よしなしことを、日々徒然に……
※ 2017年以前の記事は こちら になります ※



 河底の寶玉 探偵奇譚呉田博士第四篇
2020年02月20日(Thr) 
読書記録:
■「河底の寶玉 探偵奇譚呉田博士第四篇(国立国会図書館デジタルコレクション)」三津木春影
 http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/914196

読み始めたのは、ものすごーーーーーく前……まだ国立国会図書館デジタルコレクションが、近代デジタルライブラリーという名称だった頃のこと。それを、ようやく、読了しましたーー。

例によって大正時代のホームズさん翻案作品で、原作は「四つの署名」。
これまでにもテキスト入力して自サイトで公開している呉田博士シリーズの長編でして、国会図書館でPDF公開されているうち、ホームズさんが原案の作品、ラスト一作です。
残り一つ「機関士の拇指」は、やはりまだ国会図書館では読めないようですが……改めて調べてみたら、このシリーズ近年になって総集編が出てるんですね。

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……さすがに買おうとまでは思いませんがww
そもそも呉田博士シリーズは、ホームズさんよりも「ソーンダイク博士」シリーズを翻案したお話が多いそうで。一応そっちも原作読みはしたんですけど、いまいち印象が薄いと言うか、あまり記憶に残らなかった……^^;;
しかもこの翻案、ワトソンさんこと和田さんが「醫科大學を卒(を)へ、大學院に籍を置く一介の書生」と、完全に呉田博士より格下であることが明言されていまして。ホームズさんとワトソンさんの微妙な力関係を良しとする身としては、何度も言いますが、これはとっても悲しい改変。だから個人的には「資料的な意味合いで、いちおう目を通しておこうかな」ぐらいの熱意しか持てなくて……それもあって、読了するまでこんなに時間がかかっちゃいました。

で、今回の「河底の寶玉」。
やはり冒頭のコカイン注射のエピソードはまるっとカットされてましたね。ワトソンさんの著作やホームズさんの各種論文についてもカット。懐中時計からお兄さんについて推理する場面もなし。いきなり依頼人が訪れた場面から始まってます(´・ω・`)

例によってキャラ名や地名などをざっと上げてみると、

メアリー・モースタン → 須谷丸子と日本名なるも、金髪に碧の眼
ローワ・キャンバーウェルのセシル・フォレスター夫人 → 築地の濠田瀬尾子夫人
サディアス・ショルトー → 山輪周英
アセルニー・ジョーンズ → 阿瀬田讓作警部
モーディカイ・スミス → 隅原介作
エジンバラの寄宿学校 → 横濱のハリス女學校の寄宿舍
ロンドンのランガムホテル → 上海の蘭葉旅館
アッパー・ノーウッドのポンディシェリ・ロッジ → 東京郊外の砂村
ハリエット山の傾斜地にあるホープ・タウン → 針枝山の麓の帆立
タイムズ → 東京英字新聞
6ペンス → 十錢
テムズ川 → 隅田川
オーロラ号 → 北光丸

といったところ。

物語のキーとなる署名をした四人、ジョナサン・スモール、マホメット・シング、アブドゥーラ・カーン、ドスト・アクバルは、それぞれ梁瀬あるいは簗瀬茂十(やなせ もじう)、眞保目宇婆陀(まほめ うばだ)、阿多羅寒陀(あたら かんだ)もしくは漢陀、波須戸阿武迦(はすど あぶか)となってます。
このあたりは名前の漢字やふりがなの濁点などに、ちょいちょい揺れがありました。
他には結列阿曹篤(ケレオソート)とか亞爾加魯乙土(アルカロイド)、斯篤里規尼涅(ストリキニーネ)といった当て字も、当時の雰囲気を感じられて興味深いところです。

あとベーカー・ストリート・イレギュラーズは「浮浪人(ごろつき)探偵局員」となっており、構成員が子供という描写はありませんでした。リーダーのウィギンズは銀州(ぎんしう)という「ノラクラした威張り顔の親方」です。これって現代版SHERLOCKのホームレス・ネットワークを思い出したり。

