よしなしことを、日々徒然に……
※ 2017年以前の記事は こちら になります ※



 ヤクザな退魔外伝 四十九月の爪あと
2018年10月04日(Thr) 
読書記録:
■ヤクザな退魔外伝 四十九月の爪あと
 https://ncode.syosetu.com/n5133ds/

「ヤクザな退魔 怨芸無」をプレイし始めて、しばらくしてから気づきました。
流し読みはもったいないと、いつか集中できる時に読むものリストに入れたっきり放置していた、ヤク退外伝その3です。ゲーム冒頭で行方不明になる工藤が、電車事故に巻き込まれて、見知らぬ女子高生と共に異界に投げ出されてゾンビと戦うお話。……工藤、初めてじゃなかったんですね、こういう経験。
『神社生まれのHさん』も、もちろんご登場。
……すまん、工藤。実は今まであんたのこと、ほとんど個体認識してなかったよ!
普通にクズで普通に怖いろくでなしのヤクザだけど、でもちゃんと黒澤組の漢だった! 命がけの場面で初対面のカタギの女子高生に、己のエゴだと理解しつつ手を差し伸べることが出来る男だったんだね。
最後は……最後は、判っていたけど! それでもこれは、ハッピーエンドだったと信じたい・゜・(ノД`)・゜・

とりあえず、九十九屋さんの素敵ファンアートをば。

■九十九屋さんのツイート
 https://twitter.com/99ya01/status/816346471947640832

あとついでに、公開当時のモロクっちさんの関連ツイートをまとめて下さっているブログさんを発見したので、ありがたくメモメモ。

■お年玉新作 | 戯れ言
 https://ameblo.jp/7kisaragi/entry-12234453139.html

そうそう、工藤が紳士になった理由(笑)
うっすら記憶にあった、このツイートを確認したかったんですww
No.743 (読書)


 異世界屋台めし えにし亭
2018年10月03日(Wed) 
読書記録:
■異世界屋台めし えにし亭 〜【番外編 ご縁があって料理腕自慢コンテスト その3】
 https://ncode.syosetu.com/n0580ep/

かつては天才ともてはやされ、若くして大阪の一等地に店を構えるほどだった料理人 斉藤剛。マスコミにも何度も紹介され、多くの著名人が訪れる人気店となっていた。しかし十六の頃から料理のことしか知らなかった彼は、経営に関することを任せていた男に騙され、店の金をすべて持ち逃げされてしまった。仕入れに関してもあちこちで支払いが滞っており、債権者が一斉に押し寄せて来る。それまでちやほやしてきた常連客は一斉に姿を消し、マスコミもスキャンダルの取材陣へと早変わり。従業員は全ていなくなり、将来を誓いあった女性までもが、置き手紙すら残すことなく姿を消した。
それから二十年余り。四十をこえた彼は、各地で雇われ料理人をしながら少しずつ金をため、どうにか小さな店「めし屋えにし亭」を開店した。立地は多少悪かったが、自分の料理の腕さえあればなんとかなる。そう信じていた。確かに来た客はみな満足して帰っていく。しかしその客が再び訪れることは稀であった。
「なんでこうなるんだ?」
料理の腕は落ちていないはずだ。価格だって高くしてはいない。安くてうまくて腹一杯に慣れる店を目指して経営している。
なのに、ビル向こうにあるコンビニには客が殺到している時間でも、えにし亭には閑古鳥が鳴いている。
「この店、確かに美味いんだけど、店主が無愛想だし、居心地がよくないというか……また来たいって感じの店じゃないんだよなぁ……」
帰っていく数少ない客の、そんなつぶやきが聞こえてきた。
今日もため息を付いて片付けを始めた剛を、ふいに暗闇が包み込む。そして巨大な黒い手が現れ、どこかへ引きずり込もうとしてきた。
慌てる彼を救ってくれたのは、クリアノという怪しい関西弁を名乗る少女であった。いわく「通りすがりの魔法使い」らしい。彼女は謎の手から剛を救ってくれたものの、不時着した先は見たこともない森の中であった。なんでもそこはリリッカという異世界だとのこと。そして何らかの事情により、剛を今すぐ地球世界へ戻すことはできないのだという。
頭を抱えた剛だったが、幸いクリアノが手持ちの魔法袋をえにし亭の内部と繋げてくれた。おかげで食材や調味料だけでなく、流し台や調理器具まで使えるようになった。いったいどういう構造になっているのか、蛇口をひねれば水が出てくるし、コンロの火もちゃんとつく。
とりあえず、料理さえできればなんとかなる。
かくして剛はクリアノとともに最寄りの街へと向かったのだが、その途中で巨大な魔獣に襲われている馬車に遭遇して……

