よしなしことを、日々徒然に……
※ 2017年以前の記事は こちら になります ※



 糸の持ち方
2019年01月31日(Thr) 
ハッピータティングレースの YuiYui 様のところで、左手の糸のかけ方について記事があったので、私もちょっと便乗をば。

■ダブルステッチの間に隙間ができる(T-T) 綺麗に締められない原因は糸の持ち方かも? | ハッピー タティングレース
 http://www.yuitatting.com/2019/01/29/256/

日本では一般的な、左手の中指を立てて人差し指で糸をつまむ、YuiYui 様風に言えば「数字の6持ち」。
それは間違いだと言われがちな、人差し指を立てて中指で糸をつまむ、「キツネ持ち」。

実は私も、最初に始めた頃はうっかり人差し指を立てては、いやいや違う、中指中指……とやり直していました。
既にかぎ針編みや棒針編みをされている方は特に、糸を引く=人差し指というのが身に染み付いているのではないでしょうか。

で、YuiYui 様のところで書かれている、「昭和40年代当時には、クロッシェ編みの持ち方が主流だったと言われた」というエピソード。
「それがホントの話だったなら、時代によって変わってきてる可能性もあるのかなぁ〜と思いました」との文章を拝見して、以前私が入手した古本を思い出したのです。

それは昭和30年3月1日に発行された、「基礎から応用まで 手芸一切の独習書」という、婦人雑誌の付録です。
昭和30年といえば、1955年。今から64年前に刊行されたものです。
その書籍では、タティングレースを「タッチング」と表記し、シャトルのことも「タッチングシャツター」と書かれています。
そして、ダブルステッチの作り方の解説はと言うと……



はい、人差し指を立てています。
しかもこのスケッチ、よくよく見ると、前の半目を作る時に手首を回さず中指と薬指で糸を持ち上げていたり、糸を引くときも右手の中指と薬指で押さえて微調整していたりと、そこそこ慣れた人の手付きをしっかり観察して描いたものではないか……とか思えるのですよ。
それでいて左手は「キツネ持ち」。

つまりこの書籍は、昭和30年当時に ―― 主流かどうかはともかくとして ―― 人差し指を立てる糸のかけ方をしていて、かつそれなりの技術を備えたタッターさんが存在していたことを示す、ひとつの資料になるのではないかな、と。

なお私は、糸のかけ方についてあまりこだわりを持っていませんww
一応中指を立ててはいますが、チェイン作成時の糸の保持とか、お教室とかだときっとダメ出しされるだろう持ち方してますし。

YuiYui 様も仰っていますが、人に指導する立場ならばともかく趣味でやるのであれば、メリットとデメリットを秤にかけた上で、自分が楽しくやれる方法を選べばいいと思います。
指の長さとか太さとかは個人個人で異なる訳ですし、人それぞれ、やりやすいやり方ってのはあると思うのですよ。
海外動画とかを拝見していると、右手のシャトルの持ち方、動かし方などまでまったく見慣れない……でもすごい技術をお持ちでスピードも早い方など、多々いらっしゃったりしますし。

それこそ棒針編みのアメリカ式とフランス式みたいに、どちらが正しいとかいう問題ではなく、地域や時代や個人の相性によって、いろんなやり方があるんだろうなあと。そう思っている次第なのでした。


そんなことを考えつつ、蔓草模様のモチーフは、魔方陣化に向けて試行錯誤中。



中途半端に残った Aroma Lace のブラックペッパーで、中央のモチーフ移動部分だけを作ってみています。
残り糸、だいぶ消費できてきたかな……?<目的が違うww


あと、ふと思いついたことも試してみていたりとか。



一応、こんな感じなのですが。
こちらについては、また別の記事にて……
No.1001 (創作 >> タティングレース)



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 プロフィール
神崎 真(かんざき まこと)
小説とマンガと電子小物をこよなく愛する、昭和生まれのネットジャンキー。
最近は小物作り(主にタティングレース)などにも没頭しています。

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