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耳から零れそうだったあれこれを書き留めるのが、どうにか一段落。読書の方へと意識が向くようになりました。 そして改めて気がつくのは、許容量が常にギリギリいっぱいを綱渡りしている、私の本棚です。 またそろそろヤバイなあ……少しでもスペースを空けられないかなあ、と。 そう思った本日は、何冊か古本屋へ売りに行くことにしてみたのですよ。
私は基本的に、一度入手した本は手放しません。 本棚がいっぱいになると、再読頻度の少ないものをダンボールに詰めて物置にしまうか、裁断してスキャナでPDF化しています。 ただまあ、それやこれやもけっこう手間隙がかかる訳で。それにPDFファイルはやっぱり読みにくいし、十年後二十年後でもちゃんとまだPCが対応してくれるのか不安が残ったりとかして。
そうこう考えた結果、今回ピックアップしたのは、「ほとんど読まない上に地元図書館に収蔵されているもの」、「通販の際に間違って送られてきて、そちらで処分してくれと言われたもの」、「続刊を買おうとしたら、古本の全巻セットの方が安かったので一部かぶった巻」です。あともう本体を持ってないゲームソフトがひとつ。
で、もって。 何故か帰宅した私の手元には、こんなものが。
古本屋って、罠が多いですよね……(遠い目)
いや、うん。皆川作品って、割と好きなんですよ。先月だったかも唐突に皆川作品読みたい月間に突入。スプリガンとD−LIVE全巻読み返した上に、KYOとか新規購入しちゃってたりしてて。 このARMSは、雑誌連載時になんかタイミング悪くて読み逃してたのを、気が付いたら巻数増えすぎてて手が出せなくなってたシリーズでした。 いくらなんでもB6コミック全22巻、コミック文庫でも15冊は、置き場の面でも値段の面でも手が出せねえ……とか思っていたんですが。 多少状態が悪いとはいえ、100円均一棚にコンビニ廉価版全8冊が揃っている、だと?
とりあえず、どんな話か確認してみようと、1巻目をパラパラめくる……つもりが、がっつり読み込み。 読み終わった所で、全巻まとめてレジに運んでいました。
トラップや……古本屋はトラップまみれなんや……
あ、あとQEDの50巻も、Amazon 底値とほぼ変わらん値段まで下がったのがあったので、そちらもお買い上げ。 ……積読山脈の造山活動は、順調に進んでいるようでーす。
そして本棚の空きスペースはちっとも増えてくれない……_| ̄|○
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No.6917
(日常)
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2015年06月30日の読書
2015年06月30日(Tue)
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本日の初読図書: 父親に付き合わされて、子供の頃から遊び半分でアウトドア技術や格闘技を教えられてきた男子高校生、高槻涼。ごく普通の感性を持ち、ごく当たり前の日々を過ごしてきた彼の日常は、謎の転校生がやってきたことで、いっきに現実離れしてゆくこととなった。転校生 新宮隼人は、初対面の涼に対し何故か敵意をむき出しにし、好戦的に襲い掛かってくる。その左腕は奇妙に変形し、すさまじい力とスピードで、人間を容易く吹き飛ばしてみせた。父親仕込みのサバイバル技術でなんとか事なきを得た涼だったが、隼人はあきらめようとしなかった。涼の幼馴染の少女赤木カツミを誘拐し、廃墟になったビルへと呼び出しをかけてくる。 そうして彼は、己の左腕を巨大な刃に変え、本気で涼を殺そうとしてきた。家族と友人の仇だと叫ぶ隼人の誤解を解こうとするが、彼の攻撃を避ける涼の右腕もまた異変を生じる。 更に二人の戦いに水を注す存在が現れた。“エグリゴリ”と名乗るその組織は、隼人と涼を“ARMS”と呼んだ。そうして彼ら二人はこの世に四人しかいない「神の腕を持つ子供」であり、同種の存在なのだと告げる。 しかも十年前、隼人の家族と友人達を殺したその相手こそ、体内に謎の金属生命を移植されたARMS達を手に入れ研究材料にしようとする、彼らエグリゴリであった。 己が勘違いしていたことに気付いた隼人と共闘し、涼とカツミはいったん危機を脱する。 しかし世界規模で軍事産業と各国の諜報機関をバックに持つ巨大組織エグリゴリは、涼と隼人を生け捕りにするべく、日本政府にすら手をまわし、さまざまな生体兵器を送り込んでくるなど、手段を選ばない暴挙に出てきて……
皆川先生の代表作、ですかね。 今まで読みたいとは思いつつも手が出せずにいたのを、コンビニ廉価版で見つけて手を伸ばしてしまいました。 本文634ページあります。単行本だと3冊分ぐらいになるのでしょうか。 ある日突然、謎の組織に狙われるようになった少年が、最初は敵だった相手を仲間にし、さらに少しずつ味方を増やし、己の能力や出生の謎に迫りつつ……友人が炎に呑まれるのを見て逆上、暴走、覚醒に至るまでが収録されています。 学校などではむしろおとなしくヘタレに近い普通の少年が、ここ一番というところでは驚くほどの冷静さと有能さを見せる。スプリガンの御神苗優やD−LIVEの斑鳩悟にも通ずる、まさに皆川作品お約束の主人公像でした。 そして最初に敵対した隼人少年は、ジャンっぽいですね。口は悪いし喧嘩っ早いけど実は情に厚く、女子供や仲間は身を挺してでも守るのが当たり前という、すっごく良いヤツです。涼を殺そうとしたのも、目の前で殺された家族や友人の仇だと信じていたから。誤解が解けてからは親友と書いてマブダチ状態vv
環境や肉体の突然の変化に戸惑い、己は化け物になったのではと悩み、いつか人を殺してしまうのではないか、心そのものが現実に戻れなくなってしまうのではないかと迷い苦しむARMS達の姿は、とても等身大です。けして他人にない能力を得て「オレTUEEEE、ヒャッハー」なんてかましたりはしません。 大切な人達を失い、復讐にとらわれていた隼人。過酷な非日常に押し潰されそうになりながら、それでも仲間を支えつつ人間であろうと念じ続ける涼。そして化け物だと嫌悪していた自分を、隼人と涼のお陰でようやく受け入れられた武士くん。 突出した才能を持っていたが故に周囲から排斥され、両親にすら受け入れてもらえなかった子供に、戦場に巻き込まれ瀕死の重傷を追ったあげくサイボーグ化された兄妹達。 ……敵ですら切なく、辛い過去とある種の信念を感じさせるあたり、読んでいて惹きこまれました。
流し読みしてしまうのはもったいないので、これも一冊ずつじっくりめくりたいと思います。 ああ、また積読の山が(ry
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No.6918
(読書)
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プロフィール |
神崎 真(かんざき まこと)
小説とマンガと電子小物をこよなく愛する、昭和生まれのネットジャンキー。
ちなみに当覚え書きでは、
ゼロさん= W-ZERO3(WS004)
スマホ= 003P(Android端末)
シグ3= SigmarionIII です。
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