よしなしことを、日々徒然に……
※ 2017年以前の記事は こちら になります ※



 愛されるまで転生を繰り返す悪役魔女ですが、このたび乙女ゲーのヤンデレ系魔導士を射止めました!
2020年03月26日(Thr) 
読書記録:
■愛されるまで転生を繰り返す悪役魔女ですが、このたび乙女ゲーのヤンデレ系魔導士を射止めました!
 https://ncode.syosetu.com/n2860gb/

能力は高いけれど、姿の醜さゆえに隠れ住むようにしていた魔女。そんな彼女に唯一「愛している」と言ってくれた王子は、単に彼女が作る薬や魔法の道具欲しさに、騙して弄んでいただけだった。
その事実を知った魔女は怒り狂い、王子とその婚約者を呪ったのち、自身も死を選ぶ。
「こうなったら、私を愛してくれる人が見つかるまで転生し続けてやる!」
そうしてはや幾星霜。世界をも越えて生まれ変わり、大公殿下に石油王、そしてアイドルとも恋をして……その誰もが、彼女を本当に愛してはくれなかった。
4度目に生まれ変わった日本で付き合ったのは、劇団員の卵の青年。
「好きだから、仕事しないで毎日連絡が取れるようにするね」と言った男へと、彼女は喜んで小遣いを渡していた。しかしそんな彼が、高級外車に乗った派手な女とキスしているのを目の当たりにし、またも裏切られていたことを知る。
泣きながらその場を走り去った彼女は、見事にすっ転んで頭を打ち、息を引き取った。
そして5度目の転生。今度生まれ変わったのは、最初の人生と同じ世界。なんでもあれから500年ほどが過ぎているらしい。
もう転生にも疲れてきた。もしも今世がダメでも、次のターンに挑む気力はない。
そう思った彼女は、これを最後と決めた人生 ―― メイドインヘル帝国の第一王女、ユウナリュウムとしての暮らしを始める。
容姿は完璧と言っていいほど整っている。長子継承のこの国では、将来の王位も約束されている。きっとよき伴侶に巡り合えるに違いない! と、自身も周囲もそう思っていた。しかし……気がつけば十八になっても婚約者がいない。
もともと凝り性だった彼女は、魔女の頃に魔法を極めたので、今度はちょっと剣でもやってみるかと思いたち……十歳で正騎士レベルの剣術を身に着け、十五歳で騎士団副官に就任。結果、魔法剣士として優秀すぎるがゆえに、並の男が寄り付かなくなってしまったのだ。
そんな彼女が500年前、最初の人生の際に残した数々の呪いや罠を、罪滅ぼしも兼ねて解除して回っていると、心配した父王が無理やり宮廷魔導士達を付けてきた。正直必要ないのだが、彼らも命令には逆らえないようで、気がつくとユウナと騎士団を置き去りにし、自分達だけで強大なアンデッドドラゴンへと挑んでいる。
慌てて助けに向かったユウナは、無事に彼らを助け出すことができた。しかしそのリーダー格である、天才魔道士ディークバルドの様子が、何やらおかしくて……


異世界から、現代日本を経由して再び異世界へ、自力で転生系。乙ゲー要素も少しありますが、あまりストーリーには関わってきません。中編、完結済。
ダメンズばかりを好きになる元魔女が、転生を繰り返した最後に出会ったのは、いろいろあって拗らせている、超ハイスペックなヤンデレ魔導士。
「重すぎる愛の持ち主同士がカップルになると、普通に甘々になる」、さらにグレードアップ版ですww

「きみが会いたいと言うから転移してきたんだ。もっと喜んでくれないの?」
「さっきの一人ごとが聞こえていたの? あぁ、このピアスかしら? それともネックレス?」
「両方」
「すごいわ、どちらかが壊れてもスペアがあるなんて。そんなに私のことを……!」

