よしなしことを、日々徒然に……
※ 2017年以前の記事は こちら になります ※



 この度、コワモテ将軍の教育係(妻)を拝命いたしました
2023年08月15日(Tue) 
読書記録:
■この度、コワモテ将軍の教育係(妻)を拝命いたしました
 https://novel18.syosetu.com/n0789fp/

戦争を終結に導き、また国王暗殺を防いだ英雄として、平民の一軍人から伯爵へと任じられたディオン・バルバストル中将。
まだ28歳という若さで出世の階段を駆け上がった彼を、しかし貴族社会の者達はみな見下しあざ笑うばかりであった。
「まぁ、ごらんになって。まるで草食動物の群れに入り込んだ凶悪な獣のよう」
「爵位を得たというだけで、我らと同列だと勘違いしているのではないか?」
煌びやかでスマートであることが美徳とされている彼らは、戦場上がりの勇ましくもマナーに疎い彼をそう評し、国王主催の舞踏会でも遠巻きにしている。
マニフィカ子爵家の三女レティシアは、そんな様子を見てモヤモヤとしたやるせなさに苛まれていた。
子爵家の領地は戦場から近い場所にあり、争いはけして他人事ではなかった。兄や叔父など、身近な人達も戦に参加させられていたのだ。だからこそこの国の民や国王を守るために戦い、平和をもたらしてくれた人物を、立ち居振る舞いが粗野だからという理由で蔑んだりはしたくなかった。
そうして水が引くように人々が退いていく中で、一人避けずに立っていた彼女へと、ディオン将軍が近づいてきた。
大柄な体躯に、猛禽を思わせる鋭い目、頬に傷のある強面の偉丈夫に見下されると、さすがに身がすくんでしまう。
「すまないが、俺と踊ってくれないか?」
「……はい、よろこんでお受けいたします。閣下」
噂を鵜呑みにする気はないが、それでも初対面の人物には警戒するし、正直恐ろしくも思う。しかしここで誘いを断れば、格下の子爵家が格上の伯爵をないがしろにしたことになるし、またディオンのほうへも「子爵令嬢にすら馬鹿にされた男」という悪評が立ってしまう。
そうして踊り始めた二人だったが、ディオンのダンスはとても上手いとは言えなかった。踊りながら言葉をかわしてみると、どうやら国王直々にダンスをせよと命じられたらしい。
爵位を与えられたばかりの彼が、早く貴族社会に馴染めるようにとの配慮なのだろう。しかしそれは彼にとって、迷惑以外の何物でもなかったようだ。
それでも自分のような男と踊るのは嫌だろうと、精一杯レティシアを気遣おうとするディオンへと、彼女は微笑みかけた。少しでも緊張をほぐせるようにと、そう思ったのだ。
しかしそれは、逆効果だったらしい。動揺して真っ赤になった彼はついにステップを間違え、その巨体でレティシアの足を思い切り踏んでしまったのだ。
幸い骨に異常はなかったが、早々に舞踏会を辞することとなった彼女に、翌日、予想外の知らせが2つ届いた。
ひとつはディオン将軍からの、まるで軍用通信のような用件のみかつ悪筆な手紙と、お詫びの品と思しき鹿一頭。
そしてもうひとつは国王陛下からの、至急宮廷に来るようにとのお達しで ――


