よしなしことを、日々徒然に……
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 2012年12月01日の読書
2012年12月01日(Sat) 
本日の初読図書:
4072871605竜殺しの過ごす日々 3 (ヒーロー文庫)
赤雪 トナ 碧 風羽
主婦の友社 2012-11-30

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今回の表紙はナガレさん。ちょっと意表をつかれました。いや確かにこの話展開で見栄えする女性キャラって言うと、どうしても彼女になるんでしょうけどね。4巻目はやっぱり歌姫かなあ? 本命ヒロインはむしろエリスっぽいのに。いっそ彼女は、最終巻まで持ち越すんだろうか。
……それにしても相変わらず、本文以外の部分でもにょる出来です(苦笑)
今回は神域でコーホックに逢う〜誘拐事件の解決〜ルビダシア家で交流&手合わせ〜武闘大会出場〜帰りの道中で一仕事しつつ、気がついたら一人エゼンビア大陸に、というところで以下続くという収録内容なんですが。
以下はWEB版の内容を知ってること前提な愚痴が多いので、要反転。

内部のあおりはまだしも、帯のコピーとか表紙のあらすじは相変わらず本文と食い違いまくり。『「竜殺し」と恐れられる少年』って、その称号知ってる人間はごくわずかだし、知ってる人も知らない人も、誰一人幸助を恐れてはいないと思うんだけど……『闘い続ける』って、雑務系依頼ばかり受けてますが? あとは模擬試合と、本人は完全に遊んでる武闘大会くらいだろう?? 『金策から誘拐事件へと発展』って、そもそも誘拐事件を解決するための金策じゃん!? などなど、編集は本当に本文を読んでいるのかとモノ申したく。
あと前巻で文句をつけた地図は、再び消えてました。うん、本文と食い違ってる地図はむしろいらん。そのぶんモノクロイラスト増えてたのは素直に嬉しかったですが。
……初めてイラスト化された男性キャラが、ゲンオウさん(あとモブ)なのは驚いたけどvv ってかゲンオウさんとシズクって赤毛だったのね。普通に黒髪黒目だと思ってました。このあたりの細かい描写が増えた&イラストで判りやすくなったのは、書籍化でのありがたいところ。
今回の書き下ろしは、旅の途中での温泉エピソードでした。スコップ1本で400mの縦穴掘っちゃう幸助はさすがですvv

ところで本文で思い切り「仮面ラ●ダー」の名前出してたけど、良いんでしょうかね。前の巻とか挿絵では、一応架空のヒーロー扱いになってたのに。挿絵にはない赤いマフラーまでたなびかせてるあたり、本当に編集側の校正が甘いなあ……

……って、文句つけまくってるようですが、おもしろいし好きなんですよ、この作品。定価でリアルタイム購入して、積まずに即読みするぐらいには。
それだけに、作者さんに責任のない部分でのあれこれが目に付きすぎて、本当にもったいなさすぎると思うのです。
そもそもこの作品は、ネット上に氾濫している『異世界落ちものチートで俺TUEEEひゃっはー!』に食傷した人が、お約束をはずしてくる毛色の変わった部分を楽しむタイプだと思うのです。なのでこれを新レーベル立ち上げにもってくるのが、まず間違いなんじゃないかとか。
さらに言うなら新レーベル立ち上げて三ヶ月も経つのに、まだ二作しかも基本オンライン小説を改訂再録したものしか発行してないって、やる気なさすぎじゃないか、出版社??
No.4362 (読書)


 2012年12月02日の読書
2012年12月02日(Sun) 
本日の初読図書:
「ヤクザな退魔(小説家になろう)」〜第壱話 まがつ鯉 三
 http://ncode.syosetu.com/n2302bl/

比嘉笙矢34歳、東京都民、職業ヤクザ。
指定暴力団関東門倉会の二次団体 黒澤組にて十五年を過ごし、オヤジ、若頭、本部長につぐナンバー4の立場にいるはずなのだが……その立場はあくまで平組員。幹部に昇格することもなく、毎日のように上からはどつきまわされ、下っ端たちからは敬語を使われつつも微妙に舐められている、そんな男である。
なぜなら笙矢は、どこまでもものぐさだった。口癖は「めんどくせー」。時として息をすることさえもめんどくさがり、365日のうち250日くらいは仕事もせず、事務所のソファでただ寝ている。おまけにケンカも弱ければ、顔にも体格にも迫力などまるでなく。要するに、たとえヤクザでなかったとしても、まったくの役立たずなのだ。
そんな笙矢がどうして追い出されも愛想を尽かされもせず、面白いやつだと一目置かれているのか。そこにはひとつの理由があった。
なんと彼にはまほうがつかえたのだ。
わけのわからない呪文を使って鯉みたいな魔物を呼び、幽霊や妖怪を退治できるのである。
パンパン、と。
柏手打って、鯉を呼ぶ。
「天津神、国津神、八百萬の神達共に聞食せと畏み畏み申す!」
「『喰っとけ! メシだ!』」
謎の化け鯉を足下の影に飼い、祝詞を口ずさむ暴力団員。
今日も彼は組長が購入したいわくつきの欠陥不動産を、高く転売するため、めんどくさがりながらも余計な『もの』を『掃除』するのだった。

モロクっちこと諸口正巳さんが、自サイトで公開されている短編連作(未完)を長編に書き直されたもの。ジャンルは「脱力系ホラー」。
なんでも書籍化の話が流れてしまい、せっかくだからできあがっていた本文を「小説家になろう!」で無料公開されるとのこと。活動報告によれば「全体で14万5千字程度」「毎週土曜、1万字程度」「2ヶ月〜3ヶ月程度の連載期間」だそうです。
個人的に、諸口作品で一番好きなのがこのシリーズなんですよね。なにより欝じゃない(※今のところ)。

それにしても、柏手 → 手を打つ → 鯉が来る → 鯉は悪食 → 悪霊喰わせとけ、というその発想の流れがたまりません。
でもって、ヤクザであっても柄が悪くても、心の底から神職である笙矢が大好きです。
脇を固めるキャラクターもそれぞれ魅力的。ほとんど人間やめてる本部長とか、渋格好良い若頭、最高です。
焼き直しにあたって、さらにキャラが増えたようで、そちらの活躍も楽しみだなvv

なお、短編連作だった旧バージョンもサイトから下ろされないそうですので、興味がおありの方は、試しにそちらを読んでみるのもいいかもしれません。

■旧ヤクザな退魔
 http://molock.sakura.ne.jp/koi/top.htm

こちらは書き直し版に比べるとかなり文章がライトで、一話一話も短く、さらりと読むのに向いているんじゃないかと。
ある意味ライトさが薄れたのは、良し悪しって気もしないでもなく。
あと「スコーピオン」に本部長と笙矢が登場していると聞いて、そちらもチェックしなおさねばとかとか。
No.4365 (読書)


 悩みどころはそこなのか
2012年12月02日(Sun) 
母が一日出かけていたのを幸い、灯油ストーブがある母の部屋にて、LAN回線経由で自パソ内のデータをいじっていたのですが。
……暖房器具のありがたみって、半端ないですね(しみじみ)
あんまりにもストレスがなさすぎて、びっくりするぐらい長時間、姿勢もろくに変えないまま作業しちゃってましたよ。
今までは、部屋に置場がない&熱源が危険&ホコリが舞う&灯油入れに行くのが面倒(←最大要因)といった理由からストーブを使ってなかったんですけど、これは考え直さねばならぬか……? 電気ストーブの購入は経済的理由で見合わせてましたが、灯油ヒーターなら物置にあった、ような?
明日物置を探してみるべきか……いやその前にまずは部屋の掃除か……(悩)
No.4366 (日常)


 2012年12月04日の読書
2012年12月04日(Tue) 
本日の初読図書:
4488413145もろこし桃花幻 (創元推理文庫)
秋梨 惟喬
東京創元社 2012-03-10

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元代末期。力を失っていく王朝に見切りをつけた文士 陶華は、科挙の受験を取りやめて、故郷の成都へ戻るべく旅をしていた。しかし巷には食い詰めた流賊が満ちあふれており、世間知らずの陶華の旅はなかなかはかどらない。路銀は残り少なくなってきたし、いつの間にか付き人ともはぐれてしまった。
そんな彼がたどり着いたのは、城塞都市渓陵城の近くにある小さな農村、桃渓村だった。渓陵城は現在、三万を越す流賊に包囲されており、籠城戦のただ中にある。顔軍師の活躍により半年の長きにわたって防衛が続けられ、攻める流賊はじょじょに余裕をなくしつつあった。そんな状況で、飢えた流賊に略奪されることを恐れたのか、桃渓村には食料どころか人っ子一人残ってはいなかった。
しかたなく空き家で手持ちの食料と共に夜露をしのごうとした陶華だったが、煮炊きの煙と明かりに誘われたようで、次々と人が現れる。愛らしい女道士 杏霙に、二人連れの老行者 施檜と孫吉。賊に襲われていたところを行者たちが助けたという、近在の村の女の子 小蘭。さらにはその生き残りと思しき賊達に追われながら、商人 柴七郎と医者 呂九叔と用心棒 林丙の三人まで転がり込んでくる。
異様なほど腕の立つ行者達と女道士によって、賊達はあっという間に倒されたが、まだその仲間が追ってくるかもしれない。そこで一同は場所を移すべく近くの川にあった小船に乗り、流れを遡っていった。するとその先にあったのは、さながら陶淵明の書く『桃花源記』を思わせる、美しくのどかな桃源郷のごとき村。
なんでも桃渓村の人々が、有事の際に避難するためひそかに作っていたというその場所は、岩山に穿たれた洞窟を唯一の出入口とし、周囲を高い岸壁に囲まれた隠れ里であった。
他の場所に繋がる道もないので、一同はしばしその村で身を隠し、賊をやりすごすことに決める。
しかし翌朝、彼らの世話係となっていた青年が、殺され首を切断されているのが発見された。平和な村に部外者が現れた途端、発生した残虐な殺人事件。村人達が浮き足立ち、一同が互いに疑心暗鬼になるなか、今度は立て続けに、女子供も含めた十五人もの人間が殺されているのが見つかって ――

中国武侠ミステリー。シリーズ三作目は嵐の山荘的な長編作品です。
まあ長編とは言っても 260 ページほどなので、中編と称しても良いかもしれませんが。
これまでのお話だと、長めだった二本は「おもしろいけれど途中ちょっとだれる」という印象があったんですが、今回はかなりサクサクと読み終わっちゃいました。
登場人物が多く、しかもそのほとんどが素性を隠しているので混乱するかと思ったら、そのあたりも意外と判りやすく。
ふふふ、それにしても「誰が犯人なのか」「誰が銀牌を持っているのか」というポイントが、誰であってもおかしくないというか、誰であってもストーリー的においしいと思える展開で、読んでいていろいろ想像を巡らせてみるのが楽しかったです。
既に三度目の登場となる顔軍師と爺が現役時代なのだから、銀牌侠はやっぱりあの人だろうかと思いつつ、いやしかしそれじゃあストレートすぎるか。あの子が犯人だとおもしろいけれど、前回も子供がキーだったからそれはないだろうか、などなど。
それにしても今回の一番びっくりは、やはりなんと言っても大行者でしたね!
なんかいろいろ思わせぶりだけど、中国文学詳しくないからきっと知らない人だろうと思っていたら、よもやまさかのあの人とはvv 戒刀っていったい誰の形見だったんだろう……?? やっぱりこれは、水滸伝ちゃんと読み返さなきゃ駄目かなあ。個人的に梁山泊が朝廷に帰順した後は、展開が悲しくて読むの辛いんですが……
それはさておき。
最終的には、弟子がまだまだ未熟なのが微笑ましかったですね。
ちょっとデウス・エクス・マキナ的な感じで、お師匠さんの一人勝ちっぽいところでしたけど、これはこれで「後に銀牌侠となる人物にも、未熟な時代があった」という感じでおもしろかったかと。
陶華さんのその後もなかなか意外で。卵が先か鷄が先か、考え出すとこれまた楽しかったりvv