とか、

「魂を縛る魂魄結界を生み出したから、もし君を捕まえられたら契約してくれる?」
「なんて情熱的なプロポーズ!(うっとり)」

とかいった感じで、もう完全に割れ鍋に綴じ蓋(笑)
っていうか、ハイスペックヤンデレ同士が怖えww<一歩間違えれば軽く世界を滅ぼせるカップル
過去話とかけっこうエグい部分もあるのですが、基本的に脳みそお花畑になっている女性の一人称なので、雰囲気的には非常に明るかったです。
No.1893 (読書)


 魔導具師ダリヤはうつむかない 3巻
2020年03月23日(Mon) 
読書記録:


「77.職人と職人」〜「103.紫の二角獣」まで収録。アンケート特典SSは、在りし日のヴォルフ達4兄弟が、鬼ごっこで泥だらけになって怒られたという、あのエピソード。
さらに今回は、加筆がかなり多かったです。まず初っ端から、新作魔導具の試作がひとつ増えてます。ヴォルフ同席かつカラー口絵付き。これを試し読みサイトで確認できたのが、紙書籍を購入する決め手になったかもしれません。あと目次にあった、WEB版では見覚えのなかった「イボダイの塩焼きと王都七不思議」の文字がww
ぐい呑みを買いに行ったデート(仮)場面などのさりげない書き足しも、ニマニマできて嬉しいですね。
なんとなくヴォルフ → ダリヤのベクトルが、WEB版よりも強めに感じられるのは気のせいかな……?
そして神殿から寄付のお礼として届いた品には爆笑ww 完全に「水虫(からの救い)の女神」が世間に浸透している模様ww

逆方向には、ヴォルフ関連でギルドの女性職員に絡まれるダリヤの描写が、一行で終わらずちゃんとやりとりまで描かれているのも、ヴォルフの呪いに近いアレの厄介さが、よりいっそう実感させられました。
そしてカルロやイヴァーノ、フェルモらの過去や心情についても、かなり掘り下げられています。イヴァーノの見る悪夢とか、具体的に語られるとほんと辛い……
さらにカルロの死に立ち会った時を思い返す、回想がもうね……そのつい1ページ前にガブリエラ夫妻もからんだニヤリとできるエピソードがあっただけに、あっただけに…… ・゜・(ノД`)・゜・

書籍化で一番イメージが変わったと言うか、WEB版では謎の多い部分へスポットが当てられているのが、カルロパパだと思います。巻末描き下ろしSSは、いつもカルロ視点ですし。そしてやっぱりダリヤの母親との別れには、なにか事情があったんじゃないかと……今回の妖精結晶のランタン作成時のエピソードを読んだら、やっぱりそう感じちゃいました。
というか、別れた妻と最愛の娘の幻影を見るために、魔力枯渇とバッドトリップ承知でわざと妖精結晶砕いちゃうパパに、心の闇を感じた……<現代に当てはめるなら、依存性はないけど下手すりゃ死亡もしかねない高額ドラッグをやるようなもの

そして何より読み応えがあったのが、グイード兄上視点の幕間「臆病者の贖罪」!
WEB版では、章の最後にごく短く挟まれていただけの述懐が、当時の回想シーンを含めて詳細に語られていましてですね。
ヴォルフが知らない、あるいは幼すぎて覚えていなかった家族の絆や、裏側で起きていたあれこれがもうね……WEB版ではまだ見ぬ父親も登場してますし。
こんなにいろいろあったのかと思うと、そりゃグイード兄上もトラウマ化したあげくに、弟と関係改善できた途端、超絶過保護にもなるよ! だってお兄様だってこの当時まだ十代半ばの、中高生の年齢ですよね? それでこれはきつ過ぎる……
実は私、ひそかに次男は名前変えて生きてたりしないかな? とか期待してたんですよ。ヴォルフが家に戻った時にはもう死亡扱いになってましたけど、父親も意外と情の深い人みたいですし、もしかしたら……って。それが木っ端微塵に砕けた挙げ句に、予想を上回る勢いでアレだったので……当時既にヨナス先生がいてくれて、本当に、本っ当に良かった……
遠い目をする現在のお兄様と、それを向かいで見守るヨナス先生の挿絵にため息が出ちゃいましたよ( T _ T )

