よしなしことを、日々徒然に……
※ 2017年以前の記事は こちら になります ※



 婚約者が悪役で困ってます
2019年05月16日(Thr) 
読書記録:
■婚約者が悪役で困ってます 〜エミーリアの日記10
 https://ncode.syosetu.com/n1920df/

リートベルフ侯爵の娘リジーアは、十歳になったある日、ふと気がついてしまった。己には二人分の記憶があるのだと。
それまでは、誰も知らないことを唐突に口走るような、妄想癖のあるちょっと変わった子供だと自他ともに認識していた。しかしごちゃごちゃになっていた二人分の記憶が整理されたことで、ようやく自分がかつて現代日本で生きていた女子大生であったこと、そして今は中世ヨーロッパに似た世界へ、貴族令嬢として生まれ変わったリジーア・リートベルフなのだと自覚ができた。
しばらくはかつての両親や友人を思って悲しんだ彼女だったが、しかし今度の両親も親として愛してくれているし、使用人達もとても良くしてくれている。今世はせいぜい親孝行しよう! と前向きに生きていくことを決意する。
そんな矢先、今年十二歳になる第一王子の婚約者候補を探す、お茶会が開催されることとなった。一応侯爵家の令嬢であるリージアへも招待状は届くが、彼女の容姿は特筆すべきほどのものでもなく、また実家も侯爵とはいえさほどの権力も持たない、ほどほどの家柄であった。
べ、別に悲しくないし! 王妃とか興味ないし!
そんなことを思いながらとぼとぼとお茶会に参加した彼女は、しかしそこで驚くべきことに気付く。
第一王子エドウィン殿下、そしてその傍らで周囲を威嚇している銀髪の美少女、ブルンスマイヤー公爵家のカテリーナ様。この二人は前世でプレイした乙女ゲーム『ライラックの君』の登場人物 ―― 攻略対象と、その婚約者である悪役令嬢だったのだ。
そして、ショックで頭がぐらぐらしてきた彼女に手を貸してくれたのは、漆黒の髪に銀色の瞳をした美少年。
「僕はベルンハルト・ユース・ブルンスマイヤー。よろしく」
悪役令嬢カテリーナの兄である彼は、攻略対象ではない、いわゆるお助けキャラだった。様々な相談に乗ってくれ、時に進行を手伝い、祝福もしてくれる存在なのだが……実は密かにヒロインへ想いを寄せており、裏で攻略対象の殺害を企んだり、父親を隠れ蓑に王位簒奪を目論むという、完全に悪役で黒幕的な存在。うっかり選択肢を間違えると、ヒロインも殺害されて終わりという、バッドエンドになるのである。
しかもハッピーエンドになればなったで、彼の方は全てを暴かれ、一生孤島の監獄で幽閉されることとなる。
ゲームプレイ時には、攻略対象者達よりもむしろベルンハルトを気に入っていたリジーアなど、初回プレイ時に思わずコントローラーをぶん投げた記憶があった。
そんなややこしい存在達には、絶対に関わりたくない。幸い自分は、名前すら訊いたことないモブに転生したようだから、このままモブとしてゲームのシナリオに関わらず、傍観を楽しみながら親孝行し、高望みしない幸せを探せばいい。めんどくさいことは嫌ですからね?
そう思っていた彼女だったが、数日後に届いたのは、ブルンスマイヤー公爵からの、ベルンハルトとの婚約を申し込む書状で……


