よしなしことを、日々徒然に……
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 すげえww
2016年11月20日(Sun) 
長谷川博己版金田一耕助、「獄門島」を見たのですよ。
画面が一部テロップで隠された状態でしたが、それでも誘惑には勝てませんでした。

見終わっての感想は、とりあえず「すごかった」の一言です。
いまだかつて、ここまでエキセントリックに突き抜けた金田一耕助像があったでしょうか(苦笑)

以前に上げていた、個人的に譲れないポイント、

・犯人を変えないこと
・動機を変えないこと
・和尚さんに威厳があること
・和尚さんが自殺したり、ましてや連行されたりしないこと
・「きちがいだがしかたない」の発言を削らないこと

この五点は、見事全てクリアされていました。
素晴らしいです。その他のここは押さえて欲しいといった点も、ほとんどと言っていいほどに網羅されていました。
画面演出も悪くない。いい感じに重厚で、わざとらしくない。
今まで見たドラマ版「獄門島」の中では、随一の出来だったと断言できます。

ただ……金田一さんのキャラ造形が強烈過ぎて、今はちょっと整理がつかない感じです。
もう一回、改めてゆっくり見たら、また違う感想が出てくるのかもしれませんが……

あえて強く印象に残った、これはちょっと、というのはざっと二点。

・金田一さんが、早苗さんのせいでミスリードされたと、声を荒げて本人を責めたてている
・そのくせ、いけしゃあしゃあと「一緒に島を出ませんか」と誘いをかけている

この二点だけは、さすがにオイオイと思いました。
あれだけ暴言……というか、血相変えて早苗さんを非難しておいて、よくもまあ「一緒に」なんて言えたもんだな、と。
まあ、この当時の金田一さんは復員直後で不安定なのも判りますし? それでこういう性格設定にしたのも、なかなか斬新な試みだと納得はできます。でもだったら、そのキャラを最後まで貫いてほしかった。
和尚さんに対してだって、「これはいいたくないことです。いわずにすむならすませたい……ああ、和尚さん!」どころか、思い切り突きつけてえぐりにえぐりまわしてましたからね……そこまでやらかしておいて、最後に早苗さんとって、虫が良すぎやしねえかと。

そもそも原作での金田一さんは、「一緒に」という言葉は使ってないんですよ。ただ「東京へ出る気はないかと誘うてみた」だけなんです。もちろんそこに裏の意味は含ませていたんですけど。
そして早苗さんは、その意味をくみ取りながらもお断りをする。
「でも……ありがとうございました。もうこれきりお眼にかかりません」
という言葉を残して。

この、このすさまじく複雑かつ、それでも互いのことを思いやった、暗黙のやり取り……これこそが、一部のファンをして「金田一一の祖母が早苗さんなら、まあ許せる」と言わしめる一因であるというのに……っっ
あそこでのやりとりが、「島を出たらどうですか?」「いいえ、島で生まれたものは島で死ぬんです」だったなら、ここまで複雑な気持ちにはならなかったと思います(−ー;)


……代わりと言っては何ですが、ラスト舟の中で鵜飼さんと交わしてた会話はなんか良かったです。
鵜飼さんも、単なるレッドヘリングに留まらず、一人の人間としていろいろ物思うところがあったのだなあと。
あと等々力さんからの電報だとかvv
「悪魔が来たりて笛を吹く」のお話は、本来ちゃんと依頼人が金田一さんの事務所を訪れて持ち込んでくるものなのですが……まあそれは細かい所でしょう。
中国地方は磯川さん、関東方面は等々力さんと、ちゃんと担当刑事を分けてくれているだけで、ファンとしては感無量ですvv<たいていのドラマがそのへんしっちゃかめっちゃか。稲垣版に至っては第一作「犬神家の一族」の橘署長と横溝先生が、ずーっと相方になっている

警察関連と言えば、清水巡査が牢屋にぶち込んだ金田一さんに対し、謝罪してないのも気になるといえば気になりました。あと「あんたゆうべ、ここから出やあせんだろうな!?」と確認を取ったり、月代が殺された時点で牢にいたおかげで金田一さんは容疑が晴れたという流れをちゃんと説明していないのも、原作を知らない人には不親切だったかと。

まあ、そういう細かい点はありましたが、前述の通り、今まで見た実写版の中では、もっとも満足の行く仕上がりでした。
金田一さんが持ってくる手紙が、汚れた手帳の切れっ端に鉛筆書きだとか、島の地図の文字が右から左に書かれてるとか、細かいところも良かったなあ……
No.7903 (映像)



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 プロフィール
神崎 真(かんざき まこと)
小説とマンガと電子小物をこよなく愛する、昭和生まれのネットジャンキー。
ちなみに当覚え書きでは、
ゼロさん= W-ZERO3(WS004)
スマホ= 003P(Android端末)
シグ3= SigmarionIII です。

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