よしなしことを、日々徒然に……
※ 2017年以前の記事は こちら になります ※



 氷魔法のアイス屋さんは、暑がり神官様のごひいきです。
2023年03月31日(Fri) 
読書記録:
■氷魔法のアイス屋さんは、暑がり神官様のごひいきです。
 https://ncode.syosetu.com/n5486he/

物心ついた時から両親がおらず、祖母と二人暮らしだったアルメ・ティティー。下町でジュース屋を経営していた祖母はアルメをかわいがってくれていたので、寂しいことは何もなかった。しかしアルメが成人を迎える頃に病に倒れた祖母は、一年ほどの闘病生活ののち天へと召された。一人残してゆく孫を気にかけた彼女は、知人の紹介で縁談を整えてくれて、その相手からの援助もあり安らかに亡くなったのだが。
代々物堅い職人との評判だった婚約者フリオは、職場で堂々と浮気をしていた。彼の仕事を補佐していたアルメはその現場をばっちりと目撃し、その場で婚約破棄を言い渡される。
婚約者も職も失った彼女はしばし途方に暮れるが、しかし常夏の観光都市ルオーリオには、こんな言葉が存在していた。
『人生は気楽に、愛は真心のままに』
祖母も好きだったその歌のとおり、ひとまずは気楽にやってみよう。未来の予定がなくなったということは、自由に何でもできるということだから。
そう考えて祖母のジュース屋を再開することにした彼女は、そこでふと思いついた。
彼女には、実は前世でこことは異なる世界に生きていた記憶があった。そしてほんのわずかながら、氷魔法を使うことができた。なので小さい頃は、祖母の作るジュースを自分で凍らせて、アイスにして食べていたことがある。この世界には、冷たいお菓子というと、果物を凍らせたものぐらいしかない。ならばいっそ、アイス屋を開いてみてはどうだろう? と。
さっそく試作をしていた彼女の元へと、来客が訪れる。それは婚約破棄の直後、失意のうちに帰宅した際、たまたま自宅前で出会った青年であった。ルオーリオの複雑な路地で迷っていた彼へと道を教えただけだったのだが、青年 ―― ファルクは、律儀に礼を告げに来たのだ。
どうやらとても暑がりらしく、気の毒なほどに汗をかいている。その様子に、自分が熱中症で死んだことを思い出したアルメは、とっさに試作品アイスの試食を依頼していて ――


書籍化・コミカライズ済、文庫8〜10冊分ぐらいで完結済。
熱中症で亡くなったOLが神様転生。婚約破棄されるも、暑さで朦朧とした状態で女神に願ったささやかな氷魔法と前世知識を使って始めたアイス屋さんをきっかけに、リアルチートな上級神官さんや、さまざまな提携業者、貴族、果ては聖女様などとまで縁を繋いでいくお話です。
雰囲気的にはちょっと魔ダリを彷彿とさせられつつ、こちらはけっこう早めに想いを自覚していて、両片思いなすれ違い焦れップルな感じです。
最初はお忍びだったファルクこと「絶対に軍人を戦死させない、最強の従軍神官」「神殿の王子様」「極北の白鷹」ことファルケルト・ラルトーゼさんの正体も、一章目の終盤でさっさとアルメにバレますし<全五章
アルメは、しっかり地に足つけた大らかで陽気な南方民。婚約破棄後もなんだかんだで前向きに、どんどん事業展開していくのがなかなか頼もしいです。ちょっとお人好しすぎてもどかしくなるところも、まあ彼女が彼女だからということで。
ファルクは、一見めっちゃクールで格好よくて、出軍行進時など女性ファンに黄色い声を上げられるアイドル状態なくせに、プライベートではいろいろと情けないというか、人間関係をうまく作れないし、鬱屈するといつまでも引きずって心の傷にしていくようなどんより北方民。そして死にたがりの気がある仕事人間だったのが、アルメやその友人達と知り合って、甘えたり肩の力を抜くことを覚えて、自分も幸せになりたいという欲が出てきましたと口にするようになり、いい意味で俗っぽくなっていきます。
というかファルク、超絶仕事できる高給取りかつイケメンだからこそ許される、プライベートでのダメンズぶりがww
アルメをして「かわいい」「彼の騎士になりたい」とか言わしめちゃうのがもうね。
なおこの世界の、特にファルクの治癒魔法は、『パーツが揃っていれば繋げられる』『身体が両断されて即死でも、その場ですぐなら蘇生可能』という反則級です。あ、ステータス表記とかはありません。
聖女も存在しますが、特別すぎるほど特別ではなく、主要都市に何人かずついて、都市を魔物から守ってくれているという位置づけ。王族と同じぐらいの扱いです。軍も、自衛隊っぽい印象。自然災害という認識の、突発的に発生する魔物を討伐するのがメイン業務。
元婚約者と浮気相手の女とそれぞれの実家といった悪役的位置づけ、特に中盤で出てくる生き別れの妹のキャラが心底うっとおしくて、ちょっとそこで挫折しそうになりましたけど……前者はともかく後者はまあ、うん……全部終わってみれば、彼女も被害者でなくも、なかった……のかな。
っていうかアルメの両親と、コーデルさんの過去についての謎が残ったのが、ちょっと残念ですかね。番外編とかで語られないかしら……?
No.3502 (読書)


