よしなしことを、日々徒然に……
※ 2017年以前の記事は こちら になります ※



 天使たちの課外活動6 テオの秘密のレストラン
2019年06月04日(Tue) 
読書記録:


茅田さんの未読分、ようやく消化終了。
あ……もものき事務所がまだ一冊残ってるか……?

あーまあ、ともあれ。
刊行から一年近く経ってるのにようやく追いつけました。
……珍しくリアル店舗で購入したら、奥付確認した店員さんに「新刊じゃないですけど大丈夫ですか?」って念押しされたよ(笑)<未だに初版が帯付きで平積みされていた
内容はタイトル通り。故人なのが惜しすぎるスーパーチートなアンヌ奥さんの生前の手配りにより、老朽化した店舗を改装することになったテオドール・ダナー。
店を閉めなければならない三ヶ月間のこともちゃんと手配済みで、昔テオやアンヌと同じ店で給仕をやっていた、実は実業家の息子だった男が中央座標(セントラル)に新たなホテルを建てるというので、そこで本格開業前の試用期間中、料理長を務めながら若手料理人を仕込んでほしいという流れ。
いきなり店の情報サイトが勝手に書き換わっていくわ、故人からメールが届くわで、最初はパニックを起こした息子夫婦と義父さんたちですが、アンヌだからですべて終わるあたりがww<テオさんは料理できればどうでもいい人だから驚かない
その後は、開店前のホテルでいつものテオさん節であっちゃこっちゃを振り回しまくった挙げ句、こりゃ自分たちだけで親父のフォローは無理だと判断した息子夫婦がルウにヘルプを求め、週末だからと金銀天使も同行。
いつものごとく、値段なんか関係なしに一流の調度品をガンガン選んでいく中で、最後にテオが「ここには、前にアンヌが気に入ってたあの絵がいい」と言い出したのが、よりによって人類の至宝とも呼ばれる「あの絵」で……と。
はい、茅田さんのファンならば、「あの絵」がどの絵かはもうお判りですね(笑)
今回は金銀黒天使よりも、完全にテオ。っていうか、課外活動シリーズは半分がテオのお話になってませんかね。この巻なんて、怪獣夫婦もライジャも出てきてませんし。
ただ後書きによれば、この話、まだ終わってないそうなんですよ。実際、「いよいよ開店だった」ってとこまでしか到達してませんし。
上流階級向けの隠れ家的ホテルなので、試用期間が始まったら、怪獣夫婦やジャスミンなんかも泊まりに来るんじゃないかなあと期待しつつ、続刊を待つことにします。
No.1274 (読書)


 海賊王と開かずの《門》 海賊と女王の航宙記2
2019年06月03日(Mon) 
読書記録:


