2012年01月29日の読書
2012年01月29日(Sun)
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本日の初読図書: 姫川玲子は二十七歳にして警部補となり、警視庁捜査一課十係で姫川班の主任という立場にある。女性のノンキャリアとしては異例のスピード出世だ。部下を含めて周囲はほとんどが年上の男ばかり。ひとつしくじれば男の何倍も評価を落とし、試験勉強ばかりうまいお姫様と陰口を叩かれる。そんな中にありながらも、彼女は独自の勘とセンスで着実に成果を上げていた。直属の上司や班の部下との関係も悪くはなく、自分ではそれなりに恵まれた職場環境にあると思っていた。 ある日のこと、ため池近くの植え込みでブルーシートに包まれた死体が発見される。執拗なほどに傷つけられ腹を裂かれたその死体は、厳重な梱包状態とは裏腹に、ごく無造作に道ばたへ放置されていた。 その違和感を追求してゆくうちに、彼女は死体がため池に沈められる予定だったのではないかと思いつく。そしてため池の中を調査した結果、同様に傷つけられ梱包された死体が見つかった。死亡推定時期は、先の死体の一ヶ月前。 そして殺された二人の共通点を探していくうちに、姫川班のひとり大塚がとある情報を拾い上げる。 それは殺人ショーへの案内をするという、インターネット上のサイト「ストロベリーナイト」の存在。通常の捜査は他の班にまかせ、そのサイトについて追っていく姫川班だったが、やがて悲劇が彼らを襲うこととなり ――
現在放送中の連続テレビドラマの原作です。シリーズ一冊目のこの内容は、以前に単発二時間ドラマとして放送されました。 いやあ……予想はしてましたが、やはりドラマはあれでも相当描写を抑えていたんですね。もう鬱度、猟奇度が半端ねえ(泣) エフが受けた虐待の内容も容赦なければ、ストロベリーナイトでの殺人ショー描写ではもはや涙目。こういう目にだけは心底あいたくない( T △ T ) 犯罪被害者の命がゴミの(ry とりあえず落ち込んでるときに読むのは勧めません。そしてヒロインや若手男子より、ひねくれたオッサン的脇キャラを好む人の方が良いでしょう。 ……まあ、しかし。こうして原作を読んでみると、ドラマの二時間スペシャルはかなり丁寧な作りをしていたのだなと思いました。 特にキャラのイメージがかなりしっくりきて、脳内ではすっかりドラマのキャスティングで読んでいました。違和感があったのは、黒幕の外見と姫川班ナンバー2ポジの菊田ぐらい。 ……ええ、菊田さんがね(遠い目) 個人的に、ドラマでは菊田さんが一番好きなんですよ。ビバ、女性上司にそれとなく思いを寄せる寡黙で有能かつイケメンな年上部下! とか思ってたんですが。しかし……原作の彼はガッチリ系の実直ヘタレで恋心が対象にまでだだ漏れ。しかも捜査の肝心なところは全て他の人間に持っていかれたほぼ空気でした_| ̄|○ もしも先に原作読んでいたら、私はむしろ井岡×姫を推していたかもしれん……なにげに井岡有能だし。 そしてガンテツはごっつー格好良かった! っていうか武田鉄也すごいですね。イメージそのまんまでしたよ。金●先生に興味はなかったが、数年前のお正月ドラマ八犬伝の時といい、悪役演るとごっつー楽しそうvv ドラマ見てて思った、どこからあんなに買収に使う金を調達しているのかといった疑問も明らかになったし、ここぞと言うところで良いところを持っていきます。普段の言動は読んでいて辛くなるほどきっついし、人間性もどうかと思うのに、要所要所で微妙にキメる。渋い。最後もおいしいところかっさらっていくし。 ドラマではラストに菊田が噛むことで姫川班の面目が保たれた感じでしたが、原作ではガンテツと井岡のオッサンコンビがシメました。主役含めて姫川班良いところなし。 さて続刊での展開はどうなるんでしょうかね……とりあえず菊田はもうちょっとがんばれ。外見はどうにもならんが、行動さえしてくれればイメージは脳内補正できる。
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No.3591
(読書)
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プロフィール |
神崎 真(かんざき まこと)
小説とマンガと電子小物をこよなく愛する、昭和生まれのネットジャンキー。
ちなみに当覚え書きでは、
ゼロさん= W-ZERO3(WS004)
スマホ= 003P(Android端末)
シグ3= SigmarionIII です。
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