よしなしことを、日々徒然に……
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 第三王子は発光ブツにつき、直視注意!
2020年01月28日(Tue) 
■第三王子は発光ブツにつき、直視注意! 〜毎度お約束の利権争い
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第三王子の妃を決めるため、国内貴族の年頃の令嬢達が、王宮の夜会へと一堂に招かれた。
現当主である父親が、悪徳商人やら投資家やらにカモにされまくった結果、貧乏になったランドール伯爵家の娘であるリナ・ランドール17歳もそのひとり。
彼女は人のいい父がこれ以上騙されないよう人間観察を続けまくった結果、相手のオーラによってその人柄や害意の有無、現在の感情などを察知できるようになっていた。
侍女も道中の護衛も雇えない辺境の貧乏伯爵家にとっては、王宮までやってくるだけでも一苦労。さっさと義務だけ果たして翌日には帰ろうとしていた彼女だったが、それでもせっかく来たのだから、王子の顔ぐらいは確認しておこうと、夜会で壇上に現れたその人に視線を向け ―― 思わず顔をそむけてしまう。
ま、眩しすぎる!!
これが王者の風格というものなのか。真夏の太陽も凌駕するほどの強いオーラが眩しすぎて、その色やゆらぎ具合はおろか、王子の顔立ちすらも判別することができなかった。もはや目が痛くて直視できないレベルである。
あれは自分とは次元の違う存在だ。言いつけ通りパーティーに出席して、ついでに手順もマナーもすっ飛ばしはしたものの、社交会デビューも済ませられた。これで勤めは終わりだと王宮をあとにしようとした彼女だったが、何故か王宮側から第三王子の妃候補の一人として、他の4名と共に王宮滞在延長の名誉を賜ってしまい……

書籍化、コミカライズ済、ダイジェスト化なし。本編は完結していて番外編が随時追加されている模様。
特殊能力持ちではありますが、転生モノではなく現地主人公。貴族らしからぬ人柄で問題児な王子様を陥落させたり、他のお妃候補達と交流していったりと、まあある意味王道のシンデレラ・ストーリー、かな?
国王夫妻の思惑など、なかなか意外性もありました。
……ただ、うーん……最近、アンチ乙ゲーものをいろいろ読んでいたせいでしょうか。女なんて所詮は〜からのお前だけは他と違う〜でも好きな子はいじめるのが楽しいという俺様第三王子と、その側近で腹黒策士野郎にどうしても感情移入できませんでした(−ー;)
特に腹黒策士野郎は執行猶予とか言わず、問答無用で爺のとこに叩き込めばよかったのに(ぼそ)
第三王子もなあ……しょせんは顔か? 顔と金と地位があれば何でも許されるのか? と思っちゃいました。
あと第二王子は論外。おまえその歳まで血税で生かしてもらってきた、王族の義務を何だと思ってやがる、って感じでした。王太子はまあ……頑張って頑張って頑張った結果らしいので、しょうがないかと。
総じて女性キャラ達が格好良かったです。
No.1786 (読書)



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 プロフィール
神崎 真(かんざき まこと)
小説とマンガと電子小物をこよなく愛する、昭和生まれのネットジャンキー。
最近は小物作り(主にタティングレース)などにも没頭しています。

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