心の声が聞こえる公爵令嬢と冷酷公爵様 他一編
2024年02月18日(Sun)
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読書記録: ■心の声が聞こえる公爵令嬢と冷酷公爵様 https://ncode.syosetu.com/n1482gu/
■幼馴染のお嬢様が実はお坊ちゃんだったらしい https://ncode.syosetu.com/n7296hr/
2/18読了。 「転生令嬢が国王陛下に溺愛されるたった一つのワケ」などのアルト/遥月さんの作品。どちらも短編でさくっと終了。 この方は短編を書いて好評だと連載に格上げするっぽいので、これもいずれ続きが読めるかも……? と思いたい程度には、何も解決しないまま終わっていました^^;; 特に心の声〜の方なんて、余命って何で? 解決するのしないの?? 主役の特殊能力の理由は?? と、本当に勢いだけの続きなし状態なので、生殺し感がひどい(苦笑) 幼馴染〜の方は、女友達だと思っていた幼馴染が、十年ぶりに再会したら立派な偉丈夫になってた系。 特に女装してたとか性別を偽って生活をという訳ではなく、幼い頃は女顔だったことによる主人公側の勘違いです。 真実の愛(ryからの婚約破棄された直後に再会、かつ昔は転生要素なしでもまともに会話が成立していたことを合わせると、二人が遊んでいた3年間とは5〜6歳頃から8〜9歳の間ぐらいでしょうか? まあ、それぐらいなら勘違いしても無理はないですかね……月に2〜3度会うだけ、しかもお坊ちゃんのほうが関係壊れるのを恐れて、訂正しなかったうえに素性も明かしてないですしww ……あれ、むしろそれでよく手紙(十年文通してた)届いてたな……?
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No.3822
(読書)
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紫式部日記(現代語訳:舞夢)
2024年02月05日(Mon)
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読書記録: ■紫式部日記 (舞夢) - カクヨム https://kakuyomu.jp/works/16816700427595848925
はい、大河ドラマに触発されました(笑) 紫式部が三十代半ば頃に書いたとされる、一年半ほどの日記というか覚え書きというかな作品。 それを数行ごとに、原文の古語と注釈と舞夢さんなりの解説をつけて、現代語訳して下さっています。それもすでに全文終了済! いやもう素晴らしい! こんなものを無料で読ませていただけるとは!
古文には詳しくないため、翻訳の出来についてはなんとも評価できませんが、原文と並べてあるからには大きな省略などはないと思われます。そして時おり思い切った意訳や意味の補填をされている部分に関しては、ちゃんとその旨、注意書きがされています。とても親切。そして判りやすかったです。
……正直を言うと、半分ぐらいまではちゃんと原文にも目を通していたんですが、
↑こんな感じで片方に古文、片方に現代語訳で見比べながら読んでいた。
……途中からはもう、ほぼ舞夢さんが書かれた注釈と解説と訳だけ追ってました^^;;ゞ だってものすごく難解なんですもん。 舞夢さんも、『紫式部独特の主語の略、長い文、言い回しの複雑さには苦労した。(かなり文を補わないと、意味が見えて来ない)』と評されていますし、まったくもってその通りだと思いました。 そもそも始まりからしていきなり、何の説明もなく道長の家で秋の庭を眺めているんですが、なんでそんなところにいるの!? 内裏でお妃さんに仕えてるんじゃないの?? と、そこからがまずもって謎。 なんでも当時の内裏っていうのは、江戸時代の大奥などとは違ってけっこう出入り自由で、さらに出産などの際には、実家へ戻って行うのが習慣だったそうです。素人は知らんがなそんなことww
で、肝心の内容ですが。 ……うん、正直言ってしんどかった。 文を追っていてすぐに感じ始めたのは、「私は何を読まされているんだろう?」という疑問。 で、しばらく考えてて気が付きました。これ完全にSNSですわ。ブログとか元Twitterとかの過去ログ。 しかもコミュ障気味で本人は引きこもっていたいのに、無理矢理に華やかな職場に放り込まれた陰キャが、ストレス発散を兼ねて書き殴ったもの。
そりゃ、読んでてしんどくなるはずだよ(笑)
