2011年09月26日の読書
2011年09月26日(Mon)
|
|
|
本日の初読図書: 元ヤンで微妙に売れないホストの沖田大和。 ある日店にやってきた小学生の男の子は、「初めまして。お父さん」と大和に告げた。 聞けば子供 ―― 神保進は、かつて別れた恋人 有希子の子供で、父親は事故で死んだと聞かされていたらしい。しかし母親が隠していた写真や住所録から大和の存在を見つけだし、夏休みを利用して会いに来たのだという。 折りしも店で問題を起こした大和は、ホストクラブから系列店の宅配便会社へと配置換えになった。慣れない仕事をこなしつつ、初めて会う息子と手探りで交流を深めてゆく大和。 ぎこちない親子の一夏の交流を描き出した物語。
客を殴って ―― と言っても、悪い男に騙されている女性客の、目を覚まさせるためという非常に男らしい理由 ―― ホストを首になり、同じオーナーが経営する宅配便会社へと再雇用された大和。元ヤンの腕を生かして華麗なドライビングテクニックを見せてやるぜ! と意気込んでいたら……任されたのはなんとリヤカー(笑) 雨の日も風の日も、重いリヤカーを引いて働く大和は、ホスト時代のスマートさはないけれど、でもとっても格好いいのです。 新米お父さんとしても試行錯誤や失敗を繰り返しますが、それでも押さえるべきところはびしっと押さえるいい男ですvv 過去の失敗をきちんと糧にできているあたりが素晴らしいんですよねえ(しみじみ) あ、ちなみに今回は珍しくミステリ色が薄く、普通に父と子の交流話でした。割とさらっと読みおわれる感じです。 できればもうちょっと進くんと母親サイドの事情に説明が欲しかったかな……? っていうか、進くん、家事とかできすぎ。苦手な私は劣等感覚えちゃうよ(しょぼん)
そうそう、「ひきこもり探偵」の木村栄三郎じいさんが名前だけ出てきてました。さらに名前だけ出てくる新井クリーニングは、「切れない糸」だったでしょうか? 「ホテル・ジューシー」や「先生と僕」、そして「和菓子のアン」ともリンクしているようで、こういうさりげない坂木ワールドに気付けると楽しいですねvv
今回は京香さんが収賄疑惑を受けて、辞任に追い込まれるという大事件発生。もちろん最後は再選してめでたしめでたしなんですけどね(笑) しかし辞任から再選挙→当選までって、どれぐらいの時間がかかるんだろう……? あと今回の「荒れる成人式問題」は、このシリーズにしては珍しく、ちょっと爽快感が少なかったかな。私が「TVやイベントに、事情がよく判っていない子供を利用する」というシチュエーションが嫌いなせいかもしれませんが。 たとえばいくら売れている子役だからといって、料理の値段当てショーとかに小学生出すのはいかがなものかと思うんですよ。人生経験、絶対的に足りてないだろう子供に、高級料理を食べさせて、判る訳ないだろう値段を言わせるって……大人になってからその番組を見た当人は、はたしてどんなふうに思うんだろう……
|
No.3389
(読書)
|
|
|
|
この記事のトラックバックURL
|
https://plant.mints.ne.jp/sfs6_diary/sfs6_diary_tb.cgi/201109263389
|
|
|
|
プロフィール |
神崎 真(かんざき まこと)
小説とマンガと電子小物をこよなく愛する、昭和生まれのネットジャンキー。
ちなみに当覚え書きでは、
ゼロさん= W-ZERO3(WS004)
スマホ= 003P(Android端末)
シグ3= SigmarionIII です。
|
|
|