ああそれにしても、今回も後書きで興味深げな記述が……前の巻で触れられていた「幻陽と小八の十五年後」も気になるというのに、「あの人の子供時代(あるいは老後)」とか「スピンオフキャラクターを主人公に」とか「意外な時代、意外な場所で展開」なんて、そんなこと書かれたら待ちきれないじゃないですか〜〜〜《o(><)o》
……って、続き、図書館に入るよ、ね……?(心配)

追記:
戒刀二刀流は、検索してみた感じ武松さんっぽい。しかしやっぱり原典を読み返した方が良いのか。いっそ北方謙三版を読んでみるというのも手だけれど、それぞれの死に様とかが、ずいぶん改変されてるらしいしなあ(悩)
No.4373 (読書)


 2012年12月06日の読書
2012年12月06日(Thr) 
本日の初読図書:
4800202760魔王討伐! 俺、英雄…だったはずなのに!? (このライトノベルがすごい! 文庫)
遊馬 足掻 しゅがすく
宝島社 2012-10-09

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以前WEBで期間限定公開されていた「英雄ラグナのやんごとなき事情」が改稿の末に受賞、さらに大幅リライトの上で書籍化されたものです。幸いにも公開中に読むことができており、その時の感想はこちらに書いていたのですが。
むむむむむ……
出だしを要約すると、↑の記事で書いたものとほぼ変わりないので、そこは省略。
ただ二章目以降からの展開が大きく変わっています。新キャラも何人か登場。それ自体は良いんです。むしろそれを目的に購入したので望むところだったんですが。
ただなあ……
途中展開はおもしろかったです。確かに、以前はいろいろ寄り道しすぎでとっちらかり気味だったストーリーがすっきりと判りやすくなっているし、WEB版ではモブの一人に過ぎなかったシエテが重要キャラになっていて、後半の展開を盛り上げてくれてます。
大切なのは肉体的な強さ弱さではなく、人との繋がりこそというメッセージ。努力すればするほど裏目に出ていく活動の中で、敵となる人々も多いけれど、それでも少しずつ育まれていく貴重な友情。
ラストのオチもお約束的展開が計算されていて、このまま終わっても良いし、続刊も見込めるし、と。
1冊の本としての完成度は、はっきり上がっているでしょう。

だが、しかし!
あえて言おう。私は改稿前のWEB版のラストが好きだったんだ!!
英雄になりそこねた青年ラグナと、堕紳士トリックスターロキ。
この二人が最後に見せた、あのラストに私は非常な衝撃を受けたのですYO!
「ああ、作者さんってば北欧神話テイストな名前が好きなんだなあ(笑)」とか思っていたら、そこにそう繋げるとは! というあの感動。
実はすべての黒幕が……だったと判明した時のしらけっぷりとかも、実に「らしく」ってvv
それが! すべてっ! 別展開に _| ̄|○

よく読んでみると、『精霊百選』をシエテに渡したのが誰なのか明らかになっていなかったり、ラグナに精霊を封じた相手も不明なままと、明らかに続刊を意識した作りになっているので、まだ希望はある訳ですが。
ロキの正体も謎のまんまですし……続き、出るよ、ね?
ぜひあの感動を、WEB版を御存知ない方にも味わって欲しいところです。

あとはぶっちゃけた話、本当にこれは超個人的な好みのことなんですが……イラストが(泣)
確かに私が脳内展開していたのはあくまで私個人のイメージなんだし、作者様はいたく気に入ってらっしゃるようなので、いち読者が文句をつける筋合いではないんでしょうが。
正直、WEB版を読んでいなかったら、表紙だけでまわれ右してました。
中身のイラストも以下同文。
萌え系好きな人には、これがたまらんのかもしれませんが、スマン私には無理だ。なによりロキが若すぎるキラキラしすぎる。そして各キャラのファッションセンスが(以下略)

書籍化の醍醐味とも言うべきイラストが好みに合わなかったので、かなりしょぼんなのでした……
No.4375 (読書)


 更新情報(2012年12月07日)
2012年12月07日(Fri) 
閲覧室の「その他書架」に、黒岩涙香の著作権切れテキスト「白髪鬼」一〇五話目をUPしました。
いよいよ終わりが見えてきましたが……どうしよう。本当に次の更新の準備がなにもできていない(汗)
とりあえず、サイト開設日にはオリジナルで短編を一本上げようと思うのですが、あとは拍手一本と前後編をひとつ下書き中なだけで、他は全くの未定です。
新年早々、これまでのような、形だけでも週一更新というわけには行かなくなりますね……
まあ更新停止はしても、サイト閉鎖と言うことは当面ありませんので、読み返しして下さってる奇特な方とかいらっしゃいましたら、その点はご安心いただければ。
とりあえず残り二話をきちんと片付けて、中途半端で停止と言うことだけはせずにすませますか……(ため息)
No.4374 (更新)


 2012年12月07日の読書
2012年12月07日(Fri) 
本日の初読図書:
4048708244ビブリア古書堂の事件手帖 2 栞子さんと謎めく日常 (メディアワークス文庫)
三上 延
アスキー・メディアワークス 2011-10-25

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かつてせどり屋の志田との間に窃盗騒ぎを起こした奈緒は、その後いい関係を築いているらしい。ビブリア古書堂にもちょくちょく顔を出し、読書の楽しみに目覚めているようだ。そんな彼女が中学生の妹が書いたという、読書感想文を持ち込んできた。その内容が過激だと学校で問題視され、両親がうるさくなっているという。なんとか両親をなだめられないかと相談する奈緒に、栞子は微妙な反応を見せるのだが ―― 「アントニイ・バージェス 時計仕掛けのオレンジ」
大輔の過去の恋人、晶穂。久しぶりに再会した彼女は、父の遺品となる蔵書の買い取りを依頼してきた。お互い深く踏み込むことのないまま別れてしまった彼女の家庭環境を、友人関係に戻ったいまになって、大輔は知ることとなる。そして素直になりきれなかった不器用な親子の絆を、その蔵書から栞子が読み解いてゆく ―― 「福田定一 名言随筆 サラリーマン」
古本の買い取りを箱単位で持ち込んできた男は、査定の途中で姿を消してしまった。放置された本を返却するべく、栞子は店に残された本を手がかりとして男の住まいを突き止める。そうしてアパートの一室に訪れた二人を、男は歓喜して出迎えた。彼は告げる。話があるのだと。
「あなたのお母さんのことです」
それは十年前に失踪した、栞子の母について語るものだった ―― 「足塚不二雄 UTOPIA 最後の世界大戦」

1月からドラマ放送との情報を聞いて、積読から引っぱり出してきました。
相変わらず短編集の皮を被りつつ、1冊を貫く大筋があります。今回のキーワードは栞子さんの母親。
1巻目ではほぼ触れられていなかった彼女は、栞子さんを上回る本への知識と洞察力を持っており、蔵書を見れば持ち主の人柄から生活環境、家族構成まで見抜けるという、もはやプロファイラーの域に達していたとのこと。栞子さんとは見た目も瓜二つで、彼女に古書についてを叩き込んだ師匠でもあるそうで。
……しかし一方で、栞子さんは母について屈託というか、はっきりとしたマイナス感情を持っているらしく。十年前の失踪にあたり、なにやら複雑な事情のあったことがほのめかされているものの、まだ詳しいところは謎のままです。……くぅっ、これは3巻も買うしかないじゃないか!
っていうか、ドラマの情報を見る限り、話のメインはその母親まわりになるみたいですね? 栞子さんは別に入院とかしてないみたいですし、足も悪くなさそう。いきなり1巻の根底を全消去?? それはそれで複雑だなあ。メイン二人はともかく、志田さんのキャスト(高橋克実)は味がありそうで、そのあたりは楽しみなんですが。

あ、あと今回の巻で、栞子さんちにしまい込まれている母親の姿絵が出てくるのですが。その描写がどう見ても1巻の表紙です(笑)
1巻目の表紙、まさかの別人!? とか思うと、それはそれで楽しかったりvv
No.4376 (読書)


 効果のほどは、さて?
2012年12月07日(Fri) 
我ながら、姿勢の悪さには自信がある今日この頃。
パソコンやってても本を読んでいても、とにかく背中が丸まっています。
当然長時間そのままでいれば腰も痛くなるし、ちょっと姿勢を変えただけで背骨がゴキゴキ音を立てるわけで。いかんいかんと思いつつも、一度身についた習慣はそう簡単に直りません。
で、もって。
母の所に来る通販カタログをつらつら眺めていたら、「たすき掛けの原理で背筋を伸ばす、これ一枚で姿勢を矯正! 肩凝りからも解放!!」みたいな感じのあおりがついた、上半身用サポート下着が載ってたんですね。
ほう、確かに着るだけで背筋が伸びるなら良いよなあ。でも値段高いし、下着だから洗い替えとか考えると買えるわけナイナイ。ってか、効果のほども怪しすぎ(笑) とか思ってたんですが。
……よく考えてみたら、根本的なたすき掛けそのものを試してみれば良いんですよね。
そんなわけで、



やってみた。
ちなみに「タスキなんて持ってないし……幅の広い2mぐらいの長さの紐とかってないよね??」と聞いてみたら、あっさり浴衣の帯が出てきました。父のところから。
なんでも仕事のサンプルにもらったものだそうで(うちは旅館用グッズを扱う自営業者)、使うあてのない新品です。ベストな品を実に簡単にGET(笑)
で、たすき掛けのやり方は、↓ここらへんを参考に。

■その他着方に関すること03【きもの-わ-ふく】
 http://bakagaeru.obihimo.com/kiru/task.html

最初に8の字を作っておいて、頭から被るやり方が簡単です。
袂を押さえる目的ではないので、装着してから少々きつめに結び直し、その後結び目が邪魔にならないよう背中へ移動。

ふむ……けっこう悪くない、かも?

