ロッド=ラグレー
(第八話「南方の姫君」時に25才)



イラスト協力 鳥田彰子嬢 ロッド=ラグレー  頬の薄い精悍な顔立ち。なめした皮革のような褐色の肌。手足ばかりが長い痩せた体躯。日に焼けて荒れた焦茶色の髪を第一関節ほどの丸刈りにしている。瞳は深蒼(真夏の深い海の色)。珍しい取り合わせの色彩ではあるが、海辺にある交易都市、コーナ公爵領あたりでは目を引くほどのそれでもない。
 主要キャラ中で最も長身。一見すると貧相にも見えるが(成長期の栄養不良で肉が付かなかった)その実は全身筋肉の固まり。イメージ東南アジア系、か。
 セイヴァンの制服を動きにくい! と着崩しまくっているが、実は下に常に鎖帷子チェーンメイルを着用。額に幅広の、一目で安物と分かる傷だらけの額環サークレットをはめているが、これも鎧の替わりに頭を防護する(鉢金)のが目的。その他あちこちに小刀やロープを忍ばせている。

 性格は粗野・粗暴。きわめて口が悪く、礼儀や協調性は全くない。同僚や貴族達からはチンピラ視され軽蔑の対象だが、下位の者、特にスラムの人間などには人気がある。他人に厳しく、己にも厳しい人間。
 実際、知性・教養に関しては努力型の秀才。王宮図書室の常連で、何にでも手を出し、意地で身につけるタイプ。しかもそれを他人には知られたがらない。(知っているのはせいぜい、アート・エドウィネル・国王・騎士団長くらい)
 本当に認めた相手のみ名前で呼ぶクセがある。

 ちなみにロッド・ラグレーとは山田太郎とか田中一郎とか言った意味合いのある、いかにも偽名臭く野暮ったい名前。誰も本名だとは信じていない。





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