2013年06月30日の読書
2013年06月30日(Sun)
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本日の初読図書: 全二巻読了! いやあ、確かに驚きの結末でした!!<ドラマとは異なる驚きのエンディング ……っていうか、厳密には終わってないよ(苦笑) 一見真相が解明されたように見せかけて、最後の最後で怒濤のように新たな謎が押し寄せてきて、物語はここから始まるんだ……という流れでした。 それでも、ドラマでは判りにくかった岩月さんのあれこれとか、入り乱れる真贋二枚の名画の動きについては、だいぶ把握できたと思うんですが。っていうかこれ、岩月さんが影の主役と言っても良いんじゃないか……?
物語としても、非常におもしろい終わり方だったと思います。……思いは、するんですが。個人的に『友情と信頼に結ばれたチームワーク』を好みとする私としては、正直ちょっと微妙な部分もあったりして。 特にこの二巻目は、なにかにつけ反抗的だった晴登がデレ始めたのと、岩月さんが裏切ったと見せかけて実は……というどんでん返しが見どころだったと思うので、最後の方の改変付け足しは、二転三転またまたひっくり返りで、いささかやりすぎなようにも感じられます。 なんでも意表をつけば良いってもんじゃないだろう?? せめて浅岡くんと香川刑事ぐらいに押さえておけば良かったのに……
そして相変わらず、細かい部分の辻褄があっていないというか、校正の甘さがちらりほらり。
私は、こういった荒唐無稽かつ予定調和的馬鹿話が大好物です。主役マンセーどんと来い。御都合主義だって? 楽しめればそれで良いのさ!! が持論です。 ……でもですね、たとえどんな「ある訳ねえだろ!」的無茶でも、最低限の辻褄合わせとか理由づけはしておいてほしいのが、ライトノベラーのこだわりでもある訳で。
たとえば逮捕された晴登が検察に送られる時間について、瑠衣が晴登に「明日送る」と告げたその翌日に、正義に向かって「明日の朝」と言っているとか<それじゃあ明後日だ 正義がジャズバーのオーナーである理由として、1巻で「時おりこうした落ち着いた空間に身を置きたくなってくるというのが、ジャズバーを始めた動機だ」と書いてあるから、そこも改変したのかと思っていたら、2巻ではドラマの通り父親から受け継いだことになってるとか。 岩月さんが左遷された時期と、香川刑事の処分を甘くした時期が明らかにあってないとか。
そういう細かいところが、商業出版物として読んでいると、気になっちゃうんですよねえ……
そしてこれは言っちゃあ野暮なのかもしれませんが……彼らはどうやって盗みに使用する資機材、ひいてはそれらを購入する資金を得ているのでしょう。 いっつもお金にならない盗みばかりをしているのだから、どこかからなんらかのまとまった収入を得ていないと、トラックのチャーターどころか、暗視スコープや赤外線カメラの購入もままならないと思うんだが……
まあともあれ。 それでもほぼ定価で購入したことに、悔いはないほどには楽しく読めました。 余計な挿し絵や写真が入っていなかったことも、ノベライズとしては好感度大。 ……ルクレツィアの画像ぐらいは、表紙にちっちゃくでも載せておいたほうがイメージしやすかったかもですが。まあ、ささいなことです。 個人的には、ノベライズで情報の補完をしつつ、録画したドラマを見返して楽しむのがベストかなあ……
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No.4911
(読書)
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プロフィール |
神崎 真(かんざき まこと)
小説とマンガと電子小物をこよなく愛する、昭和生まれのネットジャンキー。
ちなみに当覚え書きでは、
ゼロさん= W-ZERO3(WS004)
スマホ= 003P(Android端末)
シグ3= SigmarionIII です。
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