 転移したら山の中だった。反動で強さよりも快適さを選びました。
2023年03月23日(Thr) 
読書記録:
■転移したら山の中だった。反動で強さよりも快適さを選びました。 〜第539話 船上へ
 https://kakuyomu.jp/works/1177354054891139802

自分がやりたくないことは、他人に罪悪感を持たせて押し付ける。己のものと認定した存在は、徹底的に支配しなければ気がすまない。そして凝り性かつ飽きっぽい。そんな姉と、それを普通に受け入れる両親とに抑圧されて育った男子高校生、此花迅(このはなじん)。
大学進学を機に家を出て縁を切ろう。どうせ面倒な手続きは自分がやらされるのだからと、表面上は従順を装いつつ水面下で準備を進めていた彼は、姉とその取り巻き達の運転手として花火大会に連れ出された。本当ならば数少ない知人とキャンプに行く予定だったのだが、姉にはそんなことなど関係ない。
当たり前のように荷物運びを押し付け、先に会場へ向かった姉達を見送り、弁当の入ったクーラーボックスや ―― 未練がましく持ってきたキャンプ用品の入った鞄を持ち上げた迅は、ふと気がつくと見知らぬ山の中に立っていた。
振り返れば、あったはずの車はなく、花火客も誰ひとりいない。
歩きまわって理解したのは、そこが無人島だということだった。浜辺には流木こそ落ちているが、プラスチックごみはいっさいない。スマホは圏外、手持ちの食料は弁当が4つ。夜の花火大会はけっこう寒いので、ウルトラダウンを着ていたのは幸いだった。
どこか現実感を失ったまま、それでも水場を探し、木を削って火をおこし、魚やカニなどを採って食料にする。
そうして二ヶ月。気温が下がり、山の上のほうが雪で白くなった頃 ――
「きゃー! ごめんなさい!」
突然、光の玉が現れた。
「勇者召喚に巻き込みました! ここはあなたの知ってる世界じゃないんです! あっちの世界で亡くなる直前の方をこちらに――って、いやあああああああ! あっちの世界の寿命があるうううう!!」
パニックぎみな光の玉によると、精神化が激しいこの世界と物質化が著しい地球とを一瞬繋げることで、それぞれの世界を安定させることを目的として、勇者召喚が行われるのだという。
呼ばれた勇者にはこちらの世界での命と、そしてあちらの世界で残っていた寿命分、スキルや道具も与えられるそうで。それが使われると、召喚を行った神 ―― つまりこの玉の力が上がるらしい。
しかし本来ならば、呼べる人数は三人まで、それも死ぬ直前の人間と定められているところを、この玉は迅を巻き込んだ挙げ句、それに気づかず山の中に放置していた、と。
呼ばれた勇者とやらは、おそらく姉とその取り巻き達だ。絶対に関わりたくない。自分勝手なこの玉にもだ。
そう思っていた迅の前に、次々と神々が現れる。正確には、神と呼ばれるほど力をつけた、精霊らしいが。
彼らは光の玉に代わり、たっぷり残っていた寿命の分、迅の望むものを与えようと言い出して ――


