2012年12月19日の読書
2012年12月19日(Wed)
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本日の初読図書: 短編九作を収録。 うん、なんかシリーズ初期の雰囲気に戻ってきた感じがします。こういう、どこの時系列に入ってもおかしくない、文章の起伏も少なめな連作というのが、このシリーズの持ち味だと思うのです。 今回登場するレギュラーは、晴明と博雅と道満の三人のみ。特に道満がやけに目立っていました。道満しか登場しない作品二編。晴明達と半々で活躍するもの二編。しかもどれも、この老人にしてはまともな行動してるよ? 登場キャラと言えば、ついに藤原道長が登場したのが驚きでしたかね。やはり『月』がメインテーマの巻だからでしょうか。なんかイメージ的にこの人は、小太りのおっさんなんですけど、晴明達がまだ若いからか将来有望なイケメンの青年として描写されてました(笑) あと気になったんですが、毎回ゲストキャラに『橘』姓が多かったです(なんと九作中六作のゲストキャラが『橘』氏)。なんか意味があるのかと期待していたら、なんにもなくて拍子抜け。単にそう言う気分だっただけですか、夢枕先生……
今回は漢詩を詠むシーンも何回かありました。良いですね、漢詩。学校で習ってたときはなんとも思ってないというか、むしろ好きじゃなかったんですけど。文法とか詠まれた時代背景とかそう言うの関係なしに、ただなんとなく思い浮かぶ情景や、音読したときのリズムの良さを楽しむと、おもしろいと思います。 今までは李白の『静夜思』が好きでしたが、今回登場した白楽天の『折剣頭』というのも素敵だなあ。折れた銅剣の先が『数寸碧峰頭』とは、よくぞたとえたものです(うっとり)
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No.4411
(読書)
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プロフィール |
神崎 真(かんざき まこと)
小説とマンガと電子小物をこよなく愛する、昭和生まれのネットジャンキー。
ちなみに当覚え書きでは、
ゼロさん= W-ZERO3(WS004)
スマホ= 003P(Android端末)
シグ3= SigmarionIII です。
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