WEB再録じゃない書籍をここまでがっつり読むのも久しぶり。
ともあれ。
「パピヨンルージュと嵐の星」の続きですが、さらにその前、2007年に刊行されている「大峡谷のパピヨン」もおさらいしておかないと、やっぱりいろいろ判らなくなると思いました<もちろんおさらってから読んでる
「大峡谷〜」のラストでは、なんかいろいろ面倒になったのか、密輸業者への報復とかもせずに放り出して行っちゃって正直あれ? ってなっていたのを、いまになっての回収ですよ。長えわ!
ざっくりまとめると、前巻ラストで起きた監禁立てこもり騒ぎの主犯を、「大峡谷〜」ラストで追放された阿呆二代目が手引きした疑惑が浮上。捕まえて締め上げたら、借金で首が回らなくなったので、父親の形見のペンダントを売り飛ばし(騙し取られ)てた。そのペンダントは、立てこもりが起きた宇宙施設のすべてを制御できるマスターキーになっていて、使えば施設の大部分をパージ(切り離し)することすら可能というもの。増築に増築を重ねて、現在は数万人が居住&複数の一流会社の開発工場すら入っている施設でそんなことをやられたら、立派な大規模テロになるってことで、超特急で回収するべく奔走する羽目に。
で、いろいろ調べている内に、ペンダントを騙し取ったのが、「大峡谷〜」の最初でケリー達が間違われた、未登録の《門》を使う密輸業者と判明。そしてその密輸業者が今まさに運んでいるのが、ジャスミンの元同僚が務める会社から横流しされた、宇宙空間の障害物排除用核兵器。
そんなものを人が住む惑星に落とされれば、共和宇宙全体を巻き込む大騒ぎになる! と話が大きくなってきたところで、めったに安定指数が上がらないため、どこに繋がるか密輸業者しか知らない未知の《門》をケリーが跳ぶ! 的な感じ?
……前巻で気になっていたディアス社の経済状況や、いろいろやらかしていた『善意』の空回りお姉さんは、今回まったく関係ありませんでした。おのれ、きっとなんかの伏線だと思ってたのに(苦笑)
あと、今回は《門》関係だからケリーの活躍よね! って思ってたのに、またもいろもろ女房に持ってかれてました……いや例によって安定度数六十五の《門》跳んじゃったりしてるけどさ……そう言えばもともとケリーって、どっちかと言うと内助の功(笑)なタイプだったっけ。あの女王様を『内助』できるってだけで充分すごいけどww
口絵登場のゲストキャラ、売れっ子モデルのオルガさん及び彼女の故郷(二手に分かれて内戦中の、世間知らずな独裁政権という、第二のウィノアの異名持ち)に関しては、相当な設定とキャラ付けがあるっぽいので、これはまた別の巻でいずれフォローありかな……? むしろ俳優のトレミィが再登場してきたことにびっくりです<こっちも、ついでに「サイモンの災難(2008年刊)」おさらってなかったらたぶん判らなかった

……判らないと言えば、ケリーが博物館化したクーアキングダム振り回して、息子と一緒に大気圏近くに跳躍やらかす活躍回があったと思うんですけど、あれってどの巻だったっけ……? 250センチ砲とやらがいつ登場したのかも思い出せない……
No.1273 (読書)


 パピヨンルージュと嵐の星 海賊と女王の航宙記1
2019年06月02日(Sun) 
読書記録:


積読消化週間に基づき、積みっぱ(ry
リィ達学生組が登場しない巻は、別シリーズとして独立させることにしたのでしょうか?
今回はクラッシュ・ブレイズの中の一冊だった「大峡谷のパピヨン」のほぼ続編でした。
大峡谷〜で伝説の飛翔士として鮮烈に駆け抜けて姿を消したジャスミンことパピヨンルージュに、整備士だったガストーネから、ちょっとやっかいな新レースのテストパイロットをやってほしいとの依頼が。自分はもう引退した身だからと断ったら、ディアス社の筆頭株主としての責務があるだろうと突きつけられて、「そういえばそうだった」と思っちゃう、ひとつの星の一流企業からの収入程度、まったく目に入っていないジャスミンがww
で、テストコースまで送り届けついでにちょっと見物するだけのつもりが、「あのパピヨンの旦那!」ということで関係者連中にケリーまで取り巻かれーの、テスト飛行では相変わらず周囲の度肝を抜きまくりーの、前回目的だけ果たしてトンズラしたツケでいろいろあったことへのフォローにまわりーので、割とほのぼのした日常展開が続くと思ったら、最後の最後できな臭い事件が起こり、表面上はさくっと解決つけたものの裏にはまだ事情が隠れていそうで……というところで、この巻はおしまい。
次巻もあると知ってはいましたが、ここまではっきり話が続いているとは思いませんでした。内容的には前後編とか上下巻に近いですね、これ。大峡谷〜と合わせて、上中下巻と言っても良いかも。
さらっと触れられていたディアス社の経済状況とか、妙に思わせぶりな大統領の息子の嫁とかは、次巻で関わってくるのかなあ。
そして今回はジャスミンにくっついて回って、あちこちで腹抱えて笑ってることが多かったケリー、次巻はタイトルに《門》とあるだけに、活躍を期待したくvv
……しかし、大峡谷〜でもけっこういい味を出していて、今回も話の軸のひとつとして登場シーンが多かったのに、まったく挿絵に描かれなかったダイナマイトジョーが悲しい……ほんとに内面いい男だから、身長差30cmのツーショットをぜひイラストで見てみたかったのに〜〜
ところでダイナマイトジョーというレースネームを見て、最初にサイボーグ009を想像したのは私だけでしょうか(笑)<あっちはハリケーンジョー
No.1272 (読書)