お約束の乙ゲー世界へのモブ転生モノ。書籍化・コミカライズ済、ダイジェスト化なし、本編完結済。現在は前日譚的な、ベルンハルトの母親視点の番外編を連載中。
ゲームにどハマりしていたわけでもないので、あんまりゲーム知識のない主人公が、いきなり将来の悪役令嬢の兄で黒幕キャラの婚約者に抜擢されて、なんだかんだでこの世界はゲームに似た、でも現実の世界なんだと認識して、自分と大切な人達が幸せになれるよう努力するお話。なお魔法はない世界観。
他にも転生者達が出てきたり、なんか平行世界? 的な存在もほのめかされたりして、彼女達の転生にはいろいろ秘密がありそうだなあと思わせつつ、そこらへんはぼんやり曖昧なままにされています。
とりあえず主役が、「悪いことなんてダメ!」とありきたりな正義を押し付けるのではなく、手を汚さなければ生きてこれなかった婚約者のことを理解して、抱きしめて共感して時には共同作業(?)までしつつ、それでもできるだけ平凡な幸せに近付こうとするあたりが好感度高かったです。
あとゲーム知識があんまり活用されてないのも良い感じ。全ルートやりこんだオタクとかではなく、婚約者が実は隠し攻略キャラだったことすら知らないぐらいなので、もう普通にその時その時で感じた通りの行動を取ってます。
最初はありがちな「この世界は私のためにあるのよ!」的行動をとっていた痛い系転生ヒロインにも、いろいろな事情があって、状況が二転三転するのも面白かったです。なんだかんだでルーカス先生もいい味出してるよなあ……現実にいたらめっちゃ怖くてはた迷惑な、刑事さんこっちです的ストーカーしかも後にロリですけどねww
とりあえずレオノーラちゃん逃げてーーーー
No.1240 (読書)


 Eランクの薬師 1巻
2019年04月29日(Mon) 
読書記録:
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Eランクの薬師 (レジーナブックス) [ 雪兎ざっく ]
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辺境の町コロンで父が残した薬屋を営んでいた16歳の少女キャルは、ある日店を訪れた冒険者パーティのリーダー、勇者のグランに心奪われてしまった。
彼の役に立ちたい、そばにいたい。一途にそう思い詰めた彼女は、店を閉めると彼のもとへ向かった。そんな彼女に困ったような笑顔を向けたグランは、「戦闘能力のないきみを連れて行ってあげるんだ。僕たちが望めば、望むだけ薬を用意するんだよ? それができなければ、きみは役に立たないんだから」と、そう言って受け入れてくれた。
それから二年。戦うことのできないキャルは、モンスターが現れれば即座に距離を取り、戦うメンバー達が消耗するのを見計らって自作の回復薬を渡すという生活を続けていた。彼らは事前に薬を配っておいても、疲れるとすぐに飲んでしまうので、いざ戦闘時には手持ちがないということが多かったのだ。
薬草を見つけて採集している間も足を止めてはくれず、手持ちが足りなければ怒鳴りつけられる。戦闘に参加していない彼女は依頼達成に貢献していないとして経験値も入らず、気がつけば他のメンバーはみなBやAランクに上がっていた。しかし彼女は最低ランクのEのまま。
それでも必死に追いつこうとしていた彼女だったが、ついに恐れていた日がやってきた。
Bランクの精霊使いで治癒魔法が得意だという、美しい女性を連れてきたグランは、困ったような表情でキャルに告げた。
「もういいよ、キャル。きみももう、このメンバーの実力について来れないって分かってるんだろう?」と。
新しい回復役はもういる。そしてこれから向かう隣国へ続く山は、足手まといを連れて越えられるような場所ではないのだから、と。はっきりと言葉にしないまでもそう促されて、キャルはパーティーを抜けることとなった。
こうなってはもう故郷へ帰りたいが、現在いる町からコロンまで、女性の足ではどう頑張っても数ヶ月から半年はかかる。戦闘能力のない彼女が、そんな長距離を一人で旅できるはずもなかった。しかし他の冒険者パーティへ入れてもらおうにも、登録から二年経っても最低ランクのままという落ちこぼれを、受け入れてくれる物好きなどどこにもいない。ならばと護衛依頼を出そうとするも、最低ランクのキャルがどれほど効果のある薬を作ったり希少な薬草を採集してみても、いつも安く買い叩かれてしまい、依頼料を貯めるどころか、日々の生活にすら事欠く有様だ。
途方に暮れかけていた彼女だったが、ふといつものように発動させていた探索(サーチ)スキルに引っかかるものを感じた。それは人間に寄生する、珍しい蟲の反応。症例が少なすぎるため生態もはっきりしないそれは、研究所に持ち込めば高値で買い取ってもらえるだろうレア素材であった。
大急ぎでそちらへと向かった彼女が見つけたのは、鍛えられた身体付きに厳しい顔立ちをした、普段ならば絶対に近づきたくないような剣士の姿で……