あ、お兄様とヨナス先生のイラストといえば、外見イメージがだいぶ違ってて、最初はちょっと戸惑いました。
髪の長さとか逆だと思ってたよ<お兄様が魔法使いっぽい長髪で、ヨナス先生が戦闘重視の短髪がっしり系かと。年齢もヴォルフより八歳上なら、もうちょい年をとってた方が私好み。
イヴァーノも腹回りを気にしてたり「恰幅が良い」という描写がありますから、ぽっちゃり気味かと思ってたらむしろ痩せ型。購入前にカバーイラストを見て、「この真ん中でビール瓶持ってる細い人、誰?」と思ったのは私だけじゃないと思う。なお左の人は、1巻読むまでマルチェラだと思ってました^^::<こっちはフェルモさんだった
No.1890 (読書)


 萌え絵師への道
2020年03月21日(Sat) 
読書記録:
■萌え絵師への道
 https://ncode.syosetu.com/n5572s/

絵はうまいけれどストーリー作成は苦手な売れない少女漫画家(20代女性)が、有名純文学作家(30代イケメン)の、別名義で出版するライトノベルの挿絵を担当することに。
とにかく緻密に計算し尽くして書く完璧主義な作家さんは、有名萌え絵師達に次々とダメ出しをしており、もう締切的にこれが最後で後がないというところで、直感で絵を描くタイプの主人公と出会い……的な感じのボーイ・ミーツ・ガール? いやどっちもいい年なんですが。
中編、完結済。話数は多めですが一話一話は短いので、さくっと読み終われました。完結済です。
誰ひとり読んでくれなかろうと、とにかく書かなきゃ生きていけない大先生も、面白いと思ってもらえる話を描きたいけど、同時に絵を描いてないと息もできない売れない漫画家は、かなりどっちもどっちの人格破綻者です(苦笑)
こういうのを割れ鍋に綴じ蓋というのか……ww
No.1888 (読書)


 悪食令嬢と狂血公爵〜その魔物、私が美味しくいただきます!〜
2020年03月17日(Tue) 
読書記録:
■悪食令嬢と狂血公爵〜その魔物、私が美味しくいただきます!〜 54 滋養に良さそうなスープ[食材:ベルゲニオン]
 https://ncode.syosetu.com/n9941fv/

社交界デビューしてからはや3年。ついに父の後妻から、「あと一年以内に婚約者を見つけなければ、修道院に行ってもらう!」と宣告された伯爵令嬢メルフィエラには、とある悪評がつきまとっていた。
それは『魔物の生肉をむさぼり食べている』『果実酒の代りに生き血をすすっている』『魔毒に侵されまともではなくなった』『生まれてくる子は魔物になる』といったものだ。おかげで見た目はそう悪くないはずだが、縁談のひとつも舞い込むことはない。まったく失礼な話である。
彼女は生肉など食べない(お腹を壊すから)し、生き血をすすったりもしない(お腹を壊すから)。食べる魔物は、きちんと毒を抜き、下処理をしてから食べている(そうでないと、お腹を壊すから)。
しかし『悪食令嬢』の名は、既に社交界へ広まりきっていた。
さすがに不憫と思ったのか、父親からは「この際そこら辺の一般騎士でもいい。人としてきちんとした男なら、私は喜んで結婚を許可するよ」と、そう言われた。そこで彼女は出会いを求め、王都で開催される秋の遊宴会に参加したのだが。
しかし貴族たちはみな彼女を遠巻きにするばかりで、ひそひそと聞こえてくる噂話も尾鰭のついたひどいものだ。仕方なくもう少し目立たない場所へと移動しようとしたメルフィエラだったが、そこで混乱が生じた。
狂化した魔物の群れが、会場へとなだれ込んできたのである。
あたりは騎士たちの怒号と逃げ惑う人々の悲鳴で、あっという間に地獄絵図と化した。群衆に押しやられ取り残された老夫婦を見つけたメルフィエラは、手を貸そうとそのそばへ駆け寄る。そんな彼女の動きが目についたのか。巨大な牛型の魔獣バックホーンが、彼女達めがけて突っ込んできた。
とっさに両手を広げて立ちふさがった彼女は、次の瞬間、鮮血の雨を浴びる。ただし自分の血ではなく、魔獣の血を、だ。
「はっ……他愛もない」
血溜まりの中に倒れ伏す、頭部を失った魔獣の巨体。その傍らで、全身に返り血を浴びてなお不敵に笑う男が、剣を手に一人悠然と立っていた。
魔力を帯びて煌々と輝くその金眼が、メルフィエラへと止まる。
「どうした、私が怖いか?」
血まみれのその男のことは、世間に疎いメルフィエラでさえ知っていた。ガルブレイス公爵。血を好み、常に血臭を求めて魔獣を屠る変わり者で、残虐非道の血に狂った男と噂されている『狂血公爵』だ。
その姿に金切り声を上げて卒倒する貴婦人が続出し、かろうじて叫びを飲み込んだ者たちは、真っ青な顔で視線を逸らしている。そんな中で、メルフィエラは公爵の口元へと返り血が滴り落ちてゆくのを見て、思わず口を開いてしまった。
「生き血は新鮮ですが、魔毒を含む血を飲むと、発熱や激しい腹痛に見舞われてしまいます。お口をすすがれた方が賢明かと。二週間ほど低温熟成させたうえで毒素を抜き、十分加熱して食せばいけます」
「お前には、この魔獣が食物に見えるというのか」
「はい、もちろんです。食べるからには美味しくいただきたいですから!」
思わず力説した彼女の言葉に、狂血公爵が返した反応は ――


