よしなしことを、日々徒然に……
※ 2017年以前の記事は こちら になります ※



 本日のストームグラス
2020年03月17日(Tue) 
寒の戻りと言うべきでしょうか。このところはだいぶ春めいてきて、↓こんな感じだったストームグラス。



これはこれで、透明感のある結晶が綺麗だなあと思っていたところへもってきて。
今朝はまたも真冬並みの成長でしたww



ううむ、惜しい!
おそらく水面側に結晶の種となる粒がなかったから、上からの成長はなかったんでしょうねえ。
No.1883 (日常)


 悪食令嬢と狂血公爵〜その魔物、私が美味しくいただきます!〜
2020年03月17日(Tue) 
読書記録:
■悪食令嬢と狂血公爵〜その魔物、私が美味しくいただきます!〜 54 滋養に良さそうなスープ[食材:ベルゲニオン]
 https://ncode.syosetu.com/n9941fv/

社交界デビューしてからはや3年。ついに父の後妻から、「あと一年以内に婚約者を見つけなければ、修道院に行ってもらう!」と宣告された伯爵令嬢メルフィエラには、とある悪評がつきまとっていた。
それは『魔物の生肉をむさぼり食べている』『果実酒の代りに生き血をすすっている』『魔毒に侵されまともではなくなった』『生まれてくる子は魔物になる』といったものだ。おかげで見た目はそう悪くないはずだが、縁談のひとつも舞い込むことはない。まったく失礼な話である。
彼女は生肉など食べない(お腹を壊すから)し、生き血をすすったりもしない(お腹を壊すから)。食べる魔物は、きちんと毒を抜き、下処理をしてから食べている(そうでないと、お腹を壊すから)。
しかし『悪食令嬢』の名は、既に社交界へ広まりきっていた。
さすがに不憫と思ったのか、父親からは「この際そこら辺の一般騎士でもいい。人としてきちんとした男なら、私は喜んで結婚を許可するよ」と、そう言われた。そこで彼女は出会いを求め、王都で開催される秋の遊宴会に参加したのだが。
しかし貴族たちはみな彼女を遠巻きにするばかりで、ひそひそと聞こえてくる噂話も尾鰭のついたひどいものだ。仕方なくもう少し目立たない場所へと移動しようとしたメルフィエラだったが、そこで混乱が生じた。
狂化した魔物の群れが、会場へとなだれ込んできたのである。
あたりは騎士たちの怒号と逃げ惑う人々の悲鳴で、あっという間に地獄絵図と化した。群衆に押しやられ取り残された老夫婦を見つけたメルフィエラは、手を貸そうとそのそばへ駆け寄る。そんな彼女の動きが目についたのか。巨大な牛型の魔獣バックホーンが、彼女達めがけて突っ込んできた。
とっさに両手を広げて立ちふさがった彼女は、次の瞬間、鮮血の雨を浴びる。ただし自分の血ではなく、魔獣の血を、だ。
「はっ……他愛もない」
血溜まりの中に倒れ伏す、頭部を失った魔獣の巨体。その傍らで、全身に返り血を浴びてなお不敵に笑う男が、剣を手に一人悠然と立っていた。
魔力を帯びて煌々と輝くその金眼が、メルフィエラへと止まる。
「どうした、私が怖いか?」
血まみれのその男のことは、世間に疎いメルフィエラでさえ知っていた。ガルブレイス公爵。血を好み、常に血臭を求めて魔獣を屠る変わり者で、残虐非道の血に狂った男と噂されている『狂血公爵』だ。
その姿に金切り声を上げて卒倒する貴婦人が続出し、かろうじて叫びを飲み込んだ者たちは、真っ青な顔で視線を逸らしている。そんな中で、メルフィエラは公爵の口元へと返り血が滴り落ちてゆくのを見て、思わず口を開いてしまった。
「生き血は新鮮ですが、魔毒を含む血を飲むと、発熱や激しい腹痛に見舞われてしまいます。お口をすすがれた方が賢明かと。二週間ほど低温熟成させたうえで毒素を抜き、十分加熱して食せばいけます」
「お前には、この魔獣が食物に見えるというのか」
「はい、もちろんです。食べるからには美味しくいただきたいですから!」
思わず力説した彼女の言葉に、狂血公爵が返した反応は ――