あんまり強く締めすぎると腋下の血流を阻害しそうで危険ですが、ある程度の強さで締めておくと、確かに背筋が伸びます。物理的に前屈みになれないと言うよりは、肩に帯が当たっていることで、無意識に身体を反らしている感じです。前屈みになりかけると、タスキの存在を意識して「おっと」と姿勢を正す原理。
現在装着して二時間ぐらい経ってますが、腰のあたりの背骨に、しばらくうつぶせで本を読んでいた時みたいな感触を覚えています。
ちょっとしばらく試してみましょうかね。まあ効果がなかったとしても、元手はかかってないから損はなにもないですし。
……ああでもこれって、肩に荷重がかかる分、かえって肩凝りがひどくなる可能性もあったりとかしませんかね?
No.4377 (日常)


 衣装整理
2012年12月08日(Sat) 
そろそろ年末年始に向けて、衣類をチェック。
冬用の衣装ケースを総ざらえして、着れなくなっているものを処分。あと靴下も裏などかなり薄くなっているものが多くなってきたので、五本指とノーマルを買い足し。
しかし靴下は一度五本指に慣れると、もうノーマルには戻れませんね(苦笑)
もともとは足の爪が隣の指に突き刺さるのを防ぐために履き始めたんですけど、指の間が汗ばむ感触がなくなるなど、とっても快適です。
……ではなぜノーマルの靴下も買ったのかというと、冬場は寒いので二重に重ね履きするためだったり。ババ臭いというなかれ。部屋が寒いんだYO!!

で、もって。
値段と履き心地(推定)を秤にかけた結果、色合いが父や兄たちのものと非常に似てしまいました。
しかたがないので、隅っこに名前の頭文字を刺繍刺繍。
1足につき×2枚=10箇所。か、肩こった……

肩こりといえば、昨日から始めたたすき掛け。
ネットで調べた感じ、姿勢矯正のほかに、肩凝りやダイエットの効果もあるのだとかなんとか。
……ほんとか〜〜? と思いつつも、とりあえず姿勢が良くなっているのだけは確か。その他についてはまあ、おいおいってことで。
そしてこういったやり方も見つけました。

 

なんかこっちの方が、いろいろ楽かも?
巻き方の参考は↓こちら。

■たすきがけ巻きで肩こり解消
 http://onetwobibody.blog136.fc2.com/blog-entry-21.html

着脱や服装によっての微調整もしやすいですし、なにより腋下を圧迫しないので窮屈感が少なく、血流を阻害する危険も少ないと思います。
そのかわり必要な紐がかなり長くなるので、調達するのが難しいといった問題はありそうですが。
うむ、父には実に良い帯を提供してもらったものです。
No.4382 (日常)


 2012年12月09日の読書
2012年12月09日(Sun) 
本日の初読図書:
407284084X理想のヒモ生活 2 (ヒーロー文庫)
渡辺 恒彦 文倉 十
主婦の友社 2012-11-30

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異世界で女王様のヒモになりました第二段。
WEB版での第一部こと一年目までが収録されてます。あと前巻に引き続き、侍女三人組の番外編を書き下ろし。
他にも細かいところを書き足されていて、物語に深みが出ているように感じられました。あ、プジョル兄妹の裏でのやりとりは削られてたかな?
善次郎が対外的にも顔を出すようになり、じょじょに勤勉な日本人気質が発揮されてきて楽しいところ。評価基準の厳しいファビオ秘書官にも認められているのを見ると、読んでいる方もにやりとしてしまいますね。
個人的には善次郎が「王家を代表してと紹介されたのを、すぐにその場で訂正した」あたりのエピソードを、伝聞だけではなくきちんと書き表されていたのが格好良かったです。威圧的に声を荒げる善次郎なんて、とってもレアvv そして妻のために必死で演じる、駄目男っぷりが逆に素敵vv
お互いに「嫁さん」「婿さん」って呼び合ってるのも、なんだか和みました。お前ら仮にもロイヤル夫婦やろ(笑)
そしてカラー口絵にはプジョル将軍兄妹が出たことで、イメージもまた広がりました。次はぜひファビオ秘書官が欲しいところでしょうか。あとできればもうちょっと背景を(以下自粛)
……しかしWEBで公開済みのストックがもう少ないので、3巻目がいつ出るのかが気になりますなあ。1〜2巻の間をもう少し開けても良かったのに、続けて出しちゃうんですもの。これじゃあ3巻目も早く読みたくなるのが人情というものですよねえ?
No.4387 (読書)


 ホビット 公開間近
2012年12月10日(Mon) 
テレビで初めて「ホビット」の予告編を見ました。
「ロード・オブ・ザ・リング」こと「指輪物語」の前日譚「ホビットの冒険」を原作とした、ビルボ=バギンズの物語。
ああそろそろか、とネットでチェックしてみたら、もう今週公開じゃないですか!!
予告編も何バージョンかあって、見ているだけであの「ロード・オブ・ザ・リング」三部作を見ていた頃の興奮が甦ってきます<かつて「ロード〜」のDVDを見るためにデッキを購入した人間
しかし今回も三部作なんですね。ビルボ役が現代版SHERLOCKでジョンを演っていた人だと聞いて、ますますた・ぎ・る!
ああ、見に行きたい……見に行きたいけど、気力体力時の運(違)及び経済状況その他がそれを阻む……(悔)
せめて年末年始あたりに、指輪三部作のDVD(もちろんSEE版)でも見返そうかしら。原作『ホビットの冒険』も読み返したいし。
ああ、スラパパ(スランドゥイル=レゴラスの父)がどんな扱いになっているのか、楽しみでなりません。今は休止されてしまった某イラストサイトさんで描かれたスラパパがすっごい格好良くて、原作ではあんまり活躍していないのに、すっかりファンになっちゃったんですよね(懐)
レンタルが始まったら、兄にでも借りてきてもらおうかなあ。DVD発売されたら購入もやぶさかではありませんが、どうせならこっちもSEE版(もちろん出るよね?)を買いたいしなあ。
……などと、遅まきながらソワソワしている私なのでした(笑)
No.4389 (映像)


 買っちまったんだぜぇ〜い?
2012年12月12日(Wed) 
あれは2011年1月のことでしたか。
十五年以上前に購入したオイルヒーターが壊れてから、ほぼ二年が経ちました。
……ついに寒さに 敗 北 。



オイルヒーターーーー(ぱらっぱっぱー♪)
いちいち灯油を補給しに行くのが面倒くさいという、どこまでもものぐさな理由(あと物の多い私の部屋で火の気は危険だとか、温風は苦手だとか埃が舞うとか、他にもいろいろあったんですが)で、ずっと逡巡していた本格的な暖房器具の導入。ついに、とうとう! 買ってしまいましたーー。
オイルヒーターというのは、電気式だから給灯の手間もいらないし、部屋の空気も汚さないし、ちょっと触れたぐらいで火傷する心配もないしで、まさに私のためにあるような暖房器具だと思います。
……難点はお値段と電気代なわけですが。
今朝の新聞折り込みチラシに、かなり遠目のホームセンターではありますが、ずいぶんと安価な出物がありまして。何畳用かまでは載っていなかったものの、とりあえずチェックに行ってみるべえかとなりまして。
結果、仕様は六畳用と、私の部屋にジャストフィット。電気代はざっと計算したところ、三段階切り替えの真ん中にセットすれば、灯油式ファンヒーターとおおむね変わらないぐらいになるんじゃないかと弾き出されました。
これはもう、買うしかない。
だってだって、もしも風邪でもひいて病院にかかったら、万単位の出費もすぐですし……この値段ではもう、地元のリアル店では見つからないでしょうし!
そんなわけで、



ついでに部屋の中を大掃除して、年単位で手を触れていないような不要物は思い切って処分。気分一新のうえで設置いたしました。
……これで雪が降るような日も、安心して部屋で過ごせるようになるはずです(苦笑)

部屋を暖かくするというよりも、全体的に『寒くない』状態にしてくれる。
その『おんぼら』とした空気が、なんとなし優しい感じで好きなんです。……電気代かかるけど。

あんまり使いすぎないようにするから、どうか電気代が高くなったって怒らないでね? ね?(びくびく)>兄
No.4390 (日常)


 自動しおり(改)
2012年12月13日(Thr) 
以前自作して、もはやすっかり手放せなくなってしまった自動で挟まるしおり。
しばらく使い込んで得た感触を反映して、改めて作り直してみました。
以前作成したときの記事は、こちらです。
今回は弾力性や、読了近くになるとページから外れやすくなることなどをかんがみて、首の太さなどを調整。土台も紙ではなく、本体と同じ素材にしてみました。

材料として準備するものは、事務用品のクリアフォルダ。
百均で十枚入りとか売られてますし、場合によっては郵便局とか保険屋さんあたりで無料配布されています。
それを、まずはこのような形に切り抜き。



首は点線の部分で手前に向かって折り目をつけると、より使いやすくなります。
さらに土台として10cm×14cmの長方形も作成。
両者をセロテープなり両面テープなりで、以下のように貼り合わせます。



細かい位置合わせはお好みで。
土台の下端から首の下ラインまでを15cm位にしておけば、たいていの文庫本で良い感じだと思います。

で、使用方法については、以前の記事を見れば大体お判りになるでしょうが……

1.本の一番最後を開いて、しおりを奥まで差しこみます。

2.次に表紙カバーをめくって、しおりを間に挟みます。

このとき横首の下ラインが、本のページ上端すれすれに位置するよう調整します。

3.横首を引っぱって、先端のくちばし状になった部分を最初のページに引っかけます。

4.あとは順番にページをめくって読むだけ。

ページをめくるたび、くちばし部分が現在読んでいるページを追いかけてくるので、読書を中断するときはそのまま本を閉じれば、自動的にそこへ挟まってくれます。
これで読みかけの本を置く際に、いちいちしおりを探して挟み込むという手間が省ける寸法です。

……それぐらい面倒がるなと言うなかれ。このちょっとした手間がなくなることで、びっくりするぐらいロスが減るんですよ。特に急な電話や来客があった時とか、あと病院の待合室とか銀行での待ち時間など、ちょっとした時間に読書を楽しみつつ、しかし呼ばれたらすぐに立ち上がらなければならない場合など、とっても便利★
常に視界のはしにあるくちばしや、ページをめくる際に引っかけないコツなどに慣れるまでは少々わずらわしいでしょうが、一度そのあたりが気にならなくなったら、本気で手放せなくなること請け合いですvv
活字中毒の方は、よろしかったらお試しあれ♪

2013/04/25 追記
さらに 別 Ver. を作成してみました。

それから、
昨日購入したオイルヒーターは、なかなか良い感じです。
今日はそこまで冷え込むと言う天気でもなかったんですが、それでもありがたいことは確か。おかげでストレスもなく、自室でじっくり作業が出来ました。
とりあえず温度計で確認してみた感じ、三段階スイッチの真ん中で、室温が15〜18℃あたりまで上がりました。
……今日はまだありがたみが判りづらかったですけど、雪が降るような日でも同じぐらいまで上げてきてくれるなら、私としては言うことないですね。
個人的に『暖かさ』よりも『寒くないこと』を求めているので、あからさまに高い温度になるよりも、部屋全体をムラなく不快を感じない空気にしてくれるのがありがたいところ。温風ファンやストーブと違って、本体の後ろに回ろうが部屋の隅っこへ行こうが、体感温度にまったく変化を感じず、また顔は火照るのに足下が寒いといったこともありません。

難点をあげるならば、やはり劇的に暖かくはならないと言うことですね。温度が上がり始めるまでにも、けっこう時間がかかります。
18℃というその室温を『暖かくない』と取るか『寒くない』と解釈するか。そのあたり、人によって意見が分かれるでしょう(冬場のエアコン設定温度は、『地球環境に優しく』『20℃以下にしましょう』が世間的な風潮らしいですし)。
少なくとも部屋で作業をしていて、素手でも指先が冷たくならない温度であることは確かです。
No.4393 (創作)


