よしなしことを、日々徒然に……
※ 2017年以前の記事は こちら になります ※



 悪役令嬢に転生失敗して勝ちヒロインになってしまいました 〜悪役令嬢の兄との家族エンドを諦めて恋人エンドを目指します〜
2023年02月02日(Thr) 
読書記録:
■悪役令嬢に転生失敗して勝ちヒロインになってしまいました 〜悪役令嬢の兄との家族エンドを諦めて恋人エンドを目指します〜 50話
 https://ncode.syosetu.com/n7332gw/

幼い頃から病弱で、ろくに学校へも行けない女子高生、春木響子の夢は、乙女ゲームの世界に転生することだった。特に大好きな『マジック・アンド・ラバー 〜恋と魔法と冒険と〜』略して『マジラバ』は、制作会社が倒産してからも、何周もプレイしてやり込んだお気に入りである。
中でもサポートキャラとして登場するヒースクリフという青年が、彼女の最推しであった。第一王子の婚約者であり、悪役令嬢となるアンナマリーの実兄である彼は、一見するとチャラそうなナンパキャラなのだけれど、随所に意味深な描写があり、謎めいた魅力に満ちているのだ。
彼との恋愛エンドがないことに失望した彼女は、その妹である悪役令嬢に転生し、没落した先でも二人肩を寄せ合って生きる未来などを妄想していた。
そんな彼女は、まもなく病で若い命を散らす。
そうして ―― 気がついた時には、彼女はマジラバの世界にいた。
ゲームスチルで何度も見た覚えのある風景。眼の前にいるのは、憧れに憧れた、見るものを威圧するかのような強いオーラと、高貴な美しさをまとった公爵令嬢、アンナマリー。
(えっと、もしかして、前世の記憶を取り戻したから、人格が別れてしまって、今から融合的なやつかな? どうしよう!? これはこれで突発イベントとして、イイ!)
そんなことを考えつつ手を伸ばしてみた彼女だったが……返ってきたのは、
「あーら、ごめんなさい。気づきませんでしたわ」」
という、意地悪な口調。
……その後に小さく、「大丈夫じゃない、びっくりさせないでよ」と呟くあたり、ツンデレが尊すぎる。
「ちょっと、リサ・コルテリーアさん。失礼ではありませんこと!」
え、待って。リサ・コルテリーア?
呼ばれた名に、彼女は愕然とする。
それはマジラバのヒロインの名前である。けして、彼女が転生を望んでいた、ヒースクリフの妹ではない。
「どうしてーっ! 神様、間違ってます。こっちじゃなーい!」
思わず叫んだ彼女だったが、現在の状況がまさに悪役令嬢に意地悪をされているその真っ最中の、強制イベントであることに気づき ――


乙ゲー転生ヒロインアンチからの、一周回ってゲーム世界を謳歌しまくるヒロイン主役もの。なお目指すは悪役令嬢一家の救済及び、皆の幸せ。
書籍化・コミカライズ済。
「連載小説は未完結のまま〜」となってはいますが、いちおう一区切りはついている感じです。
前世がすごくあれな境遇なのに、明るく前向きなまま最後まで生ききった彼女への、ご褒美転生のようなものだったのでしょうか? そこまでは語られていないのがちょっと惜しいです。お葬式で棺にアンナマリーとヒースクリフのカードを入れてくれたお友達のその後とかも、書籍版では語られているのでしょうか。
ともあれ、ゲームの強制力や、イベントを消化しないと先に進めない等の「ここはゲームの世界」的展開がありつつも、逆にそれを利用してひたすら推しキャラ(悪役令嬢兄妹)と自分を幸せに、ゲームにはなかった未来を作ることに邁進する、ドタバタっぽいコメディです。と言うか彼女が絡むと、シリアスがどこかへ飛んでいくww
謎のヒロインパワーとか自称ヒロインズスキルで、“角を曲がってぶつかったら王子様(ドントタッチミープリンス)”だの“語るだけで超説得力(スーパーファンタスティックオピニオン)”だの“攻略対象に教えてもらわないと勉強できない病(ヒーローティーチミーシック)”とか出てくるのが逆に面白い(笑)

私はコミカライズから入ったんですけど、今のところ内容はほぼ同じ。むしろコミカライズ頑張ったな!? ってくらい、いろいろ膨らませられています。これは書籍版準拠なのかな?