そしてちょっと気になった宝石類の翻訳は、英文と見比べた感じ、ルビー(複数形: rubies )が紅寶玉、ガーネットなどの赤い石の総称カーバンクル( carbuncles )はただの紅玉とされているようです。これを鑑みるに、コナン・ドイル御大はちゃんとルビーとカーバンクルを書き分けておられたんですね。
ほら、青いルビーって普通にサファイアですから(苦笑)<かつての邦題「青いルビー」こと The Adventure of the Blue Carbuncle 、いまは「青いガーネット」などと訳されているそうで
……とはいえやっぱり、ガラスが切れる炭素の塊って表現だと、それブルーダイヤなんじゃとは思っちゃうんですが^^;;
話を戻して、さらには緑柱石がエメラルド( emeralds )で、緑玉石がベリル( beryls )と区別されていたり、瑪瑙がアーゲートで縞瑪瑙はオニキスだったりと、実はけっこう細かったことが今回判明したり。
当時の翻訳、大変だったろうなこれ……
あ、巨大ダイヤ the Great Mogul は「大蒙古帝(だいもうこてい)」となってました(笑)

■ダイアモンドに関する基本的な知識・有名なダイアモンド
 http://www.nihongo.com/aaa/diamond/d1kihon/d19famo.htm#orlov


全体的には、二人の日常や他愛のないやりとり、博士の推理の細かいところなどが削られたり省略されているので、ストーリーそのものはかなり原作に忠実なのに、今ひとつ物足りないものを感じてしまいました。
他にもワトソンさんが、メアリ嬢が財宝を得て高嶺の花になるかもというショックのあまり、医者としてストリキニーネの大量摂取を勧めたりしているうっかりさんな部分も削られちゃってるし、ホームズさんが拳闘で試合をしたことのあった門番は、呉田博士が以前大學病院で難病を治療してやったことがある男に改変されています。
ホームズさんが「女性は全面的には信用できない――どんなりっぱな女性でも」と言っている台詞は、結婚して子供までいる呉田博士にかかると「由來女といふ者ほど信用にならぬ奴はないから――尤も優れた婦人は別だけれども。」と似て非なる言い回しに変わっていたり。中澤君の恋も、年長者の余裕で内心応援してるっぽいしなあ。
あ、ちなみにコカイン関連がカットされていることもあり、ラストに一人取り残されるホームズさんの物寂しさなんかも綺麗さっぱりありませんww
そもそも中澤君たちは結婚まで到達せず、ただ節度を持ったお付き合いを始めただけっぽいですし。

……なまじストーリーが忠実なだけに、時おり垣間見えるキャラクターの性格や私生活部分の魅力が、ごっそり変えられているのが目についちゃうんですよねえ……(しょぼん)

あ、そうだ。
英文と今回の翻案を見比べていて初めて気がついたんですが、どうやら三津木春影さんの場合「卷煙草」と書いているのは「 cigar(シガー)」、つまり「葉巻」のことのようですね。ずっと紙巻煙草( cigarette )のことだと思ってました。
ううむ、タバコひとつとっても奥が深い……
No.1837 (読書)


 やらかした兄のせいで平民年上騎士隊長と結婚することになって、死ぬかと思った
2020年02月12日(Wed) 
読書記録:
■やらかした兄のせいで平民年上騎士隊長と結婚することになって、死ぬかと思った
 https://www.alphapolis.co.jp/novel/297321484/731290544