割れ鍋に綴じ蓋というか、変わり者同士で混ぜるな危険の二人が出会ってしまったからには、ブレーキなんのそので突っ走ります的な、婚約から始まるじれじれ甘々な恋物語。現地主人公。タグに「俺の婚約者が 可愛くてツラい/私の婚約者が 格好良くてツラい」が入ってるあたり、察して下さいww
グルメとシリアス要素もありで、連載中。
メルフィエラが魔物を美味しく食べられるよう研究を重ねていることは、本人『趣味』と言いつつも、かなり切実な理由があって、知るほどに切なくなります。そして狂血公爵様も、生まれ持った強すぎる魔力をどうにかして発散しないと命に関わる上に、そこへ政治的なあれこれやら何やらが重なって、国全体の防波堤として魔物の生息域でひたすら剣を振るっているのに、中央の貴族連中からは悪評受けまくりという、これまた悲しい裏事情が。
しかも公爵様、それを自分の役目だと割り切って、ストイックにこなしちゃってるんですよ。見た目も合わせて非常に恐ろしく映るそんな彼のことを、「血も滴るいい男は、何をしても様になる。噂の狂血公爵様はお気遣いのできる紳士だった」と言っちゃえるメルフィエラさんに、そりゃ速攻で婚約を申し込むさ!
なお公爵様、中身はけっこう不器用さんというか、身内限定でヘタレ属性ですww
公爵という身分にではなく、アリスティード・ロジェ・ド・ガルブレイス個人に忠誠を誓ってくれている幼馴染の副官ケイオスさんとか、領地で魔物討伐を共にし同じ釜の飯を食べてる騎士達とか相手には、かなりいろいろ(良い意味で)好き勝手言われまくってる感じww それがまた良いvv
……ケイオスさんには「どこでこんな怪我を」とか言われながら、隠そうとした傷を握りしめられても、かなりぞんざいな手当てのされ方をしても……それが実はケイオスさんによるフレンドリーファイア的なものでだったとは絶対口にしないで、普通に憎まれ口だけ叩いて治療されてるのとか、もうね……ケイオスさんが知ったら、仕方ない状況だったとはいえめっちゃ落ち込むだろうと想像できるだけに、この主従ってやつは……っっ

