よしなしことを、日々徒然に……



 漂流モノが好きなんです
2012年10月01日(Mon) 
先日放送された、映画「ロビンソン・クルーソー」を見てみました。
B000CCGI0Cロビンソン・クルーソー [DVD]
ダニエル・デフォー
クロックワークス 2002-01-25

by G-Tools
恋人を奪われそうになったことから、決闘で友人を殺害してしまった青年ロビンソン・クルーソーは、ほとぼりを冷ますため一年の予定で遠洋航海に出る。しかし船は途中で嵐に遭い難破してしまった。ただ一人生き残ったロビンソンは、船長の飼い犬だったスキッパーとともに、無人島でサバイバル生活を始める。
しかしある日のこと、人喰い人種が生け贄を殺そうとしているのに出くわした。彼らは満月の夜になると島を訪れ、生け贄を捧げているらしい。
生け贄の男を助けたは良いが、言葉が通じず文化も異なるため、なかなか打ち解けることができない。金曜日に助けたことからフライデーと名付けた彼に、己をマスターと呼ばせるロビンソン。宗教の違いなどから幾度もぶつかりながら、じょじょに友情をはぐくんでゆく二人だったが、そんな彼らの生活を、一度は追い払った人喰い人種達が脅かし始め……

主役の人は、けっこう有名らしいピアース・ブロスナン。5代目ジェームズ・ボンドとのこと<007は見ていない
1996年制作とそこそこ最近作られた割に、原住民の描写がヒデェです(笑)
これがいけるんなら、ぜひ今の技術でコナン・ドイルの「ロスト・ワールド」を! と思ってしまいました<あれが映像化されないのは、原住民の扱いのせいだと信じてます
内容的には、なんというか『無人島サバイバル』よりも『ロビンソンとフライデーの友情』に主眼が置かれていました。
原作のフライデーは、確かほとんど少年に近く純朴な存在で、命を助けてくれたロビンソンを純真に慕い、ほぼ無条件に近い忠誠と信頼を捧げています。ロビンソンも、あったり前のように奴隷扱いして、上から目線で「文明を教えてやる」あたりが、当時の世相を反映してるんじゃないかと。 このあたりは「十五少年漂流記」の、モコの扱いにも通じますよね。
しかしこちらの映画ではロビンソンの方が折れ、自分の信仰はそのままにフライデーの独自の神を認め、手製のお守りをもらったりしつつ対等な友情を育んでいきます。

「ワタシは奴隷じゃナイ!」
「そうだ、お前は友だちだ」

という二人のやりとりが、原作で白人の傲慢さに食傷した身としてはおもしろかったです。
……人喰い人種とのバトルでは、顔に戦闘化粧を施し、聖書を抱いて祈りを捧げ、銃とナイフを振りかざして戦うロビンソンのミスマッチ感がまたvv

ただラストが……まさかフライデーが*****とは思いませんでした(−ー;)
いやうん、あの展開だとそうならざるを得なかったとは思うんですけどね。でもやっぱりショックでした。ショックと言えば、スキッパーもかなりアレっていうかさ。いやあれがきっかけでフライデーと歩みよれたから、必要な展開だったのか……?
最終的にロビンソンを救助した白人達の所行もイヤンでした。っていうか、よくこれ映画でやったなと。原作が書かれた当時は、本当にこんな感じだったんだろうな……

無人島での食料調達とか、家作ったり畑作ったり狩猟したりといった、サバイバル部分はかなりさらりと流されています。火薬が使っても使ってもなくならないとか、その道具いったいどこから出てきたとか(苦笑)<原作では板一枚削り出すのにも何日もかかっている
ラストも、あの展開でいつの間に日記を持ち出したんだ? とかつっこみどころは各所にありますが。
まあ、それなりにおもしろかったです。
今度また、原作を読み返してみようかな……?
No.4194 (映像)


 2012年10月02日の読書
2012年10月02日(Tue) 
本日の初読図書:
「獣な彼女(小説家になろう)」
 http://ncode.syosetu.com/n0474q/

両親を事故で失い、家財一式は奪われ、卒業間近だった魔法学校を追い出された少女アルトは、すっかり路頭に迷っていた。
魔法学校では落ちこぼれで、できることと言えば変化の術ぐらいしかない。
そこで彼女は黒猫に変化し、下町でボス猫として生きていくことにした。あまり人間に愛想良くすると、今度は賢い猫として売り飛ばされそうになるから要注意だ。
人間なんて信じない。自分は猫として一人で生きていくんだ、と心に決めていた彼女だったが、ある日のこと、突然現れた強面の魔法剣士にさらわれてしまった。屋敷に連れ込んだ猫姿の彼女を、あの手この手で口説こうとする剣士アクセルと、猫好き執事の魔手におののくアルトだったが、やがてアクセルの職場で起こった王子の行方不明事件に関わることとなり ――

一種のサクセスストーリーでしょうか。割と短く、さらりと終わっています。
人として社会からはじき出された彼女は、動物好きにモテまくりつつ、最終的には確固たる立場をゲット! みたいな?
狼姿でバトルとか、多少血生臭い描写があるので、要注意です。
No.4196 (読書)


 まだ最終話を見ていないんですが
2012年10月03日(Wed) 
現代版 SHERLOCK に登場するワトソンのブログ。
イギリスでは公式に作成されているという情報を仕入れてはいたのですが、英語読めないし……としょぼんとしていたら、日本語版が公開されているそうでvv

■ジョン・ワトソンのブログ
 http://ameblo.jp/johnwatsonblog/

どうやらすべては訳されていないらしいんですが、それでも嬉しいですね。
コメント欄がなかなか楽しいことになってます(笑)
No.4199 (映像)


 2012年10月04日の読書
2012年10月04日(Thr) 
本日の初読図書:
4434169351ワールド・カスタマイズ・クリエーター
ヘロー天気
アルファポリス 2012-07

by G-Tools
二十歳の青年 田神悠介は、ゲーム中に何かに呼ばれたような気がして意識を失い、気がついたらと見知らぬ石室の中に横たわっていた。
とりあえず建物から出てみると、真っ白な髪と瞳をした少女に出会うが、悲鳴と共に逃げられてしまう。困惑する悠介に事態を説明してくれたのは、ゼシャールドという青い髪と瞳をした初老の男だった。
なんでも悠介が目覚めたのは、300年に一度現れ世界に災厄をもたらすと伝えられる『邪神』の祠であり、まさに今年はその300年目なのだという。しかもこの世界には、黒い髪と目を持つ人間など存在しないとのことだった。人々は炎・水・土・風のそれぞれの神の恩恵により赤・青・黄・緑の色と特殊な能力『神技』を備えている。先ほどの少女 ―― スンのように、何の能力も持たない白髪白瞳の人々は、無技人と呼ばれ奴隷や家畜のような扱いを受けているらしい。
そして悠介の持つ黒という色は、邪神の色として伝えられているものだった。
目覚める前に聞いた『声』からして、自分がその『邪神』であることは間違いないように思うと悠介は告げた。しかし自分は普通の人間だし、世界を害するようなつもりはないとも主張する。
邪神を研究していたゼシャールドは、悠介の言葉を受け入れつつも、邪神の観察と世界に与える影響を考え、当面ともに暮らすことを提案した。もちろん右も左も判らぬ彼に否やはない。
そんな会話をしている内に、悠介は自分にとある能力が備わっていることに気がついた。それはカスタマイズ・クリエート能力。異世界に落ちる寸前までプレイしていたゲームの機能のひとつで、アイテムとして認識した対象物のパラメーターを操作し、様々に作り替えることができる力だった。しかもポイント制限項目がない。いくらでも使いたい放題の、チート仕様である。
その能力を利用して最初は布から服を作ったり、穴の空いた鍋を修理するなどしていた悠介だったが、慣れるにつれできることの範囲は際限なく広がってゆく。
やがてゼシャールドが諸事情から村を離れることになり、悠介は家事手伝いのスンと二人で暮らし始めた。だがゼシャールドが国を裏切り隣国に亡命したとの情報が流れ、兵士が村へとやってくる。隣国の密偵ではないかと疑いをかけられたスンが捕らえられたと聞き、悠介は急ぎ後を追うのだが ――

「小説家になろう」から書籍化された、一部で有名な良作第二弾。
物語的にはまだ最初も最初ですね(全100話中17話の途中)。ギアホーク砦での初陣を終え、ヴォレットに協力して下々の情報を集めることを約束し、宮殿内の衛士たちへ特殊効果付き装備を作り始めるまでです。
書き足しは地味にちょこちょこと。スンとの歩み寄りや村での生活、戦闘シーンなどが微妙に詳しくなってたりぐらいかな?
ある日突然異世界召還。でも超チート能力つきでお気楽極楽、安心して読めるハッピーエンド……では確かにあるのですが、それでも途中かなり残虐描写があるので要・注意です。戦時の拷問とか人種差別も存在していて、けっこうシビアな世界観ですし。
そして異世界に突然放り出された主人公が、終始淡々としていて故郷への執着をほとんど見せないあたりは先日の竜殺し〜と同じなんですが、こちらの作品ではなんとなくそれに違和感を覚えません。
それはユースケが田神悠介本人と言うよりも、そのコピー的存在なのではないかと匂わせる、冒頭の描写のためかもしれません。ユースケはあくまで悠介を原型として作り出された『邪神』なのではないかなあと。だから感情の起伏が異様なまでに平坦なのではないかと(ギアホーク砦での戦闘は、一般日本人なら軽くトラウマレベルでしょう)。

とは言えそれで、優しさや思いやりまで失われている訳ではないので、ユースケは非常に紳士的で落ち着いた、ぶっちゃけ魅力的な存在になっております。そりゃあ、スンもヴォレットも心惹かれるさ!
っていうか、イラスト効果すごいですね。いやこの場合は制服効果か? 表紙の闇神隊隊服をまとってステータスウィンドウを出してるユースケは格好良すぎますvv 高校生とかじゃなくて、ちゃんと成人してるのもポイント高し。
あとスン可愛いよスンvv あか抜けないショートカットの村娘を想像していたので、長髪おリボンの初々しい少女にほれぼれしちゃいました。ああでも村服にしては、あの格好は露出高すぎると思うよ。とても『もさっとした村服』ではないね(苦笑)
他方でヴォレットもイメージぴったりでしたし、あとレイフョルドが無駄に格好良いvv
個人的には闇神隊のメンバーもイラストで見たかったです。ただでさえ、誰がどれだか読み分けにくいのに(−ー;)

……ところでこの読書記録を書こうとして気がついたんですが、背表紙にも奥付にもどこにも「1巻」の文字がないよ? あれ? 続編、出ない、の??
そんな訳ないですよね。この段階で終わったら、レイフョルドとか完全に謎の人のままですし! 張り巡らされまくった伏線もありますし!!
大丈夫、だよ、ね(不安)<古本で買ったから売り上げに貢献していない

え、えーと、とりあえず、またも設定資料が載ってなかったので、勝手に貨幣換算。
地図の方は、なろうに残ってる該当ページで見ることができます。

・貨幣換算表
ヴォルナー晶貨1本=シャルナー晶貨5本=ザッルナー晶貨10本=フョルナー晶貨30本ということは、

赤晶貨青晶貨5本約30,000円
青晶貨黄晶貨2本約6,000円
黄晶貨緑晶貨3本約3,000円
緑晶貨――約1,000円

※最低金額の緑晶貨=無技人に馬車の番をさせて充分な報酬ってことで、計算しやすく千円換算です。

……この金額で考えると、ゼシャールドは8千円を24万円にカスタマイズさせたことになるのか。あーのちゃっかりオヤジめvv

追記:
良かった……なろうの活動報告で、2が出るって報告されてる(安堵)
No.4203 (読書)


 更新情報(2012年10月05日)
2012年10月05日(Fri) 
閲覧室の「その他書架」に、黒岩涙香の著作権切れテキスト「白髪鬼」九七話目をUP。
ついに波漂が正体を明かしましたよ。
残りはいよいよ、あと十話です。
No.4204 (更新)


 2012年10月05日の読書
2012年10月05日(Fri) 
本日の初読図書:
「侍女ですから!(小説家になろう)」〜13.侍女、始動を決意する話。
 http://ncode.syosetu.com/n6412z/

容姿はそれなり、特技はお茶汲み。
七才で王宮に上がり、十年以上を侍女として務めてきたリュシーは、これと言って目立つことのない存在であった。出世も望まず、ただ平穏な日々を愛する彼女は、とにかく人目を引くことを好まず、ひたすら無心に働き続けていたのだ。掃除をするときもお茶を出すときも、無駄な行動はなにひとつせず、物音も言葉も必要最小限。
その結果。
すぐ目の前にお茶を置いているというのに、誰も彼女の存在に気が付かない。
重要機密そうな会話や知ってはいけない国の裏側、貴族達の隠されたそれやらこれなど、気がつけば、あれ、これ知ってたら駄目なんじゃない? という情報がどんどん耳に入ってきていた。
そう、彼女はあまりにも目立たな過ぎたのだった。
もはやこうなっては、後戻りなどできない。『知って』いることを『知られて』しまったら、自分の命すらもが危なかった。
自らの保身のため、これまで以上に気配を殺し、ひっそりと仕事に励むリュシーだったが、しかし事件はむこうの方から舞い込んできて……

