よしなしことを、日々徒然に……
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 エルフもどきと血を吐く皇帝〜婚約破棄、追放の結果、最強帝国の要人になりました。
2019年05月22日(Wed) 
読書記録:
■エルフもどきと血を吐く皇帝〜婚約破棄、追放の結果、最強帝国の要人になりました。 〜終わりのあと。
 https://ncode.syosetu.com/n3177fb/

人族、魔族、獣人族、ドワーフ族、スライム族の五種族が種族間、そして同族同士で相争う血みどろの時代、彼らを傘下に収め大陸統一を成し遂げた少年がいた。彼の名はユーゼス。数年をかけ、ついに大リッシュ帝国の初代皇帝となった彼は、すべての種族は皇帝のもと全て平等であると布告した。
しかしそれに激怒した存在がいた。人族諸国で広く崇拝されていた人族神である。人族以外を劣等種とし、隷属するべき存在とみなしてきた人族神は、ユーゼスの布告を自身への反逆とみなして地上に顕現、ユーゼスと大リッシュ帝国を地上から消し去ろうとした。
その戦いにも勝利を収めたユーゼス王だったが、しかし人族神は最後に呪いという置き土産を残していった。
解呪方法は不明の、肺を蝕む致死性の呪詛。
ユーゼスという偉大なカリスマによって束ねられた帝国は、彼という存在を失えば、遠からず瓦解するだろう。懸命に呪いを解く研究を続ける部下たちの前で、ユーゼスは血を吐きながら、覚悟を決めたように呟いた。
「ここまでか」、と。
そうして彼は帝国を七つの人族国家、四つの非人族国家へと分割し、歴史からその姿を消したのだった。
それから百年余が過ぎた現在、大リッシュ帝国の流れをくむ人族七国のひとつ、ザルツ王国の寄宿学校に通う、ひとりの少女がいた。貴族階級の女子が通うその学院の学院長であり、叔母でもあるマーサレル侯爵夫人キルラに呼び出された彼女 ―― サラは、きっぱりと告げられた。
「あなたとコーリス子爵家のイルミカナン様との婚約を破棄することにしたわ」
五百年前に滅んだという幻の種族、エルフの血を引く先祖返りであるサラは、エルフもどきと呼ばれ忌み嫌われる存在であった。イルミカナンはいい意味での変わり者で、そんなサラに対しても嫌な顔をしない、彼女にとって数少ない付き合いやすい存在であったのだが。
しかし近年になって金鉱の開発に成功し、急速に力をつけてきたコーリス子爵家と、もっと強い結びつきを求めたマーサレル侯爵家は、両親を失ったからと渋々引き取った親戚の訳あり娘などよりも、自分達の実の娘を婚約者にすげ替えようと考えたのだ。
そして元婚約者であるサラが目の前にいれば、何かと目障りとなる。だから学院も辞めて実家に戻れと言い渡してくる。
もともとサラがマーサレル侯爵家に身を寄せ、ぞんざいな扱いにも耐えていたのは、ひとえに両親の屋敷で働いていた使用人達を、路頭に迷わせないためだった。しかしマーサレル家で働くようになった彼らは、あまりの待遇の悪さに耐えかね出て行ったり、解雇されたりして、既にひとりも残っていない。もはや未練など何もなかった。
エルフもどきの自分であれば、野に下ってもやっていけるだろう。
そう考えたサラは、数少ない友人である龍皇国の仙龍姫リンドウの手を借りて、ひとまずかつて両親が統治していた旧デイジェット男爵領へ向かった。その山中にある、サラの父親が遺した山荘へと足を踏み入れた彼女達は、そこで一人の男を発見する。
二十代半ばほどの、銀色の髪の端正な青年だった。上流階級の人間なのだろう。身につけた衣装は仕立ての良いものだったが ―― いまはおびただしい量の血に染まり、台無しになっている。喀血しているのだ。
床に倒れたその胸はかろうじて上下しているが、まともに呼吸ができていないようで、喉からゴボゴボと不気味な音がしている。どう見ても瀕死の状態だ。
その症状が呪詛によるものらしいと看破したサラは、ひとまず契約精霊の力を借りてさらなる呪いをかけ、呪い同士相殺することで症状を緩和させることに成功する。
そうして救った男は、目を覚ますとサラとリンドウに対してこう名乗った。
「おれの名はユーゼス。百十年前に存在した大リッシュ帝国の皇帝だ。胸の呪いを解くために、時間を移動して参った」と ――
寿命が長く、闘争心、攻撃性が高く、一度敵に回すと千年祟るとも言われる戦闘種族エルフの末裔サラと、呪いに侵された伝説のカリスマ皇帝の出会いは、あらゆる意味で世界を震撼させる、始まりで ――


あらすじ読んでいた時は、よくある婚約破棄追放モノかと思わせて、実際はけっこう殺伐とした世界観で、人死に出まくるバトルとかいろいろやらかす系でした(笑)
R15指定が、予防線ではなくちゃんと仕事してる感じ。
現在第二部の連載が終わり、めでたく(?)マーサレル家はザマァされたところです。
外見はいわゆる一般的なエルフなのに、その実情はバリバリの戦闘民族って設定がなかなかおもしろく。
あと皇帝陛下のキャラも楽しいww
ものすごく偉そうでものすごく大物ムーブなのに、でもめっちゃ律儀で勤勉で、「信じられぬならそれも良い。ただの死にかけの文無し男と思ってもらっても構わん」とか言って、自分が血で汚した床を自分で掃除しようとしたりするし。でも隠しきれないカリスマオーラvv
自分ができることを過不足なく理解していて、できることはできると言っちゃうその基準が半端なく高い結果、ものすごく自信過剰に見えちゃうけれど、サラに頼ってもらえないとちょっとしょんぼりしちゃうあたりが可愛かったりとか。
人族以外の種族の中には100年ぐらい平気で生きちゃう種族もたくさんいたので、ユーゼスが元帝国の中枢部と連絡をとってからは、そちらの濃い面々もどんどん登場してきます。
で、解呪の研究はまだ途中までしかできていなかったので、現状ユーゼスが延命できるかどうかはサラが握っている状態で、自動的に帝国の要人になっちゃったのがタイトル回収。
ユーゼスとサラの間に甘いものはまったくなく、非常にドライな関係ですが、逆にそれが似た者同士となって、この二人ならくっついてもいいかなあとも思います。
ただサラが先祖返りの長命種で、実年齢は16だけど外見年齢12ぐらいなのがネックか……
No.1251 (読書)

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 プロフィール
神崎 真(かんざき まこと)
小説とマンガと電子小物をこよなく愛する、昭和生まれのネットジャンキー。
最近は小物作り(主にタティングレース)などにも没頭しています。

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