本当は27日に読み終わってましたが、パソコンがあんなことになってしまったので、記事を書くどころではありませんでした(^^;;ゞ
新しいマシンの動作確認も兼ねての読書記録です。
……うむ、なぜだろう? グーグル日本語入力で、今までは Shift+変換キーで確定後の文字列を再変換できていたのに、TeraPad ではその機能が使えなくなってる……こういう細かいところがストレスになるんですよねえ。

って、それはさておきww
WEBから書籍化、1巻でも一応区切りはついているけれど、現在3巻まで出ている恋愛主体の現地主人公モノ。
コミカライズがけっこう面白かったので、手を出してみました。

■Eランクの薬師 | アルファポリス - 電網浮遊都市 -
 https://www.alphapolis.co.jp/manga/official/266000241

……っていうか、マンガ版のほうが話が判りやすいし、主役にも好感が持てる気が(ぼそ)
内容はいわゆる追い出され系で、今まで散々仲間から罵倒されてきて自己評価最底辺な女性主人公を、スーパーなヒーローが褒め殺ししつつ、秘められていた才能が明らかになっていって、そんでもって両片思いですれ違う、まあお約束的な感じのアレです(笑)
主役がちょいイラッとするほど卑屈なのは、最初にパーティ組んだ連中が心底からのクズで、登録時にちゃんと試験受けてれば高ランクから始められただろうポテンシャルを持つ彼女に試験を受けさせず、その後も一見優しげな態度でモラハラしまくった挙げ句、しかもそもそもの最初から長期間にわたり、魅了の魔法で洗脳攻撃までしていたので、まあしょうがないかと。
そんな彼女に(寄生虫から)生命を救われたからと護衛することになった、凄腕冒険者なカイドの方はカイドの方で、主役視点だとめっちゃ格好いいけど、彼視点になると途端にヘタれるというか、脳筋っぷりが垣間見えるというか(苦笑)
ってか、文字通り死にかけてるような病状で、国上層部から依頼もされる=コネなんかもありまくるだろうSランク冒険者が、なんで原因不明の不治の病扱いで放置されてたんだろう……?
No.1197 (読書)


 JANE ーRepose− 1巻
2019年04月26日(Fri) 
読書記録:
[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

JANE Repose (クロフネコミックス) [ 橘瑞樹 ]
価格:648円(税込、送料無料) (2019/4/27時点)



買ったは良いけど例によって積んでいたのを、ようやく読みました。
かつて別出版社から10巻まで刊行され、事件の真っ最中に掲載誌がなくなり、ぷつっと打ち切りになってしまった作品の、再スタートです!
……っていうかこれ、完全に続編ですね。
紹介文とか試し読み部分を確認してみた時には、キャプテンと副長があんまり打ち解けてないっぽかったので、てっきり時間を少し遡ってのリスタートかと思っていたら、途中でいきなり「ゼウスとレーダの式を執り行った記憶がまだ新しい」ってあって、おいおいおい!? って(苦笑)
……しかもですね、その時系列で休暇中のキャプテンの様子が語られるのですが、これがまたどっシリアスで、旧版との温度差がすごいというか。あのノリの裏側でこんな事実が……? 的な(汗) ってか、旧版読み返してみたら、キャプテン普通に休暇デートとかしてるし……(^^;;
いやまあ、話の深みも絵の綺麗さもずっとレベルアップしてるから良いんですけど……でもこれ、旧版未読の人は、人間関係もストーリーもさっぱり意味が判らないのではとも思ったり。
……なんというか、良い意味でも悪い意味でも、すごく出来の良い同人誌みたいな感じ?
で、いくつかの小ネタ的SSを散りばめつつ、そのキャプテン休暇ネタと、あとアンドロイドのマキシマムの過去と今的なお話が入って、150ページほどでした。
個人的に、一見もっさりな平凡さんのようでいて実はめっちゃ有能なゼウス=フォーマン中尉が大好きなので、ちらっと出てきた彼らの夫婦事情と、あと巻末四コマでの意外に男らしいレーダさんが、微笑ましくもどっひゃーーとなってみたりvv
さて、2巻はどうしようかなあ……
No.1192 (読書)


