2013年06月18日の読書
2013年06月18日(Tue)
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本日の初読図書: 「鍛冶師ですが何か!(小説家になろう)」〜第百弐拾壱話 http://ncode.syosetu.com/n8565bd/
信州の田舎にある刀鍛冶 津田家。現代主流の飾り物ではなく武器としての日本刀を追及し、鍛え上げた肉体と自ら剣客として培った闘気=気功を刀に籠めることで、『異端』とすら呼ばれるほどの切れ味を持つ刀を生み出す、そんな鍛冶師の家系。 その津田家に生まれた驍廣(たけひろ)は、幼い頃から刀を打つ父の姿に憧れ、自身も鍛冶師になるのだと心に決めていた。そのため極限まで肉体を鍛え、気功と武術を修め、そうして迎えた十八才の誕生日。それまでナイフや鉈といったものしか作らせてもらえなかったのが、ついに「一本打ってみろ」とのお許しをもらえた。 しかし朝からソワソワとし、心躍らせながら帰宅しようとしたその時、目の前に車道へ飛び出す幼児の姿が。そうして突っ込んでくる、トラック。 とっさの出来事に身体が反応し ―― そうして驍廣は、自らの葬儀をその眼で見ることになったのだった。 なかなか成仏できそうな気配はなく、ようやくやってきたお迎えとやらにつれられ冥界へ行ってみれば、閻魔王いわく、 「驍廣殿、すまん! お主の「死」は間違いじゃった」、と。 対処が早ければ臨死体験ですんだのだが、冥界の官吏の少女 紫慧紗(シェーシャ)のミスで確認が遅れ、生き返ることはもはや不可能なのだという。 思わず閻魔王すら震え上がらせるほどの怒りを見せた驍廣だったが、起きてしまったものはもうしかたがない。 そこで特例中の特例として、閻魔王から異世界への転生を打診された。異界では現世よりも文明の未発達な場所も多く、そこへ赴けば鍛冶師としての『腕』が存分に振るえるのではないかと言うのだ。 刀鍛冶として生きられるのならば、それは確かにおもしろそうだ、と。 かくして文殊菩薩が管理するという世界「文殊(うぇんじゅ)」へ赴くことになった驍廣だったが……異界へと渡る寸前、いきなり紫慧紗が次元の穴に飛び込んできた。 驍廣を現世に戻す機会を奪った罪を償うのだと言う紫慧紗と二人、驍廣は文殊に降り立つこととなる。 そこはしゃべる獣 賢獣や竜人や獣人、妖精などといった様々な種族が暮らす世界。 肝心の人間はというと、魔法を主に使用し、武器などといった『野蛮』なものは必要としないのだという。あれ? 話違わなくね? っていうか、俺、亜人とか呼ばれるんだけど。え? 額に第三の目が開いてる? 肌が青黒く変わってるよ?? なんだかいろいろもの申したい部分はあるのだが、それでも驍廣がやることにブレはない。獣人やら竜人やらエルフやら、いろいろな人種と交流しながら、ただひたすらに武具を打つ! これはちょっと訳ありな鍛冶馬鹿が、規格外の武器を作り、冒険し、戦闘する。そんな物語である ――
三日かかって、ようやく公開分を読了しました。 赤子から産まれ直すのではなく十八才のままなので、異世界転生と言うより世界移動と言った方がしっくりくるかな? 魔法の発達により武器が廃れつつあり、使われる武器も量産型の鋳造製品が増えている世界。良質の鍛造武器を作成できる鍛冶師は、一部に重宝されつつもなかなか素質のある後継者がいない、そんな状況。もう年老いたからと鍛冶場を閉めようとしていた一つ目巨人(キュクロプス)のスミス爺さんの元で鍛冶を始めた驍廣は、込める『気』と異世界人ならではの発想、そしていつの間にか現れていた第三の目で精霊を見ることによって、精霊の力がこもる規格外の武具を次々と生み出してゆきます。これぞ鍛冶チートvv おまけに現世にいた頃から、木刀で石灯籠を切れるほどの武術の腕を持っていたのが、異世界で更にパワーアップ。無敵です。主役無双です(苦笑) 時々挟まる他視点によると、政治的なことが絡まってややこしいことになりつつあるようですが、主役はそんなこと知ったこっちゃなく、ひたすら楽しくやらかしてます。
そしていろいろ訳ありなこともあって、現在ヒロインが二名。これがまたどちらも捨てがたいです。これもやっぱりハーレムなのか?? 事情を知ると、どちらも応援したくなるのですが……訳あり部分をかんがみると、どちらもありになるのだろうか(むう)
個人的に気になる点は、やはり文章の練りの甘さと、誤字脱字の多さ。 あとキャラクターが多い割りに外見描写や、再登場時の補足説明が少ないので、これ誰だっけ?? がしばしば起こるのが辛いところかな。
でもおもしろいので、技術モノが好きな人、チート&ハーレムが気にならない人にはオススメです。
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No.4870
(読書)
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プロフィール |
神崎 真(かんざき まこと)
小説とマンガと電子小物をこよなく愛する、昭和生まれのネットジャンキー。
ちなみに当覚え書きでは、
ゼロさん= W-ZERO3(WS004)
スマホ= 003P(Android端末)
シグ3= SigmarionIII です。
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