2005年01月01日の読書
2015年01月01日(Thr)
本日の初読図書: 「戦国リーゼント(小説家になろう)」〜番外編2 あいつの息子も並みじゃない http://ncode.syosetu.com/n9201bq/ 「戦国小町苦労譚(小説家になろう)」〜千五百六十八年 六月上旬 http://ncode.syosetu.com/n8406bm/ どちらも、現代人が戦国時代にタイムスリップし、織田信長と出会っていろいろとやらかすお話。 前者は「信長って誰??」というお馬鹿さん達が、無自覚に歴史を引っ掻き回し、後者は歴史オタクで「もしもタイムスリップすることがあったら……」と役立ちそうな知識を大量にノートに書き留めていた黒歴史を持ち、手回し発電機と電子書籍入りスマホとかを持ち込んで主に農業改革する女子高生。 どちらもそれなりに味があって面白いです。 〜リーゼントは完結済。 ……新年の初読がこれか……(苦笑)
No.6480
(読書)
さて、新年も二日目。 昨日はスマホで読書したり、ポータブルプレイヤーでSHERLOCKのシーズン3録画DVDを見たりしてだらだらと過ごしておりました。 ちなみに、今年の元日、お外はこんな感じ。
大晦日の夜から一気に冷え込んで、天気予報は「吹雪」です<「雪」通り越してる(笑) 朝イチで長兄がお出かけしてきた時の、世間の様子はこんなだったそうです。
写真見てるだけで寒い(−ー;) やっぱりお正月は、引きこもってコタツムリになってるのが一番ですね…… とはいえ、居間のテレビは昨日に引き続き、今日も両親が独占して駅伝とかサッカーとかを延々見続けているため、積録の消化はできそうにありません。できれば初めて見る作品は、ポータブルプレイヤーのちまちました画面じゃなく、テレビのおっきな画面で楽しみたいのですよ! ……せめてテレビ録画したDVDが、パソコン画面で見られれば良いんですけどねえ…… そしてなんとなく読書の方にも気分が乗らず、正月二日目にして暇を持て余した私。 ワチキさんから「急ぎじゃないけど……」と頼まれていた、アンケートの集計作業を始めてしまったりとか。 正確には集計じゃなくて、年齢と性別と居住地と、あと感想欄に書かれている文章をエクセルの表にまとめ入力していくだけなんですが。枚数が……77枚を多いと見るか、少ないと見るか。 とりあえず、アンケートの文字は別に達筆とかじゃなくていい。ただ第三者が判読できるものを書こうよと切実に思いました<特に年配の男性のやつ あとねーー、ときどきハングル文字が混じってるんですよ。アンケートの趣旨がそう言う系統のだったので(苦笑) 最初はネットでハングル文字の一覧表を探して一文字ずつコピペしてたんですが、なんかパッチムとかいう単純な仮名対応表では表記されてないような文字とかも混じってきて、とてもそんなのじゃ追いつけず(−ー;) 最終的にこちらを参考にして、IMEで直接打ち込んでいきました。 ■ハングルの森 - 母音と子音 http://hangulforest.com/vowel.htm ■Windows 7(入力準備)-パソコンでハングル-韓国語 http://korean-culture.com/language/pc04.html 途中でなんだか逆に楽しくなってきたり(笑) でも打ち終わってから念のためネット上の翻訳サービスにかけてみたら、なんか意味が通じてるような、やっぱり微妙に間違ってるような……(汗) うん、最終チェックはワチキさんご本人(とその周辺の方々)におまかせしよう、そうしよう。 あとは、12月分の内輪話込みのオフライン日記データ整理と、同じく2015年用の日記ファイルを作成。 来週のサイト更新準備とか、ストック中のあれこれの推敲作業とか、溜まっていた作業を片付けて、と。 ふふふ、これぞまさしく「怠け者の節句働き」……(苦笑)
No.6481
(日常)
……えー……もはや何も言うまい(苦笑) 先日放送された二作目「シャドウゲーム」がけっこう面白くって、尺合わせで削られていた部分も見たかったこと。 以前テレビで見た一作目もまた、40分ぐらい削られていた事実を知ったこと。 なんというか、ホームズ作品としては異色にすぎるためか、意外と中古で安くなっていたこと。 それらを考えあわせた結果、ポチってしまいましたとさ。 ……シャーロック・ホームズものというと、とりあえずチェックしてしまう己のサガと、あくまでシャーロキアンまでは行かない中途半端なスタンスが、映画館には見に行かず新品購入もせず、テレビで面白いかどうかを確認してから購入を決めるという結果になっておりますです。 このシリーズはねえ、ホームズさんがとことんワトソンさん好きなことと、ワトソンさんがめっちゃ強気でイケイケな所が好きなんです。ホームズさんが鍵開けしようとしてるのを、横から蹴り開けるシーンとか大好きvv っていうか、これはもうホームズではなく、むしろルパン三世として見た方が良いと思う(笑) ホームズ=ルパン三世 ワトソン=次元+五エ門 アイリーン=不二子 って思うと、すごくしっくり来るんですよ。 リボルバーと仕込み杖を駆使して戦うワトソンさんがとっても素敵★ 実は一番最初見た時は、あまりのアレンジぶりに「えええぇぇぇぇぇええ!?」とか思って、何度も途中で見るのを止めそうになったんですが、結局観終わった時には、すっごい楽しい気持ちになってた作品なのです。 ふふふふふ……いっそ同じくワトソンさんの立場が強い、「バスカヴィルの獣犬 」も買っちゃおうかなあ(笑) あとは一昨日から2日に分けて「新春ワイド時代劇 大江戸捜査網2015〜隠密同心、悪を斬る!」を視聴。 ■新春ワイド時代劇「大江戸捜査網2015~隠密同心、悪を斬る!」:テレビ東京 http://www.tv-tokyo.co.jp/ooedo.sousamou/ 大江戸捜査網はリメイク前のものを観ていないので、あんまりこだわりとかはありません。なので今回のSPを単体で楽しみましたが……なんか要素があんまり多すぎて(笑) 公式ページとかの一同勢揃いの絵を見るだけで、もう江戸版戦隊物としか思えないしvv 荒唐無稽で勧善懲悪な、お約束なアクションものかと思えば、敵と味方が入れ替わる意外などんでん返しもあり。 TOKIO松岡なんてイケメン枠を無駄に投入したかと思えば、ヒロインといい感じになるのはおっさんだし(笑) あと里見浩太朗がまさかの悪役!? とかとか。 そしてお江戸の政治の難しさとか、歴史の裏側は実は……的なシリアス面もあったりと、五時間フルに使ってお腹いっぱいになりました。 ……ああしかし、個人的に塚本時生@榊原長庵がめっちゃ好みなキャラだったのに、キャラだったのに。 CMとかOPで、六人揃って横並びに歩いてるシーンが、本編ではありえない展開だったのが残念至極だったのでした(しょぼん)
No.6482
(映像)
どこを削っても……
2015年01月06日(Tue)
昨日と今日とで、DVD購入してしまった劇場版「シャーロック・ホームズ」1〜2作の、ノーカット版を視聴。 ううむ……やはりテレビではけっこう削られていたのが顕著に判りますな。先日放送を見たばかりのシャドウゲームの方は特に。 例えばホームズが一度心肺停止して、冒頭でワトソンに渡してた『結婚祝い』で蘇生する場面なんかは、二人の絆を考えると残しておいて欲しかった。 パリへの船上でアイリーンを悼むところも、一作目であれだけ活躍した彼女を退場させるにあたって、不可欠だったのでは。 さらにマイクロフトとワトソンの初対面。ワトソンのホームズ兄弟に負けない推理力披露と、マイクロフトがワトソンの頭の回転を認めるなど、『実は有能なワトソンスキー』には外せません。 マイクロフトといえば、弟と「マイキー」「シャーリー」って呼び合ってるのが、なんか可愛いvv あとめちゃくちゃに終わったスタグナイト(独身最後のパーティー)の最後で、ホームズが酔い潰れたワトソンをちゃんと介抱して結婚式場に連れて行き、式にも参列 イコール なんだかんだ言いつつ結婚を認めたというのも、このシリーズにおいては重要なポイントだろう!? とか。 国境封鎖されたので密出国にジプシーたちの力を借りてるなんてのもテレビではカットされてたから、兵器工場からの脱出場面でいきなり助けに現れた時(?_?)ってなったし。一度盗んだメアリーの手編みマフラーをジプシーが返してくれようとしたのに、「きみの方が似合うよ」って断ることで、ワトソンがジプシーを信頼し始めたのが判るわけだし。 ……まあ、メアリーがマイクロフトの家で世話になってたの(と、ついでにマイクロフトが裸族だっての)は、削ってもストーリー上問題なかったかもしれませんが……あと自動車の登場シーンも、全部カットされてたなあ。運転してるワトソンさん、格好良かったのに…… 結論、どこをどう削っても、どのみちファンには不満が残る。 むしろロード・オブ・ザ・リングみたいに、追加場面入れてSEE出してほしいがFA 《 ファイナルアンサー 》 か(苦笑) ちなみに自室のノートPCで再生したんですが、 GOM PLAYER ではコーデックが足りず、 MediaPlayer では何故か画面が小さく再生されてしまったため Windows Media Center でどうにか全画面再生。操作方法がしばらく判らなくて参りましたが……余裕があったら、明日あたり居間のテレビでもう一度見たいなあ。 追記: Windows Media Center の「設定」では音声や字幕がきちんと設定できない場合もあるので、その場合はDVDのメニューから設定する。 DVDメニューの表示方法は、ショートカットキーで Ctrl + Shift + M しかも一作目の方なんかは Blu-ray ディスクとの二枚組の方が中古で安くなってたので、そっちを買って、DVDを部屋のPCで視聴したのち、居間のテレビで Blu-ray とやらの方を使い二度目視聴してみたのですよ。 そしたら確かに、画質はめっちゃ綺麗でしたわ。字幕のフォントとか、ギザギザ感が一切ないし! ……ところが、ある一点に来たところで、何故か映像が止まり、リモコン操作も一切受け付けなくなって _| ̄|○ 盤面を磨いたりして何度も試してみましたが、いつも同じ所で停止します(しょぼん) しかたないので、そこから以降はDVDで視聴しました。まあ、Blu-ray はおまけだと思ってたから、良いっちゃあ良いんですがね。やはりここらへんが、中古商品の限界なのか……
No.6485
(映像)
更新情報(2015年01月07日)
2015年01月07日(Wed)
当サイトも、ついに開設十五周年を迎えました。 ……時の過ぎるのって、早いですねえ(呆然) そもそも最初は「前に書いて手元にある、アレとコレとソレをUPして……月イチ更新で……うん、なんとか一年は運営できるな。それだけ続けばまあ、面目も立つだろう」とか思っての、気軽〜〜な開設だったんですよ。それが気が付いてみれば、まあ(笑) そういえば脳内妄想で終わらせるつもりだった楽園シリーズを、実際に書き始めてみたのも、自サイトという発表の場を持ったからでしたっけ。そう考えるといろいろと感慨深いなあ。サイト作ってなかったら、今でもロッド達は私の脳内にしかいなかったんだ…… とまあ、そんなこんなな開設記念日。キリもいいことですし、せっかくだから何かしてみようと思い、「サイト開設十五周年 記念アンケート 」を設置してみました。 当サイトに関する、簡単なアンケートです。基本的には項目を選択するだけなので、お気軽に送っていただけると、今後のサイト運営の参考にさせていただきます。 あ、いちおう送信完了ページにはお礼も用意してありますので。当サイトのオリジナル限定で、しかも最新話までのネタバレ満載のお遊びですが、楽しんでいただければ(苦笑) あと「新着図書」の旧年分を別ページに移動し、1ページ目は2015年分だけにしました。 この更新記録のファイル数がまた、眺めてみると感慨深いんだよなあ……
No.6486
(更新)
気がつくと、オフラインでの(本当の意味での)日記を書き忘れている今日この頃。 ええと……今日はなにか特筆するべきことってあったっけ(汗) 年末年始で昼夜逆転気味なのはお約束。 夜なかなか眠れなくて、昼間激眠なのもお約束。 そして例によって積んでる本は山ほどあるのに、しかも次回あたり図書館で予約してた本がいっぺんに回ってきそうなので、少しでも片付けておいたほうが良いはずなのに、初読にめっきり手を伸ばそうという気になれないのは何故なのか(−ー;) とは言え活字中毒の私。何も読まないという選択肢はもちろんないので、以前電子テキストで読んで、面白かったから紙書籍を買っちゃった、某古典作品をめくっていますが。 数年前、ちょうど読んだばかりの頃に復刻されたので「おお!」といさんで購入したのに、いま Amazon で確認したら、また絶版になってる……電子テキストの配布元も閉鎖しちゃったし、残念だなあ。すっごく面白い名作なのに…… アンケート、ちょこちょこと送信いただいていて、ニマニマしながら眺めています。 今のところ閲覧傾向に比較的オリジナルページが多いのは、お礼ページがオリジナル限定だと書いてしまったからなのか? あとひそかに非常に気になっている、文字サイズや1行の長さなどページの読みやすさについては「ちょうどいい」「気にならない」が多めなのも、一安心というところです。あ、行間と文字色についても入れとけば良かったなあ<もう遅い 私の場合、話の内容は好みなのに、レイアウトがめっさ読みにくくて回れ右したり、テキストエディタにコピペして読む、あるいはブックマークレットで文字サイズや色や行間や左右余白を強制変更するサイトとか、けっこう存在しているのですよね。もしうちもページレイアウトでお客さまを逃していたら……でもすべての環境と好みに適合するレイアウトはないしと、日々頭を悩ませていたりするのです。 ところでアンケート結果って、集計して公開したほうがいいんでしょうか? もちろんその場合、コメント部分は削りますけど。