 更新情報(2012年12月14日)
2012年12月14日(Fri) 
閲覧室の「その他書架」に、黒岩涙香の著作権切れテキスト「白髪鬼」一〇六話目をUPしました。
残るは一話です。
No.4394 (更新)


 2012年12月14日の読書
2012年12月14日(Fri) 
本日の初読図書:
「異世界でもふもふなでなでするためにがんばってます。(小説家になろう)」〜勉強は嫌いです!
 http://ncode.syosetu.com/n5077bk/

秋津みどり27歳。働き過ぎで過労死した彼女は、神様との交渉の結果、異世界に生まれ変わることとなった。
アスディロンというその世界では、人間が強い選民意識を持っており、エルフや獣人、魔族などを迫害しているのだという。そこで彼女は、人間を滅ぼすべきか否かを見極めてこいとの使命を与えられたのである。
そして能力補正をつけてくれると神に言われた彼女は、全力で叫んだ。
「もふもふしたい!! 可愛い動物たちと戯れたい!! 癒しプリーズ!」
心底から動物好きな彼女にとって、あらゆる生き物と触れあうことが、最大の癒しだったのだ。なんでも異世界には、地球に存在しない様々な生き物がいるらしい。それら人間外の生き物に好かれる属性をもらい、これまで味わえなかったもふもふが可能なんだー! と大喜びで逝くことにした彼女だったが……次に気がついたときには、生後10日目の赤ん坊になっていた。
おーい、神様、赤ちゃんからなんて聞いてないよーー?
公爵にしてガシェ王国宰相オスフェ家の末娘、ネフェルティマとして産まれ直した彼女は、与えられた使命などどこ吹く風。ハイスペックな家族から溺愛され、鬼畜な王子様にも気に入られ、騎乗用の獣を操る騎獣隊の面々からは複雑な視線を向けられつつ、出会う生き物ことごとくを力一杯もふりたおしてゆくのだった。

異世界転生FT、連載中。今のところはほのぼの、かな?
まだ主人公が幼児。ほぼ一方的に守られ愛されている段階なので、今後の展開がどうなってくるかがキーなんじゃないかと予想中。なにしろ「人間を滅ぼすかどうかを決める」ために転生したわけですし、いくら本人がのほほんとしていても、いずれは重要な決断を強いられる展開に……なる、よね?
なんだか黒い目の色が異世界文化的に不吉らしいとか、周辺貴族達の思惑とか、いろいろ薄暗い部分がありそうなものの、基本的に主役の一人称なので、なかなかそのあたりが描写されません。たまに挟まっている、別視点の温度差が頼りです。 ってかグウェンなんかは、まだ誕生パーティーに招かれるほど打ち解けてないと思うんだけどな……?
転生した理由という根本前提に盛大なつっこみどころがあるうえ、作者さんが『推敲が一番苦手』とおっしゃってるあたり、読者としては微妙に不安が残ったり……
No.4395 (読書)


 カニ食べ行こう
2012年12月14日(Fri) 
先日 pao ままさんちでは生きた車海老をいただいたそうですが、我が家には生きたカニがやって参りました。
父の囲碁友だちが、知人からいただいたものをさらにお裾分けしてくれたそうです。

おおー、口がパクパクしてるよ。スーパーの袋の中でワシャワシャいってるよ! こいつぁ新鮮そうだvv

とはいえさすがに生は怖いし調理も無理なので、まるっとボイルで行くことにしました。ちなみに茹でるときのポイントは、甲羅を下にして鍋に入れることだそうです<ミソが流れ出ないらしい

しかしあれですね……子供の頃からエビとかカニとか食材として育ってきてるから『美味しそう』と思いますけど、客観的に見たらこれってほとんど『虫』ですよね(汗)
そう言う食文化のない人達から見れば、日本人がサソリやセミを食べろと言われるのに等しい感覚なんじゃないかと<国によってはサソリやセミも立派な食材
……イナゴの佃煮やハチの子なんかも、両親は大喜びで食べますけれど、私らは絶対無理だしなあ。
殼剥いた甘エビを生でちゅるっなんて、欧米の人あたりから見たら完全にゲテモノ食いかも(笑)

久しぶりにパソコンのメンテナンス作業をばこちゃこちゃと。
まず各ドライブのディスククリーンアップ&エラーチェック&最適化のコンボ。外付けHDDが高容量なこともあって、これだけで相当な時間を食います。
あとは夏に足代わりに貼り付けた消しゴムが、ずれまくっていたので、そちらも直しました。

……なんか消しゴムとノートパソコン本体を直接両面テープでくっつけるのは、どうも相性がよろしくないようで。それぞれの材質とか、PC本体が熱を持つこととかが関係してくるのかもしれません。とにかく消しゴムの位置は最初の場所から大幅にずれ、両面テープの粘着が溶けて、パソコンの裏面がネトネトになってしまっていたのですよね。
そこでいったん全部消しゴムを剥がし、粘着は除菌用アルコールを使って拭き取り。
そして『消しゴム|両面テープ|プラスチック(パソコン本体)』という取り合わせが良くなかったかと仮説を立て、間に両面テープと良くくっつく紙を挟んで『消しゴム|紙|両面テープ|紙|プラスチック』という多重構造にしてみました。
……これでうまく行ってくれると良いのですけれど。

でもって、配線外して本体をひっくり返したついでに、各部に溜まっていた埃を取り除いたり、除菌アルコールで光学マウスなどを磨いてみたりとか。
キーボードカバーもだいぶ汚れていたので、流しに持っていって食器用洗剤で洗い倒してみました。おお、黄ばんでる上によく使うキーは黒ずんでいたカバーが、新品同様の色合いにvv

あと何故かカバーを装着しているのにも関わらず、よく使うキーに粘着質の黒ずんだ汚れが付着していたのも、アルコールで取り除き。
うむ、これで中身も見た目もだいぶマシになりました。
頼むから、まだまだ当分頑張って下さいよ(ナムナム)>ノートPCちゃん
No.4396 (日常)


 作業もろもろ
2012年12月15日(Sat) 
昨日に引き続き、ブラウザのブックマークや Outolook の各データ、ダウンロードしたフリーソフトのインストールファイルとか、登録単語にデスクトップアイコンの並び方も最新状態をキャプチャして、ついでだからシグ3とゼロさんも、まるっとSDカードに状態をバックアップ → そのフォルダをノートパソコンにコピー。
……しまった、この作業してからクリーンアップと最適化すれば良かった _| ̄|○
段取りの悪さにへこみつつも、さらにそれら全てを含んだDドライブを丸ごと、大容量の外付けHDDにバックアップ。
よし、ここまで二重三重に保存しておけば、なにかあってもどれかひとつぐらい生きてるだろう!
年末の一区切りとして、データ関係の整理はこれぐらいで良いんじゃないでしょうか。

ハード関係については、昨日除菌用アルコールで拭いた両面テープの粘着が、微妙にネバネバ感触が取れないまま。ならばとキッチンマイ●ットを使ってみても以下同文。
それどころか触れた指を経由してどんどん広がってゆき、気がついてみればマウスまでもがほのかに粘つく有り様になっておりました。
き、気持ち悪い……しかもこのままだとそのうち、埃とか付着して汚いことになりそうだ。そうなったら取れやすくなるのかもしれないけれど、わざわざ汚くなるのを待ちたくはないし(−ー;)
そんなこんなで困っていたら、父が「これ使ってみたらどうだ?」とシール剥がし剤を出してきてくれました。
ほのかにシンナー臭の漂う、無色透明の液体。ただし微量。3センチぐらいの小壜の底、1/4も残ってません。
むー、シンナーはPC本体にはヤバイかも……それにこの量じゃあなあ、とは思ったのですが。せっかくの父の好意ですし、駄目元で試してみました。
最初は少しぐらい塗装が剥げても今さらな、ボロボロのマウスの方で実験。
綿棒に含ませて粘つく部分に塗りつけ、乾かないうちに手早くティッシュで拭き取り。

 ぱらっぱっぱ〜〜♪

見事に粘つきが一掃されました。
マウス本体にも、なんら異常は見られません。
こ、これは……と、今度はノート本体にちょっと塗って、急いで拭き取り。

 い け る !

揮発性なので、瓶から出すとすぐに乾いてしまいます。
そこで何度も綿棒に含ませ直し、右手で塗りつつ左手のティッシュで拭き拭き。綿棒だから細かいところまでしっかり擦れて一石二鳥♪

壜に残っていた量の半分ほどで、パソコンは見事にすべすべの手触りを取り戻しました。

ありがとう、父!


夕方からは母に頼まれて、明日ガールスカウトのイベントで使用する、クラフトキットの作成をお手伝い。

厚紙を20センチ四方に切断し、片方にパンチで穴を開けた台紙×1枚
指ほどの太さの竹を5センチ長に切断したもの×1本
カラーロープを50センチに切ったもの×2本(色違い)

これらを作成し、ビニール袋に入れてセロテープで留めること、実に60セット。
……っていうか、もうちょっと早めに準備始めようよ母 _| ̄|○
竹だけはもう切ってあったからまだ良いようなものの、これ前日の夕方に、しかも二人で始める作業じゃないよ……?

幸い厚紙を切るのには、自炊用の書籍裁断に使っていたディスクカッターが大活躍してくれましたけど、母が最初やってたように1枚ずつカッターで切ってたら、いくら時間があっても足りないところだったと思う(−ー;)
ちなみにカラーロープはからまないよう、二本まとめてゆるく結んだりとか、細かい配慮もば。
ガールスカウト用のなんだから、他の団員に手伝ってもらえば良いのにと言ったらば、

「無理」
「下手に手伝わせると材料が無駄になるうえに、二度手間になる」

ぱっさりと。
今までの経験からの言葉だそうです。
でもね母よ、あなた来年で辞める予定じゃありませんでしたっけ。ってかこの五年ぐらい「もう辞める」「今度こそ辞める」と言い続けてますけど。後進を育てないから、いつまでも辞められないんじゃないの??