■悪役令嬢に転生失敗して勝ちヒロインになってしまいました 〜悪役令嬢の兄との家族エンドを諦めて恋人エンドを目指します〜 - 無料コミック ComicWalker
 https://comic-walker.com/contents/detail/KDCW_FL00202545010000_68/

今ならまだ、1話から最新まで全部読めます。
No.3463 (読書)


 盲目の織姫は後宮で皇帝との恋を紡ぐ
2023年01月24日(Tue) 
読書記録:
■盲目の織姫は後宮で皇帝との恋を紡ぐ 〜第2部
 https://ncode.syosetu.com/n1074fp/

紫陽国には後宮が存在する。千年の歴史を持ち、近年は大きな戦乱もないこの国の後宮には、皇后を頂点として、下働きの官女まで実に1200人もの女達が集められていた。
蓮香(レンカ)は、正一品から従六品まで十二に区分される后妃や官女らの中でも、下から三番目に位置する、しがない機織り官女だ。
盲目でありながら、糸と糸の触れ合う音の変化を聞き取ることで織る彼女の帯は、皇帝の即位や皇后就任、皇族の出生時などの重要な式典で使われるものである。帯の中に様々な国家機密をも織り込むその技術は、実際には秘伝のそれで、現在それを完璧に行えるのは蓮香しか存在しないほどの貴重な技であった。
そして盲目故にか、あるいは幼い頃より課せられた厳しい修行のためか、彼女は視覚以外の感覚が非常に鋭敏だ。呼吸や心音を聞き分けることで人の心の動きや嘘を見抜き、わずかな衣擦れなどから場にいる人間の立ち位置は愚かそれぞれの服装 ―― すなわち身分さえも判別する。
その鋭敏な感覚で、彼女は重大な秘密を見抜いてしまった。それは後宮の主である皇帝が、二人存在するという驚きの事実である。
最初は盲目故にからかわれているのかと思った蓮香だったが、別人だと見抜かれた皇帝達は……非常に喜んだ。二人で一人として育てられてきた彼らは、今では実の母親すらも区別できぬほどよく似ているらしい。当たり前のように個として認識してもらえることが、彼らにとっては至極新鮮であったらしい。
主に後宮での務めを果たす瑛庚(エイコウ)と、外宮で政治を担っている燿世(ヨウセイ)。
主だった后妃らが全員妊娠もしくは出産したことで、後宮での義務はひとまず果たしたと考えた彼らは、一日交代で毎晩蓮香の元を訪れるようになる。
蓮香はただ機織りをして静かに暮らしたいだけなのだが、身分の低い官女を皇帝が寵愛していると噂が立ち、当然のように嫌がらせなどが行われ始めた。
しかし後宮で起きる様々な事件に、皇帝達を介して関わることとなった彼女は、その鋭敏な感覚と聡明な頭脳で、次々と解決していって ――

