2013年06月06日の読書
2013年06月06日(Thr)
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本日の初読図書: ボールペンで描いたほのぼのしいタッチのマンガに、漢文書き下しの台詞とナレーションをつけるという、斬新な古事記。ひとまず最終巻です。 収録はニニギノミコトの天孫光臨から、猿田彦とウズメのロマンス。ニニギとコノハナサクヤと石長姫とのエピソードを経て、その息子の海幸彦・山幸彦の諍い。のちの神武天皇ことカムヤマトイワレビコの誕生までで、ひとまず古事記「上巻 神代の巻」の終了です。 あとはオリジナル短編として、水彩フルカラー6ページで、スサノオがアマテラスへ草薙の剣を献上に行くお話が入っています。 他には、全三巻に登場したすべての神々を系図にしたものとか、この作品を描くに到った心境に関するコラムとかもちょこちょこと。
今回は、特にウズメが可愛かったかなあ(笑) 初めて古事記を読んだ時には、あまりに神様の名前がずらずらと列挙されているせいで、天の岩戸の前で踊った彼女が、のちにニニギといっしょに天孫光臨し、猿田彦とくっついた女神と同一人物だとは気付いていませんでした。今回のように各キャラクターが個性的な絵になっていると、それぞれの見分けがつきやすくって、本当にありがたいです。 たとえばニニギの父親は、スサノオとアマテラスが神生み合戦した時に生まれた、あの神様達の一人か! とか、文字だけで読んでいたらなかなか判りませんよ。 あと今回のヒットは、やはり石長姫でしょう(笑) 石長でそうくるか! さすがはこうの先生、発想が素晴らしすぎる(爆笑)
ともあれ。 このシリーズの魅力については、1〜2巻の読書記録で幾重にも触れているので、もうあまり書くことはありませんが。 ともあれ描き切って下さったこうの先生に拍手です。むしろ柏手を送りたい(笑)
そしてこの本を、古事記に興味がおありの方は、ぜひいつか手にとって欲しいと思います。 ……まあ、いきなりこの本からは厳しいとは思いますが。まず現代語訳を読んで、原文にも興味を持ったけれど、古文や漢文は辛いというかたに、心からおすすめする次第です。
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No.4839
(読書)
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プロフィール |
神崎 真(かんざき まこと)
小説とマンガと電子小物をこよなく愛する、昭和生まれのネットジャンキー。
ちなみに当覚え書きでは、
ゼロさん= W-ZERO3(WS004)
スマホ= 003P(Android端末)
シグ3= SigmarionIII です。
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