 『殺す』スキルを授かったけど使えなかったので追放されました。お願いなので静かに暮らさせてください
2019年04月21日(Sun) 
読書記録:
■『殺す』スキルを授かったけど使えなかったので追放されました。お願いなので静かに暮らさせてください。 〜聖女の思惑を×そう!
 https://www.alphapolis.co.jp/novel/854177685/873253426

クラスごと異世界召喚されて、スキルが使えないと捨てられた主役のスキルが実はチートで、いろいろやっているうちに幼女ハーレム状態かつ、再会したクズなクラスメイトに報復しまくる系。
なんかずるずると公開分を読んじゃいましたが……うーん……
主人公含めてすべての登場キャラがクズか話を聞かないタイプなので、そういうの苦手な方は要注意です。
No.1186 (読書)


 穏やか貴族の休暇のすすめ。 4巻
2019年04月20日(Sat) 
読書記録:
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穏やか貴族の休暇のすすめ。(4) [ 岬 ]
価格:1399円(税込、送料無料) (2019/4/20時点)



WEB版「休暇だと思って楽しみます。」の4巻目。
収録内容は「46:それは99%の」〜「59:しばらくそのまま」まででした。チョコレート屋さんの警備から、Sランクパーティにさらっと恩を着せるところまで。
「閑話:その頃元の世界では(33話前後)」はすでに収録されているから良いとして、「閑話:憲兵長の真面目な一日」って、まだですよね……? あとリゼルさんけっこうフリーダムが発覚した、「32:もう一人の年下は犬」が忘れられてるのもちょっと寂しい……(´・ω・`)
なお、3巻目の終わりからして、次は読書禁止言い渡されていきなり禁断症状&限りなくブラックに近いグレイゾーンなリゼルさんとはこれまた濃いな!? とか思っていたら、そちらはいったんとばしておいて、閑話として後ろの方に回されてました(苦笑)
……いやはや、「女が男にすりゃ何でも手に入んじゃねぇのっつぅ顔」がまさかイラスト化されるとは! これがまたすごいぞ さんど さんvv
今回は特にイラストがすごかったです。作者様もおっしゃってましたが、まずジル祭り。表紙の焚き火前で剣抱えてるシーンも素晴らしいですが、チョコレート屋さんに呼び出されて渋々ガラス叩いていくジル、リゼルのいないところで伏し目がちにタバコに火をつけるジル、そしてそして! あのパーティー会場での誓いの場面!
いやあ、判ってらっしゃる 《o(>▽<)o》
カラー口絵の今昔貴族組(作者様談)もすごかったです。何このキラキラ(笑)
あとはなんと言ってもヒスイさんですね。挿絵での、眉を寄せながらも不機嫌ではないという絶妙な表情もお見事でしたが、巻末書き下ろし短編で明かされた内面のぶっ飛びっぷりに、なんかいろいろ持ってかれましたww
二度目に会ったとき、さらっと「リゼル君」呼びしてると思ったら、その背景であんなにいろいろ考えてたとは。さすが「テンポが独特な自己完結型」ww
書き下ろし短編を読む感じ、この人主役にしても充分、追放系成り上がり小説が成り立つんじゃないかと思いました。
そして挿絵のリゼルが、徐々に外見年齢上がってきてるっぽいのが本当に嬉しいです。
リゼルとジルは、絶対同年代だと思うのですよ……
No.1182 (読書)