んー、まだ期待したほど話が進んでなかったです。
事件が起きて、いったん耳をふさいでやり過ごそうとしていたら、思った以上に大事になったから、意を決して動き出そうか! というところでしばらく更新が止まってるっぽいです。
呪いをかけられた王子様、その側付きの青年達、謎の侍女長に、もっと謎な美貌の暗殺者(?)などなど魅力的なキャラは揃ってますが、まだまだこれからって感じですね。
作品紹介の『気がつけば、気配の殺し方も覚え、武術も覚え、ポーカーフェイスにもなり……』の『武術』の文字が気になるんですが、まだそのあたりは出てきてません。腕っ節、強いのかしら?
No.4206 (読書)


 2012年10月06日の読書
2012年10月06日(Sat) 
本日の初読図書:
「軍神の花嫁(小説家になろう)」
 http://ncode.syosetu.com/n0766i/

下級貴族の娘サクラは、気高く女神のようだと表される姉と天使のごとく愛らしいと噂される妹を持つ、ごくごく平凡な少女だった。容姿も才能も取り立てて優れているわけでなく、彼女と顔を会わせた人々は、皆一様に落胆の色を浮かべる、そんな地味な存在だ。
故にパーティーなどの人が多い場所に出るのは苦手な彼女だったが、その日は妹の正式なお披露目とあって、嫌々ながらも出席するしかなかった。
そんな夜、彼女は怪我をした白い魔獣を見つけた。どうやら誰かの使い魔らしく、その目には知性の色がある。もともと小さく大人しい魔獣などに懐かれやすかった彼女は、かなり大きいその魔獣をも怖れることなく、傷の手当てをしてやった。ところがその姿を見た客が悲鳴を上げたことで、ことが大きくなる。剣を手に現れた男からとっさに魔獣をかばったサクラは、正面から胸を刺されてしまったのだ。
しかし誰もが絶命したと思った次の瞬間、彼女の身体は暴風に包まれていた。その肉体には刺さっているはずの剣も、そして傷も出血も存在していない。気を失ったサクラを、消えた剣を手にしていた男は抱き上げた。
「連れて行く。あとは任せた」
そう側近に告げて立ち去った男は、カイ・ラジル・リューネス。漆黒の髪に金と黒のオッドアイを持つ、大国キリングシークの第二皇子であった。
他国を制する巨大な軍を統べ、魔を討つ狩人を束ねる彼を、人は『漆黒の軍神』と呼んで畏怖している。
そんなカイが持つ破魔の剣は、代々国に伝わる物で、自ら持ち手を選ぶとされていた。そして鞘もまた、自らの意志で選ぶのだという。サクラは期せずして破魔の剣の生きた鞘になってしまったのだった。
そんな彼女をカイは妻として娶ると言った。なぜならそれが、妙齢の女性を側に置く手段として一番簡単だったからだ。常に魔物や他国との戦に身を置く者として、カイはたとえ寝室であっても剣を手放さない。そして年頃の娘を寝室にまで伴うとなれば、それは妃という立場を与えるより他ないのだと。
「お前が俺の傍らにある限り、お前のことは俺が護る。魔であろうと、人であろうと決して傷つけさせない」
そう誓うカイだったが……それはあくまで大切な剣の『鞘』に向けられた言葉でしかなかった。
己の立場を自覚し、そうしてわきまえたサクラは、従順な『鞘』であることを自らに科す。
優秀な姉と妹に挟まれて、なにもできなかった自分が、初めて人の役に立てるのだから、と。
しかし形式上の妻として共に過ごすうちに、サクラの心の内には徐々にカイに対する思慕が芽生えはじめ……

……って、なんだよ、この焦れ焦れラブラブ両片思いな、はた迷惑砂吐き馬鹿ップルはぁぁあああっっっ(どんがらがっしゃん)
と、思わず正気を失ってしまうほどに、もう不器用な甘々ぶりに悶えてしまいました。
もうね、カイの無駄にクールで無駄にハンサムで無駄に威圧感があり、無駄にハイスペックなその影で、不器用にも程があるサクラへの思いやりと接し方が……くぅうっ《o(><)o》
公人としてはものすごく有能なのに、プライベート……っていうか、限定一人に対してのみ俺様ヘタレっていうのがすごく好きなんです。
あと一見平凡に見えて、実は地に足着いてる聡明な愛され属性のヒロインというのも非常にツボなのです。
また個人的にタオが良いエッセンスで。魔獣のくせにヒロインを幸せにするため、ライバルに牙を剥きつつも報われない献身を一途に捧げる四つ足獣って、それどんな萌えvv
恋愛モノなんてほとんど読まないのに、外伝含めてバッチリDLしちゃいました。外伝は侍女と側近カップルとかなので、そちらも楽しみです。っていうか、そっちのがはるかに長いし(苦笑)<本編だけでもしっかり文庫1冊分ある
ああ、また積読が増えてしまった……

「Devil? Devil?」
 http://novel18.syosetu.com/n9378r/ 

↑「軍神の花嫁」の番外編。はい、ムーンライト(笑)
23話と24話の間の、ふふふふふvv ひたすら甘々イチャらぶ(でも寸止め)です。

「リアローフオンライン(小説家になろう)」〜師匠のお仕事
 http://ncode.syosetu.com/n2383bj/

現実と見まごうリアルさを持つ、ヴァーチャルリアリティオンラインゲーム「リアローフオンライン」。
壮大なグラフィック、広大なマップ、綿密なシナリオ、数百に留まらない武器の数々、高すぎる程の自由度、どれをとっても過去最高と言われたそのゲームは、しかし思ったほどの人気は出なかった。
それはあまりにもリアルすぎたためである。スキルには補助スキルしかなく、魔法を使うには長い詠唱を暗記する必要があり、剣技にも多少の体捌きの補助と攻撃力UP効果ぐらいしかない。
生産職に至っては、たとえば服を作るなら型紙を作り布をカットし縫製するといった、実際の行動を追っていかなければならなかった。これでは想像を絶する努力が必要となる。しかも欲しい物はなにも自分で作らずとも、NPCノンプレイヤーキャラクターの店に行けば、それなりの品が金次第で入手できるのだ。
そういった次第で、このゲームで生産職に就くプレイヤーは、ごくごく限られていた。
そんなゲーム世界に、ひとつの店が存在する。
「鍛冶屋ジョンハンマー」。
そこの武器を持っているというだけで一人前、防具も揃えていれば一流、店にいつでも入れる紋章を持っていれば超一流の戦士と言われる程に、価値ある品を作る店だ。
店主のオヤジは寡黙で必要な事しか喋らないが、今まで一度も失敗をしていないことから、運営側が救済措置として設置した鍛冶屋として広く周知されていた。何故かNPCマーカーは出ていないが、それは運営のミスであろうというのがプレイヤー達の見解である。
……だが実はそこは、ノリで『寡黙な鍛冶職人』を目指し、ネタスキル《無口》まで装備した一人のプレイヤーが経営する店だったのだ。
これはそんな店主が周囲に色々と勘違いされつつ、ひたすら鍛冶に打ち込んでゆく物語である。

とくにログアウト不能とかになる訳でもない、平和な VRMMO もの。連載中。
ほんとにひたすらこつこつと武器防具を作っているお話です(苦笑)
基本ゲームをやらない人間なので、武器の名前とか各部名称とかがよく判らず、別窓で武器に関するデーターベースサイトを開きながら読んでました。ヴィーキング・ソードとかレイピアとかならともかく、ハンド・アンド・ハーフソードだのワルーン・ソードだのクレセントアックスだのだの、そもそもバスタード・ソードとロングソードはどこが違うんだ!? ポメルってなんだよ、柄頭でええやん!!
……とかまあ、つっこみつつも、細かいところはさらりと読み流し。
この話の楽しみどころは、店主と周囲のプレイヤー達の相互勘違いだと思います。五話ぐらいごとに店主と他プレイヤーの視点が入れ替わって、同じ場面でそれぞれがどんなことを考えていたのか、それぞれの立場で語られます。その食い違いっぷりが面白くてvv
特に途中から登場するエルフの女弟子がまた(笑)
彼女は師匠を心底から尊敬しているので、全ての行動に素敵フィルターがかかっていて笑えます。
ただ気になりどころが一点。この人達、いったいいつログアウトしてリアル生活してるのだろう? と。
なんかずーっと二十四時間、ゲーム世界にいるっぽいんですが。せっかくだから師匠のリアル生活も見てみたいです。ゲーム世界では寡黙なナイスミドル、リアル世界では九州弁の機械音痴な兄ちゃんって、そのギャップもまたおもしろいと思うのですがね。
No.4210 (読書)


 タイミングが(泣)
2012年10月06日(Sat) 
夕食に豚汁を食べていたのです。
具材は豆腐とか煮崩れたニンジンとか、そう固くはないはずのものばかり。
それなのに、ああそれなのに。
口の中身を咀嚼していたら、カチリと当たる覚えのある感覚が。

……またか_| ̄|○

げんなりしながら吐き出してみたら、案の定、奥歯に被せてあった銀冠でした。
銀歯が取れるの、いったい何回目だ……?
前回は三ヶ月ほど前に左下の奥歯でしたが、今回は右下の奥歯です。そして前回は日曜日の昼。今回は土曜日の夜。なんでいつも週末=歯医者が休みの日かな(しくしくしく)
っていうか、何故か私が医者に行く必要があるほど体調を崩したりするのは、いつも週末とか夜中なんですよね……夜間診療に行ったり、父の同級生のお医者さんを叩き起こしたりとか、はたして何度したことか。某病院の休日診療などは、苦しんでる私を置き去りに医者が母へ一時間も世間話ふったあげく、「休日だから薬は出せない」と、問診のみで帰らされ、二度と行くかと思ったものでしたっけ(遠い目)<たまたま当直医が母と顔見知りだった

そして今回はよりによって三連休。木曜午後と日祝日がお休みなので、火曜日まで歯医者は開きません。せめて一日、いや数時間早ければ、すぐはめ直しに行けたのに。
あるいはもう数日遅ければ、来週には半年に一度の定期検診予約を入れていたので、そのついでにはめてもらえたんですが。
……定期検診直後じゃなかっただけ、まだマシと思うべきか? 数日早めに行って、ついでに検診もしてもらえば良い訳なんですから。

ああそれにしても、イレギュラーはへこむ……こんなにボコボコ外れるほど、たくさん治療跡があるのもまた問題なんでしょうが……(−ー;)

昼間には先日やった北大路欣也のドラマSP『剣客商売 御老中暗殺』を改めて見直し。
うむ、原作を読み返してからもう一度見ると、脚本も細かいところも良くできていたと改めて実感しますね。原作二話分を破綻なく一話にまとめてあるし、キャストの違和感も薄れました。着物や小物も原作に忠実ですし、これはぜひ続編を作ってほしいところですvv
No.4211 (日常)


 2012年10月07日の読書
2012年10月07日(Sun) 
本日の初読図書:
「天使の堕ちる夜(小説家になろう)」
 http://ncode.syosetu.com/n2207j/

魔獣を追う狩人イトは、夜の森の中、一人の娘に出会った。
魔獣に喰われ人の原形を留めぬ死体と、イトが切り捨てた魔獣の骸、血の海に彩られた地獄絵図の中で、彼女はただ静かに座っていた。
煌めく金の髪に陶磁器のような肌、端麗で優美な目鼻立ち。
『それ』は人外の者であるように。
『それ』こそが、この惨状の主であるかのように。
優雅に艶やかに微笑んで、そこにある娘。
アオイ・オードルと名乗った彼女は、イトが忠誠を誓うキリングシークの第二皇子、軍神カイが寵愛する正妃の妹であった。
そうと知っては捨ておく訳にもいかない。魔獣や野性の生き物が跋扈する夜の森、しかもこんな死体だらけの場所に放置していけば、若い娘などひとたまりもなく死んでしまうだろう。
厄介事を背負い込んでしまったとため息をつきつつ、イトはアオイをキリングシークまで送り届けることにした。
言葉を交わしてみれば、彼女はやはり人間らしさを備えていて。『天使』とうたわれる美貌や、どこか人らしからぬ浮世離れした部分はあったものの、それでもやはり、恐怖に震える一人の娘であった。
イトはひとまず彼女を、森の中にある同胞の屋敷へと連れていった。しかしそこで彼女が、水鏡と呼ばれる神具を操ってみせたことから、滅びに向かっていたイトの一族の者達は目の色を変え始めて……

「軍神の花嫁」の続編。サクラの妹アオイの物語。中編・完結済。
サクラのコンプレックスの根源のひとつ、輝く美貌を持つアオイが、何故か夜の森で魔獣に襲われていたところを、無頼の狩人が救うところから物語が始まります。
『天使』と呼ばれる無垢で清らかな少女と、『悪魔』と称される血にまみれた人生を歩むワイルドな男の邂逅。
ふふふふふ、お約束ですねvv
前作の皇子カイもたいがい格好良すぎなお人でしたが、今回のイトもなかなかです。がっちりとした筋肉質の体格に、銀髪紫瞳、浅黒い肌。左目は額から頬にかけて刻まれた傷により、失われております。そんな彼と金髪翠目に白磁の肌のアオイが寄り添って立ったりしたら、まさに一幅の絵画のようvv
周囲から『そうあれ』と望まれてきたことにより、何も感じず何も考えず、ただ流されるまま穏やかな微笑みを浮かべるだけだったアオイが、恋を知り執着を知り、一人の女として目覚めていく過程と、血に汚れた自身が『天使』を穢してはならないと身を引こうとするイトの、焦れ焦れすれ違いラブロマンス。
イトの過去がまたヘヴィで……(−ー;)
なにやら魔獣の進化やらなんやら、微妙に気になる未解決の謎が残っています。そのあたり続編(シキとホタルの話らしい)で語られるのでしょうか?
No.4220 (読書)