印象としては、意識高い系なのに周囲に悪く噂されやしないかがものすごく気になって思い切りがつけきれず、最初はただ日々の記録をこと細かに記そうとしていたのが、ふと同僚や上司などの批評とか愚痴が混ざってしまっては、そこから自分語りに移行してしまうけれど途中で我に返り、こんなこと書いたら世間にどう思われるか判らないし、自分みたいなおばあちゃんが上から目線でえらそうに言えませんから……と、自己評価の低さをアピール。炎上しないよう予防線を張る、の繰り返し。
タイトルには『日記』とあるんですが、最初から誰かに読まれることを前提として書いているようでもあり、それでいて日記であるが故に、自分の知っていることは省略しがちなのがまたややこしく。
まあ実際、本文の中でも、女房仲間が勝手に他人の手紙を持ってきて、その内容をみんなでああだこうだとあげつらったり、道長さんが紫式部の留守中に私室から源氏物語の最終稿を持ち出したりしているので、たとえ個人的な日記であっても、そういった予防線は必要だったのかもしれません。 それにしても、道長さんが完成原稿を持っていったのは、物書き目線からするとたまったものじゃないですね……なんとこれ、返却された記述がないんですよ!? なので紫式部自身は出来に納得の行っていない、推敲前の原稿を世に出したそうです。知らなかった……
あと、この紫式部日記自体も、欠落したり、順番が入れ替わったりしている説があるようです。 なので始まり方もいきなりなら、終わり方もけっこう唐突。 途中でも、冒頭にものすごーーーく詳細に産まれた際のあれこれを描写されていた若宮(敦成親王・のちの後一条天皇)に、何の前触れもなくいきなり同母の弟宮(敦良親王・のちの後朱雀天皇)がいたりして、けっこう混乱しました。
とまあ、そんな感じで。 読書を楽しんだというよりは、ひとまず知識を入れたという結果となりました。 それも舞夢さんの翻訳がなければ、途中で挫折していたと思います。本当に助かりました。
……判り切ってはいたことですが、紫式部と道長の人物造形が、大河ドラマとはあまりにも乖離しているせいで、混乱したのも大きかったかと(苦笑) 逆に、藤原実資(ロバート秋山)とか道長の正妻(黒木華)あたりは、ドラマのお陰ですごくイメージしやすかったんですけど。 この舞夢さん解釈では、道長さんは紫式部にとってあくまで上司。しかもちょっと突き放して冷めた目で見ている感じ。愛人・恋仲説は否定していらっしゃいます。 「光る君へ」の公式サイトなどでも、二人は「ソウルメイト」と表現されていましたし、私としても単純な恋愛模様よりは、倫子さんを含めてもっと異なる関係を見てみたいなあと思いました。
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No.3813
(読書)
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物書き令嬢と筆頭宮廷魔法士の契約婚は溺愛の証 小説家になろうの仕様変更
2024年01月23日(Tue)
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読書記録: ■物書き令嬢と筆頭宮廷魔法士の契約婚は溺愛の証 https://ncode.syosetu.com/n4078ii/
「ねえ、リオネル、わたしと結婚しない? 今、婚約してくれるならわたしの小説を一番最初に読む権利もつけるけど」 「結婚しよう」 候爵令嬢エステル・ルオーは前世で二十歳過ぎぐらいまで生きた記憶を持っていた。そのことや、貴族の令嬢としてはいささかふっくらしていたことから、同世代の子息令嬢達と馴染むことができず、茶会などで他の子供達が交流する中、一人本を読んで過ごす日々を続けていた。 お陰でついた呼び名は『ふとまし令嬢』、要はデブ女。 さらに娯楽本の絶対数が少ない事に気づいた彼女は、ないなら自分で書けばいいのよ! という思考にいたる。前世でもサイトを作ってひっそり公開する程度であったが、いろいろ書いていたのだ。 そうしてまずは、お気に入りの娯楽本の続きを妄想 ―― つまりは二次創作を始めた。 白紙の本とペンを持ち歩き、ずっと本に何かを書いている彼女を見て、周囲からの呼び方が『物書き令嬢』に変わったが、それも特に気になることもなく。 そうして10歳になる頃、王城の図書室で書きかけの小説を読まれたことで知り合ったのが、イベール男爵家次男のリオネルだった。2歳年上の彼は、その時点で既に宮廷魔法士へのスカウトが来るほどの天才だと噂に高かった。 そんな彼は、エステルの文章を読んで驚愕したようだった。