No.6489
(日常)
2015年01月09日の読書
2015年01月09日(Fri)
本日の初読図書: 「俺の黒歴史ノートが異世界で魔導書になっていました(小説家になろう)」 http://ncode.syosetu.com/n2122bv/ 「具現せよ暗黒の国 《 ニブルヘイム 》 の深淵。亡者の気配、嵐の海 《 エーリヴァーガル 》 の先、その果ての奈落 《 ギンヌンガガプ 》 へ堕ちて行け! ―― 凍えて、眠れ 《 ホワイト・エンド 》 」 アテン大陸同盟イサマティの破限魔術師。平面結界を超えた魔縛教典作者 《 マテリアルマスター 》 。 その魔法は強力無比で、一撃で魔族たちをもなぎ払う。 ……そんな彼、ハヤシ・カズキは、大学帰りに突然異世界へ召喚された、一般人の青年であった。 思春期にはよくある厨二病を患ったこともあるが、それも既に過去の黒歴史。今はごく普通の感性を持ち、ごく普通に暮らしていた大学生である。 ところが召喚された先の異世界には、どこか懐かしい臭いがした。ちょっと格好いいかも……と思ってしまう、用途不明のベルトが各所についた黒いコートに、指無しグローブとサングラスを装着した魔術師達。彼らが語る魔法用語や呪文には、確かに聞き覚えが……っておい! これってまさか!? そう、彼らの魔導体系の基礎となったという魔縛教典は、彼が高校の頃に焼き捨てたはずの、忌まわしき黒歴史ノートだったのだ。 厨二病の赴くまま、響きと字面優先で書き綴った、妄想設定の数々。それがこの世界では実現しているというのである。 羞恥にのたうち回るカズキに、アテン大陸同盟の要人たちは、魔族に奪われた魔縛教典の原本を奪い返してきてくれと言う。 冗談ではない。むしろアレが他者の手にあることなど耐えられない。良いだろう、俺を苦しめる元凶を魔族から取り返し……今度こそこの世から消滅させてやる!! そう覚悟を決めたカズキは、黒コートに身を包み、魔女フェノンと共に旅立った ―― えー、短編のネタ小説なんですが……まがりなりにも創作をやる者としては、読まないほうが良かったかもしれない(遠い目) ええ、ええ、ありますとも黒歴史! って言うか現在進行形かもしれないと悲しくなってくるから、勘弁して下さい _| ̄|○ <精神値がゴリゴリと削られまくり 呪文とか魔道士の階級とか、いろいろ考えて書き留めてたなあ……無駄にギリシャ文字とか並べ立てて、悦に入ってたなあ……ふふふふふ……(半泣) いまのようにネットやゲームが盛んではなく、神話とか調べようと思ったら、ちゃんとした本読むしかなかったのが、せめてもの救いか……<安倍晴明のことだって、ちゃんと今昔物語や古今著聞集とかまで読んだんだよ、これでもさ。 某勇者掲示板の黒歴史さんを思い出させるお話しでした。 無事にノートを回収して、焼き捨てられるといいね★>カズキさん
No.6490
(読書)
自創作のあらすじを三行で説明する
2015年01月09日(Fri)
Twitter アカウント持ってないんですが、なんか面白そうなツイートがあったので挑戦してみました。 ■#自創作のあらすじを三行で説明するに関するツイート https://twitter.com/hashtag/%E8%87%AA%E5%89%B5%E4%BD %9C%E3%81%AE%E3%81%82%E3%82%89%E3%81%99%E3%81%98%E3%82 %92%E4%B8%89%E8%A1%8C%E3%81%A7%E8%AA%AC%E6%98%8E%E3%81 %99%E3%82%8B?src=hash ◎楽園の守護者 王家より与えられる異能を使い 妖獣を倒す破邪騎士達と王国の 現在と過去と未来 ◎キラー・ビィ 幼女に脳移植されたおっさんが 無口無表情な相方と一緒に 何でも屋として宇宙を駆け巡る ◎月光写真 人生を悲観したアルビノの男は 月光の下で夜景を撮りつつ 様々な出会いを経て丸くなった ◎骨董品店 日月堂 不思議なものを扱う骨董品店に 集う術者や異形や一般人が 天然な店主に振り回される ◎きつね関連 うっかりお狐さまに見込まれた ごく普通の大学生 懐かれちゃって大迷惑 ◎特殊次元・特殊生物対策処理委員会 孤児になった男子高校生が 高給につられて入ったバイト先は 特殊技能を持つ変人だらけ ◎月の刃 海に風 足の不自由な船長と面倒見の良すぎる有翼人 自由交易都市の冒険商人は 今日も愉快な仲間達と航海する ◎斬靄剣 常に男に言い寄られる美貌の三味線芸人(♂)と 傾奇者にしか見えない派手なおっさん浪人の はた迷惑な珍道中 ◎かくれおに 生真面目な副寮長は 寮長や理不尽な学園七不思議に翻弄されても 地に足つけて堅実に頑張る ……だいたいこんな感じでしょうか。 もともと文章を短くまとめるのが苦手なので、非常に難しいです(−ー;) タイトル脇につけてる一文とか、シリーズ概要ページに書いてる紹介文とかも、いつもうんうん唸りながらひねり出してるんですよね。 その話の中から、いかに重要な、最低限はずせない要素を選び出しつつ、読む人の興味を惹くか……ううむ、勉強になります。
No.6491
(創作)
2015年01月10日の読書
2015年01月10日(Sat)
本日の初読図書: 年明けからつらつらとめくっていた、「モンテ・クリスト伯」の、明治時代の翻案を復刻したバージョン。 とりあえず上巻を読了。 内容自体は以前、著作権切れテキストファイル で読んでるんですが、一応紙書籍では初めて読んだので、初読で記録しておきます。 ……ってか、これ購入したの、もう七年も前ですよ。それだけずっと積みっぱなしだったのか(苦笑) 詳しい内容については、購入を迷っていた頃 に熱く語っているので、そちらの方で。 とりあえず貨幣価値は本文から類推&計算のしやすさから、大雑把に1圓を現代の1万円に、1法 《 ふらん 》 を現代の4千円(当時の40錢らしい)に脳内換算して読んでます。つまり1萬圓が1億円で、1萬法が4千万円として想像。 ……つまり伯爵は、しょっぱなからいきなり600億円を「当座の小遣いです」とかブチ上げたのか。さすがは伯爵。スケールがでかすぎるvv 装幀や読み心地については、このハードカバーだと文面自体は旧字旧仮名ですが、紙は上質で日焼けしたりしてないし、フォントもくっきりと綺麗。行幅も余裕をもって広めに取られているしで、この手の作品にしてはかなり読みやすいと思います。 ←こんな感じ 難点は総ルビなのがいささかうっとおしい点でしょうか。しかしそれも慣れると案外気にならなくなって来るのが、人間の脳みそのすごいところで。 あと旧字体の表記レベルは、『現在のJIS基準に入っている文字』に対応しているとのこと。どうやら第三・第四水準漢字とかユニコードもおおむね含まれているようで、「青」とか「蝋」とか「鴎」とかも、ちゃんと旧字体で書かれています。うむ、やはり活字はこうでないとvv とりあえず上下巻とも500Pぐらいで、物理的な厚さがそれぞれ4センチほど。 支えるのがちょっぴり辛いサイズなるも、それだけの価値はあると思います。 ……とか言いつつ、そう思っているのは少数派なのか、この復刻版もすでに絶版になり、今では入手困難になっているようなんですが。 しかも私が最初に読んだフリーテキストも、配布サイトが消滅したため、別の場所で再配布しているのを探し出すしかないのが実情です。 とりあえず興味がおありの方は、この記事を書いている現在段階では、以下の場所で再配布のフリーテキストを入手できます。 ■PD図書室 http://books.salterrae.net/ 黒岩涙香のページではなく、デュマ・アレクサンドルのページか、作品名の「巖窟王」で探すこと。 ああ、すっごく面白い、名翻案なのになあ。こうして古い情報はどんどん消えていってしまうのか(しょぼん) あ、そう言えばこの涙香の翻案作品を、さらに現代語訳しておられるサイトさんが存在しています。 ■gankutuone - トシのウォーキング&晴耕雨読 http://www.tosi-w.com/index.php?gankutuone 雰囲気や味わいは多少薄れますが、旧字旧仮名はハードルが高いと思われる方など、こちらから入られるのも良いんじゃないかと。
No.6493
(読書)
2015年01月11日の読書
2015年01月11日(Sun)
本日の初読図書: 「転生チート万歳と思っていた時が私にもありました(小説家になろう)」 http://ncode.syosetu.com/n3289bk/ 転生チート万歳と思っていた時が、私にもありました。 前世の記憶を持って、公爵家の姫君に転生。容姿も良いし、平均以上の魔力も持ってる。周りが鼻水たらしながらぎゃあぎゃあ泣いているときに、しっかり知性をもって勉強したおかげで、百人に一人の逸材とか呼ばれました。 ところで二つ年下の可愛い妹が、懐いてきて何でも真似をしたがるので、ちらっと勉強を教えてみたのだよ。 え、それ、私が一か月かけて理解した理論なんだけど。昨日寝る前にベットの中でお勉強したらわかった? ……へー、えらいねー…… どうやら妹は百年に一人の天才らしい。 ちなみに父親は切れ者の宰相で、NAISEIチートを夢見て提案した政策の穴を、ボッコボッコに論破してくれました。 母親は神の声を聞ける聖女で、歴史上でもぶっちぎりの力を持っている。 公爵家跡取りの兄は、竜を退治したことによって、英雄として国内外に名を馳せていた。 ……自分なんかより周囲の方が、よっぽどチート ―― というよりバグキャラばっかじゃん。 しかも母親から「聖女の素質がある」と言われたせいで、神殿に放り込まれた結果、洗脳教育であやうく人格崩壊しそうになった上、せっかくの魔力が目減りしたり。 こうなったら家を出て冒険者になってやる! と決意したら、神さまから「隣に住んでいる幼馴染のアレン君が、いずれ勇者になるのでその手伝いをするべし」とかお告げを受けちゃったり。 なんだよこれ、いくらなんでも詰め込みすぎだろ…… これはハイスペック美少女に生まれ変わって人生勝ち組だと思ったら、周りがさらにチートだったという残念な転生者が、心を折られまくりながら生きていった物語である。 全五話で完結済。番外編を書く意思はあるようですが、二年以上放置されているので、期待はできそうにないのが残念なところ。 主人公は生前オタク気味だったので、外見は美少女なのに、中身はかなり残念な性格です。 転生チートでヒャッハーーーしてやるぜ!! と張り切ってみたら、どの分野でも家族や友人知人に叶わなくって、しょぼんとしちゃう残念ぶり。 ……ですがですよ。 文章が一人称で書かれているので気付きにくいのですが、実は主人公、どの分野でもその道のトップクラスに一歩『だけ』及ばないレベルまでは達しているのです。 つまりある意味特化型を凌ぐ、満遍のないハイスペック。 あー、これ別視点を読んでみたい。 放り込まれた神殿でいろいろかばってやった、庶民出身の次代聖女候補(その1)視点とか。 自分にはもう必要ないからと半ヤケで魔法の知識を詰め込み教育してやった、冒険者として活躍するうちに助けて仲間にした元奴隷の魔法使い視点とか。 主人公が提案した際、問題点を指摘しまくった義務教育制度を、数年後にはちゃっかり軌道に乗せつつある父親宰相が、フルボッコ時に何を考えていたのかとか。 絶対、本人は自覚ないだけで、周囲からはものっそい高評価を受けてると思います。 そういう勘違いモノは大好きだvv ああ、ほんとに別視点の番外編、書かれないかなあ……
No.6496
(読書)
今朝の朝食は、とろけるチーズと牛乳を入れた、ホワイトシチュー……の素で味付けしたお一人鍋。 中身は例によって、キノコ入りカット野菜と豚肉です(笑) やー、熱々のホワイトソースは、冷えた体が温まりますね! 美味しかったッスvv ちなみにそんなお一人鍋。 私は食器棚の奥からホコリまみれで出てきた、はるか昔のもらい物の土鍋を使用しているのですよ。 スーパーの袋詰カット野菜が半袋と、卵一個がぴったり入る優れもの。そうやって出来たてをハフハフしながら食べていると、父が「良いな〜ワシも食べたいな〜〜」とか言い出して、母に鍋一つしかないから待てとか言われてたんですが。 今朝起きて土鍋を使おうとしたら……あれ、なんか見覚えないやつが??