巻き込まれ召喚&チート能力・設備からの、目指せ平穏なスローライフ! でも自重はしない! なやらかし系主人公。書籍化・コミカライズ済、連載中。
迅を置いて先に行った結果、車にはねられたという、恐らく数分〜せいぜい数時間程度の残り寿命で『勇者』と呼ばれるほどの能力を得た姉達と比較して、数年か下手すると数十年寿命が残っていた迅さんは、大量の能力と自分だけの家、しかも無限湧き食料庫つきを手に入れてます。そして【収納】と【転移】を使えば、一人で世界中を飛び回れる状態。さらに【縁切】によって、多少やらかしても直接面識のない相手からはすぐ忘れられるという特典付きなので、もう好き勝手にやらかしてます。
姉勇者達との直接接触は500話を超えてまだなく、時おり噂を聞いたり知人があおりを受ける程度で、本当にマイペースに過ごしている。ある意味では起伏の少ない話運びかと。
ただし主役がけっこうやらかしまくり(どこまでなら【縁切】の範囲内かと試していたり、もう我慢はしないという自覚的はっちゃけもある)で、話はどんどん広がっていきますww
最初は引き籠もり希望の完全人間不信で、嫌なことがあったら全部放り出して拠点を次々変える気満々でいたのが、周囲に恵まれて少しずつ丸くかつ社交的というか甘えてる感じになり、ここが帰る場所だと認識していくのがですね、なんかほっこりします。
400話を超えたあたりからそこらへんが顕著になってきて、大事な人達を傷つけられて静かにブチ切れているのとか特にツボでした。523話の「うん、行かない」もすごく好き。
召喚や世界に関する謎なども少しずつ情報が出てきてます。ゆっくりとでも話は進んでいる模様。
あとはレッツェの兄貴っぷりww 
コミカライズから入った私には、まさかこの人がここまで重要キャラになってるとは思いもしませんでしたよww<コミカライズはまだWeb版の67話らへん
地に足ついた、一見平凡な隠れ有能キャラ。しかも見た目はくたびれたおっさんとか最高です。ありがとうございます。
逆に最近は、コミカライズでヒロイン確定だと思ってたアッシュの出番が少なくて、ちょっと寂しかったりとか。いやヒロインはヒロインなんですけど、主役が情緒育て直してる真っ最中で、自分でもこれどうやったら先に進めるの?? って困惑してる状況なので……アッシュさんも女性としての経験値がマイナス方向にぶっちぎってる人ですし。
お互いに自覚があるだけ、某魔導具師と金目の黒わんこよりはマシかも知れませんけどね(笑)
あと島の金色執事もなにげにツボです。やっぱりね、我が君呼びは「妖魔の封印」の頃から刺さるのですよww
No.3499 (読書)


 毒好き令嬢は結婚にたどり着きたい
2023年03月15日(Wed) 
読書記録:
■毒好き令嬢は結婚にたどり着きたい
 https://ncode.syosetu.com/n6229gu/

結婚式まであと2週間。衣装合わせの帰りに屋敷そばの森で薬草などを観察していたボウエン侯爵家の跡取り娘エレンは、男女の修羅場らしい声を聞いて、そのまま立ち去ろうとした。
自家の使用人達であれば、気まずいことになる。そう思ったのだが、しかし続いた内容には、聞き耳をたてずにはいられなかった。
「だって赤ちゃんができてしまったんですもの。私、どうすればいいのでしょう、サムエル様」
その名は、他でもない己の婚約者のもので。
「メラニー泣かないで。君のことは心から愛している。だけど僕の家はボウエン家の援助無しでは立て直すのが難しい状況なんだ」
答える声もまた、間違いなく五年もの間、婚約を続けてきたコーレイン伯爵令息サムエルのそれだ。
「だが、もちろん君は安心して子供を産めばいい。君と子供のために、日当たりのいい居心地の良い部屋を用意するよ。そこでこれからも愛し合って暮らそう」
つまりエレンの家から援助された金で、浮気相手と子供を養おうと言っているのだ。
そこまで聞いた時点で、エレンの中で何かがぷつりと切れた。気遣う侍女と護衛の顔を見ることもできず、無言で家へと向かう。
(しっかりするのよ。やるべきことをやるの。泣いてる場合でも落ち込んでる場合でもないわ)
そうしてエレンは打つべき手を考える。父とコーレイン伯爵は学生時代からの親友同士だ。下手にこのことを訴えても、「愛人くらい受け入れる度量がなくてどうする」と、男の友情の方を優先されかねない。
しかし父の友情のために、己の人生を台無しにされるなどまっぴらだった。
エレンの母は、特級の薬師である。薬の知識と技術を女系相続で代々伝えている一族で、特に母の流派は毒の扱いにも詳しい。その知識はエレンにも伝えられており、彼女は侯爵家の跡取りであると同時に、特級薬師の後継者でもあった。動植物が作り出す毒の不思議さ、作用の多様性に魅せられている彼女にとって、最大限優先されることは、研究を続け薬師としての腕を上げること。そしてその知識と技術を後進に受け継いでもらうことである。
貴族としての社交は二の次で、薬や治療に没頭し、いずれは後継者となる実の娘に毒を食ませたりもする。そんな生活は、薬師であることを理解し支えてくれる、心から信頼できる夫とでなければ行えるものではない。しかし彼女にとってのサムエルは、もはやその対象から完全に外れてしまったのだ。
そうして共に立ち聞きして事情を知る侍女ハンナと、その兄である護衛のステファンを連れたエレンが向かった先は、常日頃良くしてくれる年上の伯爵夫人のもとで ――