とある事情から、6歳の折りより王都を離れ、領地に引きこもっていた伯爵令嬢ルアナ・ロイスナー。
彼女の父は実兄の死後、遺されたその妻と再婚して爵位を継いだ。そんな二人の間に生まれた娘であるルアナを、実家の使用人達は主筋と認めていない。先代伯爵の子である異母兄レナウドだけを主と呼び、現伯爵である父とルアナを疎んじていると、隠そうともしない。
使用人とろくに口すらきくこともないまま、ルアナは孤独に十年を過ごしてきた。そして十六になったある日、実に珍しく使用人から、「父が呼んでいる」と知らされた。
王都で騎士団長を務めている父は父で、己の伴侶と認識した母にしか興味を持っていない人だった。これまた珍しいことだと執務室を訪れた彼女は、そこで驚くべき話を聞かされることとなる。
なんでもこの国の王太子である第二王子アクセルが、血筋も定かではない平民の女性に血迷った挙げ句、学園の卒業祝賀会で婚約破棄を実行しようとし ―― 側妃の子である第一王子ディアークと、そして婚約破棄をされかけた当の令嬢の実家によって、取り押さえられたのだという。共に拘束された中には、王太子の未来の側近らも含まれており、ことに次期騎士団長に内定していた異母兄レナウドなどは、か弱い令嬢に対して暴力まで奮ったとして大問題になったのだ、と。
結局、王太子は王位継承権を剥奪され、その他の側近たちもみな、謹慎や廃嫡の処分を言い渡された。
そして父は監督不行き届きの責任を取る形で、騎士団長の任を辞した。しかし新たな王太子となった第一王子が任命した後任の騎士団長は、その職を務めるにはいささか身分が足りない。そこで伯爵令嬢であるルアナがその人物と婚姻し、ロイスナー家の爵位を継がせることが決定したという。
―― やられた。
己の最愛にしか興味のないこの父は、異母兄の愚行を知っていた。知っていて放置していたのだ。母を手に入れる手段として渋々着いた、騎士団長という面倒臭い立場をさっさと手放すために。
完全に政略による婚姻だ。これも貴族の務め。夫を尊重はしよう。子も産むし、夫婦として心を通わすこともできるかもしれない。
けれど、それでも、
けして心からの愛を捧げることはできない。こんな女と運命を共にしなければならないとは、その相手も本当に気の毒なことだ。
そう思いながら、ルアナは己の婿となる相手について訊ねた。
そうして告げられたのは、ルアナより12歳も年上の、平民出身の男の名で ――

転生者が乙ゲー世界でいろいろやらかした結果の、婚約破棄を阻止したザマアから発展した、ゲームその後の現地の人達悲喜こもごも? 完結済。
早熟で有能すぎる人のただ一人への盲愛執着系はよくあるお話ですが、その執着する有能が女性側なのは珍しいと思います。っていうかこれもう完全に、騎士団長様が総愛され系ヒロインです、ご馳走さまww
ネタバレるとロイスナー家の血筋に秘密がありまして、己の番(つがい)と決めた唯一人の幸せのためならば、あらゆるものを ―― 場合によっては己自身すらをも排除するという、徹底した溺愛ぶりを見せつけてくれます。
わずか6歳にして己の番を見定めたルアナさんは、すでにその相手(当時18歳)に恋人がいると知って、いったん身を引いちゃうんですよ。そして彼を少しでも視界に入れたら、その幸せのために全力を尽くし、不幸をもたらすものは叩き潰す ―― そして相手の人生を滅茶苦茶にしてしまうだろうと自覚して、領地に引きこもっていた訳です。そんなところへ降って湧いた、最愛の唯一との政略結婚話。
もう舞い上がりまくりで、見た目はキツイ、それこそ悪役令嬢系なのに、完全に恋する乙女モードにシフトチェンジww
愛しい人に会えない寂しさを埋めるため、十年間にいろいろやらかしていたあれもこれも放出しまくり、全身全霊を持って口説きまくってます。
そしてそれにドン引く周囲をよそに、「嬉しいかもしれない……」とか言っちゃう、いろいろ苦労してきた平民上がりの旦那様、マジヒロイン(苦笑)
ちょっとウザめの人もいたりしますが、まあ彼は彼で親友のことを本気で心配していた訳ですし……ただ王族には、かなりヘイトが溜まりました。特に王女と国王。第二王子は論外として、諸悪の根源は、やっぱり国王かな……この人の認識が甘く、かつ子供達(全部)の教育を失敗したのが、すべての原因なんですもんね……(怒)
No.1822 (読書)


