タティングレース Catherine Wheel Join
(キャスリーン・ホイール・ジョイン)のやり方まとめ



タティングレースの技法のひとつで、下側にあるピコと繋ぐ方法。
少々やり方は面倒ですが、仕上がりがきれいなので、私なりの備忘メモを残しておきます。


参考にさせていただいたのは、以下のサイトさんと動画です。

■Catherine Wheel Join キャスリーン・ホイール・ジョイン |タティングレース 101
 https://ameblo.jp/tating101/entry-11566791560.html

■Catherine Wheel Join in Tatting - YouTube
 https://www.youtube.com/watch?v=Glf2CJ0gGyI&feature=youtu.be


※写真はクリックすると拡大します。この画面へはブラウザの「戻る」で帰って下さい。



↓ 完成品↓
完成品1
完成品1

↑のように、重ねつなぎと比べると、繋ぎ目部分の凹みがなかったり、表も裏も同じような仕上がりになります。

特徴をまとめると、

1.下側にあるピコと繋ぐ技法で、オニオンリング作成時などに便利
2.ロックジョイン(シャトル繋ぎ)と異なり、芯糸が固定されないので締め具合の調節が楽
3.重ねつなぎ(盛本知子さんの著作ではピコットつなぎB)と異なり、繋ぎ目が凹まない。また裏から見ても違和感がない
4.繋ぎ目が1目分の幅になる
5.手順がややこしい

と言ったところでしょうか。
イメージとしては、ピコから引き出した巻糸とサブシャトル(糸玉)を使用して、芯糸とピコ糸をくるみながら、カバーステッチを1目作っているという感じです。


では、具体的な作り方にいきます。

とりあえずメインシャトル(薄茶・黒糸)、サブシャトル(ピンク・薄緑糸)を用意。
土台としてチェインとピコ付きリングを作成しました。
※オニオンリング自体の詳しい作成方法については、説明を省きます。



オニオンリング前半は、通常と同じです。
メインシャトルを右手に持ち、サブシャトルの糸を左手にかけて、チェインを作成します。



ここからキャスリーン・ホイール・ジョイン(以下 CWJ )の作成開始です。

まずはピコから巻糸を引き出し、シャトル繋ぎ(SJ)のように、その糸の輪へ巻糸自身(サブシャトルあるいは糸玉)を通します。
※この時、メインシャトルの糸が引き出した輪の向こう側にあるようにすること。



糸の輪にシャトルを通したら、その輪を裏側へ戻すように引っ張って、シャトルに繋がる方の糸がピコの向こう側へ出るようにします。



糸の輪が裏側へ戻ったところ。
先程とは逆に、シャトルに繋がる方の糸が輪になっています。



前の写真の赤い矢印部分(シャトルと繋がっているのとは逆の方)を引っ張って、糸を締めていきます。



ひとつ前のダブルステッチ(DS)の際まで締め終えたら、前の半目(FHS)が完成。



さっきまで引っ張っていた糸の輪に、前から後ろへ向かってサブシャトル(もしくは糸玉)を通します。



そのままサブシャトルの糸を引いて、後ろの半目(SHS)を締めていきます。



これで CWJ が完成。



ピコの内部で、メインシャトルの糸(黒糸)をくるんだ状態のダブルステッチができており、メインシャトルの糸を引くと、締め具合を調整できます。

あとは再びサブシャトルの糸(薄緑)を左手にかけ、メインシャトルを右手に持って、続きのチェインを結っていけばOK。



ピコ繋ぎした部分にも、段差ができていない状態になってくれます。




今回の撮影写真では装飾ピコを作り忘れたので、自分でもどっちが表なのか、ぱっと見では判らなくなるぐらいになりました(苦笑)

重ねつなぎの段差が気になる人、あるいは複数色や段染め糸を使用している時に、オニオンリングの裏側が作品の表に出てしまうデザインや、表も裏も人目に触れるアクセサリー系小物などで使用すると、仕上がりがワンランクアップする技法だと思います。


↓ 使用例↓




こういった技術を編み出す方、そしてネットなどで情報を配信して下さっている方々には、本当に感謝する他ありませんです <( _ _ )>



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