 領民0人スタートの辺境領主様 1巻 蒼角の乙女
2019年06月01日(Sat) 
読書記録:


あらすじについては、WEB版を読んだ時に書いているので割愛。
第二章のラスト、隣領の新領主エルダンと出会ったところまでが収録されています。

書き足しでまず目立ったのは、アースドラゴンとの戦闘がより緊迫感のあるものになっていた……っていうか、私はもともとコミカライズ版から入ったので、こちらのほうが馴染みのある感じなんですが。

■領民0人スタートの辺境領主様|コミック アース・スター
 https://www.comic-earthstar.jp/detail/zeronin/

WEB版ではひたすら甲羅殴るだけで、反撃一切されないまま倒しちゃったのが、書籍ではちゃんと戦闘になっています。コミカライズはそっちに準拠していたんですね。
アルナーが攻撃された時の、ディアスの豹変っぷりもちゃんと挿絵がありましたしvv
そうそう、挿絵もコミカライズとさほど違和感のない雰囲気です。
ディアスがちゃんと年相応で、かつ戦斧振り回すパワーファイターに相応しい、ゴツくて傷だらけで素朴なおっさんであることが非常に好感度高く。
気になるのはひとつ、セナイとアイハンが挿絵だとちょっと歳いってるかなあってところでしょうか。
本文を読む感じ3〜4歳。行ってても5〜6歳だと思うんですが、本文挿絵だともうちょっと上に見えるし、2巻の表紙に至っては十歳ぐらいっぽい……アルナーが15歳で母親役やるんだから、そこはやっぱりしっかり幼児であってほしいのですよ。
けっこう過酷な草原の暮らしで、我儘をある程度微笑ましく見守ってもらえるのも、幼児だからこそでしょうし。
でもそれ以外はすごく雰囲気出ている感じで満足至極。
書き足しに関しては、他にも巻末に35ページぐらいほど、ディアスとアルナーの賊退治(共同作業)と、あとディアスが知らない結婚式(ディアスの中では婚約式)の翌日のアルナー視点のお話がありました。さらに初版限定特典リーフレットに、アルナーが染め物をする日常SS。

後書きでも触れられていましたが、この作者さんは本当に遊牧民の生活について興味がおありで、いろいろ調べておられるんだなあとしみじみ思います。日々のなんてことない習慣とか、染色のやり方とかが、すごく地に足ついた「こういうのありそう」っていう描写で。
中世ヨーロッパ系が多く見られる異世界モノとしては、かなり珍しいテイストかと。
自覚のある馬鹿と言うか、学はないし記憶力なんかもアレだけれど、でも本当に大事なところはきちんと押さえている主人公が、過酷な世界情勢の中でも親しい人達には慕われながら、自分の手の届く範囲をほのぼのと幸せに形作り、日々堅実に過ごしていく優しい世界観に安心させられるのでした。
No.1270 (読書)


 幸せカナコの殺し屋生活 1巻
2019年05月28日(Tue) 
読書記録:


パワハラに心が折れてブラック企業を退職したOLが、病んでた勢いでどう見つけたのか自分でも記憶が無いまま面接に行ったのが、暗殺代行業の会社。
人殺しなんかできるわけない! と慌てる彼女だったが、人に笑われたくない一心で身につけた気配を消すスキルと、毎日終電後まで働かされて走って帰っていた体力、そして社長をして天才と言わしめるセンスによって、殺し屋としての才能を開花させて ――