……ちなみに私は後釜にさせられるのが目に見えていたので、早々に自分では務まらないと見切りをつけて退団しました。それでも辞めるのに、意思表示してから五年ぐらいはかかったっけ(遠い目)
そして今でもこうして手伝わされているわけですが。
ボランティアのボランティアか……奥が深いな……
No.4399 (日常)


 2012年12月16日の読書
2012年12月16日(Sun) 
本日の初読図書:
4048866583ビブリア古書堂の事件手帖3 ~栞子さんと消えない絆~ (メディアワークス文庫)
三上 延
アスキー・メディアワークス 2012-06-21

by G-Tools
古本販売業者同士で在庫を売買する、市場こと『古書交換会』。勤務してそろそろ半年になる大輔も、年末になって初めてそこへ足を踏み入れた。しかし栞子をやたらと敵視する古本屋ヒトリ書房と遭遇してしまい、狙っていた古書は落札できず、駐車していたバンには違反切符を切られるなど、踏んだり蹴ったりが続く。しかも何故か持ち込んだ覚えのない二束三文の古本が大量にビブリア古書堂名義で出品されていたり、あげくのはてには落札した本の中から消えたという高価な1冊を、栞子が盗んだのだとヒトリ書房から糾弾される。困ったことにその本と同じ品を、栞子は確かに持っていて……「ロバート・F・ヤング たんぽぽ娘」
以前に助けてもらって以来、年の差夫婦の片割れ坂口しのぶは、ちょくちょくビブリア古書堂に顔を出すようになった。もっともおしゃべりをして行くばかりで、ちっとも本は買わない。そんな彼女が相談事を持ちかけてきた。子供の頃に読んで大好きだった本を、探してほしいというのだ。探求書の依頼は、古本屋として珍しくない。しかし彼女はタイトルも作者も出版社も、なにひとつ覚えていなかった。大まかな印象やエピソードの断片だけでは、さすがの栞子もお手上げだ。詳しい情報を求めてしのぶの実家へ行くことを提案したのだが、しのぶは昔から家族と折り合いが悪いそうで、どうにも気が進まないらしい。しかもつい先日、夫の過去が家族にばれたせいで、いったん修復しかけていた仲がいっそうこじれてしまったのだという。それでも不承不承、三人で実家へと向かったのだが……「タヌキとワニと犬が出てくる、絵本みたいなの」
最近ビブリア古書堂では、古本にまつわる相談を『再び』受け始めたとの噂が出ていた。どうやらかつては栞子の母が、そういった相談に乗っていたらしい。しかしその裏で法外な金品を受け取ったり、犯罪まがいの取引を行っていたと知る栞子は、母への反発からこれまでそれらを忌避してきていた。……いやあるいは単に、極端な人見知りのせいで、他人とくわしい会話ができなかっただけかもしれないが。ともあれ大輔がバイトに入ってから、いくつかのトラブルを解決したため、そんな噂が流れたのだろう。今回は母の同級生だという初老の女性が、依頼を持ち込んできた。兄か兄嫁が盗んだ、宮沢賢治の初版本を取り返してほしいという内容だ。同じ本は状態の良い美品をもう一冊持っているのだが、書き込みも多く痛んでいる盗まれたものの方が、父の形見として思い入れがあるのだ、と。しかし関係者に話を聞いてゆくと、その場にいた誰にも、物理的に盗むのが不可能に思われてきて……「宮澤賢治 春と修羅(關根書店)」

とりあえず、現段階で発売されている巻まで読了。
2巻に引き続き、今回も栞子さんの母親についての謎が根底に流れています。
っていうか、どんどん底の知れない怖い人になっていっていて、これどういうふうに風呂敷を畳まれるのかが気になります。ここまで興味を煽っておいて、なんてことないオチだったらがっかりしますよ? 特に今度始まるドラマの方とか、変な解釈されたりしたら、ファンは怒るぞ〜〜(ただでさえ栞子さんのキャスティングで、非難の声が出ているらしいのに)。
内容については、巻を重ねるにつれ少しずつ読後感が安心できるものになっているように思います。良くも悪くもライトになっているというか。栞子さんやゲストキャラが孕む『心の闇』よりも、母親の黒さが際だっていて、話ひとつひとつの薄暗さは軽減されているような印象が。
……なんと言っても、1巻目のインパクトが特に強かったですからねえ(苦笑)
そもそもこれ、最初は1冊だけの予定だったんじゃないでしょうか。キリの良いところで綺麗に終わってますし。たまたま人気が出たから、栞子さんの母親設定を追加して、先を続けたのではないかとか邪推してみたり。
まあ後味の悪い話は読んでいると辛くなるので、個人的には楽しんでいます。
文香ちゃんの大輔イメージ『戦士みたいな体つきのくせに、性格は侍従っぽい』が妙にツボでしたvv
キャラの印象と言えば、ゲストキャラを1回使い捨てにせず、ちゃんと彼らの背景も書き込んで、記号ではない『生きた』キャラクターとして再登場させているあたりも好感が持てます。これは坂木司さんの、ひきこもり探偵シリーズでも思ったなあ。
エピローグの展開については、1話目読了段階で、おおむね読めてました。
……十年間も同じメールアドレス、しかも独自ドメインを使い続けるのって、不可能ではないかもしれないけど、現実的にはどうかなあとかちょっと思ったりしなくもなく。
ああでもそうか。インターネットが気軽に一般で使われ始めてから、もう十五年以上は経つんですねえ……なんて、ちょっとしみじみもしてみたり。

そうそう、ビブリア古書堂は昔ながらの古本屋でありながら、ネット通販も手がけているあたりとかが、いかにも今どきの実際にありそうな店っぽくておもしろいと思います。
古色蒼然とした時代錯誤なお店というのも物語的にはおいしいですが、ネット通販を利用しまくっている本好きとして、妙にリアルで身近に感じられてvv
……ビブリアさんのように、二束三文のリサイクル新古書だけでなく、ちょっと手に入りにくいマニアックな品なども、どんどん通販で取り扱ってもらえたら嬉しいなあ。

あとは1話目のモチーフになっている「たんぽぽ娘」。
日本語訳された書籍は絶版プレミアつきになっているそうですが、原文の著作権が切れているらしく、アマチュアブロガーさんが翻訳・公開しておられました。

■みすぼらしいぶろぐ- たんぽぽ娘―“Dandelion girl”を読む作業(1)
 http://riddr2.blog89.fc2.com/blog-entry-79.html

ビブリア〜の方では結末をぼかされているので、こちらを読まれるとあれこれが腑に落ちて、いっそう楽しめるのではないでしょうか。
……↑を見つけるまでに、うっかり解説レビューで結末を知っちゃったのが悔やまれる(しくしくしく)
No.4402 (読書)


 早寝早起きのススメ
2012年12月17日(Mon) 
このところ、日付が変わる前後に就寝、起床も当社比早めと多少生活リズムに改善が見られます。タスキとラジオ体操が、少しは効いてるんでしょうか。
次兄には「まだ一週間だろ(へっ)」と鼻で笑われてしまいましたが。
でも始めなければ、なにも変わらないんだよ。千里の道も一歩からさ!

自動しおり(改)の使い心地がいい感じなので、半年お世話になった旧版を処分して、もう3つほど追加作成しました。首のところを曲げるのに、オイルヒーターの熱くなった角をコテ代わりにしてみたら、白く変色することもなく綺麗に整形成功。これなら見た目もきれいだし、無理に曲げたせいで強度が弱まることもなく、きちんとこの形を保ってくれくれて、一石二鳥なんじゃないかと期待してみたり。
ちなみにA4のクリアフォルダ1枚から、台紙部分までも含めて6つしおりを作れるようです。

さっそく新しいしおりで、ビブリア〜の3巻を二周目読み直してみたり。うんうん、使いやすいvv

あと紛失防止用にシグ3の本体とスタイラスを繋いでいたコイルストラップが、ついに切れてしまいました。
ここに頑丈さは必要ないので百均の安物で間に合わせようとしたら、金具部分などの合う品がなかったので、今日のところは購入を見送りました。……まあ、もう純正スタイラスほぼ使ってないですしね。ボールペンを改造した太いやつか、爪の先を使うかのどちらかでして。なので良いのが安く見つかるまで、当分外しておこうと思います。
そのうち良いのがあると良いな……?
No.4405 (日常)


 2012年12月18日の読書
2012年12月18日(Tue) 
本日の初読図書:
4163817700旅猫リポート
有川 浩
文藝春秋 2012-11-15

by G-Tools
元野良だった雄猫ナナと、飼い主の宮脇悟が共に暮らすようになって、五年が過ぎた現在。
よんどころない事情により、悟はナナを手放さなければならなくなった。ナナは猫としては壮年になっていて、悟は三十を少し越えている。ふたりとも物の道理はわきまえており、人生はままならないものだと理解していた。
ゆえに悟は、ナナを代わりに飼ってくれる人物を求めて旅に出る。
ふたりを最初に結びつけた、銀色のワゴンに乗って。あちらこちらへとハンドルを向けた。
小学生の頃、いっしょにナナと良く似た猫ハチを拾って、結果的に大騒ぎを起こした親友、コースケ。
中学校で同級になり、農業をしている二人暮らしの祖母と共に、家族同様のつきあいをしてくれたヨシミネ。
今は夫婦でペット可のペンションを経営している、高校での友人スギとチカコ。
両親を早くに亡くし、転勤の多い叔母ノリコと全国を転々としていた悟にとって、みな懐かしく大切な友人達だった。
彼らの元を訪れた悟は、ナナとなじめそうか相性を確認しつつ、当時のことを思い出しては話を弾ませる。
その会話を聞き、あるいは初めて目にする様々な景色 ―― 海や富士山、青い苗がそよぐ田園に真っ赤なナナカマドの実などを、ナナはひとつひとつ心に焼きつけてゆく。
銀色のワゴンに乗って、旅を続けるふたりのリポート。
彼らは思い出をひとつひとつ積み重ねながら、次の旅へと向かうのだった ――

猫好きの猫好きによる猫好きのための物語と言わせていただきましょう。有川さんはきっと猫が好きだ。寝ている布団の上を歩いていく足の感触とか、猫のいる家で寝たことのない人間には、思い浮かべられないはずだ!<友人ちに泊まったときに堪能した
もうね、猫好き必見。……ただし読む際には、ハンカチかティッシュの準備をお忘れなく。
私はもう終わりのほう1/3ぐらいから、ずっとグズグズ鼻を鳴らしっぱなしでした(涙)

一読すると、サトルはあまりにも良い人過ぎるように思われます。
辛い過去をものともせず、前を向いてどこまでもまっすぐ、文句のひとつも口にすることなく生きている。こんなやつ絶対いないと、そう思うかもしれません。
けれど彼だって当然、心の内には絶対に、あらゆることがうず巻いていたはずなんです。
修学旅行での脱走未遂、ススキ野での涙、そしてハチとナナへのこだわりとも言える深い愛情。それらが充分に察しさせてくれます。けれど、それでもなお、彼は彼であり続けた。それこそがサトルのすごさを表していると思うのです。
……なんとなくね、『よんどころない事情』っていうのは、かなり早いうちからうすうす察しがついていたんですよ。それでも、決定的な記述が出るまでは信じたくなかった……サトルとナナの絆、そしてナナの選択が、もう切なくて切なくて。

サトルと暮らせなくなったって、僕は何にも失ってない。ナナって名前と、サトルと暮らした五年を得ただけだ。

旅に出る前のナナの独白が、すごく心に染みました。
ああ、なんて強くて前向きな言葉なんでしょう。

出てくる人たちは、みんな良い人でした。心の中に様々な屈託やエゴを抱え、時に迷い苦しみながら、それ故にこそ強く優しくあれる人達。
ほんの2ページぐらいしか登場しない、名もなき師長さんすらもが、本当に素敵だった……<野暮なことは言いっこなしなんだYO!