 2012年10月08日の読書
2012年10月08日(Mon) 
本日の初読図書:
4582287468ぼおるぺん 古事記 一
こうの 史代
平凡社 2012-05-27

by G-Tools
古事記です。マンガです。ボールペンで描かれてます。
ざっくりと説明すればそれだけなのですが、これがかなりおもしろいのですよ。
あと忘れてはいけない最大の特徴が、ナレーションおよび台詞の全てが、古文のままなことです。さすがに漢文でこそありませんが、書き下し文です。「天地あめつちの初めてひらくる時 高天原たかあまのはられる神 名は天之御中主神あめのみなかぬしのかみ」で始まり、イザナギとイザナミの婚礼シーンは「あなにやし えをとこを」「あなにやし えをとめを」ですよ! 古事記スキーとしてはたまりませんvv
これまで現代語訳や漫画化されてきた各種作品ではおおむね省略されがちかつ、実際冗長に感じられる大量の神々を生んでゆくシーンも、秀逸なキャラデザインと画面構成でちっとも飽きさせません。ちゃんと適度な注釈も入っているので、「ああ、この神様は霧の神格化されたものなんだ」とか「この神々は火を使った産業の象徴なんだ」というふうに判りやすいです。
冒頭には四ページにわたってびっちりと、やはりボールペン手書き文字による漢文も収録されており、また現代文による簡単なあらすじも入っているので、古事記になじみのある人も初心者も、どちらも楽しめる構成ではないかと。
ちなみに収録されているのは、天つ神の誕生〜イザナギ・イザナミの婚礼に国生み、黄泉下りに三貴神の誕生、天の岩戸にスサノオの高天原追放ときて、ヤマタノオロチを退治しクシナダヒメと婚礼、「八雲立つ〜」の和歌を詠むところまでです。そして子孫にオオクニヌシが生まれたところで、以下次巻へ。
ナレーションと地の文は原文そのままで、たぶんどこも省略されていないと思われます。それだけに古文の独特のリズムと雰囲気を楽しみながら、絵と注釈による追加表現で状況が非常に判りやすく、また遊び心もたっぷり入っていて実におもしろかったです。
特にイザナギとイザナミの婚礼は、ほんの数単語のシーンを余韻たっぷりに初々しく表現されていて、実に微笑ましく。そして千引の岩での決別では、今までいろんな現代語訳や書き下し文を読んで受けた印象では、イザナギの手のひら返したような態度が少々腹立たしかったんですけど、今回は切なくも雰囲気のあるやりとりになっていて胸に沁みました。
ううむ、見事。

この作品、もともとはWEBで公開され始めたものでして。その存在を知ったときには既に最初の方が削除されており、残念無念だったのですよね。買おうかどうしようか迷いつつ、安くなったら古本で……とか思っていたら、兄が買ってきたのでラッキー★
二巻目も買おうとしたらしいのですが、本屋で見つからないとのこと。せっかく地元なんだから、置いとこうよリアル書店…… _| ̄|○

なお、どんな内容か雰囲気を知りたい方は、こちらからどうぞ。

■こうの史代【ぼおるぺん古事記】
 http://webheibon.jp/kojiki/

今日現在でニニギノミコトが天孫光臨し、猿田彦とアメノウズメがくっつくあたりが掲載されています。
No.4222 (読書)


 秋の風景
2012年10月08日(Mon) 
庭の花壇で、赤い彼岸花が七輪咲いてます。
まったく咲かない年もあるので、今年は良い方かと。
左上には栗がなっています。私の身長より低い木なんですが、それでも少ないなりに立派な実をつけるものだと感心してみたり。
白いのは……今年は駄目っぽいですね。既に葉芽が出始めてます。蕾は見当たりません。
それにしても彼岸花というのは、細かいところまで見事な造形の花だと思います。

  

好きだとおっしゃる方が案外少ないというのは、墓場に咲くとか根に毒があるとかいったマイナスイメージが先行しているからなのでしょうか。ほっそりとした花弁の細かいウェーブと言い、放射状の雄しべと言い、実に美しいと思うのですが。
先入観を除いてひとつの花として鑑賞してみた場合……いかがなものでしょう?
No.4223 (日常)


 2012年10月09日の読書
2012年10月09日(Tue) 
本日の初読図書:
「勇者互助組合 交流型掲示板」〜お約束と様式美とテンプレート
 http://ncode.syosetu.com/n8344u/

あまた存在するパラレルワールド、多重世界。そこには無数の勇者がいる。異なる世界へ呼び出された召喚勇者、生まれながらにそうあるべく定められた生誕勇者、結果的に英雄となる偉業を成し遂げてしまった成果勇者などなど、その数は枚挙にいとまがない。
勇者互助組合とは、それら現役勇者や既に使命を終えた退役勇者らによって構成された、互いに情報交換しつつサポートをしあう組織である。
そのシステムはもっぱら勇チャこと「勇者間チャット」と勇者板こと「勇者互助組合 交流型掲示板」で構成されている。勇者組合に勇者として認定されると、頭の中に組合メニューのアイコンが表示されるようになり、それぞれにアクセスすることが可能となるのだ。
現在進行形で魔王退治を目指している現役勇者や、昔はこんなこともあったと若気の至りを追憶する退役勇者、召喚されたばかりで右も左も判らないなりたて勇者などが、掲示板で互いの状況を語り合い愚痴をこぼし合う。
そこはさまざまな世界のさまざまな勇者達が、世界をこえてのんべんだらりとやりとりする、巨大掲示板の過去ログ倉庫である。

やはり書籍化されたので、前半はダイジェストになってますが、基本的に各スレが独立しているので、まあだいたい判ります。一部のレギュラーキャラが、初登場した時のことが不明なのが残念かなあ。特に学生さんの過去が気になる。

……っていうか、読んじゃったじゃないですか(苦笑)>雪華さん
おっしゃるとおり、みんなのアイドル☆スレを引っぱりつつ情報を整理してくれる学生さんの存在はありがたいですね。あとチートな賢者さんは快刀乱麻を断ってくれて非常に便利。
そして個人的に小学生から小説を書いていた身としては、黒歴史さんにスゲエ共感を覚えます(笑) 書いたなー、オリジナル呪文……マンガや小説で読んだ格好いい呪文とかも暗記したよなーーー(遠い目)
あとは夫婦喧嘩の末に勇者となった、粋でいなせな渡り鳥さんもなんか好きvv
保育士さんは……頑張れ★ 年の差国(?)際婚確定だけど、せめて相手がハンサムで優しい人になってることを祈ろうvv
No.4226 (読書)


 たとえ二日でも
2012年10月09日(Tue) 
土曜の夜に取れた奥歯の銀冠、本日ようやくはめに行くことができました。
以前に別の歯の銀が取れた時は、取れた翌日すぐ歯医者へ行ったのですよ。特に歪んでもいなかったため、歯を綺麗にしたあとは接着剤でくっつけるだけですんだのですが。
今回は連休に重なったため、日・月と間があいたうえに、歯医者の予約も夕方でした。
そしたらば。
もう歯並びが歪んできていて、そのままではきちんとはまらないというではありませんか。
そもそも私の下顎には、生えかけの親不知がなかば埋まっています。なんでも斜めに生えてきているのだそうで、歯ぐきから半分顔を出しつつ、手前側にある奥歯をぐいぐいと圧迫しているのだとか。
この親不知が、たった二日で銀冠というカバーがなくなった奥歯を押して押して、歯の噛み合わせを変えてしまったとのこと。なので銀冠をちまちま削って調整し、何度も歯に当てては具合を確認するという作業が入りました。
前回が五分で終わったからとタカをくくっていたら、三十分以上かかっちゃいましたよ_| ̄|○
しかも時間が足りないからと、ついでに定期検診を繰り上げてもらうこともできず、週末にまた足を運ばねばなりません。あああ、診療費が余計にかかる……

しかし「めんどうだし週末の定期検診までほっといても良いかな」とか思っていたのを実行しなくて、本当に良かったです。
二日でこれなら、一週間放置していたら、下手すると銀冠自体作り直しになっていたかもしれませんから。歯って不動のようでいて、ちゃんと生きて動いてるんですねえ(しみじみ)
No.4227 (日常)


 今日はぼちぼちと
2012年10月10日(Wed) 
某長編テキストを読んでおりました。
……某さん、ありがとうございますーー、とか遠くに向かって叫んでみる(笑)
しかし読んでも読んでも終わらない……っていうか、よくよく見たら、画面スカスカのふりして、なにげに1メガ超えてんぞ、をい。

それにしても、本当に Mojika がなろう!で使えれば、なんの苦労もないんですけどね……と、さらに私信を繋げてみたり。
縦書き〜のPDFをテキスト化すると、ページごとにブツ切れになるわ、改行はふっとぶわ、あげくルビ部分までおかしなことになるわで、もうたまったもんじゃないですし。
そして Opera 画面からテキストエディタに直接文章をコピペすると、行頭に半角スペース入るうえに、やっぱりルビ部分がおかしなことになります。くそう、やはりIEじゃなきゃ駄目なのか、そうなのか(悔)

あ、あと今週か来週あたりに拍手お礼を追加しようかと考え中です。
以前ここで言及した暗めの三十枚超話ではなく、ほどほどの明るさのSSです。
今月更新したら、次のオリジナル更新は1月の開設記念日で良いですかね……?
No.4229 (日常)


 意外と面白かった×2
2012年10月11日(Thr) 
神戸くんに替わってから見始めた「相棒」は、シーズン10であまりに鬱話が続いたため、また見なくなっておりました。最初の数話と、あと最終話は見たので、とりあえず神戸くんのこだわりと去った経緯についてはなんとか知ってたんですが。
で、新シーズンはまた新たな相棒が出てくると言うので、とりあえず初回スペシャルを見てみました。
ん……思ったほど悪くない、かも?
CMとか見てた感じでは、「なんか印象薄い人だなあ」と思ってたんですが、けっこういろいろ設定がついてキャラが立ってました(笑)
前回の神戸くんは、プライベートがまったく謎の人でした。
しかし今回はのっけから恋人(推定)と香港旅行するところから始まっています。
おまけに父親は警察の偉いさんで、なんだか坊ちゃんくさい。そのくせ父親とは折り合いが悪いらしく、険悪なやりとりをかましております。 ……ちなみにここで父親が石坂浩二であることに、しばらく気付かなかった……というか、途中で「もしかしてこれ石坂浩二?」と父親に確認した私は、やっぱり人の見分けスキルが壊滅的です _| ̄|○
警官から刑事になったばかりの新人さん。しかし父親は「目障りだから辞めないか」とか言っちゃってるし。そのくせやけに金回りが良さそうなのはなんなのか。
しかも世間知らずの坊ちゃんにしては、恋人のマンションで手料理してるあたり本当によく判らない。子供の頃の教育で絶対音感を身に着けてるとか、謎の特技まで持ってるしvv
そしていきなりブチ切れて犯人(推定)を殴っては右京さんに取り押さえられ → 「もうしませんから離して下さい」と懇願 → 解放 → 再び殴りかかって以下同文とか、ちょおま、ほんとに警察官? 的な(苦笑)
電話の後ろから聞こえてきたわずかな音声で「花の里」を突き止める優秀さと、キレやすいアンバランスさが、なんだか今どきのワカモノっぽいです。
右京さんに相棒指名され、警察辞めて欲しい父親に嬉々として特命係(人材の墓場)に送り込まれたところで、「キャバクラですか。指名なんかすんな」とか言いつつイヤホン&アイマスク装備で寝ちゃうあたり、ほんとマイペースなお兄ちゃんです。
右京さんが「ずっと二人で行動してきたせいでしょうか」と、自らパートナーを求めるようになった変化とか、右京さんとは別の意味で協調性のなさそうなこのキャラの今後といい、なかなか楽しいことになりそうな気がします。

あとキャスティングのイメージが合わないからと食わず嫌いしていた、藤田まことの「剣客商売」も見てみたのですよ。
こっちも、意外と悪くなかったです。たまたま録画したのがあった「陽炎の男」と「約束金二十両」、すなわち第四シリーズの1〜2話と中途半端もいいところな話だったんですけど、三冬が大治郎を意識し始めるあたりという点ではおもしろい部分だったかもしれません。特に「陽炎の男」は、ちょうど先日原作を読み返したばかりでしたしね。
見てみた感じ脚本がかなり原作に忠実だと思います。台詞回しも良い感じ。
ただおはるが大治郎のことを「大治郎様」と呼ぶのがちょっと違和感でしたけど。
あとはやはり小兵衛さんが大きすぎることですね……せめて、せめてもうちょっと背が低かったらなあ……

現在、時代劇チャンネルで放送しているのはシーズン4〜5。いちおう録画しておいて、また1〜3をやってくれるのを待つべきか否か。
そもそも録画したっきり、見ずに積んであるものが山ほどあるからなあ……
No.4234 (映像)


 更新情報(2012年10月12日)
2012年10月12日(Fri) 
「閲覧室」の「オリジナル小説書架」に拍手SSを追加しました。
日月堂シリーズの過去エピソード。お久しぶりの先代店主さん登場です。
晴明の人生において一番の改革をもたらしたのは、由良でも和馬さんでも直人達人間の友人連中でもなく、実はこの人だったんじゃないかとか。
……でも今さら名前なんてつけれない(笑) ごめんね、某さんvv
No.4236 (更新)