全ページフルカラー四コマで語られる、ちょいブラックだけどなんだか心がスッキリするギャグ漫画。
……やってることは人殺しなんですけど、なんというかね、こう……うん。
これ読んで、世の中捨てたもんじゃないよねって思っちゃう人は多いんじゃないかなあ。カナコちゃん、新しい職場で上司にも先輩にも恵まれて良かったねえ ・゜・(ノД`)・゜・
ってか、桜井(先輩)さん、ツンデレーーーww
けっこういろいろ気遣って、なんだかんだと優しいこと言ってあげてるのに、自己評価最底辺のカナコちゃんに伝わってないのが気の毒面白くてww
12話でのデレっぷりと、そのひとつ前のページでスマホ確認してるシーン最っ高★
もうこれ16話が良い最終回だったと思うんですが、最後のOMAKEの引きっぷりがヒデえ。これじゃあ2巻買わずにはいられないじゃねえか! 踊らされてるよ!!
とりあえず、ドヤ顔が超うぜえ刑事さんは、桜井さんさっさとなんとかしてやって下さい。
読者は貴方を応援してるぞww
No.1261 (読書)


 天使たちの課外活動5 笑顔の代償
2019年05月27日(Mon) 
読書記録:


茅田さん読みたくなったタイミングを逃すまじと、もう何年も積みっぱなしだった課外活動5巻に着手。
ヴァンツァーの隠し子騒動とかいう煽りを以前見かけていて、いったいどんな事になっているのかとはらはらしていたら、まったく想像の斜め上を行く方向で、さすがは茅田さんと唸らせられました。
っていうか、ビアンカ親子、最初に登場した時はここまでメインに近いキャラになるとは思わなかったッス……むしろライジャよりよっぽど輝いてるんじゃww
内容的には、ヴァンツァーとレティに対して誹謗中傷と言うか、根も葉もない噂が広がっていて、出所の判らない噂が相手だからどう手を打てば……と困惑しつつ、レティはその解決をリィ達の課外活動に依頼。ヴァンツァーはビアンカと一芝居打って噂の元をあぶり出そうとしたら、今度は身の危険にまで発展していって……といったところ。
レティの方は本人あんまりダメージないので深刻にもならず、ストーリーの裏側であっさり解決しちゃってる感じで、メインはヴァンツァーの方。
恋愛不能性のヴァンツァーにも、ここしばらくジンジャーやらビアンカやらその母親やら、『個』として認識しうる相手ができ始めていて、それに周囲がびっくりさせられていた訳ですが。ついに本人もそれを自覚し、さんざん殺してきた自分が、特定の人物を死なせたくないと思うのは滑稽ではないのか……? などと考え始めたあたりに、数十冊を経てようやくの成長が……!? 的な。
……っていうかヴァンツァーさん、そこまで言うならビアンカの父親も勘定に入れてあげようよww いやたぶん、ちゃんと入ってるとは思うけどww
これがあっての、「ポーラの戴冠式」でナシアスの妹に届いた手紙にいろいろ籠められていたのかなあとか思うと、改めて感慨深く。
ともあれ、今回は挿絵はどれもが意外というか、いつもならまず見れないタイプのヴァンツァーがいっぱいで楽しゅうございました。
あと保育園児に遠巻きにされてるライジャさんがww
変人音楽教師フレッチャーさんも結構いい味を出していたので、彼にもぜひ再登場&挿絵を願いたいところです。ヴァンツァーが演技ではなく微笑んでみせた相手なんだもん、チャンスはあるよね!?
No.1258 (読書)


 欠陥品の文殊使いは最強の希少職でした 1巻
2019年05月26日(Sun) 
読書記録:


旧タイトル「欠陥品として貴族を追放された文殊使いは最強の希少職でした。」の書籍化版。
あらすじなどについてはWEB版を読んだ時に描いているので割愛。
49話、悪魔との戦いが終わって、王宮から王女の迎えが来たところまで収録されています。

