よしなしことを、日々徒然に……
※ 2017年以前の記事は こちら になります ※



 異世界から来た男 他2編
2020年09月18日(Fri) 
読書記録:
■「第二王子が婚約破棄したってよ!」
 https://ncode.syosetu.com/n7668gf/

■「いいか、ハーレムっていうのはな!」
 https://ncode.syosetu.com/n0978gg/

同作者さんの、お約束ネタに対するアンチ短編。
同一世界観で、モブ女子視点かつ昼休みに大声で馬鹿話している不良(?)集団の流れ弾によって、いろいろ勝手に自滅していくタイプです。
最後にそう来たか、笑い袋さんww あなたのその行動力は、確かに嫌いじゃないよww


■異世界から来た男
 https://ncode.syosetu.com/n8913gi/

こことは違う場所から数十年に一度、不意に現れる者たちを《福者》と呼び、新たな恵みをもたらす者として歓迎する世界。人馬族が助けた黒髪黒目の二本足の男は、《福者》として受け入れられた。
そうして半年がすぎる頃、生き物たちの間に病魔が蔓延した。飢えに苦しむ人馬族へと、その男が誰も知らなかった新たなる概念をもたらして ――

星新一的ショートショートを目指したという短編。
後書きも合わせて、なかなかにブラックです。
No.2157 (読書)


 カリスマ主婦の息子、王様を餌付けする
2020年09月16日(Wed) 
読書記録:
■カリスマ主婦の息子、王様を餌付けする。 〜王弟、パン屋の倅を驚かす。
 https://www.alphapolis.co.jp/novel/17703539/658390177

かつてはカリスマ主婦兼人気ゆーちゅーばーの息子で、家事子育て関係の知識を多大に有する男子高校生だったという前世の記憶を持つ、現平凡なパン屋の倅(16歳)。
両親を事故で亡くし、産褥で命を落とした姉の子(4歳)を抱えて懸命にパン屋を切り盛りしていたら、実はその甥っ子が前国王の落し胤だったことが判明。それをきっかけに、甥っ子ともども王宮に引き取られ、包容力抜群なスパダリ国王様を餌付けしたり、いっしょに子育てしたりしつつ、じわじわと甘やかされていくお話。甘々BL。50話ぐらいでようやくキス止まりな連載中。

前世の記憶の影響で、1を聞いて8を知る、なお残る2で思わぬ方向に考えを飛ばすと評される、パン屋の倅ことエルフィン少年。いわゆる鈍感難聴系です。
世界観的には同性同士の結婚もOKなんですが、なまじ男子高校生の記憶があるために、男同士で恋愛という認識が完全になし。そこへもってきて、姉が身分を傘に無体を働かれた過去があるからと、周囲が気を遣って気を遣って、あえて決定的なことを言わずに少しずつ距離を詰めている……という裏事情が判明したのもだいぶ経ってからなので、正直途中で「ええい! じれったい!! 王様さっさと告れ!!」となるぐらいのジレジレっぷりでした(笑)
あと王様が相手だと、お世継ぎ問題があるんじゃ……ということに関しても、いちおう解決がついています。なんというか、王太后様がものすごく気の毒な形ではあるんですが。
とにかく先代国王とその取り巻きが酷すぎて、まともな一部と子供(現国王)世代が苦労しすぎなのでは……っていうか、親世代の上層部は、前愚王にとっとと正式な側室を、何人でもあてがっておくべきではなかったのかと小一時間(−ー;)
で、ようやく両思いになってこれからラブラブ甘々になるかと思ったら、なにやら事件が発生。さてどういう展開になるのでしょう……?
No.2154 (読書)


 無口な公爵令嬢と冷徹な皇帝〜前世拾った子供が皇帝になっていました〜
2020年09月12日(Sat) 
読書記録:
■無口な公爵令嬢と冷徹な皇帝〜前世拾った子供が皇帝になっていました〜
 https://www.alphapolis.co.jp/novel/891432038/379400473

