よしなしことを、日々徒然に……
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 2013年09月01日の読書
2013年09月01日(Sun) 
本日の初読図書:
「無二の忠臣(小説家になろう)」
 http://ncode.syosetu.com/n5510bp/

流行病により、王国はあまりにも急に国王と王太子を失ってしまった。
降って湧いた自体に王宮は震撼し、お約束の後継者争いが始まる。
母親の身分が低かったため公爵家へ養子に出たが、しかし為政者としての実績を見せている第二王子。
大貴族出身の母からの伝手で、強大な後ろ盾を複数持つ第三王子。
教会に入り、積極的な奉仕活動で平民の人気が高い第四王子。
しかし、最終的に王位に就いたのは、無能と呼ばれ省みられることのなかった第五王子であった。
その原動力になったのは、一人の男。
宰相として辣腕を振るい、後世で無二の忠臣と謳われたその男は、生まれの順が遅く愚鈍で有名だった第五王子に何故仕えたのか。その問いに彼は、こう答えたという。
「陛下には私を惹き付けるものがあったのです。全てを賭しても良いと思わせるものが」
その言葉が意味していたのは ――

某所で紹介されていたのが気になったので、読んでみました。
固有名詞とかまったく出てこない、さらっと読める短編です。
………………えーと、M……?
No.5086 (読書)


 やっぱりメインは Opera かな
2013年09月01日(Sun) 
朝からびっくりするほど涼しくって、思わず長袖Tシャツの上からショールを巻きつけて過ごすような、そんな本日。
完全に日課となっているネットサーフィンに、さっそく Google Chrome を使ってみたのですが。
……うーん?
動作が軽いと聞いていた割には、けっこうページの読み込みに時間が掛かる場合があります。いやまあ、IEよりは全然早いんですけど!
でも Opera に慣れた身には、やっぱりストレスを感じてしまいますし。もはや無意識でやっている、ページスクロールや「戻る」「進む」の操作も微妙に違ってきますし。
ただメイリオでのブラウジングは、思ったよりも快適でした。なので Opera の標準フォントも MeiryoKe_UIGothic のサイズ18にしてみたりとかvv

……あんまり初期設定から変更しすぎると、今度はサイトレイアウトをいじる際の動作確認に支障が生じるんですけどね(苦笑)
とりあえずIEのフォント種類やサイズだけは、デフォルトのままにしてあります。なんだかんだで今でも8割のお客様がIE系列使ってらっしゃるみたいですしね。


話は変わりまして。
最近、ネットサーフィンをしていると、あちらこちらで楽天のバナーが目に入ります。どうやらこれまでの検索履歴を元に、興味を持ちそうな商品画像をランダムで表示しているようなんですが。
……このところ、「お、これは……」とクリックした結果が、かなりの高確率でこのショップに行き着きます(苦笑)

■【楽天市場】かんざし屋wargo:和のアクセサリー&簪 wargo
 http://item.rakuten.co.jp/wargo-japan/c/0000000501/

すっごい……すっごい好みなかんざしが目白押しだよ。
でも高すぎるよ……私の懐状況では、ヘアアクセサリーに何千円とか何万円は出せねえ(しくしくしく)
ううう、「廓歌鳴りや簪(くるわのかなりやかんざし)」とか「透かし蓮華玉簪(すかしれんげたまかんざし)」とか「鈴蘭髑髏簪(すずらんどくろかんざし)」とか、デザインはもちろん名前までめちゃめちゃ好みなのに!
「桜舞妓かんざし」なんて、可愛いvv と思ったら 13,650 円だと? タブレット端末が買えるわ!!
……仕方がないので目の保養をしつつ、自作する際の参考にさせて貰おうと、画面を眺めています。
やっぱりちゃんとしたアクセサリーは、それなりの値段がするんだなあ……(しみじみ)
No.5087 (電脳)


 落下防止対策
2013年09月02日(Mon) 
以前買い物中に、ズボンの尻ポケットへ入れた財布を紛失したことがありました。
今にして思えば、スられたのかもしれません。ただ当時は「ああ、落としちゃったのか。もしかしたら店内で中身を確認したとき、うっかりポケットに戻しそこねたのかも _| ̄|○」とか思っておりました。
それ以来私は、財布に懐中時計から外した鎖や携帯電話用のコイルストラップを付け、カバンもしくはベルト通しにくくりつけておく習慣を持ったのです。
で、もって。
先日、かれこれ五年以上は使っていたコイルストラップが、ついに切れてしまいました。内部にワイヤーが入っているタイプだったので、完全に千切れはしませんでしたが、これではもう使えません。
……しかし、世の中便利になったものですね。今では百均でいくらでも類似品を選べます(笑)
とは言え、さすがにワイヤー入りは百均では無理。かといってあんまり安っぽいコイルストラップだと、耐久性も低そうだし……と言うわけで、今回はキーチェーンを買ってみました。
あいにく二つに折った状態で台紙に留めてあったので、長さがよく判らず。30cmと40cmを見比べて、「短くて使えないよりは……」と長い方を選択したら、ちょっと長すぎたりもしましたが、まあそこはそれ。しっかりナスカンパーツも付いているし、反対側についていたクリップは取り外して、リング部分を財布に開けた穴(ハトメで補強済み)へ直接装着すれば……よし、良い感じに役立ってくれそうですvv

そして落下防止でもうひとつ。
今まで見かけなかった商品に、スマホの落下防止用リングという物がありました。



こんなの。
私は初めてその存在を知りましたが、普通に Amazon とかでも売ってるみたいですね?
こんなふうに指を通して使うようです。



うっかり手を滑らせても……



この通り。
今までは手首を通すタイプのストラップを着けていたのですが、これが案外面倒くさくて使わないことが多く。そのくせ嵩だけはあるので邪魔っけでして。
これなら少しはマシかな? と付け替えてみました。
落下防止を完全に保証してくれるわけではありませんけど、あまりリングがキツイとそれはそれで着脱しにくいので、やっぱりこれぐらいがちょうど良いのかな?
太さを重視するなら親指がオススメですが、指の長さや画面操作のしやすさ、左右どちらの手でも……といったあたりを考えると、中指へ外向きに着けるのも良いかもしれません。
……しかしスマホだからこれで行けそうだけど、もしゼロさんで使ったら、重さでうっかり突き指とかしそうだ(苦笑)

急に寒くなったので、昨夜から寝間着を甚平 → ジャージに変更。
こうも温度差が激しいと、体調崩す人も多そうですね……
No.5090 (電脳)


 更新情報(2013年09月03日)
2013年09月03日(Tue) 
「閲覧室」の「オリジナル小説書架」で「楽園の守護者」シリーズの誤表記を修正しました。

第四話「過ぎゆく流れ」と第十話「予兆」の第一章、番外編「義務」の前編で、「セフィアール」が「セフィーアル」になっている箇所がありまして。
……っていうか一箇所指摘されたから念のため調べてみたら、三箇所もあったよ。「義務」はともかく、あとの二箇所は何年気付かずにいたんや…… _| ̄|○

早急に修正し、各種DL版も差し替えました。
見つけて下さった pao ままさん、本当にありがとうございました(深々)
No.5091 (更新)


 とことんそのままでは使わない
2013年09月03日(Tue) 
昨日購入した、スマホの落下防止用ストラップですが。

・やっぱりちょっとリングが大きくて、指からすっぽ抜ける。
・類似品のレビューによれば、金属部分が当たって画面に傷が付くこともある。

という点が気になりまして。
ちょっと思案して、一手間加えてみました。



使ったのはマクラメ紐。
例によって母コレクションによるあり合わせなので、色は適当です。実物はもうちょっと渋いカーキ色なんですが。 ……できれば黒か赤茶、せめてオレンジが欲しかったなあ。
編み目がまっすぐ揃うように、注意して編んでいって……



完成vv
固い金属部分をガードしつつ、穴の直径はひとまわり小さくなり、さらに滑り止め効果も加味されました♪
親指こそ入らなくなったものの、どちらの手でも薬指に嵌めて使うと、操作もしやすいしちょうど良い感じです。
マクラメ糸がないなら、太めのタコ糸を使っても良いでしょうが……そうすると汚れが目立つ、かも?

……って言うかこのやり方をちょっとアレンジすれば、材質問わず適当なサイズの輪っかさえあれば、この手のストラップそのものを自作できるかもしれないな……良し、これが壊れたらその時は考えてみよう!

そしていっしょに買った、キーもといお財布チェーンにも手を加えてみたりとか。



やっぱり少々長くてあたりに引っかけそうになるので、ナスカン金具の位置をずらし、余ってぶらぶらする鎖の先は、そのままにしておくとみっともないから飾りチャームをぶら下げ。
これで8センチぐらい短くなりました。
ちなみにお財布だから選んだ、銅銭チックなチャームは……



良く見ると『開運祈願』になってます(笑)
かんざしパーツ用にと思ってちょこちょこ買い溜めていた、小物類のひとつでした。
長兄(設備屋)の工具を借りればこの程度のチェーンぐらい簡単に切断して短くできそうではありますが……まあとりあえずはこんな感じで様子を見てみようかと。
No.5092 (創作)


 遅くなりました <( _ _ )>
2013年09月04日(Wed) 
はわわ、お返事したつもりで忘れてました(汗)
以下はヒトコトお返事です。

追記:
記事畳むのすら忘れてた……超絶眠かったんです _| ̄|○
No.5094 (日常)


 自作してみたvv
2013年09月05日(Thr) 
先日購入した、スマホの落下防止用リングストラップ
穴のサイズを調整するべくマクラメ紐でアレンジを加えてみてから、「もしかしたら自分でも作れるかもしれない」と、脳内でいろいろシュミレートしていたのですよ。
あれを使ってこうして、そうやって、端糸の始末はこんなふうに……とか考えていたら、いても立ってもいられなくなるのが私のサガ(苦笑)

ちょうど手が空いていたので、思わず脳内イメージを形にするべく、実行に移してしまいました。
まず用意したのは……



・かんざしパーツに使うため、ナスカンを外して残ったストラップの紐部分
・昔キーホルダーか何かをバラしたらしい、二重リング金具(内径約 22mm )
・ウッドビーズ(小) 3個
・太めのタコ糸

どれも家にあったあり合わせです(苦笑)
あとは道具として、ハサミとセロテープと爪楊枝といったところでしょうか。

で、もって。
まずはリング金具を通した状態でタコ糸を二重にし、五センチぐらいの輪を作ります。
それからその結び目を隠すようにして、ウッドビーズを二粒通します。
さらにウッドビーズを挟んだリング金具の反対側に、ストラップパーツをつけます。

そして ―― 目分量だったので良く覚えていませんが、2〜3mぐらいだったかな? ―― タコ糸を長めに切り、真ん中から二つ折りにします。
折った中央部分の上に、上記のようにセットした一連のパーツを乗せ、それを芯にした平編みを開始。それぞれの要素を固定してゆきます。



二つ目のウッドビーズの下で平編みを1回した状態で、タコ糸がリング金具へ到達するように微調整。そしてリング金具まで達したら、それぞれ左右に分かれてリング部分へ進みます。



えーと……この編み方の名前がよく判らんのですが……たぶん輪結びなんだと思います。ただし糸の引き方を調整して、ねじれていかないようにするのがポイント。
左右がそれぞれ真下まで来たところで、いったん編むのを停止。
新たに10センチ強のタコ糸を2本用意し、二つ折りにして両側から来た編み目の隙間を埋めるような形で、下向きにリング金具へ引っかけます。
そしてそれを芯にして、左右の糸で再び平編みを1回。
芯の四本にウッドビーズを1粒通して、さらに平編みを1回。
芯の四本をまとめてひと結びする。
あとは6本になったタコ糸をがほどけていかないよう、1本ずつ適当な位置でひと結びしてから切り揃えたら……



完成〜〜vv

なんか謎の火星人みたいになってますが、まあそこはそれ(笑)
実用的かつ、シンプルでもそれなりに味のあるものに仕上がったのではないかと♪
タコ糸が細かったせいか、ちょっと予定より穴が大きくなりましたが(およそ1.9センチ径)そのあたりはほんとに微妙な差ですし、たぶん日々の体調でもベストなサイズは変わってくると思うので、まあ許容範囲です。タコ糸が滑り止め効果を持つぶん、金属リング剥き出しよりずっと抜けにくいですしね。