何をやっても簡単にこなせ、誰と話しても先が読めて退屈だと感じていた彼は、以前暇つぶしに読んだ娯楽小説の、あるはずがない続きが存在することに驚き、そして自分は本を『読む』ことは出来ても『書く』など考えもしなかったことに気付かされたのだ。 以来、エステルが一人で書き、読んでいた小説を、リオネルも読むようになった。最初は図書室で顔を合わせていたが、やがて侯爵家に彼を招くようになり、月に数度のお茶会が週一になって、8年が過ぎた現在では数日に一度の頻度で会っている。 彼女にとってリオネルは唯一の友人であり、趣味の理解者であり、家族以外で心を許せるたった一人の存在であった。 侯爵家の息女でありながら、未だ求婚のひとつももらえないエステルは、恋愛結婚などありえないと考えていた。それなら気心の知れた、趣味に理解のある相手と契約結婚した方がいい。リオネルもまた、才能も見た目も非常に恵まれているが、友人の一人もおらず、浮いた話もまったく聞かない。 二十と十八と年齢の釣り合いも取れているし、見た目はどうであれ侯爵令嬢のエステルと結婚すれば、侯爵家と優秀な宮廷魔法士、そしてその実家である男爵家に繋がりが出来るし、侯爵家がリオネルの後見になるという政略的利点も存在するだろう。 そう思って持ちかけた契約結婚に対する、リオネルの反応は前述の通りで ――
前世知識のせいでいろいろ予測のつかない言動を取ってしまう侯爵令嬢と、有能すぎるが故に世の中を斜に見ていた天才との、契約婚約、結婚から始まるあれやこれや。 「悪役の王女に転生したけど、隠しキャラが隠れてない。」、「ミスリル令嬢と笑わない魔法使い」、「寝取られ令嬢は英雄を愛でることにした」、「Jolly Rogerに杯を掲げよ」などの早瀬黒絵さんの作品です。 ちょっと拾い切れていない伏線(リオネルと実家の確執の理由とか、それはまた別の話であるという記述とか)が残っている気もしますが、いちおう完結済。 主役の令嬢側は、ほんとに二十歳まで生きた記憶があんのかというぐらい恋愛に対して鈍感で、自分が相手に抱いている感情を、ずーーーーっと親愛だと思いこんでいます。一方で令息側はまだ子供の内に恋愛感情を自覚して、身分差を乗り越えるために、それまでしようとも思ってなかった努力や根回しを始めて、きっちり結果を出してます。 なので令息側にとっては、契約結婚の申し出は渡りに船という(笑) けれどそこで性急に恋愛感情を求めたりはせず、自分の思いを伝えてからも、段階を踏んでゆっくりエステルの気持ちが追いついてくるの待ってくれるリオネルさん、マジ忍耐強え。 あと身近な人物(家族や使用人など)は、みんな思いやりがあって、基本は優しい世界。 ……こう書くとエステルの行動が酷いようにも見えますが、有能美形に溺愛されてるんだ、わーーーい! とならず、ちゃんと正面から向き合って、安易に受け入れたあげくに相手を傷つけるような結果にはならないよう、きちんと考えているのは良い感じ。 まあその段階でも、周囲から見れば十分ラブラブなんですけどね(笑) あと、エステルさん周囲から太ましいだの、優良物件を権力に任せて囲い込んだとか陰口叩かれても、気にせずスルーしたり、反論すべき所はきっちり反論するのでほんとに胸糞展開がほぼないです。 なおエステルがぽっちゃり気味なのは純粋に体質で、本人は幼い頃から自分の意志で食事やお菓子を制限したり、髪や肌の手入れはきっちりしたりと、やるべきことはやってます。 なのでのちに美的基準の異なる隣国で、絶世の美女としてもてはやされても納得がいくし、それで増長することもないです。 話し合うべきことはちゃんと話し合ってすれ違いがなく、鬱展開もほとんどないため、話の起伏が少なめかなあという気はするものの、安心して読めるという点ではありがたかったです。
ところで、カクヨムに引き続き、なろうさんもサイトのレイアウトが変わっちゃいましたね。 100話超えた時点で別ページにされるの、個人的にはめっちゃ読み返しづれえ……<目次でタイトル検索ができない しかも使ってるダウンロードアプリが、最初の100話しか認識してくれない・゜・(ノД`)・゜・ だいたいの要望にはすぐ対応してくださるアプリなので、しばらく待てば大丈夫だとは思うんですが……とっくに1500話超えてる某作品が、更新されてたから追加DLしようとしたら、最初の100話残して全部消えたのが恐ろしすぎる……(((( ;゜Д゜)))) ガクガクブルブル
2024/01/24 追記: ダウンローダー、もう対応されてました。 さすがww
■YMO! 〜Web小説読書支援ブラウザ〜 - Google Play のアプリ https://play.google.com/store/apps/details?id=mhe.mhenv_ymo