中国っぽい世界観で後宮が舞台のミステリー。
盲目だけど特殊能力持ちの官女(達観系リアリスト)と、双子の皇帝ズ(微妙にチャラ男系&真面目朴念仁系)との恋愛をからめつつ、後宮の女達のドロドロしたあれこれを解決していくタイプです。
第一話でいきなり、「この日、千年続く紫陽国の歴史上初めて盲目の皇后が誕生することになった」となっているので、まあそう言う話運びです。
書籍化、コミカライズ済。WEBでは第二部まで完結済。
あらすじを確認した感じ、書籍(現在5巻まで刊行)の内容がWEBを追い越しているようなので、今後の更新は絶望的っぽく<書籍の後追い更新は、宣伝と見なされて退会対象らしい
けっこう面白かったのに残念。
まあ、ある程度の区切りはついていました。
とりあえず、第二部ラストは皇后様が全部持っていったというか、酸いも甘いも噛み分けて、使える手段全部使って欲しい物掴み取るあたりが、一周回って格好いい。
まあね、やはり後宮が舞台とあってか、メインは女性で、男性は添え物っぽい感じがちらりほらり。
特に皇帝ズはちょっとポンコツがすぎるというか……後宮には伝わってこない政治面とか、蓮香が関わらない部分ではそれなりに有能なんでしょうが、こと恋愛方面になると視野が狭くなりすぎてるというか。
蓮香側の事情を解決しなければ、たとえ后妃に召し上げることができてもすぐにアウトって、ちゃんと説明されているのをぽっかり忘れているとしか思えません(−ー;)
蓮香が機織りに文字通り生命かけてることも、イマイチ理解してないよね……
あとは……謎解きモノを期待して読むと、肩透かしを食う部分も多いかと。蓮香の推理レベルが「なぜわかる」と言いたくなるレベルで、少なすぎる根拠から謎をズバズバ当てまくり。謎解き自体は舞台装置という感じでさらっと流したほうが良いと思います。
章タイトルを見る感じ、判ってやってる名作古典へのオマージュなのでしょうけれど、事件によってはもはや翻案レベルでトリックからなんからそのままなのもありましたし^^;;
と言うかそもそも、皇帝ズが双子だったって、いつの間に蓮香は知ったんだろう……最初は影武者だと思ってたはずなのに……なんでニコイチで育てられてたのかの説明自体がないしなあ……

まあなんだかんだ言って、思わず重箱の隅をつつく程度には読み込むぐらい、面白かったのは事実。
個人的には燿世推しで読んでました。瑛庚もやる時はやるあたり、格好はいいんですけどね……

あ、それとこれは警告。
人の命が馬鹿みたいに軽いです。特に理不尽に命を落とす赤子・妊婦が多いので、そう言うのが駄目な方はご覧にならないほうが良いと思います。
No.3450 (読書)


 王太子に婚約破棄されたので、もうバカのふりはやめようと思います
2023年01月18日(Wed) 
読書記録:
■王太子に婚約破棄されたので、もうバカのふりはやめようと思います 〜第一話エピローグ
 https://ncode.syosetu.com/n2049gr/

王太子アランの婚約者オリヴィア・アトワール公爵令嬢は、幼い頃より妃教育を軽んじ、必要な教養を身に着けようとしない、愚か者だともっぱらの評判であった。そして彼女が17歳となったある日、ついに王太子は我慢の限界となったらしい。
王城に呼び出された彼女は、国王を含めた上層部の面々の前で、大臣より婚約破棄を言い渡される。そして王太子の婚約者には、その大臣の娘である、ティアナ・レモーネ伯爵令嬢が新たにつくのだと言う。
オリヴィアは正直を言うと、笑い出しそうになっていた。
(思った以上にアラン王子はバカだったのねぇ)
彼女はしみじみとそう思う。
そもそもオリヴィアが妃教育を受けていなかったのは、王太子の命令があったからだ。
婚約者となって一年ほどが過ぎた頃、彼に命じられたのだ。
「お前が隣にいると私が馬鹿のように思われるから、お前はこれから馬鹿のふりをしろ、これ以上教育は受けるな」と。
そうして教師も遠ざけられてしまった。しかし教師の方には、王太子の命令には逆らえなかったことと ―― そしてもうひとつ、大人しく身を引いた理由があった。
なぜならオリヴィアは、当時まだ6〜7歳だったにも関わらず、用意されていた妃教育の大半を、すでに習得済みだったからだ。
無駄なことに時間を割くぐらいなら、その時間を使って、新たな知識を得たほうが有意義である。そうして多くの本を読み、宰相である父公爵のほうからさまざまな教育係をつけてもらった彼女は、生来の資質もあって必要充分以上の教養を身に着けていた。実際、今では本来王太子が行うべき仕事のほとんどを彼女が引き受け、王太子が失言すればさり気なくフォローに回って尻拭いをする日々が続いている。正直言って、もううんざりだった。
そこで彼女は、満面の笑みを浮かべてみせた。
「この度は。ご婚約おめでとうございます、殿下」
ドレスの裾をつまんで深く一礼する。その態度が王太子のプライドを傷つけるのを判っていて、あえての選択であった。案の定、真っ赤になって声を荒らげようとする王太子を遮ったのは、第2王子であるサイラスだ。
薔薇の花束を手にした彼は、オリヴィアの前で膝を折ると、告げた。
「オリヴィア・アトワール公爵令嬢。僕と結婚していただけませんか?」
予想外の展開に国王の様子をうかがうと、なにやら楽しそうに笑っている。
どうやらこの茶番には、なにか裏があるようだとオリヴィアは判断して ――


