Doraさんのパイナップルドイリー、なんとか中央部分の最終段に入りました。
途中、勘違いしていた部分を修正するためにやむを得ずハサミを入れましたが、本来ならここまで一度も糸始末せず、ひと続きで進んでくることができます。さすがはDoraさんのデザイン★ しかもこれ、シャトル+糸玉で作成してるんですよね。つまり最終段1つ目のスプリットリングは、シャトル1個で行うSSSR(シングル・シャトル・スプリットリング)です。で、開始位置と終了位置に、糸が2本あるタイプのDoraさん方式。 ■MISCELLANEOUS - INFORMATION - Dora Young's Knotless Tatting http://pages.suddenlink.net/tatmeister/ misc_info_knotless_tatting_frameset.html 「 Knotless Ring 」という名称な模様。 リングと言いつつも、要はスプリットチェイン(ブリッジング)の芯糸を、チェイン開始と同じ位置に繋いで、いわばモックリングとして形作るものだと、私は解釈しています。 メリットは、スプリットリング1個のためだけに、糸を切ってシャトル2個にしなくてすむこと。糸長の計算が楽になり、確実にロスが減ります。 デメリットは面倒かつ、形が取りにくいことでしょうか。 実は私もレシピ解読時には、この段階で糸玉側の糸を切って、サブシャトルに巻き替え → 通常スプリットリングで立ち上がる、つもりでいました。 でも最近は四角いぐるぐるで、スプリットチェインを直接糸玉でやってみたりした結果、今回この円形部分を作っている時も「シャトルでのカバーステッチって、なんて楽ww」とか感じたていたりもしてまして。 なら折角のチャンスなんだし、いっちょDoraさん式に挑戦するだけはしてみようかな、とか思った次第なのです。 そしてそこで、前々から不思議だったことが、腑に落ちました。 Dora Young さんの著作「 All New Knotless Tatting Designs 」に掲載されているレシピを解読していくと、この「 Knotless Ring(レシピでの記述は r km )」が頻出してきます。しかし何故かこの r km 、他のリングと比べて、いつも2目(チェインとカバーステッチで1目ずつ)ほど目数が少なく書かれているのですよ。 普通のスプリットリングだと、たとえば6p6のリングと並べるなら、メインとサブで6目ずつ結びますよね? それが r km だと5目ずつになっているんです。 なんでだろう……と、解読しながらずっと不思議だったのですが。 実際に結んでみると……
なるほど、納得! 1目ずつ少ないぐらいで、ちょうど通常リングと同じ大きさになりました。 ……そりゃそうですね。きっちり芯糸を締めたリングと同じ密度でカバーステッチをするのは、なかなかに難しいです。リングのサイズ(芯糸の長さ)を同じにしようと思ったら、かなり頑張ってみても1目ずつ減らしたぐらいの目数しか入れられないってことですか。 謎はすべて解けた!! 実際、ここまでの8〜14段目に関しても、段を移動するためのスプリットチェイン部分が、他のところより少し長めになってしまって、バランスが崩れ気味なんですよね……4p4ぐらいまでならまだそこまで目立たないんですけど、5目ずつ以上になるとちょっと厳しい感じです。 このあたりは個々人のスキルや手癖もあるでしょうが、今後いろいろ考えてみたいところですねえ……
No.530
(創作 >> タティングレース)
この記事へのコメント
tatting mania
2018/07/21/06:51:03
おはようございます、朝ブログを拝見してなるほどそうだったのか〜と理解できました。私もレシピを見たときに何で5目なのと不思議で、また誤植かなと疑いつつでも誤植ではなさそうだしなんだろうと思っていたのですよ。実際結んでみないとわからない事ってありますよね。このような細かい点を紹介してくださるとホントに助かります。朝一番で目から鱗が落ちてスッキリしました。
No.531
萵苣
2018/07/21/15:18:52
こんにちは〜、目から鱗2号ですヽ(´ω`)ノ スプリットチェインの調整、難しいですよね。 どこかでちょっと短めに芯糸を固定すると見て、そんな風にはしてるのですがなかなか…! 練習あるのみ…意外とその辺、タティングも体育会系ですよね(笑。 そして中心部だけでもかわいいパイナップルさん♪花びらが繋がるのも楽しみです。
No.532
神崎真
2018/07/21/20:57:57
tatting mania 様> こんばんは、tatting mania さん。 ほんと、不思議でしたよね、あの目数指定の違い。別のドイリーでも同じような感じだったので、かねがね疑問に思っていて、2シャトルでパイナップル部分を試作した時には、通常スプリットリングで同じ目数にしちゃってました。 リングの締め具合がチェインと同じぐらいの、ふんわりした手癖の人ならば、同じ目数でも行けるのかもですけど、私はけっこうぎっちり締めちゃうタイプなので、指定通りに目数を減らして正解でした。 ほんと、実際にやってみないと判らないものです(しみじみ) 萵苣さま> 萵苣さんもこんばんわ〜 スプリットチェインの調整、ほんと難しいです! 最近四角いぐるぐるの量産でだいぶ慣れたつもりだったのですけれど、やはりまだまだだと実感しました。 > ちょっと短めに芯糸を固定すると見て、そんな風にはしてるのですがなかなか…! そう! 私も芯糸を固定する時は、かなり短めにしてるんですよ! でも他の場所と同じ目数のカバーステッチを収めようとすると、だんだん伸びてきちゃうんですよぅぅうう(>△<) > 練習あるのみ…意外とその辺、タティングも体育会系ですよね 上達したけりゃ数をこなせ、綺麗に仕上げたければまずは試作練習から……って、ほんと体育会系ですわww > 中心部だけでもかわいいパイナップルさん♪ この、リングが入る最終段手前の状態だと、なんかダリアとかの花っぽく見えますよね。 あとなにかに似てると思ったんですが……あれだ、お供え物用のお菓子(笑) 濃い紫色の糸あたりで作ったら、仏具の下に敷いたりとかもできるかも……ww
No.534
胡蝶蘭
2018/07/22/06:48:27
パイナップル模様は一度も トライしたことないけど 難しそう!
No.536
神崎真
2018/07/22/08:38:59
おはようございます、胡蝶蘭さん。 けっこうややこしい上にジョイント(しかもシャトル繋ぎ)が多いので、間違えて進めると悲劇が待っています(苦笑) でもタティングレースとしてはちょっと風変わりで、かなり面白いですよ〜〜(誘惑中) 私はかぎ針でのレースが編めないので、そういう意味でも憧れのパイナップル模様が作れて楽しいですvv
No.537
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プロフィール
神崎 真 (かんざき まこと)
小説とマンガと電子小物をこよなく愛する、昭和生まれのネットジャンキー。
最近は小物作り(主にタティングレース)などにも没頭しています。
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