一個増えてるww しかもなんかデケえwww<右側が新しいやつ どうやら100円ショップで「お一人様用」として売っていた土鍋を「父が勝手に(※母談)」買ってきたそうです。 お値段はさすがに100円ではなかったようですが……ちょっとこれ、大きくないか(苦笑) 見た目は二回りぐらいの違いですけど、内容量にすると、これならカット野菜、普通に一袋全部入りそうな感じ。 今はこれが一人用サイズなのか……? それとも大は小を兼ねるってことで、肉体労働者の成人男性にも対応する大きさなのか。 よくCMでかっこいいお兄さんが「白菜と豚バラでミルフィユ鍋〜〜♪」とかやってるのを、「一人なのに鍋デカくない?」とか思ってたんですが、あれは間違いじゃなかったんですね…… そして全然話は違いますが、先日劇場版シャーロック・ホームズ「シャドウゲーム」を見た時に、作中でシューベルトの「鱒」が使われていたのですよ。しかしそこの歌詞の部分、字幕でも吹き替えでも翻訳されてなかったんですよね……ドイツ語で歌い上げる教授は格好良かったですが、おかげで私はホームズさんが拷問で肩に釣り鈎ぶっ刺されてることに、まったく気づいていませんでした(−ー;)<単純にロープで首吊られてると思ってた その後ネットで調べて、だいたいの意味するところはわかったんですが、出てくる歌詞出てくる歌詞、私が子供の頃に習ったのと違う……(しょぼん) 「お洒落なマスが、川の中を、矢よりも早く泳ぎまわる」で始まったと思うんですが、続きが思い出せずモヤモヤ感が半端ないッス。著作権が切れてなくって、ネットには上げられないバージョンなのかなあ。うう、もう一度最後まで聞いて懐かしくなりたい〜〜(><) それから、ふと思い立ってデスクトップの壁紙を、書斎の机風に変更してみました。 やっぱりシンプルなの以外は、しばらく使ってると飽きが来ちゃうなあ…… あ、あとは、県をまたいだ新年会から、無事お帰りになったワチキさんより、お米2袋、確かに受け取りましたです〜〜>私信 うふふ、送料にして3000円のお運び賃は、先日アンケート集計のお手伝いをしたバイト代ってことで★ 40Kgの玄米……さて、我が家ではどれぐらい保ってくれるかしら……(笑)
No.6497
(日常)
オリエント急行殺人事件 第一夜
2015年01月12日(Mon)
昨晩放送した、フジテレビの二夜連続放送「オリエント急行殺人事件 第一夜」を見たのですよ。あ、今晩放送の第二夜は、まだ見ていません。そして私は、クリスティの原作も読んだことありません(でも犯人が誰かはだいたい知ってた)。 ■オリエント急行殺人事件 - フジテレビ http://www.fujitv.co.jp/orientexpress/ いやあ、むっちゃ面白かったッスよ! ネット上ではやはり賛否両論あるようですが、個人的には非常に楽しめました。小説のポワロ作品は、以前に数作ほど読んで、ちょっと性に合わないな……と敬遠してたんです。でもこれを機にオリエント急行〜は原作読んでみようかと思えるぐらいには面白かった。 まずキャスティングが豪華。 オリエント急行と言えば、登場人物が多くて混乱しそうだと懸念していたら、私でも見覚えのある人達がガンガン登場していてびっくり。 探偵側の三人(野村萬斎、高橋克実、笹野高史)はもちろんのこと、西田敏行やら二宮さんやら玉木宏に沢村一樹、草笛光子に杏に青木さやか。他にも名前は知らないけど、「あ、なんかこの顔知ってる」って人がいっぱいで、登場人物の見分けがすごくつきやすかったです。 さらに舞台を思い切って昭和初期の日本に変更し、オリエント急行を「特急東洋」にするなど、固有名詞や人名を日本語に置き換えるのは、私が最近ハマっている明治大正時代の翻案作品を彷彿とさせる趣向で、これまた面白く(ちなみに下關駅の場面は、うちの地元の某建物で撮影が行われたというのも、個人的に嬉しいところ★)。 特急東洋の内装や小物類が、和洋折衷な「いかにも昭和レトロの西洋風」なのも、いい雰囲気でしたねえ。列車が動いてるシーンで、画面が揺れてない&ガタンゴトンいう音が入っていないのは、ちょっと残念でしたが。 そしてポアロこと勝呂さん@野村萬斎の特徴的すぎる演技、ワタシ的には全然アリでした。 ええ、翻案作品で保村 《 ホームズ 》 さんが「ワシは〜〜ぢゃ」って話してたり、須賀原 《 ワトソン 》 さんの一人称が「予」だったりするのを読み慣れている身としては、「うはははは、これはこれでww」って感じで、ほんの数シーンですぐに慣れました。 このドラマを受け入れられるかどうかは、ここが大きな分かれ目だと思います。 でもって、肝心の脚本。 前述の通り、私は原作を読んだことがありません。なのでシーンの取捨選択とか改変について語ることはできません。ただこのドラマはドラマ単体できちんと成立しているという点で、良くできたメディアミックスだったのではないでしょうか。 随所で「あれは確かに……」とか「こうなる運命だったのね」とか、思わせぶりに呟かれる台詞。犯人を知らないまったく基礎知識のない人がこれを見た場合、どんなふうに思うのかは判りませんけど、私は「キタキタキタ〜〜!」と、画面のこっちでニヤニヤしてました(笑) 獏さん@高橋克美とお医者さん@笹野高史がとんちんかんな推理を繰り広げてるのも、キャスト的に所轄の駄目刑事のやりとりみたいな絵面でほのぼのしたし。って言うかあれがないと、たぶん事情聴取の途中で見てる方がダレたんじゃないかな。 そして終盤になるにつれて、あれもう真相まで行っちゃうの? え、じゃあ二夜目はいったい何やるの?? と思っていたら、どうやら時系列を巻き戻して、犯人側から事件の再構築をするようですね。 正直すっごく楽しそうです。むしろこれこそが、メディアミックス=二次創作の醍醐味的な? 一夜目で犯人側各キャラクターの個性や背景が必要最低限しか語られなかったのも、二夜目でじっくりしっかり描写する予定だったからなのでしょう。 予定外の事態(勝呂の割り込み乗車や、雪で列車が止まったこと)で、右往左往する犯人側のドタバタとか、どんなふうに描かれるのか楽しみでワクワクしています★ 赤いガウンの女や偽車掌は誰が演じてたのかとか、当初の計画はどんな形だったのか、そして勝呂さんはこの事件をどのように収めるのか。 ああ、録画に失敗してたらどうしよう(ハラハラ) あ、ちなみに見ている間、お医者さんも犯人の一人だと思っていたのはここだけの話(てへ) さすがにそこまでアウェーだと、いくらポワロや勝呂さんでも、真相にたどり着くのは不可能ですよねえ……(苦笑)
No.6500
(映像)
昨夜は早めに寝ようかなと思っていたんですが。 パソコンを閉じようとする寸前、うっかりこんなサイトを見つけてしまいました。 ■百円土鍋生活 http://www.geocities.jp/fly_so_far_away/ ……ほうほう、どうやら私の土鍋は5号サイズで、父のはたぶん6号サイズなんだな? とか、やっぱり「目止め」はしておいたほうが良いんだ、とか思ったのですよ。 特に目止めに関しては、こちらの記事がモロに一昨日の私にビンゴしてまして。 ■土鍋に水を入れて加熱すると土鍋の縁から茶色の液体がにじみ出てきます... - Yahoo!知恵袋 http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1315489448 この手の質問、実はけっこう頻繁にされているようで、どの記事にもたいてい「目止めはしましたか?」という回答がついています。 私も最初に土鍋の取扱説明書を読んで、「まず米のとぎ汁とかを煮なきゃいけないのか。よしやろう」と思ったら、母が「そんな事しなくても大丈夫だわね!」って言ったんで、しなかったんですよ。そしたら案の定、こういうことになったわけで。 反省して、日付も変わろうという時間から目止め作業を始めてしまいました(苦笑) とりあえずお米だともったいないし、手近に小麦粉もなかったんですが、ちょうど古くなった米粉が出てきたのを、スプーン二杯ぐらい入れて水を八分目まで。コンロにかけて沸騰し始めたところでキッチンタイマーを10分にセット。 ……ちょっと目を離した隙に盛大に噴きこぼれさせるお約束もかましつつ、コンロの掃除で中断した分ちょっと長めに煮込んでから、火を止めて放置。 30分ほどしたらほぼ冷めていたので、糊状になった米粉汁を捨ててスポンジで洗ったのち、きっちり水気を拭き取って一晩乾燥させました。……これでやり方、あってるのかな?? ともあれ、おかげで寝るのは1時を過ぎてしまいましたけど、これで茶色い汁が出たりしなくなって、鍋の寿命も長くなってくれると良いのですが。 ってか、やっぱり取扱説明書には最初から従った方が、結局は手間が省けるのね、ははははは…… でもって、そんなこんな寝るのが遅くなってしまい、起きたのは11時近く。昨夜の夕食の鍋の残りに豚肉と卵を足して食べ、新聞読んだり録画済番組のCMカットとかして時間を過ごしていたら、昼過ぎに母が「オリエント急行見よう」と言いだしたので、さっそく視聴開始。見終わった頃にはもう夕方でした。 ……言い出しっぺの母は、途中で寝落ちしてましたが(苦笑) 居間のコタツに当たりつつ、シグ3で感想を入力。あっという間に世間が暗いッス。 ああ、今日も本がほとんど読めなかったなあ……
No.6501
(日常)
2015年01月13日の読書
2015年01月13日(Tue)
本日の初読図書: 清和天皇の母 染殿の后が病に倒れた際、加持祈祷を行うべく呼び出された、時の高僧 真斉聖人。几帳を挟んで祈祷し、される間柄でしかなかった二人を出会わせたのは、一陣の風だった。ほんの一瞬かいま見えた姫の姿に、真斉聖人は激しい恋情をつのらせて ―― 「染殿の后、鬼のため※[#「女+堯」、第4水準2-5-82] 乱せらるる物語」 三善清行や菅原道真と時を同じくする才人、紀長谷雄は、冷静なその見た目とは裏腹に、負けず嫌いの感情に満ち溢れた男だった。道真の詩はきらびやかなばかりで本然が感じられず、清行の詩は自らを誇ろうとする我が見えすぎる。何するものぞと思っている。そんな長谷雄が夜そぞろ歩きながら詩を練っていると、闇の中から鬼が語りかけてきた。その鬼は、まさしく長谷雄が思っていた通りの言葉で、道真と清行をこき下ろした。そうしていま長谷雄が作っているその詩の続きを、交互に作ってゆくことで、勝負しようと持ちかけてきて ―― 「紀長谷雄 朱雀門にて女を争い鬼と双六をする語」 後の世に、冥府の役人としても働いていたとの伝説を持つ、官人 小野篁。その文才は遠く唐にまで伝わるほど。また他にも幽冥界のものとも付き合いがある、年若い美しい女が常に傍らにいる、といった噂までも彼にはつきまとっていた。もう二十年も前から同じことが言われており、眉目秀麗なその姿は、一見すると若くも年経たようにも見え、年齢が判らない。仕事にはそつないが、人付き合いが悪く、宮中で親しく語らう人間などまるでいなかった。ただ一人、高藤卿だけはさまざまなことが重なって、ときおり言葉を交わすようになっている。そんな高藤卿は、ある日のこと神泉苑の一角で、姿の透けた女と親しげに話している篁の姿を見かけた。女が空気に溶けるように姿を消すと、なんとあの篁が、はらはらと涙をこぼしている。高藤卿は驚き何も言わぬままその場を離れたが、後日篁から不思議な話を聞かされる。それは許されぬ恋に身を焦がす、悲しい男女の辿った壮絶な物語で ―― 「篁物語」 3日ぐらいかけて読了。 ロングセラー「陰陽師 」シリーズの夢枕獏と、独特な世界観を持つイラストレーター天野喜孝のコンビによる、妖しい平安絵巻です。 後書きに曰く、「何かHな譚(はなし)をやりたいねえ」「もう、ものすごくえげつないやつを」「こわいなあ、どんなものになるかなあ」「やりましょう」「やりましょう」そういうことになった。みたいな感じだったらしく(笑) 確かにもう、読んでいて良いのかこれは……と思うぐらい、男女の絡みが出てきます。しかしけして、下品で直接的な書かれ方ではない。いかにも平安時代っぽい文体を使い、簡素でありながらも独特のエロティシズムが感じられます。 鬼に魅入られ翻弄される、染殿の后の心の内に隠された真実。 鬼がつれてきた美しい女が、長谷雄を誘惑するその色香。 そして禁断の恋に命を懸ける、年若き恋人達の抑えきれない情熱。 天野氏の挿し絵も、普通の書籍からは考えられないほど多数ちりばめられており、非常に豪華な作りとなっております。 なお、全体のほぼ半分を占めている「篁物語」には、道摩法師なる人物が出てきますが、この人って「陰陽師」の蘆屋道満なのかなあとか思ってみたり。巻末解説では別人として扱われてますけど、性格と言い物言いと言い、どうもあの人っぽくて。時代的なものがどうかはよく判りませんけど、あのシリーズの道満さんなら、いつの時代からいつの時代まで生きてても、なんも不思議はなさそうですし(笑) 篁さんと高藤卿の関係も、ちょっと晴明さんと博雅さんに感じが似てるvv ちょっと難点だったのは、文中に和歌や漢詩がたくさん引用されてるんですが、内容の解説がない部分も多く、ところどころ意味が判らなかったです。まあそこらへんは、つらっと雰囲気だけで流してしまえば良いのかもしれませんが。 ところで染殿の后のお話なんかは、確か元ネタが今昔物語かなんかにあったエピソードだと思います。同じ元ネタでむか〜〜し、青樹さんという方がマンガを描かれたことがあって、その話がけっこう印象に残っていたり。「妖怪妖恋譚 」というコミックに収録されているので、ご興味がおありの方は読んでみられるのも一興かと★
