|
……その昔、単行本で全巻そろえていたのですが、友人に貸したっきり没交渉になってしまい、気が付けば十年近くが過ぎていたりして。 久しぶりに無性に読み返したくなり、その友人にメールを送ってみるも、届いているのやらいないのやら、反応はまったくなく。
耐えかねてうっかり、文庫版で全巻買い直してしまいました。
妖魔の封印 コミックセット (ペーパーコミック文庫) [マーケットプレイスコミックセット] 葉月 しのぶ 日本エディターズ 2000-02-01 by G-Tools
緊縮財政はどこへ行った…… _| ̄|○ でもねー、この作品は思春期のまっただ中に読んで、すっごくすっごく影響を受けたんですよ(苦笑) 下僕妖魔が主人に不変の愛を誓い、尽くして尽くして尽くしまくる設定が、それはもうツボにはまりまして。自分でも似たような話を書いては楽しんでましたっけvv 今となっては焼き直しもできないぐらい、めちゃめちゃ中二病満載なお話だったなあ(懐)
ゆっくり楽しんで読むつもりが、うっかり8冊いっきに読み通してしまいました。くぅぅ、懐かしすぎる《o(><)o》 疫牙のラーゼル、なにげに世話好き、男前〜vv そしてリュウがあそこまで引っ張られるキャラになるとは、第一部を読んでいた頃には思いもしなかったぜ(しみじみ)
……まあ、いま改めて読んでみると、メインキャラ以外には本当に容赦ねえっつーか。絵が少女マンガだから一見するとアレだけど、内容的には軽くR15残虐描写指定つく勢いですし、死者の数なんて桁違いだし(汗) 特に第二部での旧世界崩壊はショックでしたねえ。だってあれってつまり、良い味出してた脇キャラはおろか、初期とかに出てきた通りすがりの善良な一般人達まで、すべてが漏れなく……ってことですもんね。 転生後も、踊り子キリアスやらマクルト王やらラノスお祖父様やら、ほんっとにどんどん死んでいくし。キリアスなんて、魂が珠になって転がったときには、なんとかして復活するのかと思ったら、そのまんまだったもんなあ……
ともあれ。 残念だったのは、文庫版に番外編がほとんど入ってなかったことですね(しょぼん) シバとドリアスの初めて……はさすがに収録されてましたが、ローゼンがドリアスの配下になるお話とか、側近達がバタバタしてる話も好きだったのに……書き下ろしつきという紹介文とコンパクトさにつられて文庫版を選んじゃいましたが、こんなことなら単行本12冊+外伝1冊にした方が良かったかも。そっちの方が、古本だとずーーーっと安かったし(−ー;) ちなみに単行本版に比べて文庫版の書き足しは、
1巻:「あなたしか見えない」(文庫書き下ろし)18P 2巻:「うたかたの間」(文庫書き下ろし)6P 3巻:「妖魔」(ワイド版2から再録)24P 4巻:「木漏れ日」(文庫書き下ろし)12P 5巻:なし 6巻:「初恋談義」(文庫書き下ろし)12P 7巻:なし 8巻:「Eternity 永遠の愛」(ワイド版4から再録)
でした。 「あなたしか〜」は、メラとフェイと若かりし初代シバの出会い&日常。 「うたかたの〜」は、数億年間微睡みながら漂っていたドリアスの夢。 「妖魔」は、シバと出会う前のドリアスが、どんなふうに暇を潰していたのか。 「木漏れ日」は、転成後のシバとテュトが旅をしている間の、ほのぼの日常。 「初恋談義」は、転生後シバとリザド達との呑み会で恋バナ。 「Eternity〜」は、お待たせしました! なシバとドリアスの初夜(笑) 書き下ろしはやっぱり、だいぶ絵柄が変わっていて、違和感を感じる部分もありますね。 あと、後書きが全部書き直されていたので、「メラとフェイは、シバに引きずられることなく消滅してる」とか「リルカインは妖力を貸してるだけなので、バージョンアップ後のテュトに外見変化はなし」とか「テュトの封印が解けたのは、シバが記憶を取り戻したから」といった細かい補足がなくなっていて、こちらも微妙に不親切だったり。 ……やっぱり単行本版にするべきだったか……?
そして今日の記事は、日記じゃなくて「読書記録」にするべきだったのかも(苦笑)
|
No.5114
(読書)
|
|
|
|
この記事のトラックバックURL
|
https://plant.mints.ne.jp/sfs6_diary/sfs6_diary_tb.cgi/201309135114
|
|
|
|
プロフィール |
神崎 真(かんざき まこと)
小説とマンガと電子小物をこよなく愛する、昭和生まれのネットジャンキー。
ちなみに当覚え書きでは、
ゼロさん= W-ZERO3(WS004)
スマホ= 003P(Android端末)
シグ3= SigmarionIII です。
|
|
|