ひとつ残念なのは、キャラの年齢や外見にあまり詳しい描写がないこと。
ざっくりな体格と、たまに髪と目の色ぐらい? あとメルフィの髪はくせっ毛のふわふわ。そしてたまに脇キャラが「可憐だ!」って騒いでいる程度。公爵様の髪は灰色らしいですけど、長さや髪質はどうなんだろう……個人的には魔王様っぽい癖のある長髪イメージなんですが、戦闘職だし短くまとめてる方が自然なのかな? でも無精の長髪という説もありだと思うし。
そして年齢も、公爵様はおそらく二十代後半として、メルフィは……いくつなんでしょう? 社交界デビューが十六歳としたら、十九歳ぐらいだと思うのですが、そうすると十七年前の大飢饉のことを、記憶に残してるとは思えませんし。そのあたりは実母から話を聞いただけなんでしょうか? それで実母が飢饉をきっかけに始めた研究で5年後あたりに亡くなったんなら、その当時七歳として計算は合うんですが。
私は文章を読む時、脳内フルカラー映像を動かすタイプなので、そう言うところがけっこう気になるのでした。
No.1884 (読書)


 転生賢者は娘と暮らす。(旧題:おっさん孤児院、娘たちの楽園になる)
2020年03月16日(Mon) 
読書記録:
■転生賢者は娘と暮らす。(旧題:おっさん孤児院、娘たちの楽園になる)
 https://ncode.syosetu.com/n4302es/

書籍化、コミカライズ済、ダイジェスト化なし。完結済。
ブラック企業のサラリーマンが神様(天使)転生して、今度はのんびりスローライフしたいから野菜を育てやすいスキルをと願ったら、もらったのは手塩にかけて育てたものが『なんでも』よく成長するスキル。
さらにモンスターが跋扈するこの世界では、これぐらいないと『のんびり』は暮らせませんと、凄腕冒険者10人分の身体能力や魔力ももらっちゃいました。
で、廃墟になった教会で一人ひっそり過ごそうとしていたら、冒険者養成学校が火竜に襲われ焼け出されたというシスター(15歳)と、寄宿生3名(12歳・8歳・5歳)が転がり込んできて……的なやつです。冒険者養成学校がもともと修道院だったそうで、はい、極端に登場人物の性別に偏りが(苦笑)
で、もふもふやら無詠唱開発やら育成やらいろいろあって、後半は再建された学園へ移動しての学園ものへ。
まあなんだかんだあってもハーレムには行かず、あくまで伴侶は一人であとは娘扱いというのと、完結しているのとがオススメどころです。
No.1882 (読書)


 Magic Paradise ダニー・エルフマン・シリーズ
2020年03月15日(Sun) 
読書記録:


26年前に刊行された絶版漫画。なんとか紙書籍版を入手することができました。
同時期に連載されていた、青年向け猟奇アクション漫画「ミキストリ」のスピンオフと言うか、途中からレギュラーキャラになった小説家ダニー・エルフマンをメインに据えた、ホラー短編集です。共通する登場キャラは彼の妻子のみ。
アクション要素が強かった「ミキストリ」と異なり、運動神経皆無の小説家が主役なせいか、ホラーやサイコ要素の方がメインでした。老境に達したベストセラー作家が、過去を回想しながら「この話は実話である」と執筆をしているところから始まり、書き終えたところで終わるのが様式美。210ページで7話と一話一話は短いのに、読んでも読んでも終わらない感じがして、中身が濃かったと思います。
回想している過去は、ベストセラー作家になりたての二十代後半ぐらい? もあれば、まだデビュー前の教師だった時代や、作家の卵として北欧を放浪していた、もしかしたら「ミキストリ」に初登場する寸前の頃かもというあたりや、果ては小学生の頃のエピソードまであります。
……この人がやたら怪奇現象に巻き込まれる体質だったのは、なにも陽介さんに会って『神(ウイルス)』に感染したからって訳じゃなかったんですね(苦笑) むしろあれは必然だったのかもしれないww
そして意外とヤることもヤッている、自称冴えないおっさん……なんだかんだで一番人生勝ち組なのは、やっぱりこの人なんじゃないだろうか。
ともあれ、面白かったです。