プルプレウス公爵家の長女エレオノーラには、誰にも告げていない秘密があった。
彼女には、生まれた時から前世の記憶があったのである。
前世の彼女は貧村に生まれた。カエルのように緑色の肌がぶよぶよと膨れ、目蓋も頬も垂れ下がり、目の色さえも判らない、醜い姿をしていたのだ。呪われたバケモノと呼ばれ捨てられた彼女は、さまよった挙げ句に魔の森へとたどり着く。そこは恐ろしい魔物の住む森で、人間は誰一人としていなかった。しかし彼女にとっては魔物の方が、人間よりもずっと身近に感じられた。彼らは容姿で差別などしないし、理由がなければ特に襲ってくることもなかったからだ。
そこで彼女は木の実を拾って食べ、畑を作り、麻で布を織って、完全に自給自足の生活をしていた。いつしか周囲の魔物たちと仲良くなり、自分の子供のように可愛がってもいた。
そんな生活が変化したのは、森で子供を見つけてからだった。銀髪に青い目をした6歳ほどの少年は、ひどく怯えており、名を尋ねても「生きていることがバレたら殺される」と答えようとしなかった。
そこで彼女は、少年をハムと呼ぶことにした。逆に名を訊かれバケモノとしか呼ばれたことがないと返すと、少年は彼女にパイという名をくれた。
そうして三年。魔の森で質素ながらも穏やかに暮らしていた二人と魔物達だったが、その幸せは脆くも崩れ去る。
突然帝国の騎士達が現れ、聖女の光とやらで魔物はすべて殺された。そしてハムだけは守ろうと抱きしめるパイの両腕を、騎士が無造作に切り落とす。
「殿下、お迎えに参りました」と言いながら。
そうして前世の彼女は死を迎えた。最後にもう一度、ハムちゃんを抱きしめたかったと思いながら。
その後、気がつくと赤子になっていた彼女は、馬鹿な自分が知らなかっただけで、そういうこともあるのだなと現状を受け入れた。継母と異母妹に疎まれ、離れとも呼べない狭い小屋へ追いやられても、前世の生活を思えば辛くもなんともなく、むしろ楽しいぐらいだった。虐めの一環としてつけられた厳しい教師だって、かつてのハムちゃんのように賢くなれるなら嬉しいと、素直に思い貪欲に学んだ。
ただ、前世で身についていたきつい訛りの話し言葉だけは、どれほど教師に怒られても矯正することができなかった。そこで必要以上にしゃべるなと躾けられた現世の彼女は、ほとんど夜会や茶会に参加させてもらえないことと相まって、社交界では幻の令嬢などと呼ばれていた。
そんなエレオノーラが十六歳を迎えた頃、皇帝陛下の伴侶を探すための舞踏会が開かれることとなった。国中の年頃の令嬢を招待したその舞踏会には、継母らもエレオノーラを連れて行かざるを得ない。
先代皇帝や皇后、兄弟達を皆殺しにして皇位についた二十六歳のアレクセイ皇帝は、ひどく冷酷で血も涙もない悪魔だともっぱらの噂であった。それでも皇帝は皇帝。うまく射止めることができれば旨味は大きいと、異母妹などは鼻息を荒くしている。
しかしエレオノーラ自身はと言うと、皇帝にも妃の座にも全く興味がなかった。
女神と見紛うほどに美しく、完璧な立ち居振る舞いで会場の視線を釘付けにする彼女が考えていたのは、
(……あ! あそこに旨そうなハムがあるっぺ。ハムちゃんのハムだっぺ!)
あたりに並んでいる、美味しそうな料理のことばかり、だったのだが……