努力で身につけた特殊技能持ちの現地主人公で、転生要素なし。婚約者の浮気から始まる、新たな婚約者探しのゴタゴタと人的成長的な?
書籍化・コミカライズ済。薄めの文庫一冊ぐらいで完結。
なんというか、読了後に最初に思ったのが、元婚約者の空気っぷりよ……という(苦笑)
寝取り女の方は最後の方で再登場して、賛否は分かれるでしょうがそれなりの決着はついたんですが。浮気男の方はまだ前半のうちに、安酒場で酔い潰れているところを目撃されたぐらいでフェードアウトしてます。まあ、ろくでなしを憎むエネルギーなんて、使うのももったいないですしね。
その実家が終盤で破産して平民落ちしてたのは、「え、いつの間に?」とちょっとびっくりしましたが。
そもそも商才がないのに、エレンの実家の支援でなんとか回していたのを、自業自得で援助打ち切り&これまでの資金は借金という形で返せとなったので、そりゃ破産するよなあという。でも借金は無利息で良いし、慰謝料もなしとなったんだから、むしろ温情ありすぎですよねえ。
そして主役の婚約者探しの方はと言えば、いろいろな相手とフラグが立ちそうになっては、「条件が合わない」とあっさりへし折りまくっていく様が、なんか笑えるというかww
でもそんな彼女が、最後の最後で「条件」を全部ふっとばして、自分の未来どころか生命までかけて選んだ相手というのは萌えますねvv
いろんなアンチ乙ゲーものを読んできた身としては、ぽっと出の一代貴族な男爵と侯爵令嬢だと、身分差ありすぎて後で大変なことになるのでは……と思わなくもないんですが。そこはボウエン侯爵家の特殊性と、二人で築いてきた人脈と後ろ盾と……お嬢様のためなら文字通りなんでもやっちゃう一途さで、乗り越えていくんだろうなと思いたいです。
……ってか、元商家出身な普通の少年が、自分の意志で毒慣らしまでしてたとは、その愛の重さにドン引きだよ……ww
No.3494 (読書)


 きみは大好きな友達!
2023年03月12日(Sun) 
読書記録:
■きみは大好きな友達!
 https://www.alphapolis.co.jp/novel/84296488/621704083

田舎から出てきて就職して間もない、友達いない系サラリーマン。ここ数日、玄関先に置かれている花を、いたずらだとは思いつつもちょっと心が癒やされるとか受け止めていたら、なんだか置かれているものが徐々にエスカレートし始めて……

「異世界でのおれへの評価がおかしいんだが」等の、秋山龍央さんのお話。全4話完結済。
珍しくBLではありません。たぶん?
ピクシブで行われていた、「僕だけのトモダチ」企画というものに影響されて書かれたお話だそうです。
理不尽系怪異でオチはなしというか、判らないまま終わる感じでした。
No.3493 (読書)


 黒髪地味姉は聖女のようです
2023年03月08日(Wed) 
読書記録:
■黒髪地味姉は聖女のようです
 https://kakuyomu.jp/works/16816452219694810761

巻き込まれ召喚で、美醜の価値基準が違う世界に行った、美少女で傲慢な妹と地味平凡で家族に虐げられてる姉のお話。読み切り短編。
「推定悪役令嬢は国一番の【ブサイク】に〜」と同作者さんで、世界観が似たような感じです。パイロット版かな?
召喚をやる国としてはかなりまともな方というか、まず召喚された聖女本人や巻き込まれた人物にちゃんと状況説明と意思確認をし、駄目ならその場ですぐ送り返してくれます。王様夫妻が召喚に立ち会っていて、どちらが聖女かもきっちり鑑定で確認するし、その鑑定の際にも事前に許可を求めてます。うん、常識的。
そして一方を神々しいまでの美しさだと褒め称えながら、「おい、容姿は関係ないだろう!」とたしなめる人もいて、いろいろな意味でなんか安心します。
主役はこの系の小説をいろいろ読んでいて、「私は聖女じゃないけどユニークなスキルがあったりするやつかな?」「それか、私が実は聖女でもう遅いってするやつかな」とか内心ちょっとわくわくしてるし、立ち会った騎士さんが「あの、聖女様の世界では髪色で美醜を判断しないって伝説、マジのガチのやつだったりします?」とか訊いてくるので、話が早い早いww
個人的に、前述の発言した、金髪騎士さんとのその後が気になりました。
No.3490 (読書)


