コミック シャーロック・ホームズ 赤毛連盟
2019年06月05日(Wed)
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読書記録:
JET 宮越 和草 天野 瑰 コナン・ドイル 宙出版 (2015-10-26) 売り上げランキング: 241,041
400ページちょいある、コンビニ廉価版の、漫画版シャーロック・ホームズ。 ……てっきりJETさんのものだと思って購入したら、三人の共著でした。JETさんのやつ、全部別の傑作選で読んでたよ _| ̄|○
『赤毛連盟』『曲がった男』JET 『緋色の研究』『白銀号事件』『四つの署名』宮越和草 『唇のねじれた男』『入院患者』『マスグレイヴ家の儀式』『黄色い顔』『黒い盗人』天野瑰
他のお二方も、以前お見かけした絵柄ではあるんですが……うーん(苦笑) 宮越和草さんは、かなりすっきりしたタッチで少女漫画チック。ワトソンさんに髭があるのと、ホームズさんがコカイン使用してるのは評価高し。そしてホームズさんがかなり判りやすくワトソンさん大好きっ子(笑) 『四つの署名』のラストで、さて反動が来たとコカインの壜取り出すホームズさんを見て、「やっぱりほっとけないなあ」とため息をついて、帰っていくメアリを見送っちゃうワトソンさんという展開になってました。……そう言えばグラナダ版もこうだったか? 天野瑰さんの絵はちょっと雰囲気があって、あえて言うなら耽美より? 限られたページ数の中で取捨選択が必要だと判ってはいますが、ちょいまとめきれていない印象。『唇のねじれた男』では、ワトソンさんが同道した意味がまったくない上、謎が解決した後のセントクレア氏についての説明も全然なし。原作にない遠乗りなんかしてる暇があったら、そこらへんにページ割いてくれよぅと思っちゃいました。あ、もちろんメアリは影も形もなかったです。『マスグレイヴ〜』も、ホームズさんが回想話を語って聞かせるのではなく、二人で旧友宅へお呼ばれして、いっしょに宝探ししてるし。これもグラナダ版と同じ展開でしたっけ? そして最後の『黒い盗人』は、タイトルも内容もまったく覚えがないなあと思ったら、やっぱりドイルの原典には含まれていない作品らしく。 ちょっと検索してみたんですが、パロディ(パスティーシュ)ともオリジナルストーリーともあって、正確に誰の作品かは判りませんでした。 話的にはまあそれなりに面白く。あ、トリックは一発で判りました(苦笑) ただ、ああいう判りやすい人情を露わにするのは、ホームズさんよりワトソンさんの役目じゃないかなって印象でした。ライヘンバッハから帰還した後を想定してるのかなあ。
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No.1275
(読書)
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プロフィール |
神崎 真(かんざき まこと)
小説とマンガと電子小物をこよなく愛する、昭和生まれのネットジャンキー。
最近は小物作り(主にタティングレース)などにも没頭しています。
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