美女と野獣的な、王命による結婚から始まる溺愛系。ムーンライト掲載でR18注意。
書籍化、コミカライズ済、ダイジェスト化なしで完結済。
主役は、戦争のせいでちょっと行き遅れ気味になってしまった、21歳の落ち着きも常識も判断力もそれなりに備えた女性。閨事に関しても、書物や既婚友人との会話からある程度の知識は得ているものの、あくまで耳年増かつフィクションに憧れるレベル。
一方で平民上がりの強面将軍28歳は、初夜の時点で童貞だと判明。
国王夫妻より、彼を立派な貴族の紳士に教育せよと命じられていた主役は、己の身の安全を確保するためにも、夜の教育までする羽目になって……という流れ。R18がかなりお仕事してるので要注意。
ディオン将軍はしょっぱなでレティシアに一目惚れしており、それをてらいもなくぺろっと口にする上に、レティシアを女神と崇め奉る愚直っぷりなので、両者のすれ違い的な鬱展開はほとんどないです。
それに彼はけして地頭が悪い訳でなく、軍人としてはすごく優秀だし適材適所という言葉も知っているし、己が隣国への抑止力として国に囲い込まれるための叙爵だということもちゃんと理解しています。
ただ、徹底的に貴族としての生活が性に合わないだけなんですよね……そんな彼を、レティシアが理解し歩み寄って、無理に型にはめるのではなく落とし所を見つけていくあたりが良かったです。
No.3662 (読書)


 婚約者が高貴なご令嬢と愛し合ってるようなので、私は身を引きます。…どうして困っているんですか?
2023年08月01日(Tue) 
読書記録:
■婚約者が高貴なご令嬢と愛し合ってるようなので、私は身を引きます。…どうして困っているんですか?
 https://kakuyomu.jp/works/16817330650698047830

タイトルそのままな読み切り短編。
なんというかもう、「そうなるわなーーww」という、至極真っ当な流れですべてが終わります(笑)
婚約破棄の元となった真実の愛(笑)のお相手令嬢が、わりと面白いキャラ付けでした。そして男ってどうしてああもサプライズをやりたがるのかと小一時間。
的外れで空回るサプライズって、心底迷惑極まりないですよね……まあ主人公は、楽観的すぎて現実見えてない馬鹿と結婚せずに済んで幸いだったということで★
No.3647 (読書)


 奪われ聖女と呪われ騎士団の聖域引き篭もりスローライフ
2023年07月30日(Sun) 
読書記録:
■奪われ聖女と呪われ騎士団の聖域引き篭もりスローライフ 〜第2章−1
 https://kakuyomu.jp/works/1177354054886593212

召喚聖女が利用され、後輩の地元民聖女に婚約者と功績を奪われた挙げ句、濡れ衣着せられて国から飼い殺しされそうになった所を、なんとか逃走。聖女だけが入れるという“聖域”へ逃げ込んだら、そこにはかつて呪いによって魔物に変えられた騎士達が暮らしていて……というところから始まる、呪いが解けたらタイプいろいろなイケメン達とののんびり森暮らし。
そして彼らが森の中で楽しくいろいろやっている頃、森の外では彼女を陥れた偽聖女と、それにたぶらかされて婚約破棄してきた第二王子の立場がいろいろ怪しくなって……という、国に利用される系拉致召喚・婚約破棄・追放(?)・もふもふ・呪いを解いたら美形揃いで逆ハーレム状態からの、目指せスローライフのちザマアという、なかなか詰め込まれたお話でした。
ってかこれ、作中時間が1〜2週間ぐらいしかないんじゃ……(笑)

