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……ああ、わかってはいたさ。 期待のハードルを上げ過ぎると良くないと、判ってはいたさ!!
判っては……いたんだけど(しょぼん)
えー、午後からTVが空いたので、新春SPドラマ「影武者 徳川家康」第一部を見たのですよ。 ちなみに録画中でもすでに録画されたものの編集はできるので、昨夜家族が寝静まった頃合いを見計らって、CMはバッチリ削除済みです。
で、見た訳なんですが。 映像はほど良く綺麗かつ、変に浮かない程度には重厚でいい感じ。演出も悪くないし、キャスティングは花マル。 ただ、脚本が……各キャラクターのアレンジやエピソードの取捨選択が(しくしくしく)
以下は愚痴まみれにつき記事を畳みます。
事前に危惧していたように、二郎三郎の「凄腕スナイパーで肝の座った老練ないくさ人」という面がほどんど描写されていませんでした。 むしろ「無理やり押し付けられた影武者役にオロオロしつつ、人柄の好さで周囲を味方につけて、なんとかやっていく愛されキャラ」になってます。 うん、いやそういうキャラはむしろ好きだよ? ギャップ萌えバンザイ。普段はヘタレだけれど、ここぞという土壇場では逃げずに事を成し遂げる。大好物です。 ……でもそれは二郎三郎じゃないんだよ…… ・゜・(ノД`)・゜・
側室達や左近や風魔の面々に言われるがまま、作戦立案をほぼすべて他人に頼りまくっているところが、残念すぎます。二郎三郎はね、二郎三郎はその豊かな人生経験と、徳川家康本人の思考をほぼ完全にシミュレートできるという影武者としての蓄積から、いくさや道々の輩のことを知り尽くし、「必要な金子は全額前払いする(どーん)」という言葉で風魔忍群の度肝を抜きつつ、同種の仲間として認められ惚れられなければならないのですよ! そのためにはかつては敵だった甲斐の六郎にさえ、笑いながら全権を委託するその太っ腹さ。 しょせん失敗したところで、なくすものは自分の命ひとつよとうそぶき、徳川家というしがらみに縛られた家臣団を、生粋の武士にはできない発想で翻弄するふてぶてしさ。そしてそんな男が自分の命以外に守るべきもの、果たしたい夢を見つけた時に、どれほどの力を発揮するものか。 自分のためだけに使える有能な人材が必要だからと、全国の金山を前もって確保し、秀忠らには「しょせん金で満足する下賤の者よ」と侮らせておいて、裏で潤沢な資金を使いこれと認めた人間をどんどんとりこんでゆく、そんな老練さと先見の明とカリスマ的人望の持主なんだよぅ〜〜 《o(><)o》 秀忠に左近との密会を見られても、「さては豊臣の残党が家康を暗殺しに来たのだな」と思わせる、その情報操作手腕の妙とかさあ!! 全部ざっくり削られてるぢゃんっっっ(泣) 二郎三郎が途中で成り代わったからこそ、徳川家康は後世に神君として名を残せた。そう思わせるいくさ人としての器の大きさが、まったく感じられません _| ̄|○
まあね……文章で説明できない以上、映像的に「わかりやすく」「見せる」ためにはそうするしかないと判ってはいるのですが、とにかく各キャラに重みがない。何かあるとすぐに動揺して表情や素振りに出すのがもう気になっちゃって気になっちゃって。 そのくせ、遊び心というか、年取っても失われない子供のようなヤンチャ魂も感じられないとなると、もう……(−ー;)
一個のドラマとしてはそれなりにおもしろいので、もちろん第二部もしっかり見ますけれど……いっそデジタル画質でブルー・レイに焼こうかと思っていたのは、もう却下だな……ううう、残念だ……(涙)
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No.5449
(映像)
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プロフィール |
神崎 真(かんざき まこと)
小説とマンガと電子小物をこよなく愛する、昭和生まれのネットジャンキー。
ちなみに当覚え書きでは、
ゼロさん= W-ZERO3(WS004)
スマホ= 003P(Android端末)
シグ3= SigmarionIII です。
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