最強パーティーの雑用係〜おっさんは、無理やり休暇を取らされたようです〜
2018年05月05日(Sat)
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読書記録: ■最強パーティーの雑用係〜おっさんは、無理やり休暇を取らされたようです〜 62おっさんは、少女を奮い立たせる。 https://ncode.syosetu.com/n8910em/
依頼達成率は100%。最強と名高い大規模パーティー【ドラゴンズ・レイド】は、その功績の大きさから、世界規模で一目置かれた存在であった。リーダーであるリュウなどは創造神の祝福を受け魔王を倒し、世界に平和をもたらしたという、文字通りの最強パーティーである。 クトーはそんなパーティーで雑用係をしている、三十代のおっさんだった。リュウとは田舎の村で共に育ち、一緒に冒険者になった幼馴染だ。 しかし彼が普段している仕事と言えば、メンバーのスケジュール管理や対外折衝と言った雑用ばかり。ギルドに顔を出せば、他の冒険者からは『インテリメガネ』『最強パーティーの雑用係』などと揶揄される状態である。クトー自身はそれを気にしていない。まったくもって事実だと思っているし、適材適所や効率重視というのがクトーの好きな言葉だ。 自分が出来る事務処理ばかりをやらせてもらい、最前線に立つのは常にリュウや他のメンバー。とても楽をさせてもらっていると思っていたのだ。 そんなクトーに、ある日リュウが告げた。 「お前に、休暇を命じる」 「……それは、解雇という意味か?」 淡々と問い返したクトーに対し、幼馴染の男は眉をひそめる。 「いやちげーよ。なんでそうなるんだよ」 「他にどういう意味に取れるんだ?」 「どういう意味もクソも、俺はお前にそのまんまの意味で『休暇を取れ』って言ってんだよ」 その言葉とともに、他のパーティーメンバー達も必死で休んでくれと言い募ってくる。 どうも、あまりにも休みをとらないクトーを見かねて、皆が心配しているらしい。無理をして倒れられでもしては大変だ、と。 しかしクトー自身は、まったく無理をしているつもりなどない。いつもモンスターと戦っている仲間達と異なり、自分は普通に街で暮らしているだけだ。仲間達の稼いだ金によって、冒険食よりははるかに質の良い食事と、毎日ベッドで寝る生活を甘受している。楽をしているのだから、他の面々より休みが少ないのは当然だ。疲労が溜まっている感覚もないのだから、別段休暇を取る必要を覚えない。 そう断言したクトーだったが……数日後、パーティーハウスへ向かうと、内部はもぬけの殻になっていた。残されていた手紙には、全員が一ヶ月の休暇を取るので、その間クトーはクサッツの温泉旅館でのんびりする任務を与える、と書かれている。 【ドラゴンズ・レイド】の任務達成率は100%だ。メンバー達の努力で保たれているその数字を、クトーが下げる訳にはいかない。 かくして彼は、温泉旅館でのんびりするという【任務】を達成するべく、休暇の旅に出発する。 たとえ、歩くついでに討伐や採集を片付けてみたり、途中で拾った見どころのある少女に冒険者としての心得を叩き込んでみたり、潰れかけている旅館の経営を立て直しつつ、営業妨害をしてくる組織を片手間で叩き潰したりしていたとしても。 ゆっくり湯に浸かって美味いものを食べ、可愛いものを愛でているのだ。これで休んでいなければ、もうどう休めば良いのか判らない。 そんな無自覚チートなワーカーホリックの彼を、事情を知る者達は『人材育成のエキスパート』『経営管理・兵站確保のプロフェッショナル』『単騎でパーティーの前線を支える、勝利と策謀の鬼神』と呼んでいるのであった……