No.6503
(読書)
オリエント急行殺人事件 第二夜
2015年01月13日(Tue)
昨日に引き続き、録画しておいたオリエント急行〜の第二夜を視聴。 いやあ、めっっっちゃ、面白かった!! 原作を知らない人間としては、パーフェクトに近い楽しさでしたъ( `ー゚) いえね、なんでこんなに面白いのかと、ちょっと考えてみたところ、今回の第二夜なんかは、もろに私の好みである復讐モノかつコン・ゲーム要素入りなんですね。相手の懐に入り込んで、執事や秘書として働きつつ、じっと雌伏の時を待ち、予定外の勝呂という強敵が入り込んできたら、皆で相談しつつあの手この手で裏をかこうとする。これでつまらないわけがないvv 原作やこれまで映像化されたこの作品は、あくまで第一夜目と、二夜目の結末だけが描かれているのだそうですね? しかし今回はこの復讐劇の裏側が描かれることで、13人もいる犯人達の一人一人を細かく把握し、そして感情移入することができました。 これは次兄からの情報ですが、脚本家の三谷幸喜氏は、そもそもこの『裏側』を描くことを目的としていて、その下準備としてまず視聴者に『表側』=オリエント急行という物語を説明するため、第一夜も作成したのではないかとのことで。 なので第一夜は、原作に非常に忠実に作られていたと。次兄は昔、映画版を見たことがあるそうで、今回の作品におけるキャスティングや演技(特に勝呂さんのしゃべり方)は、非常にその映画版をオマージュした作りになっていたと言っていました。 そしてその上での、満を持してのオリジナル展開です。これこそ二次創作の醍醐味ですよ! あの時、この時、脇キャラや犯人はいったい何を思っていたのか。復讐計画を練る中で、葛藤やぶつかり合いはなかったのか。原作でははっきりと描かれなかったそういう部分を自分の解釈で妄想することは、二次創作畑に身を置く人間としては、もはや習性と言っても過言ではありません。 それをこんな豪華な配役と演出で世間に知らしめることが出来た三谷幸喜氏は、どれだけ楽しかっただろうと(笑) 秘書の幕内さん@二宮和也が、ちょっと奥様のストーカー入ってるところとか。 料理人の昼出川さん@青木さやかと運転手の保土田@藤本隆宏が、ほんのり良い雰囲気になってるところとか。 轟侯爵夫人@草笛光子と安藤伯爵夫人@杏が、お前らほんとに犯罪計画に加担してるの判ってんのか?? って脳天気さを見せるところとか。 安藤伯爵@玉木宏が、たびたび計画の打合せに出かける妻を見て、浮気を疑って追っかけてくる場面とか。 昼出川さんが、「時間が経つに連れて憎しみが薄れていく」と述懐していたのも、物語に深みを持たせていましたね…… もちろん、家庭教師の馬場さん@松嶋菜々子と陸軍大佐 能登さん@沢村一樹のラブロマンスも外せません。沢村さん、いい役もらったなあ(笑) いやもうほんとに、これがポアロものだって途中で失念するぐらい、彼らの過去話はよく作りこまれていました。 西田敏行の演技もすごかったです。最初は「とても協力できない」ってオロオロしていた気弱な中年男が、娘の恋人に会い、二人の写真を見て、覚悟を決めた瞬間にガラリと表情を変える。あのシーンは流石の貫禄でした。 あ、あとこれも次兄情報なんですが、エルキュール・ポアロの「エルキュール」ってフランス語での「ヘラクレス」って意味なんですってね。だから勝呂さんの名前が「武尊(ヤマトタケルの「たける」)」になってるのだろうと聞いて、これまたヘぇ・ヘぇ・ヘぇです。 他にも、 アームストロング家 → 剛力家 ブック → 莫(ばく) コンスタンティン博士 → 須田医師 アンドレニ伯爵 → 安藤伯爵 ヘクター・マックイーン → 幕内平太(まくうち へいた) アーバスノット大佐 → 能登 巌(のと いわお) サイラス・ハードマン → 羽佐間才助(はざま さいすけ) グレタ・オルソン → 呉田その子(くれた そのこ) ヒルデガルド・シュミット → 昼出川澄子(ひるでがわ すみこ) ハバード夫人 → 羽鳥夫人 と、これまた実に面白い日本語名変換。 これこそ翻案ものの楽しみですよ! ああ、いっそこの作品を忠実に、昭和初期の翻案風にノベライズしてくれないかなあ(笑) そしたら絶対購入するのにvv ちなみにDVDや Blu-ray は、もう発売が決まってるそうですね。 良いなあ。 稲垣金田一のDVDとか、未だに発売されないって言うのに…… あ、ちなみにあのラスト、知らなかった人にはやっぱり賛否両論だったようですね。私は復讐もの大好きなので、あれはアリでした。むしろあそこを改変されていたら、「じゃあなんでわざわざこの原作選んだんだよ!?」ってなったと思います。 もし同乗していたのが勝呂さんでなく右京さん@相棒だったら、「殺人は、どんなことがあっても、許されることではありませんっっ!!」って全員断罪してたんでしょうが、ホームズさんとか金田一(爺)さんなら、きっと同じ結末を選んでいたと思います。 そのあたりがやっぱり、古典ミステリと現代作品の違いなんだろうなあ(しみじみ) ところで途中、用心棒に蹴られまくっていた喫茶店のマスター。私は亡くなったと思ってたんですが、大怪我ですんでたんでしょうか。そのへんの真相はいかに??
No.6505
(映像)
2015年01月14日の読書
2015年01月14日(Wed)
本日の初読図書: 「神殺しの恋(小説家になろう)」 http://ncode.syosetu.com/n7088bk/ かつて、人間の身で邪なる神を倒した男がいた。 倒した神の力はそのまま男に宿り、ひどく呪いじみた祝福をもたらした。それは本来ならば人間ごときには侵せない、脅迫めいた存在感。在るだけで周囲を狂わせる存在感。 その存在感を薄め、人の世界にあり続けるために、男は己を薄く引き伸ばすことを選んだ。 寿命は飛躍的に伸び、そして感情がほぼ失われた。 あるいはそれこそが救いだったかもしれない。百年も、千年も、ただひたすらに存在し続けるしかない運命を、人の心で受け入れるなど不可能なのだから。 そうして、とうてい人には持ち得ない、条件さえ整えば奇跡すら呼び起こす強大な力を得ながらも、男は心を動かされることがほとんどなくなったのだ。 ただひたすら、あり続けるためだけにある日々。 目的もなく、ただ時間を潰すためだけに、旅を続ける。百年。また百年。 そうして男は、運命に出会った。 黒い髪に黒い瞳を持つ少女。白い上着に紺のスカートという、神の知識を得た男ですら見たことのないその服は、セーラー服と言うらしかった。 彼女は異世界から、運命のいたずらで迷いこんできた。 彼女を元の世界に返すことは、いかに神殺しの男でもできなかった。しかし少女はあきらめることなく、方法を探そうとする。 何故か彼女 ―― サクラに心惹かれた男は、その旅に同行することにした。 新しい時間潰しのルールは、サクラの願いを叶えること。 そうして二人で旅をするうちに、彼は食事や睡眠、入浴といったことの必要性を思い出す。男にとっては他愛もないことで喜ぶサクラの笑顔に、男は久しぶりに心が動かされるのを感じた。 しかし彼女が戻る方法はどうしても見つからず、サクラの精神はじょじょに疲弊してゆく。 そこで男が考えだした『方法』とは ―― 先日読んだ「転生チート万歳と〜」のスピンオフ。 前後編完結済のどっシリアスです。 ……スピンオフもオフっていうか、かなり終わりに行くまで、いったいどこがどう繋がっているのか判りませんでした。ってか、つらっと読み流す可能性も大(苦笑) 鉄面皮で無愛想な青年と、精神が疲れきって狂気一歩手前まで行っちゃった少女とのヤンデ恋愛物語的な? あ、いちおうハッピーエンドです。メリバでもなく、ちゃんとハッピー……だと思う。 とりあえず読後も鬱な気分にはならないので、その点はご安心下さい。
No.6508
(読書)
とりあえず楽園シリーズは本編が完結し、その他の作品は一応読切連作だったり、どうしても先がうまくまとめられないものだったりする今日この頃。 いい加減、新しいお話も考えてみようかと脳内をひっくり返してみるのですが、なかなかコレというものが出てきません。 ここ数日、久しぶりに脳内を動いているのは、やはりサイト開設当初にはもう頭の中にいたキャラクター達なんですが……これまたちゃんと書こうとすると、楽園シリーズ並みに長くなりかねん(−ー;) ちなみに舞台は未来のいったん戦争とか起きて文明が衰退しつつも、各地でドーム都市みたいな感じで、貧富の差が激しいがちゃがちゃした生活を送ってる感じの世界。 動物の遺伝子を組み込んで作成された人造生命体「キメラ」が、愛玩や労働用として使役されているが、最近は人権を認められつつあり、都市によってその扱いが異なっている。 主役は例によって二人。 セルヴィエラ=アシュレイダ(♀) 二十代半ば 人間 通称やビジネスネームはシルバー=アッシュ。常にパンツスーツを着用し、口調も尊大な男性っぽい(でも一人称は私)。ストレートの黒髪に黒い瞳。東洋系。背は高めだがスレンダー。片足を引きずっており、杖が手放せない。職業はコンピューター・プログラマー。 基本的に無表情で、人付き合いをしたがらない。しかしキメラも人間も同様に好かないという点で、ある意味平等。子供にはちょっと優しい。 キメラ居住区の古い集合住宅を丸ごと買い取り、住人らはそのままに、自分は屋上のペントハウスに入居する。 リュウ=フォレスト(♂) 二十代後半 キメラ(銀狼) 同じく無口無表情の人間嫌い。キメラ相手なら話しかけられれば反応するが、やっぱり口数は極端に少ない。 しかし唯一の主人を定めれば、一直線な忠臣タイプなところが犬系。っていうか執事系。 ちょっと伸び気味のグレイの癖毛に、青灰と金褐色のオッドアイ。白皙の肌の、男の色気がある端正な容姿。元は金持ちの道楽で作られた愛玩用の一品物キメラだったが、問題を起こして手放され、好事家の間をたらい回しになっていた。 ここ二年ほどの記憶がなく、拾ってくれた喫茶兼食堂の店主のもとで手伝いをしつつ、その食堂が1階に入っている集合住宅の雑用係を務めている。 ……訳ありな過去まみれのこんな二人が、キメラに人権を認めたとある都市(でも根強い差別が残っている)の、キメラばかりが住む治安の悪い町の集合住宅で暮らしてゆくお話なのですが。 ここに、キメラではまだ貴重なお医者さんでクセモノな性格をした男性キャラとか、やっぱりキメラではまだまだ数少ない子供で、シルバーにいきなり懐いちゃう強者な少年とか、食堂を切り盛りする肝っ玉なおばちゃんとか、人間を見かけると数をカサに因縁つけてくるチンピラキメラとか、いろいろ関わってくる予定で。 最初は敬遠されていたシルバーが、アパートの住人や食堂の常連に受け入れてもらっていく経緯とか。 リュウがなんで記憶を失ったのかとか、そもそもどうしてシルバーがキメラ居住区に住むことにしたのかとか。 場面場面のネタはあるんだけど、細かい世界観とか固有名詞とか、どの場面からどんな順番で話を進めていけばいいのかとか、考えるだけでもう挫折感が _| ̄|○ そもそも二人の過去がひたすら暗い。 シルバーの原型キャラがロッドってあたりで、彼女の生い立ちは推して知るべしなんだよなあ。 ……それでも長年脳内にいた割に、こうして文章に起こしたのは初めてなこの二人。 実はいい加減メモしておかないと、名前とか思い出せなくなりそうだと、危惧したのが昨夜の事でした。 ってか、リュウの名前が最初出てこなかった(汗) あとついでだから、もっと忘れそうなメモ。 シルバーの義父はゴルディオン=アシュレイダ。プログラマーとしてのHNはゴールド=アッシュで、愛称はルディ。三年前に死亡、と。 えー、今回のアンケートお礼対談からもお判りの通り、私はキャラの名前をもじった愛称とか偽名とか考えるのが大好きなんですね(苦笑) ロッドなんて、偽名とか筆名とか、全部合わせたら4つか……? アートも二回改名してるし、ジーンも名前が2つある。太郎丸と次郎丸も普段使いと真名の二つがあるし……あ、そういえば「かくれおに」の明も、ちゃんと鬼としての名前があったっけ。本編に出してないけど。あ、偽名といえば、晴明も第一話で……ははは(汗) ―― ともあれ。 果たしてこんな話に需要はあるのだろうか……ってか、設定と大体の流れを話すから、誰か代わりに書いてくれないかなあ……それが一番楽なんだよなあvv<要は私がこんな話を読みたいだけだったり
No.6509
(創作)
2015年01月15日の読書
2015年01月15日(Thr)
本日の初読図書: 「VRMMOの基本、のつづき(小説家になろう)」 http://ncode.syosetu.com/n4747cl/ 以前に読んだ「VRMMOの基本 」の続編。 今回も一話のみの短編扱いですが、この人の作品だけに1Pでもけっこう長いです。 前作冒頭で理不尽に振ってきた元彼女を、ラストできっちり見返した主人公。今度はストーカーと化したその女にいきなり刺されております。出血多量で失血死寸前になるものの、やはり前作で開拓したVRの医療転用技術により、一週間でトラウマもなくサクッと復活。 他には、NPCを秘書とすることで、時間が圧縮されているVRをプレイ中でも外部と電話で連絡できるようにアプリを開発したら、運営から有償で公開してほしいとの依頼を受けて、ものすごい収入を得てみたり。 ケモラーギルドで仲良くしていたメンバーが記者としてやってきたおかげで、ストーカー事件でのマスコミ対応もスムーズに行き、やはり人間関係ってVRでもリアルでも大切だよなと実感してみたり。 総じて前回のテイストを壊さない、良い続編だったと思います。 この方の書かれる作品は、なんか独特の味があってすごいと思います。 ……あとはもうちょっと誤字脱字変換ミスが少ないと、言うことはないんですが……