醜いと迫害されても優しさを失わなかった朴訥な女性が、理不尽に殺されたのち美貌の公爵令嬢に生まれ変わり、前世で面倒を見た子供とハッピーエンドという、お伽噺的な展開。完結済。
主役の生まれ変わりの理由が明確なのはすっきりできます。
……まあ、その理由の元凶となったハムちゃんのお母様は、いったい何者なんだと言うか、隣国の巫女姫とやらはみんなそんな真似ができるの? あと主役がなぜ前世でそこまで醜かったのか、魔物と心を通わせられるのか、という疑問は残るのですが。
そして主人公目線ではわりとのんびりなハッピーエンドなんですけど、客観的にはかなりシビアというか、えぐいと言うか^^;;
とりあえず、政争に巻き込まれ6歳にして4回も殺され、9歳まで魔の森へ放置されたあげく、唯一愛情をくれた家族同然の恩人を、いきなり目の前で「殿下。魔獣に名前をつけたのですか?」とか言われながら殺された子供に、「大切な者を守れなかったのは殿下のお力不足です」と言い放った前宰相に、ほぼ報いがなかったのは残念です。 ※手を下した騎士はきっちりアレされてる
あんたはそんな子供にいったい何を求めてるのだと小一時間。
そんなこんなで復讐に走った皇帝陛下が、悪魔皇帝とか呼ばれる程度で済んでいたのは、ひとえにパイさんとの愛情ある暮らしのおかげですよ……まあもしも彼女が転生&再会していなかったら、数年内にはこの国滅んでたでしょうけどね^^;;
ただまあ、なんというか……パイさん=エレオノーラが絶世の美女に転生していたことが、ちょっとモニョりました。結局、美形なら許されるってこと? と。
これ彼女の容姿が前世と同じであったなら、皇帝陛下はともかく周囲が絶対認めなかっただろうなあと、そんな印象が感じられて。そしたら今度こそ悪魔皇帝が魔王様にジョブチェンジですよ。
普通に地味で素朴系でも良かったんじゃないかな……まあそうすると、内面(ものすごい訛ってる)と外面(女神もかくやの美貌)のギャプ萌えというか、勘違い要素が減る訳ではあるんですが。
ううむ、難しい……
No.2150 (読書)


 骸骨殿下の婚約者
2020年09月09日(Wed) 
読書記録:
■骸骨殿下の婚約者 〜番外編 白亜の城の王子様
 https://www.alphapolis.co.jp/novel/73149723/607400661

転生なし、トリップなしの現地主人公の、辛い幼少期を乗り越え成り上がっていく系。恋愛・童話タグ付き。
お話は一章ごとに完結していて、現在四章を連載中です。
第一章が「魔術師の侯爵家に生まれたけれど、魔力なしと判明し虐待されていた女の子ベアトリスと、彼女を拾って育てる、呪いで骸骨にされた王子様の成長物語」。第二章は「呪いが解けて結婚、正式に立太子した王子様に、隣国のお姫様が横恋慕してドタバタ&王太子妃を狙う謎の魔術師」。番外編1は二章目の背景的なちょっと昔の時系列で、「第二王子と隣国の姉姫のジレジレ、裏で王子様が暗躍」。
第三章は「別の国の第二王子と婚約者が立太子の挨拶に訪問してきたら、その婚約者がいきなり王子様に求婚して!?」。で、番外編2はさらに時系列をさかのぼったところから始まる、「別国の廃太子された第一王子と、王子様の友情。第三章の後日談付き」といった感じです。
なんと言うか、ちょっと読む人を選ぶ感じがしましたね(苦笑)
主役(ベアトリス)が、虐待されて育ったのに健気ないい子なんですけど、あまりにいい子過ぎて「いやその人間は許しちゃいかんだろ」という相手にまで手を差し伸べるんですよ……まあ彼女の能力(ギフト)の特性上、負の感情は禁物だから、周囲もそれを訂正しないんでしょうけど。将来の王妃がそれで大丈夫か? と少々心配にもなります。
そしてオスカー(元骸骨王子)が完璧超人過ぎて、大抵の事件が数時間〜数日で解決するという(苦笑)
いやまあその有能さは、呪い(自分には原因のない、親世代のとばっちり)に負けないよう、幼少期から努力して努力して努力した結果の賜物なんですけど。まあ彼が国政の暗部も担い、そのうえでベアトリスに癒やされるなら、セットで結果オーライなんですかね。もしくは彼が鞭でベアトリスが飴か?
あとこの世界の王侯貴族には、毒親と恋愛お花畑しかいないのかと小一時間ww
呪いが解けて正式に立太子したオスカーへの、周囲の手のひら返しっぷりが恐ろしいです。特に実母の王妃。
いやこの人もある意味では被害者なんでしょうけど、それにしたってそれを我が子に向けちゃいかんだろ……しかも呪いが解けたと判明したその場で、まず最初に速攻手配した内容が非道すぎてドン引き(汗)
でもヒロインは許しちゃうんだよなあ(ため息)
三章目の別国の王太子の婚約者(半妖精)に至っては、種族的な感性とお国柄と異能(ギフト)の影響などいろいろ要因はあるんでしょうが、もはや完全に言葉が通じないサイコパス(−ー;)
そんな婚約者と、過去幾度も妖精の血を取り入れたせいで五十歩百歩な考え方をする王族(家族)に囲まれて育った、人間よりの見た目と感性を持つ、廃太子された第一王子が気の毒すぎるというか。むしろあの国がこれまでよく他国と国交破綻させなかったなと、不思議でならないぐらいです。
全体的に、「どんな能力(ギフト)も、使い方次第で善にも悪にもなる」「努力は報われる」「一度どん底に落ちても、そこから這い上がろうとする姿こそが美しい」というテーマが根底にあって、それ故にかザマア要素は少なめです。
まあ救いがあるのは良いんですけど、それでもさすがに三章目と次の番外編「白亜の城の王子様(廃太子な第一王子が主役)」は、正直読んでて(あまりにもヘイトが溜まりすぎて)ちょっときつかったッス……
No.2146 (読書)