現地主人公で、転生要素一切なしの婚約破棄もの。
書籍化・コミカライズ済。現在三話まで掲載されてなお連載中ですが、もともとは第一話までで完結する予定だったようなので、ひとまずそこまで読了。
最初は毒親に思えた王妃様の意外な真意とか、王様と王妃様の関係性が結局それかーーーいww 的などんでん返しがけっこう面白かったです。
王太子様は……まあ、子供が子供に言った癇癪を、大人びた婚約者が真面目に受け止めて完璧に守り続けていたという気の毒さは……なくもないのかな?
まあ、王族の責任を考えるとザマアが少々甘い気もしますが、いちいち極刑にするのもアレですし、やり直しのチャンスは大事ですよね。あと確かに、色恋だけで王位を狙う第二王子というのも、問題ありまくりですし。
伯爵令嬢の方は……何も知らず父親の罪に連座させられたのは気の毒な気もしますが、無知の罪というか、王太子妃、ひいては王妃の務めを一切理解していないのに、それでも自分は天才だと信じて主役を引きずり落とそうとしていたあたり、もし彼女が王妃になっていたらもっと酷い目(国が滅ぶか反乱起きて公開処刑とか)に遭いかねなかったレベルなので、自業自得かなあと。
……自分で望んで得た立場なくせに、それに必要な教育の機会も、仕事に慣れる猶予も与えられて、でも全部必要ないと放り投げて、国交の場で主役に恥かかせようとするわ、王族しか承認できないレベルの書類を読まずにただサインだけするわって、さすがにこれは同情の余地ない……
No.3437 (読書)


 またひとつ古参が消える
2023年01月05日(Thr) 
まだネットを初めて数年の頃、オリジナル小説といえば個人サイトでの公開が主流だった時代に出会った作品がありまして。
シンデレラストーリーとか異類婚姻譚という意味ではお約束だけれど、召喚とか転移とか神様とか勇者とか、そういうのは全く出てこない、ほんわかのんびりな話運びが大好きだったサイトさんが、この度閉鎖されることになったそうで……

■- 双月界 -
 http://garten.whitecafe.jp/sougetsukai/

一応、作品はなろうへ転載されるとのことですが、ざっと見た感じ企画作品や番外編や裏がどうなるかは微妙っぽいので、未読の方はお早めにーーーと、声を大にしてお勧めしておきたい次第です。

魔技術師さんの、最初は一般人と見せかけて実は超ハイスペックなマイペースヒーローっぷりとか、巫女姫さんのほやほやぽやぽやっぷりとか、まだお父さん認識な竜皇さんの不憫さっぷりとか、眷属カップルの複雑さとか、何年経ってもしっかり印象に残ってるもんなあ……