んー、実はけっこうWEB版の内容うろ覚えなんですが(苦笑)<ほとんど読み上げアプリで聴いてた
それでも地理とか魔法の解説とかの細かい部分が判りやすくなっている気がしました。あとWEB版読んだ時に気になっていた、フィガロがお金(自分の生活費)についてまったく無頓着だったところが改善された……のかな?
そして改めてちゃんと読み直すと、国王がポッと出の正体不明の人間をいきなり王女の婚約者に任命した理由(不穏分子を炙り出すための囮)も納得できて、いろいろ腑に落ちました。
これフィガロを本当の意味で婚約者として認めたのは、最後の「褒美をやらねばならんなぁ!」時点だったんじゃないかな……

挿絵は……うーん。
表紙の若クライシスがかなり好みだったので買ったんですが。爺ちゃんバージョンや裏組織のボスや国王様も、なかなかいい感じなのですが……主役とヒロインがちょっと(苦笑)
かわいい系少年少女描くのが苦手な人なのかな……?
あ、ボンバイエさんの胸部装甲が超ボンバイエなのは、本文でもちゃんと触れられてるからおっけーww むしろそうじゃなきゃ彼女じゃないww
あとまだキーアイテム作成する前の挿絵で、既に身に着けちゃってるのはアウトだと思うんだ……ヒロインの髪が「肩口まで伸びている」って本文にあるのに、挿絵だと腰を越えてるのも正直微妙でした……
No.1257 (読書)


 ポーラの戴冠式 デルフィニア戦記外伝3
2019年05月25日(Sat) 
読書記録:


弁当箱こと「茅田砂胡 全仕事1993-2013」に書き下ろし収録されていた、デルフィニア戦記&クラッシュ・ブレイズのクロスオーバー「紅蓮の夢」。その終盤でさらっと流されていた「五日間」の間に起きていたあれこれを、群像劇のような形で語った短編集です。どちらかと言うと、リィの現役時代を知らない子ども達がメイン。
もうね、やっぱりデルフィニア戦記は別格ですね!
最近、購入した書籍をなかなか読まずに積みっぱなしになってしまう私が、一気読みしてしまいました。
本編から作中年月で10年が過ぎ、二十代後半だった主要メンツが軒並み三十半ばで十歳前後の子持ちになっている訳ですが……そして挿絵でもけっこう忠実に皆さんお年を召されているのですが。

だがそれが良い!

割とね、子供世代に話が移行すると、途端に残念展開になっちゃうシリーズって多いと思うのですよ。なんというか、子供世代を持ち上げるために大人を落とすというか、本編であんなに生き生きしていた素敵キャラたちが残念な老害になっていたり、すでにお亡くなりになっていたりとか、非常に悲しい思いをしたことも多いのですが。
しかしさすがはデルフィニアww
リィが変わらないのは、体感時間が一年ほどだから当然でしょうが、ウォルもポーラもイヴンもバルロもナシアスも、その他の面々がみんな当時のままというか、リィに出会った途端に一気に若返ったというか。
子供達の教育がちょっとうまく行ってなかったのはまあ、あれですが。それもリィがばっちり釘を差してくれたので、今後は大丈夫でしょう。
ああもう、ウォルの猛獣使いっぷりとポーラの小動物っぷりの健在さがほんと好き……あとイヴンの猛獣使いその2なところも(笑)
ああくそ、デルフィニアも1巻から読み返したくなってきた……積読山ほどあるのに……

そして挟み込みチラシに、以前イラスト集に収録されたという、怪獣夫婦の結婚式話に描き下ろし中編をプラスした書籍がこの夏刊行予定とあって、思わず舞い踊りそうになっております★
怪獣夫婦も好きなんだよなあ……
No.1256 (読書)