そして最後。
不思議なほど心が温かく、満たされた気持ちで本を閉じられました。
サトルとナナの繋いだ人々の縁(えにし)が、これから新たな未来を紡いでゆく。それがとても優しく感じられます。
ミケを一人前に鍛えあげたナナは、再びサトルと旅に出るのでしょう。まだ見ぬ美しいものを、ふたりでその目に映すために。
―― その日にはきっと、彼らは黄色と紫の花々に囲まれて、空に大きな虹がかかっているのだと。私はそう信じてやみません。
No.4408 (読書)


 読みきれるかな?
2012年12月18日(Tue) 
今年最後の図書館訪問。
間もなく年末年始休館に入るので、今回の貸出期間は三週間です。こういう時に、次に予約の入っている(=読み切れなくても延長できない)本がいっきに3冊も順番回ってくるのは、はたして良かったのか悪かったのか。
……予約した時期はバラバラなのに、なんでこうも集中するんだろう。
毎度毎度、限度いっぱいまで予約しているのが最大要因なんでしょうが。
ちなみに二巻目が収蔵されてなくて、よその図書館からまた借りできないか頼んでみた本は、「同じ市内の図書館にあるから、自分で行け(要約)」と言われてしまいました _| ̄|○
来月にラジオドラマで放送されるから、その前に読んでおきたかったんですが。
あっちの図書館は、自宅から遠いうえに駐車場が時間制限つきで有料、しかも出入口と駐車場の位置関係も悪いから行きにくいんですよ……収蔵内容はむこうのが好みだから、施設的な使いやすささえ改善されれば、むしろあっちに通いたいところなんですがね。

帰宅してからは、まず一番人気が高い=もう一度借りるなら軽く半年は順番がまわってこないだろう、有川作品から手をつけ。
さすがは有川さん。一気に読んでしまいました。しかし目が、めーがーー(涙)
いやはや、なんとも切ないお話でした。
No.4409 (日常)


 2012年12月19日の読書
2012年12月19日(Wed) 
本日の初読図書:
4163817204陰陽師 酔月ノ巻
夢枕 獏
文藝春秋 2012-10-31

by G-Tools
短編九作を収録。
うん、なんかシリーズ初期の雰囲気に戻ってきた感じがします。こういう、どこの時系列に入ってもおかしくない、文章の起伏も少なめな連作というのが、このシリーズの持ち味だと思うのです。
今回登場するレギュラーは、晴明と博雅と道満の三人のみ。特に道満がやけに目立っていました。道満しか登場しない作品二編。晴明達と半々で活躍するもの二編。しかもどれも、この老人にしてはまともな行動してるよ?
登場キャラと言えば、ついに藤原道長が登場したのが驚きでしたかね。やはり『月』がメインテーマの巻だからでしょうか。なんかイメージ的にこの人は、小太りのおっさんなんですけど、晴明達がまだ若いからか将来有望なイケメンの青年として描写されてました(笑)
あと気になったんですが、毎回ゲストキャラに『橘』姓が多かったです(なんと九作中六作のゲストキャラが『橘』氏)。なんか意味があるのかと期待していたら、なんにもなくて拍子抜け。単にそう言う気分だっただけですか、夢枕先生……

今回は漢詩を詠むシーンも何回かありました。良いですね、漢詩。学校で習ってたときはなんとも思ってないというか、むしろ好きじゃなかったんですけど。文法とか詠まれた時代背景とかそう言うの関係なしに、ただなんとなく思い浮かぶ情景や、音読したときのリズムの良さを楽しむと、おもしろいと思います。
今までは李白の『静夜思』が好きでしたが、今回登場した白楽天の『折剣頭』というのも素敵だなあ。折れた銅剣の先が『数寸碧峰頭』とは、よくぞたとえたものです(うっとり)
No.4411 (読書)


 特にどうということもなく
2012年12月20日(Thr) 
録画してあった「パーフェクト・ブルー」の最終話を見ました。
原作付きドラマとして、最初に危惧していた以上には原作に戻ってきていたと思います。まあいろいろとつっこみどころはありますが、思いきった削ぎ落としにより、ひとつの物語としてはまとまっていたんじゃないかと。

それにしても今シーズンはドラマをたくさん見た気がします。「捜査地図の女」も全話見たし、相棒のシーズン11も今のところ見続けてるし。
あとどんどん録画したままディスク落ちが溜まってます。今は藤田まことの「剣客商売」をとにかく録り溜めることに腐心。「ダレン・シャン」と「センター・オブ・ジ・アース」は、どうせだから字幕と吹き替え両方を1枚のディスクに入れたりとかvv
……こうしてますます積んである山が高くなーるーー

借りてきた本のうち、先に読まなければならないのが予想以上に早く片づいたので、今日は休憩して再読の日(読むは読むのか)に決定。
だいぶ前からちょこちょこ読み返していた『異界の魔術士』をようやっと読了。
未読だった番外編も読めました。ふふふふ、熟年のアンバッスさんイカス!!
続いて今度は『幻想立志転生伝』を読み返し始めたりとか。

==========
本日の再読図書:
「山月記(青空文庫)」中島敦

昨日読んだ『陰陽師』で題材に使われていたので、読み直し。
高校の教科書に載ってたんだったっけ。意外と覚えているものですな。
No.4413 (日常)


 更新情報(2012年12月21日)
2012年12月21日(Fri) 
閲覧室の「その他書架」に、黒岩涙香の著作権切れテキスト「白髪鬼」一〇七話目をUPしました。
これにて1冊364ページ終了です。
あとは来週、全話まとめた青空文庫「風」のhtmlファイルを作成して、一連の作業を終わろうと思います。
現在ではなかなか紙書籍を入手することができず、図書館でもあまり手に取ることができないこの作品。
読みたいと思いながら、見つけることができずにいるかたのお一人にでも、お役に立てるなら、これ以上の幸いはありません。
No.4414 (更新)


 2012年12月21日の読書
2012年12月21日(Fri) 
本日の初読図書:
4042969011アルテミス・ファウル―妖精の身代金 (角川文庫)
オーエン コルファー Eoin Colfer
角川書店 2007-07

by G-Tools
ファウル家は、数百年にわたって続く伝説的な犯罪一家だった。ゆすり、密輸に強盗といった悪事で財を成し、現在では合法的な経済活動を行うまでになっている。もちろん露見しないと判っていれば、今でもすぐさま犯罪に手を染める、そんな家風だ。
そんなファウル家が家運を傾けたのは、当主アルテミス・ファウル1世が事業に失敗し、沈没する船と共に行方不明になったからだった。ファウル家はそれでもまだ充分に裕福だったが、それでも伝説の犯罪一家という立場からは転落した。1世の妻は精神を病み、暗く閉ざした一室に閉じ籠もっては奇矯な振る舞いを繰り返す。
そこで息子である若干十二歳の少年アルテミス・ファウル2世は、失われた地位を取り戻し、家運を挽回するべく自分独自のやり方で活動を始めた。
手始めに計画したのは、営利誘拐だ。狙う相手は妖精である。
妖精は人間と同じように貴金属が好きで、たんまりと黄金を隠し持っている。それを奪い取ろうというのだ。
まずは人間社会の下町で落ちぶれている、はぐれ妖精スプライトを探し出し、酒を餌に彼らのバイブル『妖精の書』を入手。その翻訳に成功したアルテミスは、妖精の習性を割り出し、彼らが現れるだろう場所へと待ち伏せをかけた。
一方 ―― 妖精達は、様々な魔法と科学技術を駆使して、地球中心近くの地下世界で生活していた。小エルフのホリー・ショートは、そんな地下世界にある地底警察の一員である。その中でもエリートたる偵察隊で、初の女性隊員として試験採用されたのだ。厳しい上司のもと、周囲に舐められながら懸命に働いていた彼女だったが、忙しさに紛れ魔法力の回復を怠り、あわや大失敗をおかしそうになる。なんとか仕事は達成したものの、上司には怒鳴られ、すぐさま魔力回復の儀式を行えと送り出された。
満月の夜、アイルランドの曲がった川のたもとにある、カシの古木の下。
儀式に必要なその場所では、アルテミスとその部下が、虎視眈々と妖精の訪れを待ち構えていた。
アルテミスはまんまとホリーを捕らえ、彼女を取り戻そうとする地底警察に要求を叩きつける。
ここに天才的な少年犯罪者と、ハイテクを操る妖精達との戦いが幕を開けた ――

ハリポタブームに乗って出版されたという、異世界クロスオーバーな児童文学のひとつ。
映画化の話も出てるそうですが、聞いたことあったっけ……?
主役がダークヒーローというあたりが意表をついています。なにしろいきなり、世界を股にかけた営利誘拐を企んでますからね。
十二歳の頭脳担当、カリスマ的魅力を持つ少年犯罪者&特殊訓練を受けたマッチョな従者兼用心棒兼調理人バトラーというのは、非常においしいとりあわせです。……っていうか、バトラーの妹いらん(苦笑) 妹よ、お前は本当にこの兄と同じ訓練学校出てるのか。そもそもあんたはいったい『誰』とペアを組んでるの。

話の構成としては、誘拐したアルテミス側と、誘拐された妖精側の視点が半々ぐらいになっていて、当初予想していた以上に妖精側へ感情移入できます。
レプラコン改め地底警察偵察隊LEPレコンの面々、特に司令官のルートが格好いいったら!
最初は頭の固い女性蔑視で嫌味なオヤジと見せかけて、実は部下思いかつ臨機応変を効かせられる敏腕上司だなんて、イカスじゃないですかvv
妖精達が、魔法よりも科学っぽいものを駆使しているのもおもしろいです。
うん、予想の斜め上を行ってくれて、これはこれで楽しめました。エピローグを読んでみるだに、この妖精達とはこの先も関わっていくのかな?
『今後はもうちょっとまともな合法的な事業』をするというのも興味が湧きます。個人的に良い子ちゃんよりも違法よりも、違法と合法の境目を綱渡りしつつ、ギリギリ合法のラインを保つタイプが好きなので。

ちょっと難をあげるなら……児童文学にそこまで求めるのはどうかと思いつつ、いまひとつ掘り下げが甘いというか。頭脳を駆使した裏の読み合いを繰り広げているわりに、いまひとつその前提というか、『言葉の抑止力』がどこまで働くのかとかがよく判りませんでした。そもそも一晩を乗り切られたのはあれだけど、次の晩に再度妖精達が襲来するのは駄目なの?? とか。
それにバトラーが助かったのって、あくまで偶然とホリーの職業意識に基づいた、アルテミス側にとっては想定外の事態よね、とか……

あと本筋には関係ないんですが、原子力とか捕鯨船とかアルテミスの母の扱いとか、微妙なところで微妙にモニョった……子供向け児童文学で日本の捕鯨船の扱いがアレってのが、欧米での認識を現してるのかなあと(−ー;) 別に油だけじゃないよ? 肉も皮もおいしくいただいてるし、骨だって髭だってしっかり有効利用してるんだ。……って言うと、むこうはまた『鯨を食べるだなんて野蛮な!』とか非難するんだろうなあ(ため息)

そうそう、全部のページに装飾のように妖精文字(推定)が書かれていると思ったら、これちゃんと解読できるらしいです。面倒だからやらないけど(笑)
……検索したら、誰かがどこかで対応表UPしててくれないかな?