No.6512
(読書)
更新情報(2015年01月16日)
2015年01月16日(Fri)
「閲覧室」の「オリジナル小説書架 」で、「骨董品店 日月堂」第十六話、「雨月露宿 《 あめのつきつゆのやどり 》 」の第三章をUP。 ようやくタイトルにまで内容がたどり着きました♪ ……あるいはもっとボリュームのあるバトル的要素を期待されていた方も多いかもしれませんが、そこはほら、晴明くんなので(苦笑) もし発見したのが他の術者だったとしたら、『彼女』と術者との間で、スペクタクルな展開になってたかもしれませんが、彼とよく調教された(笑)和馬さんだと、それは無理ですねえ。 なお以下は、書いた人間の自己満足的な呟きなので、畳んでおきます。
No.6513
(更新)
プロットって……
2015年01月16日(Fri)
ええと、一昨日ちらっと設定を書いた、こんな話は需要あるんかい なネタなんですが。 記事を投稿したあとで、ちょっと試しに思いついてる部分だけ、書き留めてみようと思ったんです。 固有名詞とかは後で決めるとして、ざっくり脳内にあるエピソードを、こういう順番で並べたらどうかな? あ、ここんとこはこんな感じの会話で。この行動の背景には、こんな事情があるんだよ。あ、この人の名前はこうしようかな。種族はこれで……とかとか、勢いのままにキーボードを叩いていたのですが。 書いても書いても、終わらない。 ……書いても書いても、書いても書いても…… なんかおかしいと気付いた頃には、原稿用紙で50枚に達していました。 それからさらに、書いて書いて書いて……昨日一日では終わらなくて、今日も続けていました。 今の勢いのまま、最後まで行っちまわないと、絶対に失速する! 目指せ、今日中にひとつの話として成立するところまで!! 頑張りました。 当社比的に、超頑張りました。 ……そして現在、HDD内にあるのは、100KBを超えたテキストファイル。 原稿用紙で、160枚以上あります。 ええと、これプロットだよね? けして下書きと呼べるクォリティではないはずなんだが。 なんか、すでに当サイトのほとんどの小説より長いんですが(汗)<楽園シリーズの「継承のとき」が約160枚 決まってる設定、全部つっ込んだんじゃないですよ? あくまで読み切りとして成立するだろうレベルで、一話にまとめたはずなんです。 おかしい……どこでどうして間違った……(−ー;) とりあえず14日〜15日は貫徹し、昨日寝たのは0時過ぎ。そして現在も既に1時を過ぎております。 十分な睡眠をとって読み返したら、あるいはしっちゃかめっちゃかな内容なのかもしれません。 でもなあ、ほんとにどこをどうしてこうなった……(遠い目)
No.6514
(創作)
寝るまでにスマホの充電が終わらなくても、コード刺したまま枕元に置いておけば、朝起きた段階でちゃんと線が抜いてある不思議vv 実績は一度や二度ではなく、そして己に起きた記憶は、全くない……しかしバッテリ残量の折れ線グラフを見ると、ちゃんと100%になってから抜かれてます。人間の無意識ってすげえ(苦笑) あ、ちなみに私のスマホには、これが入れてあります。 ■充電通知 - Google Play の Android アプリ https://play.google.com/store/apps/details?id=com.morono.lifestyle.tools.batterychargenotifier 充電完了時に音とバイブを設定できるので、それで一応起きてるんでしょうが……まったく覚えてないんですよねえ。 ここ二日ほど放置していた、各地の新着小説や、脱出ゲームの新作を消化消化。 そろそろ紙書籍の読書も再開したいなあ。 そして明日、母がガールスカウトの子供達と凧を作るというので、材料準備のお手伝い。
最近肩の筋を傷めてしまい、紙や竹ひごを切るのが辛いんだそうで。 ……ちなみに障子紙や包装紙は、包丁や果物ナイフで切るのが我が家の流儀★ カッターだと切れ味が良すぎて、逆にまっすぐ切れないんですよね。 ……そこで何故、ペーパーナイフを調達しないのかは、突っ込まない方向で(笑)
No.6515
(日常)
復讐モノ〜〜 ワッショイヽ(゚∀゚)メ(゚∀゚)メ(゚∀゚)ノワッショイ
2015年01月18日(Sun)
積録消化に、まずはウロボロス初回延長SPを見てみました。 ■金曜ドラマ『ウロボロス〜この愛こそ、正義。』 |TBSテレビ http://www.tbs.co.jp/OUROBOROS/ やっ……べえ。 CM見た時、もしかしてと思ったら、これめっちゃ好みなヤツやvv 相棒モノで仕置人系で、なおかつ復讐モノ。 しかもイケメン二人組で、主役の一方は普段冴えないけれど実はハイスペックなヘタレ有能! そこに時おり冗談も口にする、根っこは心優しきインテリヤクザが絡むとか!! そして龍崎イクオ@生田斗真の闇(病み)っぷりに痺れた……vv 途中、地下駐車場で悪徳ヤクザが射殺された時、これはイクオの仕業か……いや、それはレッドヘリングで、実は横流し刑事が仲間割れで?? と思ったら、更にどんでん返ってのあの展開がたまらんvvって、あれ? あちこちの感想を読みに行ったら、撃ったの竜哉@小栗旬って意見が多いぞ。あの展開だとイクオだろ? 違うの!? 竜哉とイクオが寸前に電話してたのと、イクオが飛び出した理由を「沢渡を探してた」って嘘ついたってことは、そういうことなんじゃないのか?? エンディングテロップで原作があると知り、速攻でチェックしてみたら、コミックですか……しかも既に18冊も刊行されてるとなると、これはさすがに手が出せねえ _| ̄|○ 今シーズンはいまいち見ようと思えるドラマが少なかったんですが、これは当たりっぽいです。 どうか最後まで、「復讐は虚しいものだ」とか説得されちゃわずに、突っ走って欲しいところ。 ……まあ原作は連載中だし、ワンシーズンだと中ボスまで倒したところで、「俺達の復讐はまだこれからだ」ってな感じで終わりそうな気もしますが(苦笑) ちなみにこのドラマのCMが流れるたびに「ウロボロスって何だっけ??」と聞いてきてた母。 そこで調べもせずに答えてた私も私だが、何度聞いても忘れちゃう母、大丈夫か……?
No.6516
(映像)
2015年01月19日の読書
2015年01月19日(Mon)
本日の初読図書: 世界中の釘とネジとぜんまいとバネと、そして歯車が生産される町〈ベクス〉。人々の生活は蒸気機関とわずかな電化によって支えられており、そのため街全体が熱と湿気を帯びている。良質の部品を求めて、世界中の職人が集う町。人々は朗らかで楽天的で、町立治安維持軍に守られたそこは、治安も良くごく平和な町だった。 ―― 10年前までは。 きっかけが何だったのかは、誰にも判らない。今のベクスでは当たり前のように人々が妄想を見て、また前触れもなく昆虫へと変わるようになった。通りには〈クマバチ〉と呼ばれる町軍兵が闊歩し、妄想で正気を失った人間を、パイルバンカーで容赦なく殺処分してゆく。 かつて一級の時計職人だったシリル・スワンプは、カマキリ人間になった双児の弟と蝿になった母親と共に、下町のボロアパートで暮らしていた。一家の収入は、シリルが工場で簡単なラベル貼りをする仕事だけに頼っている。生活は楽ではなかったが、この町に住む誰もが、多かれ少なかれ同じような暮らしをしている。自分だけが不幸なのではないと、シリルはそう思っていた。 その日もいつもと同じように仕事を終えたシリルは、工場長から無断欠勤している同僚へと届け物を命じられる。しかし彼 ―― アルハ・ダーリーのアパートにいたのは、巨大な一匹のムカデだった。アルハも虫になってしまったのだ。届け物を置いて帰ろうとしたシリルは、アパートを出ようとしたところで、手押し車を押す双子の姉弟に出会う。彼らが運んでいたのはバラバラ死体 ―― と見えた、瀕死の〈クマバチ〉であった。 ギャング達のもとで監禁され、拷問されていたという彼は、手足をもぎ取られ脳に穴を開けられながらも、まだ生きていたのだ。 追手が迫っていると焦る姉弟を、シリルはクマバチとともにアルハの部屋へとかくまう。ムカデになったアルハには、もう部屋もベッドもいらないのだから、文句は言わないだろう。 そうして助けることとなったクマバチは、何故かシリルのことを知っていた。常に一言も喋らないはずのクマバチは、アンスルライン拾壱號と名乗り、シリルにこう問うたのだ。 「シリル。時計の夢を見たよね?」と。 そうして彼は続ける。 「あなたを守るのが、自分の任務だ」、「シリルなら、壊れた世界をもとに戻せるかもしれない」と。 その出会いが、シリルと世界の運命を、大きく動かしていくこととなって ―― ネット上で公開されている「謳えカナリア 」と話がリンクしているというので、遅まきながら購入してみました。既に新刊での入手は厳しい模様。ただし Kindle 版はあるし、古本も状態は微妙ながらまだあるようなので、読むだけならなんとか。 で、もって。 キーキャラクターとなるシリルさんは、〜カナリアだと「オーシャン(海)」でしたが、こちらでは「スワンプ(沼)」でした(笑) スターシステム的に同じキャラが登場しているというよりも、平行世界の同じ存在だそうで、彼らの間をつなぐのが金属の蜂=〈アーカイヴ〉の〈さまよえる針〉=アンスルライン拾壱號らしいです。 見返しの作者コメントいわく「殺人鬼系のキャラは忘れよう」「あまり人が死なない話にしよう」というのが書き始めのコンセプトだったそうですが……そこはやっぱり諸口作品(苦笑) 血飛沫が飛びまくるし、まさかこの人が……な人が容赦なく死んでゆく(^ー^;;) 下巻でそうなるだろうことはある程度予想していましたが、上巻であの人が死んだってことは、下巻ではあの人が危ないな……とりあえずシリルとアンスルは無事……だと予想してるんですけど、大丈夫かなあ……諸口さんだしなあ(汗) 世界観はやはり独特で、カナリア〜よりももうちょっと時代が下がった、産業革命頃っぽいスチームパンクなファンタジー。 元第一級時計士で、一見すると(作者いわく)海外ドラマのアメリカ人のモブキャラみたいな疲れたおっさんのくせに、中身は有能なシリルが格好良いです。後半に行くに従って、どんどん懐が広くなっていきつつ、無精髭伸びてゆくのがオヤジ好きにはたまらんですvv そこにがっちりした熊みたいなごつい体格の、でも朴訥とした一途なタイプの人外が絡んでくるとか、良いですね。倍率ドンvv グロ展開は多めですし、虫人間とかも出てきますが、それでもこの作者さんにしては描写が控えめだと思うのは、私が訓練された諸口作品読者だからか(笑) 少なくとも、変な奇声は少なめだったと思います。あと内臓描写(どんなや)。 さて下巻はどんな展開になるのかな……(ドキドキ) とりあえず現在生死不明なカマキリ人間の弟と、ムカデになったアルハの今後が気になりつつ。 あ、あと、↓こちらのツイートを読んで、買ったは良いが怖くて読めなかったフジミさん の、最終巻に手を出せそうな気がしています。 ■モロクっちさん: あっ、そういえば、フジミさんなんですけど。 https://twitter.com/m_molockchi/status/556834383793881088 今年は諸口作品を読もう月間に突入か?? ……しかしこっちは1巻から読み返さないと、完全に話を忘れてるな……(遠い目)
No.6517
(読書)
2015年01月20日の読書
2015年01月20日(Tue)