 乙女ゲーのモブですらないんだが
2019年04月17日(Wed) 
読書記録:
■乙女ゲーのモブですらないんだが 〜25.フォーク
 https://ncode.syosetu.com/n1313ff/

乙女ゲームのライバル令嬢……の家の、庭師さらに見習いの少年が主役。
少年7歳、令嬢5歳から話が始まり、この世界が前世で妹がプレイしていた乙ゲーだと気がつくのが一年後。
しかし令嬢はあくまでライバルであって悪役ではなく、別にヒロインに負けても追放されたり没落が待っている訳でもない。そして自分はゲームには名前すら登場していない、いわゆるモブですらない存在。
あれ? 俺、前世の記憶持ってる意味ある?
という感じで、もう別に気にする必要ないだろうと、ひたすら庭師として大成することを目指す少年と、彼にほんのり初恋っぽい気持ちを抱いている令嬢と、その婚約者候補でたまたまお忍び先で少年と出会って友情を感じている第一王子様とで、なんかわちゃわちゃしているお話。
主役は「前世の年齢含めると精神は大人」なんて事は言わず、単にちょっと余計な知識があるだけの子供だと自認してるのが良いですね。
でもいろいろと無自覚にやらかしまくってるんですが(笑)
特に前世ではあまりにも急に死んじゃったため、現世では悔いが残らないよう、言いたいことは意地はらず全部素直に口に出すを実践している結果、無自覚イケメン人たらしに……
ただ、いくらなんでもあの言葉遣いと態度はないと思うんだ……いや雇い主の公爵様やその奥方には、一応頑張って敬語使ってますけど、令嬢や第一王子相手に思い切りタメ語だったりチョップかましたりするのは……(^^;;
でもまあとりあえず、令嬢はこのまま王子様と契約婚約を結んで、数年後の学園卒業時には双方納得ずくで婚約破棄。王子様はヒロインとくっつき、対外的には傷物になった令嬢が公爵その他からも評価が高くなってる庭師の少年を婿養子にすれば良いんじゃないかと思うよ。
なんとなくの予想では、王子様&公爵様の手配で、平民にも教育を受ける機会を与える国家方針に転換。庭師少年も学園に通うフラグが見えてますし。
って言うか庭師の少年が、無自覚に攻略キャラもヒロインもみんなたらしこんで、シナリオをぶち壊しまくる未来が見える……(笑)
No.1179 (読書)


 妹に婚約者を譲れと言われました
2019年04月15日(Mon) 
読書記録:
■妹に婚約者を譲れと言われました 〜54ドライアドの王
 https://ncode.syosetu.com/n0541en/

王太子の婚約者になるようにと親から過剰な期待をかけられ、懸命にそれに応えていた公爵令嬢は、溺愛されてわがまま放題に育った妹に「王太子様が運命の人なの★」と言われたことで、すべてを失ってしまった。
公爵家の娘であれば、婚約者はどちらでも良かったらしい。親は妹のわがままを受け入れ、王太子は婚約者変更の申し入れを承諾することで、公爵家に貸しを作ることを選んだ。
幼い頃から努力し、苦心して身につけたダンスもマナーも刺繍も、彼女の地位を留めておくのになんの役にも立たなかったのだ
他の貴族達からは婚約者を寝取られた娘として哀れみの目を向けられ、もはや社交界に身の置き所すらなかった。
絶望した彼女は、一縷の望みを込めて竜の花嫁へと立候補する。
それは十年に一度、竜が棲むという火山に身を捧げる生贄の乙女。その乙女は身分が高いものであればあるほど良く、乙女を出した家は娘を一人失う代わりに栄誉と遺族年金を受け取ることができる。そんな、存在。
竜の花嫁となれば、両親は自分を誇ってくれるかもしれない。あるいは……馬鹿なことはするなと、愛しているから行かないでくれと、抱きしめてくれるのではないか、と。
そんな望みは、しかし叶えられることはなかった。両親も妹も、口先ではなにもそこまでとと言いながら、彼女を本気で止めようとはしなかった。
マグマの沸き立つ火口の縁で、花嫁衣装をまとった彼女は一人悔いる。
―――ああ、なんて愚かだったんだろう。愛してほしいの一言すらいえなかった。それでこんなところまで自分を追い込んで。
そうして灼熱の赤い海へと身を投げた彼女は、運命の出会いを果たす。
辰砂のような深みのある赤い鱗と、エメラルドのような美しい瞳を持つ、巨大なドラゴン。
気まぐれで彼女を拾い上げたその存在 ―― グリード ―― は、強欲の王と呼ばれる、圧倒的な力と美しさを兼ね備えた生き物で……

