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ストラップホールのついていない、手帳型のスマホケース。 落下防止対策をしていないとどうにも落ち着かない私は、購入してすぐに↓こんなふうにして、ハトメとヘアゴムを利用。ストラップを取り付けられる部分を追加しておりました。
外見も強度も、けして悪くはない。 ……ないんです、が。 カバーを閉じる時に、結び目が大きすぎてつっかかり、微妙に斜めにずれて閉まるのが難点でございました。
で、少し前にマクラメでクラフト社のロウ引き糸を使ってみて、予想以上に完成品に強度があることを知り、これなら内部でゴロつかない厚さの輪っかパーツが作れるのではないかと思ったのですよ。 で、試しに作ってみたのが、↓これ。
………………えーと(汗)
ケースを閉じている時は良いんですよ。おおむねまっすぐ閉められるようになったし、強度も良い感じ。 しかし……表紙を開けた途端、色といい形といい、例の黒光りするGかあるいはムカデあたりが潰れて貼り付いてるようにしか見えん _| ̄|○
なんとかもう少しマシな物にできないかと、手持ちのパーツやら、知っている紐の結び方を脳内で組み合わせて、シミュレーションを繰り返しておりました。 ボタンは分厚すぎるし、大きさ的にもこのケースに挟まるものはなさそう。アジアンノットで丸いモチーフを作る……いや、単純な丸だとケースの厚みに収まるサイズでは強度が足りない。何より中央からどうやって紐を出す? ストラップを通す輪部分は最低三本撚り合わすか三つ編みでもしないと強度に不安があるし、そもそもパーツ自体が今度は内側にすっぽ抜けちゃう。ハトメの穴にぎりぎり通る太さで、なおかつ糸端を始末する箇所はできるだけ減らさないと、結局は厚さが増えてまた同じことに……(悩)
とかとか、何日も考えていたのですね。
三本撚り……いや、三つ編み? そうすると真ん中で一本紐を足す?? いやそれだと糸始末の手間が……と思ったところで、本日ふと天啓が降りました。ちなみに帰宅途中に雪が降る中、ハァハァいいながら自転車こいでる時のことでした(笑)
三つ編みするぐらいなら、1本を鎖編みにすればいいじゃないか! っていうか、そもそもの本体自体をかぎ針で編めば、薄いものを均等な厚さで作れる上に、形や大きさも細かい調整がきく。糸始末だって楽だろう!?
ほーら、また思いついちゃったぞーーーww
クラフト社の糸はまだ黒を購入していないし、ここは本当にうまくいくかの試作も兼ねて、まずはダイソーリリアンでやってみました。
ロウ引き済みの糸なので、作業しているとどんどん粉を吹いてくるのが、地味に作業の難易度を上げてくれました。編み目がほとんど見えないので、どこにかぎ針刺せば良いのか判んないよ(−ー;) それでも半ば手探りと勘で、どうにかこんな形を作ることができました。
※ドライヤーでロウの粉を馴染ませた状態です
横八目ぐらいの(一応)こま編みで、2段目真ん中に1cmぐらいの鎖編みの輪を作成。三段目で編み終わってます。 これをスマホケースにつけた、ハトメの穴に通すと……
こんなふうになりました。
……うん、まあ、前回の虫の死骸もどきよりはマシなんじゃないですかね。
ケースも自然に閉じられますし、閉じた状態での見た目もまあ違和感はないかな? 問題は強度でしょうか。鎖編みが意外と細くって、これ外側にストラップを付けてなかったら、けっこう簡単にスッポ抜けちゃいそう。あと鎖編みって、一箇所一本でも切れたらそれでアウトってのが……
うむむ、クラフト社の糸だと、さらにもう一段階細いからな……そのぶん、端始末の心配はだいぶ減るんですが。くさり編み部分だけ、糸一本足して二本どりにするとかいうのもひとつの手だろうか。足した糸は無理に端始末しなくても、裏側にびろんと出しとけばロウで本体とくっつくし、見た目に関してはどうせケースとの間に挟まって見えないし。
って、クラフト社の黒糸を購入できるのが、いつになるかも判らない状態で考えることじゃないか(苦笑) ってか、あのべたつく糸を果たしてかぎ針で編めるのかどうかが、むしろネックになりそうな。作業前にドライヤー当てると楽かも?
それにしても、こういうことを思いついたら一応形にできるあたり、子供の頃に編み物の基礎を教えてくれてた母に感謝ですねえ。 確か最初にかぎ針と、自分用の編み物入れ籠をもらったのが、小学二年の時です。あの時もらったかぎ針セット、今でもちゃんと持ってますよ。そもそも母が学生時代に使ってたやつだそうですし。
実際に教わったのは、本当に基礎中の基礎。鎖編みとこま編みと長編みで、シンプルな長方形を作るところまで。ああ、鎖編みとこま編みの組み合わせで格子にするあたりまではやったかな? あとは自分で本を読んで(当時はネットなんてなかったし)、編みぐるみや手袋に挑戦したこともあったなあ。 棒針編みを教わったのもその頃で、棒針で作る最初の目の作り方、ガーター編み、表編と裏編みの違い、かぎ針で編み終わりを始末する方法と、こちらも基礎の基礎だけでしたけど、それがあるだけで後にレシビ本を読んだ時にどこまで理解できるかが全然違ってくるんですよ(しみじみ)
それに子供の頃にこういう基礎を教わっておくと、ほんと身体に染み付くというか、忘れないですね。そもそも私が小物作りでいろんなネタを思いつくのも、元はといえば子供の頃にガールスカウトでやったロープワークやクラフト工作で経験したあれこれがすっごく影響してますからして。
英才教育どうのとかいうあたりの是非はさておき、子供の頭の柔らかさってすごいなあと改めて思うのでした。
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No.7411
(創作)
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プロフィール |
神崎 真(かんざき まこと)
小説とマンガと電子小物をこよなく愛する、昭和生まれのネットジャンキー。
ちなみに当覚え書きでは、
ゼロさん= W-ZERO3(WS004)
スマホ= 003P(Android端末)
シグ3= SigmarionIII です。
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