 侯爵子息は可愛い婚約者の悪役令嬢シナリオを回避する!!
2023年03月06日(Mon) 
読書記録:
■侯爵子息は可愛い婚約者の悪役令嬢シナリオを回避する!!
 https://ncode.syosetu.com/n7394fo/

「伯爵令嬢はヤンデレ旦那様と当て馬シナリオを回避する!!」「(元)暗殺者侍女は腹黒わんこ皇子と破滅シナリオを回避する!!」のさらなる続編で、両作品の子供世代のお話です。今回もヤンデレ×ヤンデレ。
子供達はたいてい破格ですが、親も親で破格のままなので、前作メインキャラが残念なことに……という展開は避けられた模様。
ただ……うーん……正直、今回はちょっと、という感じでした。
以下は辛口につき、記事を畳む&要スクロールで。
No.3488 (読書)


 (元)暗殺者侍女は腹黒わんこ皇子と破滅シナリオを回避する!!
2023年03月04日(Sat) 
読書記録:
■(元)暗殺者侍女は腹黒わんこ皇子と破滅シナリオを回避する!!
 https://ncode.syosetu.com/n9138fn/

元暗殺者というだけの、至って普通な侍女ノエル・ノワ(十五歳)。
竜人族が治めるマグノール帝国の皇城に務める彼女は、ある日突然、同僚に言われた言葉に怪訝な顔をした。
「わたし、当て馬なのよ」
金髪碧眼の美しい侍女パールは、第一皇子の専属であった。そんな彼女いわく、自身は異世界から転生してきた存在なのだという。そしてここマグノール帝国は、オトメゲームとか言う恋愛シミュレーションの舞台。身分の高いイケメン達と、聖女であるヒロインがキャッキャウフフしながら仲を深めて魔王を討伐するのだという。
そして彼女は、そのシナリオの中で行われる、恋愛のための当て馬だとかなんだとか。
「……はあ」
半分以上聞き流していたノエルだったが、しかし続く言葉でそれは他人事ではなくなった。
「という訳で、気合いで寿退社を勝ち取ってきました☆」
「………はい?」
「近々結婚するから侍女辞めます☆ これで当て馬シナリオ回避だぜ☆ 私がいなくなることでゲームのシナリオがどうなるか分からないんだけど……頑張ってね!」
そうして退職した彼女の代わりとして、ノエルは第一皇子の専属侍女に任命されたのである。
しかし ――
「パールは君がとても優れた侍女であると言っていましたが……人間族である君に期待は一ミリもありません。皇子の専属だというならわたしではなく、犬畜生の方でもいいでしょう」
竜と人の姿、そして高い戦闘能力を持つ竜人種は、時に傲慢で。中でもこの第一皇子は他種族に対する蔑視を隠そうともしていなかった。
彼が犬畜生と称したのは、側妃が産んだ第二皇子リオンのことである。狼獣人の姫君の息子は、竜人種と獣人種のハーフだった。ゆえに第一皇子の母である竜人種の正妃や彼は、犬畜生と呼び疎んじているのだ。
ともあれ、あんなクソ野郎の侍女よりもリオン様の方がマシかもしれないと第二皇子の元へ向かった彼女は、想像以上の状態に驚くこととなった。
薄暗い、皇城の隅。ベッドしかない質素な部屋に、平民と変わらない服を着て暮らしていたのは、アッシュグレーの髪に金の瞳、ふさふさのケモミミと尻尾を持つ第二皇子。ノエルと同じ十五歳なはずの彼は、どう見ても五歳程度の子供の姿で ――