 本日のディナーは勇者さんです。
2020年02月07日(Fri) 
読書記録:
■本日のディナーは勇者さんです。 〜三章 勇者と偽勇者と恩人勇者 28
 https://www.alphapolis.co.jp/novel/266628978/81296767

異世界に拉致られ勇者という名の兵器として酷使されまくった挙げ句、政治的に邪魔になったから死んでこいとばかりに、たった一人で魔王城へ送り込まれた元サラリーマン大川勝流(しょうりゅう)ことシャル。
圧倒的な力を持つ魔王を前にあっさりと意識を失った彼が気がついた時には、檻に入れられ……豪華な天蓋付きベッドの上にいた。
「なにも怪我人檻に入れるこたねぇだろ!?」「いけません魔王様! 勇者というのは魔物をサーチアンドデストロイするデンジャラスバーサーカーなんです! 噛み付かれたらどうするのですか!」
言い争っているのは、先ほどまで命を掛けて戦っていた魔王と、その側近らしい。
どうして殺されなかったのかと首を傾げるシャルへと、濃密な夜色の髪を持つ長身の美形 ―― 魔王アゼルは、何やらしどろもどろになりながら告げる。
なんでも異世界人の血は、吸血嗜好を持つ魔物にとって、非常に美味いらしい。だから殺さないで飼う、と。
なるほど、勇者とはレア食材であるらしい。
異世界召喚によって歳こそ取らなくなったものの、八年もの間使い潰されてきたシャルは、すでに疲れ切っていた。この先も続くだろう長い一生を檻の中で飼い殺しになるくらいならば、いっそもうあっさり死んで、できれば来世ではホワイトに生きていきたい。
そう思った彼は、襟元をくつろげながら言った。
「 ―― 俺を吸い殺してほしい」、と。
その言葉に魔王は、顔面を真っ赤にした。
「は、ハレンチだぁぁぁぁぁあッ!!」
絶叫して部屋を駆け出していった彼を、シャルは呆然と見送るしかなくて……


拉致系異世界トリップ、連載中。BLでR18!
クソ真面目で癒やし系な天然勇者(外見年齢二〇代後半の細マッチョ系)が、精神年齢おこちゃまなツンデレ純情魔王(外見は二十代半ばぐらいの超絶美形。主人公以外にはほとんど興味なし)に溺愛される系。
魔王様の側近(宰相さん)は常識人で、空軍司令の竜人は魔王様と似た系統の、ガキ大将がそのまま大きくなったタイプ。どちらもシャルとはいい関係を築いてます。
基本シャルの一人称なので最初はあまり判らなかったんですが、クソな人間国でろくでもない扱いをされていた頃よりも、魔王城に来てからのほうがはるかに充実かつ穏やかな暮らしをできていて、もう本当にシャルが気の毒すぎる……
そんな環境でも前向きに生きることを忘れず、魔王様との両片思い状態になっても変に卑屈にならず、恋心を自覚したらすぐに頑張って押せ押せで関係を構築した時には、もうよくやった! って思ったんですが。
そんなシャルをどうして魔王様がここまで溺愛していたのかという理由がやっと語られた……と思ったその直後に、いきなり鬱展開がぁぁああっっ(汗)
なんかもうこれ、第三章20までの、幸せ甘々なままで良かったんじゃないかな ・゜・(ノД`)・゜・
とりあえず、アゼルが即行で態度を決めてくれたのは良し。
あとはもう、これ以上シャルさんがひどい目に合わない内に、早く助けに行ってくれることを願うばかりです。
リューオとかいう野郎も、都合よく捻じ曲げられた情報ばっか聞かされたんだろうし、この人も被害者なんだろうけど、それでもシャルへの扱いが辛すぎて……(泣)<鬱展開に耐えられないお年頃
No.1810 (読書)