N-Star での連載につき、MFで書籍化済、ダイジェスト化なし、完結済……と思ったら、第二部の連載が始まった模様。
フロンティアダイアリーや異世界コンビニおもてなし等、world of Palma シリーズの鬼ノ城ミヤさんの作品ですが、このシリーズはパルマ世界が舞台じゃないです。でもカウドンとかジャルガンイモとか食材の名前は共通してる感じ。
でまあ、ざっくりまとめると、口下手で人間不信な職人気質のおっさんが、異世界トリップした先で屋台を営業。料理を食べて笑顔になってくれる人達を間近で見ているうちに、客商売の大事さを思い出す的な?
……相変わらず登場女性キャラにツルペタ合法ロリはいますが、今回は普通に十八歳がヒロイン。
とは言え主役が四十代のおっさんなので、やっぱり犯罪臭は免れませんが(苦笑)

そして読み上げアプリで音読させていたせいか、キャラ名シーレインが、どうにも「仕入れ員」と脳内変換されてしまう罠ww
No.739 (読書)


 捨てた騎士と拾った魔術師 他一作
2018年09月30日(Sun) 
読書記録:
■捨てた騎士と拾った魔術師 〜変貌
 https://www.alphapolis.co.jp/novel/536350070/74207943

貴族の庶子に転生した元OLが、家族からの虐待を経て家出して、庶民として暮らしていたらエリート騎士に惚れこまれて事実婚。妊娠が発覚したところで相手の騎士は、お家の事情で説明も何もなしにドロン。
憑き物が落ちたようにスッキリした彼女は、良い種もらったと何の未練も残さず、一人で産んだ子供と一緒に生活していたら、その類稀れな治癒魔法を必要とした国一番の魔術師にスカウトされて……という、普通ならめでたしめでたしで終わりそうなシチュエーションから始まる、無自覚チートな母は強し的お話。
やっぱりラストは国一番の魔術師様と……でしょうかね。クール系かと思いきや、いきなり赤ん坊のお馬さんとかやらかす子煩悩ぶりを発揮してますし。元エリート騎士様は……なんかもうどうしようもない男です。優柔不断とかお家の事情とかいろいろあるけど、あまりにすべてが中途半端すぎて、もう気持ち悪い。
最新話である意味ザマア? にはなってますが、でもこれ本人は何も罪悪感も無ければ自覚もないまま楽になっただけなんじゃね? と思うと微妙にもにょる……


■婚約破棄されましたが、特に問題ありませんでした 〜32話
 https://www.alphapolis.co.jp/novel/706207730/517199891

タイトル通り、傲慢で浪費家だと悪名高い侯爵令嬢が、伯爵子息から婚約破棄を言い渡されるけれど、実は彼女はやり手の実業家で、現状伯爵家の収入のかなりの部分が彼女の手によって稼がれてるという事実を子息は知らず。伯爵本人は、女ごときに大きな顔をされていたくないと、彼女の商売の伝手だけ奪って追い出すつもりでことを画策。そして伯爵子息を寝取った男爵令嬢は、この世界を乙ゲーだと思い込んでる転生ヒロイン的な? 主役は現地主人公です。
伯爵家没落ルートかつ転生ヒロインも強制的に一蓮托生の手配りをしてから実家に戻った彼女は、義兄に新たな婚約を言い渡されて……というあたりまで。
彼女自身は実家にひどく負い目を持っていて、実家のためなら何でもすると思っている。周囲はそれに心を痛めているので、あとはもう周囲が寄ってたかって幸せにしてあげるだけかと。
No.735 (読書)


 人狼への転生、魔王の副官 はじまりの章 2巻
2018年09月24日(Mon) 
読書記録:

人狼〜副官のコミカライズ。二つあるうちの後発版2巻です。
……何故か一巻目の読書記録がありませんが、こちらのシリーズも買ってました。
こっちは最初、絵柄が微妙というか、なんだかほんわかしすぎかなあという印象だったんですけど、慣れるとこれが、じわじわ癖になるvv
そして上着の裾のなびき具合とか、戦闘シーンとか人狼時の細かい動きとかが妙に格好良く、気がついたらツボってて。
ストーリーの進み具合も、原作に忠実かつ齟齬を感じず、ああ人狼〜のマンガ版だなあと思える作品です。

原作者様による巻末の書き下ろしSSは、一巻がファーン視点でアイリアを観察したり女子会したり。二巻は先々代魔王様とモヴィちゃん師匠の馴れ初めでした。
……ああ、若かりしフリーデンリヒター様ぁぁぁああ( T ^ T )
あなたの理想は果たされましたよと、原作ラストまで読んだ読者として、ものすごく言って差し上げたい!!
あと脇役艦長〜の14章を読んだ後だと、さらにニヨニヨできますww
No.710 (読書)


 四天王最弱だった俺。転生したので平穏な生活を望む
2018年09月13日(Thr) 
読書記録:
■四天王最弱だった俺。転生したので平穏な生活を望む 〜宿怨
 https://ncode.syosetu.com/n9030ey/

効率厨〜などの謙虚なサークルさんの新連載。
まあタイトル通り。主人公十歳スタートで、いきなり忠誠心MAXなヤンデレ副官(元女吸血鬼)とか現れてます。
主役の言うこと聞かないヤンデレ怖い……
No.684 (読書)


 ドラグーンズ・メイル
2018年09月05日(Wed) 
読書記録:
■ドラグーンズ・メイル
 https://ncode.syosetu.com/n5472w/

かつての大英雄アレイド・アークやその弟子達も通っていたという、由緒正しい戦力育成機関、ユミル学院。そこへ入学するため父の反対を押し切って子爵家を飛び出したカインド・アスベル・ソーベルズは、入学式へ向かう旅の途中で、盗賊に捕まりアジトまで連れて行かれるという、最高に素敵なクライマックスを迎えていた。
父親は身代金など絶対に出してくれないだろう。ならば待っている未来は作業的な奴隷か、性的な奴隷か、あっさり死亡か。どれも歓迎できるものではない。しかし武器を取り上げられ、両手も縛られている状態では逃げることもままならなかった。そもそもまだ入学前 ―― つまり戦闘訓練など全く受けていない彼は、たとえ自由の身であろうとも、大勢の盗賊を相手になどできるはずもなかった。
宴会に興じている盗賊達が、酔いつぶれてくれればあるいは……と。そんなヘタレたことを考えていた彼の前で、いきなり耳が馬鹿になるほどの轟音が響き渡る。
盗賊のアジトへと単身乗り込んできたのは、いかにも使い慣れた様子の鎧と、身長と同じほどもある巨大な剣を装備した細身の若者であった。まるで絵画から抜け出たかのような整った顔立ちをしたその人物は、凄まじい剣技と魔法を駆使し、またたくまに盗賊達を制圧してゆく。
その立ち回りの最中、カインドは盗品の山の中から子供の頭ほどもある黒い球体を見つけた。何かのアイテムだろうかと顔を近づけた途端、それはぱきりと音を立てて割れる。中から現れたのは、トカゲのようなモノ。体色は黒で、背中に蝙蝠のような小さな翼、頭にはやはり小さな二本の角が ―― って、これどう見てもドラゴンじゃねぇか!
愕然とするカインドの前で、その可愛らしい子ドラゴンは、小さくくしゃみをする。
次の瞬間、彼の耳元を赤い光の筋が通り過ぎ ―― 残っていた盗賊共を巻き込んで、あたり一帯が爆発炎上した。
それが、とてつもなく強いのに世間知らずな魔法剣士ルースと、謎のドラゴンとの出会い。
そして彼ら二人と一匹が、魔獣騎兵を主戦力とするルークセント王国の、上層部を揺るがす巨大な陰謀へ巻き込まれることとなる、最初のきっかけだった ――