けっこう良い感じに出来たので、さっそくスマホに付け替えました。
やっぱりこういうものは、他人様と被らない一品物が良いのですvv


2012/11/29 追記:
これを試作として少々改良した作り方を、サイトの方にまとめてUPしました。
よろしければ、そちらの方もご覧になって下さい。

 http://plant.mints.ne.jp/takara/ring-strap/ring-strap.htm
No.5098 (創作)


 2013年09月06日の読書
2013年09月06日(Fri) 
本日の初読図書:
4336046751比類なきジーヴス (ウッドハウス・コレクション)
P.G. ウッドハウス Pelham Grenville Wodehouse
国書刊行会 2005-02

by G-Tools
なんとか読了しましたが……うーん(−ー;)
もともと某所で「『謎解きはディナーのあとで』はこのシリーズの劣化コピーだ」という酷評を見たので、そんなにおもしろいのかと手を出してみたのですよ。
以下は辛口につき畳みます。
No.5100 (読書)


 ジェレミー版が一番
2013年09月06日(Fri) 
10月5日(土)の深夜よりBSプレミアムにて、ジェレミー・ブレッドのグラナダ版「シャーロック・ホームズの冒険」ハイビジョンリマスター版の放送開始という情報を得て、今からそわそわしている自分がいたりとか<お前DVD−BOX持ってるやろ

だってだって、デジタルリマスターなんですよ? しかも放送時間がCMなしで0:30〜1:25分と言うことは、以前にNHKで放送されたバージョン(45分版)ではカットされていた場面が、ちゃんと入っているかもしれないんですよ??
私の持ってるDVD−BOXだと、その部分は収録されているものの、いきなりそこだけ英語音声+字幕になってしまうのです。それが、もしかしたらかの「完全版」と謳われている、「似た声の声優による日本語音声追加バージョン」かもしれない!?

……うちのTVでBSプレミアムを見ると、画面の四分の一近くがでっかいテロップで覆われてしまうのですが、深夜だとそれが出ないという情報(BY次兄)もあるのですよ。
これは……録画しろと言う神様の思し召しか……?
No.5101 (映像)


 2013年09月07日の読書
2013年09月07日(Sat) 
本日の初読図書:
「赤龍と田舎領主の娘<改稿版>(小説家になろう)」〜春の章・15話
 http://ncode.syosetu.com/n9513bt/

「赤龍と田舎領主の娘」が改稿されて、リニューアルスタート。
レインの立場や影の民とか他国との交易など、シュレイア領の実体が第一話からしっかりと語られています。文章もだいぶ詰まった感じで、読み応えがUP。
旧版もまだ残っているので、読み比べるのもありかと。
No.5104 (読書)


 Kindle デビューしました
2013年09月08日(Sun) 
えー……様々な葛藤、紆余曲折を経ましたが。
どうしてもどうしても読みたい作品が電子書籍でしか出版されなかったこと。
380円の値段ならまあ、雑誌一冊買って読み捨て(そんなことしないけど)ることを思えば、後悔もしないかと考えまして。
ついにスマホで Kindle 版電子書籍を購入しました。

■Kindle - Google Play の Android アプリ
 https://play.google.com/store/apps/details?id=com.amazon.kindle&hl=ja

もちろん事前に無料本とかサンプル版で、動作確認&実験はしてあります。

……で、もって。
どうにも Kindle for Android のデフォルトフォントは読みにくいなあ。特に「?」の字体がびみょー、とか思っていたら、こんな記事を見つけました。

■Android版 Kindleアプリの日本語フォントを変えてみたよ | 鉄王
 http://www.tecking.org/archives/3077

おおお! これぞまさしく私が求めていた記事ですvv

さっそく「 /mnt/sdcard/Android/data/com.amazon.kindle/files/fonts 」内にある「 system_fonts.xml 」をパソコンにコピー。ちゃんと元ファイルはバックアップとして保存しておいて、編集開始です。
テキストエディタで system_fonts.xml を開くと、確かに

 /mnt/sdcard/Android/data/com.amazon.kindle/files/
fonts/TBMinchoMedium_213.ttf

と言う記述が二箇所ありました。なので↑の紹介記事の通り、最初の一箇所だけをテキストビューワで使用している、

 /mnt/sdcard/fonts/IPAM.TTF

に書き替えました。IPA明朝のTTFフォントです。そして元ファイルの改行コードがLFだったので、念のためにLFで上書き保存して元フォルダに戻し戻し。
そしてここがポイントですが、 Kindle アプリの再起動だけでは何故か変更が反映されなかったので、一度キラーアプリで裏で動いているアプリを全て終了させました。そういったアプリを導入していない人は、スマホ自体の電源を落として再起動すれば良いでしょう。

で、改めて Kindle アプリを起動させたら、バッチリ! 反映されてましたvv

これで、他に使っているテキストビューワとフォントがそろえられて、違和感が減ります♪
あとはこれを太字で表示できたら、言うことはないんですが……< MHE Novel Viewer では、文字の太さを 0.0 → 0.6 に設定している

さて、どこかによさげな太字の明朝フォントで、等幅のTTFがないかなあ。
ちなみにKB明朝Mも青キン明朝も KoKinMincho も試してみましたが、どれもIPA派生のはずなのに、なんでかテキストビューワではともかく Kindle だと括弧や句読点の位置とか向きがおかしくなるんですよねえ(しょぼん)
ここはむしろ、IPA明朝がきちんと表示されてくれたのを喜ぶべきなのか……
No.5105 (電脳)


 2013年09月09日の読書
2013年09月09日(Mon) 
本日の初読図書:
B00EM314XI召しませMoney!3 メトロポリタン・ブルー
TERU
TERU 2013-08-16

by G-Tools
どこにでもいる、平凡なサラリーマンだった青年 落合圭介。彼はたまたま偶然、美術館に入った泥棒と夜道で出くわしたことから、大きくその運命を変えられた。
世界的な大富豪である桐島一族。彼らはプロの窃盗集団としての裏の顔を持っていた。その一人娘である麻里の盗みを目撃した圭介は、現当主である彼女の祖母 真智子によって命を奪われそうになったところを、当の麻里の機転によって救われたのだ。
圭介が生き延びる道はただひとつ、麻里のフィアンセとして、ともにゴッホの絵を盗み出すこと ――
しかしその出会いとプロジェクトは、圭介だけではなく、桐島家そのもののありかたすらも変えていったのである。
それから、三年。
圭介はいまや世界一のシェアを誇るコンピューター会社、IBCの最高経営責任者であり、また著名なフランスのファッションブランド チャネルの筆頭株主 ―― 事実上のボスでもあった。
表の顔は、資産家桐島家の跡取り娘のフィアンセであり、世界中の独身男性の中で、もっとも金を持っているカリスマ青年実業家。
そして裏の顔は、あくまでも合法的手段の枠を踏み出すことなく、しかし大金と優秀なスタッフと卓越した頭脳を駆使することで、目的とするものを手に入れる、知的なゲームを楽しむ男。
そう、欲するのは金でも貴重な美術品でもない。
あくまでもエレガントに、かけた費用は全て回収し、自分達の名前は表に出すことなく目的を達成する。そのためには一見するとまわりくどい手段も取ることもあるが、それこそが楽しいのではないか。
そう、盗みという名のゲームがもたらす、緊張感と興奮を楽しむ。それこそ桐島家の本質であり、立ち戻るべき原点だろうと、圭介は思い出させたのである。
いまはニューヨークに屋敷を構えている圭介と麻里の元へと、IBCの先代CEOであり現在は名誉会長であるジェニファー・クロフォードが訪ねてきた。彼女は年齢の差をこえた圭介の良き友人であるのだが、今回はちょっとした頼みを持ってきていた。
彼女の古い知り合いの息子がメトロポリタン美術館の館長を務めていて、いささかトラブルに巻き込まれているのだという。そしてとりあえず解決への時間を稼ぐために、本人へも知られぬよう、ひっそりと力を貸してやって欲しいと言うのだ。
こころよく引き受けた圭介と麻里は、ひとまず三百万ドルほど寄付をするべく、メトロポリタン美術館へ赴いた。
ところが館内を案内されている最中に、突如警報が鳴り響く。
なんとフェルメールの絵画が盗まれたというのだ。
メトロポリタン美術館は、美術品が所定の場所から動かされると、出入口をすべて閉鎖し客もろとも犯人と美術品を閉じこめる警備体制になっている。圭介と麻里も当然いっしょに足止めされることとなった。
しかし泥棒一家桐島家に連なる者としては、目の前でみすみす絵画を盗まれるなど、プライドが許さない。
かくして圭介達は、屋敷にいるスタッフ達タイガー・チームの面々と無線で連絡を取りながら、独力で犯人と絵画捜索を始めた。だが、じょじょに裏に隠された複雑な事情が明らかになってきて ――

待ちに待ってました!
「召しませMoney!」の3巻目です。
これを読みたいがためだけに、 Kindle アプリをスマホに入れました(笑)

麻里の祖母 真智子に命を狙われながら、必死でゴッホの絵を手に入れようとするうちに、何故かどんどん話が世界規模で大きくなりつつ、平凡なサラリーマンが青年実業家へと華麗な変身を遂げた1巻目。
アメリカのホワイトハウスに飾られたモネの絵に一目惚れし、その元持ち主にコレクションを見せてもらいに行ったら、大統領を石油メジャーとの癒着から救うことを依頼され、すったもんだのあげくに環境法案まで作っちゃいつつ、たくさんの絵画を手に入れられた2巻目。
そして、今回の3巻目vv

話の中では2巻から1年未満、1巻からでも3年しか経っていませんが、現実に執筆されたのはだいぶ間が空いているので、通しで読むとさすがに技術革新の波がちらりほらり(苦笑)
もともと『最先端のコンピューター会社の技術を結集』して、夢のような技術で活動していたのが、1〜2巻は『あれ、今なら普通の会社でもなんとかできるんじゃね?』ぐらいになってます。そもそもスマートフォンが登場するの自体、この巻が初めてだし。

とまあ、そんなギャップはありますが。いやあ、相変わらず圭介は圭介だし、麻里は麻里でした♪
そして今回はなんと言っても、真智子お祖母さまと重三郎さんでしょう!
1巻のラストで「監視を続けなさい」と言い、2巻のラストでは「これからも見守りなさい」「監視ではないので?」「そんなことを、いちいち確認しなくてよろしい」とツンデレな歩み寄りを見せてくれたお祖母さまが、ついに!!