 実力主義に拾われた鑑定士 〜奴隷扱いだった母国を捨てて 敵国の英雄 はじめました。貴族にしてやるとか言われても 今更 帰るわけないでしょ〜
2020年09月06日(Sun) 
読書記録:
■実力主義に拾われた鑑定士 〜奴隷扱いだった母国を捨てて 敵国の英雄 はじめました。貴族にしてやるとか言われても 今更 帰るわけないでしょ〜 〈23〉なぜか部下に褒められる
 https://www.alphapolis.co.jp/novel/704333444/668387347

“平民は搾れるだけ搾れ”
そんな考えがまかり通る王国で、平民の鑑定士アルトは、上司の理不尽な暴言、暴力にさらされつつ毎日ひたすら魔力の限界まで鑑定をさせられ続けていた。
そんな彼の元へと、ある日謎の男が現れる。
「我々の国は、実力のある者を求めている。キミなら金持ちに ―― この国で言うところの貴族になれるだろう」
そう告げる男へと、アルトは密かに鑑定をかけてみる。結果はこの王国と敵対する、帝国のスパイ。しかも潜入技術が突出した少佐だと出た。
「……俺に何かしたか?」「すみません! いつのもの癖で“鑑定”を……」「鑑定? ……キミは人の鑑定が出来るのか!?」「?? 出来ますよ? 鑑定士ですから」
鑑定したことを気付かれたのに驚き、殺されるかと恐れる彼へと、相手の男 ―― ベラルト少佐は続けた。
「俺の推薦状も付けよう。帝国に来る気があるなら、闇夜に紛れて南門に来てくれ」
置いていかれた魔石が再生した映像は、己に仕事を押し付けた上司達が『あの平民がいつ死ぬか見ものだな。どうだ? ひとつ賭けでも?』と、笑いながら酒を飲んでいる光景だった。
そうして母国を捨てることにした彼は、ベラルト少佐の紹介状を手に帝国軍訓練校の門を叩いた。
彼を迎えてくれたルドルフという少佐は、ここで働くには一ヶ月後にある入学試験に合格する必要があり、さらにその前に、普通の試験では見られそうにない、アルトの実力を確認したいと言った。その間の宿と食事は用意する、とも。
寝るのは橋の下とかでいいけど、飯をもらえるのはありがたい。
そう思ったアルトは了承し、その事前試験として軍の保護施設にいる孤児達の中から、才能のある者を一人選んで育てることとなった。
アルトが選んだのは、体力も技術もない落ちこぼれ。羊獣人である十五歳の少女リリは、現在のスペックこそ低いものの、鑑定の結果、補助魔法Sランクの素質を秘めていたのだ。
魔力の残量を鑑定で見極め、回復する速度に合わせて適正の合う魔法を練習させてみると、リリは数時間で基礎魔法を発動できるようになった。
……アルトは知らない。
通常の鑑定は、人間には使えないことを。そして動いているものにも使えないし、ひとつを鑑定するのに10分はかかる。アルトが王国でさせられていたような、一日に1000個以上を鑑定するなど、冗談にしか聞こえないということを ――


