2012年02月08日の読書
2012年02月08日(Wed)
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本日の初読図書: 気がつけばこのシリーズも25冊目。まさかこんなに長丁場になるとは、予想もしてませんでした。 今回はとにかく「重雪さま……!」というところ。 いやはや、ずっと何を考えているのか読めない人ではありましたが、よもやこのような想いと事情を心の内に抱えていらっしゃったとは(驚) もともと杉浦さんの描かれるお話には、純粋に憎める『悪役』がほとんど登場しないと思います。今作もホシミノコトが突き抜けてアレだった他は、妖芽の皇子も金隷も、あと夜明とか、最初登場した頃は悪役っぽかった主匪達なども、どうにも心底からは憎めないキャラクターばかりで。そんな中、重雪さまもやっぱり共感できるお人だったんだ……と。もうあまりに凄絶なその生き様に、読んでいて泣きそうになりましたよ。 ホシミノコトは、どうやらようやく本当に片が付いたようですね。そして残るは、彼が引き起こしたあれこれの後始末。 金隷が正気を取り戻し、なんだか皇子とラブラブしてるなあと、ちょっぴりほんわかしていたら……また(泣) いや、決断したこの主従はものすごく格好良いです。自らの運命を自らで決め、それにむかってまっすぐに『生きる』彼らの浮かべるその笑みは、ほれぼれするほどに美しいです。 立ち向かう羅漢と千艸の二人も、まるで鏡に映したかのように凛々しくて。 それでも、その決意があまりに切ない……(涙) 見えない糸でつながっている二組四人の主従達は、対立しながらもきっとお互いに全てを理解するのでしょう。理解した上で、皇子達は道を選び……そして羅漢はそれを受け入れるのでしょうか。彼らの願いを汲み取って。それとも、羅漢らしいなんらかの、意表をつくような救いをもたらしてくれるのか? もはやまったく展開が読めません。 巻末予告には次回最終巻とは書かれていないので、まだ終わりにはならないようですが……期待と怖さでドキドキしながら発売を待つことになりそうです。
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No.3603
(読書)
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プロフィール |
神崎 真(かんざき まこと)
小説とマンガと電子小物をこよなく愛する、昭和生まれのネットジャンキー。
ちなみに当覚え書きでは、
ゼロさん= W-ZERO3(WS004)
スマホ= 003P(Android端末)
シグ3= SigmarionIII です。
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