連載中で書籍化・コミカライズ済、ダイジェスト化なし。
王の隣に立つものとして教育を受けさせられてきた令嬢が、婚約破棄されて、めっちゃ強いけど一種天然な竜(人化あり)に拾われて溺愛系?
いや溺愛までは、まだ行ってないかな……竜本人は、一度拾った玩具はちゃんと面倒見ないと、程度の自覚具合です。あくまで自覚は、ですが。とりあえず、人間の特に女はすぐに死んじゃうから、生活環境を整えないとなってぐらいの気持ちで、長く内乱が続いてた隣国を3日でさくっと乗っ取って、新しい竜王国を打ち立ててます(苦笑)
しかもすぐに統治するのが面倒になって、お前代わりに王やってろって令嬢に言い残して飛び出してるしww
で、もともと内乱で荒れ果てていて、備蓄もなく冬を越せるかどうかすら怪しい状態の国なものだから、令嬢は必死になってあれこれ内政に勤しむ羽目に。その動機が「グリード様が御不在の間に、その持ち物を損なう訳にはいかないから」というもので、周囲は彼女を王妃と認識していますが、当人はあくまで下僕という立ち位置。
ただ、グリードの名代である自分が軽んじられることはグリードが軽んじられることと同じだからと、これまで身に着けさせられてきた教養を総動員して、凛と背筋を伸ばして頑張ってます。
飛び出していったグリードさんがなんか不穏なことになってそうなのと、推定第二王子が何かやらかしてそうなあたり、早く種明かしがほしいところです。
No.1177 (読書)


 あのドラゴン、差押えます 〜県税職員のおっさんが異世界で税金徴収〜
2019年04月13日(Sat) 
読書記録:
■あのドラゴン、差押えます 〜県税職員のおっさんが異世界で税金徴収〜
 https://ncode.syosetu.com/n9282ei/

財務局徴収部機動課という、税金を払っていない人にあれこれ手を尽くして払わせるという部署で働いていた、三十過ぎの公務員 佐久間真。彼は使い魔を呼ぼうとした術者のミスで、異世界に誤召喚されてしまった。
現れた先は、差し押さえの対象として『ドラゴン』を捕獲しようとしている、その戦闘の真っ只中。
彼を召喚したのは、王都に務める税金徴収官だったのである。つまりは佐久間と同じ職種な訳で。
行きがかり上、佐久間も協力し、すったもんだでなんとかドラゴンを『差し押さえ』たあとで話し合った結果、召喚魔法はおそらく数ヶ月で切れてもとの世界に戻れるだろうから、それまでは彼を召喚したノイマンという男の元に身を寄せつつ、彼らの仕事を手伝うこととなった。
税金徴収官たちはみな地方領主の一族で、それぞれが大規模な魔法を使える存在らしい。そんな彼らの間で、何の力も持たない佐久間 ―― サクマは、相棒となったドラゴンのエパと共に、時に空を飛び、時に戦いながら取り立てに勤しむのだが……