そういうお話が 私も書きたい。
No.3426 (読書)


 転生悪役令嬢に王太子を押し付けられたモブ令嬢です
2023年01月03日(Tue) 
読書記録:
■転生悪役令嬢に王太子を押し付けられたモブ令嬢です
 https://ncode.syosetu.com/n7982gb/

現代日本でOLだったという記憶をうっすら持ったまま、異世界の侯爵令嬢に転生した主役。けれどしょせんは凡人。知識チートなんて無理だとまったり生きていたら、王妃主催のお茶会で「お、乙女ゲー……ッ」と叫んで卒倒した公爵令嬢が。さらには高位の貴族嫡男に片っ端から声を掛けて付きまとい、ことあるごとに「私はヒロインなのよ!」と喚く男爵令嬢もいて、どうやらここは乙女ゲームとやらの世界だと理解はするものの、一度もやったことがないのでよく判らない。
最初に卒倒した公爵令嬢が本来悪役らしいのだが、前世の記憶を取り戻した彼女が原作にはない動きをしているせいで、いろいろ弊害が出ているらしい。
王太子の婚約者候補から早々に外れただけならばまだしも、『蒸留酒を造りましょう、お父様!』『塩なら海から生成すればいいじゃない!』『可愛い服を庶民に流行らせてみせるわ』と、いわゆる転生者のテンプレと言われる事業を次々と展開しているのだ。
しかし手作り体験くらいの知識しかない人間が、そうそう上手く発展させられる訳もなく、結果として工場を作っては閉鎖を繰り返し、公爵家は困窮していっているのが現状だという。
そして仕方なく、それらの潰れかけた事業を侯爵家でいくつか買い取って立て直したりしていたところ、いつの間にか彼女は王太子の婚約者という地位についていて……

アンチ悪役令嬢もの。前中後編と別視点2本。
前世知識チートなんて、そうそううまく行くはずがないよねという話運び。あと本来の悪役令嬢さんがラノベ脳で、獣人種に「撫でさせてくれ」とか「獣の姿を見せて欲しい」と強請った結果、『公衆の面前で異性にいきなりスキンシップを求める、あるいは服を脱げと要求する痴女』扱いになってます^^;;
ただすっきりしないのは、主役が全く王太子に恋愛感情持ってないし、王太子妃の重責も理解していて自分には無理だと思ってるのに、王太子のほうが勝手にヤンデレルートに入ってて、なんか貧乏くじ引いてる気が……(汗)
No.3421 (読書)


 2022年の読了図書
2022年12月31日(Sat) 
「捨てられ聖女の異世界ごはん旅 隠れスキルでキャンピングカーを召喚しました」1巻 米織
「捨てられ聖女の異世界ごはん旅 隠れスキルでキャンピングカーを召喚しました」2巻 米織
「捨てられ聖女の異世界ごはん旅 隠れスキルでキャンピングカーを召喚しました」3巻 米織
「捨てられ聖女の異世界ごはん旅 隠れスキルでキャンピングカーを召喚しました」4巻 米織
「准教授・高槻彰良の推察1 民俗学かく語りき」澤村御影
「准教授・高槻彰良の推察2 怪異は狭間に宿」澤村御影
「准教授・高槻彰良の推察3 呪いと祝いの語りごと」澤村御影
「准教授・高槻彰良の推察4 そして異界の扉がひらく」澤村御影
「鏡花あやかし秘帖 夜叉の恋路(学研もえぎ文庫版)」橘みれい


大晦日恒例、その年読んだ紙・電子書籍(マンガ以外)のまとめ。
……9冊は、まあこの数年を思えばマシな方ですかね……かつては「目標・年に100冊!」という時期もあったのですが。