ただひとつ不満を言うなら、終わり方が…… ・゜・(ノД`)・゜・
↑の電子書籍版には「1」って振ってありますけど、これ決定的に続きが無理なやつですやん……
せめて4話目の「 Peeping Danny 」みたいに、ラストを読者の想像に任せてくれる系なら良かったのに、話の中でも著者後書きでもはっきりきっぱり断言されてるんだもんよ……(しくしくしく)
いやでもまあ、あの無茶苦茶な経験をしてきたダニー・エルフマンが、ちゃんと老境に達することができたことのほうが、むしろ奇跡と言うべきなのか……?<スター・システムではなく、「ミキストリ」に登場する彼と同一人物設定らしい
そして1994年に書かれた35年後の時代に、めっちゃ古い形式のワープロ使ってる執筆光景が、判っちゃいるけど笑えちゃいますww
こういうのがあるから、うっかり小説内でキャラが年取った頃の未来を書けないんですよねえ。いっそ数百年後とかの、まったく文明が隔絶した時代設定なら良いんですけど……
No.1881 (読書)


 幸せカナコの殺し屋生活 2巻
2020年03月14日(Sat) 
読書記録:


ブラック企業のパワハラで心が折れて、退職した挙げ句に気がつけば殺し代行業者へと転職。
今どきの殺し屋は、常識的な勤務時間に福利厚生も完備。上司と同僚にもなんだかんだで恵まれて、カナコは殺し屋として天才的な才能を開花させつつ、公私ともに充実した幸せな日々を ―― って、それで良いのか? なWEBから書籍化ギャグ漫画、2巻目。
ページ数の割にお高めなのは、全ページフルカラーだからです。豪華。
これシュールな内容で悪人をゴミのように殺していく、でも読んでいると何故か心がほんわかするというか、なんとも言えない気持ちになれるんですよね……
前巻ラストで登場したドヤ顔が超うぜえ刑事さん(カナコに一目惚れ空回り中)のその後が、(さっさと退場してほしい方向で)気になって購入してしまったのですが。

さ、桜井さーーんーーーーっっっ!?!?!?

レビューでめっちゃ桜井さん連呼されてた理由が判りましたよ! しばらくあの見開きに見入ってたわ!
もうね、最っ高ww
私はやってくれると信じてた!
いやでも詰めが甘いといえば甘いのか……? ああもうこのツンデレがーーーーっっっ(ごろごろごろーーっ)
そういえば桜井さん、社長の息子じゃなかったんですね。顔つき似てるから、てっきり血縁だと思ってました。そう言う情報がちまちま出てくるのも面白かったです。
あとカナコ、才能もあったけど、でもめっちゃ努力もしてたのね……というか、それだけ努力してても前の職場でパワハラ受けてたの、想像するとマジ泣けてくる…… ・゜・(ノД`)・゜・
No.1879 (読書)


 もふもふを知らなかったら人生の半分は無駄にしていた
2020年03月13日(Fri) 
読書記録:
■もふもふを知らなかったら人生の半分は無駄にしていた【Web版】 〜351 突破方法
 https://ncode.syosetu.com/n7009fc/

突然の土砂災害に巻き込まれた青年は、その死の寸前まで……いや、死んでからもなお、『みんな』を助けることのみ考えていた。しかし自身の魂すらをもすり減らし、高次の世界まで辿り着いた彼にもたらされたのは、その『みんな』も既に死んでいるという、残酷な事実。
理(ことわり)は変えられない。絶望に魂ごと崩れていこうとした彼を、白髪の老人 ―― おそらくは『かみさま』 ―― が止める。
最期の時に、青年が皆を助けたいと思ったように、皆もお前を助けようと思った。その皆の魂が一部お前に入り込み、今にも消滅しようとしている魂をなんとか繋ぎ止めている。
そんな魂が消えていくのは惜しい。しかしそこまで傷ついた魂を、そのまま修復することも難しい。だから『よそ』へ行ってみるか? と。
老人いわく、他の世界へと送れば、魂の修復は出来る。その繋がりがあれば、皆をその世界へ呼ぶこともできるだろう。ただし儂ができるのは魂の修復まで。あとはお前の頑張り次第だ、と。
えっ? それって頑張って……なんとかなるものなの?
とまどう彼へと、老人はうなずいてみせる。
「綺麗な魂の迷い子よ、次は、悔いの残らぬようにな」
そうして次にはっきりと意識を取り戻した時 ―― 彼は見知らぬベッドに横たえられていた。なんでも気を失って海岸へ打ち上げられていた所を、その地の領主が助けてくれたらしい。
薄桃色でふわふわの産毛と、小さな角の生えた巨大なヘビを肩に巻きつけた領主 ―― カルロス・ロクサレン様は、貴族らしからぬ豪快な笑顔で声をかけてくる。
「ぼうず、丸一日寝てたんだ、腹減ったろう」
そう、彼は正しく『ぼうず』となっていた。
どうやら魂の損傷が大きすぎて、無事な部分を寄せ集めて修復した結果、2歳児の身体になったらしい。
えっ……てことは……寿命、2年分しか残ってなかったの? あっぶな……
内心で冷汗をかく元青年、今は幼児になってしまったユータを、ロクサレン家の人々は快く受け入れてくれて ――