追記:
『エルフ』の『女性』の『斥候』って、もしかしてガールスカウト!? ということに、読了してあちこちの感想を検索していて初めて気がつきました。
しまった……ッ、もう一回そのイメージで読み返さないと!
No.4415 (読書)


 えーと
2012年12月23日(Sun) 
なんか微妙に昨日何やってたかとか覚えてないんですが。
そう言う日もあります。ちなみに今日はほぼ一日寝てました。一昨日の朝? 昼? あたりから飯は食ってません。
……そういう日もあるんです。

以下はヒトコトお返事です。
No.4418 (日常)


 うっかり一日仕事
2012年12月24日(Mon) 
映画『ホビット』を見てみたい。
……けれど気力体力が追いつかない。
特に映像化を見る前に、まずは原作を読み返したいけれど、納戸の奥に埋もれていて掘り出せない。積読も大量に溜まってる。
次善の策で、うっかり前作ロード・オブ・ザ・リングの第一部『旅の仲間』のDVDを再生してみたのが、昨夜遅くだったんですが。
気がついてみたら、『二つの塔』『王の帰還』まで、全部見ちゃってました。しかもSEEで(乾笑)
ちなみにSEEとはスペシャル・エクステンデッド・エディションの略でして、映画公開時に削られたシーンを入れ足して、再編集された特別バージョンです。

B000069L4Kロード・オブ・ザ・リング ― スペシャル・エクステンデッド・エディション [DVD]
J.R.Rトールキン
ポニーキャニオン 2002-12-04

by G-Tools

……ただでさえくそ長かったあの映画が、三〜四時間超とかになってます。それが×三本。もう笑うしかねえってのvv
さすがに夕べは1枚(1時間半ぐらい)で止めて寝ましたが、今日は朝から再生し続け。途中何度か休憩入れたり、風呂や夕食で時間はとりましたが……合計で軽く10時間超? 見ちゃいましたよ、やりきったぜ(超笑顔)
途中で通りかかった両親も思わず合流して、そのまま最後は三人一緒に見終わりました。さすがは指輪の魔力。抗えない。

おかげでここ数日下がり気味だったテンションは、かなり回復しました。
HPは削られた気がしますが、気分は盛り上がった。
エオルの子らよーー! 王の名のもとにーーー!

思い返してみれば、リアルタイムで映画公開されていた頃は、ほんと盛り上がってましたよね。チャットなんて、先行公開の日と本公開の日とSEE発売時に、それぞれ時間合わせて集合してましたもんねえ。それで十人以上集まって、一晩中キーボード叩いてましたっけ。ああ、懐かしい。
……今もホビット見に行ったら、企画チャットとかできるかなあ。そのためには原作を読み返して、集中力も高めて、体調整えつつ水分も控え(笑)て、満を持して望まねばならぬのですが<そこまでしたいのか

でも指輪〜の頃ほどテレビCMを見かけないですけど、出来とかどうなんでしょうね。なんかネットで見た情報によると、原作では登場しなかったレゴラスとか出るらしいし。まあ、指輪〜ではかーなーりー人気担当キャラだったしなあ(苦笑)

あと、以前録画して積んであるレッドクリフ見たさに、まずは原作の三国志を読もうとしているのですが。
まずはネットで評判の良かった、岩波少年少女文庫版全3巻を読もうとして、あっさり挫折 _| ̄|○
高校時代に吉川版全8巻をやっぱり半分でくじけたので、子供向けのシンプルなのを選んだんですが。今度は逆にあんまりシンプルすぎて。エピ削りは少ないらしいかわりに、文章の方が削られすぎ。ひとつの戦いが三行ぐらいで終わることが繰り返され、そのたびにこっちと同盟、むこうと敵対、あちらに逃げたら次はこちらに任官し、と。文章が実に機械的かつ事務的で、なんだかあらすじを読んでいる気分。どうにか上巻の100ページほどは読んでみたんですが、事前知識のほとんどない人間としては、まったくキャラクターが覚えられませんでした。

……もはやマンガかゲームに頼るしかないのか……
No.4419 (映像)


 半纏を購入
2012年12月27日(Thr) 
いくら寒いからと言っても、いい加減、室内でコートを着ているのもアレなので、安くて良いのがあったら……と半纏を見に行って、結局当初予算の倍の値段のを買っちゃいました。やっぱりね、迷ったら上等な方を買えが我が家の家訓ですし。倍の予算で買ったんだから、倍の年月着ればいいのさ。
ちなみに男性用M〜Lサイズです。いやだって母から譲ってもらった女性用Mサイズが窮屈で窮屈で。それより前に父のお下がりで着ていた、腹の前で合わせ目が重なり、袖を通さなくても肩で引っかかってくれる大きさが楽で良かったんですよ!
模様もちょっとお洒落な絣風で、一目で気に入りました。
……帰って実際に着てみたら、試着して思ったよりもかなりおっきかったですけど(苦笑) まあ、そのうち慣れるでしょう。あとふかふかすぎると言うのは、むしろ贅沢な文句だ。どうせすぐへたる。

それから微妙に使いにくいデニム製のブックカバーをリベンジするべく、飾り用のレースを購入。いま読んでいる講談社文庫はかなり背丈が低くって、これまでに作成したカバーだと中で泳ぎまくるんですよね。だからデニム製を挑戦し直すついでに、小さい本用をひとつ作ろうかとか。
飾りの付け方とか考え出すと、つい夢中になって、読んでいる本の内容が頭に入らなくなる……(^ー^;;)
No.4422 (日常)


 更新情報(2012年12月28日)
2012年12月28日(Fri) 
閲覧室の「その他書架」に、黒岩涙香の著作権切れテキスト「白髪鬼」の XHTML ファイルをUPしました。
全話をひとつのファイルにまとめたもので、青空文庫風のレイアウトです。パソコンにはない漢字も画像ファイルで表示しているので、プリントアウトしたりする場合は、こちらの方が向いているかもしれません。
……ただファイル容量が2MBを超えているので、回線速度の遅い方などはご注意を。

あと個人的に良作は一人でも多くの方に読んでいただきたいので、この「白髪鬼」に限り、どのファイルもコピー・転載・再配布等をOKといたします。ご自由にご利用下さい。というか、いつかうちのサイトを閉鎖することになっても、このデータはどこかに残っていて欲しいと思うので、むしろどんどんやっちゃって下さい。
ただできれば、入力者名だけは消さないでください。もしくは配布元を記載してください。それだけはお願いします。
そして事前事後でも連絡をいただけると、ひっそりとモニターのこちらで喜びます(笑)

……二年半の長きに渡った作業の終わるのが、今年最後の金曜日というのも、なんだか感慨深いですね。
終了を待っていた方がいらっしゃいましたら、大変長らくお待たせいたしました。これにて本当に終了です。
No.4423 (更新)


 2012年12月28日の読書
2012年12月28日(Fri) 
本日の初読図書:
4125012261祝もものき事務所3 (C・NOVELSファンタジア)
茅田 砂胡
中央公論新社 2012-11-29

by G-Tools
シリーズ3巻目にして、ようやくレギュラー陣にスポットが当たりました!
太朗ちゃんを中心とした四人+秘書の凰華さんをそれぞれメインに据えた、短編集です。
……これはせめて、2巻目に持ってきて欲しかったかなあ。
1巻と2巻はぶっちゃけ話の展開も似ているうえに、レギュラーキャラがほとんど活躍しなかった(それってレギュラー?)こともあり、2巻目で読むのやめた人がけっこういるんじゃないかと思うんですよね。キャラ達の繋がりとか、必然性とかがいまひとつピンとこなくって。
今回は犬・猿・鬼・雉に凰華さん、それぞれの視点で過去の思い出も振り返りつつ、彼らがいかに太朗ちゃんに救われてきたのかを語ってくれました。太朗ちゃんの意外と大変だった生い立ちも明らかになったり、銀子さんが何者でどういう関わりだったのかもようやく説明されて、事務所の有りようなどいろいろ腑に落ちましたよ。
これを踏まえて前の巻を読み返すと、また違った観点で楽しめるかもしれません。

個人的には鬼さんの話が一番おもしろかったかな。太朗ちゃんの活躍度は少なかったけど。いや過去では、命の恩人だったか?
ちなみに私も友人は名字呼び捨て派です。ここの日記で敬称つけずに呼び捨ててる相手は、基本同年代のリアル友人だと思っていただければ。
……それにしても犬猿鬼雉四人衆は、それぞれ生命や人生に関わる重大事件に遭遇しすぎだよ(苦笑)

ともあれ、これで各キャラの背景もしっかりしたことですし、次の巻からはもう少しレギュラー陣が活躍する展開になってくれると期待したかったり。
猿さんなんて、せっかく『舞台だと思えば何でも演じられる』なんて面白いスキル持ってるのに、今のところ全然役に立ってないんだもんなあ。実は腕が立つなんてあたりは、犬さんと被ってるしさ……
No.4427 (読書)


 デニムブックカバー(改)
2012年12月28日(Fri) 
……もう枚数を数えるのはやめました(笑)
デニム製のブックカバー、リベンジバージョンです。



そもそもは、私がブックカバー作成を始めるきっかけとなった、某ブックカバーの通販サイトにて新作が発売されていたのです。
かわいいなあ、お洒落だなあ、こういうのが欲しい! ってか高ッ!?
……と、そんな感じで思考が展開しまして。
以前に作ったデニム地のカバーが、設計や仕立ての不備で意外に使いにくかったことや、これまで作ってきたサイズだと、同じ文庫本でも小さいレーベルを入れた場合に中で泳ぐことなどから、んじゃいっちょもう一枚作ってやろうじゃないか、と。

 

今回のコンセプトは、『カントリー風』かな?
表のレースに雰囲気を合わせて、裏地はいつもならまず使わない、花柄で攻めてみました。……さすがにピンクとかは選べなくて、おとなしい緑系になりましたが。
そしてレースは真っ白ではなく、ほんのりベージュがかった生成りを採用。ぱっと見には判らないでしょうが ―― むしろ判ったら困るのですが ―― レース単体でベルトにすると、伸びやすかったり強度的な問題があるので、目立たない同系色の薄布に縫いつけてあります。これがまた一苦労で! 判んないでしょうけど!(力説)

で、今までのものと、サイズ的にはこれぐらいの違い。



手持ちの中でもっとも背丈の低い、講談社文庫を入れてみた状態です。
このわずか数ミリの差が、使いやすさを大幅に変えるのですよ。
仕立て上がりも、以前のものに比べるとだいぶ綺麗になってる感じですし、よしよし、スキルアップしてる。

で、最終的にかかった材料費は、レース代189円。のみ。
他はすべて自宅にあった材料を使用したので、ロハです。レースは買い物に行くたびにあちこちの百均をチェックした結果、さすがに良いのが見つからずに手芸店で購入しました。ビバ、半端物ワゴンセール。
ふふふふふ、参考にした既製品ブックカバーの、十五分の一以下の値段だZE! おまけに自分好みにサイズなどを調整できる上に、飾りの付け方などを構想する楽しみと、実際に作る楽しさまであって、一石四鳥♪ 手作り万歳vv

とはいえ前回、居間でミシンやアイロンを使っていたら次兄に「邪魔だろうが! 人の迷惑になるとか考えないのかッ!?」とたいそうお叱りを受けたので、今回は和室で作業していたのですが。
……今度は「居間と和室の両方で暖房使うなんて、もったいない」と言われました _| ̄|○
要するに、私にはなにもするなと……?(泣)