オンライン小説で、数メガあるものを読み上げアプリで聴いたり、朗読配信を利用したりしているので、作品自体にまったく触れていないという訳ではないんですけどね。
オンライン小説で今年の個人的おすすめは、「酔っぱらい盗賊、奴隷の少女を買う」「勘違い白豚令息、美形婚約者に振られ出奔。1人じゃ生きれないから奴隷買ったら溺愛してくる。※BL」「贅沢三昧したいのです!」「悪役の王女に転生したけど、隠しキャラが隠れてない。」「永年雇用は可能でしょうか」「断頭台に消えた伝説の悪女、二度目の人生ではガリ勉地味眼鏡になって平穏を望む」「ミスリル令嬢と笑わない魔法使い」「売られた令嬢は、奉公先で溶けるほど甘やかされてます。」あたりかなあ?<書籍化済のそこそこ長編で本編完結済をピックアップ

2023/01/01 追記:
白豚令息〜は未書籍化でした^^;;
気づくと消えてるアルファポリスさんなので、読むならお早めにです。


なんかもうね、活字を読むスピードがびっくりするぐらい遅くなっていて、以前なら2時間で読めた文庫本が、数日かけても半分までいかないとかザラなんですよ……老の眼もあるんでしょうが、それ以上に集中力が激落ちですわ……

とか言いつつ、去年の読書記録に書いていた、朗読・黒岩涙香版「幽霊塔」も、結局まだ聴けてないし(苦笑)

■幽霊塔 | 耳で聴く本(きく本) kikubon(キクボン)
 https://kikubon.jp/product.php?aKey=634

特に今年は終盤、手指を傷めてハンドメイドができなかった分、作業BGMの使用が激減したこともありましたっけ……
長年連載が続いていたり更新が止まっていた長編で、ようやく完結した作品もちょこちょことあるので、せめてそちらは積極的に聴いていきたいところです。
No.3418 (読書)


 悪役令嬢転生モノの、逆転ざまぁされる悪役ヒロインに転生した。平民(孤児)のままでいいんですけど不自由ないですし…
2022年12月29日(Thr) 
読書記録:
■悪役令嬢転生モノの、逆転ざまぁされる悪役ヒロインに転生した。平民(孤児)のままでいいんですけど不自由ないですし…
 https://kakuyomu.jp/works/16817139557337191062

タイトル通りの悪役令嬢アンチ系。一話でさくっと終わってます。
こちらの悪役令嬢も転生者ですが、性根は悪くないです。ただ馬鹿様王子をそのまま即位させると国の今後が怪しくなる&王家自体がそもそもアレだから力を削ぐ目的もあって、失脚させるために原作通りに進めたいと思っていたところに、記憶持ちヒロインの破滅回避行動で予定が狂って頭を抱える系。
悪役令嬢とヒロインが良い感じの友人?になってます。
ただ主役とお相手の年の差12歳はまあ別に良いんですが、主役が14〜5歳かつ直接的ではないけれどその手の場面があるので、苦手な方は要注意……
No.3413 (読書)


 鏡花あやかし秘帖 夜叉の恋路
2022年12月22日(Thr) 
読書記録:


明治33年。世紀末の帝都東京で新米編集者として働いている香月真澄は、このたび憧れの泉鏡花の担当となることが決まり、有頂天になっていた。この春に帝大を卒業したばかりの彼は、当時「鏡花教の信者」と揶揄されていた、熱心な泉鏡花ファンの一人だったのだ。
しかし先輩編集者などには、難しい相手で奇行が多く、二度と担当したくはない相手だと脅される。
それでも期待に心躍らせながら鏡花宅を訪れた香月は、そこで不思議な光景を目にすることとなった。
一方、その頃の帝都では、連続猟奇殺人が世を賑わせていた。犠牲者は見目麗しい美少年ばかりで、しかもその遺体は獣に食い散らかされたような有り様だという。
そして鏡花に渡すための資料を求め、母校の図書室を訪れた香月は、在学時代に親しくしていた先輩と再会した。爽やかな好青年だった彼は、まるで病に冒されたかのようにやつれていて……