割れ鍋に綴じ蓋というか、変わり者同士で混ぜるな危険の二人が出会ってしまったからには、ブレーキなんのそので突っ走ります的な、婚約から始まるじれじれ甘々な恋物語。現地主人公。タグに「俺の婚約者が 可愛くてツラい/私の婚約者が 格好良くてツラい」が入ってるあたり、察して下さいww
グルメとシリアス要素もありで、連載中。
メルフィエラが魔物を美味しく食べられるよう研究を重ねていることは、本人『趣味』と言いつつも、かなり切実な理由があって、知るほどに切なくなります。そして狂血公爵様も、生まれ持った強すぎる魔力をどうにかして発散しないと命に関わる上に、そこへ政治的なあれこれやら何やらが重なって、国全体の防波堤として魔物の生息域でひたすら剣を振るっているのに、中央の貴族連中からは悪評受けまくりという、これまた悲しい裏事情が。
しかも公爵様、それを自分の役目だと割り切って、ストイックにこなしちゃってるんですよ。見た目も合わせて非常に恐ろしく映るそんな彼のことを、「血も滴るいい男は、何をしても様になる。噂の狂血公爵様はお気遣いのできる紳士だった」と言っちゃえるメルフィエラさんに、そりゃ速攻で婚約を申し込むさ!
なお公爵様、中身はけっこう不器用さんというか、身内限定でヘタレ属性ですww
公爵という身分にではなく、アリスティード・ロジェ・ド・ガルブレイス個人に忠誠を誓ってくれている幼馴染の副官ケイオスさんとか、領地で魔物討伐を共にし同じ釜の飯を食べてる騎士達とか相手には、かなりいろいろ(良い意味で)好き勝手言われまくってる感じww それがまた良いvv
……ケイオスさんには「どこでこんな怪我を」とか言われながら、隠そうとした傷を握りしめられても、かなりぞんざいな手当てのされ方をしても……それが実はケイオスさんによるフレンドリーファイア的なものでだったとは絶対口にしないで、普通に憎まれ口だけ叩いて治療されてるのとか、もうね……ケイオスさんが知ったら、仕方ない状況だったとはいえめっちゃ落ち込むだろうと想像できるだけに、この主従ってやつは……っっ

ひとつ残念なのは、キャラの年齢や外見にあまり詳しい描写がないこと。
ざっくりな体格と、たまに髪と目の色ぐらい? あとメルフィの髪はくせっ毛のふわふわ。そしてたまに脇キャラが「可憐だ!」って騒いでいる程度。公爵様の髪は灰色らしいですけど、長さや髪質はどうなんだろう……個人的には魔王様っぽい癖のある長髪イメージなんですが、戦闘職だし短くまとめてる方が自然なのかな? でも無精の長髪という説もありだと思うし。
そして年齢も、公爵様はおそらく二十代後半として、メルフィは……いくつなんでしょう? 社交界デビューが十六歳としたら、十九歳ぐらいだと思うのですが、そうすると十七年前の大飢饉のことを、記憶に残してるとは思えませんし。そのあたりは実母から話を聞いただけなんでしょうか? それで実母が飢饉をきっかけに始めた研究で5年後あたりに亡くなったんなら、その当時七歳として計算は合うんですが。
私は文章を読む時、脳内フルカラー映像を動かすタイプなので、そう言うところがけっこう気になるのでした。
No.1884 (読書)



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 プロフィール
神崎 真(かんざき まこと)
小説とマンガと電子小物をこよなく愛する、昭和生まれのネットジャンキー。
最近は小物作り(主にタティングレース)などにも没頭しています。

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