酷使され続けていた無自覚チートな鑑定士の青年が、良くも悪くも実力主義の国へスカウトされ、成り上がっていく系。連載中。
かつての上司を鑑定した際に結果が思わしくなかったためか、『人間の“鑑定”なんてクソの役にもたたんことをしてる暇があるなら、ノルマ追加だ!』『誰にでも出来ることだ! 自慢すると恥をかくぞ!!』と怒鳴られ、使い潰される寸前だったアルト青年。
おかげで自分は平凡なのだと信じたままで、いろいろとやらかすのはお約束(苦笑)
まだ入試本番にもたどり着かない、事前確認のさらに初期段階なので、タイトル回収は遠そうです。
……ちょっと不安なのは、育成するのに選んだのが、ロリ巨乳の獣人美少女(やっかみ視線の門番談)。次に成り行きでスカウトした元落ちこぼれ冒険者は、眼鏡っ子のお姉さん系(同上)。
しかも羊獣人さんは既にアルトへ心酔状態……これってやっぱりハーレム系に進むのかなあ……(´・ω・`)


2020/09/10 追記:
やった! 作者様がコメント返しで「ハーレムものにはならない予定」「ハーレムが読みたい方にお勧めできる内容ではないので、(ハーレムタグを)付けてないです」と明言されましたっ
これで安心して読み進められます ΣG(`・ω・´) <それ自体が嫌いではないが、安易なハーレムはちょい食傷気味
No.2143 (読書)


 C.M.B.森羅博物館の事件目録 38巻
2020年08月27日(Thr) 
読書記録:


恋人との別れ話に逆上し、ナイフで切りつけ後遺症を負わせたとして、懲役7年を求刑された青年。無実を訴えるも判決は懲役4年。刑期を終え、何故4年も無駄な時間を過ごさねばならなかったのかと頭を抱えていた彼の前に現れた男は、彼の証言通りの光景を ―― 恋人が自分で自分の腕を傷つけたのを、目撃した者がいると告げた。世界中を旅して回るその男を見つけることができれば、無実を証明することができる。協力は惜しまないと持ちかけられた青年は、3年にわたってその目撃者の足取りを追い続けるのだが……『目撃証言』
両親が離婚し、写真家として海外を飛び回っている父の親戚に預けられた中学生 友永亮太は、その親戚からも邪魔者扱いされ、身の置き所がない状態だった。そんな彼の元へと父からの小包みが届く。実際には叔父宛てだったそれを渡すに渡せなかった彼は、同封されていた手紙に従い森羅博物館を訪れようとし ―― そこで怪しい外国人に拉致されてしまう。かつて父からもらった十徳ナイフを使ってなんとか逃げ出し森羅のもとへとたどり着いた彼は、小包みに入っていた四角い物体と謎のメモを見せる。森羅は彼の父が助けを求めていること、そしてその居場所と敵が何者であるのかまでを即座に看破した。すぐに出発しようという森羅と立樹に、亮太はとっさに自分も行くと告げる。それに対し森羅は、「いいことは起きないかもしれないし、逆に辛いことは間違いなく起こる。それでもいいなら」と答えて……『光の巨人』

今回は二作収録。最初の方はいつもの加藤さん節。苦めの真相ではありましたけれど、因果応報と言う意味で、後味は悪くなかったです。
「光の巨人」の方は、前中後編と長めの三部作でした。800年前に北欧神話エッダを編纂した、アイスランドの政治家兼詩人スノッリの物語と、現在の森羅達がその遺産を探すあれこれとが、同時進行で語られるタイプ。
……ちょっと最後の仕掛けは突っ込みどころが多いというか、逃走中にどうやって作ったんだあれ木製で800年は保たんだろうとか、あの構造でなんで棚のものが無事に並んでるんだとかいろいろ気になりますが、まあそこはそれ(苦笑)
スノッリとオルンの主従関係が良いなあ。自分の欲望に忠実で、やりたいことをやりたいようにやるスノッリ老人は確かに魅力的で、なんだかんだ遠慮なく言いつつも、それに付き従うオルン青年がまたたまらない。一国のトップになったスノッリが、風邪をこじらせた従者の元へ一人でやってきて、手ずから面倒見てやるのとかもうね……
そして現代の方では、普通の中学生が同行することで、いかに立樹ちゃんの肝が座っているというか、やっぱり彼女の戦闘やコミュニケーション能力明らかにおかしいやろ? という部分が改めて実感されましたww
海外(しかも英語圏ですらない、人里離れた北欧の荒野)で、ライフル持った騎馬の成人男性(ネオナチ)3人相手に無双する女子高生……女子高生ってなんだっけ……?
No.2122 (読書)