書籍化・コミカライズ済。
コミカライズの冒頭読んだら、続きが気になったので原作探しちゃいました。そちらは第一章でいったん完結していたようですが、現在第二章の連載が始まっています。
↑で逆ハーと書きましたが、実際には仲間としてみんなでわちゃわちゃしている感じ。団長さんとは、まだ友情以上恋愛未満ってところですかねえ。お互い意識はしているけれど……というあたりです。
女子高生(未成年)時に召喚されて、丸三年使われてきた聖女ことコハネちゃんは、元の世界に戻ることができない中でも一生懸命頑張って、「私は正直この国が嫌いです」ときっぱり言っちゃいながらも、それでも無辜の民のためにできることはやっちゃう、平和ボケでお人好しな、典型的日本人な感じ。
でも腐らず曲がらず悲嘆せず、時おりどうしても抱いてしまう負の感情にも飲み込まれることなく、まっとうにまっすぐに生きているところがすごいと思います。
普通、濡れ衣着せられてたった1人必死に逃げている真っ只中で、出会った魔物をちゃんと観察して「あ、言葉通じてる?」「態度が紳士的!」とか、冷静に見抜いたりできないですよ。
それができるあたり、コハルちゃんは本当の意味で聖女だったんじゃないかなあと。
なお聖女(笑)の方は、自分は幸せになれるのが当たり前と信じてる、言葉通じない系のかなり痛いタイプのキャラです。苦手な方は要注意。
そして最初にコハルちゃんの逃亡に力を貸してくれたセインさんの正体が、今ひとつぼやかされたままなんですが……これは固有魔法による分体とかドッベルゲンガー的なものなんですかね。
そう思って最初から思い返してみると、王太子は最初の最初からちゃんと仕事してたんだなあと、ちょっとは王族を見直しました。第二王子も、最後の方はそれなりに改心めいたことをしていましたし。
とはいえ、異世界召喚は拉致なんですけどね! このまま慣例として聖女召喚を今後も続けていったら、この国はそのうち滅びるんじゃないかと思いました。
……むしろ初回で致命的なことになっていたのに、何故に続けた……ああそうか、真相が一部で握りつぶされてたからか(遠い目)
絶望の果てに失われた生命とその苦しみを思うと、なんか良い感じにまとまっているのは複雑な気もするのですが……でも初代聖女は紛れもなく被害者で、救われたいと願って行動するのは当たり前なんだよなあ。
そういう意味で、なんだかんだ悲しみもがきつつも、からっと前を向いて現実的に幸せを目指していけるコハネちゃんが、騎士団員にとってはにとってはいろいろな意味で本当に救いだったんだなあとしみじみ実感する次第でした。
No.3645 (読書)


 神の庭付き楠木邸
2023年07月28日(Fri) 
読書記録:
■神の庭付き楠木邸 〜157 夜も働く陰陽師
 https://ncode.syosetu.com/n3290gx/

幼い頃から温泉宿の仕事に従事し、嫁は愚か恋人もいない次男坊である楠木湊、二十四歳。
とある田舎の山間に建つ家に、管理人として一人暮らしすることになったのは、そんな青年であった。
建設会社社長だった独身の親戚が定年後に住むため、建材、釘一本に至るまで厳選し、こだわりにこだわり抜いて建てた、こぶりながらも立派な日本家屋。しかしその人物は家に住み始めて一ヶ月と経たぬうちに急逝。そのまま売りに出されたものの、皆一様に内見しただけで断って、はや二年。少しばかりいわくつきの物件である。
人が住まねば、家は荒れる。この立派な家をこのまま放置して朽ちさせるのはあまりに忍びないと、そういった次第で買い手がつくまでの間、湊がその管理を任されたのである。
いい機会だから一度くらいは実家を出るべきだろうという理由もあったが、別に家族仲は悪くない。決してこれ幸いと厄介払いされたわけではなかった。
そうして声の届く距離にはご近所さんもない、ぽつんとした一軒家に住むこととなった湊だが、初日からいろいろと不思議なことが連続した。
まず、家の周囲に黒いもやが見えた。すぐに消えたが。中に入ろうとドアノブを掴んだ瞬間、静電気のような衝撃が走った。一回だけだったが。
極めつけには、書いた字が消える。湊はスマホを持っておらず、基本的に手書きでメモを取るのが癖になっている。それなのに冷蔵庫に貼った付箋も、ポケットに入れた買い物メモも、気がつくと字が薄れて消えている。これには非常に困った。
その理由を教えてくれたのは、ある日いきなり庭に現れた、巨大な白い狼。当人いわく、隣の山の神さまで ――