神様転生系で、現代知識で無双、もふもふ、総愛され。現在300話オーバーでなおも連載中。書籍化・コミカライズ済。
一部厳しい世界で、基本的に子供達の精神年齢も高め。でも鬱展開はなく、ひたすら優しい雰囲気でほっこりできました。
主役の年齢がまだ公称5歳、実質4歳なこともあるのでしょうが、親愛・家族愛方面での溺愛はあっても、恋愛やハーレムは一切匂わされないのも評価高し。キャラの男女比も不自然じゃないですし。
むしろチートなのは、最初に拾ってくれた領主様御一家(使用人含む)。
元A級冒険者達が、国から首輪の意味で辺境伯の爵位を押し付けられたのを、鎖ぐらいいつでも引きちぎれるけど今はまあ持っておいてやるか、程度の認識でいる人達なので、強い強いww
あと主役が「前世を含めれば精神年齢**なのに」とか言わず、今の自分は前世とは別物。身体に引きずられて精神も幼児になっていると自覚してるので、少々アレなことやらかしても「まあ幼児だしね、うん」と見守れます。
もはや聖人レベルで「それ許しちゃいかんだろ」ってことをあっさり許してしまうのも、そもそもが聖人レベルで魂が清かったから、転生が可能になったんだと思えば^^;;

登場キャラが多い割に、再登場のたびにちゃんと補足を入れてくれるためか、混乱が少なかったのもいいですね。
個人的には、ツンデレなおっさん隠密が好きww
神獣ルーはもっと出番が多いかと思ったら、なにやら過去に屈託があるようで、なかなか素直にユータを構いにこないのがもどかしく。彼が何を気にしているのかも、早く知りたいところですが。
あ、領主様は別格です。イケメンなのに身なりに構わない、無精髭の豪快なおっさん(16歳の息子あり)。でも領主として父親として、家族と民を大切にして、やる時はきっちりやる大きな背中の持ち主。なお生活能力は皆無とか、最高かよww
あと実は凄腕魔法使いで、いざという時は汚れ役も辞さないクールな老執事が、2歳児に落とされていく様もご馳走さまです。
最初にアレな目にあった護衛のタジルさんは、もうちょっと出番を期待したくww

そしてハンドメイドをかじった人間としては、作者さまが参考画像としてUPしておられる、羊毛フェルトのクォリティが高すぎて打ち震えております。

■作中もふもふ参考画像 *ネタバレあり 2019/8/3 追加
 https://ncode.syosetu.com/n7009fc/1/

もっぱら作中に登場する架空のもふもふ達のものなのですが、もう脳内では完全にその姿で再生されてますよ。ラピスめっちゃ可愛い! ムゥちゃんなんて、文章だけではよもやこんなにも愛らしい存在だとは想像できなかったっっ
プリメラの自然なラインとかもすごすぎる……私は自分が立体造形能力皆無なので、もう尊敬するしかありませんです。
No.1878 (読書)