 プチOFF会
2012年10月13日(Sat) 
午前中には歯医者さんにて定期検診と歯石取りと磨き方指導。
ずっと担当だった人がお子さんできて退職されてしまったので、またイチから関係を構築し直し……っていうか、磨き方指導がリセットされたというか。毎回毎回、そんな懇切丁寧に磨いてられるかーーーっっっ!! とか思うのですが。
……まあ、「親しみやすい」と「馴れ馴れしい」をはき違えた感のあった前の人よりは好感の持てるタイプだったので、素直に話を聞いておりました。
しかし一時間は長かったです。いつもこんなにかかったっけ?? あと唾液の出が悪くなってるって言われて、あごのマッサージ指導とかもされました。ううう、めんどくさい……

で、もって。
夕方からは毎年恒例、別管理サイトで縁を結んだ方々との呑み会でしたvv
題して「少し遅い秋の陣」。飲み放題90分一本勝負です。



このメンバーではだいたい「 新年会」「花見」「納涼会」「泥落とし」「秋の陣」「忘年会」あたりの名目で、年に四〜五回集まるのですが、うち「新年会」と「泥落とし」はおおむね隣の県でやるので、私が参加するのは地元が会場の場合のみです。
今回は隣県から山脈を越えて、最近まめにコメントを下さる、「らぶり−パオの」の pao ままさんと pao ぱぱさんがご参戦。



左がままさん、右がぱぱさん。
先週末からリアルお引っ越し&職場のあれこれ、稲刈り、県をまたいでの呑み会と、超ハードスケジュールだったそうです。……それでも呑みのために中国山脈を越えていらっしゃる御夫妻、素敵ですvv

っていうか、私がリアルでお二人にお会いしたのって、まだ数えるほどなんですよね……ぱぱさんが三回、ままさんが二回か……?
なのになにこの馴染みっぷり、的な(笑)



pao ままさんとのツーショットプラスアルファvv
ままさんの頭に乗っているのは、猫耳ではなく、カチューシャのついたおリボンです。そして私の頭上にはバニーの耳が(苦笑)
ふふふ、このメンバーでの呑み会には、被り物が欠かせないのですYO★

いやはやしょっぱなからとばしまくりで、あっという間の90分でした。
梅ロック一杯でふにゃふにゃしてる pao ままさんったら、ラブリーvv
なんかもう、ブログでの印象がそのまんまで、違和感まるでなしですよん。ああ、パオちゃんにも逢ってみたいなあ。毛皮でフカフカのお腹を撫でまわしたい〜〜(><)

二次会はスナックにて、みんなでカラオケを歌いまくり。最後はお蕎麦屋さんにて締めでした。
……実は正直ソバ苦手なので、私はとろろうどんでいきましたが。
囲炉裏をかこむ形式の席が、なかなかお洒落なお店でございました。



左からワチキさん、 pao ぱぱさん、pao ままさん、 chu-doku さん、 TEL さん。
今回も楽しいひとときでございました。
御夫妻と chu-doku さんは、その後ホテルに一泊されてからお帰りになるそうですが、事故など起こされないことをお祈りしつつ……( ̄人 ̄)
No.4239 (日常)


 2012年10月15日の読書
2012年10月15日(Mon) 
本日の初読図書:
4104507164ひなこまち
畠中 恵
新潮社 2012-06-29

by G-Tools
一太郎が賽の河原で知り合いになった少年 冬吉とその兄 七之助。彼らが祖父から遺産として受け継いだのは、古い船箪笥だった。しかしごうつくばりの親戚達は、箪笥に何か値打ち物を隠しているのではないかと疑い、中を確認しなければ渡せないと言い張る。だがからくり細工が施されたそれは、誰にも開けることができなかった。そのうちに、箪笥を預かっている店で怪異が起こり始めたことから、いっそ箪笥を壊してしまえと言う意見が飛び出して、遺品を受け取りたいだけの兄弟は困り果ててしまい……「ろくでなしの船箪笥」
最近江戸では怪談が流行っていた。その中でも名の売れた噺家 場久の寄席へと話を聞きに言った一太郎らだったが、途中で顔を隠した武家が場久へ斬りかかり、寄席は混乱のうちに中止となってしまう。そしてその頃から町では不思議な怪異が頻発するようになっていた。寛永寺の僧侶寛朝によると、どうやら悪夢除けの札から貘が逃げ出したことにより、悪夢が現実へとあふれ出しているらしい。相談を受けた一太郎達が探すと、貘は意外な人物に化けていた。そしてみなに助けを求めてきて……「ばくのふだ」
人形問屋平賀屋が、美しい小町娘を一人選び、その娘の姿を写して雛人形を作ることとなった。その人形はさる大名へと献上されることになっているのだが、なんでもその裏には、美しい娘を捜し出し側室へ迎えようと言う話が存在しているらしい。容姿に自信のある娘やその親たちは、これこそ出世への道だと色めき立った。さらに美人を一人選ぶにあたって、まずは美しい娘達の番付を作ろうという話まで持ち上がる。そしてその選者へと、長崎屋の主人 藤兵衛が選ばれてしまった。古着屋の娘 於しなは、美しく着飾る娘達に商品を買ってもらおうと、藤兵衛の好みを探りに長崎屋を訪れる。そこで不審者と勘違いされ仁吉と屏風のぞきに追いかけられた彼女だったが、逃げる途中に誤って水に落ちた屏風覗きを助けたことで、誤解は解けた。そして彼女の古着屋から大量の着物が盗まれたことを知った仁吉と屏風覗きは、勘違いしたことと命を救われた詫びとして、力を貸すことにした……「ひなこまち」
お花見にと寛永寺を訪れた一太郎と妖達。楽しく浮かれ騒いでいたところに、河童の女親分 禰々子が訪れた。彼女は以前に一太郎が河童を助けた礼にと、様々な妙薬を持ってきたのだ。と、そこを通りがかった武士の安居が、たまたまそれを耳に止め、どうか薬を譲って欲しいと懇願してくる。なんでも彼には最愛の奥方がいるのだが、彼女とうまく行っていないのだという。河童の妙薬の中には惚れ薬も混じっており、それを使いたいと言うのだった。一太郎はひとまず彼をなだめ思いとどまらせたのだが、一同が酔って昼寝をしている間に何者かが薬を持ち出したことで、寺中を巻き込んだ大騒ぎとなってしまい……「さくらがり」
たった一人選ばれる雛小町。その選者を一太郎が引き受けてしまった。一太郎は全力を尽くそうとするが、周囲は良い顔をしない。そんなある日のこと、安居の奥方だという雪柳が、小さな子供を連れて長崎屋を訪れた。一太郎は安居に河童の妙薬で「飲むと幸せになれるかもしれないが、人生を賭ける必要がある」という一粒を譲っていたのである。雪柳はその一粒を飲んだのだが、何も起こらない。どういうことかと相談しに来たのだった。しかし話を聞いている途中で、雪柳が連れているのが彼女の子ではなく迷子だと判明する。ひとまず自身番へ預けに向かう一同だったが、そこでは若い娘がなにやら騒ぎを起こしていた。しかたなく名主のところへ行くが、そこでも娘が騒いでいる。どうやらことは雛小町に関わっているらしい。町で噂を集めてみると、娘番付に選ばれた娘達はみな大名家に嫁ぎたいなど思っておらず、迷惑がっているのだという。そんなところへ、貘が通りがかった。何故こんな所にいるのかと驚いている。なんとここは現実の江戸ではなく、何者かの夢の中なのだという。一体誰の夢で、どうしてそんなところへ入り込んでしまったのか。驚く一同が気がついた時には、子供がどこかへ消えていた。そして残されていた紙切れには「子を返して欲しく場、雛小町選びを止めよ」と書かれており ―― 「河童の秘薬」

しゃばけシリーズ11弾。短編集と見せかけて、実は全体でひとつのお話です。
今回は久しぶりにおもしろく、一気に読み通せました。初心に返った……とまではいかずとも、割とシリーズ初期に近い感じだったんじゃないでしょうか。
このところ暗かったり説教臭い話が続いていましたが、この巻は明るく楽しくあっさりと読めた感じです。
個人的に表題作で屏風覗きと仁吉がコンビ組んでたのがおもしろく。……なんだかんだ言っても、やっぱり色男二人が並んでるのって良いですよねvv あと仁吉と佐助が本気で争ってるところも個人的にツボ。あそこはもっと詳しくやって欲しかったな〜〜。
ところどころに「ゆんでめて」で語られた平行世界のエピソードを挟むのは、いい加減勘弁して欲しいところではあるんですけどね。あの巻は全体的に辛いお話が多かったので、ざっと流し読みしただけで、ほとんど内容覚えてないんです(−ー;)<禰々子さんって、あの巻で登場してましたっけ??
あ、そう言えば今回は、松之助兄さんも栄吉も出てこなかったな……
No.4242 (読書)


 2012年10月16日の読書
2012年10月16日(Tue) 
本日の初読図書:
「かわいいコックさん(小説家になろう)」〜別視点17 部隊長会議 淵妊ルナン視点)
 http://ncode.syosetu.com/n7657bb/
「かわいいコックさん小話部屋」〜「あいちてるー」の情報源(カイン視点)
 http://ncode.syosetu.com/n0390bd/
「かわいいコックさん企画部屋」〜8月20日星企画(おまけ)
 http://ncode.syosetu.com/n0173bi/

アラサー女の佐藤有里は、職業調理師。十年働いて、ようやく一人前と認められるようになったところである。モットーは男よりも食べ物&酒。色気よりも食い気だ。
そんな彼女はある冬の朝、通勤途中に凍った路面で足をすべらせ電柱に激突してしまった。それからの記憶はない。気がつけば見知らぬ森の中に空腹で放り出されていた。しかもよくよく確認してみれば、見事な幼児体型になっている。
混乱しつつも木の実などで飢えをしのいでいたところ、恐竜のような生き物が現れた。明らかに獲物として認識されている。
あわや生命の危機を救ってくれたのは、短く刈った金髪に切れ長の瞳を持つ……コック服を着用した青年だった。
彼の名はディルナン。北の魔王城の調理部隊の隊長で、歳は 325 歳だという。
え、魔王がいるんですか。そしてあなたは魔族ですか。じゃあ、此処はRPGで言う魔界??
どうやら彼女は頭を打って死亡したうえ、異世界に生まれ変わりまでしたらしかった。彼女がいる森はとても子供が一人で放置されているような場所ではないそうで、しかもその身体の痩せ細り具合を考えるだに、よほど過酷な目にあった子供の精神が耐えきれず前世の人格が復活したか、あるいは死にたての身体に精神だけが憑依してしまったか……どちらにしてもろくでもない事態に変わりはなかった。
腕環に刻まれていた文字から、子供の名前は彼女と同じ『ユーリ』というらしい。
状況を把握し途方に暮れた彼女……ユーリへと、食材を狩りにきたというディルナンは、城へ連れて行こうと言ってくれる。
「しっかり生きて食ってける様に仕込んでやる。ダメでも近くの集落で信頼する保護者を付けるぐらいはしてやれる」と。
ユーリにとって、他に選べる道はない。
そうして彼女は、記憶喪失の子供として魔王城で働くこととなった。
そこには個性的な隊員達が数多く存在したが、ユーリは幼児の愛らしさと成人女性の聡明さ、そして持ち前の勤勉さと素直さで、彼らの心を次々と鷲掴みにしてゆく。
しかしその一方で、彼女が身に着けていたものなどを手がかりに調べてゆくにつれ、子供の過去にはなにやらきな臭いものが存在していることが浮かびあがってきて……

なんだこれ、なんだこれ、なんだこれぇぇぇええ!?
かーわーいーいーーーっっっ(バンバンバンッ)

……と、思わず悶えまくってしまう別視点モードがたまりませんvv
ええと、基本的には「身体は子供、頭脳は大人」な某少年探偵的お話です。しかし主役がE戸川少年ほどドSな性格ではないため、幼児モードでもそこまで猫を被っているという感じはありません。年齢が人間換算して四歳児程度とさらに幼いせいか、舌が上手く回ってないのが、もっぱら可愛さを助長している原因でしょう。あと身体能力が普通に幼児並なので、トイレで落ちかけたりとかしてます。
本人はひたすら食い気命かつ、常識的な社会人として行動しているだけですが、見た目いたいけな幼児なことや元の肉体の持ち主が何やら裏事情を持っているらしいところから、周囲を盛大に勘違いさせつつ総愛されモードに入っております。
……っていうか魔族は成人が100才で、見た目四歳児=30才ぐらいだろうと目されているので、ある意味では年齢相応に扱われていると言えなくもないのか。
そして魔族は寿命が長い代わりに子供が産まれにくく、子供は宝! と言い切っちゃう子煩悩集団なため、まあもうよってたかって可愛がられることvv
さて、元の世界では料理人として一人前のスキルを持っていた彼女が、これからどんなことをやらかしてくれるのか。
まだ三日ぐらいしか経っていないのに、既に城内の有力者の半数近くをオトしているあたり、今後が非常に楽しみです。
ふふふ、早く書類部隊でのあれこれも読みたいな〜〜♪
No.4244 (読書)


 2012年10月17日の読書
2012年10月17日(Wed) 
本日の初読図書:
「Jolly Rogerに杯を掲げよ」〜ごじゅう ぷらす きゅう。
 http://ncode.syosetu.com/n6449t/

