ご落胤王子は異世界を楽しむと決めた!
2018年07月31日(Tue)
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読書記録: ■ご落胤王子は異世界を楽しむと決めた! 〜冒険者デビュー https://ncode.syosetu.com/n3382ee/
伯爵家三男のリュシアン・オビーニュは、何故か物心付く前から頻繁に命を狙われていた。もともと身体が弱かったこともあり、また外出時には大げさなほどの護衛がつくこともあって、昏い諦めと共に引きこもりがちな少年に育っていた。 そして五歳の誕生日を迎えたその日、またもスープに盛られた毒によって昏倒した彼は、三日三晩生死の境を彷徨い ―― そうして前世の記憶を思い出した。 かつて日本人として生き、下手に仕事ができたため会社にいいように使われ、恋愛においても「良い人」で終わった日々。天涯孤独で四十半ばになっても恋人一人おらず、急な病に倒れた結果、一人暮らし故に誰にも助けられず死んでしまった。そんな、無為に失った命の記憶を。 だからこそ、彼は思った。今度は訳も判らず死ぬのはごめんだ。何としても生き延び、精いっぱい生きることを楽しんでやる! と。 幾度も暗殺の脅威にさらされ、どこか諦めてしまっていた少年は、ここにおいて開き直ったのだ。 そうして目を覚ましたリュシアンの枕元で、両親が何かを話していた。朦朧としながらそれを聞いた彼は、自分がなぜ狙われていたのかを、おおむね察することができた。 どうやらリュシアンの本当の母親は、今まで母だと思っていた人の姉妹で、そして現国王の側室だったらしい。王太子の母である正妃はすでに亡く、第二王子の母である第二妃イザベラに続く第三妃だったのだと。つまりすべては、お家騒動と言うやつだ。 リュシアンにとっては、そんなものなど果てしなくどうでも良い。むしろ大切な両親と兄妹達とひっそり幸せに暮らしていきたいが、向こうはそっとしておいてくれないのだろう。 ならば、力をつけるしかない。対抗する力を。 そう決意したリュシアンは、自分の生死がかかっているというのにどこか楽しげだった。 ブラック企業のサラリーマンなめるなよ。年中無休、昼も夜もぶっ通しで働ける自信があるぜ。 ……恐らくそれが過労死の原因だったのであろうが、今回はもっとうまくやってみせる。 そうして人が変わったように勉強や訓練に力を入れ始めたリュシアンだったが、相変わらず命は狙われるし、王都からは国王(実父)の呼び出しがやってくる。 やがて十歳になったリュシアンは、勉強と王族から距離を取ることを兼ねて、隣国の学園都市へ留学を決めた。だがいざ入学式に参加してみると、そこには問題の第二妃の子エドガーがいて……
前世知識で魔法を魔改造研究してあれこれしつつ、固有スキルや規格外の魔力量・使い魔を入手したり、実は希少なエルフの血を非常に濃く引いててそのエルフなどが姿を消しつつある謎に迫ってみたりと、そんな感じ。連載中。 王太子は謎の行方不明中。この人も(というか王族自体が)うっすらとエルフの血を引いているので、エルフ全体の失踪問題にも関係あるかも? みたいな。 で、第二王子さんはけっこう普通の子供で、リュシアンを弟として扱いつつ、強烈な母親から離れられたおかげでのびのび留学生活を満喫。母親のやってたことを知らなかったので、途中いろいろありますが……というか、これ第二妃さえまともな人なら……って。 あと、かなり話が進むまでイラッとさせられた、粗暴でやかましいイジメっ子が、実はいろいろ事情があったことが判明して仲間になったりとかもしてます。
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No.568
(読書)
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プロフィール |
神崎 真(かんざき まこと)
小説とマンガと電子小物をこよなく愛する、昭和生まれのネットジャンキー。
最近は小物作り(主にタティングレース)などにも没頭しています。
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