そしてラスト20%を費やして収録された中編後日談には、回想シーンによる若かりし真智子さんと亡き重三郎お祖父さまによる、45年前のエピソードまでもが入っています。
2巻でもちょっと出てきましたけど、重三郎さん本当に魅力的な人です。そしてこのエピソードを読むことで、いかに真智子お祖母さまが旦那亡きあと大事な孫を育てるため、心を鬼にしてきたのかが感じられて、実にしみじみとなってしまいます( T _ T )

あとはすっかり主役達の祖父代わりになっているコンラッドさん(モネの元持ち主)とその執事が、なにこの爺さん’s 可愛いvv とか、タイガー・チームが、各班のチーフだけでなくその下につく副官レベルまで細々と活躍していたりと、なかなか話に広がりが出てきています。

ただちょっと肩透かしだったのは、最初に組織的な大規模窃盗団が登場したので、「おお、今度はロシア・マフィアとやり合うのか!?」と思ったら、そっちの方はほとんど触れられなかったことでしょうか。本編のほとんどを主役達が美術館の中で過ごしているので、どちらかというと今回は嵐の山荘的な部分がありました。まあ、外とはバリバリに情報をやりとりしてるんですが。
作中時間も、1巻の半年以上、2巻の1週間ちょいに比べると、わずか24時間ですしね。ちょっと話の規模が小さいとは感じられました。

とは言え、ダ・ヴィンチの馬のブロンズ像とか、大富豪になった圭介がそれでも牛丼にこだわるとか、以前に無料で公開されていた読み切りを知っていると、思わずニヤリとできるエピソードも盛りだくさん。

残念ながら、以前に途中まで書かれていた、【ヘレネの涙】ではありませんでしたが、作者さんにもヘレネ〜を含めた続きを書かれる意志はあるようですし、今回のお話もなんというか中休み的な印象もあったので、続きをワクワクしながら待ちたいと思います。
っていうか、続きでロシア・マフィアとやらかしてくれるのかな……?
No.5106 (読書)


 守りきりました
2013年09月09日(Mon) 
Kindle @スマホで読書しながら、昼食にパンを食べていたのですよ。
でもって、画面を見ながら水を飲もうとしたら、うっかり咳き込みそうになりまして。
「いかん! このまま吹き出したらスマホがずぶ濡れになる!!」
と反射的にこらえた結果、スマホは無事でしたが、いろんな意味で大惨事になりました(汗) は、鼻から水とパンの欠片が……

とりあえずスマホと、あと横に置いていたシグ3が無事だったので、後悔はしてません(超笑顔)

あと、青空文庫で吉川英治の「三国志」が公開され始めましたね。
……まだ北方版も読み切っていないので、とても手は出せませんが。
でもいつかは読んでおきたいので、とりあえず保存保存。
MHE Novel Viewer だと、第三・第四水準およびユニコードの漢字が表示できるので、こういうややこしい漢字がいっぱい出てきそうな作品でも、安心して読めるのが心底ありがたいです。
No.5107 (日常)


 2013年09月10日の読書
2013年09月10日(Tue) 
本日の初読図書:
4592186575花よりも花の如く 10 (花とゆめCOMICS)
成田美名子
白泉社 2012-03-05

by G-Tools
買ったっきり長らく積みっぱなしにしていたら、もう12巻が発売されてしまった花花です(苦笑)
……とりあえず前の巻から読み返そうかと思ったら、キレイさっぱり内容を忘れていて、結局7巻から読み返しましたよ。それでも思い出せない部分がかなり……(−ー;)
最近は葉月さんとの恋愛色が強くなっていて、しかもそれが全然進展を見せないじれじれっぷりで、いい加減ちょっと……と思っていたのですけれど。しかしそんな心の揺れさえをも能に生かせないかと、一人夜中に舞う憲人さんに、ガツンと一発もらった気分でした。
少女マンガ特有の惚れた腫れたばかりで人生が構成されとんのか!? 的話運びではなく、嫉妬や悩みさえをも芸の糧にしようとする。そこに憲人さんの能役者としての『業』を見たように思います。
そしてトニーさん改め琳さんは、憲人さんにとって初めての『能』に関係ない対等の友人なんじゃないかなあ、とか思ってみたり。いやまあ、琳さんは厳密には憲人さんの教え子になっちゃってますけど。でも玄人さんじゃないですし。

あと今回は、ナイスミドルキャラ! ゴッホ先生こと隆生先生が御登場。格好いいです。こういうお茶目な御年輩キャラ大好きですvv

例の若女の面も、衝撃の事実が明らかになりましたね。ふふふ、巡り巡った因縁がおもしろいです。やっぱり二年後の道成寺でしたねえ(にまにま)

舞ってる役者の横で、黒子(?)が蝋燭をさしかけている映像は、白黒映画の歌舞伎のシーンで見たことがあります。あれはあれで、いまのあけっぴろげなほど明るい照明では醸し出せない、鳥肌の立つような凄みを感じさせるんじゃないかなあ。
……映画を見ているときは、衣装や鬘に燃え移らないかと、別の意味でドキドキもしましたがね(苦笑)

凄みのある映画と言えば、7巻目で仲代達矢の「切腹」に触れられていたので、どんな話かとちょっと検索してみたのですよ。
……駄目だ、あらすじ読んだだけで、恐ろしくってとても見る勇気が出ない _| ̄|○
本物の真剣を使ったという殺陣のシーンだけは、ネット上に動画があったので見てみましたが……確かにすごいですね。
昨今のスピード重視のチャンチャンバラバラとはまた違った、ゆっくりと静かに動きつつ、重厚さと気迫が伝わってくるような立ち会いでした。派手さこそないですけれど、ある意味とてもリアルだったんじゃないかと。
No.5108 (読書)


 2013年09月12日の読書
2013年09月12日(Thr) 
本日の初読図書:
4125012296聖女の結婚 - 策士策に溺れる (C・NOVELSファンタジア)
夏目 翠 Laruha
中央公論新社 2013-03-22

by G-Tools
レアンダール王国で金貸し業を営む、仮面の未亡人リリアナ・マードック。
五十以上も年が離れた老人を誑かし、まんまと後妻の座に入って遺産をせしめたと噂される彼女は、現在非常に困っていた。
十六で結婚し、四年で夫を失い、それからさらに四年。亡き夫の後を継いでこれまで金貸しを続けてきたのだが、本来この国では女性に商業権は認められていない。夫の喪が明けるまでと理由をつけて伸ばし伸ばしにしてきたのだが、もはや猶予は残されていなかった。
早急に結婚するか、せめて婚約者を用意しなければ、マードック商会はやっていけなくなる。確かに暮らしてゆくのに困らない程度の財産は遺されていたが、それでは大事な『目的』を果たすことができないのだ。
おまけに遺産を寄こせと、縁を切ったはずの前妻の娘が何かとちょっかいをかけてくるし、商業権を発行する役人ボイエットは、リリアナを愛人にしたいとの下心からしきりに妨害をしてくる。
そんな折り、リリアナは借金を返せなくなった男爵の元へ物品の差押えに行ったところで、金庫室に監禁されていた少年を発見した。こそ泥だという少年 ―― ジョシュアは十六才。家族はおらず、住むところもない孤児だと言うが、そのふてぶてしい態度をリリアナは気に入った。
「あたくしは『これ』に決めたわ」
忠実な執事にそう告げて、彼女は顔を隠していた仮面を外した。
聞き入れなければ盗人として警吏に引き渡すと脅し、すかし、果ては空涙で罠に嵌めて、リリアナはジョシュアに婚約誓約書のサインをさせる。
ジョシュアは渋々協力するその代わりに、自分が持っていたネックレスをリリアナが身に着けることを要求した。だが……やがてリリアナの命を狙ったと思しき様々なトラブルが、引き寄せられるように起こり始めて ――

脅迫まがいの偽装婚約とか仮面の未亡人とか美形で忠実な執事とか、面白そうなキーワードが取り揃っていたので、初めて見る作家さんでしたが、買ってみました。
実際に読んでみたら、呪いのネックレスとか十六年前の惨劇とか、何度訂正しても「姐さん」と呼んでくる強面の荒くれ男とか、さらに楽しい要素がてんこ盛り(笑)
ただ内容は……思っていたよりもライトだったかな?
自分に都合のいい、しがらみも後ろ盾もない孤児を偽装婚約者に据えたはずが、いつの間にか立場がひっくり返っていて、というのはお約束★

しかし強い女性と言うのは、読んでいて気持ちが良いものですね。
「因業な金貸し」「稀代の悪女」「毒婦」と陰口を叩かれながら、それを訂正しようともせず、むしろそんな悪名をも利用して、自らの目的へと邁進していく姿はあっぱれの一言。
またその「目的」の内容が泣かせるんですよ……
あとは絶対的な味方であり、言いたいことを言い合いながらも強い絆で結ばれている執事(年齢不詳の美形)というのもツボにはまりますねvv 負傷につき中途退場してしまったのが、非常に惜しまれる……
ジョシュアも、十六才という年齢にしてはかーなーり、優良物件だと思います。最後はしっかり良いところかっさらって行っちゃったし。決めるところは決めるあたりイイ男かと。
……でも個人的に男は二十代半ば以上、できれば三十超。四十を過ぎているとなお嬉しいという性分なので、やっぱり私の目にも仔犬ちゃんに見えちゃうんだよ、ゴメンね(苦笑)

ところでコルセットのシーン、挿し絵があるからそうだと判るけれど、本文中では結局オチがついてないような気がするのは、私だけでしょうか……?

そしてタイトルに巻数ついてませんが、終わってません(苦笑)
謎はいろいろ残りまくって、二巻目以降に持ち越されている部分がけっこうあります。でもまあ、ある程度の区切りはついているので、あとは自由に想像して楽しむのもありかな? といったところ。
私としては、ラストに笑撃(誤字にあらず)の事実が判明した執事と、ジョシュアとの今後の攻防が気になったりとかvv
No.5109 (読書)


 いろんな意味ですっきりした
2013年09月12日(Thr) 
だいぶ涼しくなってきて、そろそろかんざしを使わない日が増えてきました。
久しぶりに髪を下ろしてみたら、意外に長くなっていて、ちょっとびっくり。確かに春頃、「ちょっとうっとおしいけど、いま切るとかんざしが使えなくなるからな」とか思っていましたが。二ヶ月ぐらい? 毎日シニヨンネットにつっこんでひっつめていたら、こんなに伸びていたとは。
首の後ろでくくるだけだと、やはり身動きするとき毛先が邪魔になるので、思い立ったが吉日、ばさっといっちゃいました。背中の半ばまであったのを、肩甲骨にかかるかどうかぐらいでそろえたから、12〜3センチぐらい切ったかな?
頭が軽いし、乾かすときに楽で良いです♪

話は変わりまして。
このところ母のPCで最適化をかけると、いつも「最適化できないファイルがありました」というメッセージが出て止まってしまっていました。
対象となるのは、「 DataStore.edb 」という250MBぐらいあるファイル。
いい加減気になって、いったいどういうファイルなのかと調べてみたら……なんか削除しても大丈夫らしいですね。っていうか、むしろ肥大しすぎているようなら、削除した方がPCの動きが軽くなるのだとか。

■SoftwareDistribution関連(Windowsの高速化)
 http://hdd-check.com/pc_76.html

なんでも Windows Update の履歴で、放置しておくとどんどん肥大していきつつ、PCの動作を遅くしていくらしいです。
そして削除する際には、 Automatic Updates(自動更新)サービスを一時停止させなければならないそうで。詳しいやり方は「DataStore.edb」で検索すればあちこちで出てきます。なおシステム関係のファイルをいじるので、やってみようという方はあくまで自己責任でどうぞ。

……私のマシンの方も、調べたら205MB程になっていましたが……これって相当大きくなってた方なんじゃ……道理で最近動きがめっちゃ重いと思ったら……(汗)
No.5112 (電脳)


 大人買い
2013年09月13日(Fri) 
……その昔、単行本で全巻そろえていたのですが、友人に貸したっきり没交渉になってしまい、気が付けば十年近くが過ぎていたりして。
久しぶりに無性に読み返したくなり、その友人にメールを送ってみるも、届いているのやらいないのやら、反応はまったくなく。

耐えかねてうっかり、文庫版で全巻買い直してしまいました。

妖魔の封印 コミックセット (ペーパーコミック文庫) [マーケットプレイスコミックセット]
葉月 しのぶ
日本エディターズ 2000-02-01
by G-Tools

緊縮財政はどこへ行った…… _| ̄|○
でもねー、この作品は思春期のまっただ中に読んで、すっごくすっごく影響を受けたんですよ(苦笑)
下僕妖魔が主人に不変の愛を誓い、尽くして尽くして尽くしまくる設定が、それはもうツボにはまりまして。自分でも似たような話を書いては楽しんでましたっけvv 今となっては焼き直しもできないぐらい、めちゃめちゃ中二病満載なお話だったなあ(懐)

ゆっくり楽しんで読むつもりが、うっかり8冊いっきに読み通してしまいました。くぅぅ、懐かしすぎる《o(><)o》
疫牙のラーゼル、なにげに世話好き、男前〜vv
そしてリュウがあそこまで引っ張られるキャラになるとは、第一部を読んでいた頃には思いもしなかったぜ(しみじみ)

