青空子猫と .NET Compact Framework 2.0
2007年12月27日(Thr)
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ここ数日、久しぶりに襲ってきているゼロさんいじりたい熱にうかされて、ついにやっちまいました。
■.NET Compact Framework 2.0 Service Pack 2 再頒布可能パッケージ http://www.microsoft.com/downloads/details.aspx?familyid=AEA55F2F-07B5-4A8C-8A44-B4E1B196D5C0&displaylang=ja
あーんど
■青空子猫 http://www.lares.dti.ne.jp/~k-akixx/
青空子猫とは、例によって例のごとくテキストファイルを読むためのビューワ。その名の通り、青空文庫形式のファイルを快適に読めるように特化したソフトです。 そして .NET Compact〜とは、青空子猫やその他さまざまな便利ソフト類を動かす為に必要なプログラム。動作環境に「.NET Compact〜がインストールされていること」と書かれているものは、別途これをインストールしておかないと動いてくれません。
実はこの .NET Compact〜のことがよく判らないため、今まで試せずにいたソフトが青空子猫を含めいろいろあったわけですが。 ……というか今もよく判っていないのですが、とりあえずこちらの cab ファイルを利用させていただいたらインストールできたので、まあOKってことで。
で、試してみました。青空子猫。 相当ピンポイントな表示カスタマイズができるとは聞いていましたが、
……本文表示に関しては、ほぼパーフェクトかもしんねえ(ため息) 古典明朝フォントが普通に使え、カギかっこや「?」や「!」、句読点類の位置もごく自然。ルビと本文フォントの種類&サイズをそれぞれ独立して指定できるうえ、文字間行間もプラス方向マイナス方向双方にかなり幅を持って設定できます。ルビと本文フォントとの行間まで調整できるんですよ! 文字品質も ClearType と AntiAliased と Draft の三つから選択できますし、背景色と文字色もRGB指定で変更可能。あげく青空形式の傍点タグで傍点として使用する記号まで指定可能ときた日には! 本文表示で不満なのは、たったひとつ。一つの文字に三文字以上のルビがついた場合に、ルビ同士が微妙に重なってしまう点だけです。
こんな感じ。 最新バージョンでいくらか軽減されたそうですが、まだ微妙に重なってるんですよね……
操作については、やはりかなりのカスタマイズが効きます。画面タップも各種ボタンにも、あらゆる機能が割り付け可能。フォント種類の変更まで割り付けられるので、普通フォントで読みたいときと、古典明朝で読みたいときと、ボタン一つで切替ができます。もちろん全画面表示や、しおりを挟んで閉じるなどもボタン一発。
逆に個人的に不満な点が、起動すると必ず本棚画面が開かれること。読みたいテキストをまず本棚に登録しなければならないこと。 まあ本棚登録については、いつも通り GSFinder の「送る」からテキストを開けば、自動で登録してくれるわけですが。どうせなら前回まで読んでいたファイル&位置を自動的に開くモードがあってくれると便利だと思うんですよね…… そして本文読んでる途中で TaskMan で終了しようとすると「予期しないエラー」を吐くこと。OKボタンを押すと、裏にまわるのではなく本棚画面に戻っちゃうのもあれですね。いやあくまで個人的な癖の問題なんですが。 とりあえず、左ソフトキーに「自動しおりで閉じる」を割り付けて、OKキーはできるだけ押さないように心掛けようかと。
あとチェックすべき所と言えば、検索機能があります。スクロールバーもあって表示非表示を選択できます。青空ルビ・青空傍点に対応。さらに対応していない青空コメントなどは、色を変えたり非表示にしたりが可能。ハイレゾ化しなくても表示が綺麗。起動やページめくりは早くも遅くもなし。 本棚の不要になった項目は、ひとつずつ消す機能とすべて消す機能があり(複数選択項目を消す機能はなし)、本棚から消すと同時に本体ファイルも消せるオプション有。
そして本文をなぞっての辞書起動はできませんが、「メニュー」→「表示中テキストと画像」から、選択テキストをコピーできる画面に移動するので、そこでクリップボードに積み込んでから辞書ソフトを起動すれば、ひと手間かかりますが、辞書をひけないこともありません。
結果としての、個人的使い勝手。
TTVブックリーダー=青空子猫>ブンコビューワ> RubyReader >>> T-Time
TTVブックリーダーと甲乙つけがたしってとこでしょうか。 しかしむしろ使い慣れたら青空子猫のがよさげな予感がひしひしと。なんといっても現在進行形で開発中。今後さらに機能改善の可能性がおおいにあるあたり、TTV〜にはない強みです。 .NET Compact Framework の件さえなければ、もっと気軽に入れられたんですけどね……その点がちょっと敷居が高くて取っつきにくいところじゃないかと。
参考として、今までに書いていた W-ZERO3 でのテキストビューワ関係記事のリンクを貼っておきます。 2007年12月16日(ブンコビューア) 2007年12月06日(RubyReader他)
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No.1735
(電脳)
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プロフィール |
神崎 真(かんざき まこと)
小説とマンガと電子小物をこよなく愛する、昭和生まれのネットジャンキー。
ちなみに当覚え書きでは、
ゼロさん= W-ZERO3(WS004)
スマホ= 003P(Android端末)
シグ3= SigmarionIII です。
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