いつもの通り、学校から帰る途中だったはずなのに。気がつけば真白(ましろ)は、見知らぬ異世界の路地裏にいた。しかも何故かその身体はふわふわもふもふな、愛らしいウサギのぬいぐるみになっている。訳も判らずウロウロしていたら、あっという間に捕まって、珍しい生き物として競売にかけられてしまっていた。
そこで彼女を競り落としたのは、深い青色の髪に黄金色の鋭い瞳を持つ青年、ヴェルノ=ウルフガング。一億もの金をポンと出し、屈強な男どもを多数引き連れた彼は、なんと海賊船の船長だった。
珍しいから気に入った。お前は俺のペットだと言うヴェルノに、真白は己の職務を理解する。すなわち船長であるヴェルノの傍にいることと、その抱き枕もしくはクッション代わりになることだ。
若いハンサムな男に抱きしめられれば、普通は少なからず心ときめかせもしようが、いかんせん今の彼女はぬいぐるみ。ドキドキどころか心音すらしないので、少女漫画的展開は望めない。
少なくとも今の状態で放り出されたら、生きていけないことには自信があった。
そんなこんなで彼女は、海賊船の中でペットとして過ごすこととなる。ヴェルノはちょっと意地は悪いがそれでも優しいし、副船長のアイヴィーはオネエ属性で素敵な服を縫ってくれたりと、全力で可愛がってくれる。その他の船員達も、みないい人達ばかりだ。
そうして穏やかに日々を過ごしていた真白だったが、海軍の襲撃によって皆から引き離されてしまい ――

「見た目はぬいぐるみ、中身は天然少女」な総愛され系第二弾。
男所帯の海賊どもが、これまたよってたかって甘やかしまくっておりますvv
いやまあ、真白ちゃんも嵐を知らせたり、さらわれた先から海軍の重要書類を持って帰ってきたりと、それなりに活躍はしてるんですが。もっとも本人に役立っている自覚は皆無。
そしてこれでもかと言うほど鈍いです。やはり元の世界での情報がほとんど出てこない……というか、なんか記憶が曖昧になってきているっぽい描写があるのですが、彼女いったい何歳だったんだろう? 下手をすると中学生とかかもしれんぞ。わぁ、そしたらヴェルノっってば犯罪者ーーー(笑)<いや海賊はもともと犯罪者だけど
なんだか「神の眠り姫」とやらの神殿を目指し始めてから、船長&副船長の過去に訳ありげな雰囲気が出て来つつ、真白ちゃんがトリップしちゃった理由も絡んでくるのかな?? という気配が。
でも基本は「有能だけど孤高で短気で凶暴な海賊船長が、限定一人の天然ヒロインに対してのみでろ甘らぶらぶ振りまわされ」という私好みの展開っぽくて、非常に先が楽しみです。
そしてレゲエでサングラスなオネエ属性の副船長さんも、ひそかに大好きだったり。
……ただ、個人的に登場人物紹介がほしいです。幹部さん達の外見と性格と名前がすでにかなり一致しない……(^ー^;;)
No.4246 (読書)


 2012年10月18日の読書
2012年10月18日(Thr) 
本日の初読図書:
4253171486コミック横溝正史金田一耕助の事件簿 (秋田文庫 66-1)
横溝 正史 影丸 穣也
秋田書店 2010-07-09

by G-Tools
御存知、名探偵金田一耕助のコミックアンソロジー。
Amazon をウロウロしていたら、なかなか好評価のレビューがついているうえに、「非常によい」の1円出品があったので、うっかりポチってしまいました。そしたら思っていた以上に状態の良い物が届いて、内容もおもしろかったので、ただいま御機嫌ですvv
コミック文庫で、総ページ数はなんと 546 ページ。普通のマンガ単行本の倍以上あります。それだけでもお得感vv
収録作はそれぞれ、

影丸 穣也 霧の別荘の惨劇 40P
長尾 文子 八つ墓村 368P
秋乃 茉莉 傘の中の女 44P
永久保貴一 棺の中の女 34P
宗 美智子 夢の中の女 52P

となっております。全体のほとんどを「八つ墓村」が占めていますね。さもありなん。それぞれがどんな話かは「金田一耕助覚書」の方で紹介していますので割愛しますが、「八つ墓村」以外はみな短編なので、ページ配分としては妥当なところだと思います。

で、もって。肝心の内容についてですが。
これについてはもう、パーフェクトぉぉおお(喜) です。
金田一(爺)スキーを自称する私からしても、コミカライズ作品としては文句のつけようがありませんでした。
もうね、どの作品もプロットが原作にとても忠実。省略はあっても、余計な改変はほとんどなし! これですよ、ファンが求めているのはこれなんです!!
金田一耕助ものといえば、これまでにも映画やドラマ、コミカライズなど様々なメディアミックスをされてきております。しかしその中には、より猟奇的扇情的に味付けされていたり、ものによっては動機やトリック人間関係、挙げ句の果てには犯人まで違っているという作品がままあります。
これまで私の中での個人的ベストメディアミックスは、JETさんによるマンガ(初期作品)がナンバー1で、それに続くのが石坂版ドラマの「女王蜂」と、稲垣版ドラマの「女王蜂」及び「八つ墓村」でした。しかしいま、それが入れ替わろうとしています。
長尾文子さん……かつてこれほどまでに原作に忠実な「八つ墓村」があっただろうか!!(感涙)
もともとMYベスト原作のトップ3が「獄門島」「女王蜂」「八つ墓村」な訳ですが、「獄門島」はJETさんの素晴らしいコミックがあります。「女王蜂」は、先に触れたようにドラマでそれなりの物が存在します。しかし! 「八つ墓村」! かつて幾度も映像化されながら、どれも残念だったあの作品が! 稲垣版ドラマもそこそこではあったけれど、それでもやっぱり不満感は残ったのが、それが、それが……(感涙)

……もとい、少し落ち着こう(すーはー)。
個人的「八つ墓村」のポイントはいくつかあるのですが、まあメディアミックスの際に取り上げられるかどうかと言う点においては、ざっと上げて

 ・そもそも主役が辰弥か
 ・鍾乳洞探険をするか
 ・殺人の動機が改変されていないか
 ・財宝を発見するか
 ・典子とのロマンスがあるか

です。
特に典子! なにをおいても典子!!
何故いつもその存在すら削られるのだ典子!? です。
そもそも「八つ墓村」は、その半ばに至るまで金田一耕助が登場せず、全編を辰弥の一人称で語られる物語です。そしてその内容は推理物と言うよりも、お宝探しの冒険活劇。
連続殺人の謎よりもむしろ、鍾乳洞を探険しながらドキドキワクワクしつつ、従姉妹の女の子と極限状態の恋を育んでいく物語なのですYO!
それなのに、たいていのメディアミックスでは、いきなり冒頭から金田一さんが辰弥くんを迎えに現れ、鍾乳洞で見つけた屍蝋の謎をとくとくと演説し、屏風から手紙を発見しちゃうのですよ……そして典子は存在そのものが削られます(しょぼん) そして場合によっては、辰弥は真犯人と一線越えちゃいます(−ー;)
あげく殺人の動機が26年前の惨劇の復讐になったあげく、真犯人は自白の最中に突然死とか、違うだろ!? あくまで恋のために入念な計画殺人をおかし、毅然として金田一耕助と一騎打ちしながら、最期は同じ恋の故に敗北しもがき苦しんで死んでいった、恐ろしくも美しき女殺人鬼はどこへ行った!?

……しかし今回の長尾さんのコミックは、本気でパーフェクトです。
すべてが見事に押さえられています。それどころか典子は初登場だと本気で醜かったり、自分は田治見家の狂った血を引いていないと知った辰弥が、ほっとしつつも財産を継ぐ資格もないんだと落ち込むような利己的な部分まで、きっちりしっかり盛り込まれています。
一部説明を削ってしまったが故に齟齬が見られる部分(姉が出戻りだという描写がないのに、あとで未亡人って書かれてるとか)もありましたが、おおむねにおいて「よくぞここまで」と言うほど細かいところまでエピソードが拾われていました。
クセのある絵柄に最初はちょっと……と思っていましたけれど、それも読んでいるうちに慣れました。

って言うか、私はメディアミックスのポイントは、

1に脚本(プロット)
2に演出・小物(コマ割りや背景などの書き込み)
3に演技(表情などの表現手法)
4にキャスティング(絵柄)

だと思っています。
ぶっちゃけ、ストーリーが良ければ、絵柄や配役などは二の次なのです。
……まあ、あんまりハンサムすぎる金田一さんや、時代考証まる無視な戦後の光景があるとさすがに冷めますが。
その点で今回のこの本は、「八つ墓村」も他の作品も非常に良い出来だったと思います。
最後の宗さんの作品の、ラストのページがまた良いんですよ。うんうん、原作もこうだったという感じで、非常に気の効いたやりとりで〆られております。
「カルラ舞う」の永久保さんや「霊感商法株式会社」の秋乃さんの作品も、さすがベテランという感じで、要所要所が決まってて◎。
影丸さんとやらは初めて見ましたけど、これもなかなか面白かったです。……ビッグコミックとかに載ってそうな雰囲気でしたが(苦笑)
いやあ、良い作品を読めました。お腹いっぱい。満足ですvv
No.4247 (読書)


 コタツが出た
2012年10月18日(Thr) 
今年も去年と同様、夏の暑さが続くと思ったらいきなり寒くなり、「秋がない」などとニュースで言われている今日この頃。
ここ数日「出そうよー」「掃除がめんどくさくなる!」と、家族VS母との攻防が続いていましたが、ついに居間へおこたが出ましたvv わぁい♪
過去ログを参照するに、去年より二週間ほど遅いようです。
電気膝掛けもストーブも壊れてしまったので、現在自室に暖房器具が存在しません。なのでいそいそと温もりに下りました。
やー、いいわぁ、コタツ……(うっとり)

あとは、やはりこの数日間悩まされていた耳の中のできものが、ようやく潰れてくれました。耳の穴が血膿まみれになりましたが、腫れと痛みはずいぶんマシになりましたよ。そちらの耳を下にして寝るだけで痛いわ、耳の奥が痒くても指つっこめないわでほんとに難儀してたのです。昨日あたりからは、なにもしなくても痛くて痛くて……後は綿棒でイソジンでも塗って、かさぶた剥がさないよう数日我慢すれば、なんとかなってくれることでしょう。
これまで耳殻にできたことは何度かあったけれど、耳の穴の中は初めてでした。聞こえない方の耳だっただけまだ良かったと言うべきか。ともあれ二度とゴメンですな。

そして、本日の読書記録を書いていて思ったこと。
……やはり私はシャーロキアンじゃない。金田一(爺)スキーだ(苦笑)<語りすぎ
No.4248 (日常)


 更新情報(2012年10月19日)
2012年10月19日(Fri) 
閲覧室の「その他書架」に、黒岩涙香の著作権切れテキスト「白髪鬼」九八話目をUPしました。
No.4250 (更新)


 2012年10月20日の読書
2012年10月20日(Sat) 
本日の初読図書:
4120038173完訳 ロビンソン・クルーソー
ダニエル デフォー Daniel Defoe
中央公論新社 2007-06

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先日映画を見て、「なんかもうちょっと違ったよなあ……」と思い、改めて原作を読んでみました。せっかくだから児童向けジュヴナイルではなく、完訳版を選択。
……とはいえ、これは今回初めて知ったのですが、ロビンソン・クルーソーには続編が存在するらしいですね。全三部作の内、三部目は未翻訳ですが、二部目、島から救出された主人公が、その後62〜72歳の十年をかけてアジア方面を旅行するという話があるのだとか。……しかしそちらはあらすじなどの紹介を読んだ限り、どうも好みに合いそうもないので、世間的に良く知られた一部目のみ収録されたこの本を選びました。
で、改めて読んでみたわけですが。
……ううむ、当時の敬虔なキリスト教徒ってこういう感じだったんでしょうか。宗教に無頓着な一般的現代日本人としては、ちょっと引くぐらいにずーーーっと神の試練が、神の恵みが、神の赦しがって言い続けていて、いささか食傷気味です。しかも思考が似たような展開をループし続けてるし。
人喰い人種を恐れるのは判るんですが、その見下しっぷりもいかにもキリスト教徒。しまいには「彼らには彼らの神が」とか考えつつも、その思考展開がえらく大上段。あーあー、そんなにキリスト教徒は偉いんですか、そうですか、と、ついそう言って投げだしたくなっちゃいました(苦笑)
フライデーとか、最初から当たり前のように奴隷扱いですしね。自分だって奴隷にされて辛酸を舐めた経験があるくせに、なんだかなあ。
と、まあ、そこはそれとして。

今回完訳を読んで得た一番の収穫は、以前子供向け翻訳を読んで「都合よすぎだろう」と思っていた、稲と麦の穂を入手するくだりに、ちゃんとした裏付けのある経緯が存在したと知れたことでした。なるほど、あれなら無人島でいきなり食用穀物を手に入れられたのにも、納得がいきます。あと、フライデーが記憶していたより年とってました<二十代半ば
そして思いこんでいた以上に、無人島生活が長かったですね。
映画では六年になっていて、「えー、確か十何年だったろ」と文句を付けていたら、実際には二十七年でした。27歳で遭難して、54歳まで無人島生活してたんですね……よくその後、社会生活に適応できたものですな。
島内での生活スパンがとにかく長く、板一枚作るのに数週間とか、見張りを始めて数ヶ月動きなしとかがずっと続くので、正直ダレます。会話する相手がいないから、ずーーーーっと地の文ばかりだし。
ううむ……やっぱり私は、家族ロビンソンの方が好みですかねえ。会話文も多いし、宗教的なお説教もほどほど(皆無とは言わない)ですしね。惜しむらくは、現在入手できる翻訳が少ないことでしょうか。
なんでかなあ、絶対あっちのがおもしろいと思うのに……
No.4252 (読書)