……まあ、いま改めて読んでみると、メインキャラ以外には本当に容赦ねえっつーか。絵が少女マンガだから一見するとアレだけど、内容的には軽くR15残虐描写指定つく勢いですし、死者の数なんて桁違いだし(汗)
特に第二部での旧世界崩壊はショックでしたねえ。だってあれってつまり、良い味出してた脇キャラはおろか、初期とかに出てきた通りすがりの善良な一般人達まで、すべてが漏れなく……ってことですもんね。
転生後も、踊り子キリアスやらマクルト王やらラノスお祖父様やら、ほんっとにどんどん死んでいくし。キリアスなんて、魂が珠になって転がったときには、なんとかして復活するのかと思ったら、そのまんまだったもんなあ……

ともあれ。
残念だったのは、文庫版に番外編がほとんど入ってなかったことですね(しょぼん)
シバとドリアスの初めて……はさすがに収録されてましたが、ローゼンがドリアスの配下になるお話とか、側近達がバタバタしてる話も好きだったのに……書き下ろしつきという紹介文とコンパクトさにつられて文庫版を選んじゃいましたが、こんなことなら単行本12冊+外伝1冊にした方が良かったかも。そっちの方が、古本だとずーーーっと安かったし(−ー;)
ちなみに単行本版に比べて文庫版の書き足しは、

 1巻:「あなたしか見えない」(文庫書き下ろし)18P
 2巻:「うたかたの間」(文庫書き下ろし)6P
 3巻:「妖魔」(ワイド版2から再録)24P
 4巻:「木漏れ日」(文庫書き下ろし)12P
 5巻:なし
 6巻:「初恋談義」(文庫書き下ろし)12P
 7巻:なし
 8巻:「Eternity 永遠の愛」(ワイド版4から再録)

でした。
「あなたしか〜」は、メラとフェイと若かりし初代シバの出会い&日常。
「うたかたの〜」は、数億年間微睡みながら漂っていたドリアスの夢。
「妖魔」は、シバと出会う前のドリアスが、どんなふうに暇を潰していたのか。
「木漏れ日」は、転成後のシバとテュトが旅をしている間の、ほのぼの日常。
「初恋談義」は、転生後シバとリザド達との呑み会で恋バナ。
「Eternity〜」は、お待たせしました! なシバとドリアスの初夜(笑)
書き下ろしはやっぱり、だいぶ絵柄が変わっていて、違和感を感じる部分もありますね。
あと、後書きが全部書き直されていたので、「メラとフェイは、シバに引きずられることなく消滅してる」とか「リルカインは妖力を貸してるだけなので、バージョンアップ後のテュトに外見変化はなし」とか「テュトの封印が解けたのは、シバが記憶を取り戻したから」といった細かい補足がなくなっていて、こちらも微妙に不親切だったり。
……やっぱり単行本版にするべきだったか……?

そして今日の記事は、日記じゃなくて「読書記録」にするべきだったのかも(苦笑)
No.5114 (読書)


 2013年09月14日の読書
2013年09月14日(Sat) 
本日の初読図書:
4592186583花よりも花の如く 11 (花とゆめCOMICS)
成田美名子
白泉社 2013-01-04

by G-Tools
長らく積んでいた10巻を読んだらば、なんだか気分が乗ってきて続きをポチッとな。
この巻では、お話がだいぶ本来のお能に戻ってきた感じでした♪
TVドラマ出演によって、悪い意味でも周囲が騒がしくなってきた点は引き続いていますが、それによってよりいっそう「能の良さを人に知ってもらえるならば」と忙しく駆けまわる憲人さんが素敵です。
さらに周囲で自分だけが能役者の家で育っておらず、内弟子も経験していないということに気が付いて悩み始める憲人さん。なんだかシリーズ初期の頃に戻ったような空気が懐かしかった。
でも今は一人で悶々とするのではなく、琳さんといった、詳しい事を訊かずにお酒につきあってくれる友人がいるんですよねvv
そして酔っぱらって前後不覚になったあげく、夜の山へ突撃しちゃうあたりが憲人さんクオリティ。冷静で一見悟っているように見せかけて、実はけっこう無茶しいですよね、この人(笑)
そして闇の中で出会った、新たなる友人。まるで壁にぶち当たった憲人さんを導くかのような運命の邂逅にまた、憲人さんは能に愛されてる人なんだなあと思わずにはいられません。
……ああでも、あの出会いをただ一時の通りすがりにしてしまわず、びっちり詰まったスケジュールの合間を縫って、ちゃんと友情に発展させていくアクティブさがあるからこそ、成長に繋がっていくんだろうなあ(しみじみ)

今後気になるのは、ゴッホ先生の舞台と、葉月さんはなんであの花嫁が嫌いだって言ったのか。「石に願いを」を見た憲人さんの反応とか、酔った憲人さんははたして何に携帯のバッテリーを使っていたのか、あたりですかね。特に最後のは、葉月さんへ電話した訳でもなさそうですし……なにかの動画でも撮影していたのかな? 弱法師の参考になりそうな。

弱法師といえば、望さんと知り合ったことで見えてきた、新たな解釈が面白かったです。
実は周囲から微笑ましく見守られていて、「ホントに『弱法師』だねー(笑)」「もう舞わないもん(←すねている)」っていうの、すごくかわいかったvv
作者(十郎元雅)をモッくん呼ばわりとかも、初期の頃に六条御息所をロクちゃんだったかミッちゃんだかって呼んでたのを思い出して、今回は本当に「うんうん、憲人さんってこういう人だったよなあ」と久しぶりに思いました。
うう、12巻、こないだ出たばっかり……まだ値下がりしてないけど、久しぶりに定価で買っちゃおうかなあ……
No.5118 (読書)


 今度は時計か
2013年09月15日(Sun) 
昨日はまた、スパムコメントが来たことにしばらく気付かないで、半日放置してしまっていました。見苦しく思われた方がいらっしゃったら、すみませんでした。
まったくもう……今回は今年の四月の記事に、某有名時計メーカーを騙った(だろう)広告コメントが2件ついていたんですが……まったく手を変え品を変え(怒)
そんな訳で禁止ワードと投稿を弾くIPをさらに増やしたので、もしエラーが出てしまわれる方がいらっしゃったら、メールフォームからでも御連絡いただけますれば、対応いたしますので。

……このブログからも、メールフォームへのリンク貼っておいた方が良いですかね……

追記:
右のサイドバーに、メールフォームへのリンクを追加しました。


話は変わりまして。
先日実行した DataStore.edb の削除ですが、母は「すんごく早く動くようになった!」とご満悦の様子。
……しかし私のPCの方は、ほとんどと言っていいほど変化が感じられません。
試しに再度 DataStore.edb の容量を調べてみたら……再既成された直後は1MBになっていたはずの DataStore.edb ファイルが、もう119MBになってるし!? いや確かに削除前の205MBに比べれば半分近くではあるけれど、それでも大きくなるのが早すぎるでしょう。
あまりにおかしいので、再度調べてみました。で、たどり着いたのがこちらの記事。

■DataStoreフォルダ内の削除について | Windows XPのQ&A【OKWave】
 http://okwave.jp/qa/q6088952.html

どうやら Microsoft Update を利用していると、あっというまにファイルが肥大するそうです。
対処方法は、 Microsoft Update ページのサイドバーにある「設定の変更」から、「Microsoft Updateを利用せずWindows Updateのみを利用する」にチェックを入れてから、改めて DataStore.edb を削除 → Windows Update をすること。
その結果、再既成された DataStore.edb は6MBに収まってくれました。
うーん、これで効果が出てくれると良いんですけれど。

今日はかなり涼しくて、朝目が覚めたときには汗ばむほどだったのに、昼間は長袖Tシャツの中で鳥肌が立つほど。
まあ暑いよりはずっと過ごしやすいので助かりましたが。
うむ、今年はちゃんと秋が来てくれそうだ(ため息)

本日の読書は新刊の前の巻再読をメインにちょこちょこと。
そろそろまた図書館の返却期限が来るので、今のうちに手持ちの本を消化しておかなければ……
No.5119 (電脳)


 活字もヒカリモノも手作りも
2013年09月16日(Mon) 
この手のブックマークが、ちょっと気になる今日この頃。

B006CYGZPWチャーム付ブックマーク トンボ BM6688
ケイ・コーポレイション 2011-11-25

by G-Tools
実際に使ってみることを考えると、微妙に使いにくそうだなあとは思うのですが。ヒカリモノ好きの血が、ついつい騒いでしまいます。
パーツを買って自作するという方法もあるんですが、地元の手芸屋さんでこの手のパーツを売っているのを、とんと見かけないんですよね(しょぼん)
通販で買うと、1本あたり500円ぐらいはするし。たかがしおりにその値段はちょっと……パーツさえあれば、チャーム自体は、かんざし作るのと同じ感覚でいろいろと楽しめそうなんですけどねえ……
No.5120 (日常)


 ぐしゃみばなみずばなずばり
2013年09月17日(Tue) 
ここ数日急激に気温が下がったせいか、くしゃみと鼻水が止まりません(−ー;)
もう鼻のかみすぎで、粘膜が痛いッス……
またこう言うときに限って、風邪薬が切れるんだ(しくしくしく)
熱や咳はないので、あるいは昨今噂の寒暖差アレルギーとか言うやつでしょうか。どちらにせよ、寝るとき鼻で息ができなくて辛いのは同じだ……

話は変わりまして。
14日に Amazon でマーケットプレイス注文した本が、本日届いたのですよ♪
首を長くして待っていたので、いそいそと読むべく封を開けたのですが。
……あれ? 巻数が……違、う?
本編12冊終了後の外伝を注文したはずが、バリバリ途中の7巻が入ってるんですけど……え、なにこれ??
注文ミスかと慌てて伝票を確認すれば、やはりそこには「外伝」と書かれています。
これはあれか、むこうで梱包を間違えたのでしょうか。
問い合わせてみようにも、伝票にも封筒にも電話番号が書いてありません。メルアドは書いてあったんですが、こんな内容を悠長にメールでやりとりするのは、気が急いて落ち着きません。
なので出品者名を元にネットで検索して、電話番号を探し出しました。
さっそくかけてみたところ、伝票番号を聞かれ、注文内容を確認し、間違いなく出品した店であることが判明。
とりあえず内容だけお話しして、担当者に伝えたのち、返金なりなんなり対応をメールでお知らせしてくれるとのことでした。
……それなりに信頼のある Amazon やなんかでも、やっぱりネット通販でのトラブルってあるんですよねえ(ため息)

以前にもやっぱり古本で、「店頭販売で売り切れたらしく在庫がなくなってました」ってお断りの連絡があったから、別のショップで改めて注文したら、同じ本が二冊届いたってことがあったっけ……<当然、先の店には返金してもらった

本日の再読図書は「怪盗クイーンの優雅な休暇」。
これシリーズの三冊目なんだけど、1〜2巻は遠くの図書館にしかないんだよなあ(しょぼん)
いっそこいつも古本購入して、近場の方の図書館に寄付してやろうかしら?
No.5123 (日常)


 洟はまだ止まらない
2013年09月18日(Wed) 
今日も比較的気温は涼しかった……ような?
なんだかもう、着込んだ服の中で熱がこもってしまい、暑いんだか寒いんだかよく判らない状態になっています(−ー;)
そしてそろそろ洟をかむのも痛くて辛い……

昨夜はうっかり図書館へ寄付することを前提に、古本を二冊ほどポチッてしまいまして。
……ついでだからと、前々から寄付しようかと思っていた一部の本を改めて整理して、蔵書リストと照らし合わせつつ段ボールに詰めてみたりとかしていました。ざっと数えて78冊。ちょうど段ボール一箱分になりました。これに前述の二冊を加えると、ちょうど80冊ですな!
……ちっとも本棚が空いたように見えないのは何でだろう _| ̄|○

そして本を整理する過程で埃が舞ったことにより、さらにくしゃみが(以下略)


本日は久しぶりに気分が乗って、入力途中で止まっていた著作権切れテキストを一気に打ち込みました。
うむ、この調子だと次の金曜日からUPして行けそうだ♪
……一話一話が長い上、HTML化するのにごっつー手間が掛かるので、「白髪鬼」の時のような毎週更新は無理そうですが。
やっぱり月イチ更新で、全六回かな……って、六話目だけ異様に長いような(汗)
1〜5話トータルと6話目だけの分量がほぼ同じって、おかしくないか??
ううむ、どうしよう。キリの良いところで切ろうにも、その『キリ』がないっぽい……

