よしなしことを、日々徒然に……
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 2015年03月06日の読書
2015年03月06日(Fri) 
本日の初読図書:
「ワールド・ティーチャー -異世界式教育エージェント-(小説家になろう)」〜何よりも嬉しい
 http://ncode.syosetu.com/n4237cd/

幾多の戦場を渡り歩き、世界最強のエージェントと呼ばれた男。彼は五十をぎたのをしおに一線を引き、後進を育てるようになった。しかし十年を過ぎた頃、様々な陰謀と組織の思惑が絡みあった結果、一人死地へと送り込まれることとなる。相棒と弟子達のために計画を受け入れ命と引き換えにターゲットを始末した男は、敵の本拠地を己もろとも爆破し帰らぬ人となった。途中で手を離すこととなった弟子達のことは心残りだが、それでも託すものは全て託し、最後の仕事をやり遂げたのだから悔いはない、と。
そうして ―― 気が付くと彼は、見知らぬ場所で赤子になっていた。面倒を見てくれているのは適齢期をわずかに過ぎた外国人のメイドと、彼女よりも年若いもう一人の……猫耳メイド? しかも猫耳メイドは目の前で指先に火を点し、丸い玉にして操ってみせたりして彼をあやす。
どうやらこれは、魔法というやつらしい。目覚めてから一ヶ月、あえて思考から外していたが、そろそろ現実を素直に認めなければいけないようだ。ここは、地球ではないのだと。
前世の記憶はどこかおぼろで、自分や仲間達の名前を思い出すことはできなかった。せっかくこうして新たな生を受け、シリウスという名をもらったのだから、これからはこの世界でしっかり生きていこうと彼は決意する。
すでに本能のレベルで身体を鍛えることが染み付いている彼 ―― シリウスは、そう決めた生後三ヶ月の頃から、手足を動かす訓練を始めた。無理をして肉体を損ねるのは本末転倒だが、適切な運動は確実な結果を生む。言葉に関しても、かつて世界各国を飛び回っていた経験と赤子の学習速度が幸いし、すぐに覚えることができた。
どうやらシリウスの立場は複雑なものがあるようで、両親の姿はまったく見られず、山奥の一軒家で二人のメイドと無口な料理人の青年の四人で暮らしていた。彼らに魔法の初歩などを教わりながらシリウスは成長するが、どうやら彼の魔法の才能は芳しくないらしい。地水火風、どの属性にも適正がないその無色の属性は、あまりの使い勝手の悪さから『無能』と称される、蔑みの対象であるらしかった。しかし魔力の回復が早いことと、前世で鍛えた各種イメージを駆使して、シリウスは様々な応用を編み出してゆく。
彼が夢見るのは、前世で中途半端に終わった教育者としての道を、もう一度目指すこと。そのためにも、まずは見聞を広めるために学園に通い、さらには広い世界を旅して巡りたいと目標を立てる。
しかしシリウスが今の家で暮らせるのは八歳まで ―― あとわずか五年だという。その間に経験を積み、入学金の金貨15枚を稼がなければならない。幸いにも家族に等しい従者達は、全面的な協力を申し出てくれた。
そんなある日のこと、訓練と金になる素材収集を兼ねて魔物を倒そうと分け入った森の中で、奴隷の首輪を嵌められボロボロになった銀狼族の子供を二人見つけて ――

転生チート? 連載中。ハーレム注意。現在書籍化にむけて作業中とのこと。
チートはチートかもしれませんが、主人公の努力っぷりが半端ないので、魔力量が多い&回復が早い程度の優遇は、かわいいものに見えてきます(苦笑)
とにかく息をするように訓練漬け。ほぼ同年代の銀狼姉弟が最初の弟子になってますが、わずか五歳と七歳を相手に、軍隊も真っ青のむちゃくちゃな稽古をつけております。あ、でも無理はやらせてません。あくまで相手の意思を尊重し、ついてこれないなら止める自由を与えてますし、根拠のない根性論も振りかざしません。栄養バランスのとれたたっぷりの食事とすさまじい運動と、時に回復魔法も駆使した英才教育。
銀狼姉弟も主人公に心酔してるので、ついていきますどこまでも、状態。
第五章で主人公八歳、ようやく学園に入学しますが、その時点ですでに三人共すぐに卒業できるレベル。ただし元奴隷の弟子達の方は情緒面の発達がアレだったので、学園生活で友達作ったりと勉強とは異なる意味で成長して行く訳ですが。
主人公自身は、さすが死ぬまで現役だった六十歳凄腕エージェントだけあって、世間の裏側とかも熟知した大人の男です。転生して子供になってもそこらへんはあまり変わらず、身内以外で敵と認識した相手にはとことん容赦ないのがさすがです。魔法とか冒険者ギルドとか出てくる割に、レベルとか経験値とかステータス表記とかがないのも、ゲームっぽくなくていいですね。

現在十二章目を連載中。既に文庫十冊近い量でありながら、ようやく学園を卒業して旅に出たばかりの十四歳と、かなりスローペースな話運び。でも正味二日ぐらいで一気に読んじゃいました。
個人的には魔法学園の校長で、魔法を極めた四百歳超エルフのロードヴェル先生が大好きです。常識を覆す発想を見せるシリウスを、子供と侮らず、共に互いを高め合える友人として対等に付き合っているところや、清濁併せ呑んで二人で黒い笑みを交わし合ってるあたりがたまりませんvv
他にもバトルジャンキーの爺さんや、すごく有能だけどシスコンの王女様など、様々なキャラクターが出てきます。
……主人公の前世での『師匠』の謎も、いずれ明らかになるのかなあ?
No.6640 (読書)

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 プロフィール
神崎 真(かんざき まこと)
小説とマンガと電子小物をこよなく愛する、昭和生まれのネットジャンキー。
ちなみに当覚え書きでは、
ゼロさん= W-ZERO3(WS004)
スマホ= 003P(Android端末)
シグ3= SigmarionIII です。

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