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No.3805
(読書)
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虐げられ令嬢、知識チートな陰キャに嫁入りする。 他大河ドラマ感想
2024年01月21日(Sun)
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読書記録: ■虐げられ令嬢、知識チートな陰キャに嫁入りする。 https://ncode.syosetu.com/n6220ie/
母が死に、父が新たな母親と義理の姉を家に入れてから、男爵令嬢マリーは虐げられ始めた。 そうして数年。ろくな食事も与えられないまま、使用人にすら蔑まれつつこき使われていた彼女には、もはやまともな思考力も残っていなかった。故に14歳になった頃、突然嫁ぎ先が決まったと言われても、たいした反応などできなかった。 「生贄に選ばれたのよ! 良かったじゃない!」 ケラケラと嘲笑う妹だったが、この国のことを知る前に家庭教師を解雇されてしまった彼女は、その嫁ぎ先だという『あの辺境伯』とやらがどういうものなのかさえ知らない。 オルタムリジン辺境伯。夜会にも式典にも現れたことがなく、誰もその顔を知らないという。しかもその国境は、地形的に防備の必要すらない。すなわち『守るものが無い辺境伯』。さらにその土地へ嫁いでいったものは、誰一人戻ってこないのだという。 王家より娘を嫁がせるよう命令が下ったというが、そんな場所に可愛い姉をやる訳にはいかない。そう言って両親と義姉は、虐待され衰弱した彼女をそのまま馬車へ放り込み、オルタムリジンへと送り出したのだ。 馬車の中で意識を失うように眠りに落ちた彼女が目的地につき、邸へ迎え入れられると、すぐにゆっくり休めと言ってもらえた。 そんなマリーは知らない。彼女が退出したあとの部屋で、婚約者となる令息レヴィとその姉ライラが交わしていた会話を。 「レヴィ、奥さんに挨拶するって気合いれたのは何処いった?」 「あんな【漫画】でしか見たことないような子が、実在するとは思わないじゃん!」 「そーね。人前に出す時ぐらい綺麗にするくらいの知恵は働くもんだよ。それがないって事はさあ、なめられてんだわ」 「ふーん? ふーん? そんなことするんだ? あの男爵家は僕にケンカ売ったんだ? 後悔させてやる。貴族全員に嗤われて、後ろ指さされて、僕の靴を舐めて許しを乞うまで追い詰めてやる」 オルタムリジンの直系である二人は、そうして行動を始めるのだった……
主役の片割れであるレヴィいわく、「今の僕って“転生したらドアマットヒロインと結婚しました!?”てタイトルになりそう」的お話。完結済。 異世界トリップする人間がそれなりにいる世界観で、オルタムリジン辺境伯家の初代さんが、けっこういい感じにやらかした結果の現在。王家も一目置かざるを得ない家に、男爵家が喧嘩売っちゃいましたよ〜、言い値以上で買ってやんぜ! という流れ。 そしてはいはいテンプレ〜と思っていたら、けっこういろいろなところで意外などんでん返しがありました。っていうかレヴィ、あんたその台詞ちょっと詐欺入ってるじゃんww<作者様いわく、プロットなしのノリと勢いだった模様 なおあまりに阿呆過ぎた男爵は、最後の方で一応理由付けが出てきました。 ただ個人的には、義姉がなあ……毒親に洗脳教育されていたとはいえ、もうちょっと……うーん。 アオイさんの一番最後のどんでん返しさえなければ、ちょうどいい塩梅だった気がするんですけど……
そして話は違いますが、大河ドラマ「光る君へ」の3話目を視聴。 うん、なんか見てしまうわあ。 そして新たに登場した、紫式部の遠い親戚の倫子姫、割と好感持てるキャラだと思ったら、のちの道長さんの正妻じゃないですかーーーー! 「紫式部日記」では若返り効果のある菊花の雫をくれたりしてるし、これは「年増が!」という嫌味ではなく、素直に関係が良かった説を私は取りたいです。 赤染衛門さんも確か、紫式部は高評価してたと解説本にあったし、こういうのが判り始めると、俄然楽しいですね ΣG(`・ω・´)
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No.3804
(読書)
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ありがとうインターネット!