しかもこの間まで使用していたルビ振りツールが使えなくなったため、フリガナつけるのがすげえ面倒臭い(汗)
変体仮名をどうするかという問題もあるし…………うん、まあ、のんびり行くとしましょうかね。誰に強制されている作業でもないし。
とりあえず、久しぶりの長文入力&HTML編集は、なんだかんだ言ってやっぱり楽しかったです(^ー^)

そしてうちのブログはロックオンされたのか。
今度は子供服のブランドと思しき広告書き込みが来ました(怒)
またうちのブログは基本的に書き込みがあると、その内容を含めて携帯へメールお知らせが来るように設定しているのですが、こういうスパム書き込みに限って転送途中で迷惑メールフィルタに引っかかって、携帯まで届かないんですよ。おかげで書き込まれていることに気付くのが遅れる(しくしくしく)
なーんか今回は、今年の4月の記事がターゲットになっているっぽいです。
いったいどういう基準で、書き込み先を選んでいるんだ……?
No.5127 (日常)


 頼りなさげな兄ちゃんだった
2013年09月19日(Thr) 
先日話題にした金属製のしおり
某チェーンの百均に似たようなのがあるというコメントをいただきまして、ちょっと検索してみたら、ダイ●ーで購入したという情報が複数出てきました。
で、百均で購入できるのなら金具だけ取り外して、いつものように好きな飾りを付け替えればいいわ〜と、思い立って行ってみたのですよ。
ちなみにうちの地元にある専門店舗の百均は、ダ●ソーだけです(苦笑)
ちょうど通り道に、卸し問屋に近い手芸専門店もあったので先にそちらに立ち寄ってみるも、やっぱり置いていませんでした。店員さんいわく「取り寄せならできますけど」とのことでしたが、それぐらいならネット通販を使った方が、よっぽど早くて安く上がります。
で、続いて本命のダ●ソーへと行ったのですが。
やはり店頭を探しただけでは見付からなかったので、店員さんに聞いてみたのです。
そしたらば、一度裏へ引っ込んで調べ下さった結果が、

「生産終了になったものを含めて、そう言った商品は当店では扱っていません」

でした。
あるぇーーー?
あのHPとかあのブログとか、確かに●イソーで買ったって書いてあったんだけどなあ??
もしかしてシャープペンとかホッチキスみたいに、『百円均一のチェーン店』を、全部ひっくるめてそう呼んでるんじゃなかろうな……いやでも相当なページ数がヒットしたぞ??

ってか、いま改めて確認してみたら、これとか、パッケージにしっかり店名が書いてあるぢゃんっっっ!?
いい加減なこと言いおって、あの店員め〜〜(恨)

これは縁がなかったとあきらめるべきか、ちょっとぐらい高いのも我慢して、ネット通販をするべきか……(悩)


話は変わりまして。
昨日ルンルンしながら準備していた、著作権切れテキストの更新。
良く考えたら基本中の基本を確認していませんでした。ちょっと調べてみると、近代デジタルライブラリーの内容を転載する場合は、国会図書館に依頼を出して許可を取らねばならぬようなのですよ。作者の著作権はとっくに切れているから、そういう点では大丈夫だと思いこんでいました。
画像データそのものの転載ではないから、大丈夫だとは思うのですけれど……そこはやはり転ばぬ先の杖。一応、転載依頼メールを出して来た方が良いですよね。
そんな訳で、明日の公開は無理かなあと、お昼頃に問い合わせフォームからメールを送信したのですが。
……三時過ぎにもうお返事が届きました。フットワーク軽いな、国立国会図書館(驚)

で、以下はそのお返事メールより転載。

> 文字の配列などレイアウトの再現はしない形で
> 文字情報のみをテキストとして利用されるのであれば
> 転載にはあたりませんので、当館への申請は不要です。

とのこと。
つまり近代デジタルライブラリーの(著作権が失効した)作品については、電子テキスト化するのにいちいち許可なんていらず、バンバンやってOKってことですね!
これはフリーテキスト普及委員会(なんじゃそら)にとっては朗報です♪

よっしゃ、これで安心して明日更新ができる。
一応、底本の提供元として、近代デジタルライブラリーのURLは乗せておきましょうかね……(ごそごそ)

そしてやっぱり暑いか寒いか良く分からないし、やたら眠いくせに布団に入ってもちっとも寝つけないのですよ。
もしかして熱でもあるのか……と計ってみたら、五度九分でした。
……確かに熱ではないが、平常の体温でもないな(苦笑)
季節の変わり目で自律神経がおかしくなってるのかな……?
No.5128 (日常)


 更新情報(2013年09月20日)
2013年09月20日(Fri) 
閲覧室の「その他書架」で、押川春浪の著作権切れテキスト、「ホシナ大探偵」の公開を始めました。
まずは一章目をUP。久しぶりのフリーテキスト公開です♪
……実はずいぶん前から手を付けてはいたのですが、なかなか先に進めなくって(てへ)
ようやく目処が付いたので、UPを始めました。

「ホシナ大探偵」は、以前にも読書記録で紹介しましたが、大正時代に書かれたシャーロック・ホームズの翻案小説です。元になったのは、「フランシス・カーファクス姫の失踪」。
舞台がイギリスから京都や名古屋などの日本に変更されており、各登場人物の名前も日本名になっています。文章は旧字旧仮名表記なので、慣れないとちょっと読みにくいかもしれません。しかしよく読んでみるとその内容は、意外なほどホームズさんらしさを感じるのですよ、これが。
ホームズ好きな人は是非、一度読んでみられることをオススメします。

なお本文中には、ちょっと見慣れぬ記号のようなものが混じっています。

←こんなの

これは変体仮名と呼ばれる昔のひらがなの一種で、この字は「江」という漢字を崩したものとのこと。読みはそのまま「え」です。
入力する際にどう処理するべきか迷ったのですが、できるだけ原文の雰囲気に近いものを味わってほしかったので、画像をそのまま埋め込んでみました。だって本文には他にも「え」「エ」「ゑ」が、それぞれ使い分けられているんですもの。
なのでこれは「え」と発音する『こういう文字』と思って読んでいただければ幸いです。
No.5129 (更新)


 ネットで読めるホームズ翻案
2013年09月20日(Fri) 
ネットで読めるシャーロック・ホームズの昔の翻訳と言えば、一番お手軽なのは、青空文庫にある三上於菟吉さんのものでしょう。
けっこうな本数が公開されているし、HTMLやTXT形式かつ新字新仮名の文章は、現在の感覚でも比較的普通に読むことができます。

……しかしそれでは満足しきれなくなってくるのが、ファン心というもの。
明治や大正時代に発表された、翻訳ではなく『翻案』と言われる、ちょっといっぷう変わった代物が、慣れてくるとたまらん面白いのですよ(苦笑)

今回はそんな理由から『ホシナ大探偵』の公開を始めた訳ですが、他にもそういった作品はないものかと探してみたら、こんなものを見つけてしまいました。

■近代デジタルライブラリー - 探偵王蛇石博士
 http://kindai.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/915534

おおおおお、これが噂の蛇石博士!!<ムック本で存在だけは知っていた
なんでも大正四年に発行された、本邦初の『シャーロック・ホームズの冒険』の完訳なのだそうで。
こちらもホシナ〜と同じように登場人物が日本名になっています。

これもやっぱりテキスト化して、ぜひ皆に知らしめねば! と思ったら……残念、著作権が切れてない_| ̄|○
正確には著作権者が不明か連絡が取れないため、切ろうにも切れない状態なようです。こうなると、文化庁に許可を取って使用料を払うとかしなくちゃいけない(著作権法第67条第1項)らしくって、さすがに私では手が出せません……(しくしくしく)

他にも、九皐散史さんの翻案で、

■近代デジタルライブラリー - 壁上の血書 : 附・池底の王冠
 http://kindai.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/915076

これは「緋色の研究」と、たぶん「マスグレーブ家の議定書」なんでしょう。
ホームズさんが穂水で、ワトソンは和田となっているようです。

以前に読んだ、黒岩涙香にインスパイアされて、別の作者が同じ登場人物名で翻案した巖窟王の続編「後の巖窟王」なんかも、同じ事になってるんですよね……ううう、こういうマイナーな名作こそ! 消えてゆくのを防ぎ、多くの人にその面白さを知って貰いたいのに〜〜(><)


……とか悶々としていたら、ちゃんと著作権が切れているものも発見できました(喜)

まずは手塚雄さん翻案の作品。
ホームズさんが本田宗六、ワトソンさんが和津さんです。

■近代デジタルライブラリー - 紳士か乞食か
 http://kindai.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/903039

コマ番号70から99迄に「唇の捻れた男」が収録されています。

■近代デジタルライブラリー - 死刑か無罪か
 http://kindai.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/903024

同じくコマ番号57〜93に「ボスコム谷の謎」。


そして三津木春影さん翻案の呉田博士シリーズ。

■近代デジタルライブラリー - 呉田博士 : 探偵奇譚. 3編
 http://kindai.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/914195

「銀星号事件」が『名馬の犯罪』としてコマ番号57〜96に収録。


■近代デジタルライブラリー - 呉田博士 : 探偵奇譚. 4編
 http://kindai.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/914196

こちらは「四つの署名」が丸々1冊『河底の寶玉』に。


■近代デジタルライブラリー - 呉田博士 : 探偵奇譚. 6編
 http://kindai.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/914197

「金縁の鼻眼鏡」が『巻煙草の灰』に(コマ番号68〜101)
「瀕死の探偵」が『博士臨終の奇探偵』に(コマ番号101〜129)


……残念ながら、もうひとつ翻案されているという『機関士の拇指』は、国会図書館には収蔵されていないようでした(しょぼん)


それから同じ三津木春影ですが別シリーズ(大探偵 保村俊郎)で、

■近代デジタルライブラリー - 函中の密書
 http://kindai.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/906274

「二つの汚点」が『函中の密書』に(コマ番号7〜68)


■近代デジタルライブラリー - 不思議の鈴
 http://kindai.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/905339

「海軍条約文書」が『不思議の鈴』に(コマ番号5〜77)


さらにホームズさんが上泉博士、ワトソンさんが中尾君で、

■近代デジタルライブラリー - 密封の鉄凾 : 怪奇小説
 http://kindai.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/906900

「赤毛連盟」が『禿頭組合』に(コマ番号121〜143)

※三津木さんの翻案では『若禿組合』という作品が「呉田博士」シリーズに含まれているという情報もあったのですが、この本の『禿頭組合』では主役達の名前が違っていました(呉田→上泉、中沢→中尾)。若禿〜の内容までは確認できなかったので他の差異は解りませんが、同じ訳者さんが2パターン翻案されたんですかね??