書かれた順番・作中時系列ともにシリーズ1作目。
嶋田純子名義で小学館キャンパス文庫から発売された当時すぐに買い、その後まんだらけで再出版された分も購入・読了済だったんですが……巻末短編がさらに1本増えているとあって、ついに学研もえぎ文庫版も買ってしまいました(苦笑)<3冊コンプリート
こちらには表題作の他に、まんだらけ版の「水晶の夢」に加えて「白菊の露」が収録されています。
……もえぎ文庫ってレーベルがBL系らしく、「白菊の露」はなんかちょっと怪しい雰囲気が(苦笑)
いやまあ、表題作自体も完全にそっちネタではあったんですが、それでも主役二人の方ではなかったのになあと<それっぽそうだけど、一線は越えない微妙な関係が好き

内容的には、表題作など特にすぐ犯人が判明する訳ですが、この話の肝はそこじゃないんですよね。
なんというか、泉鏡花のあの特徴的な、透明感のある清しい文章の雰囲気や理不尽な怪奇を、いかに絡めてくるかが面白どころだと個人的に思ってます。
まあ私は、鏡花作品はほぼほぼ、「天守物語」「夜叉ケ池」「海神別荘」の3作ぐらいしか読んでないというか、その三大戯曲を最初に読んでしまったがゆえに他のはちょっと物足りなく感じてしまっているにわかなんですが^^;;
それでも、最初にキャンパス文庫版を読んだ時は、泉鏡花自体をまだ読んだことがなかったので、今になって改めて読み返すとまた違った部分が見えてきて面白いです。
No.3405 (読書)


 幼馴染のS級パーティーから追放された聖獣使い。万能支援魔法と仲間を増やして最強へ!
2022年12月21日(Wed) 
読書記録:
■幼馴染のS級パーティーから追放された聖獣使い。万能支援魔法と仲間を増やして最強へ! 〜箱庭の中でまったり
 https://ncode.syosetu.com/n3961gd/

役に立たない職業の代わりに雑務や支援魔法で仲間達をサポートしていたけれど、理解されずに足手まといだと切り捨てられてすぐ職業を活かせる環境が手に入り、そのまま無双系。
書籍化・コミカライズ済、連載中ですが一年近く更新がないようです。
んー……なんというか、お話的には面白いんですけど、文章がちょっと私には合わなかった、かな。
かなり流し読みに近くなってしまったせいもあるかもですけど、第一従魔のフェンリルが、オスなのかメスなのかがまず判りません。個人的にはオスであってほしいんですけど。
そして第二従魔のオレンジアントにいたっては、外見すら謎。ずっと普通の昆虫型モンスターをイメージして読んでたんですが、どうにも途中で辻褄が合わなくなって、コミカライズを確認したら触覚あるだけの幼女っぽく。でもいくら登場箇所を読み返してみても、そんな描写が見つからない……
その他のモンスターなどもほとんど外見描写がないので、コミカライズの絵柄でなんとか補完して最新話まで読み切りました。
主役が超有能だけど自覚なし(その割にめちゃくちゃやらかす)&難聴系鈍感なのも、苦手な方は要注意かもです。
No.3404 (読書)


 奇人百景 冥土ノ道先案内
2022年12月16日(Fri) 
読書記録:
■奇人百景 冥土ノ道先案内 〜第三景 煉獄に彷徨う
 https://kakuyomu.jp/works/16816700428914793160

