルを説得する気は皆無。むしろ時間がかかればかかるほど楽ができると、床に転がるジルを放置してソファでお菓子つまみながら雑誌読んだりしてるし(苦笑) それまで甘言も拷問も美女の誘惑も全部はねのけてきたジルが、勝手の違う扱いに戸惑って揺れていく、そんな様が醍醐味さ★ 本編は12話と、比較的短めでさらっと読めるのも魅力かと。 番外SSや後日談的おまけもけっこうたくさんあります。
なお、この話自体は投稿サイトに存在しますが、作者様が自分のサイトを作られて、順次そちらにもUPしていっている途中のようです。
■竜宮城への招待状 http://palacedragon.yakiuchi.com/
|
No.6666
(読書)
|
|
|
|
この記事のトラックバックURL
|
https://plant.mints.ne.jp/sfs6_diary/sfs6_diary_tb.cgi/201503166666
|
|
|
|
プロフィール |
神崎 真(かんざき まこと)
小説とマンガと電子小物をこよなく愛する、昭和生まれのネットジャンキー。
ちなみに当覚え書きでは、
ゼロさん= W-ZERO3(WS004)
スマホ= 003P(Android端末)
シグ3= SigmarionIII です。
|
|
|