……うわあ、いっぱいある〜〜(笑)
おそらくこれだけでは全然なくて、探せばもっと一杯出てくるのかもしれないと思うと……テキスト化するどころか、目を通すだけでもできるかどうか難しいですなvv ←顔が笑み崩れている
ふふふふふ、まずは個人的に好きな「赤毛同盟」あたりから行ってみるかな〜♪


なおこれらの情報は、こちらのブログで知ることができました。

■ホームズ・ドイル・古本 片々録 by ひろ坊
 http://blog.livedoor.jp/bsi2211/archives/51525371.html

↑上記の記事から以降しばらく、明治大正時代のコナン・ドイルの翻案について、実に詳しくまとめて下さっています。
こういう情報って、本当にありがたいですね……(しみじみ)

あ、忘れちゃいけない情報。
近代デジタルライブラリーでは、「印刷する」のボタンを使用すると、ページを指定してPDFファイルでDLする事ができます。一度にできるのは20コマ(40ページ)までですが。
しかし多少の手間と根気さえ費やせば、いちいちネット上で表示させるよりも、ずっと手軽に読みやすく扱えるようになります♪

2013/10/28 追記:
さらに追加で探してみました。
「ネットで読めるホームズ翻案その2」はこちらです。
No.5130 (読書)


 阿呆と言って下さるな(苦笑)
2013年09月20日(Fri) 
本と言っても、まったく系統が違うので記事を分けました。
先日、文庫版でマンガ「妖魔の封印」を全巻買い直した話を書きました。
ところがいざ読んでみると、案外に番外編が収録されていなかったんですよ。なので、やっちまいました……

外伝・妖魔の封印 (Paper comics)
葉月 しのぶ
日本エディターズ 1998-10

by G-Tools

左側が当初刊行された単行本版で、本編終了後に出た外伝集です。
右の文庫版と比べると、かなり大きいのがお判りでしょう。文庫版は全8巻ですが、単行本版はこのサイズで12冊+外伝1冊あるんですよ。場所取りすぎるわ! ってことで、今回は古本底値でも倍近く高かった、文庫版を買い直しに選んだんです。

しかし収録内容(詳しくはこちら)を調べてみると、文庫版にはこの「外伝・妖魔の封印」で書き下ろされたお話が、一個も載っていないのです。
なので大きさが揃わないのは気になるものの、やっぱりこちらも買い直すことにしたのでした。

やー……読んでみたら、見事に内容忘れてましたわ(苦笑)
ちゃんと覚えていたのは、ローゼンがドリアスの配下になる話だけ。まあ、それだけでも251円払う価値はあったんですがvv しかも予想以上に状態がよくって、帯付きほぼ新刊同様。おまけに内容もほとんど初読と変わらない気分で読めたので、非常にお得でした♪

なおこの巻の収録内容は、

 「誕生」:4P
 「ONLY ONE」:35P
 「彼の地にて」:10P
 「大地を愛せし者」:41P
 「あなたの白い首筋に」:63P

です。

「誕生」は、テュトが誕生した場面
「ONLY〜」は、ローゼンがドリアスに一目惚れして配下になるまでの経緯
「彼の地〜」は、本編終了直後、シバとドリアスが妖魔界に行った時の様子
「大地を〜」は、本編終了からしばらく後の、人間界でのリザド達の生活ぶり
「あなたの〜」は、まったく関係ない読切で、吸血鬼の嫁取りにまつわるコメディ

番外編は他にも、イラスト集(A4ワイド版)に収録されていたものが、ちょこちょことあるんですよねえ……側近達が「なんであの花耳妖魔は側近並に強いんだ!?」って愚痴ってる話とか、テュトが「シバに近付いて良いのは私(とドリアスの君)だけだーー!」って他の妖魔(ガブリオレだったか?)をぶっ飛ばす話とか、読み返したいよ〜〜《o(><)o》
……だけどたかが数ページのために、イラスト集まではさすがに買い直せない……買わない、よ? 買わないんだったら!!

 狼少年が来るぞ〜〜(苦笑)
No.5131 (読書)


 2013年09月21日の読書
2013年09月21日(Sat) 
本日の初読図書:
「禿頭組合(近代デジタルライブラリー)」三津木春影
 http://kindai.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/906900

「ホシナ大探偵」に引き続き、昨日見つけた大正時代に書かれたシャーロック・ホームズの翻案小説、第二弾。 ※上記URLの、コマ番号 121 からです。
まずは個人的に一二を争う好みの短編「赤毛連盟」を元にしたお話から手をつけてみました。
この作品もまた、ホシナ〜と同様、舞台・人名共に日本のものになっています。

まずホームズさんは上泉かうづみ博士。今の発音ならさしずめ『こーずみ』でしょうか(笑)
このお人、何故かいきなり学校内の一室で依頼を受けています。まわりから先生って呼ばれていますし、どうも教授か何かではないでしょうか。
そしてワトソンさんは中尾医学士です。なんでも上泉博士の直参の高弟だそうで、完全に目下扱いになっています。この翻案では、二人の間にはずいぶんと年齢差がありそうな感じでした。
なにしろ上泉博士の言動が、ところどころやけにジジむさいんですよ。そもそもの一人称が「私(わし)」ですし、中尾君に向かってやたら「〜〜ぢやろう」とか連発してたりしますし。

脇キャラのアレンジも負けてはいません。
依頼人の大津(原作ではウィルソン)さんは、太った若ハゲで、糸織りの羽織に角帯なんかを締めています。完全に日本風のキャラクターですね。

……っていうか、禿頭組合って!
いくら日本人に赤毛は不自然だからって、なんでそこで選ぶのが、よりによって若ハゲよ(大爆笑)

全体の流れとか会話文の中身とかは、なまじっか原作の流れを忠実に追っているだけに、そこの所が無性に笑えますvv

他の部分では、たとえば「事件を審判するときの癖で、五本の手の指をピタリとくっつける」とか「煙草を三本吸う間には片が附くと言いつつ、椅子の上で膝を抱える」といった表現もあるんですよ〜〜<忠実
パイプなんだか巻煙草なんだか、ちょっと文章が混乱していたりもしますが。
あと、ちゃんとステッキで土間も叩いてました。

ちなみに番頭(笑)のヴィンセントこと仙吉(本名ジョン・クレイ → 隼の關三)も、「小鼻の上にホクロ」「右頬の耳の下にかすかな火傷痕(子供のころ母親にランプを落とされた)」という、まあ当時の日本にいてもおかしくなさそうな容貌の持ち主になっていました。
「若禿組合」の仕事内容は、まだ活版出版されていない古文書の書写作業と、これまた百科事典を写すよりは馴染みやすく、リアリティもある改変だったんじゃないでしょうか。和綴じで漢文混じりの書籍を原本に、筆と硯(すずり)で作業してましたが(苦笑)

あ、ジョーンズ警部は岩間いはま警部になってました。これは漢字の字面を見ると、むしろガニマールっぽい変名ですね。
そしてシティ&サバーバン銀行と聖ジェイムズ・ホールは、それぞれ帝國銀行と帝劇に。
さらに犯人逮捕の瞬間が「隼の關三、年貢の納め時だ、神妙にしろ!」って叫びながら取り縄をかけるって、一体どこの捕物帖なんだか(笑)

……なんというか、ツッコミどころがありすぎる文章でしたけれど、内容自体はやはり原作に沿っていて、意外なほどにホームズさんらしさを残していました。
うむ、これはアタリを引いたかもvv
三津木さんの翻案はまだまだたくさんあるので、じっくりゆっくり読み進めていきたいと思います。

2014/05/19 追記:
著作権切れに付き、テキスト入力して公開することにしました。
閲覧室の「その他書架」にUPしています。
No.5136 (読書)


 あれもこれも放っておいて
2013年09月21日(Sat) 
積読がいっぱいあるのに、図書館で予約が回ってきたり、うっかり何冊かポチってしまったりと、読まねばならぬものが大量にあるのにも関わらず。
……うっかり昨日、近代デジタルライブラリーで見つけたホームズさんの翻案を読んでいたりします(苦笑)
まずは個人的に三本指に入る好きな話、「赤毛連盟」を元にした、三津木春影さんの「禿頭組合」をば。これがかなり面白くって、取り回しのしにくい画像ファイルなのにも関わらず、いっきに読んでしまいました。
さて次は、同じ三津木さんで行くべきか、それとも原作が好きで著作権が切れていて、かつ長さも短い手塚雄さんの「紳士か乞食か(唇の捻れた男)」にしようかしら……でも三津木さんの「博士臨終の奇探偵(瀕死の探偵)」も捨てがたい……(悩)

その前に図書館で借りてきた、予約が後ろに詰まっていて貸し出し延長ができない、「神去なあなあ夜話」を読まねばならぬのですが(^ー^;;)


ちなみに昼間PCの前で「禿頭〜」を読んでいた際、やけに外から「ギャア ギャア」という叫び声が聞こえてきてまして。
「カラスがうるさいなあ。喧嘩でもしてるんだろうか」と思っていたのです。
そうしたらしばらく後に、母から「二階の窓ぜんぶ閉めて!」との要請が。
なんでだよ、このクソ暑い時に閉め切れなんて……と理由を聞いたらば。

「サルが出たんだって!!」

はあ!?
……なんでも町内会長さんがやってきて、この並びで猿の目撃情報があったから、気を付けるようにと注意していかれたそうです。
あの鳴き声って、もしかしてカラスじゃなくてサルだったのか……(汗)
もちろん、即行ですべての窓をしめて回りました。
うっかり網戸を突き破って乱入でもされたら、洒落になりませんからして。

何度も言いますが、ここって県庁所在地……なんだよな?<自分でも自信がなくなってきた
No.5137 (日常)


 2013年09月22日の読書
2013年09月22日(Sun) 
本日の初読図書:
4198635064神去なあなあ夜話
三浦 しをん
徳間書店 2012-11-28

by G-Tools
「神去なあなあ日常」の続編。
前作で高校卒業後、教師と両親に嵌められて、有無を言わさず林業の世界へ放り込まれた平野勇気。最初は不満たらたらで、さまざまな紆余曲折を経たものの、今ではすっかり山の魅力に目覚めて、一人前の職人になるべく頑張っています。
そんな彼が過ごす、二年目の神去村での物語。
内容は、勇気が部屋の隅で埃を被っているPC(ネットには繋がっていない)に、読者もいないまま覚え書きとして入力している文章、という体裁を取っています。全七話の短編集みたいな感じですが、時系列も話の流れもおおむね繋がっていて、全体を通すと梅雨時から始まって、新年が明けるまで。

「〜日常」では右も左も判らない中で、とにかく山の仕事と神去村での生活に馴染んでいくまでが語られていましたが、今回は少し勝手も判ってきて、人間関係(主に恋愛模様)に意識が向くようになってきています。
神去村の起源についてや、「おやかたさま」こと清一さんやヨキら村人達が持っていた悲しい過去など、前作では語りきれなかったのだろう部分が多く。
神去村は、けして楽しいばかりの別世界ではなくて、辛いことも悲しいことも秘めている現実の世界なのだと。勇気も気づき始めてきました。

知らなきゃいけない、と俺は思った。神去村で暮らしていくなら、いい面、ファンタジーな面だけじゃなく、村のひとたちが体験した悲しみや苦しみも、(もしあるんだとしたら)ちゃんと知っておきたいと思った。

と。
そして、

このまま死ぬまで神去村で林業をしたとして、俺は「村のひと認定」されるんだろうか。

そんなふうに悩み、考える。やがてその思いはどんどん広がっていって、自分は百年前の村人達が植えた木を切っている。自分が植えた木を山太(清一さんの子供)の子が切るかもしれない。
そこまで思うようになった彼は、もうすっかり村人の一員なんだなあと、ほっこりさせられました。

……とか、ちょっと良いことを言ってみつつ、今回の話はヤケにシモネタが多かったことにも触れてみたりとか(笑)
うん、山の神様のまつわる神事っていうのは、おおむねそう言うものらしいんですけどね。
神去山の起源となった神様ナガヒコの昔話とか、ヨキと奥さんの馴れ初めとか、もうガンガンそっちのネタが突っ込まれています。良いんかいなこれ(苦笑)

ああでもそこらへんのエピソードを読んでひとつ納得したのが、〜日常に出てきた大祭で、千年杉の木につけられた『メド』が、何故二本あったのかですよ。
ヨキはその方が楽しめてお得だからだろ的なことを言っていましたが、あれって神去村を作った神様ナガヒコさんが、蛇神だったからなんじゃないでしょうかね?<蛇は生殖器が二つある
そして山の姫神様はオコゼか男性のシンボルを見せると喜ぶってのも、某所のオカルト系二次創作で読んだし、割と一般的な風習なんでしょうか。

あと直紀さんと勇気の恋愛についても進展が見られます。
でもそっちより、勇気が直紀さんと同棲するべく家を出ていっちゃうんじゃと気にしてる、ヨキの方にニヤついてしまうあたり、我ながら(苦笑)

ともあれ、全体的には後日談的番外集。前作で入れそこねたあれこれをフォローしてみました、という感じでした。
清一さんとその息子 山太の関係が良かったなあ。
将来「おやかたさま」になるべく、帝王学ならぬ「お山の大将学」を施されて育ち、息子にもそれを伝授してゆく親子二人。微笑ましくも格好いいのです。

ところで「〜日常」は、来年映画公開されるそうですね<情報遅い?
あいにくキャストを見ても誰が誰だかさっぱりなのですが、良い作品になってくれると良いなあ。
……大祭の千年杉搬出シーンとか、ちゃんと撮影できるんだろうか……(汗)
No.5138 (読書)


 マニアック?
2013年09月22日(Sun) 
以前、財布に付けるために百均で購入したキーチェーンが、少々長かったので持て余し気味でおりました。
金具の位置を変えたりとかしてしのいでいたものの、それではやっぱり美しくない。ペンチで切ろうと挑戦しても、傷が付くだけで無理でした(しょぼん)
で、休日を迎えた昨日の土曜日。
長兄(設備屋職人)が家にいたので、プロ仕様の工具を使って切断してもらいました。
やあ、見事にあっさりパチンと切れましたよ(苦笑)
やはり本業は違いますねえ。

……そして、ちょうど良い長さで切ってもらえばいいのに、ついつい遊び心が残ってしまうのが私の性分。



あー、イメージとしては、あれだ。
ホームズさんが、アイリーンから貰ったソブリン金貨を懐中時計の鎖の先につけてるじゃないですか(BYボヘミアの醜聞)。
あんな感じですvv

先日の記事でも紹介しましたが、コインの文字は「開運祈願」(笑)



これはキーホルダーから取り外したパーツなので、最初から穴が開いていますけれど……本物の金貨を使ったホームズさんは、一体どうやって鎖に取り付けたんでしょうね。
記念コインなんかをペンダントなどに加工する話も良く聞くから、お店に頼めば金具をつけてくれたりするのかなあ??