 麗子の風儀〜悪役令嬢と呼ばれましたが、ただの貧乏娘です
2020年02月05日(Wed) 
読書記録:
■麗子の風儀〜悪役令嬢と呼ばれましたが、ただの貧乏娘です 〜75
 https://ncode.syosetu.com/n9183fj/

由緒正しき九条院家の一人娘 麗子は、天涯孤独の貧乏娘だった。二ヶ月前に死んだ祖母は生活能力皆無な我儘お嬢さまのまま年を取り、最後は痴呆まで発症してひどい状態であった。母親は麗子を産んですぐに亡くなったそうで、父親は無茶な投資で財産を食いつぶしたあげくに行方不明。
気位の高い祖母は、麗子に対し九条院家のお嬢様として相応しい教育を施そうと、二間しかないオンボロ借家に無理やりピアノを置き、ダンスもマナーも語学も徹底的に叩き込んだ。家が没落しても唯一人残った女中のフキは、彼女達の面倒を見ながら家事や炊事を教えてくれた。
そんなフキも祖母の死と同時に倒れ、病院に駆けつけた家族によって「二度と関わるな!」と引き離されてしまう。
ボロ屋にただ一人残された麗子は、それでもなんとか名門明聖学園の高等部へ入学できた。大学受験時に名門校をいくつも受験し合格する、すなわち学園の進学率を上げることを条件に学費その他もろもろを免除され、返済不要の奨学金も支給されるという、特待生制度に合格できたためだ。月に5万円の奨学金。それだけあれば、麗子は充分に生きていける。
しかし入学式のその日、いきなり後ろから体当りされた彼女は、「悪役令嬢」と罵られた。なんでも桜田優里亜という体当りしてきた女生徒は、この世界が乙女ゲームの世界だと思い込んでいるそうで。前々からとある女生徒をヒロインと呼び、幾人かの人物を攻略対象と呼び、ヒロインとその中のひとりをくっつけようと奔走しては、問題行動を繰り広げているらしい。
意味の判らない妄想に取り憑かれた者を、むやみに刺激するのはよろしくない。祖母の介護でそれを思い知っていた麗子は、適当に話を合わせてやりつつ、当て馬令嬢と見なされている本郷沙羅や、その双子の兄弟で攻略対象の一人だという本郷双樹らと交流を深めていくのだが……


書籍化、コミカライズ済、ダイジェスト化なし。完結済。
夜中の三時まで掛かって、とりあえず第一部のラストまで一気読みました。あとは飛ばして続編最終話も流し読みしたところ、個人的に推しだったキャラとくっついてくれたようで、ちょっと一安心。やっぱりね……ハイスペックだろうが癖のありすぎるイケメン連中よりも、穏やかで常識があって趣味も合う人が良いと思うんだ(苦笑)
話の内容的には、最初はギャグかと思いきや、明らかになる麗子の過去周りがめっちゃヘヴィというか、麗子の一人称で進んでいたのでなかなか判らなかった、彼女の祖母と女中フキさんの歪みっぷりが明らかになるにつれて、とにかく一段落つくところまで読み止められませんでした(汗)
ネタバレると、麗子さん思いっきし虐待受けてました。ただし本人にはそれが当たり前の生活だったので、自覚がなかった、と。洗脳怖い。
祖母(享年102歳)やフキさんなどはガチ戦時中世代で、彼女達の過去も壮絶なんですが、だからといって彼女らやその被害を受けた父親が麗子さんにした仕打ちは許されないレベル。というか、主役の周囲の大人にまともなのがいねえ(−ー;)
No.1808 (読書)


 荒木飛呂彦短編集 ゴージャス★アイリン
2020年02月03日(Mon) 
読書記録:


リアルでたまたま見かけたのでゲット。有名作「ジョジョの奇妙な冒険」の作者、荒木飛呂彦さんの初期短編集です。
表題作2編と「魔少年ビーティー」1編、あとは読み切り短編「バージニアによろしく」、「武装ポーカー」が収録されていました。
……懐かしすぎるっっ
アイリンなんて子供の頃に雑誌掲載で読んだきりだったのに、「わたし残酷ですわよ」の決め台詞とか覚えてるんだから、やっぱりすごいなあ(しみじみ)
ジョジョは第三部らへんまでしか読んでないんですが、個人的にはこういった短編や「バオー来訪者」などの初期作品のほうが好きだったりします。こうピシッとまとまってると言うか、最後のオチが効いていたりとか、そういうあたりが。
ビーティーも、この最初の一作? 恐らく連載前のパイロット版の方が、ワトソン役になってる友人の存在感が良いなあと思いました。
っていうか、ビーティーも読み返したくなってきた……ww
No.1804 (読書)


 人狼坊ちゃんの世話係
2020年02月01日(Sat) 
読書記録:
■人狼坊ちゃんの世話係 〜白夜の夜明け(4)
 https://www.alphapolis.co.jp/novel/807616543/167314808

一度読み始めると、「この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!」にこればっかり出てくる、BLでR18注意ーーなやつ。連載中。
中世ヨーロッパ風の世界観の中で、大金と引き換えに森で隠れ住む人狼と吸血鬼のハーフな坊っちゃんの世話係とならされた、元傭兵の経歴を持つ男娼だった青年との溺愛主従系ラブラブ……かと思いきや、現状かなりヘヴィな展開になってってます。狂信的な異端審問官に追われたり、ワンコな坊ちゃまもヤンデレとは別の意味で精神面の脆さいびつさがあって、鬱展開真っ只中。そう言うのが苦手な方は、第三部プロローグ「うたかたの(7)」ぐらいまでで止めておいたほうが良いかと。
……なにしろ暴力表現タグが洒落じゃなく仕事していて、合意なしのあれこれとか四肢欠損とか普通に出てくるので(−ー;)
ワンコ攻とか漢前受とかといったあたりは良いんですけどね……あとシロさんがデレてきたのは萌える。むしろさっさとシロさんに乗り換えてまえ! と正直思う(苦笑)
ハッピーエンドタグも付いているので、早くハッピーに収まってほしいです。特にシロさんは、どうか何かしらの形で報われて下さい。切実に ・゜・(ノД`)・゜・
No.1793 (読書)


 社畜騎士がSランク冒険者に拾われてヒモになる話  〜養われながらスローライフ〜
2020年01月31日(Fri) 
読書記録:
■社畜騎士がSランク冒険者に拾われてヒモになる話  〜養われながらスローライフ〜 11-2
 https://ncode.syosetu.com/n3727fq/

書籍化、コミカライズ済、ダイジェスト化なしの現地主人公もの。
クソな上司に睨まれて、騎士団へ入団早々同期の女性の寝込みを襲ったという性犯罪者の濡れ衣を着せられた挙げ句、罪を償わせると称して四年間休みなし、給料もほぼ奪われ、雑用全てを押し付けられてサンドバック状態になっていた青年騎士が、ついには囮として魔物の元へ置き去りにされたところを、Sランク冒険者(美女だが生活能力皆無)に拾われて、おさんどんになるお話。

なんだかんだで周囲の凄腕冒険者達なんかもちゃっちゃと籠絡しちゃうんですが……その理由が今ひとつはっきりしないと言うか、言葉ではうまく言い表せない何かっぽいのがちょいもどかしく。
あと騎士団サイドが腐りすぎてて、読んでて辛い。騎士団長自身が、状況を把握しながら泳がせてたとか言って放置してて、その後も謝罪ひとつないどころか、これからも利用してくる気満々のロクデナシですし……ううむ。
No.1792 (読書)