 察知されない最強職《ルール・ブレイカー》
2019年05月24日(Fri) 
読書記録:
■察知されない最強職《ルール・ブレイカー》 〜372コウの置き土産
 https://ncode.syosetu.com/n5475dz/

交通事故で死んだ中学生ヒカルは、死後の世界に来ていた。周囲にいるのは死後の裁きを待つ死者たちばかり。
知識欲の塊でもある彼は、あまり周囲と馴染むこともせず、さりとて法を犯すような危険な行動をすることもなく、ごく地味に過ごしてきていた。それがこんなにもあっさり死ぬとは思いもしなかった。
(人間なんて簡単に死ぬのだと、この身をもってわかったことだけが収穫だったな)
そんなことを考えていたヒカルに、ひとりの少年が話しかけてきた。周囲にいる死者はみな黒髪黒目の日本人ばかりだったが、ヒカルと同年代の彼は、金髪に青い目をしている。しかも服装が時代がかっており、まるで美術の教科書に載っている油絵の貴族のようだ。
何でも少年は、まだ死んではいないらしい。暗殺者によって腹を刺されて瀕死の重傷となり、この天界の入口、『魂の裁き』を受ける場所へと、異世界からやってきたのだという。
ある理由から、異世界へ渡る術を研究していた彼は、しかし『異世界の天界』までしか来ることができなかったのだと。
「詳しく話している時間はないんだ。僕の世界に来てくれ。そして、僕の願いをひとつだけ叶えてくれ。そうしたら君は生き返ることができる。正確には、転生できる」
少年はヒカルにそう告げる。
「生き返ったら好きに生きてくれて構わない。どうだ?」
「……わかった」
ヒカルはその取り引きを了承した。それまでに貯め込んだ知識も、考えていた様々な考察も、「魂の裁き」とやらでリセットされるのは耐えられなかったのだ。
そうしてヒカルは異世界へと転生し、少年、ローランド=ヌィ=ザラシャの肉体に入り込んだ。ヒカルという新たな魂が入ったことで、死にかけていた身体は急速に回復し、髪や目の色、顔立ちなどもじょじょに変化し始める。
そしてローランドの記憶をも得たヒカルは、彼の願いを知った。
それは奸計によってローランドの両親を死に追いやり、そして彼自身へも暗殺者を送り込んできた、モルグスタット伯爵への復讐。
ローランドの魂は、あと一時間ほどで完全に天へと召される。それまでの間にモルグスタット伯爵を殺せなければ、ヒカルは魂ごと消滅するのだと。
死後の世界などもとより信じてはいなかったが、それが存在すると理解してから奪われると言われれば、話は別だった。
あとたった一時間で、厳重に警戒されているだろう屋敷にいる、その当主を殺す。どうやればそんなことが可能だというのか。
思案を巡らせるヒカルの前に浮かび上がったのは、【ソウルボード】と書かれた薄緑に発光する石版のようなもので ――


異世界転生というか、乗っ取りでスキルポイント極振りで無双系。連載中で書籍化済、ダイジェスト化なし。書籍版は話の展開がまったく違うとのこと。
現時点ですでにテキスト3MB近くある作品で、読み上げアプリでちまちま聴いていたら、最新話に追いつくまでに一ヶ月ぐらい?かかりました。
自分と他人のステータスボードを確認、操作できる能力を持って転生して、最初にまず要人を殺さないと生き延びられないからと、スキルポイントを気配遮断方面と暗殺に極振り。MAXまで上げた状態でまんまと成功したは良いけれど、この世界のスキルMAXって実は限りなくチートに近かったという、無知故の突き抜けステータスに的展開。
で、そこから冒険者になって活動していたら、自分がやった暗殺の犯人として別の少女が前線送りにされそうになっていたので、それを助けて仲間になってみたり、せっかくだからほとぼりを冷ますついでに他の国を見て回っていたら、なんだかんだで次々と国家規模のトラブルに関わってみたりといった感じ。
なんというかまあ、割とお約束な展開ではあるんですが、ある意味突き抜けていて面白いです。主役の能力が隠密と暗殺にどんどん特化していっていて、どんな場所でも侵入して情報拾い放題だし、どんな強い敵でもなんだかんだでどうにかしちゃうあたり安心感があります。
でもたまに容赦ない人死にとか挟まるんで予断を許さないんですが(っていうか、ドゥインクラーの仇の銀竜はどうしたヒカル)……あと最初の頃に出てくるギルド受付嬢とか、たまたま助けてあげた新人パーティー(♀)が非常にうっとおしいタイプなので、そこを乗り越えられるかがネックかも?
回復役のサブヒロイン(主役はあくまでパーティーメンバーとしてしか見てない)も、感情移入できるようになったのがかなり最近で、それまではほんとにもう……だったし。