午前中は近代デジタルライブラリーから、ホームズさんの翻案をいくつかPDF形式でDL → 1ページずつにばらしたJPGに変換 → 各ページをトリミングして本文部分のみに加工、という作業をやっておりました。

ここまでやっておけば、あとはPDFに戻さなくても、そのまま Windows の画像とFAXビューアで表示していけば、左右カーソルキーでファイル番号順に移動できるわ、自動でウィンドウサイズに合わせて縮小してくれるし、動作も軽くて画質もキレイと言うことなし。
これでいつでも読み始められます♪

午後は「神去なあなあ夜話」を読了。
うむ、今回もおもしろかったけど、ちょっと軽めだったかな?
なんだか良くできた同人誌を読んでいるような感じがしました。
No.5139 (創作)


 大変美味しくいただきました
2013年09月23日(Mon) 
三連休の最終日はお天気も良く、気温も暑からず寒からず、過ごしやすい行楽日和。
長兄と次兄が「そんじゃいっちょ行くか!」と連れだって、サビキ釣りとやらへ出掛けていきました。
狙いは小アジだそうです。
で、もって。
昼食を食べてから家を出たのが、三時前ぐらいにもう帰ってきたので、おや釣れなかったのかと思いきや……



むしろガンガン釣れたので、ほどほどの所で気持ちよく終わらせてきたとのことでした(笑)
うん、釣果ってのはこれぐらいがちょうどいいと思うよ。
一昨年だったか初めて行った時は、釣れるのが楽しくて止められなかったらしく、百匹以上持って帰ってきて、食べるのに苦労しましたからね……

終わり頃にはチヌとかカワハギとか鯛(もちろんどれもちっちゃい)まで釣れてたそうで。あ、一番上の細長いやつはバラクーダとかいうそうです。カマスのことかな?
ともあれ、楽しかったのならなによりでした。
頭を落として内臓を抜いた後は、薄く衣をつけて骨ごと天ぷらに。



どーん(笑)
これだけの量に、同じく天ぷらにしたピーマンとなすびの大皿も加えて、夕食だけでキレイさっぱりなくなりました。軽く塩をふって食べると、尻尾の先まで香ばしくって箸が止まりませんvv
ふふふ、カルシウムがたくさん取れたんじゃなかろうか。

そして食事をしながらQさま!3時間SPを視聴。
うちってつくづくクイズ番組が好きだよなあ……

私の方は、本日も引き続きホームズさんの翻案を読んでました。
手塚雄さんの作品は、ルビが少ない割りに意外と読みやすい気がします。送り仮名なんかも、比較的現代文に近いかな?
ただ、たまに本気で見たことのない漢字が振り仮名なしで出てきて途方に暮れたりとかも。「惰雲」とか「蹣跚」とかなんじゃそら??
部首とか画数から漢字の意味を調べて、なんとかフィーリングで読み解いていく感じです。
それはそれで、こういうものを読む楽しみなんですけどね♪

しかしこうやって読んでみると、時代が下るにつれて、どんどん文字の種類や言葉の数が減っていってるんだなあと実感させられます。
まあその代わりに、新しい言葉もどんどん生まれていっているのでしょうが。
それでもたった百年やそこらで、こんなに文章って変わるんだ……(驚)
No.5141 (日常)


 2013年09月24日の読書
2013年09月24日(Tue) 
本日の初読図書:
「紳士か乞食か(近代デジタルライブラリー)」手塚雄
 http://kindai.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/903039

ホームズ翻案、第三段。今度はホームズさんが本田宗六、ワトソンさんが和津さんのバージョンです。原作は「唇の捻れた男」。コマ番号70から始まってます。

舞台は一応「倫敦」なんですが、人名は日本名だし、周囲の地名もどうにも日本風になっています。
アイザ・ウィトニーは太見愛佐ふとみあいさ、ネヴィル・セント・クレアは倉河幸助、ベイカー街は宇代町で、テームズ河が停無須河。キャノン・ストリート駅は観音町停車場、「ケント州のリー市の杉の家」は險途郡郷村の齊田館といった具合。
相変わらず、当時の翻訳家のセンスを感じさせるものがありますな(笑)

……しかし「積み木一箱」が「煉瓦板一箱」になっていたのは……当時は玩具にあったんですかね、レンガの板って?
っていうかレンガの塊がすぐ手元にあるのなら、ポケットに入れる錘をそれにすれば、金額も安いし証拠も隠滅できて一石二鳥って展開になっちゃうだろうに……とっさに錘として入れるどころか、最初から数百枚の銭をむき出しでシャツのポケットに突っ込んでたことになってました。ううむ、細かい所だけれど、ちょっと気になるなあ。

そして熟考しているホームズ……じゃなくて本田さんの横で、和津さんが邪魔になってはいけないからと、黙って控えている → マインドパレス(笑)から戻ってきた本田さんが、「君は沈默家で結構だ、だから僕は君を友人として何所までも重んずるよ」と持ち上げるエピソードがちゃんと入っているあたりは、ファン的にたまらん美味しいところでしたvv

残念だったのは、ブーンこと獅太が、様々な文献を引用しつつ当意即妙な掛け合いをやるからこそ、ものすごく稼げたのだという描写がなかった点。確かに当時の日本ではシェイクスピアや聖書の引用とかはしっくりこなかったんでしょうが、もう少しやりようがあったんじゃないかなあ、と。ただ哀れっぽい化粧が上手くできてて「滑稽が得意」という一文だけでは、ちょっと説得力に欠けるという印象でした。

文章としては、総ルビではなかったせいかうっとおしさは少ないものの、どう読んで良いのか悩む部分もありました。
……っていうか、「暗(くら)い」とか「北側(きたがわ)」なんかにフリガナ振るよりも、「丁幾」とか「變手古」あたりにつけて欲しいよ(苦笑)<それぞれ「チンキ」、「へんてこ」だと思う
句読点や段落頭の字下げもあったりなかったり、微妙に統一されていないのが、慣れるまでちょっと辛いかもしれません。

あとはワトソンさんの一人称が「俺」なのが、妙に新鮮でした(笑)
会話文ではちゃんと「私」って言ってるんですけど、地の文での心内語では「俺」とか「俺等」って書いてあります。
わあ、ワイルド〜vv って、あれか、最近の映画版とか現代版シャーロックだと、けっこうそんな感じ、かも?? あ、そう思うとなんかいきなり、文章がジョン(by SHERLOCK )の声で脳内再生され始める(笑)

2015/05/09 追記:
著作権切れに付き、テキスト入力して公開することにしました。
閲覧室の「その他書架」にUPしています。
No.5143 (読書)


 更新情報(2013年09月25日)
2013年09月25日(Wed) 
……最近パソコンの解像度が高くなったせいか、はたまた視力が落ちたのか。
小さい文字を読むのが辛くなってきました(−ー;)
自分ちの過去記事を読み返すのさえ、気が付くとブラウザで文字を拡大している始末。

そんなわけで、ブログの文字を大きくしてみました。
これがね……またスタイルシートを他のページと共通させているものだから、いかにそちらへ影響を与えずに編集するかで、たいそう難儀しました。
結局はCSSではなくブログのテンプレートを直接いじることで解決したのですが、これまたテーブルを入れ子しまくりのしっちゃかめっちゃかな記述なので、自分でも何が何だかヽ(´〜`)/

一応、IEと Opera(1024×768)では確認しましたが、どこかおかしいという方がいらっしゃいましたら、こっそり教えてやって下さいませ <( _ _ )>
No.5145 (更新)


 相変わらず
2013年09月25日(Wed) 
……タイミングが悪いというかなんというか(苦笑)
某さんは、こちらがスマホを切っているときや風呂に入っているときを狙ったかのように、電話を掛けていらっしゃいます _| ̄|○

ともあれ、なんとかお互いに Skype をインストールして無料通話体制が確立できました。
これで安心して、長時間通話しつつ仕事の打ち合わせができます♪

ちなみに今回のお仕事は、メールで送ってこられた写真に写っている、黒板に書かれた番号と重量の数値を、エクセルでA4用紙1枚に一覧表化する作業でした。

ふははははは! 画像1枚につきたった二ヶ所の数字を書き出す作業を、たかが23枚? そのようなもの、スキャナで取りこまれた旧字旧仮名文章をテキスト化する作業に較べれば、屁のようなものだ!!
さくっと終わらせてメール返信。レイアウト作業を含めても、三十分と掛かってません。
うむ、エクセルを使うのはやはり楽しいvv

むしろ本日は、前々から気になっていた、ブログのテキストサイズを変更する作業の方が、よっぽど手間暇と試行錯誤を必要としました。
最初は外部CSSでなんとかしようとしたんですけどね……結局、テンプレートに直接記述という、あんまり美しくない仕儀に。
そしてついでだから他にも気になっていた、コメント入力欄とか投稿記事を編集するための記事番号欄とかも、ちょっと大きめにしてみたりとか。


そうだ、先日、注意しろと勧告があったお猿さんですが。
……今日、地方ニュースを見ていたら、数キロ離れた場所にある幼稚園に猿が出たとの映像が出ていました(汗)
「複数個所で目撃情報が」とあるので、同じ猿なのではないでしょうか。
うわあ……あの幼稚園、けっこう市街地ど真ん中にあるのに、突っ切って行っちゃったんだ(怖)
ともあれ怪我人は出なかったそうで、なによりでした。
そしてうちの父はそのニュースで「サルに遭ったら目を合わせないで下さい」と言われて、ようやく孫の手では応戦できそうにないと納得してくれたようです(^ー^;;)
ありがとう、ニュースキャスターさん……(合掌)
No.5146 (日常)


 便利なサイトがあるものだ
2013年09月26日(Thr) 
著作権が切れたホームズさんの翻案をテキスト入力しつつ、日本風に変名されたキャラクターや固有名詞の大元をネットで調べていたら、こんなサイトを発見しました。

■原文で読むシャーロック・ホームズ
 http://www.freeenglish.jp/holmes/

英文と日本語訳された文章が、並べて表示されています。
あくまで原文を読むことが目的なので、日本語はほぼ直訳っぽい感じですが、文面にマウスを当てるとお互いに対応する部分が着色されるか、あるいはポップアップで表示されるので、非常に解りやすく便利なのではないかと。
っていうか、全60作品、特に日本での出版が遅くなった「〜事件簿」まで全部そろっているそれだけですごすぎる……(驚)


そして昨日、実質限定一名を相手にデビューした Skype 。
昨日はスマホにインストールしたアプリで会話していたのですが、スピーカーモードにして両手を空けようとすると、どうもあちら側で音が割れるとのこと。なのでイヤホンマイク装備済みのPCにも、Skype をインストールしてみたのですよ。で、その旨を相手にメッセージ送信しておいたら、ちょうど著作権切れテキストの入力作業中に通話がかかってきたのです。

うーわー……某メッセンジャーより全然軽いんじゃねえか??