2024年01月17日(Wed)
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とりあえず薄い方から挑戦しようと、昨日母から借りた「紫式部日記(※古文に注釈のみ)」を少しずつ読み進め。
紫式部日記 (岩波文庫) 文庫 – 1964/11/1 紫式部 (著), 池田 亀鑑 秋山 虔
幸いにも現代語訳と解説が載っているサイトを発見したので、そちらと突き合わせている結果、同じ部分を3回ぐらい読む羽目になり、亀の進みです(苦笑)
■古典講読 - shikunshi7844 ページ! https://www.kirigaoka1678.com/古典講読/
……と、思ったら、カクヨムさんにあるじゃないですか素晴らしい試みが!
■紫式部日記 (現代語訳・解説:舞夢) - カクヨム https://kakuyomu.jp/works/16816700427595848925
判りやすい! 判りやすいよママン!
> 中宮彰子(道長の娘、一条天皇の中宮)は、出産のために約2か月前(妊娠8か月)から、里下がりをしていた。
この一文があるだけで全然違いますってばよ(笑)<原文はなんの説明もなく、いきなり「殿」なる人物の家?で庭を眺めてるところから始まる うん、やっぱり、いきなり原文注釈のみは厳しいと思うんだ……
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No.3801
(読書)
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枕草子・紫式部日記
2024年01月16日(Tue)
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読書記録:
枕草子・紫式部日記 (新潮古典文学アルバム) 単行本 – 1990/6/1 鈴木 日出男 (著), 中村 真一郎 (著)
古典原文や現代語訳ではなく、あくまで解説本。三十年ちょい前に発行されたものです 大河ドラマ「光る君へ」に触発されてウィキペディア読んでたら、時間が溶けるとぼやいていたところ、母が「これ判りやすいよ」と貸してくれました。 薄手のハードカバーで、7ページほどの前書き的な部分が、中村真一郎さんによる清少納言と紫式部の比較。 残りの100ページ前後のうち60ページぐらいが、鈴木日出男さんによる清少納言(枕草子)の、30ページぐらいが紫式部(紫式部日記)の、それぞれの生涯や背景、人柄について考察・解説したもの。 ほぼすべてのページに、関連する平安絵巻や写本、系図などの画像資料が載っていました。ちょうど大河ドラマと一致するだろうあたり(清少納言の夫の出生〜出家した彰子の崩御)の年表も、巻末にあるのがありがたく。 ただせっかくの絵巻物部分などがフルカラーなのは、一部だけなのがちょっと惜しかったり。 そしてこの作者さんお二人は、どちらも清少納言推しらしいんですよね(苦笑) 清少納言は自分の才や教養をひけらかし、主人である定子とふたりだけで判る言葉遊びを楽しんでは、他の女房達を置いてけぼりにしていた……が、そこが朗らかで悪気がなくて良いといった感じ。 一方で紫式部は、当時の女性らしくないからと教養をひた隠しにし、できるだけ周囲に合わせようと努力している謙虚な人物だが、とにかく陰気で何を見てもマイナス方面にばかり目を向けてしまうあたり、独自の精神性を持っているタイプ。だからこそ物語世界を作り出すことに秀でていたのは確かだが、もしお付き合いするなら清少納言の方が良い……という解釈になってました。 とにかく清少納言の方をべた褒めし、枕草子に関しても、あちこち引用してはここが良い、そこが良いと書かれているので、なんか枕草子を読みたくなってきちゃいましたよww<授業で習ったうろ覚え程度の知識しかない ともあれ、こういうものは興味を持った時に知識を入れるのが一番だと思うので、なかなか楽しく有意義な読書時間でした。
…………とかこの記事を下書きしていたのですが。
いや母よ、ちょーーーっと待とうか? 読了してリビングに降りたら、「ハイ」じゃないよ「ハイ」じゃ(汗) そりゃ枕草子読みたくなったとは言ったけど、読むとは言ってない。っていうか、そこはせめて現代語訳にしてくれ! なんで注釈付き原文・上下巻がさらっと出てくるんだよww 紫式部日記だって、普通は自宅の本棚にほいっとはないよ……ああでも確かに面白そうではあるんだよなあ。解説本読んだ直後なら、多少は理解できるかなあ……
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No.3800
(読書)