かなり長い上にあちこち移動しまくり、コネやら伝手やら作りまくる話の割に、読み上げアプリで聴いていても混乱が少ないと言うか、あれこれ誰だったっけ? どこだったっけ? ということがほとんどなかったのはありがたかったです。
No.1254 (読書)


 エルフもどきと血を吐く皇帝〜婚約破棄、追放の結果、最強帝国の要人になりました。
2019年05月22日(Wed) 
読書記録:
■エルフもどきと血を吐く皇帝〜婚約破棄、追放の結果、最強帝国の要人になりました。 〜終わりのあと。
 https://ncode.syosetu.com/n3177fb/

人族、魔族、獣人族、ドワーフ族、スライム族の五種族が種族間、そして同族同士で相争う血みどろの時代、彼らを傘下に収め大陸統一を成し遂げた少年がいた。彼の名はユーゼス。数年をかけ、ついに大リッシュ帝国の初代皇帝となった彼は、すべての種族は皇帝のもと全て平等であると布告した。
しかしそれに激怒した存在がいた。人族諸国で広く崇拝されていた人族神である。人族以外を劣等種とし、隷属するべき存在とみなしてきた人族神は、ユーゼスの布告を自身への反逆とみなして地上に顕現、ユーゼスと大リッシュ帝国を地上から消し去ろうとした。
その戦いにも勝利を収めたユーゼス王だったが、しかし人族神は最後に呪いという置き土産を残していった。
解呪方法は不明の、肺を蝕む致死性の呪詛。
ユーゼスという偉大なカリスマによって束ねられた帝国は、彼という存在を失えば、遠からず瓦解するだろう。懸命に呪いを解く研究を続ける部下たちの前で、ユーゼスは血を吐きながら、覚悟を決めたように呟いた。
「ここまでか」、と。
そうして彼は帝国を七つの人族国家、四つの非人族国家へと分割し、歴史からその姿を消したのだった。
それから百年余が過ぎた現在、大リッシュ帝国の流れをくむ人族七国のひとつ、ザルツ王国の寄宿学校に通う、ひとりの少女がいた。貴族階級の女子が通うその学院の学院長であり、叔母でもあるマーサレル侯爵夫人キルラに呼び出された彼女 ―― サラは、きっぱりと告げられた。
「あなたとコーリス子爵家のイルミカナン様との婚約を破棄することにしたわ」
五百年前に滅んだという幻の種族、エルフの血を引く先祖返りであるサラは、エルフもどきと呼ばれ忌み嫌われる存在であった。イルミカナンはいい意味での変わり者で、そんなサラに対しても嫌な顔をしない、彼女にとって数少ない付き合いやすい存在であったのだが。
しかし近年になって金鉱の開発に成功し、急速に力をつけてきたコーリス子爵家と、もっと強い結びつきを求めたマーサレル侯爵家は、両親を失ったからと渋々引き取った親戚の訳あり娘などよりも、自分達の実の娘を婚約者にすげ替えようと考えたのだ。
そして元婚約者であるサラが目の前にいれば、何かと目障りとなる。だから学院も辞めて実家に戻れと言い渡してくる。
もともとサラがマーサレル侯爵家に身を寄せ、ぞんざいな扱いにも耐えていたのは、ひとえに両親の屋敷で働いていた使用人達を、路頭に迷わせないためだった。しかしマーサレル家で働くようになった彼らは、あまりの待遇の悪さに耐えかね出て行ったり、解雇されたりして、既にひとりも残っていない。もはや未練など何もなかった。
エルフもどきの自分であれば、野に下ってもやっていけるだろう。
そう考えたサラは、数少ない友人である龍皇国の仙龍姫リンドウの手を借りて、ひとまずかつて両親が統治していた旧デイジェット男爵領へ向かった。その山中にある、サラの父親が遺した山荘へと足を踏み入れた彼女達は、そこで一人の男を発見する。
二十代半ばほどの、銀色の髪の端正な青年だった。上流階級の人間なのだろう。身につけた衣装は仕立ての良いものだったが ―― いまはおびただしい量の血に染まり、台無しになっている。喀血しているのだ。
床に倒れたその胸はかろうじて上下しているが、まともに呼吸ができていないようで、喉からゴボゴボと不気味な音がしている。どう見ても瀕死の状態だ。
その症状が呪詛によるものらしいと看破したサラは、ひとまず契約精霊の力を借りてさらなる呪いをかけ、呪い同士相殺することで症状を緩和させることに成功する。
そうして救った男は、目を覚ますとサラとリンドウに対してこう名乗った。
「おれの名はユーゼス。百十年前に存在した大リッシュ帝国の皇帝だ。胸の呪いを解くために、時間を移動して参った」と ――
寿命が長く、闘争心、攻撃性が高く、一度敵に回すと千年祟るとも言われる戦闘種族エルフの末裔サラと、呪いに侵された伝説のカリスマ皇帝の出会いは、あらゆる意味で世界を震撼させる、始まりで ――