本日の初読図書: 北鳥天文台へたどり着き、〈クマバチ〉たちが集めた〈世界時計〉の部品を組み立てることになったシリル。ベクスの一級時計士が夢に見るその時計は、ほぼすべての世界の〈時間〉を司る機構であった。そして十年前の流星雨の夜、その世界時計が壊れ部品がベクス中に飛び散った事故こそが、ベクスの ―― そして他にもあまた存在する世界に起きた、異変の原因だったのである。 このままでは〈部品〉から滲み出す力の余波によって、ベクスは崩壊し、『時間』という概念を持つ多くの世界が滅びてしまう。 世界時計を組み立てられるのは、ベクスの一級時計士だけ。しかし世界の崩壊を望む何者かによって、一級時計士達は次々と殺されてゆき、いまではシリル一人しか残っていない。しかしシリルには『指がない』のだ。 シリルの指示のもと、ルーカスが時計を組み立てていく一方で、アンスルはマフィアの頭領ダイオ・ガスパルディのもとへ拉致されていた。ガスパルディはアンスルを拷問し、自身の護衛として仕えるよう強要する。彼の下には既に、同じクマバチのエイワズライン参號がいた。エイワズもまた、かつてのアンスルのように想像を絶する拷問を受け『故障』した結果、ガスパルディの元に下ったのだという。 ガスパルディお抱えの歌姫カミュータは、故障したクマバチふたりを気に入ったようで、なにかと構ってくる。そんな彼女のネックレスには、まだ回収されきっていない、世界時計の部品が光っていた。 アンスルはどうにかエイワズを説得し、任務に戻らせようとする。しかしそんな彼らを、またも世界崩壊の前兆である異変が襲う。 世界はこのまま滅びてしまうのか。世界時計の修復を阻止しているのは、いったい何者なのか。果たしてその目的は ―― ? 下巻です。 上巻は読むのに足掛け二年(笑)かかったのに、下巻は一日で一気に読んでしまいました。 ああ、やっぱり諸口節……(涙) ええやん、みんな幸せになろうよ! あのまま穏やかに終わっちゃ駄目だったのか!? カマキリになったフィランダとシリルの、あの結末は必要だったのか( T □ T ) ……うん、いや、これこそが紛れもなく諸口作品の真髄なんですが。 残りのページ数を見て、ああもう大丈夫だろうと気を抜いていただけに、シリルその扉は、その扉は開けちゃ駄目ーーーーっっと、もう(泣) 結局、あの世界で一番狂っていたのはフィランダだったのかもしれない……世界が崩壊に向かうよりも前から、フィランダこそが一番、その内面に狂気を秘めていたのではないでしょうか。 ああでもきっと、これからは……これからはきっと、アンスルが守ってくれるから! だってシリルは『世界』に愛された男なんだから!! ……ルーカスには、ガチで「お前らもうけっこ(ry」って言われてたしな(笑) 今回は上巻にもまして、スプラッターな展開です。 アンスルとエイワズは、すぐに治るからまだ安心して読んでいられますが、その他の面々、特に名前つきのキャラがひどい目に遭うのは、やっぱり辛いですね…… あ、あと巨大ムカデなアルハ・ダーリーが、格好良かったです。 真打ちはラストに来るんだぜって感じvv諸口さんちの手ブロ にある、第三工程ライン組のイラストが、なんだかとっても微笑ましいです。……ってか、あそこまででっかいムカデだとは、さすがに思ってなかったよ(汗) ところでイグ=シストはどうしてシリルを『少しだけ戻した』んでしょうね? もしそうしてなかったなら、最後の最後でシリルが勝つことはなかったと思うんですが。 彼の意図と立ち位置がいまひとつよく判らないのは、私の読解力不足なのか……(悩)
No.6520
(読書)
効果が出るには二週間ぐらいかかるらしい
2015年01月20日(Tue)
二週に一度の病院通い。 このところ二時とか三時を過ぎないと眠れない日が続くとこぼしたら、薬が睡眠リズムを整えるものに変更されました。 なんでも即効性はない代わりに、ずれた体内時計を調整してくれる効果があるそうで。寝たい時間の一時間ぐらい前に飲むと良いようです。 とりあえず、薬を飲むのを忘れないよう、22時半にスマホのアラームを設定したり、朝の目覚まし設定も変更変更。 さて、それじゃあ23時頃には布団に入れるように、さっさといろいろ片付けておかないとな……効いてくれるといいんだけどな……(切実)
No.6521
(日常)
2015年01月21日の読書
2015年01月21日(Wed)
本日の初読図書: 「M.S.CITY 15th Anniversary(オンライン小説)」 http://molock.sakura.ne.jp/15th.html 諸口さんのサイト「M.S.CITY」もしくは「超絶渋系狂気都市」さんの、開設15週年記念短編。 「世界時計〜」を読了したので、読んでみました。 「クロカマキリ(WEB版)」、「世界時計と針の夢」、「スコーピオン」、「ヤクザな退魔」、「謳えカナリア」あたりのミックスコラボな作品です。 アンスルとエイワズのその後とか、ハガネやハイド(本部長)がご登場。 そしてシリルさんには、沼と海の他に、川や湖などがいらっしゃることも判明(笑) 内容的にはいろいろと物思うところがありつつも、一番ツボだったのは10本足で瓶入りネクター抱えて飲んでる、〈アーカイヴ〉の〈さまよえる針〉こと二匹の蜂達だったりvv
No.6524
(読書)
新しく睡眠導入剤? を処方してもらった昨夜。 さてどんなものかと、22時半に服用し、23時頃に布団に入りました。 結果……しばらくして時計を見たら、0時半になってました。熟睡した気はしないけれど、いつもように「目が合わねえ〜〜」と布団の中で輾転反側しているのではなく、なんとなくうとうとはしていた感じ。 その後も1〜2時間に一度は時計を見た記憶がありますが、割りと脳味噌はぼんやりしていて、合間合間で夢も見ていました。 ただ全体的に、朝までずーっと眠りが浅かった気もするんですが(苦笑) で、目覚ましをかけて、いつもよりは早めの時間に起床。 この目覚ましがまた、クセモノなんですよね。 どうも私は、ジリリリとかブーブーとか言ったやかましい音で目を覚ますのが、性に合わないようで。 ついうっかり、「やかましいわ!!」と目覚ましを止める → 二度寝ということを繰り返してしまっていました。 以前はラジカセで音楽テープを流しつつ、五分ぐらいかけてゆっくり起きていたのですが、そのラジカセも諸事情あって、今は物置の奥で眠っています。 そんな訳で、久々に新たなアプリをスマホへインストール。 ■目覚まし時計エクストリーム フリー+タイマー https://play.google.com/store/apps/details?id=com.alarmclock.xtreme.free 設定した時間に鳴らす音を、別途作成したプレイリストの中からランダム指定できるアプリ。 広告入りなのがちょっとうっとおしい&パケット量を食いますが、基本的に朝(目覚まし)と寝る前(薬の飲み忘れ防止)にのみ = 無線LAN圏内で使用するので、まあ大丈夫かと。 あと、鳴ってるアラームを解除するのに、計算式を解くとかいう設定(難易度五段階、問題数指定可)もできるので、強引に目を覚ますことができます(笑) ……これでちゃんと、睡眠リズムを戻せると良いなあ。 しかし昼間ちょっと目眩がしていたのは、薬の副作用なのか、単に睡眠が浅くて足りなかったのか……(−ー;)
No.6525
(日常)
2015年01月22日の読書
2015年01月22日(Thr)
本日の初読図書: 「VRMMOの錯覚(小説家になろう)」 http://ncode.syosetu.com/n4515cl/ 神代ふみあきさんの短編で、ログアウト不能やデスゲーム無しのVRMMOもの。 今回は女性主人公……? と思わせて、まさかの「男の娘がそのまま成長したOTOME」的外見の、中身は(本人の自覚では)れっきとした男性(笑) いつも斜め上にそれた方向の話を書かれるお方ですが、今回は比較的運営の遊びとか、主役の徹底的な容赦なさが少なかったかな。 特に主役はけっこう天然で、むしろ温和。 男性なのに「女神」の称号を得て、崇め奉られてます(笑) 神代さんの作品はかなりクセが強いので、この話あたりから読んで、段階的に耐性をつけていく方がお勧めかもですね。
No.6526
(読書)
久しぶりに足を踏み入れた百均で、金属製の細いかんざしを見かけたので、ついつい購入してしまいました。
一年ほど前、発作的に髪をバッサリやってしまい、簪を使えなかったこの夏。せっかくあれこれ作ったのに……とちょっとしょぼんとしていた私でした。 冬になってからは……あれなんて言うんですかね、頭の上側の髪だけとって後頭部で結うやり方(我が家ではレゴラスさんヘアと呼ばれています/笑)をしています。 そこでふと、この細身のかんざしなら、後頭部の一房をまとめるのに使えるのでは……と思ったのですよ。 さっそくやってみました。
お? 結構いけてんじゃね?? 今回はシニヨンネットを使わない方法で結い上げてみたんですが、思いの外きっちり留まっています。 左右から見ると、こんな感じのようです(自分ではよく見えない)
このかんざしには、しっかり後ろに穴が空いているので、今まで作った取替えパーツもちゃんと流用できますしvv ああ、銀色のも欲しいけど、今日行った百均にはなかったなあ…… ちなみに、ネットを使わないかんざしの挿し方は、検索するといろいろ出てきます。例えば夜会巻き。 私はこれを参考に、一度ゴムで束ねた髪をかんざしに巻きつけて、後頭部にぐさっとやってみました。 もともと暑さ対策で髪全体を結い上げるために使い始めたかんざしでしたが、冬場にはこういうやり方も、これはこれであり、かも?2015/07/03追記: ↓このやり方も、試してみたら割りと簡単でしっかり止まったので、メモしておきます。VIDEO
No.6527
(日常)
2015年01月23日の読書
2015年01月23日(Fri)
本日の初読図書: 間もなく祝言を控えた悋気持ちの娘に、母が聞かせた祖母の結婚の顛末……「魂取の池」 心臓病で九死に一生を得た隠居老人が、幼いころ山津波で孤児になった折りにした不思議な体験……「くりから御殿」 いきなり三島屋へやって来たやつれた男が、聞いて欲しいと語りだした、かつての養い子と現在の孫にまつわる恐ろしい悲劇……「泣き童子」 たまにはよそで開かれる百物語に参加するのも気散じになるだろうと、招かれていった怪談話の会合での出来事……「小雪舞う日の怪談語り」 厳しい北の山里に現れる人食いの化け物と、彼らを封じる女達の物語……「まぐる笛」 夫を亡くしたお内儀が語る、かつて伯父が果たしたという、生者と亡者の間を繋ぐ役割……「節気顔」 黒白の間で語られる怪奇譚シリーズ三作目は、比較的ライトというか、お話自体はかなり悲劇だったりするんですが、そこまで心の暗黒をえぐり回す感じではなかったように思います。 むしろ心の内に秘めていた物語を語り捨て、聞き捨てしてゆくうちに、心を軽くしていく人々が多かったのではないでしょうか。 ……まあ表題作とかは、かなり救いがなかったですが、しかし展開がお見事。 そしてラストの「節気顔」では、一巻目で登場した謎の番頭さんが再登場。ヤツはどうやらずいぶん昔から暗躍していたようですね。この調子だと、さらに続編が刊行されて、そちらでおちかちゃんとまた対峙することになるのでしょうか(わっくわっく) お話的には「まぐる笛」がかなりアクション寄りで、猟奇表現も多く、ちょっと浮いていたかな? あと青野の若先生、せっかく再登場した割に、おちかちゃんとの間に進展が少なくって、ちょっぴり残念でした……
No.6532
(読書)
sim2ruby.css とメイリオフォント
2015年01月23日(Fri)
一昨日はこの作業にむちゃくちゃ時間を費やしたんですが、日記に書きそこねていたので、本日書き留め。先日弊サイトに導入した 、「ほぼ全ての現行ブラウザで振り仮名(ルビ)を表示する」という sim2ruby.css ですが。 これにはひとつ、欠点があります。それはメイリオフォントに対応していないこと。 導入したサイトで表示指定しているフォントがメイリオの場合は、ルビタグの付いている文字が、上下にずれてしまうそうなのです。 ……とは言えうちのサイトは、別にフォント指定などしていないし、わざわざ使用ブラウザのデフォルトフォントをメイリオに変更しているようなユーザーは、多少のレイアウト崩れなど覚悟のうえでしょう。 問題は、私がその『わざわざブラウザのフォントをメイリオにしているユーザー』な訳で。 ……よりによって、己のサイトが崩れて見えるという罠 _| ̄|○ いやまあ、私が使用しているのはメイリオを改造した派生フォント MeiryoKe_PGothic で、まだずれる度合いは少なめなんですが、それでもやっぱり、見ていると気になってしまうものです。 そんな訳で、ちょっくら思考錯誤してみました。 最初は視認性が良くて、 sim2ruby.css を使ってもずれないフォントが他にないかと探してみたものの、これは駄目でした。IPAゴシックも梅フォントも源真ゴシックも、どうにも好みに合わなかったり、同じように表示がずれてしまいます。 そこで、ユーザースタイルシートをいじってみることにしました。 以前、 Opera にルビタグを導入した時の経験も踏まえて、怪しいのは vertical-align という指定だとあぶり出すのに、まず一苦労。 そしてユーザースタイルシートで ruby タグに vertical-align を追加し、数値をいじることしばし。 よっしゃこれだ! という設定を見つけたまでは良かったのですが。 ……今度は青空文庫や小説家になろうなど、他のサイトのレイアウトが、もっとはるかに……ほとんど判読不能なほど崩れまくって、さらに _| ̄|○ 指定サイトだけのユーザースタイルシート適用は、IEではできないと知り、一度はあきらめたのですが……それでもしぶとく探した結果、CSSを設定する要素に救いを見出しました。 ■子孫セレクタ−スタイルシートリファレンス http://www.htmq.com/selector/descendant.shtml うちの小説ページの本文は、すべて txt というクラス指定をつけた <div> タグで括ってあります。 なので、 div.txt ruby { vertical-align : 120% !important; } という記述をユーザースタイルシートに追記したところ、意図した通り、自分のサイトだけルビの位置調整をすることに成功しました(>▽<) ……いくらなんでも、 div タグにクラス指定 txt を付けた内部に、さらにルビタグを記述してるという三連コンボでサイト構成が被ることは、そう滅多にないだろうよ……(苦笑) あ、ちなみに 120% の部分は、閲覧環境に寄って変わってくると思われます。もし参考にされる方がいらっしゃいましたら、そのあたりは要調整ってことで。 ちなみにこれを使うと…… sim2ruby.css を適用したサイトを、デフォルトフォントがメイリオのIEで表示した場合。 デフォルトフォントをメイリオのまま、ユーザースタイルシートで調整した場合。 これぐらい変わります。 標準のMS Pゴシックのままで表示した場合だと、↓こう。