書籍化・完結済、文庫一冊ぐらいのほどほどの長さですかね? ダイジェスト化なし。
久々にすっきりできる異世界召喚モノを読んだ気がします。
ラストなんかもうガチ泣きしちゃったよ(´;ω;`)
ネタバレますが、チートでもなければ難聴系でもないし、ラッキースケベやハーレムも横行せず、ちゃんと大人な主人公が自力で頑張って、最後には元の世界に帰るし、帰った先でそれまでの経験を糧に前を向いて生きる。
周囲の人達は優しいけれど、厳しく悲しい現実もあって、それでいて頑張ったら努力がちゃんと報われる。
最後にちょっとしたサプライズ? おまけ? もあって、読了後にいろいろ想像を巡らせられるのも嬉しいです。
佐久間さん、文字は自力で覚えたんだから、ちゃんと手紙読めてると良いなあ。ゼンがいずれ転移魔方陣一緒に送ってきて、その上にお返事置いといたら向こうに届くようになって、それで文通が成立したりすると良いなあ……
No.1171 (読書)


 辺境の老騎士4巻発売
2019年04月07日(Sun) 
え、ねえちょっとまって!
ずいぶん長らく待たされた、じっちゃんの食い倒れファンタジー(母談)こと「辺境の老騎士」小説版第4巻が、ようやく刊行されたようなんですが。

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

辺境の老騎士 IV バルド・ローエンと不死の将軍 [ 支援BIS ]
価格:1404円(税込、送料無料) (2019/4/7時点)



イラストがマンガ版の人(菊石森生さん)に変わってるぅぅぅううう!?

ちょっと何度も確認して、え、いやこれマンガ版じゃないよねって二度見三度見しちゃいましたけど、このお値段だし小説版で間違いないよね? ね!?

わああああ、ずっと「小説版もこの人の絵だったら良かったのに」って言い続けてた夢が叶うなんて!
まさか1〜3巻もこの絵で出直したりしないよね。うっかり買い直しかねんぞ私は!

刊行されるのに時間がかかったのがこのためなら許す! 心底から許す!!
うっひょーーー へ(^○^へ)(ノ^○^)ノ


追記:
以前、書籍購入特典も公開すると予告されていたカクヨムのページですが。
なかなか更新されないなあと思っていたら、外伝として別ページにまとめられていました(笑)

■辺境の老騎士外伝(支援BIS) - カクヨム
 https://kakuyomu.jp/works/1177354054887905359

ぬおう、最終章が未読な私には、どの話が読んで大丈夫なところか悩む……とりあえず購入特典分だけは大丈夫なはずだけど……


2019/04/08 追記:
その……はしゃいじゃってすみませんでした。
1〜3巻までの挿絵を担当されていた笹井一個さんが、昨年亡くなられていたそうです。
つつしんで御冥福をお祈りさせていただきます。
No.1150 (読書)


 王候補だったけど婚約破棄されたので国を出ます 他2編
2019年03月29日(Fri) 
読書記録:
■王候補だったけど婚約破棄されたので国を出ます
 https://ncode.syosetu.com/n9956dh/

■婚約破棄された僕
 http://ncode.syosetu.com/n4441du/

それぞれタイトル通りの短編。
婚約破棄からのザマアネタは女性主人公が多いですが、こちらは男性が破棄される側です。


■婚約破棄の舞台で起きちゃった、ちょっとした手違い!? 思わぬ事態に困惑中っ! いったいどーすればいーのぉー?! みたいな感じの話
 https://ncode.syosetu.com/n2423fk/

王太子と婚約者の令嬢と、その周囲すべてが納得ずくで起こした婚約破棄の舞台で、いきなり乱入者が現れて……というネタ短編。話のジャンルが途中で変わってます(笑) あとヒロインは空気。
No.1130 (読書)


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 プロフィール
神崎 真(かんざき まこと)
小説とマンガと電子小物をこよなく愛する、昭和生まれのネットジャンキー。
最近は小物作り(主にタティングレース)などにも没頭しています。

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