よしなしことを、日々徒然に……
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 僕の婚約者がやり過ぎたので婚約破棄したいけどその前に彼女の周りを堕とそうと思います
2019年12月03日(Tue) 
読書記録:
■僕の婚約者がやり過ぎたので婚約破棄したいけどその前に彼女の周りを堕とそうと思います
 https://ncode.syosetu.com/n2984dz/

ある日突然、人が変わったようになった母からは「甘やかして育てたら、将来妻となる聡明な女性を捨てる馬鹿な男になってしまうわ」と、虐待まがいの無茶な教育を強要されるようになり。
8歳で引き合わされたひとつ下の婚約者ルチアーナは、しばらく観察するようにしていたあと、とても嫌そうに席を立っていった。
父からはほとんど関心を向けてもらえず、周囲の家臣や使用人達は、出来の良い兄と引き比べ見下してくる。
誰からも愛されない孤独に押しつぶされそうになっていた皇太子レオナルドは、ふとした偶然から合わせ鏡の悪魔を呼び出してしまう。
「オマエノノゾミヲ ミッツカナエテヤロウ」
悪魔の囁きに、寂しかった子供は素直に飛びついた。
1つ目の願いは、自分を愛してほしい。
2つ目の願いは、ずっと傍にいてほしい。
そして3つ目の願いは……
婚約が成立したあとも、ルチアーナはレオナルドを省みない。表面的には模範的な婚約者を演じながらも、腹違いで王位継承権のない第一王子、宰相や騎士団長の息子らとばかり交流を深めてゆく。子供らしからぬ発想で様々な発明や事業を行い、実家である大公家を富ませているとも言う。
そんな彼女や王妃のことを、レオナルドによってカラと名付けられた悪魔はあざ笑った。
なんでもここは、以前カラもいた異世界という場所で、ゲームだった世界なのだという。
そしてレオナルドは将来、学園に入学し、ヒロインと呼ばれる女の子に出会い、ルチアーナを振ってその子を王妃にするらしい。ルチアーナはヒロインを虐めたり、さらには実家が不正をしていたせいで国家反逆罪となり、処刑されるというストーリーなのだそうだ。
王妃はその異世界からやってきた女の魂に、身体を乗っ取られていた。その女はルチアーナのファンで、将来彼女を振るかもしれない皇太子を憎み、ゲームで感じた憤りをぶつけて溜飲を下げていたのだ。
本当の母は、あの変わってしまったと思った日に死んでいた。あの日から母の体を乗っ取った女が好き勝手にしていただけだった。
そしてルチアーナもまた、幼いうちに ―― あるいは生まれた時からか ―― 異世界人の魂が入り込んでいる、テンセイシャなのだと。
「こいつらが、お前の運命ってのを滅茶苦茶にしてるんだよ。こいつ以外にもこの世界にはいっぱいいるんだ。ヒヒヒ、こいつらみぃんな、可愛いレオの敵だなぁ」
王妃を乗っ取っていた魂を引き剥がして食べた悪魔は、優しくレオナルドを抱きしめてくれる。
その女の魂は、自分が死なない為にやったのだと叫んだ。
テンセイシャであるルチアーナもまた、同じ理由で行動しているのだろう。
ゲームとやらの知識ですべてを決めつけられ、まだ起きてもやろうともしていないことを根拠に嫌悪され、すべてを否定された少年は、心を決める。
だったら自分も、同じ理由で彼らを陥れて良いだろう。だって自分も死にたくないし、平穏な生活を続けたいのだから、と……


悪役令嬢ものアンチな現地主人公のお話。完結済。
バッドエンドや死亡フラグの回避、自分に都合のいい未来を引き寄せることに夢中で、後先考えず周囲が見えていない転生者達に対し、現地人の報復が始まる……的な感じ?
なお悪魔に育てられた皇太子さまは、いろんな意味で倫理観がぶっ壊れています。国の上に立つ者としての義務と責任は理解しているし、視野も広いです。悪魔の力を借りていろいろ裏で画策するものの、基本的に自分に対して攻撃的でない人、有益な人に対してはきちんと手を差し伸べるし、同じくトラウマからぶっ壊れ気味な相手と、深く理解しあって友情を築き上げたりもします。
……相談されたりしたことに対する解決策は、ちょっと倫理的にアレですが。まあ本人達がそれで幸せなら……(ちょっと目を反らし)<ほぼ全キャラ純粋な善人がいない
そして婚約者側視点を読むと、彼女も彼女で同情の余地は多分にあるんですが……これ最適解はどうだったんだろう? 中身が三十路でいきなり8歳の皇太子と引き合わされて、子供の相手がうまくできずにその兄と話が弾んじゃったのは、まあしょうがないですし。元日本人の倫理観として、政略結婚と公的な愛人が普通という、貴族の価値観についていけなかったのも判る。
ただ、やはり子供である他の攻略対象者達とは交流を深められてた(しかも「ショタに目覚めそう」とか言ってた)んだから、やっぱり皇太子との初対面で「今から自分で教育するの面倒」とか見限らずに、ちゃんと向き合って協力しながら、恋はできなくても妥協案を探せば良かったんじゃないかな……?
それか事業が軌道に乗った段階で、全力で貴族を辞める方向に努力をするべきだったか。
「この国の貴族って倫理的におかしい」とか文句をつけるのに、その特権を手放すことは考えもしない。さりとて貴族としての義務は果たしたくない。「慈善事業なんてその場しのぎの偽善でしょ。もっと根本的なところから制度改革しなきゃ駄目なのにww」と、自分は何もしないくせに、数十年計画で地道に努力を開始しているヒロインを鼻で嗤う。
……幼い頃から勉強ができて、娯楽がないから家の蔵書を片っ端から読んだとかいう割に、ゲームで触れられていないこの世界の常識とか基礎知識がごっそり抜けてるあたり、本当に娯楽として流し読んでただけで、興味なかったり理解できない情報は右から左だったのかなあとか。皇太子から何度、ヒロインとはそんな関係じゃないって言われても信じないで、ゲームの強制力が……とか言ってるあたりでさすがに愛想が尽きますが(苦笑)
あとは「嘘は言わないけれど、本当のことも言わない」という悪魔のカラさんが、ちょいちょい不安を煽ってきてハラハラしましたけど、読後感はけして悪くない……と言うより切なかった(泣)
結局、カラが一番純愛だったのかもしれないです。
注意点としては、R15タグがしっかりお仕事してました。表現はさらっとですが、BL要素・GL要素、虐待や暴力行為や近親あれこれが含まれていて、けっこうエグい世界観です。それと誤字脱字変換ミスではすまないレベルで日本語がおかしいところが散見されるのも、読む人は選ぶ感じかと。
No.1656 (読書)

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 プロフィール
神崎 真(かんざき まこと)
小説とマンガと電子小物をこよなく愛する、昭和生まれのネットジャンキー。
最近は小物作り(主にタティングレース)などにも没頭しています。

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