 目の前で倒れたので
2020年01月30日(Thr) 
読書記録:
■目の前で倒れたので
 https://ncode.syosetu.com/n6158fg/

23歳の若さにして内務省治安管理局に所属する女性官僚と4人の妹達の母親代わり、そして領主代行の三足の草鞋を履いた、アルレオラ伯爵令嬢フィロメナ。すぐ下の妹カリナは家の内向きを取り仕切ってくれているが、末の妹マリベルなどはまだ5歳。甘えたい盛りで昼夜を問わず、フィロメナの元へと突進してくる。
職場ではなまじ仕事ができるだけにいろいろと頼られ、末の妹を産んで以来体調を崩した母を溺愛する父は、伯爵家当主の仕事を完全に放棄し、母の寝室から出てこようともしない。
職場でも家でも日々仕事に追われ、己が心身ともに追い込まれていることにも気づかずにいた彼女は、ある日とうとう職場で倒れてしまった。たまたまその場に居合わせたのは、王立医学薬学研究所所属の医師レジェス・マルチェナ。騎士を多く輩出した伯爵家の次男でありながら、医学の道に進んだ変わり者だという。
押し付けがましくはなく、やんわりと食事や睡眠を増やすよう促してくる彼の言葉には、不思議と反感を覚えず耳を傾けることができた。
しかし自宅へ戻ると、いつもは家のことなど見向きもしない父親が、いきなり夜会へ行くと言い出す。フィロメナと次女カリナの縁談を探さなければと言うのだ。いま自分達がいなくなれば、この家の中はどうなると思っているのか。苛立ちを覚えながらも三人で夜会へ出席したフィロメナらだったが、彼女はそこでレジェス医師と再会し ――

無自覚な天才かつ己の健康状態にも無自覚な超有能女性官僚と、周囲から結婚をせっつかれてうんざりしている青年医師との、穏やかな恋物語。現地主人公で中編、完結済。
あらすじに「ちょっと腹黒い医者」とあったのでいささか警戒してましたが、すみません彼のどこが腹黒なのか、私には判りませんでした(苦笑)
……これを腹黒と評したら、自己分析ができてて守るべきものを把握した、TPOをわきまえてる大人の男性は死滅するんじゃなかろうか……?
そして読み始めてすぐに、姉妹達の父親はぶん殴りたくなりました。ちょっと反省したかと思ったら、責任とかもろもろ全部投げ捨てて、罪悪感もなしに娘に押し付けやがったよこの駄目親父……この男には誰か避妊ってものを教えなきゃ駄目だろ。5人も子供作っといてこれはないわあ<同じ家に住んでるはずなのに、末の妹などフィロメナを母親と認識し、実の父親を「さっきのおじさま、だれですか?」とか言う状態
魔法要素とかは全くなく、ちょっと設定を変えたら普通に現代ものでも行けそうな話でした。いやむしろこれ現代ものでやったら、逆にリアルすぎて辛いかも……^^;;
No.1789 (読書)


 第三王子は発光ブツにつき、直視注意!
2020年01月28日(Tue) 
■第三王子は発光ブツにつき、直視注意! 〜毎度お約束の利権争い
 https://ncode.syosetu.com/n4945cv/

第三王子の妃を決めるため、国内貴族の年頃の令嬢達が、王宮の夜会へと一堂に招かれた。
現当主である父親が、悪徳商人やら投資家やらにカモにされまくった結果、貧乏になったランドール伯爵家の娘であるリナ・ランドール17歳もそのひとり。
彼女は人のいい父がこれ以上騙されないよう人間観察を続けまくった結果、相手のオーラによってその人柄や害意の有無、現在の感情などを察知できるようになっていた。
侍女も道中の護衛も雇えない辺境の貧乏伯爵家にとっては、王宮までやってくるだけでも一苦労。さっさと義務だけ果たして翌日には帰ろうとしていた彼女だったが、それでもせっかく来たのだから、王子の顔ぐらいは確認しておこうと、夜会で壇上に現れたその人に視線を向け ―― 思わず顔をそむけてしまう。
ま、眩しすぎる!!
これが王者の風格というものなのか。真夏の太陽も凌駕するほどの強いオーラが眩しすぎて、その色やゆらぎ具合はおろか、王子の顔立ちすらも判別することができなかった。もはや目が痛くて直視できないレベルである。
あれは自分とは次元の違う存在だ。言いつけ通りパーティーに出席して、ついでに手順もマナーもすっ飛ばしはしたものの、社交会デビューも済ませられた。これで勤めは終わりだと王宮をあとにしようとした彼女だったが、何故か王宮側から第三王子の妃候補の一人として、他の4名と共に王宮滞在延長の名誉を賜ってしまい……