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マイ・ディア 他大河ドラマ感想
2024年01月14日(Sun)
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読書記録: ■マイ・ディア|ヤングエースUP https://web-ace.jp/youngaceup/contents/1000258/
突然の事故で失われた家族。 その人格をAIで再現したロボットと会話し、残された家族が思うこととは ――
オンラインコミック、一話読み切り。 くっそー、泣いた。こういうの弱いんだよ私〜〜・゜・(ノД`)・゜・ どんでん返し具合も見事で、読了後に最初に戻ってもう一度読んで、また涙が……
あと全然関係ないけど、大河ドラマ「光る君へ」2話目もリアタイ視聴。 見たあとで思わず、孟嘗君と鶏鳴狗盗について調べちゃいましたよww あと紫式部の父親のその後とか、円融天皇のその後とか。 いやあ勉強になるなあ(しみじみ)
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No.3799
(読書)
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幼な勇者と青年魔術師・番外編「勇者の手帳」
2024年01月10日(Wed)
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読書記録: ■幼な勇者と青年魔術師・番外編「勇者の手帳」 https://ncode.syosetu.com/n4286w/
「針子の乙女」のゼロキさんのお話で、以前読んだ「幼な勇者と青年魔術師」の番外編。前中後編で完結済。 前作で拉致召喚されて、先達によって救われた少女マリが、とある獣人種の国の博物館で保管されている、初代国王の伴侶が残した手記を読んでみると……というやつ。 最初と最後以外はずっとその覚え書きの記述で、個々の台詞とかはほとんどありません。 終わりの方にちょっとしたどんでん返し有。あとBL注意です(笑)
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No.3796
(読書)
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子供に懐かれたら家政婦になりました。あれ?騎士様にも溺愛されてるようです!?
2024年01月04日(Thr)
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読書記録: ■子供に懐かれたら家政婦になりました。あれ?騎士様にも溺愛されてるようです!? https://ncode.syosetu.com/n0662ha/
親に捨てられ、下町の修道院で育った少女リナは、仕事を探していた。 もうすぐ十八歳。シスターはいつまでいても良いと言ってくれているが、しかし助けを必要とする子はまだまだ入ってくる。大人になる自分は外に出て働き、少しでも恩返しをしたいと思っていたのだ。 しかし仕事は一向に見つからず、恩返しどころか自力で一人暮らしすらできそうもない。 そんな状況がプレッシャーとなったのだろうか。ある朝、目を覚ますと彼女は前世の記憶を取り戻していた。 ずっと憧れていた保育士となって一ヶ月と経たぬうちに、子供を庇って世を去った、武井リナとしての記憶を。 ……とは言えここ ―― 中世ヨーロッパのような町並みを持つ異世界、ワムナール国での生活も長い。前世の記憶を思い出したからといって、何も変わらない。 そうしてその日も仕事を探して町を歩いていた彼女は、曲がり角でうっかり子供とぶつかってしまった。まだ5歳前後と思しきその幼女は、立派でこそあったが、明らかにサイズの合わない服を着ていた。そして大丈夫かと尋ねると、様子がおかしい。 前世と今世で培った対子供スキルを駆使してコミュニケーションを取ってみるに、どうやら両親を亡くしたショックにより声が出せなくなっているようだ。 幸い、共に暮す家族はいるそうなので、膝を擦りむかせたお詫びを言うべく家まで案内してもらうと、そこには床も見えないほどに散らかった、子供を育てるにはお世辞にも良いとは言えない無人の部屋が待っていて ――