 悪役令嬢は嫌われ貴族に恋をする 他一編
2020年08月26日(Wed) 
読書記録:
「悪役令嬢は嫌われ貴族に恋をする( ComicWalker )」
 https://comic-walker.com/contents/
detail/KDCW_FL00201640010000_68/

悪役令嬢に転生したので、バッドエンド回避を目指して奮闘するも、あっけなく婚約者である第1王子に捨てられた元女子高生は、婚約破棄後の卒業式から帰る途中、暴漢に襲われたところでブチ切れた。
私の青春を犠牲にした三年間は何だったのかと、半ばヤケで抵抗していた彼女を救ってくれたのは、嫌われ貴族と名高い第四王子で……

マフィアチックなハイスペック美青年(子供にはちょっと優しい)が、たった一人にだけ弱みを見せるとか大変ツボですありがとうございます。あと絵柄も非常に好みです。
原作はWEB小説とかではなく、本当に原作で、作品として書かれたのはこれが最初らしいWEBコミックス。
まもなく1巻発売=バックナンバーが消えそうなので、一話から読むならいまのうちです。


■Beast&Familiar 〜異世界召喚された先は獣人の通う魔法学園でした!?〜
 https://www.alphapolis.co.jp/novel/84296488/156378036

「異世界でのおれへの評価がおかしいんだが」の作者さんの別作品。
獣人しか存在しない世界へ使い魔として召喚された男子高校生と、名家に生まれながら満足に魔法を使えない狼獣人の魔法学院生とのR18なBLもの。完結済。
まあ、この方らしい作品でした。
No.2121 (読書)


 仮面劇場 由利麟太郎シリーズ
2020年08月24日(Mon) 
読書記録:



表紙画像付きが電子書籍版しかなかったので、アフィリエイトはそちらの方で。
由利麟太郎シリーズ4冊目は、表題作が長編で、あと「猫と蝋人形」、「白蝋少年」という短編が収録されていました。しかもそちらは三津木青年と等々力警部がメインで、由利先生は登場されません。
表題作は、小船に乗せられ漂流していたところを救われた、身元不明の三重苦(盲聾唖)の美少年を引き取った若き未亡人と、その婚約者達の間で起こる、連続殺人事件といった趣向。正直、何故タイトルが仮面劇場? と思わなくもなく。あとで「あの話どれだっけ」と探す時に苦労しそうです(笑)
未亡人綾子さんが、最初やけに思わせぶりだったので、由利先生に秋波を送っているのかと思いきや、全然そんなこともなく、単に好奇心で事件を引っ掻き回しただけだったというか……彼女が余計なことさえしなければ、死なずにすんだ人が多数というのもちょっとなあ(苦笑)
そもそもあの大海原で、虹之助少年を見つけて引き取ったのがよりによって彼女だったというのも、ものすごいご都合主義的偶然なあたり(もにょもにょ)
毒物の隠し場所については、ものすごーーーーく昔、7〜80年代の少女漫画で同じような場面を見たような気がするんですけど、あれはこれのオマージュだったんでしょうか。
近所のおばさんのところへ泊まりに来たお姉さんが持っていたのを、たまたまたった一度読んだだけなので、タイトルはおろか作者すら思い出せないんですが。ラストで犯人が毒物を取り出し、自殺する場面だけがおぼろに記憶に残っています。

