2012年10月31日の読書
2012年10月31日(Wed)
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本日の初読図書: 殺人事件のアリバイ検証をするため、ただ一人アリバイのない容疑者の弁護士が企画した、事件日の再現ドラマ。彼の台本に従ってその日の当事者達の動きをなぞってゆくバイト達の中に、可奈と燈馬の姿もあった。彼らは果たしてアリバイを持つという他の人々の立場から、台本から外れることのない動きで殺人を起こせるのか……「検証」 入院した恩師から、燈馬は仕事の引き継ぎを頼まれる。アメリカの巨大投資銀行で、将来性のある融資先を選ぶアドバイザーをやって欲しいというのだ。渋々引き受けた燈馬と可奈の前に現れたのは、伝説のセールスマンと呼ばれる男ジンジャー。これまで18の会社を渡り歩き、その全てで営業成績トップを叩き出したという天才である。しかし今回彼が売り込んできた民間の宇宙開発会社は、裏に多くの問題を抱えていた。それに気付いた可奈は、しかしジンジャーが娘の病気のため大金を必要としていることも知り、深く葛藤する。ジンジャーの手腕に乗って、危険性の高い融資を見逃すべきか、それとも告発するべきか。ジンジャーと燈馬の間で、板挟みになる可奈だったが……「ジンジャーのセールス」
今回も後半は書き下ろしだったらしいですが、無理してないですか加藤先生。雑誌に載せずに直接単行本だと、それだけ収入も少なくなりそうな気がするんですが。別に同時発売にこだわらなくても良いから、じっくり描いて下さっても良いんですよ? ……と、余所ながら心配になってしまいましたが、今回もクォリティは高かったです。 っていうか、書き下ろしの「ジンジャー〜」は、久々にしてやられました! 天才セールスマン……のはずが、過去のトラウマと娘の病気により、思うようにセールストークができなくなっている。困り果てていると見せかけて可奈の同情を引きつつ実は……というところから、さらに状況が二転三転。 最後は痛快に魅せてくれました。 まさか途中の、あんななんてことない場面が、伏線のひとつになっていたとは……(ため息) 一作目の「検証」もおもしろかったですけど、何故か真犯人が登場した最初のコマで、「あ、こいつ怪しい」と思ってしまったんですよね(苦笑) 共犯者の存在は、さすがに思いいたりませんでしたけど。 読了後は、ちょっと金田一(爺)さんの「夜歩く」を思い出したりとか。
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No.4281
(読書)
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この記事へのコメント
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iwamoto
2012/11/01/10:26:19 [HOME]
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読書週間ですね。 おめでとうございます。 週間と言いながら、2週間! この極めて稀で異形の「週間」ではございますが、活字好きには心地よい2週間かもしれません。
いつも沢山読んで頂いてありがとう。 勝手に無段で「読書推進運動協議会」になり代わり、御礼申し上げます。
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No.4282
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神崎真
2012/11/01/21:29:49
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こんばんは、 iwamoto 様。 読書週間……そういえばそのようなものも存在しましたっけ。 季節を問わず常から本を手放さないので、まったく意識していませんでした。ちょうど今の時期なんですね(笑) とにかく活字中毒なので、こればっかりは止めろと言われても止められませんvv
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No.4285
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プロフィール |
神崎 真(かんざき まこと)
小説とマンガと電子小物をこよなく愛する、昭和生まれのネットジャンキー。
ちなみに当覚え書きでは、
ゼロさん= W-ZERO3(WS004)
スマホ= 003P(Android端末)
シグ3= SigmarionIII です。
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