書籍化・コミカライズ済、ダイジェスト化なし。連載中。
なにげなく書いた文字に祓いの能力を無自覚で込め、さながら無差別テロのごとく周囲の悪霊を爆散させまくっていた一青年が、引っ越し先の隣神(りんじん)との出会いをきっかけに、その眷属や、通りすがりに悪霊が吹っ飛ぶさまを目撃した陰陽師やら、たまたま救っちゃった瑞獣やら、興味を持って突撃してくるはた迷惑な神さま(バトルジャンキーとか)と、ほのぼのだったり物騒だったり、客観的には非日常的な、でも本人達にとっては基本的に日常な暮らしを続けてゆくお話。
なおこのお話における陰陽師は、国家公務員ですww 資格を取れ(ら)なかった在野の能力者達は、退魔師と呼称されており、両者の間にはいろいろ確執があるようです。
……が、山の神やら四瑞獣(霊亀・応龍・鳳凰・麒麟)などなどから加護を与えられている湊は、基本的に良縁に恵まれ悪縁はとことん避けていくため、そういった俗世の揉め事とは一切無縁に過ごしています。
なんというか、感性が独特なんですよね。座敷わらしのいる温泉旅館で育ち、祖父も妖怪を見る目を持っていたため家族からの理解があり、悪霊を祓う能力を持ちながら、霊障はまったく受けないというその生い立ちもあるんでしょうが。とにかく動じない。そして個人的な欲が薄い。
神域と化した御庭で神や瑞獣達となんの違和感もなく過ごしていられるあたり、なんというか世捨て人……というより、仙人っぽい印象があるんですよね。浮世離れしていて、人間ではあるのだけれど、半分向こう側に踏み入れてしまっているというか。
なにしろ山神さまをして、日々の生活全てが修行になってると言わしめる状態ですしね……まあ本人も、人間を止めたくはないなとは思ってるんですが、読者目線で見ると今さら感がですね(苦笑)
特に第1章あたりは、その印象が強いです。
2章あたりから少し雰囲気が変わってきて、おせっかいな神さまや押し付けがましい神さまが増えてくる感じ。別に本人が望んでもいないのに一方的に力を与えて、それでいて使いこなせと試練を押し付けてくるあたり、さすが神さま。理不尽。
それでも「神さまってそういうものだし」と受け入れて、普通にもてなしたり手土産を持っていったりと、律儀なお付き合いを続ける湊は、やっぱり常人とはちょっと異なる感じ。
むしろ山神さんのほうが、なんだかんだ酷使し過ぎだからって休養を促すあたり、本当に山神さん、良い神さまや……
なお、元建設業界にいた身としては、5章入ったあたりで「いや定職もない二十代が個人で山の整備とか、経済的に大丈夫なのか(汗)」と思ってたんですが。なんか本人の知らないところでいろいろお金が溜まってそう&作ってるものがとんでもない値で売れちゃいそうという気配がちらりほらり。
せっかくの希少素材、1回で使い切っちゃうのはもったいないですけど、結果的に見る人が見たらそれだけで橋代ぐらい賄えちゃいそうな代物が……ww
そして播磨さんが好きです(きっぱり)
礼儀正しく生真面目なところも、それでいて順応性が高いところも、一見頭脳派に見えて実際知性的なんだけど、同時にストレス発散を兼ねて悪霊殴る蹴るで除霊しちゃうところも、常に努力を怠らないところも、全てがツボだーーー! 細身でブランドスーツにメガネの陰陽師とか、最高かよ!!
No.3641 (読書)


 朧の花嫁
2023年07月13日(Thr) 
読書記録:
■朧の花嫁
 https://estar.jp/novels/25805023

大正時代の北海道。旧華族だけれど落ち目の家に生まれた、顔に痣があるゆえに使用人扱いで虐げられている姉と、美しく派手好きでプライドの高い妹。有力な実業家の長男との縁談が来るものの、なぜか両親も妹も、その見合いに姉が行けと命令する。
そうして向かった先で出会ったのは、眉目秀麗ながらも盲目の青年だった。金目当てで押しかけてくる見合い相手から、目が不自由と知るなり向けられる悲鳴や手酷い態度に辟易としていた彼は、当初彼女を追い返そうとするが……