 2012年10月21日の読書
2012年10月21日(Sun) 
本日の初読図書:
4253241719犬神家の一族―金田一耕助の事件簿 (秋田トップコミックスW)
横溝 正史 長尾 文子
秋田書店 2006-12

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名探偵金田一耕助のコミックアンソロジー、第二弾。
長尾文子さんのマンガ版に味を占めて、うっかりポチってしまいました。ページ数と値段を考慮した結果、今回はコンビニの廉価版ペーパーバックです。
総ページ数は広告を含めて 416 ページ。
……六作中三作が前回購入した本と被ってましたけど、まあそれでも300円以下でかなり厚めの単行本1冊分未読作品が読めたので、良しとしましょう。
収録作は以下の通りでした。

長尾 文子 犬神家の一族 200P
影丸 穣也 霧の別荘の惨劇 40P
児嶋  都 蝙蝠と蛞蝓 30P
秋乃 茉莉 傘の中の女 44P
宗 美智子 夢の中の女 52P
高森 夜魚 人面瘡 43P

高森さんの「人面瘡」は、少女マンガとレディスコミックの中間っぽい絵柄で、金田一さんがちと美形すぎましたが、ストーリー的には悪くなかったです。児島さんの「蝙蝠〜」もかなり独特の絵柄と表現でした(ちょっと梅図かずおっぽいかな?)。でもまあ、原作もこんなんっちゃあこんなんだったような(苦笑)
ともあれ、どちらも内容的な改変はほとんどなく、実に楽しく読めました。
で、もって。
本命の長尾「犬神家〜」ですが、こちらも期待に違わずというところだったでしょうか。
唯一気になったのは、佐智のダイヤのボタンエピソードが省かれていたぐらい。いやなくてもちゃんと成立する部分ではあるんですが、その存在によって佐智が一回帰宅していたと金田一さんが気付くという、重要なポイントでもあるのになあ、と。それから猿蔵=静馬?という仮説を立てて、周りから引かれるシーンも、金田一さんの思考回路がかいま見えるので削って欲しくなかった部分ではありますか。
……とはいえ、そんな細かいところぐらいしかいちゃもんをつけられないぐらい、この作品も良い出来でした。
特に松子さんの最期。あの落ち着いた態度ですべてをぬかりなく手配した上で、あくまで毅然と死を選ぶ、あれこそが松子さんなんですよ!
間違っても竹子さん梅子さんに「許してぇぇえ」と土下座したり、父親の幽霊を幻視して錯乱してはいけません<あのドラマとかこのドラマとか
「犬神家〜」最大の見せ場、湖に逆立ちしてる例の死体の意味を、ちゃんと解説されたのも嬉しかったですね。作品によっては、斧で頭をぶち割ったのち、特に理由もなく湖に放り込んだら、たまたまああなったというような、映像的インパクトだけ重視したメディアミックスも存在しますから……
そして珠世さんが銀時計に指紋を取るとか、金田一さんの尻っぱしょりスキー姿、佐兵衛と大弐さんの関係とか、細かいところが押さえられているのも、原作ファンとしては嬉しいところ。
「八つ墓村」より以前にマンガ化された作品らしく、コミカルな表現手法(主に金田一さんの崩れ顔)が多めだったのが、好みの別れるところかもしれません。
ともあれ、今回も良い作品群でございました(合掌)
No.4253 (読書)


 ここのところ
2012年10月22日(Mon) 
読書記録のみが続いてますが、まあそれなりに生きてます。
読書に逃げてるきらいはありますが。
相変わらずメシ食えなかったり、作っただけで食べるのイヤになってあとは好きにしてと家族に丸投げとかしてますが。
……なんでだろう、自分で作ったんだから食べる権利があるはずなのに、「作ったからには義務は果たしただろう、もう放っておいてくれ」って気分になるのは(−ー;)

それはさておき。
愛用の真空断熱マグに茶渋がたまってきたため、漂白用に酸素系の漂白剤を求めて出かけました<取説に酸素系使用と書いてある
そして意外と売ってなくてびっくり。世の中塩素系が主流なのか、混ぜると危ないからあえて置いていないのか。
三軒目でようやく見つけましたが、ボトルがデカイうえに値段が塩素系の倍以上して二度びっくり。買おうかどうしようかと迷いつつ、まあ他の食器漂白にも使えるからと購入。
……したら、「金属には使えない」と書いてあって、三度目のびっくり。
よくよく調べたら、ステンレスはOKとあったので胸をなで下ろしましたが。
ああ、普段こういうもの扱ってないから、ほんとになんにも知らないなあ(苦笑)
No.4254 (日常)


 酸素系のパワー
2012年10月23日(Tue) 
昨日買ってきたキッチンハ●ターで、さっそく漂白作業。
マグカップ一個ではもったいないので、ついでに他の湯呑みやら急須やらも浸け込んでみました。
……本当は昨夜セットしておいて眠ろうかと思っていたのですが、使用説明を読んでみたら、ぬるま湯で30分前後が基本だそうで。あんまり長くひたしておいて、金属部分が変質でもしたらと思うと怖くなり、今日になってからの作業と相成りました。
5リットルという水量がよく判らなかったので、気持ち多めに粉末を投入し、キッチンタイマーで30分計測。

おお、かなり綺麗になるじゃないですか!

新品同様とまではいきませんでしたが、茶色みを帯びていた内部がずいぶん銀色に戻りました。その他の湯呑み類もピカピカです。
なによりも、塩素独特のあの臭いがしないのが良いですね! そして手もほとんどぬるぬるしません。
耐熱マグの飲み口は、稼働部の多いプラスチック製。しかも艶消し仕様。もし細かい隙間にあの臭気が染みついてしまったら、コーヒー・紅茶の味わいが台無しだと心配していたので、非常にありがたいところでした。
……ちなみに周囲の塗装が剥げたりしたら怖いので、耐熱マグの本体だけは、漂白液にひたさず内部に液を満たすだけにしました。だってこの色は塗装が弱いって、ユーザーレビューにあったんだもん……

それにしても、さてこのボトルを使い切るまでに、いったいどれぐらいかかることやら(苦笑)

そしてまた口の中のいつもの場所を噛みました。
ああ、また膿んで口内炎になるんだ……(−ー;)
No.4259 (日常)


 2012年10月24日の読書
2012年10月24日(Wed) 
本日の初読図書:
4488413129もろこし紅游録 (創元推理文庫)
秋梨 惟喬
東京創元社 2010-12-11

by G-Tools
後に儒家が春秋戦国と呼ぶ時代、斉国の王都には当時の中華最強の頭脳とも呼ぶべき顔ぶれがつどっていた。様々な知略軍略を持ち、我こそは大国をおさめるまつりごとの才を備えていると自負する者達が、王の名のもとに庇護されていたのだ。彼らは上大夫として遇され、時に政治顧問となり、時に軍師となり、また弟子をとって学問を伝授した。二十歳になったばかりの青年、霄(しょう)もまた、それらの上大夫に教えを請うべく斉国にやってきていた。故郷での師は「飽きるまで、吐き気がするまで学んでこい」と彼を送り出したのだが、しかしいざ斉国を訪れてみるとどの学者達の言葉も素晴らしく、誰の門戸を叩くべきか目移りして決められない。そうこうして半年も過ぎたある日のこと、彼は慎到という上大夫と昼食を共にした。彼が編み出した「システム」という説は、とても斬新で興味深い。そうして有意義な時を過ごしていた二人のもとへ、建物の番人の老婆が転がり込んできた。なんと庭で夫が殺されているというのだ。駆けつけてみるとそこには、胸を宝剣で一突きにされ即死した老人と、上半身裸でなぶり殺されている若い男の死体があった。男の全身は傷だらけで、彼を殺した凶器はどこにもない。おそらく犯人が持ち去ったと思われた。どうやらその若い方の死体は、最近王都で連続して見つかっている、身元不明の他殺死体と根を同じくしているようで……「子不語」
明代の初め、文官の家の生まれでありながら腕に覚えのあった許静は、武者修行という名の物見遊山の旅に出ていた。供もない一人旅だが、特に不自由はない。各地の有力者の門を叩いて武技を披露すれば、食客として一ヶ月ぐらいは滞在させてくれるし、それなりの額の金銭ももらえる。そんなふうに放浪していた許静は、ある日雨宿りに訪れた道観で奇妙な事件に巻き込まれてしまった。そこには顔半房と呼ばれる中年の男とおつきの蔡老人に導かれて行ったのだが、折しも三人もの著名な武林屈指の使い手が滞在していたのである。その一人破剣老人は、先頃から連続している暗殺事件に使われた「殷帝之宝剣」という謎の武器を運ぶ途中だったところを、彼自身が従者二人と共にその剣で殺されてしまったのだった。建物の構造上、犯人は現在滞在している人間でしかあり得ず、いまだ逃げてもいないはず。そして「殷帝之宝剣」らしきものはどこにも見つからない。果たして犯人は誰なのか。そして「殷帝之宝剣」とは、はたしてどういった武器なのか……「殷帝之宝剣」
劉小八は十歳。清の乾隆帝の時代に蘇州で饅頭の担ぎ売りをしている。父の作る饅頭は評判が良く、一家はそこそこ裕福な暮らしができていた。ある日のこと、売り上げを不良少年達に奪われそうになった小八は、鉄鞭を持ち弁髪をなびかせた巨漢に危ういところを救われる。幻陽と名乗ったその男に礼をしようと家まで案内した小八だったが、しかし帰宅したそこには、父の死体が待っていた。何故か首を切り落として奪い去られた、父の死体。取り乱す母を前に、しかし小八は奇妙に冷静でいた。これからは自分が主として、一家を支えていかなければならない。そう思う小八に、幻陽は弔いの手配などさりげなく力を貸してくれた。同じ頃、町では有力者で電速剣の使い手でもある、馬崇年が殺されるという事件が起きていた。手練れである崇年が正面から一刺しで殺されていることに不審を抱いた番頭が、幻陽に調査を依頼してくる。どうやら彼はそれなりに名の知れた人物らしく、崇年の事件を調べると共に、小八の父の首も探してやろうと言ってくれるのだが……「鉄鞭一閃」
辛亥革命を経て中華民国が建国され、そして袁世凱の死により中国は「皇帝」という存在を失った。英国を始めとする列強各国が多数その手を伸ばしてきており、時代は大きく乱れている。江仙は長江沿いにある中堅の都市で、太平天国の乱で壊滅的な打撃を受けたが、復興も早かった。鉄道の駅があり自動車が爆音を上げ電灯が明るい一方で、昔ながらの町並みの奥に秘密結社のうごめく闇が残る、そんな都市である。英国人との混血である関維(かんい)は、その町で売れない風水事務所を開いていた。行き倒れていたところを拾った十歳前後の少女 甜甜(てんてん)と共に、あまり裕福とはいえない暮らしを送っている。人付き合いが嫌いなうえに古い風水の手法を守る彼には、めったに仕事がなかった。そんな彼のもとを訪れたのは、品の良い商家の隠居婦人。数少ない友人 鄭警部からの紹介だという彼女を追い返すわけにも行かず話を聞くと、怪しげな風水師によって庭の神木を爆破されたので、風水上の悪影響がないか見てほしいとのことだった。情報を集めると、最近そういった謎の行動をとる正体不明の風水師集団が、あちこちに出没しているらしい。そしてさらに続けて依頼が舞い込んだ。そちらは町の元締め宋繍からで、近く町を訪れる英国商人の暗殺を防ぐために、狙撃や襲撃が可能な場所を地形から推察してほしいというものである。そして二つの件で町を歩き回る関維の前に、かつて袂を分かった弟弟子が姿を現し、今回の件には関わるなと告げてくる。二つの事件には弟弟子が関わっていて、しかもどうやらどこかでつながっているらしい。謎の風水師集団の目的はいったいなんなのか。頭を悩ませる関維だったが、そこへ弟弟子の死体が見つかったとの知らせが届いて……「風水一閃」

中国武侠ミステリ第二弾。
いやあ、今回もいろいろ意表をつかれておもしろかったです!
短編三作に中編一作という前回と同じ構成でしたが、これがまたそれぞれに特色がありましてね。
特に「鉄鞭〜」は何故か原哲夫(「花の慶次」の作画の人)の絵柄で、「風刃〜」は永久保貴一さん(「カルラ舞う」とか)の絵柄で脳内展開されました。
今回は一作目で、シリーズ全体を貫く根底の思想「システム」の成立が語られ、四作目では近代化に向かう時代の流れの中、天子を頂点に置いた支配体系の構造が失われるその先に、システムの具現者である銀牌侠と銀牌の存在が果たしてどうなってゆくのかという、ちょっと切ない雰囲気で締めくくられています。そう言う意味では最終巻っぽくもあるのですが、作者様曰く銀牌侠の活躍はこれからも続くそうですし、実際に三巻も刊行済みですから、今後も楽しませてもらえるようで一安心vv
それにしても四作目は、いろんな意味ですごかった……叙述トリックが使われているのはこれまでの作品でも何度かありましたけど、偽風水師達の奇想天外な目的に、銀牌の持ち主がいったい誰なのかという謎、重要脇役 甜甜の正体などなど、興味を引かれる事柄が目白押しで、最初から最後まで作者さんの手のひらで踊らされていた感じです。
それにしても使われた最終兵器は燃えました! あれって某カリオストロの城で次元が乱射してたタイプですよね? 普通の人間なら、手で持って撃つのはまず不可能なアレ。一定世代以上のアニメ好きなら、あれを思い出してたぎらないはずがない!
あと構成的にイレギュラーだという「殷帝〜」では、銀牌の持ち主が登場しない代わりに、一巻で右往左往していたあの人が、すっかり立派になって場を仕切っていて微笑ましかったです。ふふふふふ、好きなんですよー、あの主従vv
……ただ巻末の年表を見ると、「えーとこの人、普通の人間のはずなのに最低でも八十才超で、四十代に見える容姿を保ってるの? っていうか爺やはいくつよ??」って計算になるんですが。あれ?
……まあ、細かいところをつついてはいけません。
このシリーズの楽しさは、かつてのホームズや金田一(爺)さんのように、「いやそれ無理だから」という無粋なツッコミはせず、独特の世界観と、探偵やその脇を固めるキャラクター達の魅力を堪能することにあるのでしょう。

そして「鉄鞭〜」の幻陽と小八の十五年後は、また別の話でと書かれていますが、これは既に発表されているのでしょうか。是非是非読んでみたいところなので、すっごく楽しみです。

追記:
「銀牌女侠蒲公英」は、やっぱり架空の作中作だったそうな<後書き参照
めっちゃ……めっちゃ面白そうだったのに_| ̄|○ いっそそちらの話も書いてくれませんかね、秋梨先生……
No.4262 (読書)


 文字化け
2012年10月24日(Wed) 
何故かこのブログで「都」という漢字を書き込むと、かなりの確率でそこから先の文章が文字化けします。何故だろう……読書記録とか書くとき、地味に困るんですが。
ちょっとテストしてみます。

・王都に行った。
・京都に出かけた。
・東京都は遠い。

さて結果はいかに??