魔王を倒した勇者パーティーのその後を描いた、無自覚チートなおっさん(とは言っても、クールな細身のイケメンで、銀髪インテリ眼鏡な三十代)と愉快な仲間達。第一章の温泉街休暇編は終了して、第二章の連載が始まっています。書籍化決定済な模様。 最初はよくある勇者パーティー追放モノかと思わせて、実は逆ww 事務処理どころか戦闘面でもNo.2あるいは影の黒幕と認められている自覚なきワーカーホリックを、なんとか休ませようとする周囲の面々は、みんなクトーさんのこと好き過ぎだと思います(笑) 話が進むにつれて明らかになっていくその過去(特に魔王討伐のあたり)は、けっこうシリアスと言うか、いろいろヘヴィなこともあったようで……そして今後に向けて不穏な気配も匂わせつつ、でもクトーとリュウならどうにか片付けちゃうんだろうなあという安心感があります。 クールなイケメンキャラなのに、可愛い物大好きで着ぐるみを部屋着にしちゃうギャップも良い感じ。って言うかクトーさん、実はめっちゃ天然ww メインキャラ達の多くが、ドラゴンにちなんだ名前になっている遊び心も面白いですね。 でもクトーさんの場合、名前(九頭竜)も見た目も考え方も、どちらかと言うと魔王よりって気がするんだよな……いつか悪堕ちしそうな怖さもありつつ、きっとリュウやレヴィやその他これまで絆を築いてきた面々が、ちゃんと引き戻してくれるんだと信じられます。 ……っていかん、なんか「これ(可愛いもの)着てあげるから!」ってレヴィが叫んだ途端、しれっと「言質は取ったぞ」ってダークサイド回避するクトーさんの姿が幻視されるww
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No.333
(読書)
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いざロングチェインへ
2018年05月05日(Sat)
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よっしゃまずは父が起きてくる前に、昨夜の執事西園寺〜四話目を見るぞ……って意気揚々と録画を再生したら、は? ってなった、朝の一番<なんか卓球が録画されてた え、新聞には普通に載ってたよね? とテレビの放送予定を確認したら、来週の放送予定は5話と表示されていますし。 え、あれ、録画しそこねた!? 焦りつつ公式サイトを見に行ったら、実際は放送延期で、来週に四話を放送するという告知が出ていました。 いやはやまったく、心臓に悪いッスよ……珍しくこの私がリアルタイム視聴(その週のうちに見るならリアルタイムだと言い切る)しようとしてるってのに……
で、じゃあとりあえず止まってるパッチワークなマジックスクエアでも進めながら、溜まってる未読オンラインテキストを読み上げアプリで聴くかな……とか思いつつ、気がつけば……
え、えへ? いやうん、本番開始前にまずは糸の長さ計測と、目数調整が必要かどうかの確認を、とか思ってですねww
……だってーーー、こんな魅力的な餌を目の前にぶら下げられちゃったら、ねえ?
P80〜81に掲載されている「 Lucky Clover 」というドイリーの、まずは最初の中心部分です。 うん、これのレシピが欲しいためだけに、私はこの本を買ったんですvv
なおこの洋書はかなり質のアレなペーパーバックで、コピー機やスキャナにかけたら確実に折れ跡つくか、下手すりゃ背割れしそうな上に、写真も真っ黒になるだろうと思ったので、スマホで目数が掲載されているページを高画質撮影。画像加工アプリで色調補正かけまくった上で拡大印刷し、完成見本はネット上にある先達様方のあれこれを参考にさせていただいています。 いやはや、先達の皆様方には、本当にお世話になりますです(−人−)ナムナム
そしてページを開いておく重石も不要なら書き込みもし放題なので、レシピはこうして別紙にプリントして、クリップボードで立てかけておくのが、個人的には一番やりやすいと思っている私でした。
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No.334
(創作 >> タティングレース)
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プロフィール |
神崎 真(かんざき まこと)
小説とマンガと電子小物をこよなく愛する、昭和生まれのネットジャンキー。
最近は小物作り(主にタティングレース)などにも没頭しています。
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