大正時代が舞台の、偽装婚約から始まる恋物語。
コミカライズが4話ぐらい無料公開されていたのの続きが気になって、原作をエブリスタで読み始めてみたんですが……以下はちょっと辛口なので、読みたくない方はスルーして下さい。
No.3626 (読書)


 聖女が来るから君を愛することはないと言われたのでお飾り王妃に徹していたら、夫と聖女の様子がおかしいのですが(短編版)
2023年07月08日(Sat) 
読書記録:
■聖女が来るから君を愛することはないと言われたのでお飾り王妃に徹していたら、夫と聖女の様子がおかしいのですが(短編版)
 https://ncode.syosetu.com/n0353ho/

代々、異世界から聖女を召喚し、王妃として国王が娶る。異世界人にしか使えない特別な魔法が魔物から国を守ってくれ、そして聖女は愛されることによってその力を発揮するからである。
それがこの国における絶対条件であるはずなのに……何故かエデリーン・ホーリー侯爵家令嬢は、正妃となっていた。
生母の身分が低く立場の弱い第七王子だったユーリ陛下が即位するにあたり、侯爵が後ろ盾となって見事に即位を成し遂げさせた、その条件が娘との結婚だったからだ。
しかしそれは、彼女にとっても王にとっても、そして将来やってくる聖女にとっても不幸なことだと判りきっていた。召喚された聖女を愛すべき国王なのに、すでに王妃がいては邪魔以外の何物でもない。
それなのに父侯爵は、「仕方ないだろう。占い屋のばあさまがそう言ってたんだから」の一言で譲らなかったのだ。
故に結婚式の前日、年若く見目麗しい新王ユーリ・マキウス陛下に、エデリーンは告げられた。
「君には感謝している。だが、私が君を愛することはない」
「君につらい立場を強いることになって、申し訳なく思っている。私のことを恨んでくれてかまわない。だが、どんなことをしてでも国を守りたいんだ」
と。
そして彼女はそれをもっともだと受け入れた。実際、先代の聖女は遊び人だった国王、すなわちユーリの父に何度も浮気された結果その力を失ってしまい、現在のこの国は魔物の脅威に脅かされているのだから。
もともと上位貴族たるもの、愛ある結婚など期待していない。むしろ公務など、めんどうな役割を聖女がやってくれるのであれば、自分はお飾りの王妃として趣味に没頭 ―― もとい、影から応援させてもらおう。
そう、両者の間で合意はできていたのだが。
聖女が召喚された部屋に呼び出しを受けたエデリーンは、困り果てた顔のユーリ陛下と、大臣や神官たちに迎えられた。
そんな彼らに囲まれていた『聖女』は、どう見ても五歳かそこらの、傷だらけで怯えきった幼女で……


無石の宝玉治癒師〜と同じ作者さんのお話。
連載中かつ書籍化作品ですが、短編版があったので読んでみました。
送り返す当てのない召喚って拉致誘拐だけれど、今回はいい方向に働いたね、という感じのお話でした。そして愛とはなにも、男女のそれとは限らないよね、と。
むしろ陛下ってばヘタレ〜〜ww と、読み始めとは打って変わったほのぼのしい感じで終了しました。
連載版も一部つまみ読みしてみた感じ、この国の儀式で召喚される対象は、必ず『ひどい家庭環境で育ってきた娘』のようで。だからこれまでの全員が帰りたいとは言わなかったし、差し出された愛を受け入れていたとのこと。
連載版では先代聖女が召喚されたあとの、地球世界での事情も出てくるようで。カクヨムとかも拝見する感じ、話はちゃんと完結させる作者さんなようですし、そちらもそのうちしっかり読んでみたいです
No.3621 (読書)


 おとぎ話は終わらない(マンガ版) 2巻
2023年07月04日(Tue) 
読書記録:
[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

おとぎ話は終わらない(2) (レジーナCOMICS) [ 小野寺晴 ]
価格:748円(税込、送料無料) (2023/7/4時点)



