2010年07月16日の読書
2010年07月16日(Fri)
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本日の初読図書: 「赤毛のレドメイン家」と黒岩涙香の「幽霊塔」をそれぞれ翻案した物が収録されています。 幽霊塔が涙香版とどの程度違うのか興味があって借りてみました。 とりあえず幽霊塔を読破。大筋、涙香版と変わりありませんでしたかね。現代文に近くなっているので、かなり読みやすいことは確かです。主役の元婚約者 栄子(涙香版ではお浦)と、その共犯者で、過去の殺人の真犯人 長田(涙香版では 高輪田)の登場シーンがごそっと削られていたのが大きな違いですか。他にもちょこちょこカットされている部分があって、簡略化されている感はありました。書き足されたシーンはほとんどなかったような。 数少ない改変されたシーンとしては、ラストの弁護士さんが改心する下りが、主役が助けたことに対して感謝したから……という涙香版とは異なる流れになっていたのが、かえっていまひとつかなあと思わなくもなく。 そうそう、舞台が日本になっていて、ヒロインが和装していたり、馬車に乗っていたシーンが人力車になっていたりとかしたのが、涙香版より後に書かれたのにレトロな雰囲気を醸し出していました。海外翻訳小説が、いっきに時代小説になってましたからね……(苦笑)
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No.2788
(読書)
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プロフィール |
神崎 真(かんざき まこと)
小説とマンガと電子小物をこよなく愛する、昭和生まれのネットジャンキー。
ちなみに当覚え書きでは、
ゼロさん= W-ZERO3(WS004)
スマホ= 003P(Android端末)
シグ3= SigmarionIII です。
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