朝イチで作業を始めて、午前中の早い内に仕上げた後は、ゆっくり居間にて読書をば。
読みかけの柴錬三国志は、腰を据えてゆっくりじっくり読み込んだ方が良さそうなので、今日は息抜きにライトノベルなど。
No.4428 (創作)


 書見台と言い張ってみる
2012年12月29日(Sat) 
本を読むときに、ちょっと立てかけた方が具合がいい時ってありますよね?
実にちょっとしたことなんですが、本の全重量を手で支えるよりも、机とかあるいはうつぶせになった場合は床などに下端を置いて、軽く斜めにすると、かなり読むのが楽になるわけで。
こんなものを作ってみたりしてました。



空になったティッシュの箱に、固く畳んだ新聞紙をぎっちり詰め込んで、見た目を整えるべく包装紙でくるんだもの。下に敷いているのは、百均とかホームセンターで売っている、滑り止め用のシートです。
……ティッシュの箱って高さ的にちょうど良いんですけど、現在使用中のティッシュを使ってたら、家人に怒られまして(苦笑)
例によって滑り止めシート以外は家にある材料を使用したので、とってもリーズナブル。
なかなか使い勝手が良く、かれこれ十ヶ月ぐらい愛用してたんですが……いい加減、かなり汚れてきてたんですよね。なにしろ我が家は両親ともにタバコを吸いまくるので、家具から壁紙からヤニでいぶされております。もとは白かった包装紙も、すっかり茶色みを帯びてしまって(よよよ)

そんなわけで、今日も百均でよさげな包装紙を見つくろってきました。



……どんだけ英字新聞柄が好きやねん(苦笑)>自分
いやねえ、なんかこうスマートっつうかスタイリッシュな感じがこう、ね?
ついでにこの色なら、少しぐらいヤニで染まっても目立たない(笑)
ともあれ、ついでに時を経てへたり気味だった中身の新聞紙も、一日分ほど追加して詰め足したので、いっそう強度が増しました。

ふふふふふ、ブックカバーに自動しおりに書見台。
快適な読書のためなら、創意工夫は惜しまないぜ! お金は惜しむけどvv

兄達も仕事納めで家族が自宅に揃ったので、本日は母の指揮で庭の落ち葉掃除。
ホウキで集めるのは良いんですが、それをポリバケツに詰めて、裏山の上まで運び上げるのは重労働だと思うんだ……しかもこのところの雨で湿りまくってるやつ。
兄妹三人がかりでやったら当初思ったよりは早くすみましたけど、それでも腰が……背中が……しまいには肩が攣ったりとかしてもう _| ̄|○
二往復しかしてない私がこのていたらくなのに、兄達はさすがだなあ。特に仕事で工事現場をわたり歩いてる長兄にとっては、ほとんど片手間レベルらしいのが恐ろしい……
No.4430 (創作)


 神様は年末年始にやってくる
2012年12月30日(Sun) 
ここのところ、当社比早寝早起きが続いていたのですが。
現在31日の2時半です。30日から起き続けなので、とりあえず30日にカウント。

どうやらモノカキの神様が唐突にご光臨なさったようで。
この神様は急いで前髪ひっ掴まないと逃亡なされてしまうので、何事さておいてキーボードを叩いておりました。

とりあえず、思いついた後半盛り上がり部分からラストまで、どうにか書き留めました。
走り書きの下書きですが、現在原稿用紙で32枚。
ずーっとずーっと書きたかったネタが、形になるかもしれません。
転と結はひとまず第一案ができたっぽいので、あとはこれに繋がる起と承を書き足さなければなりませんが。
……とりあえず最低プロットはメモりましたけど、前半も下手すると三十枚レベルかも(汗)

そんなわけで、コメントのお返事はいましばらくお待ち下さい。
とにかく書けるときに書かないと!
あ、義務じゃないですよー、ごっつ楽しんでやってますからvv

ふふふふふ、これが完成させられたら、きっと喜んでくれる人がいるはずだ!
……かえってのたうちまわらせる結果になるかもしれないけど(笑)
どうかひと眠りしたあとも、神様がまだいて下さってますように(ナムナム)
No.4434 (創作)


  2012年の読了図書
2012年12月31日(Mon) 
「影武者徳川家康」上巻 隆慶一郎
「翼の帰る処」3下巻 妹尾ゆふ子
「クジラの彼」有川浩
「世界記憶コンクール」三木笙子
「ストロベリーナイト」誉田哲也
「人形遣いの影盗み」三木笙子
「影武者徳川家康」中巻 隆慶一郎
「ラブコメ今昔」有川浩
「魔狼、月に吠える―大江戸妖怪かわら版〈6〉」香月日輪
「ファンム・アレース(5)上巻 決戦の地へ 」香月日輪
「ファンム・アレース(5)下巻 戦いの果て」香月日輪
「壱里島奇譚」梶尾真治
「影武者徳川家康」下巻 隆慶一郎
「ガリレオの苦悩」東野圭吾
「吉原御免状」隆慶一郎
「死なない男に恋した少女」空埜一樹
「天使たちの課外活動2 ライジャの靴下」茅田砂胡
「虎よ、虎よ!」アルフレッド・ベスター、中田耕治
「剃刀」志賀直哉(短編)
「謎解きはディナーのあとで」東川篤哉
「聖女の救済」東野圭吾
「石黒和臣氏の説く、正しい『日本犬』のあり方」吉田珠姫
「妖怪アパートの幽雅な人々」香月日輪
「火星のプリンセス」エドガー・ライス・バローズ、小西宏訳
「モンテ・クリスト伯」前篇 デューマ、三上於菟吉訳
「ゴーストハント6 海からくるもの」小野不由美
「ゴーストハント7 扉を開けて」小野不由美
「火星の女神イサス」エドガー・ライス・バローズ、小西宏訳
「モンテ・クリスト伯」中篇 デューマ、三上於菟吉訳
「犬はどこだ」米澤穂信
「奇談蒐集家」太田忠司
「艶容万年若衆」三上於菟吉(短編)
「セント・メリーのリボン」稲見一良
「騙王」秋目人
「首の姫と首なし騎士」睦月けい
「写楽殺人事件」高橋克彦
「レンズの子ら」E・E・スミス
「県庁おもてなし課」有川浩
「探偵・日暮旅人の探し物」山口幸三郎
「猫弁 天才百瀬とやっかいな依頼人たち」大山淳子
「月蝕島の魔物」田中芳樹
「レイン〈1〉雨の日に生まれた戦士」吉野匠
「魔境の女王陛下 薬師寺涼子の怪奇事件簿」田中芳樹
「トゥルークの海賊」1巻 茅田砂胡
「仮面教師SJ」3巻 麻城ゆう
「僕とおじいちゃんと魔法の塔」5巻 香月日輪
「三匹のおっさん ふたたび」有川浩
「修羅の刻〈壱〉陸奥円明流外伝」川原正敏
「謎解きはディナーのあとで」2巻 東川篤哉
「もろこし銀侠伝」秋梨惟高
「さくら聖・咲く」畠中恵
「竜殺しの過ごす日々」1巻 赤雪トナ
「ワールド・カスタマイズ・クリエーター」1巻 ヘロー天気
「ひなこまち」畠中恵
「完訳ロビンソン・クルーソー」ダニエル・デフォー、増田義郎訳
「もろこし紅游録」秋梨惟喬
「ワールド・カスタマイズ・クリエーター」2巻 ヘロー天気
「竜殺しの過ごす日々」2巻 赤雪トナ
「パーフェクト・ブルー」宮部 みゆき
「Re:Monster―刺殺から始まる怪物転生記―」1巻 金斬児狐
「理想のヒモ生活」1巻 渡辺恒彦
「ビブリア古書堂の事件手帖」1巻 三上延
「空飛ぶ広報室」有川浩
「心とろかすような―マサの事件簿」宮部みゆき
「竜殺しの過ごす日々」3巻 赤雪トナ
「もろこし桃花幻」秋梨惟喬
「魔王討伐! 俺、英雄…だったはずなのに!?」遊馬足掻
「ビブリア古書堂の事件手帖」2巻 三上延
「理想のヒモ生活」2巻 渡辺恒彦
「ビブリア古書堂の事件手帖」3巻 三上延
「旅猫リポート」有川浩
「陰陽師 酔月ノ巻」夢枕獏
「アルテミス・ファウル―妖精の身代金」オーエン・コルファー
「祝もものき事務所」3巻 茅田砂胡


「後の巌窟王(近代デジタルライブラリー)」アレクサンドル・デュマ、高桑良興訳
 http://kindai.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/871850


「手袋を買いに(青空文庫)」新美南吉
「山月記(青空文庫)」中島敦


恒例、商業出版物もしくは商業出版されたことのある電子媒体で、マンガをのぞいたリストです。あ、書籍化されたけど読んだのはオンライン版というのは含めていません。

今年は紙書籍72冊と短編2本。そして電子テキスト2本と、スキャニングされたPDFで1作。

リライト版とかオンライン小説を書籍化したのとか、翻訳者違いの名作ものとかが目立ってますかねえ。
あとはここに上げてませんが、オンライン小説の超長編とかにけっこう時間を取られたりしてました。1タイトルで紙書籍換算すると文庫十冊レベルとか、すごすぎると思うんだ……読んでも読んでも終わらなくって、もうどうしようかと(苦笑)

個人的には、去年読んでファンになったウェン・スペンサーの本が、一冊も出版されなかったのが非常に残念でした。
来年こそは、ユカイアのシリーズが1冊ぐらい翻訳されてくれないかなあ……
No.4436 (読書)


 やってもうた
2012年12月31日(Mon) 
昨夜は久々に夜更かしをしてしまい、今朝の目覚めがちょっと遅かったのですが。
それでも神様はまだ待っていてくれたらしく、いそいそと書き進め始めたのです。

……が、
昼食を食べて一息。
なんかこう、眠たすぎる……ちょっと、ちょっとだけ……と横になったのが運の尽き。
気がついたら17時をまわっておりました _| ̄|○
き、貴重なノッている時間を。読書も各地の更新チェックもコメントお返事も返上して作った、そのお時間が(しくしくしく)

まあ、ある意味、非常に私らしい年の終わりでございますね(苦笑)<文章書いて寝過ごした一日

ともあれ、今年もいろいろお世話になりました。
新しくいらして下さるようになったかた、奇特にも長年通って下さってるかた、どちらさまも本当にありがとうございます。
おかげさまで、長らく手がけていたテキストの入力も終了いたしました。
小説書きの方も、少しずつ……本当に亀の歩みですが、いくらかは手をつけられるようになってきている感じです。
更新の方は今後ますます停滞することになりそうですが、サイトを閉鎖する予定はありませんし、このブログに関しては、くだらないなりにつれづれと続けていくつもりです。

どちらさまもありがとうございました。
どうか良いお年を。そしてみなさまご安全に!
No.4437 (日常)



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 プロフィール
神崎 真(かんざき まこと)
小説とマンガと電子小物をこよなく愛する、昭和生まれのネットジャンキー。
ちなみに当覚え書きでは、
ゼロさん= W-ZERO3(WS004)
スマホ= 003P(Android端末)
シグ3= SigmarionIII です。

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