コミカライズ版は全2巻で終了。どうも作画担当さんが体調を崩されたのだとか?
絵が綺麗だったし話も面白かったので残念です。
未読だった最終話は、38ページほどでした。
うーん……仕方のないことですけれども、見事に打ち切りエンド(苦笑)<回収されていない伏線がいっぱい
主役の出生の秘密は一応明らかになるものの、なぜそういう事態になったのかの経緯は謎のまま。
男装も一部にはバレて、学校を退学。これからは令嬢として生きていくけど、でも息苦しくなった時にはヒーローが連れ出してくれるよ★ というめでたしめでたしではありつつも、登場したばかりの皇太子との関係はとか、これ今後の皇位継承争いに影響あるんじゃね? とか気になりどころはいっぱいですね。
あと楽園でなんだかんだ苦楽を共にした友人たちとは、何らかの形で再会してほしいところでした。
No.3613 (読書)


 私だけ価値観の違う世界〜婚約破棄され、罰として醜男だと有名な辺境伯と結婚させられたけれど何も問題ないです〜
2023年07月03日(Mon) 
読書記録:
■私だけ価値観の違う世界〜婚約破棄され、罰として醜男だと有名な辺境伯と結婚させられたけれど何も問題ないです〜
 https://kakuyomu.jp/works/16817330655572883685

現地主人公で転生・乙ゲー要素はありませんが、婚約破棄で辺境へ追放で美醜逆転ものです。ザマアあり。ほどほどの長さで完結済。
美醜逆転というか、主人公(レティシア)が特殊性癖なのでしょうか? あまり具体的には語られていないんですけど、どうもこの世界では、りりしい系かたくましい系が「醜い」という価値観で、しかも醜い相手は蔑んで良いという文化基盤があるっぽいです。そしてレティシアは、特にこれといった理由もなく、幼い頃から他の人とは美醜の基準がずれてるんだなあという自覚を持ちつつ、それはそれとして貴族子女として、好みではない相手との政略結婚を受け入れ、前向きに努力していたタイプ。
婚約者の王子様は、もうどうしようもない馬鹿。
この世界基準では絶世の美形らしく、婚約者がいるのに女性をとっかえひっかえしている上に、婚約者に対してマウントを取りたいがためだけに「冗談」で婚約破棄騒動を起こし、相手が這いつくばって許しを請うどころか受け入れちゃったので、「泣きついてきやすいように」と醜い辺境伯を婚約者として押し付け、素直に結婚したら「そんなの認めない!」と駄々をこねる。
まさかこれが王太子とか言わないよね……? 臣籍降下して冷や飯食いになる、王族といっても隅っこの方だよね?? と心配になるレベル。
主役を押し付けられた辺境伯の方は、容姿は(世界基準としては)アレだと自覚しているけれど、同時にそれなりに有能で、領民にも慕われていることも理解しているため、ひどいすれ違いや勘違いは生じません。けっこうあっさり意思疎通しあって結婚してます。そういう意味では起伏少なめな話運びかと。
むしろ終盤の王子様視点での、徹底的なまでの空回りっぷりと、憎しみどころか関心すらほぼ向けてもらえていない哀れっぷりを笑うお話だなと思いました。
No.3610 (読書)


 異世界勇者は絶対家に帰りたい
2023年07月01日(Sat) 
読書記録:
■異世界勇者は絶対家に帰りたい
 https://kakuyomu.jp/works/16816700428261990364

異世界に召喚されて半年。
しがないサラリーマンだった彼は、とうとう災厄の元凶を封印し、世界を救うという偉業を成し遂げた。
彼は名声や栄誉を得て、仲間や王国の高官達にもこの国に残ってほしいと懇願されたが、それでも強い意志をもって元の世界へ戻ることを選択する。
涙ぐむ姫、寂しげな聖女をもふりきり、豪華な衣装を着た彼女ら彼らから離れ、よれよれのジャージ姿で送還の魔法陣へと立つ。
そうして懐かしい我が家、六畳一間の狭いアパートの一室へと無事に帰った彼が、まず最初にやったこととは……