……素直に標準フォント使っとけって話ではあるんですが、一度メイリオのシンプルだけどちょっと太めかつ滑らかな表示に慣れちゃうと、もうMS Pゴシックには戻れないんですよねえ(遠い目) なお私は、小説を書くテキストエディタにも、メイリオを等幅フォントに変換したものを使用しております。もうすっかり慣らされちゃったんだ…… もしもよく行くサイトで、メイリオで表示したらルビのついた字が縦にずれるという現象が見られる場合は、ソース見てルビタグの上位にある適当な独自要素を解読の上、設定してみるのもひとつの方法かと、ここに提案しておきます。 ……そんなピンポイントなことで困ってる奴なんか、そうそういねえよってツッコミは(ry あ、あと今回の試行錯誤で判明した、もうひとつの裏ワザ。 Internet Explorer では、設定のインターネットオプションでデフォルトフォントを変更しようとしても、一部のフォントが一覧に表示されません。こちらもユーザースタイルシートで記述すると、指定することができました。 body { font-Family: フォント名 !important; } という記述でいけるようです。デフォルトどころか、一部CSSで指定されているフォント指定まで吹っ飛びますが、まあそれはそれ(苦笑) 一応こちらも、誰かの参考にでもなればとメモしておきます。
No.6533
(電脳)
2015年01月24日の読書
2015年01月24日(Sat)
本日の初読図書: 犬神は、主である弘法大師を失ってから、ずっとあてなく旅をしていた。目的もなくただただ彷徨う日々は、心も記憶もすり切れさせてゆくようで。気がつけば生まれてより既に千年。いつから佐助と名乗るようになったのかも、もう思い出せなくなっていた。そんなある日のこと、東海道沿いの茶店に貼られた『さすけ』あてに書かれた判じ絵を見つけた彼は、たまたまその場に居合わせた化け狐に、内容を教えるから手を貸して欲しいと頼まれ……「五百年の判じ絵」 江戸が始まって間もない頃、坂東太郎と呼ばれる利根川に、禰々子親分と慕われる女河童がいた。坂東太郎は最近様子がおかしいようで、やけに流れが早くなり、河童さえもが流されてしまうほどだ。不思議に思っていた彼女だったが、原因は人間が川の流れを変えようと普請を行なっているせいだった。坂東太郎は大いに怒り工事を邪魔しようとするのだが、禰々子はお上の命に逆らうことができない、人間側の事情も知ってしまい……「太郎君、東へ」 妖退治で名高い広徳寺の寛朝のもとへ、おかしな相談が持ち込まれた。口入れ屋大滝屋の嫁お千が、夫におなご妖が憑いているので、祓ってほしいと訴えるのだ。夫が頼りなく押しが弱いのは、おなごの妖怪が取り憑いているからだ。こんなことでは気の荒い中間や用心棒を武家に世話する口入れ屋の仕事など、とうてい務まらない、と。当然、そんな妖怪など憑いてはいない。だが正直にそう告げたところで、お千が納得するはずもなく。どうするかと迷っていたところで、夫が夜道で襲われる事件が起き……「たちまちづき」 日限の親分こと清七の妻おさきは、身体が弱くしょっちゅう寝ついていた。幸い清七の縄張りには筋の良い大店が多く、そこからの収入でなんとかやっては行けているのだが、岡っ引きの妻としてこれではいけないと思う。最近はそれでも少し体調がましになってはきたものの、しかし今さら自分などに、できることはあるのだろうか。思い悩むおさきの元へ、ある日とんでもないものがやって来た。長屋で眠っている間に、玄関先へ赤子が捨てられていたのだ。捨て子は普通しばらく町内で面倒を見るのだが、最近は捨て子を利用した押し込み強盗が起きているのだと聞いて、誰も引き取りたがらない。しかしわざわざ岡っ引きの元へ子供を捨てていくとは、解せない話で……「親分のおかみさん」 時は明治、京橋と名乗る男が銀座煉瓦街にある新聞社を訪ねてきた。トンビを羽織り、手に下げた鞄からはきゅわきゅわという不思議な声が漏れ聞こえている。彼は新聞の投書を見て、探している人物に関わりがあるのではないかと、差出人の身元を訊きに来たのだった。しかし話をしようとした矢先、ぱんっというピストルの音が聞こえてきた。慌てて駆けつけると、投書欄担当の記者が建物裏手の路地で、胸から血を流して倒れており……「えどさがし」 しゃばけシリーズの外伝ですよ〜、表紙絵見てびっくりですよ〜〜(笑)<右のザンギリ頭にトンビ姿は仁吉 長崎屋にやってくる前の佐助に始まり、明治時代の仁吉に終わるこの一冊。 いやあ……どこの同人誌ですかってな内容ですね(苦笑) 特に表題作は、仁吉が平民苗字必称義務令で「京橋仁吉」と名乗るようになり、洋装して長崎商会を経営しながら若だんなの生まれ変わりを探し続けてるって……ww 他の話も無論面白いんですが、やはり最後で全部持っていかれた気がします。 時代的には「江戸の地が東京と称するようになって、二十年以上」とあるので、「アイスクリン強し」や「明治・妖モダン」と同じぐらいでしょう。 本文中に「築地の居留地と煉瓦街の中ほどにある洋菓子店」とか、「今の世、妖の警官は何人もいるよ」とかあるあたり、世界観もリンクしている模様。鈴彦姫や金次、鳴家といったおなじみの面々も出てくるので嬉しい半面、公式でこれをやられてしまうと、続きを妄想する自由度は減ってしまうなあとも思ってしまったり。 特に仁吉たちが若いままの姿だったり、死後も一太郎のことを「若だんな」と呼び続けているのを読むと、「もしかして一太郎、大旦那にはなれないまま、若死にしちゃったのか……?」とか心配になったりも。それに子供が生まれてたら、子孫の守りも続けそうなのに、その気配が全くなかったしなあ(どきどき) 「五百年の判じ絵」は、本文を読む前にうんうん唸りながら、母と二人でどうにか解読。 やはり半分の花とお坊さんが難物でした。……しかしこの話も、以前に「産土」で佐助が語った過去と比べると、びみょーに齟齬があるあたり、後付けっぽいというか、同人誌っぽいというか。 そう言う意味では、「たちまちづき」と「親分のおかみさん」の二つが、若だんなの存在もちらほらうかがえる、安心して読める正統派っぽい外伝でしたね。「太郎君〜」は、ちょっと本編から離れすぎてるし(苦笑) 同人的妄想で行くと、仁吉も佐助も年齢は自由自在に化けられるんだから、お互いに年齢をずらすか、一人二役で「親子です」っつって二世代分の姿を使い分けて、世代交代してるふりしながら長崎商会をずっと存続させていけば良いと思うよ。 そんでもって現代でも老舗の会社として、一太郎が生まれ変わるたびに接触しては、仲良くやっていてくれたら楽しいなあなんて想像をたくましくしています。
No.6534
(読書)
……まだ第一話しかテレビを見ていないのに、見つけてしまいました、こんなもの。 金曜ドラマ『ウロボロス〜この愛こそ、正義。』の原作……ではなく、オリジナルストーリーのノベライズ、なのかな? まだ内容が海のものとも山のものともしれぬので、ひとまず購入は保留。 読むかどうかは、ドラマが最終話まで行ってから決めようと思いますが、一応メモメモ。
No.6535
(読書)
2015年01月25日の読書
2015年01月25日(Sun)
本日の初読図書: 内容については、まあ有名どころなので省略(苦笑) ポワロものの長編で、「この真相はアリかナシか」で長年ファンの論争になっているという、あれです。 先日の、舞台を昭和初期の日本に移した2夜連続ドラマが非常に面白かったので、原作を借りてきてみました。 どの訳者のを読むか迷ったあげく、とりあえず地元図書館にある一番古い翻訳を選択。本当は初めて日本語訳されたという、延原謙さんのが読んでみたかったんですけどね……ホームズさんの翻訳を手がけたことでも、名を聞く方ですし。 ともあれ。 読んでみた結果は、あのテレビドラマ、本当に丁寧に作られていたんだなあとよく判りました。 細かい台詞とか犯人側の動きが、原作そのまんま。あ、ここ違うと思ったのは、自動車ブローカーがポアロを飲みに誘いに行かなかったことと、幕内(マックィン)の「あなたは神か……」の台詞がなかったことぐらい。 あとはまあ、メディアミックスする上での演出による改変だろうと、納得できる程度でした。 ……ってか、ドラマで各キャラクターとその関係が頭に入っていなかったら、これきっと途中で挫折してましたね(苦笑)<情報過剰でしかも虚実が入り乱れすぎ ほんとあのドラマは、熱烈なファンによって作られた、「自分はこのあたりをこう解釈してるんだよ〜〜」という作りだったんですねえ。 ……って、ドラマの感想になってるし(苦笑) この翻訳で気になったところと言うと、おそらく「ミネラル・ウォーター」と書かれていただろう部分が、「鉱泉」と訳されていたところらへんですかね。古い翻訳は、こう言うところに味わい深さがあると思うんですvv そして真相が明らかになってから、ポアロが〆るまでわずか半ページという急転直下は、確かにファンだったらいろいろと妄想をたくましくしたいところなのでしょう。 列車の外を踏み荒らす場面が原作になかったのは、ちょっと残念だったかな。逆に言えば、良くあれを足したものです、三谷幸喜。 ああ、もう一度あのドラマ、見返したいなあ……
No.6536
(読書)
もういやだ_| ̄|○
2015年01月25日(Sun)
またも『android.process.acoreが予期せず停止しました やり直して下さい』メッセージが出て、止まらなくなりました_| ̄|○<スマホ 今回はそれでもかろうじてキーボードが生きていたので、取れるだけのバックアップは取って、これ以上悪化しないうちにと速攻で初期化しましたよ……(しくしくしく)<前回はパスワード入力もできず、自力での初期化すら不可能だった ……それでも三時間そこそこでほぼ環境を元に戻せるだけ、私もだいぶ手馴れてきたなあ……はははっ でもメールアプリは起動さえしなかったので、また前回修理した時点からのメールが吹っ飛びました……今月で本体割賦が終了するし、本気で機種変更考えなきゃ駄目かなあ。 っていうか、私はスマホをほぼ無線LAN圏内でのネットにしか使っていないので、携帯はもうガラケーに戻して、 Wi-Fi 専用のタブレット端末買ったほうが、ランニングコストは安くつくかしら? シグ3( sigmarionIII )がいつ壊れるか判らない以上、Bluetooth 対応の外付けキーボードが接続できて、そこそこ画面の大きいタブレットが欲しいんですよねえ…… あ、ちょっと思い出せなくって手間取ったのが、Google日本語入力の単語登録の移植。 パソコンもしくは以前のスマホからエクスポートした辞書ファイルの *.txt を、ファイラーでタップ → 開くアプリに Google日本語入力の「辞書ツール」を選択したら、ちゃんとインポートされました。今度こそ忘れないようにメモメモ。 そして内蔵空きメモリが50MBを切る前後でウロウロしていたのが、ひと通り設定を終えた段階で108MBまで戻っていたのもありがたいところでしたね。……おかしいな、インストールしたアプリの数はそう変わらないし、むしろSDカードにほとんど移動させてないから、むしろ残容量減りそうなものなのになあ……?追記: 今さら遅いですが、こんなページを見付けたので、今後のために一応メモ。 ■[対処法] android.process.acoreが予期せず停止しました。 http://www.bmoo.net/archives/2014/10/315297.html 対処法3:メディアストレージ再起動 対処法4:連絡帳データ消去 あたりを、もし次回があったら試してみようと思います。
No.6537
(電脳)
2015年01月26日の読書
2015年01月26日(Mon)
本日の初読図書: とっくに四巻目が出ているところで、ようやくの三巻目読了。 初音ちゃんも、だいぶオカルトコンサルタントが板についてきてますな。 そして兵吾! 兵吾!! 二人とも苗字変わってないからせいぜい恋人かと思っていたら、ちゃんと周囲に夫婦として認知されてたのね!! 結婚して二年目なのね(わっしょい) 今回は「嫁さん」発言も出てきてるし、兵×初押しだった私としては、顔のニヤニヤが止まりませんでしたvv ……それでも心の奥底で不安を抱え、妖かしに心の隙をつかれちゃう兵吾に萌え。正気に戻ってシャワー被る凹んだ後ろ姿に、もっと萌えvv ストーリーは相変わらず、ちょっと心温まったかと思えば、時にとんでもなく理不尽で、ぞっとするほど恐ろしい、相変わらずの那州さんっぷりです。 そしてパパの謎も兵吾の過去も、またしてもスルーされた……もう兵吾の過去は、下手に公式で出てくるよりも、好きに妄想した方がいいような気がしてきた(苦笑) 今巻のメインであろう前後編に出てきた車椅子社長は、個人的に再登場を願いたいところ。 マダム緑子さんもまた出てきたんだから、可能性はあるよね?
