C.M.B.森羅博物館の事件目録 35巻
2019年06月07日(Fri)
|
|
|
読書記録:
日本人バックパッカーがタイで安い大部屋に泊まっていたら、いきなり警察に踏み込まれ、荷物の中から身に覚えのない覚醒剤が出てきて逮捕されてしまい……「ドミトリー」 死亡した大富豪の元から大量の美術品を買い付けたマウが、保管料や保険料などの経費を安く上げるために取った方法は……「クリスマスのマウ」 山で遭難した親子連れ。意識のない父親に代わり電話で山岳救助隊へ助けを求めた少年だったが、彼の説明に合致する場所に、二人の姿はなく……「ドングリとマツボックリ」 二週間前、自社ビルで起きた殺人事件。その犯人に合致するのはお前しかいないと、警察に詰め寄られたサラリーマン。しかし二週間も前の夕方に、何をしていたかなどなかなか思い出せなくて……「アリバイ」 以上、四編が収録されていました。 なんというか、雰囲気がだいぶ初期の頃に戻った気がします。特に「ドミトリー」と「〜マツボックリ」は、久々に森羅の博物学的知識が活用された印象が。あとどの話も、そこまで後味が悪くなかったのも、安心して読めました。 QEDもCMBも、ときどき容赦なく人の心の闇を抉ってくるから、予断を許さないんですよね……
|
No.1278
(読書)
|
|
|
|
|
プロフィール |
神崎 真(かんざき まこと)
小説とマンガと電子小物をこよなく愛する、昭和生まれのネットジャンキー。
最近は小物作り(主にタティングレース)などにも没頭しています。
|
にほんブログ村
|
|