2010年04月01日の読書
2010年04月01日(Thr)
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本日の初読図書: 昨夜、日記を書いてから読み読み。 梅安さん、続きの文庫版が県立図書館になかったので全集を借りてみたんです。 ……って言うか、これ一冊に梅安さんシリーズ全話収録されてるんですけど、文庫七冊分の全集はさすがに重くて読み辛く。 とりあえず、文庫では四巻目に当たる「梅安針供養」を読みました。シリーズ初の長編です。なんだか三巻の始めにあった、小杉十五郎さんが一度江戸に戻ってひと立ち回りやらかし、そのまま行方知れずになった、短編二本がなかったことになってるっぽいです。 ついに白子屋菊右衛門とも敵対する立場になっちゃって、どうなるんでしょう。このシリーズ、ラストは作者急逝による未完になってるらしいので、そのあたり片が付くのか心配です。
シリーズ五冊目。 分厚い全集があんまり読みづらいので、続きは市立図書館から単行本借りてきました(苦笑) 短編一話と長編一話の二話構成。短編は前回出奔して熱海でのんびりほとぼりを冷ましていた三人が、江戸へ帰ってきてまたひと仕掛け。昔、梅安さんの師匠に斬りつけて金を盗もうとした敵と偶然再会し、仇を討とうとしたものの、その生き様に魅せられ、逆に彼の仇討ちを完遂してやる、人間の矛盾に満ちたお話。 長編は白子屋菊右衛門との一件再びです。情けは人のためならず。互いに知らずして、白子屋から差し向けられた刺客の急病を救ってやった鍼灸医梅安。恩義を感じた刺客は、礼を言おうと梅安のあとを追う内に、彼が仕掛けの相手だと気付いて苦悩し始め……と、言うお話。刺客の無邪気な殺人狂 田島一之助がなんだか可愛いです。通りすがりの見知らぬ侍を、楽しみで斬り殺すような人格破綻者なのに。 ともあれ、白子屋の一件が無事片付いたようでほっとしました。
さくさく読めます、シリーズ六冊目の長編。 七冊目が作者急逝につき未完作なので、ここまでで読み止めようかと。 で、今作。前回片が付いた白子屋の残党が梅安先生を襲いまくります。三〜四人来るんですが、ことごとく返り討ち。運もあり実力もあり、とにかく仲間に救われる梅安さん。ほんとに味方にはこれでもかというほど好かれてます。彦次郎さんなんて、一巻目の頃からそんなに梅安先生好きかってくらいで(笑) ところでだんだん、旨そうな食事のシーンが減ってきているのは、やはり長く書かれているシリーズにつき文体が変わってきているからでしょうか。卵落とした葱の味噌汁って美味しいのかなあ……
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No.2680
(読書)
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プロフィール |
神崎 真(かんざき まこと)
小説とマンガと電子小物をこよなく愛する、昭和生まれのネットジャンキー。
ちなみに当覚え書きでは、
ゼロさん= W-ZERO3(WS004)
スマホ= 003P(Android端末)
シグ3= SigmarionIII です。
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