R18な乙ゲーの、悪役ですらない当て馬(サポートキャラ)回避……のため前世持ち転生者に行動された結果、代わりに巻き込まれた現地モブキャラ(でも実は根幹に関わってくる事情あり)のお話。完結済。
以前読んだ、「伯爵令嬢はヤンデレ旦那様と当て馬シナリオを回避する!!」の続編で、本編ラストにちらっと触れられていた、「精霊術が廃れて問題になっている竜人族の帝国」のお話であり、先代が受肉して空位になった光と闇の大精霊とか「とある少女」などが関わってきてます。というか、半分を過ぎたあたりから前作の主役夫婦(ルインとシエラ)がガンガン出てくるので、順番通りに読むことを推奨。
というかなんというか、うーん……前作と比較するとちょっと作りが甘いというか、二番煎じな感は否めません。いや面白かったですけど!
初っ端からフラグを折りまくっていくスタンスとか、これと決めた相手には愚直なまでに一直線とか、腹黒溺愛系×恋愛初心者な現実主義とかすごく好きです。
前回よりさらにさくさく話が進んで、もはやゲームを開始させずに終了させてるあたりの台無し感とかも楽しいです。思わせぶりに出てきた第一皇子と聖女の空気っぷりよww
ただ、そもそも主役のノエルが、元孤児から暗殺者になったというのは良いんですが。そんな過去持ちが十五歳時点でもう完全に引退して王宮の侍女に収まってるという、そこらへんの経緯が一切語られていません。一体何がどうしてそうなった?? というのが気になって、ちょっと物語に入り込みにくかったです。
そして前回に引き続き、親世代のやらかしっぷりがヒデエ。まともだったの魔王様夫妻ぐらいじゃないかなあ(苦笑)
まあ、ルインさんに良いお友達が出来たのは良かったと思います。
No.3485 (読書)


 私の愛
2023年02月26日(Sun) 
読書記録:
■私の愛
 https://ncode.syosetu.com/n6138hx/

真実の愛とやらに目覚めた第一王子から婚約破棄された侯爵令嬢アネモネは、新たに王太子となった第二王子との結婚式に臨む。文武両道でカリスマ性も高く、王としての素質が充分にある彼は、アネモネが初恋だったのだという。
そうして第一王子は、男爵令嬢との愛に生きるとして王位継承権を剥奪。王太子となった第二王子の傍らで、ウェディングドレスを着たアネモネは誓いの言葉を口にする。
それが破滅の始まりだとは、誰も予想だにしておらず ――

読み切り短編、転生要素なしの現地主人公。悪役令嬢救済と見せかけてからの、意外な展開でした。
アネモネさんの狂気っぷりが怖いです。でも彼女のそれこそが『真実の愛』だったのかもしれません。
R15が残酷描写方面でお仕事しているので、苦手な方はご注意ください。
No.3481 (読書)


 推定悪役令嬢は国一番の【ブサイク】に嫁がされるようです
2023年02月23日(Thr) 
読書記録:
■推定悪役令嬢は国一番の【ブサイク】に嫁がされるようです 〜第33話 番外編
 https://kakuyomu.jp/works/1177354054946508647

エマニュエル・ベイツリー公爵令嬢は、平成の日本から剣と魔法の異世界に生まれ変わった、いわゆる転生者だった。
国一番の美貌と称されて、魔法の才能に恵まれており、おまけに幼い頃から定められていた婚約者は、はとこである王太子。
……このスペックって、いわゆる悪役令嬢というやつではないだろうか?
そんなふうに思ったが、彼女はこの世界に該当する乙女ゲームに、一切心当たりがなかった。
誰の姿を見ても、どんな名前を聞いても、国を揺るがす事件が発生し、本編ストーリーっぽいものが進行し始めても、まったくなにも判らない。
そして貴族の子女が通う学園在学中に、魔物の氾濫が起き、学生ながらもそれらと戦い押し戻す中で ―― 王太子と、ディルナ・ラークスパー男爵令嬢が愛の女神の加護を受け、その力で国の守護聖竜を蘇らせて云々という結果になったことで、エマニュエルと王太子の婚約は破棄されることが決定した。
そこまでは良い。しかし愛の女神によって結ばれた二人の関係を正当化させるためにも、前の婚約者であるエマニュエルには、悪役の汚名を着る必要ができてしまった。事実、神殿から王家へと、エマニュエルが【女神のいとし子】に対して行った、数々の虐めについて処罰を求める親書が届けられている。
「まったく、実にくだらんな」
「本当ですよ! そんな回りくどい嫌がらせなんか、エマ様も誰もしていませんから!」
国王は不機嫌そうに吐き捨て、推定ヒロインであるディルナはぷりぷりと怒りをあらわにしている。
田舎の男爵家でのびのびと育った彼女は、確かに貴族的な作法や習慣が身についていなかった。そのため注意したりフォローしたりということはあったが、逆にそれで彼女との仲はかなり良好だったりする。
そもそも政略で決められた婚約者である王太子とは、貴族の務めとして円満にやっていこうと思ってはいたものの、恋愛感情を抱いていた訳でもない。よって奪われたという意識もほとんどないのだ。
しかし、政治的な戦で負けてしまったこともあり、ベイツリー公爵家はなんらかのペナルティを受けざるをえない状況。
いくつか上げられた中で、神殿や対立貴族達がもっとも乗り気となり、父や国王がそれはさすがに……と、難色を示すものがあった。
国境で国防を担う、サントリナ辺境伯ルースとの縁談である。
彼は国でも一番醜いと評判であった。辺境伯という高位の立場にありながら、28歳になる現在も婚約者が決まらないほどにだ。
国王と公爵は、ひとまず形だけ婚約をし、いろいろと理由をつけて婚姻を先延ばしにして、ほとぼりが冷めた頃に破談にすれば……いやしかしそれでも……と、苦悩している。
そんな中で、エマニュエルは震える声で、思い切り叫んでいた。
「……そんな、そんなの……ただのご褒美じゃないですかっ!」と。
かの魔物の氾濫の際、見事な剣さばきで己を救ってくれたルースに、エマニュエルは多大なる好意を抱いていたのである ――