書籍化、コミカライズ済、ダイジェスト化なし。本編は完結していて番外編が随時追加されている模様。
特殊能力持ちではありますが、転生モノではなく現地主人公。貴族らしからぬ人柄で問題児な王子様を陥落させたり、他のお妃候補達と交流していったりと、まあある意味王道のシンデレラ・ストーリー、かな?
国王夫妻の思惑など、なかなか意外性もありました。
……ただ、うーん……最近、アンチ乙ゲーものをいろいろ読んでいたせいでしょうか。女なんて所詮は〜からのお前だけは他と違う〜でも好きな子はいじめるのが楽しいという俺様第三王子と、その側近で腹黒策士野郎にどうしても感情移入できませんでした(−ー;)
特に腹黒策士野郎は執行猶予とか言わず、問答無用で爺のとこに叩き込めばよかったのに(ぼそ)
第三王子もなあ……しょせんは顔か? 顔と金と地位があれば何でも許されるのか? と思っちゃいました。
あと第二王子は論外。おまえその歳まで血税で生かしてもらってきた、王族の義務を何だと思ってやがる、って感じでした。王太子はまあ……頑張って頑張って頑張った結果らしいので、しょうがないかと。
総じて女性キャラ達が格好良かったです。
No.1786 (読書)


 初期スキルが便利すぎて異世界生活が楽しすぎる!
2020年01月27日(Mon) 
読書記録:
■初期スキルが便利すぎて異世界生活が楽しすぎる! 〜296話 強者・1
 https://www.alphapolis.co.jp/novel/374332139/538202323

書籍化、コミカライズ済、ダイジェスト化あり。
下級神の悪戯で人生をもてあそばれた挙げ句に殺された元男子高校生を、最高神様がお詫びでチートスキルつけて異世界に転生させてくれる、テンプレ神様転生モノ。
下級神が悪あがきで転生に介入した結果、記憶がうまく受け継がれず、さらにチートスキルに「他者の鑑定からステータスを隠す」があったおかげで、転生先の家族(ロクデナシ貴族)からは能(スキル)なし扱いされて10歳で放逐 → 行き倒れたところでようやく記憶が戻り、最高神様から事情を聴いて状況を把握。ようやく使えるようになったスキルと前世知識を活用して、無双一直線という流れ。
最近アンチ系ばかり読んでいたので、久々に基本に戻ろうかと思い、コミカライズされたのをきっかけに着手してみたんですが……うーん(苦笑)
鬱展開はほとんどなく、明るく元気な雰囲気なのとか義理の親子関係ツボるとかそう言うところは良いんですが……いやそれふわっと軽く流しちゃいかんだろってところまで、すごく簡単に書かれている、まさにライトなノベル。
思いついた要素を全部ぶち込んでみてる感じで、出したは良いけど活用されてないキャラとか設定が多いかなあという印象でした。あ、ハーレムとまでは行かなくても重婚OKな世界観なので、そこらへんも要注意。
あと正直言って、文章がちょっと……私には合いませんでした^^;;
書籍版の試し読みPDFではそこまで気にならなかったんですが、WEB版は勢い重視で書かれてるっぽく。
まだ最新話まで100話以上ありますけど、ここらでストップってことで。ひとまず書き留め。
No.1780 (読書)


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 プロフィール
神崎 真(かんざき まこと)
小説とマンガと電子小物をこよなく愛する、昭和生まれのネットジャンキー。
最近は小物作り(主にタティングレース)などにも没頭しています。

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