追記:
あれ、ちゃんと表示されてますね。
ではさっき失敗した一文。

「後に儒家が春秋戦国と呼ぶ時代、斉国の王サキには当時の中華最強の頭脳とも呼ぶべき顔ぶれが集っていた。」

……やっぱり化ける(−ー;)

追記2:
判った! 「都」の字が旧字体になってる!!



判るか、こんなもんーーーーっっっ(ノ-□-)ノ ┻━┻。・;゜・。+ 

……ええ、どうせ変換辞書に旧字を登録している私が悪いんですよ、そうなんですよ(−ー;)
No.4263 (電脳)


 2012年10月25日の読書
2012年10月25日(Thr) 
本日の初読図書:
4253185126本陣殺人事件―名探偵金田一耕助の事件簿2 (SUSPERIA MYSTERY)
横溝 正史 長尾 文子
秋田書店 2004-04-22

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収録作は「本陣殺人事件(138P)」と「迷路荘の怪人(52P)」の二本。現在入手可能な長尾版金田一は、おそらくこれで網羅できたはずです<単行本未収録作がけっこうあるらしい
ちなみに「迷路荘の怪人」は、以前上川隆也さんでドラマ化された長編「迷路荘の惨劇」とは別物というか、その原型となった短編なのだそうです。寡聞にしてその存在すら知りませんでした。ファン失格(−ー;)
ざっと記憶を辿りつつ〜惨劇のラストを読んで比べてみた感じ、基本的な骨子はほぼ同じ感じです。キャラクターはかなり減ってますけど。そして全シリーズ通して屈指とも言えるだろう犯人(一部)の凄惨な最期もありませんでしたが、お話としてはむしろシンプルで分かりやすく、よくまとまっていると思います。最後には気の利いたどんでん返しもありますし。
これまでに読んだ長尾さんのコミカライズ(八つ墓村・犬神〜・本陣〜)を見るだに、おそらくこちらもかなり原作に忠実なのでしょう。ああ、原作の文章も読んでみたいなあ……今さら入手は無理だろうなあ(しょぼん)
で、もって。
表題作「本陣〜」の方は、これまたやっぱり良かったですねえ(しみじみ)
一柳家の人たち、特に賢蔵さんと三郎の異常さをしっかり描いてあるところはもちろん、文章表現ではどうしてもピンときにくい空間的トリックが、分かりやすくなるのはマンガという媒体ならでは。ドラマなどではしばしば存在を消されがちな、レッドヘリングかつまっとうで理知的な弟 隆二さんがちゃんと登場していたのも嬉しいところです。
なにより素晴らしかったのは、金田一さんがタマのお墓に隠されていた三本指の手首と、炭焼き窯内に埋められていたその本体を発見するくだりを省略せずにいてくれたことでしょうか。
見つけた手首の包みをしれっとぶら下げて歩き、「お土産です」と磯川警部に手渡しちゃう。あくまでにこやかな金田一さんの、その内面に隠された『ライトな狂気』がかいま見えるような気のするこのエピソードが、私は奇妙に好きなんですよね。
金田一作品のコミカライズといえば、まず筆頭にあげられるだろうJET版でも省略されていたそのシーンや、同じく改変されてしまった「八つ墓村」での典子の扱い・美也子の死に様&動機・埋蔵金の有無など、本当に長尾版は原作を丁寧に再現していてくれて、嬉しい限りです。今まで絵柄で食わず嫌いしていたのが、かえすがえすも悔やまれる……っ
金田一さんが東北 → 東京 → アメリカと渡り歩き、麻薬中毒を経て銀造さんと邂逅 → 援助を得てカレッジを卒業したのち帰国して探偵になったという流れで、麻薬中毒シーンを削らなかったのも良し! 学士姿の金田一さんが新鮮だvv
……ただひとつ惜しむらくは、ラストですね。
原作では物語の最後を、一柳家の没落してゆく様で締めくくっています。いとけなく愛らしい鈴子ちゃんさえも、若くして病没してしまう。そんな切ないやりきれなさこそ、金田一シリーズの醍醐味だと思うのですけれど。このマンガでは共犯者の自白と、金田一&銀造おじさんが汽車に乗って帰ってゆくシーンで終わっていました。
これは長尾金田一の特長かもしれません。どの作品もだいたい、金田一さんが旅立つ場面で締めているように思えます(八つ墓村のみ、その後に辰弥の独白が1ページ入ってますが)。

あと細かいいちゃもんをつけるなら、金田一さんが既に名の知れた探偵になっちゃってるところが微妙ですね。
この作品は記念すべきシリーズ第一作。全作品中で唯一の戦前が舞台のお話で、金田一さんはまだ二十代の青年なのですよ。そんな得体の知れない若造を、こころよく捜査に参加させてくれて、のちにはかけがえのない親友の一人ともなってゆく磯川警部との、ファーストコンタクトがある。本陣〜とはそういったお話なのですYO!

……って、いま原作をめくり直してみたら、金田一さん「大阪での難事件を解いた帰り道で、警保局から添え書きをもらってきており、警部さんが恐れいってヘイコラしはじめた」って書いてあった。なんだすごい忠実じゃん(^ー^;;)ゞ

えー、と、ともあれ(ごほん)
やっぱり細かいところまでつつかない限り、非常に良くできた素晴らしいコミカライズでした、まる。

ああこうなると、是非ともこの人の筆で「獄門島」が読みたいなあ!
「女王蜂」も良いですけれど、絵にするならやっぱり見立て殺人でしょう。うぐいすのみをさかさまにはつねかな、ですよ!!
そしてどのメディアでも改変されがちな、主謀実行犯の衝撃的な最期を是非、忠実にきっちり描いて下さい〜〜《o(><)o》
あと単行本未収録作品も刊行してほしいです。まとめたら一冊分ぐらいあるんじゃないの??

それにしても、ブームも過ぎただろう今になって、これほど素晴らしい金田一耕助ものに出会えるとは思えませんでした。
長尾文子さんと、そしてあの晩に気まぐれで通販サイトをうろうろしていた自分に万歳vv

追記:
……ネットで調べてみたら、長尾さんすでに「獄門島」手がけておられるじゃん!?
未収録作品は「睡れる花嫁」「不死蝶」「獄門島」「悪魔の手毬唄」「鴉」って……これまとめたら1冊どころか2〜3冊行けるやろ! なぜだ、なぜ単行本化されない!?
……あんまり残念なので、とりあえず復刊リクエストにポチってきました_| ̄|○
もしアカウントをお持ちの方がいらしたら、ご協力いただけると嬉しいです。

No.4264 (読書)


 更新情報(2012年10月26日)
2012年10月26日(Fri) 
閲覧室の「その他書架」に、黒岩涙香の著作権切れテキスト「白髪鬼」九九話目をUPしました。

あと「金田一耕助覚書」にも復刊ドットコムのバナーをペタリ。
長尾文子さんによる金田一耕助シリーズコミカライズで、単行本未収録の「睡れる花嫁」「不死蝶」「獄門島」「悪魔の手毬唄」「鴉」の刊行を希望するものです。

復刊ドットコムとは、ユーザー登録した人が絶版本や雑誌には掲載されたけれど単行本にはならなかった作品などを、改めて発行してもらえるように意見を集められる、一種の署名サイト。
もう一度読みたいけれど、今は入手困難なあれやこれやを登録したり投票して、100票集まると、サイト側から出版社に交渉してもらえるのです。そこから実際に発行されるかどうかまでは確約されませんけれど、それでもこれまでに私が投票した絶版本二つは実際に再版されましたし、投票こそしませんでしたが「スイスのロビンソン」も、このサイトのおかげで再発行されたそうです(現在はまた絶版になってますが_| ̄|○)
そんなわけで、千里の道も一歩から。
興味がおありの方は、ご協力いただけると喜びます <( _ _ )>
No.4267 (更新)


 大人の事情があるのか
2012年10月26日(Fri) 
昨日に引き続き、もういっちょ復刊(というか刊行)リクエストです。



現在4巻目まで出ている↓このシリーズの、最終巻の刊行希望です。
4403640141魔笛に二度滅ぶ都 (ウィングス・ノヴェルス―夢幻不思議草紙・七宝綺譚)
多戸 雅之 おおや 和美
新書館 1993-10

by G-Tools
単行本派で雑誌掲載を読まずにいたら、最終巻だけ刊行されないまま、レーベル自体がなくなってしまった悲しい作品。
単行本未収録の話があるとは聞いていましたが、それでもてっきり未完だと思ってあきらめていたら、ちゃんと最終話まで掲載されていたというじゃありませんか!
なんでもページ数が足りないから、書き下ろしをつけようとしてそのまま幾星霜……ということらしいです。
いりません! 書き下ろしなんてなくて良いから! そりゃあった方が嬉しいけど、作者さんがどうしても書けないと言うのなら、薄いペラペラの本でも良いから!! お願いします、どうかどうか読ませて下さい(切実)>出版社様
No.4270 (日常)


 2012年10月27日の読書
2012年10月27日(Sat) 
本日の初読図書:
4582287476ぼおるぺん古事記 (二): 地の巻
こうの 史代
平凡社 2012-09-27

by G-Tools
ボールペンで描かれたマンガ古事記、全三巻のうち二冊目です。
相変わらず原文とあらすじも入っていて、親切構造。
今回のメイン舞台は我らが出雲!
因幡の白兎〜スセリヒメとの婚姻〜あちこちで浮気(笑)しつつ領土を広げていたら〜高天原からの侵略〜国譲りと出雲大社の建立、まで入っております。
やー、この人の絵柄は素朴な感じなのに、見開き画面の迫力が半端ないですね。
オオクニヌシが赤く焼けた岩に吹っ飛ばされるシーンや、根の国へ逃げるところ、最後の出雲大社など、おもわずのけぞってしまいました。これはWEB版で1ページずつ表示させていたのでは、味わえない感覚です。
でもって、スサノオの「娘はやらん!」的な大人げなさに爆笑。
そうですよね、固い文章(漢文・古文)に誤魔化されがちだけど、つまりはこう言うことですよねvv
引き倒した建物の折れた垂木が髪の毛に絡まったままだよー、と思っていたら、それがああ使われるとはvv
花嫁の父、涙のスピーチ状態から「是奴(この野郎!)」の流れが最高です。
あとヌナカワヒメやスセリヒメとの歌のやりとり。これまでいまいちピンと来ていなかった部分が、原文のリズムを残したままの綺麗な現代語訳を欄外に掲載してあり、絵とあわせてようやくしっくりきました。歌の情景だけカラー(でもボールペン描き)なのも、雰囲気があって素敵です。
三輪の蛇神のデザインも秀逸(笑)
スクナビコナの衣装『蛾の皮を丸剥ぎにしたもの』は、個人的に『ミノムシの皮』説をとって欲しいところでした。ミノムシのミノって要するに一種の絹ですから、丈夫で風合いもお洒落なんですよ〜〜<母がミノムシ製のハンドバッグを持っている

あと某オンライン小説の影響か、タケミナカタは両手を失う印象だったんですけど、この話では違いますね。 wiki さんにも載ってない……青空文庫の「古事記物語」だと『ちぎれ取れた手先を、ぽうんと向こうへ投げつけました』とあるけれど両手とは明言されてないな……(検索中)……ほうほう、タケミナカタが両手を落とされたというのは、優秀な腹心を殺された比喩という説も(ふむふむ)……はっ、話がわき道に逸れた。
ともあれ、原文では明記されておらず、読むほうの解釈次第ってことでしょうか??
この作者さんは残酷シーンもわりと忠実に描いておられるので、大人の事情で削ったというわけではないと思います。