タイトル通り。異世界転生で子供に懐かれた流れで住み込み家政婦になり、気づいたら家主を落としちゃってる系。コミカライズ済かつ完結済。 「ほっといて下さい 従魔とチートライフ楽しみたい!」や「売られた令嬢」の三園七詩さんのお話です。 主役が明るく前向きで、前世あまり関係なくしっかり誠実に働くので、雇い主(子供の叔父で王宮の護衛騎士)周りもあっさり味方につけちゃいます。 なので気軽に読んでいたら、波乱パートになった途端、悪役側が令嬢も変態貴族もアタオカすぎてちょっとしんどかったです。 っていうかルーカスさん(ヒーロー)の脳筋というか、甲斐性なしっぷりがちょっとね……(苦笑) 助かったのは結局、リナが繋いできた縁による人脈のおかげな気がひしひしと^^;; これからいろいろ付き合いもあるんだろうし、ちゃんとしっかり妻や義娘を守るんだぞ〜〜〜>ルーカスさん
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No.3790
(読書)
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2023年の読了図書
2023年12月31日(Sun)
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「捨てられ聖女の異世界ごはん旅 隠れスキルでキャンピングカーを召喚しました」5巻 米織 「追放悪役令嬢の旦那様」1巻 古森きり 「追放悪役令嬢の旦那様」2巻 古森きり 「追放悪役令嬢の旦那様」3巻 古森きり 「追放悪役令嬢の旦那様」4巻 古森きり 「追放悪役令嬢の旦那様」5巻 古森きり 「追放悪役令嬢の旦那様」6巻 古森きり
大晦日恒例、今年読んだ商業作品(除く漫画)のメモ。 相変わらず、WEB版読了済のものを数冊読んだだけでした。 最近はもうね、紙書籍を手で支えているのも細かい文字を追うのも難儀になってきてまして……特に四六判(大サイズの単行本)なんて、ページ押さえてるだけで手首が……・゜・(ノД`)・゜・
その点オンライン読書は文字サイズも大きくできるし、PCなら画面が自立してくれてます。スマホやタブレットでも、百均で入手できるスマホスタンドをあちこちの部屋やカバンの中に仕込んであるので問題なし。そんなこんなで、どうしてもオンライン小説にいっちゃうんですよね。ダウンロードしてテキストファイルにしてしまえば、読み上げてくれるアプリなんて便利なものもありますし。
■青空司書 - Google Play のアプリ https://play.google.com/store/apps/details? id=jp.gr.java_conf.shogo.aozora&hl=ja
こちらは読み上げの単語登録ができるうえに、それをcsvで書き出したり、PCで編集して再度戻したりもできるので、カスタマイズを重ねるとだいぶマシになってきます。もはや手放せない^^;;<私の現登録単語数2545
人の声の朗読だと、著作権が切れている銭形平次捕物控とか池田大助シリーズあたりの動画を、ちょこちょこ作業BGM代わりにしています。 山本周五郎の「寛永大振袖」なんかも面白かったですね。
■【朗読】山本周五郎 寛永大振袖 - YouTube https://www.youtube.com/watch?v=zaXjzjfKzAg
> 主人公《深井吉之介》は「かぶき者」そして破天荒なふるまいで有名な《前田慶次郎利益》を下敷きにして造形された人物ではないかと想像しています
なんて紹介されていたら、俄然興味が湧いてきちゃうじゃないですかーーー<「一夢庵風流記」が大好き
あと、WEBで読んだ(朗読アプリで聴いた)もので、印象に残った作品というと……完結済なら「氷魔法のアイス屋さんは、暑がり神官様のごひいきです。」「推定悪役令嬢は国一番の【ブサイク】に嫁がされるようです」「ちったい俺の巻き込まれ異世界生活」「ゴブリン令嬢と転生貴族が幸せになるまで」「無自覚聖女は今日も無意識に力を垂れ流す」「毒好き令嬢は結婚にたどり着きたい」「盲目の織姫は後宮で皇帝との恋を紡ぐ」あたりでしょうか。 連載中だと「もふもふとむくむくと異世界漂流生活」や「転移したら山の中だった。反動で強さよりも快適さを選びました。」とか「神の庭付き楠木邸」あたり。 どれも書籍化やコミカライズ済の作品で、なかなかに面白かったです。 他のものもトータルしたら、情報量的には100冊分ぐらい行ってるんじゃないかなあ……
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No.3782
(読書)
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プロフィール |
神崎 真(かんざき まこと)
小説とマンガと電子小物をこよなく愛する、昭和生まれのネットジャンキー。
最近は小物作り(主にタティングレース)などにも没頭しています。
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