美醜の価値基準が違う世界へ、絶世の美女(推定悪役令嬢)として転生した元日本人が、その世界では醜悪とされる、前世基準では絶世のイケメンに一目惚れ。
自己評価最底辺で、好感度は最初からMAXだけど、崇拝のレベルでしか接してくれない世間的な見た目以外は文句なくハイスペックなヒーローを、イケイケ押せ押せで口説き落とす系です。
書籍化・コミカライズ済。連載中となってますが、ちゃんとエピローグと後日談的番外編まで到達しています。
で、髪の色が魔力量とイコールとされるこの世界では、髪の色が濃ければ濃いほど美しいとされ、顔立ちや体型はまったく考慮されていません。むしろつぶらな目がとか通った鼻筋がとか言い出すと、特殊性癖(フェチ)扱いになりますww
そして色素が薄い、すなわち魔力が低い存在である【ブサイク】への当たりが相当に厳しく。
銀髪銀瞳のルースさんは、生まれてすぐに母親が愛人と家出。しかし父である前辺境伯も色素が薄い上にルースはそれに輪をかけてブサイクだったから、それも当然だという世間の評価にさらされーの。付き合いや義務で仕方なく接した女性には、叫ばれたり泣かれたり吐かれたりといった感じで育ってきたため、見た目(髪と瞳の色)以外は人柄も地位も財産も剣の技術も最高レベルなのに、「自分なんかが貴女(黒髪黒目)のそばにいては」と、ひたすらエマから距離を取ろうとするし、周囲の使用人達もそれが当然だと協力するという不憫さ。
「町で買い物をしよう!」とデートに誘えば、「荷物持ちは見目良い人物のほうが」と辞退するわ、「だったら護衛としてついてきて」と言えば、本当に護衛の位置取りをするから「その場所は違うでしょ?(横に並んで)」と言えば「わかりました! 距離を取って視界の外から守りますね!」とくもりのない笑顔で言い放つのだからもうね……(苦笑)<たまに主役のツッコミ口調が前世に戻る
エマがかなりカラッとした性格で、そこまで陰湿な雰囲気にはなりませんけど、これ普通のヒロインだったらきっと心が折れてるだろうと思うぐらいにはいろいろと根深いです。
最終的に、ルースさんが母親の呪縛から脱却して、多少なりとも自己を評価することを覚え……ヤンデレ化するという、なかなか予想外の方向に進んだお話でした。なおヤンデレの方向性は「女神である貴女は全てが正しい。貴女に害をなすものは世界だろうと滅ぼします」という愛が激重タイプww
いやでもほんとね、さらっとギャグっぽく済まされてますけど、主役一度ガチで殺されかけてるというか、普通なら死んでますからね……それを全然気にしないメンタルな彼女だからこそ、めでたしめでたしとなったのだと思います。
まあつまり、ハイスペックヤンデレ同士はただのラブラブカップルというお話でした。
No.3479 (読書)


 Web版・追放された元令嬢、森で拾った皇子に溺愛され聖女に目覚める
2023年02月06日(Mon) 
読書記録:
■Web版・追放された元令嬢、森で拾った皇子に溺愛され聖女に目覚める
 https://kakuyomu.jp/works/16816452219645544444