2014年あたりに書籍化の話は出たけれど、なんだかんだでその後は音沙汰がないらしい作品。完結済・ダイジェスト化なし。
全60話+おまけと一見少ない話数に見えるものの、一話一話が長めなので、全体で文庫3冊分ぐらいはありました。
腕っぷしはからっきしだけど、ちょこちょこと機転が利いて頭の回る主人公と、一人で軍隊ぐらい軽く相手しそうなチートレベルの魔法剣士(ただしちょい天然かつ肉体言語系)の凸凹コンビが織りなす珍道中……と言うには移動距離も経過日数も少なめでしょうか。あと何故か主人公に懐いちゃったちびドラゴンも、そこらにいるワイバーンなどとはレベルが違う、世界の成り立ちから存在する真龍らしく。
終盤の方は国家の存亡クラスのゴタゴタに巻き込まれていくのですが……そこでの主人公の立ち回りっぷりは、なんだか某GSの横島を思い出すというかww
いやカインドはそこそこ誠実で生真面目で、場の空気を読むしド助平でもないんですが……なんか口八丁手八丁で、その場にあるもの全部利用しつつ、少々汚い手でもしれっと使って……それでもなお、譲っちゃいけないところでは、恐怖に震えながらも譲らない。そんなところがすごく私好み。
っていうかカインド、きみどう考えても平凡じゃないからね?
あと完璧超人に見せかけてぽややんな魔剣士(作者談)ルースに関しては、最初の秘密こそ割と早いうちに予測できたものの、その後はけっこう意外な話運びでした。
もっとルースの過去とか追いついてきたしがらみについても語られるのかなあというか、最終的にはそれもカインド『で』解決するのかなって思ってたんですけど、そこらについてはご想像におまかせします的な感じでした。
続編を期待したい雰囲気の終わり方で、活動報告などでも前向きな姿勢を見せているようなのですが……前述通りで望み薄なのが残念です。
No.664 (読書)


 シャバの「普通」は難しい
2018年09月02日(Sun) 
読書記録:
■シャバの「普通」は難しい 〜《閑話》 「普通」の酔っぱらい
 https://ncode.syosetu.com/n0641eh/

この世の地獄と称される、一度入ったら二度と出てこれない監獄で産まれ、囚人たちによって育てられた少女が、『普通』を知ってこいと送り出され、そのズレた感覚と英才教育によるとんでも技術でやらかしまくるお話。
監獄は少女の母親(魔族と通じたとされる傾国の娼婦)やその相方(元勇者で諫言したら王家に疎まれ監獄送り)などなどの手によってとっくに掌握されており、その居住環境は実は王宮にも匹敵するほど。
そしてうまいものを食べたいために禁猟となっている幻獣などを狩りまくった狂戦士や、貴族によって壊された妹を救うため人体実験を繰り返したマッドドクターなどなどにあれこれ叩き込まれた少女は、「まさか『シャバ』ではこんなこともできないのですか?」「これぐらいは『普通』ですよね」と言いつつ、周囲の常識を破壊していくという。
なおギャグww
こう、一国の王家を巡る陰謀とか、少女の『義父』らが物思ってるあれこれとかはかなりシリアスなんですけど、少女がやらかす行動で全てが台無し(笑)
最初は色男枠で登場したはずの第二王子様が、すっかり苦労症の保護者ポジションになっているのが哀れですww

書籍化済、ダイジェスト化なし。現在三章目を連載中。
とりあえず二章目の終わりまで読了。
No.657 (読書)


 俺ってまじ誠実な勇者だから、そこんとこよろしくね!?
2018年08月30日(Thr) 
読書記録:
■俺ってまじ誠実な勇者だから、そこんとこよろしくね!?
 https://ncode.syosetu.com/n7496es/

阿呆で厨ニな召喚勇者が、婚約者いるパーティーメンバーをハーレムで寝取って、有能だけど目立たないおっさんを追放して、結果的にパーティ崩壊やらでザマアされる……話へのアンチww
パーティー結成時にそれぞれの構成を見て「これはヤバイ」と人間関係の構築に走り回って、婚約者いる女性陣は積極的に相手との仲を取り持ち、有能なおっさんの有能さを周囲にアピールしまくりつつ、なんとか魔王討伐を成し遂げるチキンな勇者さんの短編でした。
一周回って、普通に有能かつ気の利く、ちゃんとした勇者になってるのが笑えます。
No.649 (読書)


