2014年05月11日の読書
2014年05月11日(Sun)
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本日の初読図書: ……カラー口絵が表紙カバーに挟まっていて、読み終わるまでその存在に気づけませんでした。 あれ、と思って調べてみたら、一週間前に読んだ5巻も同じようになってたし _| ̄|○ 読み始めた段階で口絵の存在に気づいていたら、わざわざ読んでる途中で「曜変天目茶碗」のネット検索なんてしなくてすんだのに…… ともあれ。 今回もまた、前回に引き続き表紙詐欺? というか、口絵も含めてイラストが内容にほとんど関係ありませんでしたね。あえて言うなら背景が和紙っぽいテクスチャなのが、かろうじて折り紙という部分にかすっている程度でしょうか。 今回のクラクラ先生は、ペーパークラフト学校の折り紙担当教師です。学年が上がるにつれて、和紙漉きや、最近ちょっと話題になっている建築素材としての紙の利用も学ぶ学校という設定。
偶然の人違いから、違法ドラッグを染み込ませた折り鶴を入手してしまった十蔵。 その折り鶴に使われていた紙が、教育監査機構で内偵を視野に入れていたペーパークラフト学校の教材だったことから、乗りかかった船だとその学校に潜入することに。 もともと疑惑があった、教材の減りが異常に早い = 横流し? という点と、違法ドラッグの密売の二つの件を調査することになった十蔵のもとには、例によってショータとスナがついてきている訳で。
前回はちょっと事件要素が薄かったかなあと思っていたら、今回は埋め合わせるかのように、二つの事件が同時進行していて、なかなか密度が高かったです。 でも表紙でご登場の立花先生はあんまり出番がなくって、立場も1巻で名乗っていた「古文書の修復を教える臨時講師」でした。クラクラ先生と違って、一般人ではさすがにこの辺りでネタ切れだったんでしょうか(苦笑) まあこの巻全体のテーマが『紙』でしたから、無理に新しい技能を登場させることもなかったんでしょうけど。
でもって。 ほぼ特捜司法官候補生に間違いないやろと思われていた彼の、正体がついに確定しました。 ほほう、そうきたか! という感じで、さすがは麻城先生。一筋縄では行きませんでしたね。ふふふふふー、十蔵じゃありませんが、なんだかちょっとホッとしてしまいましたよ。彼はこれからもずっと『彼』として生きていけるんじゃないかという希望がですね、出てきたというか。十二〜七年後の「JOKERシリーズ」や「特捜司法官S−A」の時代でも、世界のどこかで熟年のベテランになった十蔵といっしょに、和気藹々と大人げない会話を繰り広げてくれているんじゃないかなあ、なんて。 あ、よく考えたら彼って、S−Aの主役だった秋津さんと一〜二歳しか違わないんですよね。この段階でドラマS−Aが始まって一年ほどなんだから、ドラマ開始時に17歳だった秋津さんが新・S−Aの時には確か35歳。なら彼はその時代には33〜4歳。良い感じの年齢じゃないですかvv 仮に解体処分の対象のままだったとしても、特捜司法官の耐用年数は35歳。新・S−Aの終了数年前にその制度も廃止されてるんだから、うん、充分間に合ってるし! 十蔵だって、40歳かな? 全然許容範囲です。むしろ童顔の彼なら、その段階でも全然二十代に見えるかもとか考えると、ついニヤついてしまいますvv
さて、そんなこのシリーズも、どうやら次回で最終巻だそうです。 あんまりダラダラ続くのも辛いので、程良い所できちんと話を終わらせてくれる麻城さんは本当にありがたいのですが……それでも、彼らともうお別れかと思うと、それはそれで寂しいです。またこの世界観のお話を、書いてくださらないかな……?
そして巻末短編で意味ありげに書かれていた、JOKERについてが気になります。最終話への伏線? すべての特捜司法官シリーズの謎が明らかに?? わ〜〜ん、気になる〜〜〜《o(><)o》
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No.5806
(読書)
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プロフィール |
神崎 真(かんざき まこと)
小説とマンガと電子小物をこよなく愛する、昭和生まれのネットジャンキー。
ちなみに当覚え書きでは、
ゼロさん= W-ZERO3(WS004)
スマホ= 003P(Android端末)
シグ3= SigmarionIII です。
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