血の繋がらない薬売りの祖母ラミアと、森の中で二人暮らしていた少女キャナリー。
つかみ合い罵り合いは当たり前。時に飛び蹴りを食らわし、乏しい食事を奪い合うような生活だったが、それでも寄る年波には祖母も勝てず。
寝ついてあと数日も生きられるかどうかという状態になったところへ、なぜかいきなり子爵家の使いがやって来た。なんでもキャナリーを、養女にしたいという。
『そうさのう。最後にたらふくうまい飯を食って、浴びるようにワインが飲みたいのう。それと、腰が痛くてかなわんから、やわらかい布団が欲しい。その望みが叶うんなら、その娘はくれてやるわい』
そうして、死ぬまでの数日間にシチューとスープをそれぞれ鍋に八杯と、ワインを十七本飲み干したラミアは、ふかふかの綿の布団で永遠の眠りについた。
そのことについて、キャナリーは素直に感謝している。なんだかんだと捨て子の自分を育ててくれた祖母にも、子爵家にもだ。
だから約束を守るべく子爵家に引き取られてからも、言葉遣いの修正や、重たくて動きにくいドレスでのダンスレッスンも、我慢して必死に学んだ。半年で最低限を詰め込まれて、貴族の令嬢のみで構成された王立歌唱団へ送り込まれてからも、その頂点となる『四音の歌姫』へと選ばれた。
この国の貴族の令嬢の歌声には、魔力が秘められている場合があるらしい。故に『四音の歌姫』として披露される場で魔力を発現させたなら、確実に高位貴族や王族に見初められる。つまりキャナリーは、子爵家がさらに成り上がるための、少しでも身分が高い家に対する貢ぎ物として引き取られたのだった。
数日分の食事と布団代は、随分と高くついてしまったようだが、まあ仕方ない。
そう思いながら参加した、国中の貴族が集まる披露会。他の三人の令嬢は美しい花びらを降らせたり、光の蝶の群れを舞わせたり、幻想的な霧を生み出したりした。
最後にキャナリーが歌うと……起きたのは低い地響きだった。
これには出席していた王太子が癇癪を起こした。歌う前はキャナリーの容姿を気に入ったとほざき、歌などどうでもいいから妃になれと、ふざけたことを言っていたのだが。
「冗談ではないぞ! その顔と声で、余をたぶらかしおって、なんと不吉な女なのだ!」
その尻馬に乗り、列席する貴族達も他の歌姫も、キャナリーへとひどい言葉……どころか、靴、ワインの空瓶、コップ、食べかけの菓子までをも投げつける。
そうして彼女は王立歌唱団から永久追放、子爵家からは絶縁を突きつけられ、国外追放を言い渡される。数日分の食料だけを持たされ子爵家から追い出された彼女は、
「はー。せいせいした」
心の底から羽根を伸ばしていた。
森で祖母と罵り合っていた彼女にとって、あの程度の悪口など、そこまで気に病むほどのものでもなかったのだ。むしろ意にそまぬ縁談や窮屈な生活から逃れられて、本当にほっとした。
そうして森の中の小屋へと戻ってきた彼女だったが、そこでは見知らぬ二人の男性が、今にも行き倒れそうな様子で扉を開けようとしていて ――


追放した人物が聖女だった系。転生要素なしの現地主人公。
書籍化・コミカライズ、完結済。
……うーん(苦笑)
なんというか、ヒロインが一周回ってテンプレお花畑っぽく思えるというか。あまりに周囲に合わせなさすぎる&その天真爛漫かつ新鮮さに、隣国の皇子さまがころっといっちゃうあたりが、私にはちょっと感情移入しにくかったかなあと。
見ず知らずの他人にどこまでも手を差し伸べていっちゃうのも、国同士のパワーバランスとかにまったく関心がない、庶民……というか野生児感覚のままでこの先も突き進んでいっちゃって、本当にいいのか!? 的な。
まあ確かに、王国側の王侯貴族のありようはひどいんですが……
ただ、途中でキャナリーの出生の秘密が明らかになった時点で、ああそれならと、なんだか腑に落ちました。最初から『違う』感性で生きている存在なら、いつまでもマイペースに我が道を行く感じでも当然かなって。ヒーローも、王太子ではなく第三皇子ですし。いずれは臣籍降下なら、いつか彼女と結婚するようなことになっても大丈夫でしょう。うん。
恋愛に関して鈍感すぎるのも、きっと森育ちが理由なだけじゃなく、出生のあれがそれで、なかなか人間の異性を恋愛対象として見れないだけなんだ……
ところで、最初に国外追放を言い渡されてるのに、ふっつーに元の家に戻って暮らそうとしてるのが、すごく気になるんですが……この世界観における「国内」の範囲って、あくまで王都だけで、領土内は含まれないんですかね?
No.3467 (読書)


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 プロフィール
神崎 真(かんざき まこと)
小説とマンガと電子小物をこよなく愛する、昭和生まれのネットジャンキー。
最近は小物作り(主にタティングレース)などにも没頭しています。

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