おそらく寄付されたものなのだろうけれど
2011年02月04日(Fri)
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このところ読み続けている夢水清志郎シリーズ。県立図書館で新しいのを借りたら、怪盗クイーンとのコラボものでした。……これはクイーンを読んでから読むべきか? と思ったら、そっちのシリーズはなぜか一巻目だけが収蔵されておりませなんだ。なんでやー( T _ T ) 仕方がないので、購入してもらえないかとリクエスト手続きをしてから帰宅したら、あとから「児童書はリクエストの対象に入ってませんでした」との電話連絡が。 ……なんで私が購入希望する書籍は、どれもこれも問題が生じるのか(しくしくしく)
もういっそのこと古本購入でもして、読み終わったら寄付してやろうかとまで思いましたが、それでもいったん頭を冷やし。遠方にあるうえ、駐車場の状況がよろしくなくてほとんど行かない市立図書館の蔵書を検索してみたら、幸いにも収蔵されてました。貸出中だったので、さっそく予約手続き。ネット上で予約できるところとかは便利なんだけどなー、市立図書館。せめて駐車場の無料時間を三十分から一時間に延ばしてくれれば、もうちょっと足繁く通うんですが。借りたい本を選びにのんびり見てまわるのに、三十分は落ち着けないですよねえ。しかも駐車場と図書館とが、間に文化ホール挟んで真反対に位置しているし。歩く時間すらもロスだわ! まあ、駐車場あるだけましだと思うべきなんでしょうけれどね。自転車ではちょっと辛い距離ですから……
白髪鬼の入力は、更新記録で言及した「JISコード?」こと、第3、第4水準の漢字の面区点番号の入力方法を調べてみたり。 なんかざっと見た感じ「温」の旧字体とかも第3、第4水準に含まれているようで、これはやっぱり、「※[#「さんずいに口<人/皿」、第3水準1-86-92]といったような書き方をせねばならぬのかと思いつつ、でもそれめっちゃ読みにくい……(−_−;) しかも第3、第4水準にどこまでの漢字が含まれているのか、校閲君ではチェックができないし。困ったものです。
話は変わりまして。 数日前にHNK系列で放送されていた、映画「狼王ロボ」を録画しておいたのですよ。ディスクに落とすかどうかは見てから決めようと、HDDに入れっぱなしにしておいて数日。今宵は父がお出かけでテレビが空いていたので、ようやく視聴できました。
「………………」
うん、いや、映画としてはすごく良くできてたと思います。 動物ドキュメンタリーと見まごう、ごく自然なオオカミその他の映像は、「これほんとにタレント動物?」と思うほどの違和感のなさ。 狩りのシーンといい、子育てのシーンといい、実に見事でした。 原作ではすでに狼王として悪名を轟かせているロボの、幼少時代からエピソードを綴っていったのも、良い演出だと思います。脚本も映像も、映画としてはかなり良いと思います。
……でもこれ、ロボじゃない(しょぼん)
ネタバレ含んだ詳しいあらすじは「狼王“ロボ” - goo 映画」をご覧になれば判ります。もはやこれ、シートン動物記の「狼王ロボ」とは完全に別物です。 まずロボの連れ合いが、白狼ブランカではないこと。↑のあらすじには名前載ってますが、吹き替え映画の中では名前出てこなかった気がします。無名の黒狼です。 ……まあ、白い狼は用意するのが難しかったのかもしれませんし、ならば逆に黒くすることで画面上目立たせることにした結果、「白」という名前はつけられなかったと考えられるので、まあそこはいいとしましょう。 だけど、捕まった妻狼が殺されずに、囮として囚われになったあたりから嫌な予感はしたんですよ……以下はネタバレにつき、一応反転させましょう。
妻が捕まったと知ったロボは、いったん助けに行くものの、銃を持った男に狙われやむなく引き上げる。 しかし彼は諦めなかった。遠吠えで群の仲間を呼び寄せて、妻が捕まった牧場をいっせいに襲ったのだ。パニックを起こした牛たちは、暴走して柵や建物をなぎ倒してゆく。妻狼が捕らわれていた小屋もあっけなく潰され、妻狼はロボと共に無事逃走を果たす。 しかしもはやこの土地に安全な場所はない。どこかにきっと人間のいない安住の地があるはずだ。ロボは群の仲間を引き連れて、未開の奥地へと旅立っていく。人々の間に、永遠に消えることのない伝説だけを残して ――
以上ネタバレ終了。 これ、ロボじゃないよ(泣) あの誇り高くも切なく美しい夫婦愛が、なんだよこの終わり方( T _ T ) さすがはウォルト・ディズニー制作。そういやリトル・マーメイドもこんな感じだった(遠い目) 単独の物語としては、実に良いストーリーだと思います。格好いいし、後味も良いし。 でも、これをロボと呼んで欲しくはない。そう思いました。 ……そもそも、ロボの悪行自体がほとんど描写されてませんしね。食べもしない牛を一晩に何十頭も殺したとか、そういった高額賞金をかけられるに至るまでの行動が、ほとんど出てこないのですよ。ただ牛を狩るだけなら、他のオオカミとまるで差異がありません。 それに罠や毒餌を見破る頭の良さも、ぜんぜん表現されてないし……懸命に工夫を凝らして罠を仕掛ける猟師との、丁々発止たる攻防ぶりもまるっと削除。 原作に思い入れがない人には、充分楽しめる作品だとは思うのですけれど……メディアミックスって難しいなあ……
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No.3048
(映像)
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この記事へのコメント
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おかぴー
2011/02/06/23:46:34
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こんばんは。狼王ロボ。子どものころシートン動物記が好きで何度も読み返しましたよ。 ええ、確かにこれでは「ロボ」じゃないです。何でも現代風にアレンジすればいいってものじゃあ(以下略)と叫びそうになりましたとも。そこまで改変するならいっそ新しく狼を主人公に立てて作品を作り直せばいいのに、と思ってしまいました。009でも色々言われましたけど、昔の作品を今の時代に移し替えるって難しいですね。
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No.3052
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神崎真
2011/02/07/08:05:54
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おかぴーさんも、そう思って下さいますか。 ……これって、「ロボ」じゃあないですよねえ(しみじみ) 単独の映画としては、すごく良かっただけに惜しまれてなりません。途中に入る挿入歌とか、吟遊詩人の語る英雄譚みたいで格好良かったんですけどねえ。 狼の名前を違うものにしてあれば、ここまでモヤモヤとは来なかったと思います。 ……でももしそうだったら、最初から見なかっただろう事も予測できるんですが(苦笑) やはり「ロボ」のネームバリューはすごいと言うことでしょうか。 ほんと、009の時も侃々諤々でしたね。私に言わせると、以前お正月番組でやったタッキーの雪之丞変化も同様でした。 昔の作品の焼き直しって、ほんとに難しい……
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No.3053
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プロフィール |
神崎 真(かんざき まこと)
小説とマンガと電子小物をこよなく愛する、昭和生まれのネットジャンキー。
ちなみに当覚え書きでは、
ゼロさん= W-ZERO3(WS004)
スマホ= 003P(Android端末)
シグ3= SigmarionIII です。
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