そして最終的にオオクニヌシは国を奪われ出雲大社に籠もるわけですが、その出雲大社を建ててくれと条件を語るシーンが、思いのほか微笑ましく。あと建った大社が格好良かったので、なんとなく「国を奪われた」というマイナスイメージが薄れてくれました。

さて、次はニニギノミコトの天孫光臨かあ。産屋が燃えるシーンがどれほどの迫力になるのか、今からワクワクしてしまいますねvv


「とある少女とその親友の日常。(小説家になろう)」
 http://ncode.syosetu.com/n0661bb/

この国の王子さまって、成人するまで別の家で女の子として暮らすらしいよ。暗殺なんかの危険を避けるためなんだって。
初めて知った事実を親友に告げると、彼女は呆れたように誰でも知っていると答えた。
美しい黒い髪に理知的な緑の瞳、すらっとしたしなやかな肢体にきめ細かい白い肌を持つ、溜息を尽きたくなるほどの美人。それが私の親友サフランだ。
とても大好きな親友なのだけれど、最近ちょっと様子がおかしい。手もなかなか繋いでくれなくなったし、恋バナにもつきあってくれない。この間ラブレターをもらったと話したら、ものすごく怖い顔になっていた。まあ、ラブレターはイタズラだったのか、約束の場所には誰も来なかったけど。
成人かあ。王子様とは同い年だから、私達ももうすぐ成人。そうなったら貴族の娘はたいていすぐに縁談が来る。それはしかたがないけれど、サフランとなかなか会えなくなるような、そんな縁談はゴメンだなあ。
そんなふうに思っていた私に、サフランは不思議なことばかり告げてきて……

天然少女と、それに振りまわされる隠れ鬼畜(?)なクール美人vv
短編ですが、ごっつー続きや別視点が見てみたいです。特にサフランのおつきの人とか、クラスメート視点で(笑)
No.4273 (読書)


 2012年10月28日の読書
2012年10月28日(Sun) 
本日の初読図書:
4063713474C.M.B.森羅博物館の事件目録(21) (講談社コミックス月刊マガジン)
加藤 元浩
講談社 2012-10-17

by G-Tools
ななせ湯の常連だった老人が、心臓発作で亡くなった。アメリカで暮らしていた娘は、何故父が頑として同居をこばんでいたのか、その秘密を知りたいと立樹に話を聞きに来て……「冬木さんの1日」
古い歴史を持つ葦原家は、鉄道や不動産などを持つ財閥である。そこの次女が結婚するにあたり、資産の整理をしていたところ正体不明の品があったとのことで、森羅に鑑定の依頼がやってくる。ところがその依頼の裏には、次女のかつての恋人の死亡事故が関わっていて……「湖底」
闇のブローカー マウが、またも盗品を取引しようとしているらしい。森羅は現場を押さえようと彼女を見張り、鯨崎警部に協力を要請するのだが ―― マウの過去とその立ち位置が明らかになる……「エルフの扉」
マルタ共和国で傷害事件が起きた。加害者となった老人は、自分をヨハネ騎士団の騎士だと主張し、周囲からドン・キホーテとからかわれている存在である。しかし彼が自分の家が騎士団領だという証明書類と、そして考古学上貴重な「バレッタの燭台」を持っていると主張したことで、話が一気にややこしくなった。老人の主張を認めるのであれば、彼の罪をマルタの法律では裁けない。認めなければ、燭台の所有権を巡って送り込まれた各国の使者との間に、国際問題が起きる。燭台の所有権は誰に帰属するべきか、そして老人の罪はどう裁かれるのか。 C.M.B. の指輪の持ち主へと、答えを求められるのだが……「バレッタの燭台」

今回は短編が四作。
相変わらずいい仕事してます、加藤先生。
「冬木さん〜」で出てきた手品は見事でしたね。読者までをもひっかけるテーブルマジック。二三度ページを行き来して、なんとか自力でタネを看破しましたが、最初はほんとにびっくりしました。あと植木に水をやるシーンもとても綺麗でした。
「湖底」はいろいろと無理がある気もしますが……でも藍さんの取った道が格好良かったので良し!
マウの過去は、最初「知らないままの方がミステリアスなのになあ」と、正直読むのをためらっていたのですけれど、どうしてどうして。これはこれで面白かったです。両親健在だったんですね。プレゼントは贈るけれど、会いには行かないというそのスタンスが、いかにもマウっぽいかと。
四作目は、ちょっと不可思議な現象の絡むあたりが良いですねえ。前巻の「木片」とか、いつぞやの櫛野村だかはちょっと行き過ぎと思いますが、これぐらいの「あれ?」という謎が残るのは好みです。
……しかし金属製の西洋フルアーマーを着用した状態で、騎士の訓練積んでる男性に勝っちゃう七瀬さんはすごすぎるよ。今さらかもしれませんが(苦笑)
シリーズ初期の頃には、甲冑つけてたマルタの騎士からダッシュで逃げてたのに、今ならまっこう勝負できるんじゃないの?
No.4274 (読書)


 2012年10月29日の読書
2012年10月29日(Mon) 
本日の初読図書:
4434172794ワールド・カスタマイズ・クリエーター〈2〉
ヘロー 天気
アルファポリス 2012-10

by G-Tools
1巻に数字表記がなかったので心配していましたが、無事刊行されました、WEBから書籍化、2巻目です。
ブルガーデンの内乱に干渉するフォンクランク。三つ巴の戦場へと、突如介入してくる白族ガゼッタの軍勢。あわよくば邪神ユースケをも取りこもうと画策するガゼッタのシンハ王に、本来ならシリアス路線一直線のはずが、相変わらず反則技であれよあれよという間にほのぼのとさせてしまうユースケの無茶ぶりが素敵です。
しまいにはフォンクランクの世継ぎの王女とガゼッタ国王が、1対1で秘密会談(という名の雑談)とかありえんだろう普通(笑)
その普通じゃないところが、たまらんおもしろいわけですが。
ときおり容赦なく残酷描写も混じるものの、基本平和でほのぼの展開なのがありがたいのです。 某白の物語はかなり鬱展開が混じっているとの情報を見つけて、ちょっぴり尻込み中(−ー;)
しかし今回は書籍化にあたって、そんなに書き足し・改変はなかったんじゃないかな?
少なくとも私は、ほとんど違いに気付きませんでした。WEB版で 250KB 強が 300 ページほどになってるってことは、書き足しとかもそんなにないんじゃないかと。
しかしイラストは良いですねvv
カラーが表紙だけなのはいささか寂しいところですが、内部の挿し絵はなかなかでした。前回希望していた闇神隊のメンバー四人が、ちっちゃく顔だけとはいえ人物紹介に載っていたのも地味に嬉しかったです。WEBで読んでいたときは、正直どれが誰だか混乱気味だったんですよ……書籍化にあたって、なろう!にある人物紹介とイラストを照らし合わせつつ読んだら、それぞれの個性が判ってきて、改めて楽しかったです。 シャイードが思っていたより優男で、ちょっと意表をつかれたり。もっと朴訥ながっちりタイプをイメージしてたので。あとヴォーマルのちょい悪オヤジっぷりがたまりませんvv
そして相変わらずスン可愛いよスン。空飛ぶ円盤を引き連れたヴォレットと並んだドレスアップ姿は、非常にキュートでした。
しかしなんといっても今回はシンハでしょう!
いやあ、びっくりしました。あんまりにもイメージぴったりすぎて(笑)
髪型とか、文章で明記されてましたっけ?? 個人的脳内映像が、見事にそこにありまました。んーふーふーー、この人の無双シーンが絵で見られただけで、満足かもしれません。

……なのでゼシャールド爺が暗殺されかけたシーンで、神器のサークレットをしていないことにつっこむのは止めておきます。

さて3巻目は、今回闇神隊に入隊しながらイラストが描かれなかったソルザックと、あとはやっぱりラサナーシャ&ラーザッシアの二人に期待ですねvv
アユウカスを望むのは、まだ早いかな……?
No.4275 (読書)


 基準単位は「本」
2012年10月30日(Tue) 
電気膝掛けが前々シーズンに壊れてしまい、オイルヒーターは去年逝ってしまいました。そんなわけで現在のところ、部屋に暖房器具がありません。
かといって、んじゃ買い替えるかと気軽に言えない最近の懐事情。
本格的な寒さはこれからとはいえ、季節の変わり目で身体が慣れないせいか、このところ自室にいるのが辛いです。
特に上半身はまだ重ね着ができるけれど、問題は下半身。真冬になると靴下&レッグウォーマー&モコモコスリッパを装備するものの、さすがにまだそこまでするほどではなく。しかし普通サイズの膝掛けでは、下半身がくるみきれずに寒いです。特に私は椅子の上で胡座をかくので、膝頭とかスネがどうしてもはみ出てしまうのですよねえ。

そんなわけで、このところ欲しい欲しいと思っていたのがハーフケット。今の膝掛けの、ほぼ二倍サイズのものです。
しかし贅沢は禁物。膝掛けはすでにあるんだから、それで我慢するべきか。あるいはいっそ使っていない毛布でも引っぱりだしてくるべきか。しかし普通の毛布はさすがにでかすぎて取り回しがキツイ。うみゅう。
とまあ、ここんとこずーーっと迷っていたのですが。
ついに買いました。お値段990円。
それでもまだ迷う私がいましたが、良く考えてみたら、ア●ファポリスの本1冊より安いよ、と(苦笑)

……昔から私の価格基準は「文庫本を何冊買えるか」でした。

子供の頃は最低単位が340円ぐらいだったのに、最近は600円ぐらいなんですよねえ。ちょっと装幀が特殊だったり新しいレーベルだと、軽く800円とかしますし。まして新書や四六判、ハードカバーになった日にはヽ(´〜`)/

もっとも、マーケットプレイスを使用すると、今度は最低単位が途端に251円まで下がるわけですが(笑)

あ、ちなみに現在自室でPC入力中な訳ですが、ハーフケットでごっつーあったかいです。これは良い買い物をしたかもvv
同じ売り場に同サイズで660円のもあったんですけど、マイクロファイバー製とかで、かなり薄かったんですよね。軽くて薄くてあったかいが売りなのかもしれませんけど、さすがにちょっと頼りなくて厚手の方を選択。
紺と白とグレイのアーガイルと、模様もなかなかお洒落で気に入りました。
あとは例によって百均で、邪魔な前髪を留めるカチューシャとか、かんざし飾りに加工できそうなストラップとか、マクラメ結びに使えそうなグラデーション染めのコットン毛糸を買ってみたり。
久しぶりのリアル本屋さんで、WEBから書籍化された本をあれこれ手にとって、挿し絵や書き下ろし部分を確認したりとかとか。
自分的には活動的な一日でございました。
今晩はよく眠れると良いなあ。
No.4278 (日常)


 2012年10月31日の読書
2012年10月31日(Wed) 
本日の初読図書:
4063713466Q.E.D.証明終了(43) (講談社コミックス月刊マガジン)
加藤 元浩
講談社 2012-10-17

by G-Tools
殺人事件のアリバイ検証をするため、ただ一人アリバイのない容疑者の弁護士が企画した、事件日の再現ドラマ。彼の台本に従ってその日の当事者達の動きをなぞってゆくバイト達の中に、可奈と燈馬の姿もあった。彼らは果たしてアリバイを持つという他の人々の立場から、台本から外れることのない動きで殺人を起こせるのか……「検証」
入院した恩師から、燈馬は仕事の引き継ぎを頼まれる。アメリカの巨大投資銀行で、将来性のある融資先を選ぶアドバイザーをやって欲しいというのだ。渋々引き受けた燈馬と可奈の前に現れたのは、伝説のセールスマンと呼ばれる男ジンジャー。これまで18の会社を渡り歩き、その全てで営業成績トップを叩き出したという天才である。しかし今回彼が売り込んできた民間の宇宙開発会社は、裏に多くの問題を抱えていた。それに気付いた可奈は、しかしジンジャーが娘の病気のため大金を必要としていることも知り、深く葛藤する。ジンジャーの手腕に乗って、危険性の高い融資を見逃すべきか、それとも告発するべきか。ジンジャーと燈馬の間で、板挟みになる可奈だったが……「ジンジャーのセールス」

今回も後半は書き下ろしだったらしいですが、無理してないですか加藤先生。雑誌に載せずに直接単行本だと、それだけ収入も少なくなりそうな気がするんですが。別に同時発売にこだわらなくても良いから、じっくり描いて下さっても良いんですよ?
……と、余所ながら心配になってしまいましたが、今回もクォリティは高かったです。
っていうか、書き下ろしの「ジンジャー〜」は、久々にしてやられました!
天才セールスマン……のはずが、過去のトラウマと娘の病気により、思うようにセールストークができなくなっている。困り果てていると見せかけて可奈の同情を引きつつ実は……というところから、さらに状況が二転三転。
最後は痛快に魅せてくれました。
まさか途中の、あんななんてことない場面が、伏線のひとつになっていたとは……(ため息)
一作目の「検証」もおもしろかったですけど、何故か真犯人が登場した最初のコマで、「あ、こいつ怪しい」と思ってしまったんですよね(苦笑)
共犯者の存在は、さすがに思いいたりませんでしたけど。
読了後は、ちょっと金田一(爺)さんの「夜歩く」を思い出したりとか。
No.4281 (読書)



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 プロフィール
神崎 真(かんざき まこと)
小説とマンガと電子小物をこよなく愛する、昭和生まれのネットジャンキー。
ちなみに当覚え書きでは、
ゼロさん= W-ZERO3(WS004)
スマホ= 003P(Android端末)
シグ3= SigmarionIII です。

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