2013年07月10日の読書
2013年07月10日(Wed)
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本日の初読図書: 「左遷も悪くない(小説家になろう)」 「左遷男の幸福な日々(小説家になろう)」〜動揺(3) http://ncode.syosetu.com/s3429b/
有能ではあるが融通が利かず、人付き合いにおいて致命的に不器用かつ凶悪なまでに目つきの悪い軍人、ウリセス=アロ。28歳、独身、男。 彼は戦争で大いに活躍したのにも関わらず、その曲がらない性格から一部の貴族の不興を買い、辺境の田舎町へと左遷された。その田舎では『都で貴族を半殺しにしてここに流されたらしい』だの『しごきが酷く、何人もの部下を訓練で使い物にならなくした』だのといった、事実1割・捏造9割といった悪い噂が広まっており、彼はますます孤立してゆく。 しかし周囲からの思惑など気にも止めないウリセスは、ただ黙々と連隊長としての責務を果たし、新兵達へと訓練をつけ続けた。 そうして半年が過ぎた頃、彼の元へと縁談が持ち込まれた。相手はこの町に住む、普通の家の普通の娘だという。 自分の噂を知っていれば、どんな娘も嫁ぎたくないと言うだろうと思ったウリセスだったが、しかし相手は本気だった。 「分かった、相手がいいならいい」 仕事と鍛錬が一番の彼には女に対する好みなどなかったし、身の回りの世話と、彼の血筋が絶えないように手伝ってもらえさえすれば、それで良かった。 そう思って相手の釣書にすら目を通さず、花嫁の名前さえ知らぬまま結婚式に臨んだウリセスの元へ嫁いできたのは、紅茶色の髪と緑色の瞳を持つ、壊してしまいそうなほど華奢な女性で。 たおやかで控えめな彼女レーアは、しかし悪い噂ばかりあるウリセスに対し、恐れの色など欠片も見せなくて ――
とある国、とある近世くらいの時代が舞台の異世界FT。本編完結済・番外随時。 あー……なんか読んでいて、映像イメージが なるしまゆり さんの絵柄になるのはなんでだろう? 目つきは悪いし言葉も足りないけれど、実は訓練馬鹿(?)なだけの不器用男と、たおやかで気弱だけれど、ここぞと言うときには頑張る純粋な奥さんとの、結婚から始まる天然同士のラブラブ物語です(笑) お互いに致命的にすれ違っているようでいて、なのに砂吐きそうなぐらいに甘々しいというかvv 入れ代わりでお互いの視点で語られていくので、そのすれ違いっぷりがまた楽しいのです。 番外編の方には別の人から見た視点もありまして、特に日記形式の「エルメーテの見た男」シリーズがたまらんおもしろいvv いやあもう、情報通な腹黒秘書官エルメーテ、大好きです(笑) 自分では認めていないけれど、この人ウリセスのこと大好きだよ。番外編を読むと、本編では匂わせる程度だったその計算高さと、腹黒そうでいてやっぱり気配りさんなところがよく判りました。 活動報告にも小話が載っているので、そちらも必見です。
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No.4941
(読書)
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プロフィール |
神崎 真(かんざき まこと)
小説とマンガと電子小物をこよなく愛する、昭和生まれのネットジャンキー。
ちなみに当覚え書きでは、
ゼロさん= W-ZERO3(WS004)
スマホ= 003P(Android端末)
シグ3= SigmarionIII です。
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