テキスト入力のために、元画像を入れたフォルダとJPG画像1枚と、テキストエディタと電子辞書と青空文庫の外字注記( 1.73MB あるPDF)と一括検索置換ソフトと Opera とメモ用の日記ソフトの八窓を同時に立ち上げて作業していたのにも関わらず、ほぼストレスなく受信できたよ(驚)<メッセンジャーだと、エクセルとの二窓だけでも固まりがちだった

最初からこちらにしておけば良かった……というのは、いろいろ試してから言えることですよね。
ともあれ、今後、有効活用できそうで良かったです。
No.5150 (日常)


 更新情報(2013年09月27日)
2013年09月27日(Fri) 
閲覧室の「その他書架」で、押川春浪の著作権切れテキスト、「ホシナ大探偵」の二章目をUPしました。
比較的短めです。章によってだいぶ長さに差があるので、コンスタントにUPしようとすると、なかなか厳しい部分もありますね……

今回の見どころは何と言っても、代理で調査に行った渡邊君が「保科君の腕前では、失敬だが是丈の材料は得られまいと、内々快心の微笑を禁じ得なかつた」と鼻高々になっているところでしょう。あとからボロクソにけなされる様子が目に浮かぶ、それがワトソンさんもとい渡邊君クォリティvv

そして地名の類はローザンヌが京都に、バーデンが名古屋に、モンペリエ、ル・ド・トラジャンが桃戸町になっています。
人名は支配人のメーザー氏が茂佐(もさ)君に、召使いのマリー・デヴァインが鞠子(きくこ)といった具合。
そもそも前回からして、倫敦が東京(江戸)になっていて、トルコ風呂が「上方浴(かみがたゆ)」になっているあたり笑いどころでしょう。
原作では別の事件で動けなかったはずのホームズさんが、「父親の危篤」という、これまたファンとしては気になりまくる理由で東京に留まっているのも見どころかと♪
No.5151 (更新)


 2013年09月27日の読書
2013年09月27日(Fri) 
本日の初読図書:
「死刑か無罪か(近代デジタルライブラリー)」手塚雄
 http://kindai.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/903024

引き続き、手塚雄さんのホームズ翻案 本田宗六バージョンを読み読み。
今回の原作は「ボスコム谷の惨劇」です。

相変わらず安定の日本名は、ワトソンさんの代診をしてくれるアンストラザーさんが朝吉、ジョン・ターナーは棚橋常二、ジェームズ・マッカーシーが卷山善二で、ボスコム谷が保須谷、パディントン駅が蜂澤停車場といった具合(笑)
ちなみにレストレードが虎澤だったのは、やはり猛獣のように勇ましい刑事さんって事なんでしょうか。あ、彼と知り合った「緋色の研究」は、文中で「驗血探偵事件」と称されていましたvv

そして前回の「紳士か乞食か」では、登場人物紹介を読んでなかったので気付かなかったのですが、和津さんの職業が休職軍人になってます。え、元軍人の現町医者じゃなくって、休職してるだけの現役軍人なんですか? ワトソンさんって元々そう言う扱いなの?? だとしたら現代版 SHERLOCK のバスカヴィルで、ジョンがなにやら身分証明証を見せて軍事施設に入っていったのも理解できるんですが。
ちなみに本田さんは今回だと「探偵家」、「紳士か乞食か」では「素人探偵(和津さんは休職軍醫)」でした。あれ? ホームズさんって、世界で最初のプロの諮問探偵だったんじゃないんだっけ。
あとレストレードこと虎澤さんが、警察ではなく探偵っぽいです。登場人物紹介では「刑事探偵官」と書かれていて、登場時には「探偵本部の虎澤」となっています。これは私立ではなく公立の探偵 = 警察の刑事ってことなんでしょうか??

話の内容的には、ボスコム谷〜自体をあまり覚えていないので、なんとも言いようがありません。でもやっぱり「らしい」雰囲気は随所から立ちのぼっていました。
たとえば湿地帯に防水布を敷いて腹這いになって、透鏡(レンズ)で犯罪の痕跡を調査する本田さん。このシーンはパジェットの挿し絵にあったような記憶が。
そして本田さんが「烟管や、葉卷や紙卷の灰殼を百四十種も掴まへて小册子を著はした」という自己申告も、あったあった! と頷いてしまうところvv

やー、これで四作ホームズさんの翻案ものを読んだ訳ですが、どれも当時の時代を考えると、びっくりするほどちゃんと「ホームズ」していて驚かされます。
そりゃ確かに、名前や固有名詞や服装なんかは、いかにも当時の日本らしくアレンジされていますけれど。
でも昨今の原作付きTVドラマなどと較べると、ずーーーーっと、原作に忠実で、そして『愛』が伝わってきます!
この話は面白いんだぞー、みんなに読んで欲しいんだよーー!! という気持ちが文面から立ちのぼっているような感じvv
それだけ古くから世界中で愛されてきたんだなあ、ホームズさんは、となんだかしみじみしてしまいました。

……私達がいま普通に読んでいる日本語訳も、百年ぐらい後の人達の目で見たら、思わず吹きだしてしまうような翻訳なんでしょうかねえ?

2015/09/03 追記:
著作権切れに付き、テキスト入力して公開することにしました。
閲覧室の「その他書架」にUPしています。
No.5152 (読書)


 金曜日で良かった
2013年09月27日(Fri) 
夕方、母がいきなり部屋へやってきて、「耳鼻科まだやってるか調べて!」とか言い出しまして。
どうしたのかと思ったら、TVを見ていたらいきなり耳がおかしくなったと。良く聞こえない。水の中にいるみたいな感じがする、と。
それを聞いて頭をよぎったのが、「突発性難聴じゃないだろうな(汗)」でした。
私も詳しくはないんですが、以前2chの某難聴スレッドで見かけた書き込みの中には、いきなり前触れもなく聴力が低下して、数日内に手当てしないと治らないとかいう症例があったはず。
慌ててネットで検索、一番近くにある耳鼻咽喉科を調べたら、幸い金曜日の午後は18時まで診療受付可とのこと。速効で車を出して、母を連れて行きました。
……その際に、読みかけの本をひっ掴んでいく余裕があったのは、まあご愛敬(苦笑)

で、もって。
やっぱり「突発性難聴」だったそうです。

■難病情報センター | 突発性難聴
 http://www.nanbyou.or.jp/entry/164

お医者さんや看護士さんから、何度も「いつからおかしくなりました?」と訊かれて、「二十分ぐらい前です」「そろそろ三十分ですかね」とか回答してたそうで(笑)
いやでも「治療は早ければ早いほど良いんです」って言われたとのこと。週末休診に引っかからなくて、本当に良かったです(真剣)

突発性難聴についてざっと調べてみたら、やはり発症後二週間以上を経過すると、治療しても治りが悪いみたいですね。あと高齢者も予後不良の因子に数えられるらしいのが、いささか不安を誘いますが……

ともあれ、とりあえず点滴を二本ほどしてもらって、血流を良くするとか言う薬も一週間分出してもらえました。
明日も午前中は病院が開いているので、今日の点滴が効果を上げているかどうかを確認しに行って、その結果によってはまた点滴を受けることになるそうです。

ちなみに本日の私は、母が点滴を受けている間、代理で処方箋を受け取って薬局に行ったりとかしてました。それでも時間が余ったので、持っていった本はしっかり役に立ちましたよ。診療が終わって帰宅する頃(一時間半後ぐらい)には、もうあと20ページぐらいしか残ってなかったッス。ギリギリだった……(ため息)

そして病院から帰った母は、今のところ耳鳴りや閉塞感からくる気持ち悪さも収まったし、耳も普通に聞こえるようになっているそうです。この調子なら、安心しても大丈夫……かなあ?

ちなみに病院で点滴を開始する際、看護士さんに訊かれたそうです。

「時間が掛かるって お付きの人 に伝えた方が良いですか?」

……私はジョブ「付き人」だったのか(笑)
No.5153 (日常)


 一安心
2013年09月28日(Sat) 
昨日の投薬治療の効果があったかどうか確認に、今日も母を耳鼻科へ連れてゆきました。
場合によってはまた点滴する必要があるとのことで、一時間でも二時間でも待てるよう、紙書籍二冊+電子テキストを詰め込んであるスマホを準備して臨んだ訳ですが。

待ち時間五分、診療十分で終わりました(笑)

最初に検査を受けたら、ほぼ聴力が回復していたとのことで、あとは問診のみだったそうです。
お医者さんの力ってすごいなあ……(感嘆)
とは言えまだ様子を見る必要があるそうで、薬を飲みつつ一週間後にまた来てくださいとのことでした。
やっぱり、症状が出てからすぐに治療してもらったのが良かったそうです。

みなさんも、いきなり耳の調子がおかしくなったら「ん? まあしばらく様子見るかな」とか言わず、すぐに病院へ行きましょうね。いやマジで。
……私なんて既に片耳がいっちゃってますから……これでもう片方まで聴力が低下した日には、本気で洒落にならん(汗)
No.5157 (日常)


 2013年09月30日の読書
2013年09月30日(Mon) 
本日の初読図書:
480021047X魔王討伐! 俺、英雄… だったはずなのに!? 3 (このライトノベルがすごい! 文庫)
遊馬 足掻 しゅがすく
宝島社 2013-05-10

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シリーズ、ついに最終巻です。
……投稿作品って、出版時にはこれだけ手が入れられる場合もあるんですねえ、と思わずしみじみもしてみたり<もはや別物だった
シエテや四柱頭の背景、ルーチェの存在意義など、ずいぶん書き込まれて世界観が広がっていたと思います。シエテに後押しされてラグナが国王になるとか、意表をつかれすぎな改変です。新キャラ「シュッとした」「スタイリッシュな」が口癖の、気さくな魔王ハンター、帝王ノーヴェも格好良かった。彼はぜひイラストで見たかったなあ……

しかもちゃんと最初の魔王ザモラが「ここでそう来るか!」と、ナイスな登場をしてみたりと、いろいろ楽しい展開になっています。
ロックが結婚式で両親からの手紙を読み上げて、そしてラグナが視力の良さを発揮したシーンは、不覚にも泣きそうになった……今回のロックは、かなり本気で良い人になってたと思います。
衝撃の事実が「ふーん」「お前なら納得」と流されるシーンは残ってましたが、本気で軽くスルーされて次の話に行ってるし。
シエテさんもずいぶんと御活躍。すっかり良いキャラクターに成長しちゃって。ラグナのトラウマの元凶になった時の、あの小物っぽさとは雲泥の差だよъ( `ー゚)

ただ個人的に非常に非常に残念だったのが、ラストです。
うん、すごく素敵だったよ? 見開きページのイラストなんか、特に素晴らしかったです。
普通に最初からこっちを読んでいれば、とても楽しく納得したでしょう。
……でもね、でも私は、WEB版でのロックのあの決意が……彼女と生きるために、そしてラグナのために選択したその決断が好きだったんだ! あのラストの衝撃があったからこそ、この作品がものすごく印象に残って、紙書籍も買おうと思ったのに!! ああ、それなのに……(しくしくしく)

あとニンフとノーラの関係が浮いていたというか、ぶっちゃけそこだけマジすぎてちょっと引きました。ノーラだけ救われてないと言うか、ニンフがすべての元凶すぎるというか……ううむ(−ー;)

あ、ところで最後にルーチェがしてた指輪の石は、あれでしょうか、伝説の金策に載っていた『月の欠片』?


「あやつの本当の長所は、その規格外の強さではない。周りが呆れようと、失敗してへこたれようと、自分らしく挑み続ける愚直さだ」

良い言葉です……良い言葉過ぎて心に突き刺さるほどに _| ̄|○
ラグナ、どうか君の心の強さを私に分けてほしい……
No.5160 (読書)



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 プロフィール
神崎 真(かんざき まこと)
小説とマンガと電子小物をこよなく愛する、昭和生まれのネットジャンキー。
ちなみに当覚え書きでは、
ゼロさん= W-ZERO3(WS004)
スマホ= 003P(Android端末)
シグ3= SigmarionIII です。

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