あらすじ読んでいた時は、よくある婚約破棄追放モノかと思わせて、実際はけっこう殺伐とした世界観で、人死に出まくるバトルとかいろいろやらかす系でした(笑)
R15指定が、予防線ではなくちゃんと仕事してる感じ。
現在第二部の連載が終わり、めでたく(?)マーサレル家はザマァされたところです。
外見はいわゆる一般的なエルフなのに、その実情はバリバリの戦闘民族って設定がなかなかおもしろく。
あと皇帝陛下のキャラも楽しいww
ものすごく偉そうでものすごく大物ムーブなのに、でもめっちゃ律儀で勤勉で、「信じられぬならそれも良い。ただの死にかけの文無し男と思ってもらっても構わん」とか言って、自分が血で汚した床を自分で掃除しようとしたりするし。でも隠しきれないカリスマオーラvv
自分ができることを過不足なく理解していて、できることはできると言っちゃうその基準が半端なく高い結果、ものすごく自信過剰に見えちゃうけれど、サラに頼ってもらえないとちょっとしょんぼりしちゃうあたりが可愛かったりとか。
人族以外の種族の中には100年ぐらい平気で生きちゃう種族もたくさんいたので、ユーゼスが元帝国の中枢部と連絡をとってからは、そちらの濃い面々もどんどん登場してきます。
で、解呪の研究はまだ途中までしかできていなかったので、現状ユーゼスが延命できるかどうかはサラが握っている状態で、自動的に帝国の要人になっちゃったのがタイトル回収。
ユーゼスとサラの間に甘いものはまったくなく、非常にドライな関係ですが、逆にそれが似た者同士となって、この二人ならくっついてもいいかなあとも思います。
ただサラが先祖返りの長命種で、実年齢は16だけど外見年齢12ぐらいなのがネックか……
No.1251 (読書)


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 プロフィール
神崎 真(かんざき まこと)
小説とマンガと電子小物をこよなく愛する、昭和生まれのネットジャンキー。
最近は小物作り(主にタティングレース)などにも没頭しています。

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 at 2019/10/13 13:54:40

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