No.6539
(読書)
2015年01月29日の読書
2015年01月29日(Thr)
本日の初読図書: 敵を、父を、兄を、部下を、婚約者を。 すべてを騙り、欺き、そうして王家の血を持たぬ少年は、ローデン国の『正当なる』次期国王として認められた。 しかし父王は、未だどうにかして実の息子である第一王子に王位を譲ろうと画策している。そしてローデン国においては、次期王の指名の儀を終えてから半年以内に即位しなければ、その者は永遠に継承権を失う習わしがあった。 フィッツラルドが指名を受けてから、はや五ヶ月 ―― 即位式まで一ヶ月を切る頃となって、重大な問題が起きた。王位継承の際には大国アル・クオスからの許可状が必要となるのだが、その許可状にフィッツラルドの即位を認めないと記されていたのだ。しかしその許可状を持ってきた使者は何者かによって殺害されており、書状は明らかに偽物だった。 父王はこれ幸いとフィッツラルドを廢そうとするが、幸いにもアル・クオスでは許可状を発行した直後に老王が死亡していた。国内は身分の低い正妃を母親を持つ評判の悪い第一王子ヘイグルと、身分の高い側妃から生まれた心優しい第二王子アシュールとの後継者争いで揺れているが、新たな国王となる者から改めて許可状を発行してもらえば良いのである。 フィッツラルドは婚約者リズの故郷ジェスタへ赴く予定を変更し、アル・クオスへ向かった。そうして内戦状態の両者の間を取り持ち会談を開こうとするのだが、どうやら正妃サンゼスの周囲には、リズの兄であり謀略によって殺されたはずのジェスタ王子、ルウェウスの影が見え隠れしている。 時間に余裕のないフィッツラルドは、ルウェウスを警戒しながらも、二人のアル・クオス王子を話し合わせようとするのだが…… 「騙王 」の続編にして、シリーズ2作目です。前作がそれなりにキリの良い所で終わっていたので、長らく手を出さずにいましたが、やっぱり読みたくなって買ってしまいましたvv 前作ではとにかく周囲をすべて欺き、本当の意味での味方は一人もいない。孤高に立つフィッツラルドでしたが、今回はちょっと緩和されてるかな。 いや相変わらず、すべての情報を一手に握り、すべての『真実』を把握しているのは彼一人なんですけど、でも周囲がだんだんフィッツラルドに感化されてきてるというか。 婚約者は相変わらず好敵手だしあんな道を選んじゃったし、金貸しもふらふらと敵と味方を行き来してますが、でも最後の最後の根っこのところでは、やっぱりフィッツラルドの方に心を置いていると思うのですよ。 あとガゼルが! 前巻ではあんなだったガゼルが、この巻ではしっかり王子に忠誠誓ってますよ! リズに誘われても断ってますよ!! たとえその言いようが「我が主君に殺されます」だとしてもvv そしてラグラスは変わらず脳筋というか、こいつ洗脳されてんじゃ状態でしたが、代わりにラグラス2号がやらかすあたりが、このシリーズのこのシリーズたる所以。 徹底的に為政者側からものを見てるので、庶民の幸せ? なにそれ美味しいの、的なあたりがアルスラーンとかデルフィニアなどとは大きくスタンスを異としますが、これはこれでリアルさが感じられて面白いです。 ちょっと残念だったのは、表紙絵ですかね。なんか普通のライトノベルっぽくなっちゃってます。 なんでイラストレーター変えちゃったんだろ?? 1巻目の表紙と口絵が素晴らしかっただけに、これは惜しい。フィッツラルドの顔は、たとえ横顔でも出しちゃ駄目だと思うんですよ。口絵の方は、こっちもアングルといい左手に持ってる果物や指輪といい、悪くないんだけどなあ<でも絵柄はちょっと軽い フィッツラルドはあくまで『その金髪だけは、他人様から褒められる』という地味顔でありつつ、只者でない雰囲気をその身にまとっていて欲しいところなのでした。 前作ではもっぱらローゼン国内が主だった物語も、この巻で一気に舞台を広げて、三国に新たな王が並び立つ状態となりました。続編が出るかどうかは怪しいところではありますが、できれば続きを読んでみたいところです。特にジェスタとローゼンの、今後の関係が気になるところですねえ(ニヤニヤ)
No.6545
(読書)
更新情報(2015年01月30日)
2015年01月30日(Fri)
閲覧室の「その他書架 」で、著作権切れテキスト「不思議の鈴(コナン・ドイル著、三津木春影 翻案)」七章目をUP。 ほぼ一ヶ月ぶりのフリーテキスト更新です。 たいへんお待たせ……している方も、ほとんどいらっしゃらないとは思いますが(苦笑) この話もいよいよ佳境に入ってきました。 原作「海軍条約文書」を御記憶の方は、保村先生の手配りにニヤニヤしてしまうところでしょうvv
No.6547
(更新)
2015年01月30日の読書
2015年01月30日(Fri)
本日の初読図書: ソルヴェール国の第三子にして、第一王女レティーツィア。彼女は周囲から“おこぼれ姫”と呼ばれていた。共にそれぞれ優秀な、第一王子フリートヘルムと第二王子グイードの後継者争いを憂えた父王が、内乱を避けるために彼女を次期国王に指名した……つまり、おこぼれで王位を得ることになった姫だというのだ。 おかげで今のところ王子達の対立は小康状態となり、彼らはそれぞれにレティーツィアへ、都合の良い伴侶を押しつけようと画策している。 王立騎士団に所属する騎士デュークは、第一王子の親友であると同時に第二王子の母方の親戚で、立場上中立を守ることを強いられていた。そんな彼の元へと、ある日、美しく着飾ったレティーツィアが訪ねてくる。 「貴方をわたくしの騎士に任命します。ありがたく承ってさっさと頭を下げなさい」 それは間違っても噂に聞く『兄王子の対立に心を痛める、優しく可憐な王女様』の物言いではなかった。 そう、レティーツィアはとある理由から、将来自分が女王になることを、幼い頃から“知って”いたのだ。故に一国の王たるに相応しく、様々なことを学び、己を磨き続けてきていたのである。だが、彼女にはどうしても後手に回っていたことがあった。それが自身の騎士団を作ることである。 ソルヴェール国の王は、建国の騎士王に倣い、十二名の専属騎士を任命するのが決まりごととなっている。しかし現在のところ、優秀な騎士達はみな兄王子達に仕えており、残っているのはまさしく“残り物”でしかなかった。その残り物の中ではお前が一番ましだと言われたデュークは、「おこぼれ姫の愛人と呼ばれるのは願い下げです」とばっさり断りを入れるが、レティーツィアはいっこうにあきらめる様子を見せない。 あの手この手で強気に勧誘してくる王女へ辟易としつつも、彼女が王者として優秀であると認め、また暗殺者に命を狙われていると知ったデュークは、放っておくこともできなくて ―― ……かれこれ二年ぐらい、買ったは良いけど積みっぱなしだった一冊。 「謀王」に引き続き、中世ヨーロッパ風の王家ものを読みたい気分で、やっと手を伸ばせました。そしたら予想以上に面白かった(苦笑)<もっと早く読めよ レティーツィアが己の運命を嘆いたり、周囲の環境にくじけたりせずに、自分にできることをやろうと、どこまでも漢前に背筋を伸ばして歩いてゆく、その生き様がかっこいいです。 第一の騎士デュークと安易な恋愛関係に発展せず、互いに軽口を叩き合いながらも主従の一線はきっちり引いているのがまた良いですね。……まあ、こっちは今後、どうなるかは判りませんが(苦笑) アストリッドについては、怪しいな……と思わせておいて、おや、実は? と来て、そこからさらに二転三転するところがまたやりますね(にやり) っていうか、途中で同腹の弟王子が怪しいかも……とか思っていた私は、さすがに深読みしすぎでしたか(^ー^;;)<謀王を読んだばかりで人間不信気味 今回は第一王子さんとだいぶ関係緩和できたっぽいので、次は第二王子とかなあ……などと思いつつ、ちょっと調べてみたら、なんかもう続編が10冊以上出てるっぽい? い、今さら追いかけるのは、ちょっとしんどそうだな……(汗) そして革命後の獅子王アレクサンドルは、もう『王達の会議の間』に現れることはないんでしょうか。あれはあくまで、ソルヴェール国に属していなければ、使うことはできないのか……全員が同一人物で、互いに相談しあったり心配してたり憧れてたりしてるのかと思うと、ちょっと不思議な感じもしますが。 今回は影が薄かった隻腕王とか失恋王とか、次回以降にもっと出てくれると良いなあ。 内容的にファンタジー要素が入っているところと、視点が定まらずにいろいろなキャラ(今回は主にレティとデューク)を行き来するのが許容できるかどうかが、この作品を楽しめる分かれ目でしょうか。 ともあれ、御都合主義でも何でも、読後感は幸せが一番、と思っている私には、楽しく読めた一冊でしたvv
No.6552
(読書)
2015年01月31日の読書
2015年01月31日(Sat)
本日の初読図書: 作者買いしてる直野さんの一冊。 今回は世界観を同一にした三つのカップリングのお話でした。 三つとも、長らくすれ違って伝えそこねた両片思いがこじれまくって……というパターン。 ……やっぱり私は、メインで一番長いのよりも、最初に載ってるおっさん二人のちょっぴりファンタジックなカップルが好みだったかな(笑) 表題作になってる二人の、互いに絵で想いを伝え合うあたりも、かっこよくはあるんですが。 そしてカバー裏ww 同じく絵で伝えたメッセージが、美術センスゼロの恋人にぜんっぜん伝わってない抽象画描きさんが、気の毒すぐるww
No.6555
(読書)
時代は変わってゆく
2015年01月31日(Sat)
目覚ましに音楽を使うようになった今日この頃。 せっかくだから、むかーーしヘビロテしていたカセットテープをいくつか mp3 化して、追加してやろうと試みたのですよ。 何年か前にラジオドラマを電子化したことがあるので、おおむね手順は判っているし、必要なアプリやケーブルもちゃんと手元にあります。 ではラジカセのイヤホン端子とパソコンのマイク端子をケーブルで繋いで、ステレオ → モノラル変換プラグも間にかまし、録音アプリは仮面舞踏会♪ さあいざ録音開始! ……って、あれ?? なんか雑音とひずみまみれで、とても聞けたものじゃない音になってしまいました。 おっかしいな……といろいろ調べてみた結果、どうやら私の新しい Win7 ノートには、ライン入力がないことが判明 _| ̄|○ 正直良く判ってはいないのですが、マイク端子だと感度が良すぎて、今まで使っていた『抵抗なし』のケーブルでラジカセと繋ぐと、音が割れてちゃんと録音できないらしく。 そこでライン端子に繋ぐか、オーディオの設定でマイク端子をライン端子に変更するかしなきゃいけないようなんですが、どうやら私のパソコンにはライン端子もなければ設定変更もできない、と。 『抵抗あり』とかいうケーブルを使えばマイク端子でも録音できる……のかもしれないけれど、音質が悪くなるという情報もあり。また数本のカセットのために、新しいケーブルを買うのもなあ、とかこう、いろいろと。 ……最近のパソコンには音声入出力端子がついていないおかげで、手持ちのDVDプレイヤーも繋げないし、古い機器はどんどん使えなくなっていくんだなあ(しょぼん) しかたがないので、しまいこんであった旧XPノートを引っ張り出してきました。 間違ってもネットには繋がらないよう、無線LANを切って、オフラインでの作業です。 今度は無事にうまく行って、中高生の頃によく聞いていたカセットテープを5本分、計50曲を無事に mp3 化することに成功しました。 ……一倍速な上に、曲の合間が来るたびに手動でファイルを切断してやらねばならなかったので、ずっとパソコンの前から離れられませんでしたが。ああでも、どの曲も懐かしい……ベストフレンズとかリフレインとか、何年ぶりで耳にしたのに、未だに胸がキュゥッってなるよ(苦笑)<NG●で判る方はお友達vv SDカード経由で現在のノートPCにコピーしたのち、無線LANでスマホに移してプレイリストも設定、設定。 目覚まし用のプレイリストに登録してある曲が、ついに200超えちゃったよ……毎朝三曲ずつ鳴らしても、一周りするのに二ヶ月以上かかる計算だな(笑)
No.6556
(電脳)
プロフィール
神崎 真 (かんざき まこと)
小説とマンガと電子小物をこよなく愛する、昭和生まれのネットジャンキー。
ちなみに当覚え書きでは、
ゼロさん= W-ZERO3(WS004)
スマホ= 003P(Android端末)
シグ3= SigmarionIII です。