「酔っぱらい盗賊、奴隷の少女を買う」の、新巻へもんさんの読み切り短編。
「赤いきつね」「緑のたぬき」幸せしみるショートストーリーコンテスト参加作だそうです。
それだけでオチは判りますね(笑)

……っていうか、最後まで読み終わってから改めて読み返すと、冒頭の「人いきれが凄いことになっている。だから旅立ちは少数でとお願いしたのに、そうはいかなかったようだ。」という一文に込められた切実な思いが伝わってくるww
中世ヨーロッパ系異世界物をガチで書こうとすると、どうしても避けては通れない部分ですよねえ(しみじみ)


あと、「酔っ払い盗賊〜」は完結済みになっていたのが解除され、脇キャラ視点の記念SS5本の後、第二部の連載が始まっています。

■酔っぱらい盗賊、奴隷の少女を買う
 https://kakuyomu.jp/works/1177354054918377471

もうちょい溜まってから一気読みするんだ〜〜♪
No.3608 (読書)


 おとぎ話は終わらない(マンガ版) 1巻
2023年06月29日(Thr) 
読書記録:
[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

おとぎ話は終わらない(1) (レジーナCOMICS) [ 灯乃 ]
価格:748円(税込、送料無料) (2023/6/29時点)


ギネヴィア皇国の片田舎で魔術師の母と二人ぐらしだった少女ヴィクトリア・コーザ。さまざまな魔導具を作り村人達の生活を豊かにしていた母を、彼女は尊敬していた。しかしゆくゆくは母のような魔術師になりたいというその夢は、母の「魔力が少ないからまず無理ね」という一言であっけなく打ち砕かれてしまった。
そんな彼女が15歳になった頃、母は命を落とした。子供をかばっての事故だった。
天涯孤独で無収入になってしまったヴィクトリアは、仕事を探して皇都へと出る。そこで住み込みの職を探したのだが、後ろ盾も何もない少女とあって、どこでも門前払い。田舎に戻る旅費すらなく途方に暮れていた彼女は、とある魔導具の店でいい話を耳にする。
なんでも国立の魔術専門学校通称「楽園」は、魔力のある者なら誰でも入学でき、しかも全寮制で三食付き。学費諸経費も全て国持ちで、なんならお小遣いすらもらえるという。
これを逃す手はない! と、少ないながらも魔力を持つヴィクトリアは、勇み立って入学申込みに向かった
しかしそこで、衝撃の事実を告げられる。楽園は確かに誰でも入学できるが、現在のところ女生徒はおらず、女子寮もないのだという。入学するなら自宅から通学するしかないと言われてしまったが、その『自宅』があれば、そもそもの苦労はない訳で。
背に腹は代えられぬと、彼女が選んだ道は――

アルファポリス発の小説のコミカライズ。
転生なしの現地主人公で、男装して全寮制学校へ入学、無自覚チートで出生の秘密あり?
原作の方は知った時にはもう削除されていて、コミカライズだけをWEBで追いかけていたのに、肝心の最終話を読み落としてしまった痛恨の一作でした……
まあ小説版の巻数(文庫4冊)からして、コミカライズの方は打ち切りっぽいですけど。でも一応の結末は知りたかったので、今さらながらに全2巻をぽちっとな(´・ω・`)
1巻だけ先に届いたので、読み返してました。未読部分は巻末描き下ろしの数ページだけですね。
なんというか、勢いだけで行動するヴィクトリアが、すごく大変な環境にあるはずなのにとても前向きで、なんか一周回って安心できます(苦笑)
振り回されてる寮長さんが、逆に気の毒になってくる……ww
男装(女装)して周囲を欺きつつ、1人にはバレちゃって、ドタバタしながらいろいろと育んでいくのはお約束ですよね★
No.3606 (読書)


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 プロフィール
神崎 真(かんざき まこと)
小説とマンガと電子小物をこよなく愛する、昭和生まれのネットジャンキー。
最近は小物作り(主にタティングレース)などにも没頭しています。

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