2014年05月26日の読書
2014年05月26日(Mon)
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本日の初読図書: WEBから(ry あらすじもWEB版読んだ時に(ry
収録されているのは、フェアリー・クィーンに武闘会で勝って指輪をもらい、懐かれてちょいちょい遊びに来られるようになるまで。エピローグとして掲示板回が入ってました。
んー……書籍化にあたってWEB版の該当部分が消されてしまったので購入しましたが、正直あんまり書籍化されたメリットは感じなかったかな……?
以下、辛口なので畳みます。
アイテムやスキルの表示、運営からのアナウンスなどは、紙書籍らしいレイアウトになっていて凝ってました。 内容も細かい調整とかはあったような気がしますが、大幅な変更がないのは、まあ改悪されるより良いんです。 ただこれは個人的意見なんですが、やはり書籍化される場合の一番のポイントは挿絵だと思うのです。 正直、絵柄が微妙。そして何よりも本文との齟齬が気になります。 カザミネは「髪の毛はショートのグレー」とあるのに、挿絵では長髪のポニーテールになってるとか。 フェアリー・クィーンだって、どこにも狐耳なんて描写はないのに獣人風になっているのはまだしも、あの場面なら顔面に7本+2本の矢が突き刺さってるはずだろう? 全身トゲだらけの鞭で巻かれてもいるはず。しかもアースの靴には巨悪なブレードと杭が装着されているのではなかったか。 人型のクィーンに一切躊躇せず、「汚い」手を駆使して一気に戦い抜いたはずの場面が、あれじゃあ普通の戦闘じゃんよ(−ー;) フェアリー・クィーンを絵として描かなきゃならないけれど、残虐規制で顔面矢ぶすまがNGだったなら、戦いはじめの立って構えてるシーンでいいんじゃん。 アースが矢を蹴りこむ場面を絵にしたいなら、モヒカンPTとのPvP場面を使えばいいじゃん。
……と、思ったのでした。
それに↑上の文章とは矛盾しますが、どうせ書籍化するのなら、もう少し本文を調整しても良かったと思います。 たとえば、親にいい加減ゲームをやめろと言われている点。年をとって身体が動かなくなってきたけれど、若い頃はそんなことを考えもしなかったという点。 この二つの言葉は、のちに龍の国あたりで明らかになったアースの過去を考えると、こんな簡単に言える言葉ではないと思います。 彼はむしろ「若い頃に身体が動かなくなった」のを、必死のリハビリで何とか日常生活ができるようにまで持って行ったのではなかったか。それでも夢を失い、死んだような目になった彼を、現実世界で立ち直るまで支えたもののひとつが、ゲームではなかったのか。 そしてVRの中では、リアルではできなくなった激しい運動も、努力次第でいくらでもできる。 そのゲームをやめろという両親に対して含むところなど、のちに出てくる複雑な関係がこの文章では全然感じられないじゃないですか!
ぶっちゃけ、WEBで話を書き始めた頃には、そこまでの設定は練り込んでおられなかったのかもしれません。 しかし今はその設定があるはずです。ならばそれを下敷きにした修正を、書籍版には盛り込んで欲しかったのです。
WEB版ならばまだいい。アマチュアが、自分の趣味で楽しんで書いているもの。しかもあのハイペースでの更新を保った上でのあのクォリティは充分尊敬できますし、少しぐらいの齟齬は気にならず、毎日とても楽しませて頂いています。 しかし商業出版物となると話は違います。こちらはお金を払って購入しているのだから、それ相応の品質を期待しているのです。
……誤字脱字もけっこう残っていたし、本当に……本当に残念です。 これからもWEBから該当部分が消えていく以上、購入せざるを得ないかもしれませんが……ううむ……
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No.5860
(読書)
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プロフィール |
神崎 真(かんざき まこと)
小説とマンガと電子小物をこよなく愛する、昭和生まれのネットジャンキー。
ちなみに当覚え書きでは、
ゼロさん= W-ZERO3(WS004)
スマホ= 003P(Android端末)
シグ3= SigmarionIII です。
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