新米の学芸員 高村秋。専門は刀剣。
職場の博物館は、見学に来た霊感の強い友人が「ここの博物館…、一杯居るよ…。気分が悪くなったりしたら絶対相談して!」と告げるような場所だが、秋も同僚達も、霊には未だお目にかかった試しがない。
さあ、早く出てこい! と意気込んでみたり、出るのか出ないのかはっきりしろと思いつつ、その日も閉館後の後始末に追われていた彼女は、刀剣や甲冑が陳列されている部屋へと足を踏み入れた。例の友人はもっとも嫌な部屋だと言っていたが、彼女にとっては宝箱のようなものだ。
特に平安期の作である太刀「友成」は大のお気に入りで、この部屋に入るたび、ついつい目をやってしまうぐらいである。
いつものようにそちらを見ると、甲冑なども陳列してある硝子の向こうに、やたらと背の高い男がいた。
「誰だ!? お前っ!!」
指を突きつけてから気が付く。男が甲冑を着込んでいるということに。
「文化財を盗もうとは、いい度胸だ。このやろう」
そう思って展示スペースの鍵を見ると、何故かかかったままである。え、と思ったところで、鎧武者は硝子をすり抜け、こちら側へと出てきた。
「ゆ、幽霊……?」
念願の心霊現象を前に、秋が取った行動は ――


まだネットを始めて数年にしかならない頃にリンクさせていただいていた、個人サイト「ひすばと。」さん。
いつしかネットの海に消えてしまわれたのを、本当に残念に思っていたのですが……なんとなーく、本当になんとなく巴屋伝助さんのお名前で検索してみたら、カクヨムで再掲載されてるじゃないですか!
なんか手直ししておられる間に、あちこちが気になって更新がストップしておられるようですが……ここはぜひ! サイトで公開されていた第十二景、そしてさらにその続きまで拝読させていただきたいところです!!

そんな思い入れたっぷりな現代FTというか、オカルトというか。
現代日本で学芸員をやっている成人女性(たいていの相手が初見で男と勘違いする)と、その周辺に集まる愉快な幽霊達とのわちゃわちゃ同居生活です。↑で書いた通り、連載中かつ更新停滞気味なので、みんなで応援しましょうww

主人公の秋ちゃんは、関西出身なので、普段は標準語喋ってるけど気が抜けたりツッコミの時は関西弁になります。そして短気で言葉より先に手が出るタイプなんですが。
でも、たとえ幽霊であれ、考えたり笑ったり、悩んだりしている相手は人間となんら変わらないような気がする。だから助けたって良いだろうと、どこか愚直なところがすごく良いんですよ。しかも理由が、見捨てたら後味が悪いみたいな、そういうちゃんと自分のエゴだって判っているところがまたね。
そしてこれは↑のカクヨム版ではまださほど触れられてないんですけど、同僚の寺の息子で霊感持ちな藤野さんによると、登場してる霊達はどれも只者じゃないらしいです。
平安時代の鎧武者な教方(のりかた)さんは、怨霊通り越して御霊レベルだとか、上野戦争で死んだ彰義隊隊士な冬悟も相当なもの。他にも江戸時代の元切支丹とか大正時代の詐欺師とか、普通なら近づくのも恐ろしい存在のはずなのに、これがなぜか秋ちゃんのそばにいると、普通の人間と区別がつかないような言動と見た目になっている不思議。
藤野さんは首を傾げてますが、秋ちゃんはこれが初霊体験なので、そういうものかと思いつつ、言葉の通じない怨霊や通り魔(※人間)などには容赦なく対処していたりとか。
ともあれ、
個人的に第四景から登場するお方が大好きなので、続きを心から切望する次第です。
No.3397 (読書)


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 プロフィール
神崎 真(かんざき まこと)
小説とマンガと電子小物をこよなく愛する、昭和生まれのネットジャンキー。
最近は小物作り(主にタティングレース)などにも没頭しています。

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 あらぁ…これは悲しいで..
 by keropi
 at 2024/03/22 00:26:59
 お久しぶりです、keropi..
 by 神崎真
 at 2024/03/16 20:32:05
 しょっちゅう使うのでは..
 by keropi
 at 2024/03/16 17:31:46
 タカコ様も、明けまして..
 by 神崎真
 at 2024/01/03 20:45:14
 あけましておめでとうご..
 by タカコ
 at 2024/01/03 19:37:46

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