よしなしことを、日々徒然に……
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 異世界での天職は寮母さんでした 〜王太子と楽しむまったりライフ〜
2020年02月22日(Sat) 
■異世界での天職は寮母さんでした 〜王太子と楽しむまったりライフ〜
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子供の頃から母親に厳しく育てられた挙げ句、大学受験に失敗した途端「生むんじゃなかった」と言われ勘当された、19歳の山代美花。それでも祖父母のもとでなんとか立ち直りかけていたところへ、前触れもなく母が押しかけてきた。そこで言われた内容は問答無用の縁談。さすがにカッときてハエたたきを振り下ろした瞬間……叩き落としたのは老人の生首だった。
え、と驚いた彼女がいたのは、すでに日本ではなかった。
大小十六の国々を有する大大陸にて、その頂点に君臨する首長国、ハルヴァリ皇国の偉大なる初代皇帝 ―― 千年以上前に死亡し、荼毘に付されたその彼の幽霊こそが、美花がハエたたきで叩き落とした生首だったのだ。
どうやら美花の祖父母が住んでいた村とその世界とは非常に近しい存在であるらしく、村には昔から神隠しの伝説があり、その世界には異世界から迷い込んできた人々の記録が複数残されていた。一日の長さや時間の単位も同じだし、空を見上げれば星座も変わらない。恐らくかなり近い平行世界なのだと予想された。
幽霊である初代皇帝は、そんな世界と世界の狭間を漂っていた際、たまたま美花を巻き込んでこちらの世界へ戻ってしまったのだと言う。責任を感じた彼(生首)は美花の後見となり、職も用意してくれた。それは寮母さんである。
初代皇帝の死後、その領土は子孫と忠臣達によって十六に分割され、それぞれ別の国となった。しかし彼らは現在でも初代皇帝と首長国を始祖として崇めている。各国の王位を継ぐ王太子達(女性含む)は、14歳になるとハルヴァリ皇国へ送られ、そこで3年間寮生活を送りながら勉学に励むのが習わしとなっていた。侍女や護衛などは一人も伴わず、自由になる金銭は自らが労働して得たもののみ。そうして他国の王太子らとも交流しつつ、一国を率いる者としてふさわしい存在に成長するべく、さまざまなことを学ぶのである。
そんな彼らを見守るのが、初代皇帝の生首 ―― もとい幽霊と、現在の皇帝と寮母である。初代皇帝が偉大なる祖父であるならば、当代の皇帝は頼れる父であり、寮母は尊敬すべき母となる。
そんな由緒正しき寮で、五十年近く寮母を務めてきた大ベテランである女性が、年齢を理由に引退することとなった。美花はその後任となったのだ。
現在の皇帝リヴィオ・ハルヴァリは、まだ弱冠25歳。しかしこの大陸で唯一猜轍辞瓩噺鴇里気譴詒爐蓮△修慮書に相応しく堂々とした威厳と見目麗しい容姿を持つ、まさに完璧な猊祗瓩任△辰拭N誓犬燭舛呂澆福彼を尊敬してやまない。
しかし年若の彼らにとって、異世界人である美花はまだまだ頼れる存在とは言い難かった。しかもリヴィオ皇帝には、王太子達にはけして見せない一面もあって ――

「天井裏からどうぞよろしく」の、くるひなた さんの異世界トリップもの。書籍化・完結済、ダイジェスト化なし。
祖国では様々なしがらみや権謀術策に巻き込まれがちな王太子達が、三年間だけそれらから開放され、絶対的な庇護を得られる貴重な学生期間。年齢的にはむしろその王太子達の方に近い美花もまた、彼らと交流を深めながら成長し、己の過去や親との確執を振り返る的な感じです。
基本的には優しい世界ですが、ハルヴァリ皇国以外はかなりドロドロというか、ハルヴァリ皇国のありようそのものにもどこか歪(いびつ)さがあるのは、割と最初の方から匂わされています。なんというか、箱庭や閉ざされた楽園的な印象。そのあたりについての理由なども終盤語られていくのですが、けっこういろいろどんでん返しがあって面白かったです。あ、ちゃんとハッピーエンドですのでご安心を。
一見完璧なイケメン皇帝陛下が、美花の元では本性をさらけ出していたり、美花もかなり遠慮会釈なかったりとかはお約束★
……陛下のドン引きな寝方の理由なんて、知ってみるとかなり同情できるというか、泣けてきますよ。
そもそも十五の国の王太子達には三年の庇護期間がありますけど、首長国ハルヴァリの皇太子にはそれ、ないっぽいんですよね。それで即位したら若い時から寮生達の完璧な父親役を義務付けられてるとか、気の毒すぎるかもしれない……
No.1842 (読書)

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 プロフィール
神崎 真(かんざき まこと)
小説とマンガと電子小物をこよなく愛する、昭和生まれのネットジャンキー。
最近は小物作り(主にタティングレース)などにも没頭しています。

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