 ここは俺に任せて先に行けと言ってから10年がたったら伝説になっていた。
2018年08月29日(Wed) 
読書記録:
■ここは俺に任せて先に行けと言ってから10年がたったら伝説になっていた。 〜69 魔鼠退治
 https://ncode.syosetu.com/n3722ev/

逃げようとする魔神王を追って、次元の狭間へと突入した勇者パーティー。
とどめこそさせなかったものの深手を負わせられたので、しばらくは平和がもたらされたことだろう。長かった闘いもこれで終わる……と安堵した一行へ、しかし配下の魔神の群れが襲いかかってくる。パーティーメンバーは既に満身創痍で、まともに戦えば全滅は必至だ。
勇者には、妊娠中の妻(元パーティーメンバーのヒーラー)がいる。戦士もまた妻と幼い子供を残してきていた。独身なのはスカウト兼魔導士のラックぐらいであった。故に彼は、心を決めて叫ぶ。
「ここは俺に任せて先に行け!」と。
そうしてどれほどの間、一人戦い続けただろう。
途中、ドレインタッチの技術を覚えたことで、傷や体力を素早く回復することができた。次元の狭間は魔素が濃いため、レベルアップも早い。どんどん強くなる実感があったが、敵もまた強くなってゆく。眠くなれば傀儡人形という魔法を自分にかけ、眠っている間の身体も動かして戦い続けた。
気がつけば、当分の間は復活しないだろうと思われた魔神王が、再び眼の前にやってきている。無我夢中で戦い、相手の生命力を奪い ―― 今度こそラックは、魔神王を倒しきった。配下の魔神達も、もう湧いてはこない。
「やった……のか?」
どれだけの時間、戦い続けていたのか、必死過ぎたので判らない。装備や服もボロボロになっていたし、冒険者カードや魔法の鞄もどこかへいってしまった。とりあえず魔神王が持っていた魔剣を拾った彼は、次元の狭間を出て元の世界へと戻った。だだっ広い平原に出てしまったが、どうにか明け方には王都にたどり着くことができた。
裸同然で無一文の姿に、門のところで一悶着こそあったものの、親切な門番達は追い剥ぎにあったのだろうと解釈し、口々に慰めの言葉と古着をくれる。金を貸そうとまで言ってくれるのを丁重に断り、ようやく王都へ入れた。金などは先に戻った仲間達に会えばどうとでもなる。そう思い、まずは戦士の家に向かったラックだったが ―― 到着した先は、ものすごい豪邸になっていた。そしてボロ着をまとい大剣ひとつを背負っただけのラックは、門番に追い払われてしまう。
まあ、このナリでは仕方ない。先に冒険者カードの再発行をしようとギルドへ向かう途中で、ラックはふと違和感を覚えた。王都の風景が記憶のものと微妙に異なっているのだ。
中央広場にはものすごいイケメンの巨大な石像 ―― 勇者ラックの像が建っており、やり取りされる金の単位もまた「ラック」に変わっている。なんでも元勇者である現国王が即位した際、貨幣単位を切り替えたのだという。
通行人に日付を聞いてみれば、なんと次元の狭間で戦いを始めてから、既に10年が過ぎていた。
「これ絶対、俺が死んだと思ってるだろ……」
しかもドレインタッチを多用したせいか、三十代だったラックは外見年齢が変わっていない ―― どころか若返りすらしているようだ。
元勇者の国王は、ラックに褒賞としてSランク冒険者の称号や爵位 ―― しかも大公位 ―― すら与えていたらしい。死人相手だからと名義ばかり大盤振る舞いしたのは良いが、生きて帰ってきたとなると、貴族間のパワーバランスが狂ってしまう。とても公にすることはできない。
仕方がないのでラックは正体を隠し、ミドルネーム「ロック」名義、サブクラス「戦士」を使用して、改めて冒険者活動を始めることにした。サブクラスの方はランクFなので、初心者扱いだ。
Sランク魔導士なのに、Fランク戦士に偽装した彼は、のんびり冒険を始めるはずだった。
しかし、しょっぱなのゴブリン討伐から、いきなりゴブリンロードやヴァンパイアと遭遇するはめになって……