 転生したら推しが王子のフリしてやってきた。
2020年03月10日(Tue) 
読書記録:
■転生したら推しが王子のフリしてやってきた。 〜50話 因果応報
 https://ncode.syosetu.com/n5236fz/

乙ゲーに夢中だった元OLが、悪役令嬢は次回アップデートで主役キャラになる、しかも個人的に最推しだった脇キャラが攻略対象にランクアップしている……という広告を読んだ直後に事故死。悪役令嬢に転生。
推しキャラへの愛があまりにも深すぎて、婚約者候補である第二王子との初顔合わせ時に、影武者としてやってきた魔法で変装してる推しキャラをひと目で見破り、歓喜のあまりそのまま気絶。
そんな彼女へと、影武者である相手も相手で一目惚れしていて……という、お互いに愛が重すぎる二人の、初っ端からシナリオを完全逸脱したあれこれ。連載中。

冒頭を適当に試し読みのつもりが、気がついたら最新話まで行ってました(苦笑)
あとでもうちょっとちゃんと読み直そう……^^;;

転生者は複数存在していて、最初は電波かと思われたヒロインも、金魚のフンを除外してちゃんと話してみると、割と普通にいい子っぽく。
重すぎる愛の持ち主同士がカップルになると、普通に甘々になる……というのは、以前読んだ「物語の裏側で」を思い出す感じですねえ。
No.1873 (読書)


 死にたくないので、全力で媚びたら溺愛されました!
2020年03月03日(Tue) 
読書記録:
■死にたくないので、全力で媚びたら溺愛されました! 〜新たな死亡フラグ じゅうご
 https://www.alphapolis.co.jp/novel/917441874/660334142

「喜べ、お前の結婚が決まった」
貧乏男爵令嬢リリアンは、そう言われた瞬間、前世の記憶を思い出した。結婚相手であるオーウェン公爵は、妖狐の血を引く半妖で、とても美しい顔立ちをしている。そんな彼は、リリアンが前世でハマっていた乙女ゲームの攻略対象者だった。しかもラスボスを兼ねた非常に攻略が難しい相手で……かつての妻を、『地雷を踏まれて、カッとしたから、つい』という理由で殺したという過去を持っていた。
そう、過去の妻。つまりはこれから結婚する自分である。
「おもいっきり、序盤で殺されるモブじゃないの!」
リリアンは頭を抱えた。
前世のことをはっきり思い出した訳ではないため、その『地雷』がなんであったのかもまったく見当がつかない。
しかし父男爵は既に公爵から融資を受けてしまっており、返済は不可能。結婚を回避するすべはない。
―― 尾を振る犬は叩かれず、っていうし、こうなったら、地雷を踏んでも殺されないように全力で媚びよう。
そう決心したリリアンは、見目麗しい婚約者へと、積極的にアピールしてゆく。
そんな彼女に対する、オーウェン公爵の反応は……


乙ゲーのモブ転生系。連載中ですが、第一部の「よんじゅうろく」あたりで一区切りついているので、そこで止めてもそれなりにすっきり終われるかと。なお第二部は不穏なフラグが立ちつつも、砂糖吐きそうなほど甘々です(笑)
妖狐の能力で他人の嘘が判ってしまうがゆえにトラウマ持ちの公爵様と、基本的に嘘がつけない善良突撃タイプなご令嬢との、婚約から始まる恋物語的な。あ、でも公爵様の方は、過去にリリアンといろいろあったことを覚えていて、それで婚約を申し込んでいます。
そして「殺されたくないから媚びる」と連呼しつつ、やってることの根底が「二人で幸せになりたい」なリリアンさんなので、公爵様は毎度撃沈されてます(笑)
途中から出てくる前世記憶持ちのヒロインも普通にいい人なので、特にヘイトを貯めることもなく気軽に読めて助かりました。
……もう一つの時間軸の方も、ちゃんと幸せになってくれると良いなあ……
No.1857 (読書)


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 プロフィール
神崎 真(かんざき まこと)
小説とマンガと電子小物をこよなく愛する、昭和生まれのネットジャンキー。
最近は小物作り(主にタティングレース)などにも没頭しています。

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