……って、ああ! ちょっと調べてみたら、まさに原作が「仮面劇場」 Σ(゜ロ゜ノ)ノ

■『真珠色の仮面』|感想・レビュー - 読書メーター
 https://bookmeter.com/books/45843

うんうん、たぶんこれですよ!
そうか高階良子作画だったんだ……小学生にさえ、強烈な印象を残したのだからすごいものです。

まあ、それはさておき。
「白蝋変化」の時も思ったのですが、横溝正史にとっては二十歳ぐらいでも「少年」扱いなんだなあとも思ってみたり。

「猫と蝋人形」については、短編でさらっと終わっていますが、最後のどんでん返しがなかなか効いていました。悪人には因果応報大事です。あと三津木青年に妹がいたというのが、ファンにはけっこう重要な情報ではないのかとか。
「白蝋少年」は、さらに輪をかけてさらっと。
……香水って、口の中に直接噴霧して良いんですっけ? すっごい不味そうなんですけど^^;;
そして三津木青年と等々力警部は、いつの間に莫逆の友になっていたのかww
No.2119 (読書)


 水晶宮の死神 ヴィクトリア朝怪奇冒険譚
2020年08月12日(Wed) 
読書記録:


ヴィクトリア朝怪奇冒険譚三部作の最終巻。
ラジオドラマから入ったこのシリーズの最後を、ようやく手に取ることができました。
……うん、読みました。もう読みました、としか……^^;;

以下は辛口につき記事を畳む&要スクロールで
No.2096 (読書)


 蝶々殺人事件 由利麟太郎シリーズ
2020年08月03日(Mon) 
読書記録:


表題作の長編及び、短編の「蜘蛛と百合」「薔薇と鬱金香」を収録。
うーん……なんというか(苦笑)
「蝶々殺人事件」は、吉川版ドラマの最終前後編で使われたお話なのですが……ドラマはやっぱり改変が(ry
基本的な流れは同じなんですけど、ドラマではトリックや人の動きなどが相当に削ぎ落とされ、かつ華やかに脚色されていました。犯人は同じものの、動機が全然違いましたし。あと総一郎氏(殺された歌手さくら女史の旦那)も原作では、良い人とまでは言わないまでも、まあ考えが浅いかなあぐらいの人でした。少なくとも、節操なしだったり、奥さん殺された直後に愛人引っ張り込んだりはしてない(苦笑)
殺されたさくら女史も、ドラマのほうがキャラ的にすごみがあったし、やはりこのシリーズは金田一に比べると、まだまだ作りが甘いかなあという印象が拭えませんね。
っていうか、コントラバスケースに入っていた死体、ドラマでは非常に美しく彩られていました。なのに原作の方は普段着のままで突っ込まれていたあたり、ドラマのほうがより横溝正史っぽいってどうなんでしょうww
そして一番びっくりしたのは、原作で由利先生が結婚していらしたことです。しかもお相手が20歳以上離れているらしい若奥様。
あれー、なんか思わせぶりな書き方だなあ? と思っていたら、そうかそれがドラマ版の最後の『あそこ』に繋がってるのか、とww
ドラマ放送中に原作ファンの方々が、なんかザワザワしていた意味が、ようやく判りましたですよ。
「蜘蛛と百合」は、三津木青年が怪しい女性の色香に迷って、由利先生の忠告すら疎ましく感じてしまうという、ちょっとお約束から外れた展開。しかし人死にが多いわ、由利先生も「現場保存なにそれおいしいの?」的行動を取るので、ちょっと突っ込みどころが多すぎた感が(苦笑)
「薔薇と鬱金香」、由利先生と三津木青年が登場するのは最初と最後だけ。
殺人者として投獄され、獄死したと思われていた青年が、真犯人と対決し愛しい人を取り戻す……と書けば聞こえはいいですが、そもそもあなた達、女性側が結婚してる不倫カップルだったよね? 殺された旦那はいい面の皮じゃ、という点がどうにもこうモヤッと……あとオルゴールが逢い引きの合図で、しかも中に指の骨が隠されていたというネタは、金田一耕助シリーズの「蝋美人」にも使われています。
人形佐七捕物帳などでもそうですけど、横溝先生はけっこうネタの使い回しをされるんですよねえ……
No.2081 (読書)


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 プロフィール
神崎 真(かんざき まこと)
小説とマンガと電子小物をこよなく愛する、昭和生まれのネットジャンキー。
最近は小物作り(主にタティングレース)などにも没頭しています。

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