「最強の魔導士。ひざに矢をうけて〜」と同作者さんの別話。連載中。
あちらと同じで、どこかほんわりした雰囲気でのんびり読めます。最強無双かつ、あちこちで早々に身バレするのも御同様。アルさんのように、膝に爆弾抱えてるというハンデがないぶん、こっちの方こそまさに向かう所敵なしってところでしょうか。
今のところモフモフ成分は少なめ、ハーレム成分も少なめ。
魔神王を倒したは良いものの、まだ魔神を ―― ひいてはそれよりさらに上位の存在である『昏き者どもの神』をこの世界に引き込もうと暗躍する存在が現れてきて、王都の結界を破ったり王宮に潜り込んだりしてくるので、ラックさんと元パーティーメンバーと新しい仲間達が、またいろいろと対処することになってます。でも雰囲気はなんかほのぼのしい(苦笑)
「膝に矢〜」とか「ここは俺に任せて〜」とか、ラノベお約束のワードを面白く使ってるのが楽しいですww
No.647 (読書)


 異世界クイーンメーカー 〜わがままプリンセスとの授業日誌〜 2巻
2018年08月28日(Tue) 
読書記録:


人狼〜魔王や脇役艦長の漂月さん。今月は三冊同時刊行の三冊目。
突然異世界に飛ばされた塾講師が、一国の大公閣下に気に入られて、ポンコツ公女の家庭教師を任せられるところから始まる立身出世的な?
どうもこの巻でシリーズ終了のようです。正直を言えば、もっといろいろ読みたかったのに〜〜(><)

WEB版では 2018/08/28 現在、第二章の23話目まで公開されていますが、書籍では最終話まで収録されていました。
……逆に言えば、この書籍を買わなくても一ヶ月も待てばWEBで最終話まで読めるのですが。
でも既刊分をダイジェスト化するでもなく、お金を払えば挿絵付きで先に読める形にするという、そのサービス精神に敬意を評して新刊購入した次第です。
ちなみに先読みできる量は、272ページ中97ページほどでした。
そして読了した感想は……そう来たか!! です。
まさかタイトル「クイーンメーカー」が、そう掛かってくるとは。まさに脱帽でした。ぶらぼー。
戦記的展開に持っていくかと思いきや、駆け引きしまくって戦争が起こる前に潰してしまうというところも、あくまで文官の立場を貫くという点で面白かったです。 ……まあ、主役達の目に入っていない部分では、いろいろとあったのでしょうが……彼らは自分達の手が届く範囲内を責任持って守りきったのだから、甘いと言われようとこれで良いんでしょう。
情報の伝達と分析と操作とか、後世に伝わっていく歴史が国によって異なってくるとか、そういうところもすごく興味深く。
っていうか、最後のページに載ってる年表の、最後の一行ww
ちょっとものすごく読んでみたいんですが、その発見された膨大な資料とやらww

それにしても、人狼〜や脇役艦長と異なり、人間を越えた力の入手や、サポートAIとの出会いもなく、ひたすら現代日本人として積み上げてきた知識だけで異世界を渡っているクロツハルトさんは、3シリーズの中で一番すごい人なんじゃないかと思います。前にも書きましたけど、外国語って、しかも日本語に対応した教師も辞書もない状態から、「さて勉強するか」で覚えられるものじゃないからね!? しかもクロツハルトさん、二年もしないうちにしれっと三ヶ国語を会話と読み書きできるようになってるよね。それも国家レベルの外交交渉できるクォリティで!
やっぱこの人、自覚ないだけでめっちゃ有能だよ……いざという時の肝も据わってるし、大好きです、こういう人。

なお巻末のQRコードから読める特典SSは、またも私のパソコンやスマホでは表示されなかったので長兄の iPhone を借りました。
話は面白かったんですが……ほんとに閲覧環境がどんどん淘汰されていくなあ……

あとその特典SSで初代皇帝は入信したのかしてないのかとか、書籍挿絵でクロツハルトさんの軍服が白くないとか、細かいところがちょこちょこ気になったり(苦笑)
まあ、ラノベでこれぐらいの齟齬は可愛いものか……
No.645 (読書)


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 プロフィール
神崎 真(かんざき まこと)
小説とマンガと電子小物をこよなく愛する、昭和生まれのネットジャンキー。
最近は小物作り(主にタティングレース)などにも没頭しています。

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